JP3060469U - 定流量調整弁 - Google Patents

定流量調整弁

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JP3060469U
JP3060469U JP1998010284U JP1028498U JP3060469U JP 3060469 U JP3060469 U JP 3060469U JP 1998010284 U JP1998010284 U JP 1998010284U JP 1028498 U JP1028498 U JP 1028498U JP 3060469 U JP3060469 U JP 3060469U
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正吉 真壁
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Yuken Kogyo Co Ltd
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Yuken Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作開始時の圧力振動を効果的に抑制する
ことのできる定流量調整弁を提供する。 【解決手段】 調整流量を与える固定絞り付きのスプー
ルと固定絞り前後の差圧を常に一定に制御する圧力補償
制御機構とからなる定流量調整弁。入口11及び出口1
2を有する弁ボディ10内に固定的に配置されたスリー
ブ13と、該スリーブ内部に摺動可能に配置された中空
スプール15と、該スプールを前記入口側の移動端に押
しつけるバネ17とを備え、スプールのバネ室14をス
プール内孔18から隔離して別途ダンパー絞り通路15
dによって出口12へ接続した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、各種油圧回路において通過流量を予め設定された一定流量に調整す るための定流量調整弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
定流量調整弁は調整流量を与える固定絞りと該固定絞り前後の差圧を常に一定 に制御する圧力補償制御機構とからなる流量調整弁であり、一般には、図2に例 示するように、入口21及び出口22を有する弁ボディ20内に固定的に配置さ れたスリーブ23の内部に、入口21に流入する圧油を流量調整するための所定 開口断面積の流量調整用絞り穴24を軸心上に備えた中空スプール25がバネ受 け26で支承されたバネ27によって入口21側に押しつけられた状態で挿入さ れた構成を有している。このスプール25の外周面には、絞り穴24の下流側で 小穴25aによりスプール内孔28と通じた周溝25bが形成され、またバネ2 7の配置されたバネ室も絞り穴24の下流側のスプール内孔28と連通し、この スプール内孔28と出口22との間にスプール25の周溝25bとスリーブ23 に穿たれた小穴23aとにより圧力補償制御部が形成されている。尚、符号29 はスリーブ23及びバネ受け26を弁ボディ20に固定するためのねじプラグで ある。
【0003】 入口21に流入した圧油は流量調整用絞り穴24で流量調整されてスプール内 孔28から小穴25a、周溝25b、スリーブ23の小穴23aを通過して出口 22へ出て行き、このとき、絞り穴24前後の差圧がスプール25の直径で定ま る受圧面積とバネ27のバネ力との積で決まる一定値となるようにスプール25 の周溝25bの縁部とスリーブ23の小穴23aとによる制御部が圧力補償制御 動作を行う。
【0004】 このような定流量調整弁は、例えばアクチュエータからの戻り油の流量を制限 してアクチュエータの荷重による復帰速度を所定値に調整する場合などに用いら れ、図3はその一例として荷役作業車両のリフター装置の構成を示す油圧回路図 である。図3において、符号Wはリフターの荷重を示し、それを上昇させるとき には油圧ポンプ31から逆止弁32を介してアクチュエータシリンダ33へ圧油 を供給し、また下降させるときにはポンプ31を停止状態にしたまま電磁弁34 を作動させてシリンダ33からの戻り油を定流量調整弁35経由でタンク36へ 排出する。尚、図中の符号37はポンプ吐出流路における上限圧力を規制するた めのリリーフ弁である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
定流量調整弁を図3に例示したように電磁弁操作で開閉される油路中でアクチ ュエータの速度調整に使用すると、電磁弁を作動状態に切り替えた瞬間に定流量 調整弁の入口に油圧が急激に作用し、これによりそのスプールが急速発進するこ とから、動作開始時に油圧振動が生じることがある。
【0006】 図2に示したような従来の定流量調整弁では、スプールがこのような油圧振動 を抑制するためのダンパー機能を備えておらず、従ってこれを図3に示したよう な油圧回路に使用すると、図5に示すように下降動作開始と同時にシリンダー3 3に圧力振動が発生し、リフターが比較的長い時間に亘って振動する欠点が生じ ることがある。
【0007】 本考案はこのような動作開始時の圧力振動を効果的に抑制することのできる定 流量調整弁を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案による定流量調整弁は、調整流量を与える固定絞りと該固定絞り前後の 差圧を常に一定に制御する圧力補償制御機構とからなる定流量調整弁において、 前述の課題を解決するために、入口及び出口を有する弁ボディ内に固定的に配置 されたスリーブと、該スリーブ内部に摺動可能に配置された中空スプールと、該 スプールを前記入口側の移動端に押しつけるバネとを備え、前記スプールには、 外周面の周溝と、入口に連通するスプールの内孔からスプール周壁を嵌通して前 記周溝に開口する通路中に形成された流量調整用固定絞りと、前記バネの配置さ れたバネ室を前記スプールの内孔から隔離する仕切壁とが設けられ、前記スリー ブには、前記出口に連通すると共に前記周溝との間で圧力補償制御口を形成する 通路が設けられ、前記バネ室がダンパー絞り通路を介して前記出口に接続されて いることを特徴とするものである。
【0009】 本考案の好適な一態様によれば、ダンパー絞り通路はバネ室と周溝とを接続す るようにスプールに設けられており、このダンパー絞り通路によってバネ室が周 溝とスリーブの小穴とを介して出口に通じている。
【0010】 本考案の定流量調整弁では、バネ室が中空スプール内孔内の流量調整用固定絞 りよりも上流側の入口室から隔離され、この隔離されたバネ室がダンパー絞り通 路によって出口に通じているので、入口に急激に圧油が作用した場合にはバネ室 から出口へ排出される圧油がダンパー絞り通路によって絞り作用を受け、これに よってスプールの急発進に制動がかけられるから、動作開始時の油圧振動を効果 的に抑制することが可能である。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図示の例と共に説明すれば、図1において、入口11及 び出口12を有する弁ボディ10内にはスリーブ13が固定的に配置され、この スリーブ13の内部には中空スプール15が摺動可能に配置されている。このス プール15は、その内孔18の軸方向中程の位置に仕切壁15cを備えており、 またバネ受け16で支承されたバネ17によって入口11側のボディ肩部に押し つけられている。
【0012】 仕切壁15cは、入口11側のスプール内孔18とバネ17の配置されたバネ 室14とを互いに隔離しており、この仕切壁15cよりも入口11側の位置にお いてスプール15の外周面には周溝15bが設けられ、また入口11に連通する スプール内孔18からスプール周壁を嵌通して前記周溝15bに開口する流量調 整用固定絞り穴15aが形成されている。
【0013】 スリーブ13は図2のスリーブ23と同様のものであり、その小穴13は図2 の小穴23に対応し、出口12に連通して前記周溝15bとの間で圧力補償制御 口を形成する通路となっている。
【0014】 スプール15には更にバネ室14と周溝15bとの間を接続するダンパー絞り 通路15dが孔および溝で形成されており、このダンパー絞り通路15dによっ てバネ室14が周溝15bとスリーブ13の小穴13aとを介して出口12に通 じている。尚、符号19はスリーブ13及びバネ受け16を弁ボディ10に固定 するためのねじプラグである。
【0015】 本実施形態では絞り穴15bによって流量調整用固定絞りを構成しているが、 これは単なる一例であり、この代りに穴15bを実質的に絞りとして作用しない 比較的大きな小穴とし、その上流側に図2に示したようなプラグ状の絞り穴24 からなる固定絞りを配置した構造を採用してもよく、この場合はダンパー絞り通 路24を仕切壁15cに貫設した絞り孔によって形成することも可能である。
【0016】 入口11に流入した圧油はスプール内孔18から流量調整用絞り穴15aで流 量調整されて周溝15b、スリーブ13の小穴13aを通過して出口12へ出て 行き、このとき、絞り穴15a前後の差圧がスプール15の直径で定まる受圧面 積とバネ17のバネ力との積で決まる一定値となるようにスプール15の周溝1 5bの縁部とスリーブ13の小穴13aとによる制御部が圧力補償制御動作を行 う。
【0017】 本実施形態に係る定流量調整弁を図3の油圧回路中の定流量調整弁35として 用いた場合を想定すると、電磁弁34を作動させた瞬間にシリンダ33からの圧 油が入口11に急流入し、これによってスプール15がバネ17を撓める方向に 移動してその周溝15bとスリーブ13の小穴13aで圧力制御を行うが、この スプールのバネ17側への移動の際にバネ室14内の圧油はダンパー絞り通路1 5dを経て周溝15b及び小穴13aから出口12へ徐々に流出し、このダンパ ー絞り効果によってスプール15の移動時間(応答時間)がダンパー絞り通路1 5dの流路断面積で定まる比較的緩慢な時間になり、スプール15の急発進が抑 制されてシリンダー33の圧力変化が図4に示すように振動の抑制された高いダ ンピング特性を示すようになり、リフターの円滑な下降が達成される。
【0018】 本考案の定流量調整弁は図3に示したような用途に限らず、圧力制御弁や流量 制御弁或いは方向流量制御弁などの各種の油圧パイロット方式の油圧制御弁にお いてパイロットライン中でパイロット弁に供給される圧油流量を一定に調整する 用途にも使用でき、その場合もダンパー効果による圧力振動の抑制によって主弁 の圧力・流量特性等を安定化するのに有効である。
【0019】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案によれば、バネ室が中空スプール内孔内の流量調 整用固定絞りよりも上流側の入口室から隔離され、この隔離されたバネ室がダン パー絞り通路によって出口に通じているので、バネ室内の圧油の給排をダンパー 作用に活用して動作開始時の圧力振動を効果的に抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による定流量調整弁の実施形態を示す一
部半裁縦断面図である。
【図2】従来の定流量調整弁の構成を示す一部半裁縦断
面図である。
【図3】定流量調整弁の応用例を示す油圧回路図であ
る。
【図4】本考案による定流量調整弁を図3の応用例に適
用した場合の動作開始時におけるシリンダー圧力の変化
を示す波形図である。
【図5】従来の定流量調整弁を図3の応用例に適用した
場合の動作開始時におけるシリンダー圧力の変化を示す
波形図である。
【符号の説明】
10:弁ボディ 11:入口 12:出口 13:スリーブ 14:バネ室 15:スプール 15a:流量調整用固定絞り穴 15b:周溝 15c:仕切壁 15d:ダンパー絞り通路 16:バネ受け 17:バネ 18:スプール内孔 19:プラグ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調整流量を与える固定絞りと該固定絞り
    前後の差圧を常に一定に制御する圧力補償制御機構とか
    らなる定流量調整弁において、入口及び出口を有する弁
    ボディ内に固定的に配置されたスリーブと、該スリーブ
    内部に摺動可能に配置された中空スプールと、該スプー
    ルを前記入口側の移動端に押しつけるバネとを備え、前
    記スプールには、外周面の周溝と、入口に連通するスプ
    ールの内孔からスプール周壁を嵌通して前記周溝に開口
    する通路中に形成された流量調整用固定絞りと、前記バ
    ネの配置されたバネ室を前記スプールの内孔から隔離す
    る仕切壁とが設けられ、前記スリーブには、前記出口に
    連通すると共に前記周溝との間で圧力補償制御口を形成
    する通路が設けられ、前記バネ室がダンパー絞り通路を
    介して前記出口に接続されていることを特徴とする定流
    量調整弁。
  2. 【請求項2】 ダンパー絞り通路がバネ室と周溝とを接
    続するようにスプールに設けられ、このダンパー絞り通
    路によってバネ室が周溝とスリーブの小穴とを介して出
    口に通じていることを特徴とする請求項1に記載の定流
    量調整弁。
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