JP3061073B2 - 接点付ばね材の部分焼鈍方法 - Google Patents
接点付ばね材の部分焼鈍方法Info
- Publication number
- JP3061073B2 JP3061073B2 JP3203895A JP20389591A JP3061073B2 JP 3061073 B2 JP3061073 B2 JP 3061073B2 JP 3203895 A JP3203895 A JP 3203895A JP 20389591 A JP20389591 A JP 20389591A JP 3061073 B2 JP3061073 B2 JP 3061073B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring material
- contact
- contacts
- annealing
- rotating electrodes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Manufacture Of Switches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチ用接点片等の
各種用途の電気接点を得る素材である帯状の接点付ばね
材の部分焼鈍方法に関する。
各種用途の電気接点を得る素材である帯状の接点付ばね
材の部分焼鈍方法に関する。
【0002】
【従来の技術】帯状の接点付ばね材は、電気接点を作る
際、加工し易くし、形状の自由度を高める為に、部分焼
鈍している。帯状の接点付ばね材を部分焼鈍するには、
従来レーザーや電子ビームにより行っている。
際、加工し易くし、形状の自由度を高める為に、部分焼
鈍している。帯状の接点付ばね材を部分焼鈍するには、
従来レーザーや電子ビームにより行っている。
【0003】ところで、レーザーや電子ビームでは、部
分焼鈍幅が一定しているので、部分焼鈍幅が変更になっ
た時対応できない。また加熱温度の制御が難しい。さら
に設備費用が高価であるため、接点付ばね材の製作費も
高いものとなっている。
分焼鈍幅が一定しているので、部分焼鈍幅が変更になっ
た時対応できない。また加熱温度の制御が難しい。さら
に設備費用が高価であるため、接点付ばね材の製作費も
高いものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、部分
焼鈍幅の調整ができ、また加熱温度の制御が容易で、さ
らに設備費用が安価な接点付ばね材の部分焼鈍方法を提
供しようとするものである。
焼鈍幅の調整ができ、また加熱温度の制御が容易で、さ
らに設備費用が安価な接点付ばね材の部分焼鈍方法を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の接点付ばね材の部分焼鈍方法は、帯状の接点
付ばね材の走行路の上下に通電用回転電極を設け、両回
転電極間に接点付ばね材の部分焼鈍する部分を通して両
回転電極の回転により接点付ばね材を走行させると同時
に両回転電極間に通電させて接点付ばね材を部分焼鈍
し、且つ両回転電極を水冷することを特徴とするもので
ある。
の本発明の接点付ばね材の部分焼鈍方法は、帯状の接点
付ばね材の走行路の上下に通電用回転電極を設け、両回
転電極間に接点付ばね材の部分焼鈍する部分を通して両
回転電極の回転により接点付ばね材を走行させると同時
に両回転電極間に通電させて接点付ばね材を部分焼鈍
し、且つ両回転電極を水冷することを特徴とするもので
ある。
【0006】
【作用】上記のように本発明の接点付ばね材の部分焼鈍
方法は、上下の通電用回転間に接点付ばね材を通して両
回転電極の回転により走行させると同時に両回転電極間
に通電させるので、両回転電極に挟まれた部分のみ連続
的に加熱焼鈍される。そしてこの接点付ばね材の部分焼
鈍幅は、電極の回転速度と通電電流により調整される。
即ち、回転速度を早くし、通電電流を小さくすると、部
分焼鈍幅が狭くなり、回転速度を遅くし、通電電流を大
きくすると、部分焼鈍幅が広くなる。また接点付ばね材
を部分焼鈍しながら両回転電極を水冷するので、両回転
電極は温度上昇せず、損耗を抑えることができ、しかも
接点付ばね材の部分焼鈍温度の上昇を抑えることができ
る。
方法は、上下の通電用回転間に接点付ばね材を通して両
回転電極の回転により走行させると同時に両回転電極間
に通電させるので、両回転電極に挟まれた部分のみ連続
的に加熱焼鈍される。そしてこの接点付ばね材の部分焼
鈍幅は、電極の回転速度と通電電流により調整される。
即ち、回転速度を早くし、通電電流を小さくすると、部
分焼鈍幅が狭くなり、回転速度を遅くし、通電電流を大
きくすると、部分焼鈍幅が広くなる。また接点付ばね材
を部分焼鈍しながら両回転電極を水冷するので、両回転
電極は温度上昇せず、損耗を抑えることができ、しかも
接点付ばね材の部分焼鈍温度の上昇を抑えることができ
る。
【0007】
【実施例】本発明の接点付ばね材の部分焼鈍方法の一実
施例を図1によって説明すると、厚さ0.15mm、幅 1.0mm
のAgの接点1を有する厚さ 0.3mm、幅23mmのPBRの
ばね材2の走行路の上下に、幅10.0mm、外径 120mmのC
uCrよりなる通電用回転電極3、4を設け、両回転電
極3、4間に、前記接点1付ばね材2の部分焼鈍する部
分を通して両回転電極3、4の回転により接点1付ばね
材2を4m/分の移動速度で走行させると同時に両回転
電極3、4間に 0.4V/1300Aの通電を行い、接点1付
ばね材2を部分的に 400℃に加熱して長手方向に連続的
に部分焼鈍し、且つ両回転電極3、4及び接点1付ばね
材2を冷却水により冷却して温度上昇を抑えた。こうし
て接点1付ばね材2の連続的に部分焼鈍した部分5を検
査した処、幅は全長にわたって均一であった。また硬さ
は 130Hvと低くなっていて、複雑な曲げ加工や鋭角の
曲げ加工に耐え得るものとなっていた。
施例を図1によって説明すると、厚さ0.15mm、幅 1.0mm
のAgの接点1を有する厚さ 0.3mm、幅23mmのPBRの
ばね材2の走行路の上下に、幅10.0mm、外径 120mmのC
uCrよりなる通電用回転電極3、4を設け、両回転電
極3、4間に、前記接点1付ばね材2の部分焼鈍する部
分を通して両回転電極3、4の回転により接点1付ばね
材2を4m/分の移動速度で走行させると同時に両回転
電極3、4間に 0.4V/1300Aの通電を行い、接点1付
ばね材2を部分的に 400℃に加熱して長手方向に連続的
に部分焼鈍し、且つ両回転電極3、4及び接点1付ばね
材2を冷却水により冷却して温度上昇を抑えた。こうし
て接点1付ばね材2の連続的に部分焼鈍した部分5を検
査した処、幅は全長にわたって均一であった。また硬さ
は 130Hvと低くなっていて、複雑な曲げ加工や鋭角の
曲げ加工に耐え得るものとなっていた。
【0008】
【発明の効果】以上の通り本発明の接点付ばね材の部分
焼鈍方法は、接点付ばね材の部分焼鈍幅を調整でき、ま
た加熱温度を容易に制御できる。さらに設備費用が安価
で、接点付ばね材の部分焼鈍費用を低減できる。
焼鈍方法は、接点付ばね材の部分焼鈍幅を調整でき、ま
た加熱温度を容易に制御できる。さらに設備費用が安価
で、接点付ばね材の部分焼鈍費用を低減できる。
【図1】本発明の接点付ばね材の部分焼鈍方法を示す図
である。
である。
1 接点 2 ばね材 3 通電用回転電極 4 通電用回転電極 5 部分焼鈍した部分
Claims (1)
- 【請求項1】 帯状の接点付ばね材の走行路の上下に通
電用回転電極を設け、両回転電極間に接点付ばね材の部
分焼鈍する部分を通して両回転電極の回転により接点付
ばね材を走行させると同時に両回転電極間に通電させて
接点付ばね材を部分焼鈍し、且つ両回転電極を水冷する
ことを特徴とする接点付ばね材の部分焼鈍方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3203895A JP3061073B2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 接点付ばね材の部分焼鈍方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3203895A JP3061073B2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 接点付ばね材の部分焼鈍方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528873A JPH0528873A (ja) | 1993-02-05 |
JP3061073B2 true JP3061073B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=16481496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3203895A Expired - Lifetime JP3061073B2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 接点付ばね材の部分焼鈍方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061073B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP3203895A patent/JP3061073B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0528873A (ja) | 1993-02-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040720 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20041116 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |