JP3058652U - 生ゆば料理セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】主として、ホテル、旅館等の客に提供される生
ゆば料理セットであり、生ゆばの乾きを防ぎ、生ゆば本
来の風味、食感等が損われず、美味しく食することがで
きる生ゆば料理セットの提供。 【解決手段】台盤３と、収容室８と、受皿９を備えた箱
膳２であり、前記台盤に敷紙４を敷き、この敷紙の上に
醤油入り小鉢５と八丁味噌７と摺り山葵６を載置させ、
前記収容室に対して出し入れ自在となる受皿上に、笹の
葉１０、山葵の葉などを敷き、この笹の葉、山葵の葉の
上に、生ゆば１１を盛り付けるように構成した生ゆば料
理セット１であり、前記生ゆばは、少なくとも３０セン
チ程度の長さを形成した薄帯状の生ゆばを６分割程度に
カットして６枚程度の短冊状生ゆば単位体を形成したも
のであり、この短冊状生ゆば単位体の複数枚重ねたもの
を、前記受皿上に敷かれる笹の葉、山葵の葉の上に並列
して盛り付けるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［考案の属する技術分野］ 本考案は、ホテル、旅館等の料理として提供される生ゆば料理セットに関する ものである。

【０００２】 ［従来の技術］ 常法により製造加工された生ゆばを山葵醤油等につけて食べる食べ方がある。

【０００３】 ［考案が解決しょうとする課題］ しかしながら、生ゆばは、生ものであるために、その賞味保証期間は、冬で３ 日、夏なら２日が限度であり、賞味保証期間が経過するとパサパサの状態に乾燥 してしまうため、早期に食べることが美味とされている。

【０００４】 そこで、本考案は上記問題点を解消すべくなされたものであり、その目的とす るところは、料理としての食感と日持ちが良く、食べやすい上に、見た目にも美 しく、盛り付け等の煩雑さを解消することができ、ホテル、旅館等を訪れる客へ 提供する料理としても最適な生ゆば料理セットを得ることにある。

【０００５】 ［考案が解決しょうとする手段］ 本考案は、上記目的を達成するため次の構成を具備する。すなわち本考案は、 請求項１に記載する如く、実台盤と、収容室と、受皿を備えた箱膳であり、前記 台盤に敷紙を敷き、この敷紙の上に醤油入り小鉢と八丁味噌と摺り山葵を載置さ せ、前記収容室に対して出し入れ自在となる受皿上に、笹の葉、山葵の葉などを 敷き、この笹の葉、山葵の葉の上に、生ゆばを盛り付けるように構成した生ゆば 料理セットを特徴とする。

【０００６】 また、請求項１記載の生ゆばは、少なくとも３０センチ程度の長さを形成した 薄帯状の生ゆばを６分割程度の大きさにカットして６枚程度の短冊状生ゆば単位 体を形成したものであり、この短冊状生ゆば単位体の複数枚重ねたものを、前記 受皿上に敷かれる笹の葉、山葵の葉の上に、並列して盛り付けるようにしたこと を特徴とする。

【０００７】 ［考案の実施の形態］ 以下、本考案の実施の形態を、図１、図２に基き説明する。図１は、本考案に 係る生ゆば料理セットの構成図、図２は、生ゆばの展開正面図を示している。

【０００８】 本考案の生ゆば料理セット１は、木製、プラスチック製の箱膳本体２と、箱膳 本体２に設けられる台盤３と、台盤３に敷設される敷紙４と、敷紙４上に載置さ れる醤油入り小鉢５、摺り山葵６および八丁味噌７と、箱膳本体２に設けられる 収容室８と、収容室８に対して出し入れ自在となる受皿９と、受皿９に敷設され る笹の葉１０と、笹の葉１０上に並列して盛り付けされる生ゆば１１とから成る 。

【０００９】 前記受皿９は、陶器、磁器などで製作してもよく、また、受皿９に適宜装飾模 様を施こしてもよい。また笹の葉１０の代りに山葵の葉を用いることもできる。

【００１０】 前記生ゆば１１は、図２に示すように、少なくとも３０センチ程度の長さを形 成した薄帯状生ゆばを６分割程度にカットして６枚程度の短冊状生ゆば単位体１ ２に形成したものであり、この短冊状生ゆば単位体１２の複数枚重ねたものを、 前記受皿９の笹の葉１０上に、並列して盛り付けるようにする。

【００１１】 前記受皿９に盛り付けられる生ゆば１１は、予め、冷やされており、冷やされ ている状態の生ゆばを箱膳本体２の収容室８に収容せしめ、食卓に供するように し、食する者が受皿９を引き出すことになるため、この間にあって、生ゆば１１ が直接、外気に触れて乾くような心配は解消され、生ゆば本来の新鮮風味（豆乳 のほのかに甘くておいしい風味）を味合うことができる。また、前記生ゆば１１ は、箱膳本体２の台盤３上にセットされている醤油入り小鉢５の醤油、摺り山葵 ６、八丁味噌７等を用いて食することができる。

【００１２】 ［考案の効果］ 本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。

【００１３】 生ゆば、醤油入り小鉢、摺り山葵、八丁味噌等が一台の箱膳本体にセットされ た生ゆば料理セットを構成しているので、盛り付け、配膳、取扱い等が容易、か つ、至便であり、特に、ホテル、旅館等の客に提供する料理として最適である。

【００１４】 生ゆば自体は、予め、冷された状態で箱膳本体の受皿収容室に保管されていて 、食事に供されるまでの短時間、外気に触れることが少なく、乾きを抑えること が可能であるために、生ゆば本来の食感、旨味を損うことが無く、美味しく食べ ることができ、また、生ゆば自体、短冊状単位体のものを複数枚重ねた状態で受 皿に盛り付けられ、醤油入り小鉢、八丁味噌等の置き場所も箱膳本体の台盤であ るために、食べ易くなり、箱膳本体の収容室より受皿を引き出すと、笹の葉、山 葵の葉の緑色をベースにして生ゆばの新鮮色が映えるから、食欲を刺激する効果 があり、また、生ゆばと醤油、生ゆばと摺り山葵、生ゆばと八丁味噌等との取合 わせによって、三様の生ゆば味を楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す分離斜視図である。

【図２】生ゆばの構成を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 生ゆば料理セット ２ 箱膳本体 ３ 台盤 ４ 敷紙 ５ 醤油入り小鉢 ６ 摺り山葵 ７ 八丁味噌 ８ 収容室 ９ 受皿 １０ 笹の葉 １１ 生ゆば １２ 生ゆば単位体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】台盤と、収容室と、受皿を備えた箱膳であ
   り、前記台盤に敷紙を敷き、この敷紙の上に醤油入り小
   鉢と八丁味噌と摺り山葵を載置させ、前記収容室に対し
   て出し入れ自在となる受皿上に、笹の葉、山葵の葉など
   を敷き、この笹の葉、山葵の葉の上に、生ゆばを盛り付
   けるように構成したことを特徴とする生ゆば料理セッ
   ト。
2. 【請求項２】生ゆばは、少なくとも３０センチ程度の長
   さを形成した薄帯状の生ゆばを６分割程度にカットして
   ６枚程度の短冊状生ゆば単位体を形成したものであり、
   この短冊状生ゆば単位体の複数枚重ねたものを、前記受
   皿上に敷かれる笹の葉、山葵の葉の上に、並列して盛り
   付けるようにしたことを特徴とする請求項１記載の生ゆ
   ば料理セット。