JP3059341U - 食品包装用袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 おつまみと皿を一緒にして販売することによ
り従来問題となっていた煩雑さを回避することができ、
必要以上の皿を購入しなければならないといった不経済
性を解消でき、きわめて実用的な食品包装用袋を提供す
ること。 【解決手段】 袋本体２内におつまみ３と、このおつま
みを袋本体内から取り出した後に載せる凹み４が形成さ
れた皿５を収納してなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、にんにく、乾し大根、ごぼう、梅など各種のおつまみを包装する のに好適な食品包装用袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の袋としては、例えば密閉された袋本体内におつまみを収納して いるだけである。そのため、ピクニックに持って行くときやオフィス内での簡易 な催し（例えば部課単位の忘年会や歓送迎会等）のためにコンビニやスーパー等 でこれらを買い求めても、併せて取り出したおつまみを載せる皿を別途に用意す るか、使い捨ての紙皿等を買い求めなければならなかった。しかしながら、皿を 用意する場合は使用後の洗い等のことを考えるときわめて煩雑となり、実用的で はない。またその煩雑さを回避するために使い捨ての紙皿等を買い求める場合も 、一般的にはこれら紙皿等は多数枚重ねられて販売に供されるため、必要以上に 買わなければならず、不経済であるとともに、余った紙皿等も捨てるか次回まで に一時保管するのかなどその処置にも困るという問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は前記のような実情に鑑み、おつまみと皿を一緒にして販売 することにより前記のような従来の問題を解決し、経済的で、かつきわめて実用 的な食品包装用袋を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、請求項１の考案は、袋本体内におつまみと、このお つまみを袋本体内から取り出した後に載せる凹みが形成された皿を収納してなる ことを特徴とする。

【０００５】 請求項２の考案は、請求項１において、袋本体内のおつまみが、皿の凹みに該 凹みの底面と袋本体の対向する内面との間で挾まれてほぼ均一に収納されている ことを特徴とする。請求項３の考案は、請求項１又は２において、吊り下げ用の 孔が、袋本体の縁部に穿設されていることを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

この考案の一実施の形態を図面を参照して説明する。図１は食品包装用袋の一 部破断の正面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図である。１は食品包装用袋で、ビ ニール等からなる合成樹脂製の袋本体２を有し、該袋本体内には例えばにんにく からなる多数のおつまみ３と、このおつまみを袋本体２内から取り出した後に載 せる凹み４が形成された紙皿５が密閉状態で収納されている。袋本体２内のおつ まみ３は紙皿５の凹み４に該凹みの底面と袋本体２の対向する内面との間で挾ま れてほぼ均一に散らばって収納されている。この実施の形態ではおつまみ３とし てにんにくが示され、それぞれ小さい紙袋に密閉包装されている。袋本体２内を 密閉状態にするために該本体の両側縁部、下縁部及び上縁部はシールされ、この シールされた上縁部の左右方向の中央部には吊り下げ用の孔６が穿設されている 。袋本体２の下縁部は収納した紙皿５の下半縁とほぼ対応するように略半円形状 に形成されている。これは収納した紙皿５の動きを抑止するためと、おつまみ３ のほとんどが紙皿５の上に載るようにするためである。７は食品包装用袋１の商 品名を表すタイトル部、８は紙皿５が収納されていることを表す紙皿表示部で、 特に紙皿表示部８は強調するために赤丸で着色表示されている。このほかにも図 示しなかったが例えばタイトル部７の下方で紙皿５と対応する位置に食品包装用 袋１の包装内容（この例では「にんにく」）を表す表示部を設けてもよい。

【０００７】 袋本体２内に収納されるおつまみ３の種類としては前記に挙げたにんにくに限 らず、乾し大根、ごぼう、梅などでもよく、おつまみ３の種類は特に問わない。 しかも、収納するおつまみ３は１種であってもよいし、２種以上を混ぜたもので もよい。また、おつまみ３の種類によっては前記のように１個ずつ紙袋に密閉包 装して収納することなく、バラバラに散らばった状態で直接収納してもよい。ま た、この実施の形態では紙皿５を示したが、皿は必ずしも紙製でなくともよく、 アルミニュームや合成樹脂製のものでもよい。皿の形状も円形のものを示したが 、これに限らず任意の形状のものとしてもよい。

【０００８】 この食品包装用袋１においては前記のようにおつまみ３が紙皿５の凹み４にほ ぼ均一に散らばって載るような形で袋本体２内に収納され、しかも収納された状 態では凹み４の底面と袋本体２の対向する内面との間で挾まれるような形になる ので、吊り下げたとき等におつまみ３が全体に袋本体２の下部にかたまって集中 して収納されることがなくなる。そのため、運搬に際して箱に収納したり、或い はコンビニ等で展示するに際して、図３に示すように吊り下げ用の孔６を吊り杆 ９に挿入して吊り下げた状態にしても、おつまみ３を袋本体２内の上下方向に別 け隔てなく収納することが可能となり、そのぶん全体の厚さが抑制されて収納効 率がよくなる。

【０００９】 一方、購買者にとっても、おつまみ３とともに紙皿５が袋本体２内に収納され ているから、使用に際して、袋本体５の上縁部を破く等して開放し、紙皿５の上 に置かれた状態で収納されたおつまみ３をそのまま取り出して供することができ る。そして使用後は空の袋本体２とともに、そのまま捨てればよい。そのため、 従来のように別に皿を用意したりする必要がないし、別途に紙皿を買い求める必 要もなくなり、きわめて便利になる。

【００１０】

【考案の効果】

請求項１ないし３の考案は前記のような構成からなるので、おつまみと皿を一 緒にして販売することにより従来問題となっていた煩雑さを回避することができ るとともに、必要以上の皿を購入しなければならないといった不経済性を解消で き、きわめて実用的で、その利用価値にはすこぶる大なるものがある。また、請 求項２の考案の場合にはさらに、おつまみが全体に袋本体の下部にかたまって集 中して収納されることがなくなり、そのぶん袋の全体の厚さが抑制されて収納効 率がよくなる。さらに、請求項３の考案の場合には袋を吊り下げた状態にして展 示することが可能となるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施の形態を示す食品包装用袋の
一部破断の正面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】食品包装用袋を吊り下げた状態を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 食品包装用袋 ２ 袋本体 ３ おつまみ ４ 凹み ５ 紙皿 ６ 吊り下げ用の孔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 袋本体内におつまみと、このおつまみを
   袋本体内から取り出した後に載せる凹みが形成された皿
   を収納してなることを特徴とする食品包装用袋。
2. 【請求項２】 袋本体内のおつまみが、皿の凹みに該凹
   みの底面と袋本体の対向する内面との間で挾まれてほぼ
   均一に収納されている請求項１記載の食品包装用袋。
3. 【請求項３】 吊り下げ用の孔が、袋本体の縁部に穿設
   されている請求項１又は２記載の食品包装用袋。