JP3060078U - ロールの方向転換台 - Google Patents
ロールの方向転換台Info
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- JP3060078U JP3060078U JP1998008354U JP835498U JP3060078U JP 3060078 U JP3060078 U JP 3060078U JP 1998008354 U JP1998008354 U JP 1998008354U JP 835498 U JP835498 U JP 835498U JP 3060078 U JP3060078 U JP 3060078U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロールを載せて方向転換させる台において、
製作容易とする。 【解決する手段】 全周に亘って外周側が下向き傾斜し
た案内斜面11を有す環状の案内台1の内径に円形の回転
台2を嵌め込み、回転台2の上面に一対の転がり防止部
材3、3を固定して、転がり防止部材3、3間に方向転
換させるべきロール5が嵌まり込む浅い溝条4を形成し
ている。
製作容易とする。 【解決する手段】 全周に亘って外周側が下向き傾斜し
た案内斜面11を有す環状の案内台1の内径に円形の回転
台2を嵌め込み、回転台2の上面に一対の転がり防止部
材3、3を固定して、転がり防止部材3、3間に方向転
換させるべきロール5が嵌まり込む浅い溝条4を形成し
ている。
Description
【0001】
本考案は、ロールを転がして運ぶ際に、方向転換を容易にするための方向転換 台に関するものである。
【0002】
重量の嵩むロールは転がして運ぶことができるが、方向転換の際には大きな円 弧軌跡を描かざるを得ず、狭い場所では持ち上げての方向転換を余儀なくされ、 複数の人手を要する問題があった。
【0003】 そこで、図4、図5に示す方向転換台が提案されている(実用新案登録第30 3314号)。これは、外周面に案内斜面(71)を形成した環状の案内台(7)と、 該 案内台(7)に被さり外周に案内斜面(81)、上面中央にロールが嵌まる曲率半径の 大きな丸底溝(82)を有する回転台(8)と、案内台(7)の下方から装着され回転台 (8)にネジ(91)にて固定された抜止め板(9)とによって構成されており、案内台 (72)及び回転台(8)に開設したガイド溝(73)(83)間に多数のボール(73)を収容し 、回転台(8)を回転自由に支持している。
【0004】 案内台(7)と回転台(8)の案内面(71)(81)を利用して、ロールを転がして回転 台(8)の丸底溝(82)に落とし込み、回転台(8)と一緒にロールを回転させて方向 転換させ、ロールを方向転換台から転がり落とすのである。
【0005】
上記方向転換台の回転台(8)は、厚手の円板の外周に案内斜面(81)、中央に丸 底溝(82)の加工を必要とし、加工に手間が掛かる。又、案内台(7)及び回転台( 8)にボール(74)が転動するガイド溝(74)(83)を開設せねばならず、更に、ガイ ド溝(74)(83)に対しては、ボール(74)との摩擦による損耗を防止するため焼入れ の必要があり、焼入れ加工に手間が掛かるとともに、焼入れの効く高価な材料を 使用せねばならない。
【0006】 本考案は出願人が以前に提案した、プレス加工によって形成した上部材と下部 材)との間にボール列を介装してなる回転台に着目し、該回転台を構成部品の1 つとして用いることにより、他の構成部品の加工の手間を少なくでき、製作が容 易な方向転換台を明らかにするものである。
【0007】
本考案のロールの方向転換台は、全周に亘って外周側が下向き傾斜した案内斜 面(11)を形成した環状の案内台(1)と、夫々プレス成形された上部材(21)と下部 材(22)との間に多数のボール(27)を環状に介装してなり前記案内台(1)の内径に 嵌め込まれた回転台(2)と、回転台(2)の上面に固定された一対の転がり防止部 材(3)(3)とによって構成され、転がり防止部材(3)の回転台(2)の外周に沿う 輪郭は回転台(2)と同芯の円弧を呈し、対向する転がり防止部材(3)(3)間に方 向転換させるべきロール(5)が嵌まり込む浅い溝条(4)が形成され、転がり防止 部材(3)の上面は溝条(4)側から外側へ緩やかに下向き傾斜した案内面(31)とな っている。
【0008】
ロール(5)を転がして案内台(1)の案内斜面(11)から転がり防止部材(3)の案 内斜面(31)へ登らせ、転がり防止部材(3)(3)間の溝条(4)に落とし込む。 回転台(2)の上部材(21)と一緒にロールを水平面内で回転させて所望の方向に 方向転換させる。ロール(5)を押して溝条(4)から脱出させ、転がり防止部材( 3)の案内斜面(31)から案内台(1)の案内斜面(11)へ転がり落として方向転換台 から離間させる。これによって、狭い場所でもロール(5)を簡単に方向転換でき る。
【0009】 案内台(1)は、リング状部材の片面に外周側が低くなる案内斜面(11)を形成す るだけでよく、この案内斜面(11)はロールが転がって乗り上げるだけであるから 、高い加工精度は要求されず、鋳放しの鋳造品で済ますこともでき、簡単に製作 できる。 回転台(2)は既製の製品を使用できる。
【0010】 転がり防止部材(3)は、同型状のもを2枚1組で使用でき、従来の厚手の円板 の外周部に傾斜案内面(81)、中央に曲率半径の大きな丸底溝(82)を形成すること に較べて加工は簡単である。従って従来の方向転換台に較べて、加工の手間が少 なくて済み、製作が簡単である。
【0011】
方向転換台は、環状の案内台(1)と、該台(1)の内径に嵌まる回転台(2)と、 回転台(2)上に固定される一対の転がり防止部材(3)(3)とによって構成される 。
【0012】 案内台(1)は、アルミニューム鋳造によって形成され、外径約435mm、内径 約315mm、厚み約20mmであり、上面は全周に亘って外周側が低く傾斜した案 内斜面(11)を形成している。
【0013】 回転台(2)は、リング状の下部材(22)と該下部材(22)に被さる円板状の上部材 (21)と、両部材(21)(22)に介装されたボール列によって構成される。
【0014】 上部材(21)と下部材(22)は共に金属板のプレス加工によって形成されている。 下部材(22)は幅方向の中央に全周に亘ってガイド溝(24)を有し、内周縁と外周縁 は上向きに屈曲して、外周縁は更に外向き屈曲部(26)を形成している。
【0015】 上部材(21)は、下部材(22)のガイド溝(24)との対向位置にガイド溝(23)を有し 、外周縁は下向きに屈曲し、更に、下部材(22)の外向き屈曲部(26)に被さる内向 き屈曲部(25)を形成して、両部材(21)(22)の離脱を防止している。
【0016】 両部材(21)(22)のガイド溝(23)(24)間に多数のボール(27)が1列に介装される 。各ボール(27)はリテーナ(28)に回転自由に支持されて、隣り合うボール(27)(2 7)の間隔が保たれる。
【0017】 上部材(21)のガイド溝(23)を含む環状部の内側は、環状部よりも2mm程度低く なった円形の取付け板部(29)となっている。 上記取付け板部(29)に一対の転がり防止部材(3)(3)が対向して固定される。
【0018】 転がり防止部材(3)の回転台(2)の外周に沿う輪郭は回転台(2)の回転中心か ら半径約107mmの円弧に形成され、内縁は回転台(2)の回転中心を通る仮想直 線Lと平行に形成されている。 転がり防止部材(3)の内縁側面(32)は約40゜で回転台(2)の回転中心側へ下 向き傾斜している。 転がり防止部材(3)の最大高さは約8mm、最少厚みは3mmである。
【0019】 転がり防止部材(3)(3)は互いに回転台(2)の回転中心から等距離離して固定 され、転がり防止部材(3)(3)間に、幅約60mmの溝条(4)が形成される。 転がり防止部材(3)(3)は、回転台(2)の下方から取付け板部材(29)を貫通し たボルト(6)の締め付けにより上部材(21)に固定される。
【0020】 然して、ロール(5)を転がして案内台(1)の案内斜面(11)から転がり防止部材 (3)の案内斜面(31)を登らせて、転がり防止部材(3)(3)間の溝条(4)に落とし 込む。 回転台(2)の上部材(21)と一緒にロールを水平面内で回転させて所望の方向に 方向転換させる。
【0021】 ロール(5)を押して溝条(4)から脱出させ、転がり防止部材(3)の案内斜面(3 1)から案内台(1)の案内斜面(11)へ転がり落として、方向転換台から離間させる 。これによって、狭い場所でもロール(5)を方向転換できる。
【0022】 案内台(1)は、リング状部材の片面に外周側が低くなる斜面(11)を形成すれば よく、この斜面(11)はロールが転がって乗り上げるだけであるから、高い加工精 度は要求されず、簡単に製作できる。 回転台(2)は既製の製品を使用できる。
【0023】 転がり防止部材(3)は、同型状のもを2枚1組で使用でき、従来の厚手の円板 の外周部に傾斜案内面(81)、中央に曲率の小さな丸底溝(82)を形成することに較 べて簡単に加工できる。従って従来の方向転換台に較べて、加工の手間が少なく と済み、製作が簡単である。
【図1】方向転換台の平面図である。
【図2】方向転換台の分解斜面図である。
【図3】図1A−A線に示す断面図である。
(1) 案内台 (11) 案内斜面 (2) 回転台 (21) 上部材 (22) 下部材 (27) ボール (3) 転がり防止部材 (31) 案内斜面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】方向転換台の平面図である。
【図2】方向転換台の分解斜面図である。
【図3】図1A−A線に示す断面図である。
【図4】案内台と回転台の斜面図である。
【図5】案内台と回転台の組立て状態の要部断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 (1) 案内台 (11) 案内斜面 (2) 回転台 (21) 上部材 (22) 下部材 (27) ボール (3) 転がり防止部材 (31) 案内斜面
Claims (1)
- 【請求項1】 全周に亘って外周側が下向き傾斜した案
内斜面(11)を形成した環状の案内台(1)と、 夫々プレス成形された上部材(21)と下部材(22)との間に
多数のボール(27)を環状に介装してなり前記案内台(1)
の内径に嵌め込まれた回転台(2)と、 回転台(2)の上面に固定された一対の転がり防止部材
(3)(3)とによって構成され、 転がり防止部材(3)の回転台(2)の外周に沿う輪郭は回
転台(2)と同芯の円弧を呈し、対向する転がり防止部材
(3)(3)間に方向転換させるべきロール(5)が嵌まり込
む浅い溝条(4)が形成され、転がり防止部材(3)の上面
は溝条(4)側から外側へ緩やかに下向き傾斜した案内面
(31)となっているロールの方向転換台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008354U JP3060078U (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | ロールの方向転換台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008354U JP3060078U (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | ロールの方向転換台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3060078U true JP3060078U (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=43193913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998008354U Expired - Fee Related JP3060078U (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | ロールの方向転換台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060078U (ja) |
-
1998
- 1998-10-23 JP JP1998008354U patent/JP3060078U/ja not_active Expired - Fee Related
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