JP3060851B2 - 波形整形回路 - Google Patents

波形整形回路

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JP3060851B2
JP3060851B2 JP6240230A JP24023094A JP3060851B2 JP 3060851 B2 JP3060851 B2 JP 3060851B2 JP 6240230 A JP6240230 A JP 6240230A JP 24023094 A JP24023094 A JP 24023094A JP 3060851 B2 JP3060851 B2 JP 3060851B2
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータ等の被検出対象
物の回転速度に応じて発生する交流信号を処理するため
の波形整形回路に係わり、例えば車両の車輪等に有効利
用される波形整形回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の波形整形回路として、回転
速度センサから出力される交流信号をプルアップ抵抗に
より所定レベルを中心にした交流信号に変換し、それを
所定のスレッショルドレベルでコンパレートするように
したものがある。しかし、センサからの出力の振幅中心
が種々の要因により変動する場合に、それをー定のスレ
ッショルドレベルと比較していたのでは正確に波形整形
できないという問題がある。
【0003】そこで、センサからの出力の振幅中心が変
動しても、スレッショルドレベルをこの出力変動に追従
するように設定することで入力信号を検出しようとする
波形整形回路が既に考案されている。この種の従来技術
として特開昭62−135773号に開示のごとく図
に示すようなスレッショルドレベル追従型の波形整形回
路がある。
【0004】図に示すスレッショルドレベル追従型の波
形整形回路は、回転速度を検出する回転速度センサ32
と、回転速度センサ32からの入力信号のノイズを除去
するための抵抗33、コンデンサー34からなるローパ
スフィルタおよび5V定電流源37の定電流によりプル
アップされた電圧の状態を検出する参照信号を作るため
の抵抗35、コンデンサー36からなるローパスフィル
タと、ノイズを除去した後の信号と参照信号とをそれぞ
れインピーダンス変換するオペアンプ38、39と、こ
のインピーダンス変換された信号に対してスレッショル
ドレベルを作る定電流源42、43、抵抗40、41か
らなる回路と、スレッショルドレベルのHigh、Lo
wの2レベルから実際に波形整形し出力するコンパレー
タ44、45、およびRSフリップフロップ47から構
成されている。さらに、参照信号を監視することによっ
て回転速度センサ32の断線等を検出するコンパレータ
46を上記回路に結線し、回路異常発生時に回路異常を
検出し異常信号をfNG側へ出力して図示しない外部接
続のモニタ回路に波形整形回路のエラー表示を可能にし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスレッショ
ルドレベル追従型の波形整形回路では、回転速度を検出
した回転速度センサからの入力信号を定電流源からの定
電流または抵抗によりプルアップし同相入力電圧範囲内
に信号を調整し、回転速度センサからの出力の振幅中心
の変動に追従するようにスレッショルドレベルを設定し
ている。しかし、この回路構成であると調整電圧が回転
速度センサの抵抗等によって変動するため、後段のパル
ス整形回路が複雑になる。即ち、スレッショルドレベル
追従型の波形整形回路にあっては、まず、定電流により
プルアップされた電圧の状態を検出する参照信号を作る
ためのローパスフィルタが必ず必要となり、さらに、こ
の参照信号を基準にHigh、Lowに一定のスレッシ
ョルドレベルを決めるのに、参照信号が不安定なために
新たな定電流とそれに係る抵抗も必ず必要となるからで
ある。また、通常これらの定電流と抵抗は個々に独立の
温度特性を有しているため、それぞれを合わすような温
度補償回路が必要な場合もあった。従って、どうしても
後段のパルス整形回路を複雑にせざるを得ないという問
題があった。
【0006】そこで本発明は、以上のような問題点に鑑
みてなされたものであり、スレッショルドレベルを追従
させるための複雑な回路構成を用いずに、入力信号の振
幅中心が変動しても確実に信号処理を行うことができる
波形整形回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1に記載の発明によれば、一端が接
地され、他端より交流信号を発生するセンサと、 前記他
端を介して前記センサからの入力信号を入力する入力端
子と、前記入力端子からの前記入力信号を積分してこの
入力信号波形の平均レベル信号を抽出し、この平均レベ
ル信号が一定の基準電圧レベルになるように前記入力信
号を調整し、前記入力端子からの前記入力信号自身が前
記基準電圧レベルにて振幅するようにするレベル調整回
路と、レベル調整された前記入力信号を2つの異なる比
較電圧にて比較し、前記入力信号を矩形波信号に変換す
る波形変換回路とを有し、前記基準電圧レベルを前記2
つの異なる比較基準値の間に設定した波形整形回路であ
って、 前記レベル調整回路を、第1の抵抗とコンデンサ
と第2の抵抗とをこの順で直列接続した直列接続回路
と、前記第2の抵抗と前記コンデンサとの接続点を反転
入力端子に接続すると共に前記基準電圧レベルを非反転
入力端子に入力して、その出力を前記第1の抵抗と前記
コンデンサとの接続点に接続するオペアンプとを備え、
かつ前記直列接続回路の第1の抵抗側の回路端と前記第
2の抵抗側の回路端を相互に接続して、この接続部分に
前記センサからの入力信号を入力すると共に更にこの接
続部分から後段の前記波形変換回路に前記入力信号自身
をレベル調整して出力するものとして構成したことを特
徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1記載の発明において、前記波形変換回路は、前記
2つの異なる比較基準値のうち、前記レベル調整された
前記入力信号一方を超えるとセットさ他方を超える
とリセットされ、このセット・リセットに応じて前記
ベル調整された入力信号矩形波信号に変換するもので
あることを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の発明において、前記レベル調整回
路の前記オペアンプの出力電流状態を監視して回路の異
常を検出する回路異常検出回路を有することを特徴とす
る。
【0010】
【作用及び発明の効果】請求項1に記載の発明によれ
ば、センサからの入力信号は積分されレベル調整回路に
入力され、レベル調整回路は、この入力信号の積分値に
基づいて入力信号の波形中心を所定の基準電圧レベルに
調整するので、入力信号の振幅中心が変動しても確実に
信号処理を行うことができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
記載の発明において、レベル調整された入力信号を、2
つの異なる比較基準値に基づくセット・リセットに応じ
て矩形波信号に変換しているので、入力信号の振幅中心
が変動しても確実にセンサからの入力信号を矩形波信号
に波形整形できる請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の発明において、さらにレベル調整
回路の前記オペアンプの出力電流状態を監視することに
より回路の異常を検出するようにしているので、センサ
の断線やショート等の異常に対して確実に異常検出動作
ができる。
【0012】以上説明したように、上記いずれの発明に
おいても簡単な回路にて構成可能であるので、従来の波
形整形回路にみられるようなスレッショルドレベルを追
従させる複雑な回路構成を用いずに十分波形整形できる
波形整形回路が提供できる。
【0013】
【実施例】以下本発明を図に示すー実施例に従って説
明する。尚、本実施例において使用するセンサは波形整
形回路に種々利用されるセンサのー例であって、例えば
車両に利用した場合の図示しないセンサロータの回転速
度に作用する回転速度センサを示し、回転速度に比例す
る周波数を有する信号を発生するものである。
【0014】本発明は、回転速度センサ積分回路を含
んで構成されるレベル調整回路ローパスフィルタ
ルス整形回路回路異常検出回路およびCPUより構
成されている。このように構成される回路の基本動作を
説明する。回転速度センサは車輪の回転速度に応じた電
磁ピックアップを用いたものであり、車輪の回転速度に
比例する周波数を有する信号を発生する。この信号は回
転速度センサの−電位、即ちGND電位を中心に正負に
振れる略正弦波の交流信号で、その出力電圧は周波数に
応じて発生する。そこで後段のパルス整形回路への信号
を同相入力電圧範囲内の信号とするために、上記レベル
調整回路により、回転速度センサの出力をモニタし、そ
の信号を積分し、平均レベル信号を抽出し、そして、こ
の信号の波形中心の中心電圧レベルを予め設定した基準
電圧レベルとなるようにレベル調整する。
【0015】好適には、レベル調整回路は、入力され積
分された回転速度センサからの入力信号に対して、この
入力信号の波形中心の信号成分を相殺する逆位相の信号
を前記入力信号に加算し、さらに所定の直流バイアスを
加えて入力信号の波形中心を所定の基準電圧レベルに調
整する。また、さらに回転速度センサへのバイアス電圧
を可変調整して、回転速度センサからの入力信号をレベ
ル調整することも特に有効である。
【0016】その結果、回転速度センサの出力は前記の
ような所定の基準電圧レベルを中心とした信号となり、
この信号をローパスフィルタ回路に送り、ここで、高周
波干渉信号を除去してパルス整形回路へ送る。パルス整
形回路では前記所定の基準電圧レベルを基準にスレッシ
ョルドレベルを設定して、高周波干渉信号を除去した信
号をロジックレベルの矩形波信号に変換する。
【0017】最後に、この信号をCPUへ送り、CP
て車輪速度を演算する。ここで、レベル調整回路によ
りレベル調整される信号は、結果的にパルス整形回路へ
の入力信号を調整できる信号ならばどの信号を調整して
も良く、たとえばローパスフィルタを通った信号をレベ
調整する回路構成でも差支え無い。
【0018】また上述の回路構成に回路異常検出回路を
接続することで、レベル調整回路に含まれる積分回路の
出力電流を回路異常検出回路によりモニタし、回路のG
NDショートや回転速度センサの断線等の異常を判定す
ることができる。そして、その結果をfNG側へ異常信
号として出力してCPUへ送り、CPUにてフェールセ
ーフ、ダイアグ出力等の異常処理を行う。
【0019】以上のような回路ブロック構成からなる波
形整形回路を実現したー回路例を図(a)に示す。図
(a)において、積分回路を伴うレベル調整回路はオ
ペアンプ12,抵抗8,9,10,およびコンデンサー
11により構成され、ローパスフィルタ回路は抵抗1
3、コンデンサー14で構成されている。そしてパルス
整形回路は、抵抗15、16、17、18、19、コン
パレータ21、22、およびRSフリップフロップ23
により構成されている。また、回路異常検出回路はコン
パレータ20により構成されている。
【0020】このように構成された波形整形回路では、
車輪の回転速度に応じ信号を出力する回転速度センサ7
のインピーダンスをRsとし、コンデンサー11、14
の容量をそれぞれC2 、C1 とし、抵抗8、9、および
13の抵抗値をそれぞれR2、R3 、およびR1 とす
る。このときレベル調整は、回転速度センサ7の出力信
号を入力し、数式1に示すような積分時定数τC1を有す
る抵抗8、9、およびコンデンサー11より構成される
積分回路により平均レベル信号のみを取り出し、その信
号の波形の中心が予め設定した所定の基準電圧レベルV
AVE となるようレベル調整回路のオペアンプ12により
レベル調整を行う。
【0021】
【数1】 その結果、回転速度センサ7の出力は電圧VAVE を中心
とした信号となり、数式2に示すようなカットオフ周波
数を有する後段のローパスフィルタ回路にて処理され、
イグニッションノイズやEMIノイズ等の高周波干渉信
号が除去される。
【0022】
【数2】 最後に、この高周波干渉信号を除去した信号を単純な抵
分圧で構成されるパルス整形回路にてロジックレベル
の矩形波信号に変換してOUT側へ出力することで、図
示しないCPUによって車輪の回転速度は演算され処理
されるのである。このとき、コンパレータ21、22の
スレッショルドレベルはレベル調整回路の参照電圧V
AVE と同一回路で作られ、抵抗15、16、17、1
8、19で構成される抵抗分圧により電圧VAVE の上下
に同一電位差VTHにてVAVE ±VTHに設定されている。
但しここでは、抵抗17,18は同一抵抗値である。こ
れにより図示しないセンサロータの歯精度に見合ったデ
ューテイを有する矩形波信号に変換可能となる。
【0023】また、レベル調整回路に含まれる積分回路
出力、即ちオペアンプ12の出力P1をコンパレータ
20にて構成される回路異常検出回路にてモニタし、回
転速度センサ7の断線等を検出している。以上のように
本実施例に示す回路を車両の車輪速度検出用として利用
する場合、車両がある速度以上になると、回転速度セン
サ1の被検出対象となるセンサロータの軸が車両の固有
振動(通常、20〜50Hz)により振れることがあ
る。ロータ軸が振れると、その周波数で回転速度センサ
1からの出力波形の波形中心が図(a)に示すー点斜
線のように予め設定したー定の電圧レベルVAVE に対し
て変動する。
【0024】この状態においても正確な波形整形をする
必要があり、そのために図(a)の抵抗9(R3 )の
両端子間において、抵抗R3 と並列に新たな抵抗rを挿
入した回路、即ち、図(b)に示すような積分時定数
切替回路を接続する。この積分時定数切替回路により、
入力信号または波形整形後の信号の周波数に応じて積分
時定数を切り替え小さく調整している。これにより、レ
ベル調整回路の反応時間を早くし、回転速度センサ1か
らの出力波形の車両の固有振動による影響、換言すれ
ば、センサロータのロータ高速回転時に、ロータ軸共振
による軸振れが原因となって生じる低周波ノイズによる
影響が防止できる。
【0025】したがって、この積分時定数切替回路によ
れば、全車速領域において、回転速度センサ1からの出
力波形を図(b)に示すように予め設定したー定の電
圧レベルVAVE に対して変動の無い正確なものに波形整
形を行うことができる。また、この時、回路の異常検出
用に予め設定した所定の後述の電圧レベルVNGがー定の
レベルであると、前記の如く回転速度センサ1からの出
力波形の変動により、あたかも回路に異常でもあったか
のような誤検出を生じてしまう恐れがある。この場合、
電圧レベルVNGを積分時定数の切り替えに応じて変化さ
せる、若しくは、変動時の出力波形の検出を禁止させる
ことにより誤検出を効果的に防止できる。
【0026】次に、以上のような波形整形回路の信号処
理動作時の各部の波形を図に示す。図(a)は、レ
ベル調整回路によってレベル調整される前後の回転速度
センサから発する出力波形を示し、図(b)はレベル
調整回路によってレベル調整された波形がローパスフィ
ルタおよびパルス整形回路によって整形された時の出力
波形を示している。
【0027】図(a)において、回転速度センサから
発する図(a)のINでの出力波形はGND電位を中
心に図の破線のような波形24となり、この波形24は
レベル調整回路によって図に示す予め設定した一定の電
圧レベルVAVE を中心に実線のような波形25となるよ
うに図の矢印の方へレベル調整される。こうしてレベル
調整された波形25は後段のローパスフィルタ回路にて
高周波干渉信号が除去処理されると(a)の出力
P2にて図(b)に示すような略正弦波26が出力さ
れる。ここで図(b)に示すVAVE +VTH及びVAVE
−VTHは、抵抗分圧で決められた同相入力電圧範囲内の
スレッショルドレベルであるから、このレベルに従って
RSフリップフロップ回路により波形整形を行い、最終
的に、回転速度センサの出力波形は図(b)のような
矩形波27として図(a)のOUT側に出力されるこ
ととなる。
【0028】また、波形整形回路に回転速度センサの断
線等の異常が発生した際に、結線されている回路異常検
出回路の異常検出動作時の各部の波形を図に示す。回
路に異常があり回転速度センサの断線等を確認すると
レベル調整回路によってレベル調整された回転速度セン
サの図(a)のINでの出力波形は、図(a)に示
す波形28のように断線した時点で出力しなくなる。折
しも回転速度センサのインピーダンスRsは∞(無限
大)となり、図(b)に示す電位レベル29は
【0029】
【数3】 で与えられるため、図(a)のP1における出力波形
は図の波形30のようにVAVE へ降下する。そして、予
め設定した電圧レベルVNG以下になるやいなやコンパレ
ータの出力が反転し、図(a)のfNG側へ異常信号
として図の波形31のように出力される。
【0030】また、回転速度センサにGNDショートの
異常が発生した場合は、インピーダンスRS は0Ωとな
るので、図(a)のP1における電圧は上昇する。し
たがって、この電圧を異常信号としてfNG側にて検出
すれば、回路異常が検出できる。なお、オペアンプ12
の出力電圧を監視することは、レベル調整回路の出力電
流を監視することと同じである。したがって、本実施例
の回転異常検出回路は、実質的にレベル調整回路の出力
電流状態を監視していることになる。
【0031】以上述べた本実施例の波形整形回路であっ
ては、回転速度センサ7の出力電圧波形の中心を予め設
定した中心電圧レベルVAVE に精度よくレベル調整する
ことが可能であり、この調整によりセンサ抵抗の変化や
GND電位の変化が吸収され、数十mVPPといった微小
な信号の処理を可能としている。また、波形中心が精度
よく確実にコントロールされているため、後段のパルス
整形回路4は単にコンパレータにて比較処理するのみで
よく、ダイオード等の特別なクランプ回路(図示せず)
を設けることなしに数百VPPもの過大なセンサ出力にも
対応できる。
【0032】よって、回路構成が簡単となり、従来の複
雑な回路構成を要した処理回路に比して十分回路面積が
小さくなる。即ち、図に示す従来の回路構成は少なく
ともオペアンプ2個、コンパレータ3個を必要としたの
に対して、本実施例ではオペアンプ1個、コンパレータ
3個を使用するのみで済み、少なくともオペアンプが1
個不要となる。ここで、回路に使用されるオペアンプに
は位相補償用のコンデンサーが必要でありコンパレータ
の略1.5倍の面積を必要とするため、回路面積比較に
おいて、本実施例回路は従来回路に比して略75%で構
成可能となる。さらに、本実施例に示す波形整形回路は
特に車載用として使用されることが多く、少なくとも3
回路または4回路使用するABS(アンチロック・ブレ
ーキ・システム)やTRC(トラクション・コントロー
ル)システム等のようなシステムでは総合的に考慮すれ
ば大幅な小型化が可能となり、3個または4個のオペア
ンプが不要となればその分廉価な波形整形回路が実現で
きることとなる。
【0033】またセンサの断線等の回路異常検出につい
ても、特別な回路を追加することなく、レベル調整回路
オペアンプ12の出力を常にコンパレータにて比較す
るのみで実現できるという利点もある。尚、本実施例で
は特に車両等の車輪の回転速度に応じた回転速度センサ
からの信号処理について詳述したが、本発明には負荷
(図示せず)を感知し略正弦波の交流信号を発するよう
な通常考え得るセンサが殆ど全て適用でき、車両以外の
他の被検出対象物への利用も有効に行うことができる。
この場合であっても、本実施例と全く同様の効果は得ら
れる。
【0034】また、本発明は、上記本実施例に限られる
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種
々変形が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の構成を示すー回路図である。
(b)は積分時定数切替回路である。
【図2】(a)は回転速度センサからの波形整形前の出
力波形である。 (b)は回転速度センサからの波形整形
後の出力波形である。
【図3】(a)は図1のレベル調整回路による信号処理
の前後の入出力波形である。 (b)は図1のローパスフ
ィルタ回路及びパルス整形回路による出力波形である。
【図4】(a)は図1の回路異常のときの入力波形であ
る。 (b)は図1の回路異常のときの出力波形である。
【図5】従来技術の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
回転速度センサローパスフィルタ回路
パルス整形回路回路異常検出回路CPU
12オペアンプ20、21、22コンパレータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/245 102 G01P 3/481 H03H 11/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が接地され、他端より交流信号を発
    生するセンサと、 前記他端を介して前記センサ からの入力信号を入力する
    入力端子と、 前記入力端子からの前記入力信号を積分してこの入力信
    号波形の平均レベル信号を抽出し、この平均レベル信号
    一定の基準電圧レベルになるように前記入力信号を調
    整し、前記入力端子からの前記入力信号自身が前記基準
    電圧レベルにて振幅するようにするレベル調整回路と、 レベル調整された前記入力信号を2つの異なる比較電圧
    にて比較し、前記入力信号を矩形波信号に変換する波形
    変換回路とを有し、 前記基準電圧レベルを前記2つの異なる比較基準値の間
    に設定した波形整形回路であって、 前記レベル調整回路を、第1の抵抗とコンデンサと第2
    の抵抗とをこの順で直列接続した直列接続回路と、前記
    第2の抵抗と前記コンデンサとの接続点を反転入力端子
    に接続すると共に前記基準電圧レベルを非反転入力端子
    に入力して、その出力を前記第1の抵抗と前記コンデン
    サとの接続点に接続するオペアンプとを備え、かつ前記
    直列接続回路の第1の抵抗側の回路端と前記第2の抵抗
    側の回路端を相互に接続して、この接続部分に前記セン
    サからの入力信号を入力すると共に更にこの接続部分か
    ら後段の前記波形変換回路に前記入力信号自身をレベル
    調整して出力するものとして構成した ことを特徴とする
    波形整形回路。
  2. 【請求項2】 前記波形変換回路は、前記2つの異なる
    比較基準値のうち、前記レベル調整された前記入力信号
    一方を超えるとセットさ他方を超えるとリセットさ
    れ、このセット・リセットに応じて前記レベル調整され
    入力信号矩形波信号に変換するものである請求項1
    記載の波形整形回路。
  3. 【請求項3】 前記レベル調整回路の前記オペアンプの
    出力電流状態を監視して回路の異常を検出する回路異常
    検出回路を有することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の波形整形回路。
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