JP3058947U

JP3058947U - 放電加工機用フィルタ

Info

Publication number: JP3058947U
Application number: JP1998009192U
Authority: JP
Inventors: 次夫橋本
Original assignee: 株式会社忍足研究所
Priority date: 1998-11-06
Filing date: 1998-11-06
Publication date: 1999-06-22
Anticipated expiration: 2004-11-06

Abstract

(57)【要約】【課題】フィルタの交換が容易に行われ、かつ、フィ
ルタ寿命の長い液体濾過用のフィルタを提供すること。【解決手段】ひだ折り加工した濾材が天地板に接着剤
で接着され、濾材の周囲を多孔板で囲ったフィルタにお
いて、天地板双方に、中心に通孔を有する連結具を設け
た液体濾過用のフィルタ及びひだ折り加工した濾材が天
地板に接着剤で接着され、濾材の周囲を多孔板で囲った
フィルタを、天地板に設けた中心に通孔を有する連結具
で複数個重ねて脱着自在に結合したフィルタの一端に濾
液の導入口を設けた液体濾過用のフィルタ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、放電加工機において発生するチップのように重量のある微細物を濾過するのに適した液体濾過用のフィルタに関する。

【０００２】

【考案の背景】

放電加工機による加工において、切削くずである鉄粉等（一般的にはチップといわれている。）が発生する。これら加工液とともに排出されるチップは濾過装置により除去され、加工液は再利用される。

【０００３】図３は、従来、放電加工機に用いられているフィルタ装置を示すものであって、図３において、１０１は水槽、１０２はフィルタの載置台、１０３はチップを含有する加工液の流入口、１０４はチップが除かれた加工液の排出口、１０５はフィルタを示す。

【０００４】図４は、フィルタ１０５を示すものであって、図４において、１０６はフィルタの天板、１０７はフィルタの地板、１０８はフィルタの周囲に設けられた多孔板、１０９はひだ折り加工した濾材、１１０は中心に流路を有するカプラ、１１１は加工液の流入口１０３に取り付けられたホース、１１２はホース１１１の一端に取り付けられた中心に流路を有するカプラを示す。

【０００５】フィルタ１０５は水槽１０１のフィルタの載置台１０２に設置され、カプラ１１０に、フィルタ１０５のホース１１１の一端に取り付けられたカプラ１１２を結合する。

【０００６】放電加工機から送られてきたチップを含有する加工液は、加工液の流入口１０３に入り、流入口１０３に取り付けられたホースを経てフィルタ１０５内に入り、濾材１０９によってチップが除かれ、清浄な加工液となって、多孔板１０８を通り水槽１０１に流れ落ちる。水槽１０１に溜った清浄な加工液は、排出口１０４を通って放電加工機に供給される。

【０００７】フィルタ１０５に濾過されたチップが溜り、フィルタ１０５の寿命が来ると、フィルタ１０５は交換される。

【０００８】フィルタの寿命が短いと屡々交換作業をしなければならないので、フィルタの寿命は長いことが好ましい。フィルタの寿命を長くするためには大型のフィルタを用いればよいが、大型のフィルタを用いた場合、補足されるチップの量が多くなり、フィルタの交換時には相当な重量になってしまい、人間による取り扱いが困難になってしまう。

【０００９】例えば、直径３００ｍｍで、高さが５００ｍｍのフィルタを用いた場合、交換時期には４０〜５０ｋｇの重量になってしまう。

【００１０】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の欠点を改善するものであって、本考案の目的は、フィルタの交換が容易に行われ、かつ、フィルタ寿命の長い液体濾過用のフィルタを提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案の上記目的は、（１）ひだ折り加工した濾材が天地板に接着剤で接着され、濾材の周囲を多孔板で囲ったフィルタにおいて、天地板双方に、中心に通孔を有する連結具を設けたことを特徴とする液体濾過用のフィルタ。（２）ひだ折り加工した濾材が天地板に接着剤で接着され、濾材の周囲を多孔板で囲ったフィルタを、天地板に設けた中心に通孔を有する連結具で複数個重ねて脱着自在に結合したフィルタの一端に濾液の導入口を設けたことを特徴とする液体濾過用のフィルタ。（３）天地板に設けた連結具が嵌め込み式のカプラであることを特徴とする上記（１）または（２）に記載の液体濾過用のフィルタ。（４）天地板に設けた連結具がねじ式のカプラであることを特徴とする上記（１）または（２）に記載の液体濾過用のフィルタ。によって達成することができる。

【００１２】以下に、図面によって本考案を説明するが、以下の説明は、本考案の液体濾過用のフィルタを限定するものではない。

【００１３】図１及び図２は、本考案の液体濾過用のフィルタを説明するための説明図であって、図１は、液体濾過用のフィルタの縦断面を、図２は、横断面を示すものである。

【００１４】図１において、１は第１のフィルタ、２は第２のフィルタを示す。第１のフィルタ１は、天板３及び地板４を有しており、天板３及び地板４の間にはひだ折り加工した濾材５が設けられており、濾材５は接着剤６で天板３及び地板４に接着されている。天板３及び地板４の周囲には多孔板７が張りめぐらされており、濾材５が濾過圧により膨張するのを防いでいる。また、地板４にはその中心にニップル８が取り付けられている。

【００１５】第２のフィルタ２は、天板９及び地板１０を有しており、天板９及び地板１０の間にはひだ折り加工した濾材１１が設けられており、濾材１１は接着剤１２で天板３及び地板４に接着されている。天板３及び地板４の周囲には多孔板７が張りめぐらされており、濾材５が濾過圧により膨張するのを防いでいる。また、天板９にはその中心に第１のフィルタのニップル８と結合するソケット１４が取り付けられており、地板４にはその中心にカプラ１５が取り付けられている。

【００１６】第１のフィルタ１と第２のフィルタ２は着脱自在にニップル８及びソケット１４によって結合されている。

【００１７】結合した第１のフィルタ１と第２のフィルタ２からなるフィルタは、第２のフィルタ２の地板４に取り付けられたカプラ１５に、ホース１６の先端に取り付けられた中心に流路を有するカプラ１７を結合し、従来のフィルタと同様に、ホース１６に放電加工機から送られてきたチップを含有する加工液を送り込むことによって加工液を清浄化することができる。

【００１８】より具体的には、図３に示されるような、加工液の流入口１０３、排出口１０４及び載置台１０２を有する水槽１０１の載置台１０２に結合した第１のフィルタ１と第２のフィルタ２からなるフィルタを載置し、加工液の流入口１０３に接続したホース１６のカプラ１７を第２のフィルタ２のカプラ１５に接続し、放電加工機から送られてきたチップを含有する加工液を流入口１０３送り込むことによって加工液を清浄化することができる。清浄化された加工液は放電加工機に戻され再利用することができる。

【００１９】第１のフィルタ１と第２のフィルタ２内に濾過されたチップが溜り、第１のフィルタ１と第２のフィルタ２の寿命がつきたとき第１のフィルタ１と第２のフィルタ２は交換される。第１のフィルタ１と第２のフィルタ２よりなる本考案のフィルタの交換は、先ず、第２のフィルタ２から第１のフィルタ１を取りはずし、次いで、第２のフィルタ２のカプラ１５をホース１６のカプラ１７から取りはずし、新しいフィルタをカプラ１７に取り付けることにより行われる。

【００２０】フィルタの交換において、本考案のフィルタは分割して取り扱うことができるので、交換作業が容易にできる。

【００２１】上記の説明では、第１のフィルタと第２のフィルタよりなる２段のフィルタについて説明したが、本考案のフィルタはさらに多段にしてもよい。

【００２２】また、第２のフィルタ２は、ソケット１４を盲ネジ等で閉鎖することにより、第２のフィルタ２単独で使用することもできる。

【００２３】

【考案の効果】

本考案の液体濾過用のフィルタは、交換時における取り扱い重量を低下することができ、フィルタの交換が容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の液体濾過用のフィルタを説明するため
の説明図。

【図２】本考案の液体濾過用のフィルタを説明するため
の説明図。

【図３】従来一般的に用いられている放電加工機のフィ
ルタ装置を説明するための説明図。

【図４】図３に示されるフィルタ装置に一般的に用いら
れているフィルタを説明するための説明図。

【符号の説明】

１；第１のフィルタ２；第２のフィルタ３；第１のフィルタの天板４；第１のフィルタの地板５；ひだ折り加工した濾材７；第１のフィルタの周囲に設けられた多孔板８；中心に流路を有するニップル９；第２のフィルタの天板１０；第２のフィルタの地板１１；ひだ折り加工した濾材１３；第２のフィルタの周囲に設けられた多孔板１４；中心に流路を有するソケット１５；中心に流路を有するカプラ１６；ホース１７；ホース１６の一端に取り付けられた中心に流路を
有するカプラを示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ひだ折り加工した濾材が天地板に接着剤
で接着され、濾材の周囲を多孔板で囲ったフィルタにお
いて、天地板双方に、中心に通孔を有する連結具を設け
たことを特徴とする液体濾過用のフィルタ。
【請求項２】ひだ折り加工した濾材が天地板に接着剤
で接着され、濾材の周囲を多孔板で囲ったフィルタを、
天地板に設けた中心に通孔を有する連結具で複数個重ね
て脱着自在に結合したフィルタの一端に濾液の導入口を
設けたことを特徴とする液体濾過用のフィルタ。
【請求項３】天地板に設けた連結具が嵌め込み式のカ
プラであることを特徴とする請求項１または２に記載の
液体濾過用のフィルタ。
【請求項４】天地板に設けた連結具がねじ式のカプラ
であることを特徴とする請求項１または２に記載の液体
濾過用のフィルタ。