JP3060469B2 - 高周波フィルタ - Google Patents
高周波フィルタInfo
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- JP3060469B2 JP3060469B2 JP2020327A JP2032790A JP3060469B2 JP 3060469 B2 JP3060469 B2 JP 3060469B2 JP 2020327 A JP2020327 A JP 2020327A JP 2032790 A JP2032790 A JP 2032790A JP 3060469 B2 JP3060469 B2 JP 3060469B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、無線通信機の高周波入力部に配置される高
周波フィルタに関し、特に受信帯域阻止フィルタと送信
帯域阻止フィルタとから成る送受共用の高周波フィルタ
に関する。
周波フィルタに関し、特に受信帯域阻止フィルタと送信
帯域阻止フィルタとから成る送受共用の高周波フィルタ
に関する。
［従来の技術］ 従来のこの種の高周波フィルタは、第４図に示すよう
に構成されている。
に構成されている。
第４図において、送信信号は送信部１に印加され、送
信部１に接続された送信帯域通過フィルタ９により帯域
制限を受ける。送信帯域通過フィルタ９の出力は、送受
結合部３を通過してアンテナ４より出力される。また、
受信波は、アンテナ４から送受結合部３を経由して受信
帯域通過フィルタ10に供給され、受信帯域通過フィルタ
10により帯域制限を受ける。受信帯域通過フィルタ10の
出力は受信部６に供給され、ここで復調される。
信部１に接続された送信帯域通過フィルタ９により帯域
制限を受ける。送信帯域通過フィルタ９の出力は、送受
結合部３を通過してアンテナ４より出力される。また、
受信波は、アンテナ４から送受結合部３を経由して受信
帯域通過フィルタ10に供給され、受信帯域通過フィルタ
10により帯域制限を受ける。受信帯域通過フィルタ10の
出力は受信部６に供給され、ここで復調される。
また、フィルタの段数低減と装置の小型化および低価
格化を図るために、帯域通過フィルタの代りに帯域阻止
フィルタを用いる構成も採用されている。この帯域阻止
フィルタを用いる構成を第５図に示す。
格化を図るために、帯域通過フィルタの代りに帯域阻止
フィルタを用いる構成も採用されている。この帯域阻止
フィルタを用いる構成を第５図に示す。
第５図において、送信信号は送信部１に印加され、送
信部１に接続された受信帯域阻止フィルタ12により帯域
制限を受ける。受信帯域阻止フィルタ12の出力は、送受
結合部３を通過してアンテナ４より出力される。また、
受信波は、アンテナ４から送受結合部３を経由して送受
帯域阻止フィルタ15に供給され、送信帯域阻止フィルタ
15により帯域制限を受ける。送信帯域阻止フィルタ15の
出力は受信部６に供給され、ここで復調される。
信部１に接続された受信帯域阻止フィルタ12により帯域
制限を受ける。受信帯域阻止フィルタ12の出力は、送受
結合部３を通過してアンテナ４より出力される。また、
受信波は、アンテナ４から送受結合部３を経由して送受
帯域阻止フィルタ15に供給され、送信帯域阻止フィルタ
15により帯域制限を受ける。送信帯域阻止フィルタ15の
出力は受信部６に供給され、ここで復調される。
この構成の受信帯域阻止フィルタ12および送信帯域阻
止フィルタ15の特性は、第３図に示す通りとなる。即
ち、受信帯域阻止フィルタ12としては、送信帯域が通過
域であり、受信帯域が減衰域となっている。また、送信
帯域阻止フィルタ15としては、受信帯域が通過域となっ
ている。
止フィルタ15の特性は、第３図に示す通りとなる。即
ち、受信帯域阻止フィルタ12としては、送信帯域が通過
域であり、受信帯域が減衰域となっている。また、送信
帯域阻止フィルタ15としては、受信帯域が通過域となっ
ている。
［発明が解決しようとする課題］ 上述した従来の送受共用のための高周波フィルタの受
信部用の送信帯域阻止フィルタ15では、送信帯域周波数
のみの遮断であるため次のような問題が生ずる。
信部用の送信帯域阻止フィルタ15では、送信帯域周波数
のみの遮断であるため次のような問題が生ずる。
即ち、送信周波数に対する受信周波数のイメージ周波
数は、遮断されていないため、この周波数信号は、アン
テナ４から受信部へ受信部６に伝送される。一方、送信
部１の出力は送信部１によって減衰されるが、ある程度
は受信部６へ漏れ込むことになる。この送信出力成分
と、上述した受信周波数のイメージ周波数成分とから受
信周波数成分が発生することになり、このイメージ周波
数は受信スプリアスとなってしまう。
数は、遮断されていないため、この周波数信号は、アン
テナ４から受信部へ受信部６に伝送される。一方、送信
部１の出力は送信部１によって減衰されるが、ある程度
は受信部６へ漏れ込むことになる。この送信出力成分
と、上述した受信周波数のイメージ周波数成分とから受
信周波数成分が発生することになり、このイメージ周波
数は受信スプリアスとなってしまう。
また、送信周波数と受信部中間周波数との差の周波数
も同様に受信スプリアスとなってしまうという問題点が
ある。
も同様に受信スプリアスとなってしまうという問題点が
ある。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、受
信スプリアスを無くし、かつ小型化および低価格化を図
ることを目的とし、この目的を達成するために、送信周
波数帯域、送信周波数に対する受信周波数のイメージ周
波数帯域、および送信周波数と受信部の中間周波数との
差の周波数帯域を阻止帯域とする送信帯域阻止フィルタ
を設けるように構成されている。
信スプリアスを無くし、かつ小型化および低価格化を図
ることを目的とし、この目的を達成するために、送信周
波数帯域、送信周波数に対する受信周波数のイメージ周
波数帯域、および送信周波数と受信部の中間周波数との
差の周波数帯域を阻止帯域とする送信帯域阻止フィルタ
を設けるように構成されている。
また、好ましくは、送信出力レベルをＰO、送信帯域
阻止フィルタの減衰量をＡT、前記送信帯域阻止フィル
タに接続された受信部の周波数混合器に注入される局部
発振器レベルをＰL、受信スプリアスの入力規格レベル
をＰSP、規格余裕をαとしたときに、送信周波数帯域と
周波数混合器の出力周波数との差の周波数帯域における
減衰量を、ＰSP＋｛（ＰO−ＡT）−ＰL｝＋αとするよ
うに構成されている。
阻止フィルタの減衰量をＡT、前記送信帯域阻止フィル
タに接続された受信部の周波数混合器に注入される局部
発振器レベルをＰL、受信スプリアスの入力規格レベル
をＰSP、規格余裕をαとしたときに、送信周波数帯域と
周波数混合器の出力周波数との差の周波数帯域における
減衰量を、ＰSP＋｛（ＰO−ＡT）−ＰL｝＋αとするよ
うに構成されている。
［作用］ 上記構成の高周波フィルタにおいては、送信帯域阻止
フィルタを使用し、かつ、その阻止帯域を送信周波数帯
域、送信周波数に対する受信周波数のイメージ周波数帯
域、および送信周波数と受信部の中間周波数との差の周
波数帯域としたことで、受信スプリアスを無くし、かつ
小型化および低価格化を図ることができる。
フィルタを使用し、かつ、その阻止帯域を送信周波数帯
域、送信周波数に対する受信周波数のイメージ周波数帯
域、および送信周波数と受信部の中間周波数との差の周
波数帯域としたことで、受信スプリアスを無くし、かつ
小型化および低価格化を図ることができる。
［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図は、本発明による高周波フィルタを用いて構成
される無線通信機のブロック図である。
される無線通信機のブロック図である。
第１図において、送信信号は送信部１に印加され、送
信部１に接続された受信帯域阻止フィルタ２により帯域
制限を受ける。受信帯域阻止フィルタ２の出力は、送受
結合部３を通過してアンテナ４より出力される。また、
受信波は、アンテナ４から送受結合部３を経由して送信
帯域阻止フィルタ５に供給され、送信帯域阻止フィルタ
５により帯域制限を受ける。送信帯域阻止フィルタ５の
出力は受信部６に供給され、ここで復調される。
信部１に接続された受信帯域阻止フィルタ２により帯域
制限を受ける。受信帯域阻止フィルタ２の出力は、送受
結合部３を通過してアンテナ４より出力される。また、
受信波は、アンテナ４から送受結合部３を経由して送信
帯域阻止フィルタ５に供給され、送信帯域阻止フィルタ
５により帯域制限を受ける。送信帯域阻止フィルタ５の
出力は受信部６に供給され、ここで復調される。
この構成の受信帯域阻止フィルタ２および送信帯域阻
止フィルタ５の特性は、第２図に示す通りとなる。即
ち、受信帯域阻止フィルタ２としては、送信帯域が通過
域であり、受信帯域が消衰域となっており、従来の受信
帯域阻止フィルタ12と同様である（第３図参照）。しか
しながら、送信帯域阻止フィルタ５の減衰域として、送
信帯域の他に送信周波数に対する受信周波数のイメージ
周波数帯域Ａと、送信周波数から受信部６の中間周波数
だけ離れた周波数帯域Ｂを有している。
止フィルタ５の特性は、第２図に示す通りとなる。即
ち、受信帯域阻止フィルタ２としては、送信帯域が通過
域であり、受信帯域が消衰域となっており、従来の受信
帯域阻止フィルタ12と同様である（第３図参照）。しか
しながら、送信帯域阻止フィルタ５の減衰域として、送
信帯域の他に送信周波数に対する受信周波数のイメージ
周波数帯域Ａと、送信周波数から受信部６の中間周波数
だけ離れた周波数帯域Ｂを有している。
ここで、送信周波数をfT、受信周波数をfR、受信部６
の中間周波数をfIFとし、また、説明の都合上、fT＜fR
とすると、送信周波数に対する受信周波数のイメージ周
波数fIは、 fI＝fT−（fR−fT）であり、この周波数成分が存在す
ると2fTとの混合によりfRが発生する。即ち、fI成分とf
T成分とが受信部６に入り込めば、受信波が発生するこ
とになり、受信スプリアス周波数となる。この場合のfR
の量は、受信部６の周波数混合器（図示せず）における
高次成分の合成能力によるため、受信部６によって異な
る。
の中間周波数をfIFとし、また、説明の都合上、fT＜fR
とすると、送信周波数に対する受信周波数のイメージ周
波数fIは、 fI＝fT−（fR−fT）であり、この周波数成分が存在す
ると2fTとの混合によりfRが発生する。即ち、fI成分とf
T成分とが受信部６に入り込めば、受信波が発生するこ
とになり、受信スプリアス周波数となる。この場合のfR
の量は、受信部６の周波数混合器（図示せず）における
高次成分の合成能力によるため、受信部６によって異な
る。
一方、受信スプリアスの入力規格レベルfSP＝fT±fIF
も、スプリアスとなる。即ち、fSPとfTとの混合によ
り、fIFが生成される。このfIFの生成は、周波数混合器
の２次ひずみによるものなので、通常の混合器の使い方
と同じである。従って、装置の規格から、このfSP帯域
の必要減衰量は規定することができる。
も、スプリアスとなる。即ち、fSPとfTとの混合によ
り、fIFが生成される。このfIFの生成は、周波数混合器
の２次ひずみによるものなので、通常の混合器の使い方
と同じである。従って、装置の規格から、このfSP帯域
の必要減衰量は規定することができる。
送信出力レベルをＰO、送信帯域阻止フィルタ５の減
衰量をＡT、受信部６の周波数混合器における局部発振
器（図示せず）からの注入レベルをＰLとすると、この
周波数混合器へ漏れ込む送信周波数レベルは、ＰO−ＡT
である。このレベルと局部発信器のレベルとの差は（Ｐ
O−ＡT）−ＰLとなる。周波数混合器が局部発振器レベ
ルで飽和しない状態では、局部発振器レベルに比例して
混合器出力が生成される。即ち、希望波より｛（ＰO−
ＡT）−ＰL｝だけ大きいレベルが生成する。
衰量をＡT、受信部６の周波数混合器における局部発振
器（図示せず）からの注入レベルをＰLとすると、この
周波数混合器へ漏れ込む送信周波数レベルは、ＰO−ＡT
である。このレベルと局部発信器のレベルとの差は（Ｐ
O−ＡT）−ＰLとなる。周波数混合器が局部発振器レベ
ルで飽和しない状態では、局部発振器レベルに比例して
混合器出力が生成される。即ち、希望波より｛（ＰO−
ＡT）−ＰL｝だけ大きいレベルが生成する。
通常のレベルダイヤ構成では、（ＰO−ＡT）＜ＰLで
あり、混合器は飽和しないレベルとなっている。互に受
信スプリアスとしての入力規格レベルをＰSP、規格余裕
をαとすれば、以上よりＰSP＋｛（ＰO−ＡT）−ＰL｝
＋αがfT±fIF帯での必要減衰量であると言うことがで
きる。
あり、混合器は飽和しないレベルとなっている。互に受
信スプリアスとしての入力規格レベルをＰSP、規格余裕
をαとすれば、以上よりＰSP＋｛（ＰO−ＡT）−ＰL｝
＋αがfT±fIF帯での必要減衰量であると言うことがで
きる。
このようにして、無線通信機の高周波フィルタとし
て、帯域阻止フィルタを使用した場合の送信周波数帯域
以外の減衰域および減衰量を規定することにより、受信
スプリアスの無い無線通信機を構成できる。
て、帯域阻止フィルタを使用した場合の送信周波数帯域
以外の減衰域および減衰量を規定することにより、受信
スプリアスの無い無線通信機を構成できる。
また、高周波フィルタとして帯域阻止フィルタを使用
することは、フィルタの段数の削減を可能にし、小型化
や低価格化にも寄与する。従って、今度はその使用の傾
向が強まり、本発明を利用する効果は益々高まると思わ
れる。
することは、フィルタの段数の削減を可能にし、小型化
や低価格化にも寄与する。従って、今度はその使用の傾
向が強まり、本発明を利用する効果は益々高まると思わ
れる。
［発明の効果］ 以上で説明したように、本発明は、送信周波数帯域お
よび送信周波数に対する受信周波数のイメージ周波数帯
域を阻止帯域とする送信帯域阻止フィルタを設けるよう
に構成したので、受信スプリアスを無くし、かつ小型化
および低価格化を図ることが可能となる。
よび送信周波数に対する受信周波数のイメージ周波数帯
域を阻止帯域とする送信帯域阻止フィルタを設けるよう
に構成したので、受信スプリアスを無くし、かつ小型化
および低価格化を図ることが可能となる。
第１図は、本発明による高周波フィルタの一実施例を示
すブロック図、 第２図は、本発明による高周波フィルタの動作を説明す
る周波数特性図、 第３図は、従来の高周波フィルタの動作を説明する周波
数特性図、 第４図は、従来の高周波フィルタを示すブロック図、 第５図は、従来の高周波フィルタを示すブロック図であ
る。 １……送信部 ２……受信帯域阻止フィルタ ３……送受結合部 ４……アンテナ ５……送信帯域阻止フィルタ ６……受信部
すブロック図、 第２図は、本発明による高周波フィルタの動作を説明す
る周波数特性図、 第３図は、従来の高周波フィルタの動作を説明する周波
数特性図、 第４図は、従来の高周波フィルタを示すブロック図、 第５図は、従来の高周波フィルタを示すブロック図であ
る。 １……送信部 ２……受信帯域阻止フィルタ ３……送受結合部 ４……アンテナ ５……送信帯域阻止フィルタ ６……受信部
Claims (2)
- 【請求項１】送信周波数帯域、送信周波数に対する受信
周波数のイメージ周波数帯域、および送信周波数と受信
部の中間周波数との差の周波数帯域を阻止帯域とする送
信帯域阻止フィルタを有することを特徴とした高周波フ
ィルタ。 - 【請求項２】送信出力レベルをＰO、前記送信帯域阻止
フィルタの減衰量をＡT、前記送信帯域阻止フィルタに
接続された受信部の周波数混合器に注入される局部発振
器レベルをＰL、受信スプリアスの入力規格レベルをＰS
P、規格余裕をαとしたときに、前記送信周波数帯域と
前記周波数混合器の出力周波数との差の周波数帯域にお
ける減衰量を、ＰSP＋｛（ＰO−ＡT）−ＰL｝＋αとす
ることを特徴とする請求項１記載の高周波フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020327A JP3060469B2 (ja) | 1990-01-30 | 1990-01-30 | 高周波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020327A JP3060469B2 (ja) | 1990-01-30 | 1990-01-30 | 高周波フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03226022A JPH03226022A (ja) | 1991-10-07 |
| JP3060469B2 true JP3060469B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=12024039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020327A Expired - Fee Related JP3060469B2 (ja) | 1990-01-30 | 1990-01-30 | 高周波フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3060469B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2278253B (en) * | 1993-05-05 | 1996-08-28 | Marconi Gec Ltd | An integrated transceiver circuit packaged component |
| JP2008252249A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Mitsubishi Electric Corp | 衛星通信用地上局装置 |
| CN110022135A (zh) * | 2017-12-07 | 2019-07-16 | 英飞凌科技股份有限公司 | 可调谐谐振元件、滤波器电路和方法 |
-
1990
- 1990-01-30 JP JP2020327A patent/JP3060469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03226022A (ja) | 1991-10-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |