JP3061177B2 - 樹脂封止型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

樹脂封止型半導体装置およびその製造方法

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JP3061177B2 JP9322541A JP32254197A JP3061177B2 JP 3061177 B2 JP3061177 B2 JP 3061177B2 JP 9322541 A JP9322541 A JP 9322541A JP 32254197 A JP32254197 A JP 32254197A JP 3061177 B2 JP3061177 B2 JP 3061177B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂封止型半導体
装置とその製造方法に関し、特に半導体チップを配線基
板上に組み込んで樹脂封止した半導体装置とその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、半導体チップ(以下、チ
ップと呼ぶ)をリードフレームや配線基板等に搭載し、
チップの電極とリードフレームのインナーリードあるい
は配線基板の配線部とを電気的に接続し樹脂等にて封止
することで製造される。近年、電子機器の小型・軽量化
に伴い、半導体装置も小型・薄型化を要求されており、
チップ抵抗やチップコンデンサなどの電子部品と同じよ
うにリードレスのチップ型製品として提供することが求
められるようになってきている。この種の製品を製造す
るには、基板材料がセラミック若しくはエポキシ樹脂系
などからなり、表裏面に厚さ数十μmの配線を有し、そ
れら表・裏面の配線がスルーホールを介して接続された
配線基板を用い、チップを配線基板上の配線部へ金属バ
ンプ(以下バンプと呼ぶ)を介して直接接続し、チップ
の周りをトランスファ成型用金型で挟み込んで樹脂を注
入し封止する方法が採られる。
【0003】トランスファ成型時には 、トランスファ
成型用金型と絶縁性基板にかこまれてできるランナ、ゲ
ートおよびキャビティの樹脂流動経路から樹脂が洩れな
いようにするため、樹脂流動経路の周りの型締め圧力を
確保する必要がある。型締め圧力は、上下金型を挟み込
む力すなわち型締め力と、上下金型の型当たりする面積
の比で決まる。一般に生産効率を高めるため一度に多数
のチップを樹脂封止するのが普通であるが、金型全面で
型締めすると型当たり面積も大きくなり、単位面積当た
りの型締め圧力が弱くなるため、樹脂流動経路の周りだ
けを型当たりするように金型を構成する。ところが、樹
脂流動経路の周りだけを型当たりするようにし型締め圧
力を高めると、絶縁性基板の樹脂流動経路の周りだけが
変形し易くなる。
【0004】この問題を図10を参照して説明する。図
10は従来の樹脂封止型半導体装置の平面図とそのA−
A′線での断面図である。図10に示すように、絶縁性
基板1の表・裏面には配線パターン2が形成され、表・
裏面の配線パターンはスルーホール3を介して接続され
ている。チップ5はバンプ6により配線パターン上に接
続され、封止樹脂部7により封止されている。封止樹脂
部7外の配線パターンには半田メッキ8が施され、基板
裏面に設けられた外部電極10を介して外部回路に接続
できるようになされている。上述したように、狭い面積
で型締めの圧力を受けるため、樹脂封止部7の内と外を
つなぐ配線パターン2が型当たりにより変形して段切れ
を起こし、型当たり跡9において断線することになる。
金型による配線パターンの断線を防ぐ目的の従来例とし
ては、特開平3ー1560号公報にて提案されたものが
ある。図11、図12にこの従来例による半導体装置の
製造工程を説明する図を示す。
【0005】図11(a)に示されるように、この従来
例では、略平行に配置された2本の外枠33間に、複数
の配線基板部21がサポートバー29により支持されて
いる。配線基板部21は、図11(c)に示されるよう
に、基板表・裏面に配線パターン23を有し、両者はス
ルーホール28により接続されている。配線基板部21
の中央部には半導体素子を収容するための凹部22が形
成されている。図11(b)、(c)に示されるよう
に、外枠33上、トランスファ成形用ゲート及びランナ
部30上、エアベントとなる切り離し部32を除く金型
のキャビティ周辺部31上に樹脂製の保護膜34を塗布
する。これにより、金型の圧力が分散され配線パターン
23の段切れが防止され、配線パターン23と基板の段
差を少なくして封止樹脂(27)の流れ出しを防止す
る。
【0006】次に、図11(d)に示されるように、接
着材24を用いて配線基板部21の凹部22に半導体素
子25を固着し、ワイヤ26によって半導体素子25と
配線基板部2lの配線パターン23とを接続する。次
に、図12(e)に示されるように、外枠33に支持さ
れた配線基板部21を上金型35と下金型36とで挟持
し、封止樹脂27を用いてトランスファ成型により半導
体素子25を樹脂封止する。その後、図12(f)に示
すように、トランスファ成型用ゲート及びランナー部3
0と外枠33を除去して、半導体装置の製造工程を完了
する。製造された半導体装置の平面図を図12(g)に
示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平3−1
560号公報の従来例では、配線基板部の表面は、金型
のキャビティ部に収容される部分とゲート部とエアベン
ト部を除いて上金型の底面と接触することを前提として
いる。このように、配線基板部が広い面積で上金型の底
面と接触する場合には、型締め圧力が分散されるためこ
の公報に示されるように、樹脂製の保護膜を塗布するこ
とによって金型圧力による段切れを防止することができ
る。しかし、より生産性を高めるために配線基板表面の
金型の型締め時に型当たりする部分がキャビティの周囲
に限定されるようになると、この従来例の対策では不十
分で図10に示す段切れを防止することはできない。す
なわち、配線基板上に保護膜を塗布する対策では、生産
性を向上させるために金型の型当たり部の面積を狭くし
た場合には、歩留りが大幅に低下することになる。
【0008】本発明の課題は、上述の従来の半導体装置
の問題点を解決することであって、その目的は、配線基
板上の型締め時の型当たりする領域が金型のキャビティ
の周囲に限定される場合であっても、配線が段切れを起
こすことのないようにして、生産性を高めても歩留りの
低下を招くことのないようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による樹脂封止型
半導体装置は、絶縁性基板表面に配線を施してなる配線
基板上に半導体チップが搭載され、該半導体チップが樹
脂封止されているものであって、配線基板上の配線の少
なくともトランスファ成型用金型の型当たり部に当接す
る部分は前記絶縁性基板の表面より低い部分に少なくと
も一部が埋め込まれて形成されていることを特徴として
いる。
【0010】また、本発明による樹脂封止型半導体装置
の製造方法は、絶縁性基板表面に配線を施してなる配線
基板が複数個連結された母基板を用意し、各配線基板上
に半導体チップを搭載する工程と、メインランナから分
岐されたサブランナから各配線基板へ溶融樹脂が供給さ
れるトランスファ成型装置の金型内に前記母基板を装着
し型締め後、各配線基板に搭載された半導体素子を一括
して樹脂封止を行う工程と、母基板より個々の配線基板
を切断分離する工程と、を含むものであって、前記配線
基板上の配線の少なくともトランスファ成型用金型の型
当たり部に当接する部分は前記絶縁性基板の表面より低
い部分に少なくとも一部が埋め込まれて形成されている
ことを特徴としている。
【0011】[作用]本発明の半導体装置に用いられる
配線基板は、配線の少なくともトランスファ成型用金型
の型当たり部の当接する部分は絶縁性基板の表面より低
い部分に少なくとも一部が埋め込まれて形成されるが、
より具体的には、 絶縁性基板の型当たり部の当接部には型当たり跡よ
り広い幅の所定の深さの凹部が形成され、該凹部内には
導電性材料を埋め込まれている、 絶縁性基板の型当たり部の当接部には型当たり跡よ
り広い幅の貫通孔が開設され、該貫通孔内には導電性材
料が埋め込まれている、 少なくとも絶縁性基板の表面側の配線は、配線表面
が基板表面と一致するように基板内に埋め込まれてい
る、 などの構成を有するものである。、の構成によれ
ば、型当たり跡の部分が押し下げられて段差が発生して
も、その段差の外側に埋め込まれた導電性材料層が存在
しているため、段切れを防止することができる。また、
の配線基板を用いるときには、配線部に比較して面積
の広い基板部と配線部とが同一平面となるため、配線部
に加えられる型締め圧力が軽減され、配線の変形が抑制
され、配線の段切れが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態を説明するための平面図とそのA−A′線での断面図
であり、図2は、樹脂封止工程時の状態を示す断面図で
ある。図1において、図10の従来例と同等の部分には
同一の参照番号が付せられているので、重複する説明は
省略するが、本実施の形態では、図1に示されるよう
に、封止樹脂部7の周辺の配線パターン2の下に型当た
り跡9より広い幅でかつ配線パターンの幅より広い幅で
絶縁性基板1に凹部が設けられ該凹部内は導電性材料4
にて埋め込まれている。絶縁性基板1の材質は、セラミ
ック、エポキシ系樹脂等であり、厚さは0.1〜0.2
mmである。図1は、半導体装置の完成した状態を示す
が、製造途中では、図11、図12の従来例のように略
平行に配置された2本の外枠間にサポートバーで連設し
て支持される配線基板であってもよいし、一枚の絶縁性
基板上に多数組みの配線パターンを並べた形態であって
もよい。
【0013】配線パターンが型当たりする位置に絶縁性
基板1の表面から深さ0.05〜0.1mmの凹部を設
ける。凹部深さと同等の厚さの導電性材料を埋め込み、
絶縁性基板の表面と導電性材料の表面の高さを合わせ
る。導電性材料4は、銅等の良導電性材料を用いて形成
される。そして、メッキ法などにより配線パターン2を
形成する。あるいは、凹部を設けた絶縁性基板上にメッ
キや蒸着などにより銅層等の金属膜を全面に形成したの
ち、凹部部分のみに銅などをさらに積層成長させて表面
を平坦にし、次に配線パターンをマスクして、配線パタ
ーン以外を選択的に除去することで構成してもよい。絶
縁性基板上の配線パターンの厚さは30〜50μmであ
る。また、チップと電気的に接続する部分には、Au、
Ag等の貴金属が3〜10μmの厚さでメッキされてい
る。
【0014】次に、図2を参照して、本実施の形態の樹
脂封止時の動作について説明する。図2を示されるよう
に、トランスファ成型用の上金型11と下金型12によ
り形成されるキャビティ18内にチップ5を収容し、型
締めを行うと、型当たり部13に当たる絶縁性基板1上
の配線パターン2は変形し段切れ状態になるが、配線パ
ターン2下に配置された型当たり跡より幅広の導電性材
料4によりキャビティ内外での配線パターンの電気的な
接続は保たれる。
【0015】[第2の実施の形態]次に、図3を参照し
て本発明の第2の実施の形態について説明する。図3
(a)は、第2の実施の形態を説明するための半導体装
置の平面図であり、図3(b)はそのA−A′線での断
面図である。また、図4は本実施の形態の半導体装置の
トランスファ成型時の金型型締め時の状態を示す断面図
である。図3に示すように、本実施の形態では、封止樹
脂部7の周辺の配線パターン2の下に型当たり跡9より
広い幅でかつ配線パターンの幅より広い幅で絶縁性基板
1を貫通する開孔が設けられ、その開孔内は導電性材料
4が埋め込まれている。導電性材料4の下面は突起して
おり半田メッキ8が施されて外部電極10となってい
る。本実施の形態では、実装時に外部電極10として用
いられる、導電性材料4下面の突起は後述するように製
造途中過程にて付加できる。
【0016】図4に示されるように、型締め時に、絶縁
性基板1の貫通孔に埋め込まれた導電性材料4の当たる
下金型12の部分に貫通孔より小さい外形で深さ0.0
5〜0.1mmの凹部20が設けられている。トランス
ファ成型時に、上金型11の型当たり部13と下金型1
2の凹部20にて挟み込まれた基板の導電性材料4が塑
性変形を起こし、絶縁性基板1の裏面側に下金型の凹部
20と同形状の突起部が形成される。トランスファ成型
後に外装メッキを行い、この突起部に半田メッキ8を施
す。
【0017】本実施の形態では、個々の半導体装置に切
断分離する前に絶縁性基板に存在する配線パターン2お
よびスルーホール3は切断分離する前に電気的特性試験
の接続端子部として使用し、実装時には使用しなくても
よい。したがって、封止樹脂部7のすぐ近くの側面から
個々の半導体装置に切り離すことができるので、より小
さい半導体装置をつくることができる。
【0018】[第3の実施の形態]次に、図5を参照し
て本発明の第3の実施の形態について説明する。図5
は、第3の実施の形態を説明するための図であって、図
5(a)は、製造途中段階での、図5(b)は本実施の
形態により製造された半導体装置の断面図である。本実
施の形態では、配線パターン2が絶縁性基板1内に埋め
込まれた構造となっている。すなわち、配線パターン2
の表面高さが絶縁性基板1の表面高さと一致している。
なお、本実施の形態では基板裏面側の配線パターンも基
板内に埋め込まれているが、基板裏面側は通常の配線パ
ターンが突出した形状としてもよい。この配線基板は例
えば以下のようにして作製することができる。通常方法
により製作した配線基板の表面上、若しくは表面上と裏
面下にプリプレグを必要枚数重ねプレスしてキュアす
る。その後、CMP法などの研磨技術を用いて配線パタ
ーン上の樹脂膜を除去する。
【0019】本実施の形態では、型当たり跡9のできる
部分の配線パターン下に導電性材料は埋め込まれてはい
ないが、配線パターン2全体が基板内に埋め込まれてい
る。型当たり跡9のできる領域において、配線パターン
の占める面積に対して基板表面が露出して部分の面積の
方が圧倒的に広い。そのため、型締め時に上金型の型当
たり部からの圧力は広い基板部分で分散され、配線パタ
ーンの変形は緩和される。すなわち、同じ圧力で型締め
を行っても、型当たり跡9で生じる配線パターンの段差
は小さくなり段切れは抑制される。
【0020】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図6〜図9
を参照して詳細に説明する。図6(a)は、本発明の一
実施例を説明するための、樹脂封止用金型に配線基板を
装着した状態を示す平面図であり、図6(b)はそのA
−A′線での断面図である。また、図7は図6の拡大対
象部分100を拡大して示した平面図であり、図8は図
7の拡大対象部分200を拡大して示した平面図とその
A−A′線での断面図である(但し、図6は型締め前の
状態を、また図8は型締め時の状態を示す)。各図の平
面図における実線は下金型12および絶縁性基板1を示
し、破線は上金型11を示す。図7で拡大して示す本実
施例の絶縁性基板1は、ガラスエポキシ樹脂基板で、厚
さ0.15mmであり、50mm×50mmを大きさ
で、表面に27×6=162組の配線パターン2を有し
ている。配線パターン2および導電性材料4の形成は以
下のように行なう。トランスファ成型用金型のキャビテ
ィの型当たり部に当たる配線パターン部分の絶縁性基板
に予め、深さ0.05mmの凹部を形成する。活性化処
理後、無電界メッキにより全面に膜厚5μmの銅層を形
成する。続いて、凹部を除く部分をマスクして電界メッ
キにより表面が平坦になるまで銅層を堆積する。その
後、配線パターンと逆パターンのマスクを形成して選択
的電界メッキにより銅層を40μm成長させて配線パタ
ーン2を形成する。さらに、チップの電極とバンプ接続
する回路パターンの表面部分のみに10μmの厚さの銀
メッキを旋し、配線パターン部以外の無電界メッキ銅層
をエッチング除去する。
【0021】本実施例では生産性を考慮して、図6に示
すように1度に6枚の絶縁性基板を対象にトランスファ
成型を行っている。タブレット状の封止樹脂(図示しな
い)をポット14で溶かしながらプランジャ(図示しな
い)により押し流して樹脂流動経路であるランナ15、
サブランナ16、ゲート17を通してチップ5を囲むキ
ャビティ18へ樹脂を注入する。エアベント19、1
9′は樹脂注入中の樹脂流動経路内の空気を逃がす。型
当たり部13は、絶縁性基板1の表面に接触する上金型
のサブランナ16、ゲート17、キャビティ18および
エアベント19、19′の周辺部に形成されている〔図
9(1b)参照〕。型当たり部13の高さは0.1mm
である。キャビティ18付近のエアベント19の深さは
20μmであり、またエアベント19′の深さは50μ
mである。
【0022】次に、本実施例の半導体装置の製造方法に
ついて、図9を参照して説明する。図9において、絶縁
性基板切断仮想線を300にて示す。AuやAuPdあ
るいはハンダによるバンプを介して、絶縁性基板の所望
の配線パターンにチップの電極を接続する〔図9(1
a)、(2a)〕。AuやAuPdのバンプの場合は熱
圧着あるいは超音波併用熱圧着法で、ハンダバンプのば
あいはリフロー法で接続する。次に、175℃に加熱さ
れた上金型11と下金型12とで前記絶縁性基板を挟み
込み型締めする〔図9(1b)、(2b)〕。上金型1
1と下金型12を型締めする時に型当たり部13に当た
る絶縁性基板1の配線パターン2は変形し段切れ状態に
なるが、配線パターン2下に型当たり部13の幅より広
い領域に埋め込まれた導電性材料4により配線パターン
のキャビティ内外での電気的な接続は保たれる。
【0023】次に、トランスファ成型によりチップ5を
樹脂封止し〔図9(1c)、(2c)〕、サブランナ
(図示せず)、ゲート17の樹脂を除去し、半導体装置
の実装性をあげるために配線パターンに半田メッキ8を
施す。次に、絶縁性基板をダイシングブレード(図示せ
ず)で切断し、個々の半導体装置に分離する〔図9(1
d)、(2d)〕。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置は、少なくともトランスファ成型用金型の型当たり部
の当たる部分の配線基板上の配線の少なくとも一部が基
板表面より低い部分に形成されるようにしたものである
ので、金型の型当たり部が金型のキャビティの周辺部の
一部に限定されても、型締めによって配線が段切れを起
こすことがなくなる。従って、本発明によれば、樹脂封
止型半導体装置を生産性よくかつ歩留り高く生産するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための半
導体装置の平面図とそのA−A′線での断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するための金
型の型締め状態を示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための半
導体装置の平面図とそのA−A′線での断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するための金
型の型締め状態を示す断面図。
【図5】本発明の第3の実施の形態を説明するための、
製造工程順の半導体装置の断面図。
【図6】本発明の一実施例を説明するための、配線基板
を装着した状態の上金型および下金型の平面図と断面
図。
【図7】図6(a)の拡大対象部分100の拡大平面
図。
【図8】図7の拡大対象部分200の拡大平面図とその
A−A′線の断面図。
【図9】本発明の一実施例の半導体装置の製造方法を示
す工程順の平面図と断面図。
【図10】従来例の平面図と断面図。
【図11】他の従来例の製造方法を説明するための工程
順の斜視図と断面図。
【図12】他の従来例の製造方法を説明するための、図
11の工程に続く工程での断面図と平面図。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 配線パターン 3 スルーホール 4 導電性材料 5 チップ 6 バンプ 7 封止樹脂部 8 半田メッキ 9 型当たり跡 10 外部電極 11 上金型 12 下金型 13 型当たり部 14 ポット 15 メインランナ 16 サブランナ 17 ゲート 18 キャビティ 19、19′ エアベント 20 凹部 21 配線基板部 22 凹部 23 配線パターン 24 接着剤 25 半導体素子 26 ワイヤ 27 封止樹脂 28 スルーホール 29 サポートバー 30 トランスファ成型用ゲート及びランナ部 31 金型のキャビティ周辺部 32 切り離し部 33 外枠 34 保護膜(樹脂) 35 上金型 36 下金型 100 拡大対象部分 200 拡大対象部分 300 絶縁性基板切断仮想線

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板表面に配線を施してなる配線
    基板上に半導体チップが搭載され、該半導体チップが樹
    脂封止されている樹脂封止型半導体装置において、配線
    基板上の配線の少なくともトランスファ成型用金型の型
    当たり部に当接する部分は前記絶縁性基板の表面より低
    い部分に少なくとも一部が埋め込まれて形成されている
    ことを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁性基板の前記型当たり部の当接
    する部分には型当たり部の幅より広い幅を有する所定の
    深さの凹部が形成され、該凹部内には導電性材料が埋め
    込まれていることを特徴とする請求項1記載の樹脂封止
    型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性基板の前記型当たり部に当接
    する部分には前記型当たり部の幅より広い幅の貫通孔が
    開設され、該貫通孔内には導電性材料が埋め込まれてい
    ることを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記絶縁性基板の表面側の配
    線は、配線表面が基板表面と一致するように基板内に埋
    め込まれていることを特徴とする請求項1記載の樹脂封
    止型半導体装置。
  5. 【請求項5】 絶縁性基板表面に配線を施してなる配線
    基板が複数個連結された母基板を用意し、各配線基板上
    に半導体チップを搭載する工程と、メインランナから分
    岐されたサブランナから各配線基板へ溶融樹脂が供給さ
    れるトランスファ成型装置の金型内に前記母基板を装着
    し型締め後、各配線基板に搭載された半導体素子を一括
    して樹脂封止を行う工程と、母基板より個々の配線基板
    を切断分離する工程と、を含む樹脂封止型半導体装置の
    製造方法において、前記配線基板上の配線の少なくとも
    トランスファ成型用金型の型当たり部の当接する部分は
    前記絶縁性基板の表面より低い部分に少なくとも一部が
    埋め込まれて形成されていることを特徴とする樹脂封止
    型半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 同一の金型により、複数の母基板上の各
    半導体素子が一括して樹脂封止されることを特徴とする
    請求項7記載の樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 配線パターンのトランスファ成型用金型
    の型当たり部が当接する部分の前記絶縁性基板には導電
    性材料に埋め込まれた貫通孔が開設されており、かつ、
    その貫通孔に対応する下金型の部分に該貫通孔より狭い
    面積の凹部が形成されていることを特徴とする請求項5
    記載の樹脂封止型半導体装置の製造方法。
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