JP3058375U - エアコンおよびエアコンに用いられるプレート - Google Patents
エアコンおよびエアコンに用いられるプレートInfo
- Publication number
- JP3058375U JP3058375U JP1998007951U JP795198U JP3058375U JP 3058375 U JP3058375 U JP 3058375U JP 1998007951 U JP1998007951 U JP 1998007951U JP 795198 U JP795198 U JP 795198U JP 3058375 U JP3058375 U JP 3058375U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- front panel
- air conditioner
- hole
- design
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インテリア性を高めたエアコンを低コストで
提供するとともに、このエアコンに用いられるプレート
を低コストで提供する。 【構成】 セパレートタイプのエアコンの室内機であっ
て、図示省略の交換器、送風ファンおよび電装部品等
(図示省略部分の構造は一般的なエアコンと同じであ
る。)を収容した筐体100と、この筐体100の前面
を覆うように設けた前面パネル200と、この前面パネ
ル200に着脱自在となっている意匠が施されたプレー
ト300とを有している。このプレート300には、前
面パネル200の透孔220と連通する透孔310が開
口されている。また、このプレート300は、塩化ビニ
ール製で、フレキシブル性を有し、前面パネル200の
形状に沿って変形して、プレート300の上下の端部が
前面パネル200の前面側に形成されている溝211
a、212aに入り込んでセットされるようになってい
る。
提供するとともに、このエアコンに用いられるプレート
を低コストで提供する。 【構成】 セパレートタイプのエアコンの室内機であっ
て、図示省略の交換器、送風ファンおよび電装部品等
(図示省略部分の構造は一般的なエアコンと同じであ
る。)を収容した筐体100と、この筐体100の前面
を覆うように設けた前面パネル200と、この前面パネ
ル200に着脱自在となっている意匠が施されたプレー
ト300とを有している。このプレート300には、前
面パネル200の透孔220と連通する透孔310が開
口されている。また、このプレート300は、塩化ビニ
ール製で、フレキシブル性を有し、前面パネル200の
形状に沿って変形して、プレート300の上下の端部が
前面パネル200の前面側に形成されている溝211
a、212aに入り込んでセットされるようになってい
る。
Description
【0001】
本考案は、主に家庭用のエアコンディショナー(以下エアコンと称する。)に 関する。詳しくは、室内機と室外機とが分離している、いわゆるセパレートタイ プについては室内機に関し、室内機と室外機とが共通の筐体内に収められている 、いわゆる窓用タイプにあっては、その室内側部分に関する。また、更にこのエ アコンに着脱自在に装着されて用いられるプレートに関する。
【0002】
エアコン(室内機)に対してインテリアとしての処理を施したものとしては、 本願出願人が実用新案登録第3042501号において開示しているようなもの がある。
【0003】 即ち、熱交換器、送風ファンおよび電装部品等を収容した筐体と、この筐体の 前面を覆うように設けた前面パネルとからなるエアコンにおいて、その前面パネ ルに形成した多数の横リブに直接、シルク印刷・熱転写印刷・ホットスタンプ印 刷〔以下、「シルク印刷等」と呼ぶ。〕により意匠(図柄)が施されたものであ る。そして、この前面パネルは、前記筐体に対して着脱自在で、別の意匠が施さ れた前面パネルに取り替え可能となっている。 尚、前記前面パネルが、前記筐体に対して着脱自在となっている構造について は、特開平9−79605号公報にて開示されている。
【0004】
しかしながら、このように意匠が施された前面パネルは、個々の前面パネル毎 にシルク印刷等が施されるため、生産効率が必ずしもよいとは言えず、比較的コ ストがかかっていた。また、別の意匠が施された取り替え用の前面パネルは、当 然、別の前面パネルに対して、印刷が施されたものであるため、前面パネル自体 のコストが必然的に必要となる。そのため、ユーザは、別の意匠が施された取り 替え用の前面パネルを手軽に購入しにくかった。その結果、意匠が施された前面 パネルを有したエアコン自体もやや購入しづらいものとなっていた。
【0005】 また、このように意匠が施された前面パネルは、通常の前面パネルにシルク印 刷等によって意匠を転写して製造されるが、できるだけ製造コストを下げるため に、多品種のエアコン用の前面パネルに対して、共通の印刷設備で対応できるよ うにするのが望ましい。
【0006】 しかしながら、印刷設備(例えば、ホットスタンプ印刷の場合、熱圧接板の圧 接面の凹形状等)を共通化すると、前面パネルの設計形状が制約されてしまう。 一方、前面パネルの横リブの設けられている部分は、比較的平坦で、前記共通化 し易い。そのため、前面パネルの横リブの設けられている部分の周囲側の比較的 湾曲している部分を除いた部分、つまり、前記共通化し易い前面パネルの横リブ の設けられている部分のみに意匠を施すことが、意匠が施された前面パネルの低 コスト化のために一般的と考えられる。
【0007】 しかしながら、前面パネルの横リブの設けられている部分の周囲側の比較的湾 曲している部分に、意匠を施すことができない分だけ、前面パネルに施すことの できる意匠のサイズが小さめとなっていた。尚、一定範囲にシルク印刷する場合 には、シルクスクリーンを平行に前面パネルに押し当てる必要があり、前記比較 的湾曲している部分にまでは印刷できない。そのため、シルクスクリーンの枠を 前面パネルの周囲部分に位置決めし押し当てて印刷することとなる。よって、通 常、シルクスクリーンの枠の幅寸法分だけは意匠の転写ができなかった。つまり 、シルク印刷の場合には、前面パネルに施すことのできる意匠のサイズが小さめ となっていた。
【0008】 本考案の目的は、インテリア性を高めたエアコンを低コストで提供するととも に、このエアコンに用いられるプレートを低コストで提供することにある。
【0009】
上記目的を達成するための請求項1の考案は、意匠が施されたプレートを、前 面パネルに着脱可能としたことを特徴とするエアコンである。
【0010】 請求項2の考案は、前面パネルには、意匠が施されたプレートの端部が入り込 み、このプレートが着脱自在に装着される溝が形成されていることを特徴とする エアコンである。
【0011】 請求項3の考案は、前記プレートは、前記前面パネルに対して、エアコンの横 方向からスライドして装着するものであることを特徴とする請求項1または2記 載のエアコンである。
【0012】 請求項4の考案は、前記プレートは、前記前面パネルの空気流通用の透孔と連 通する透孔が形成され、且つフレキシブルであることを特徴とする請求項1、2 または3記載のエアコンである。
【0013】 請求項5の考案は、前記前面パネルには、前記プレートの背面側を支える複数 の縦リブが形成されており、この縦リブ間が、前記プレートの透孔よりも大きな 前記空気流通用の透孔となっていることを特徴とする請求項4記載のエアコンで ある。
【0014】 請求項6の考案は、エアコンの前面パネルに着脱可能なプレートであって、そ の前面には意匠が施されていることを特徴とするエアコンに用いられるプレート である。
【0015】 請求項7の考案は、前記前面パネルの空気流通用の透孔と連通する透孔が形成 され、且つフレキシブルであることを特徴とする請求項6記載のエアコンに用い られるプレートである。
【0016】 請求項8の考案は、前記プレートの透孔が、前記前面パネルの透孔よりも小さ く形成されていることを特徴とする請求項7記載のエアコンに用いられるプレー トである。
【0017】
本考案の第1の実施の形態に係るエアコンを図1および図2を参照しつつ説明 する。 図1は本考案の第1の実施の形態に係るエアコンを示す図であって、同図(A )は前面パネルにプレートを装着しようとしている状態の概略的説明断面図、同 図(B)は前面パネルにプレートを装着した状態の概略的説明断面図、図2は本 考案の第1の実施の形態に係るエアコンを示す概略的斜視図である。
【0018】 本考案の第1の実施の形態に係るエアコンは、セパレートタイプのエアコンの 室内機であって、図示省略した熱交換器、送風ファンおよび電装部品等(この図 示省略部分の構造は一般的なエアコンと同じである。)を収容した筐体100と 、この筐体100の前面を覆うように筐体100に取り付けた前面パネル200 と、この前面パネル200に着脱自在となっているプレート300とを有してい る。
【0019】 尚、筐体100の前面側上部には、従来(本願出願人の実用新案登録第304 2501号)と同様に、例えば図示しない凹部に突設した係合ピンからなるヒン ジ受け部190が設けられている。一方、前面パネル200にも、この前面パネ ル200の上部辺に突出形成した、前記ヒンジ受け部190と係合するヒンジ部 290が設けられている。これにより、前面パネル200は筐体100に対して 着脱自在かつ筐体100の前面側上部辺を中心として前方方向に回動自在(開閉 自在)となっている。
【0020】 前面パネル200は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂製で、正面視略矩形 、側面視で前面側に突出した略弓形(弦に相当する部分はない。)に一体成型さ れたものである。 前面パネル200の上部辺には、上述のようにヒンジ部290が突設されてい る。
【0021】 前面パネル200の前面側の周囲には、後述する略矩形状のフレキシブルなプ レート300を前面パネル200の前面側の形状に沿って湾曲させて着脱可能に 装着するための枠型突出部210が突設されている。この枠型突出部210は、 上部側枠部211と下部側枠部212と右側面側枠部213と左側面側枠部21 4とからなる。この上部側枠部211と下部側枠部212とには、内側となる部 分に、プレート300の上下の端部がやや圧入されて入り込む溝211a、21 2aが形成されている。
【0022】 また、前面パネル200には、この枠型突出部210の内側の領域に、室内の 空気の吸い込み口としての多数の空気流通用の透孔220が開口されている。 この透孔220の形状は、室内の空気の吸い込みができるだけ効率よく行える ようになっていれば任意の形状でよく、ここでは長円形としている。
【0023】 プレート300は、略矩形状の塩化ビニル等の比較的低コストな材質のシート であって、その大きさ寸法は、前面パネル200の枠型突出部210に装着され うるように形成されており、その厚み寸法は例えば1〜2mm程度のものである 。そのため、プレート300は、前面パネル200の形状が湾曲していてもフレ キシブルに変形して、前面パネル200の前面側形状に沿って枠型突出部210 に装着でき、装着後も垂れてしまうおそれがないようになっている。
【0024】 このプレート300の表面には、小規模印刷手段であるシルク印刷に限らずグ ラビア印刷等の一般的な大規模印刷手段によって意匠(図柄であって、例えばこ こでは富士山の絵)が施されている。よって、プレート300への印刷の際には 、通常、個々のプレート300に印刷するのではなく、例えば、上記大きさ寸法 における幅寸法よりもやや広めであって、高さ寸法方向を長尺としたシートに連 続印刷し、所定のプレート300の大きさ寸法にカッティングする一般的な大量 高速連続生産工程を利用できる。また、この生産工程の場合、上記大きさ寸法に おける幅寸法よりもやや広めのシートを使用しているので、カッティング後の個 々のプレート300においては、その周囲側に至るまで意匠が施された状態とす ることができる。
【0025】 このプレート300には、前面パネル200に開口されている空気流通の透孔 220と同数であって連通する透孔310が、前記カッティングと同時または別 途に、例えば打ち抜きで形成されている。 この透孔310の大きさは、前面パネル200に対してプレート300をラフ に装着しても、透孔310の全領域が透孔220の領域内に納まるように、通常 、透孔220よりもやや小さめに形成されている。この際、透孔310と透孔2 20との相互に内側となる面には、それぞれ、または、どちらか一方に、図示し ないテーパを形成してもよい。
【0026】 尚、プレート300に施された意匠は、元々一枚画として統一のとれた形で印 刷されたものであるので、透孔310の部分がブランクとなるものの、遠目で見 れば1枚の完成された意匠となる。
【0027】 このように構成されている本考案の第1の実施の形態に係るエアコンは、以下 のように組み立てられる。 筐体100内には、予め、熱交換器、送風ファンおよび電装部品などが収容さ れている。この筐体100の前面側に設けられているヒンジ受け部190に対し てヒンジ部290を係合させて、前面パネル200を装着する。
【0028】 この状態の前面パネル200、または、はずした状態の前面パネル200に対 してプレート300を装着する。装着方法としては、図1(A)に示されている ように、プレート300をその上下方向に湾曲させつつ、プレート300の上下 の端部を溝211a、212aにやや圧力をかけて押し込むだけでよい。
【0029】 プレート300を前面パネル200に装着した状態が、図1(B)および図2 である。プレート300は、前面パネル200の前面形状に沿って密着された状 態で装着されている。前面パネル200の空気流通用の透孔220とプレート3 00の透孔310とは連通し、室内の空気が筐体100内の図示しない熱交換器 へ流通するようになっている。
【0030】 このプレート300を前面パネル200から取り外すには、例えば、プレート 300の上部側に、指の腹側をやや押しぎみに押し当て、押し下げる。そうする と、前面パネル200からプレート300の上部側が外れるので、その上部側を 引っ張れば、前面パネル200からプレート300を取り外すことができる。
【0031】 ところで、このように前面パネル200に脱着自在となっているプレート30 0に施すことのできる意匠の大きさ寸法は、枠型突出部210の枠の内側面積に よって決まる。その面積は、従来、前面パネルに直接シルク印刷で意匠が施され ていたときのシルク印刷の枠の内側面積よりも広くすることができる。よって、 本考案においてエアコンの前面パネル200に施すことのできる意匠の大きさ寸 法、つまり本考案におけるプレート300に施すことのできる意匠の大きさ寸法 は、シルク印刷時において従来よりも大きくできる。
【0032】 尚、本考案の第1の実施の形態に係るエアコンにおいて、前面パネル200の 枠型突出部210は上部側枠部211と下部側枠部212と、右側面側枠部21 3または左側面側枠部214の一方とからなるとしてもよい。このように構成す ることで、左側面側枠部214または右側面側枠部213の部分が存在しないの で、プレート300を前面パネル200に対して、エアコンの左横側または右横 側からスライドさせることによって、簡単に上部側枠部211と下部側枠部21 2との間に装着させることができる。
【0033】 また、この際、左側面側枠部214または右側面側枠部213の部分が取り去 られて存在しない状態となっているので、この取り去った部分までプレート30 0の範囲を拡大することができ、意匠を更に大きなものとすることができる。 更に、前面パネル200の枠型突出部210は、上部側枠部211と下部側枠 部212とからなるとしたり、上部側枠部211と下部側枠部212との部分を 、例えば、両端側と中心部との3か所のみ(ただしプレート300を前面パネル 200に十分保持できる程度)とし、その他の部分は切り欠きとすれば、更に意 匠を大きなものとすることができる。
【0034】 本考案の第1の実施の形態に係るエアコンにおいて、プレート300は、プレ ート単独でも販売されるものであるが、片面だけに意匠が施されているのではな く、両面に、例えばそれぞれ異なる意匠が施されているとしてもよい。これによ り、1種類の意匠当たりのコストを大幅に低下させることができるので、ユーザ は、更に低コストで様々な意匠が施されたプレートを購入可能となる。また、両 面の意匠を、例えば、それぞれエアコンの使用頻度の多い夏用または冬用の意匠 としておくと、この2種類だけでよいと考えるユーザにあっては、夏と冬とでプ レートの前後を引っ繰り返すだけでよいので、取り替え用のプレートをどこに収 納していたかを思い出して引き出してくるという手間が不要となる。
【0035】 本考案の第1の実施の形態に係るエアコンにおいて、プレート300に施され た意匠は、印刷で意匠を施されたもの以外に、プレート300に開口する透孔3 10で意匠化されたものであってもよい。つまり、例えば、プレート300の表 面が一色に印刷されたものに対して、多数の円形状等の透孔310で意匠を形成 したものであってもよく、また、プレート300の材質自体を有色のものとし、 これに対して、多数の円形状等の透孔310で意匠を形成したものであってもよ い。
【0036】 本考案の第1の実施の形態に係るエアコンにおいて、プレート300の透孔3 10と、前面パネル200の透孔220とは、室内の空気を筐体100内の図示 しない熱交換機へ流通させるために設けられているため、通常、形状が完全に一 致して連通していることが望ましい。しかし、デザイン上等の理由によって、一 部一致しない部分があってもよい。
【0037】 本考案の第1の実施の形態に係るエアコンにおいて、プレート300の形状は 、略矩形以外でもよいが、通常、効率よく室内の空気を筐体100内の図示しな い熱交換機へ取り込む必要性から略矩形が好ましい。
【0038】 本考案の第1の実施の形態に係るエアコンにおいて、プレート300は、必ず しもフレキシブルでなくてもよい。ただし、プレート300は、フレキシブルで あれば、多品種のエアコンにおいて、前面パネル200の前面側の形状がさまざ まの形状であっても共通部品化できるので好ましい。尚、プレート300の両面 に意匠を施した場合には、前面パネル200の前面側の形状が平坦でない場合に は、プレート300がフレキシブルであることが必須条件となる。このように、 低コスト化の面で、プレート300は、フレキシブルであることが望ましい。
【0039】 本考案の第1の実施の形態に係るエアコンにおいて、前面パネル200を空気 流通用の透孔220が設けられていないタイプとする(つまり、一般的には、筐 体100の上部側にも図示しない空気取り込み口が設けられていることが多くな ってきているが、この空気取り込み口のみから室内の空気を取り込むとしたタイ プとする。)ときには、プレート300にも透孔310は必要ない。
【0040】 次に本考案の第2の実施の形態に係るエアコンを図3を参照しつつ説明する。 図3は本考案の第2の実施の形態に係るエアコンを示す図であって、前面パネ ルにプレートを装着しようとしている状態を示す概略的斜視図である。
【0041】 本考案の第2の実施の形態に係るエアコンは、本考案の第1の実施の形態に係 るエアコンの前面パネル200を以下に説明する前面パネル200′に変更した 点が異なる。
【0042】 したがって、本考案の第2の実施の形態に係るエアコンは、セパレートタイプ のエアコンの室内機であって、図示省略した熱交換器、送風ファンおよび電装部 品等(この図示省略部分の構造は一般的なエアコンと同じである。)を収容した 前記筐体100と、この筐体100の前面を覆うように筐体100に取り付けた 前面パネル200′と、この前面パネル200′に着脱自在となっている前記プ レート300とを有している。
【0043】 尚、筐体100の前面側上部には、前記ヒンジ受け部190と同じヒンジ受け 部(図示省略)が設けられている。一方、前面パネル200′にも、この前面パ ネル200′の上部辺に突出形成した、前記ヒンジ受け部190と同じヒンジ受 け部(図示省略)と係合する前記ヒンジ部290と同様の形状のヒンジ部(図示 省略)が設けられている。これにより、前面パネル200′は筐体100に対し て着脱自在かつ筐体100の前面側上部辺を中心として前方方向に回動自在(開 閉自在)となっている。
【0044】 前面パネル200′も、例えばポリプロピレン等の合成樹脂製で、正面視略矩 形、側面視で前面側に突出した略弓形(弦に相当する部分はない。)に一体成型 されたものである。 前面パネル200′の上部辺には、上述のようにヒンジ部(図示省略)が突設 されている。
【0045】 前面パネル200′の前面側の周囲には、前記前面パネル200の枠型突出部 210と同様の形状の枠型突出部210′が突設されている。よって、この枠型 突出部210′は、上部側枠部211に相当する上部側枠部211′と下部側枠 部212に相当する下部側枠部212′と右側面側枠部213に相当する右側面 側枠部213′と左側面側枠部214に相当する左側面側枠部214′とからな る。この上部側枠部211′と下部側枠部212′とには、内側となる部分に、 プレート300の上下の端部がやや圧入されて入り込む溝211a、212aに 相当する溝211a′、212a′が形成されている。
【0046】 また、前面パネル200′には、この枠型突出部210′の内側の領域に、プ レート300の背面側を支えるための複数の縦リブ230′が設けられている。 この縦リブ230′は、前記略弓形(弦に相当する部分はない。)と同様の曲 面を有するように形成されている。 この複数の縦リブ230′の設置ピッチは、特に等間隔とする必要はなく、プ レート300を前面パネル200′に装着した際に、プレート300の透孔31 0から縦リブ230′を、見えないようにすればよい。好ましくは、前面パネル 200′に対して、ラフにプレート300を装着しても、透孔310から縦リブ 230′が見えないようにする。
【0047】 この複数の縦リブ230′間は、それぞれ、室内の空気の吸い込み口としての 空気流通用の透孔220′が、矩形を湾曲させたような形状に開口されている。 プレート300を前面パネル200′に装着した際に、この透孔220′の前 面側には、複数の透孔310が見えている状態となっている。
【0048】 したがって、本考案の第2の実施の形態に係るエアコンにおいては、本考案の 第1の実施の形態に係るエアコンのときに、前面パネル200の透孔220と、 プレート300の透孔310とのピッチを比較的、正確に合わせて、それぞれ形 成する必要があったのに対して、透孔220′が大きく開口されたものであるた め、透孔310の形成ピッチを非常にラフにできるので、プレート300の製造 コストを低減できる。
【0049】 また、本考案の第1の実施の形態に係るエアコンのときに、透孔220と透孔 310との形状は、基本的に類似の形状となるが、本考案の第2の実施の形態に 係るエアコンにおいては、透孔220′が大きく開口されたものであるため、こ の範囲内であれば、透孔310の形状を、任意のものとすることができる。つま り、例えば、透孔310の形状が異なる多種類のプレート300を、同じ前面パ ネル200′に装着することができるので、プレート300のデザイン上の自由 度を上げられる。また、プレート300に施された意匠の主要部を避けて透孔3 10を設けることもできるので、意匠のインテリア性を向上させることもできる 。
【0050】 尚、前面パネル200′に対するプレート300の着脱方法は、本考案の第1 の実施の形態に係るエアコンの場合と基本的に同じであるので、その説明は省略 する。
【0051】 ところで、本考案の第2の実施の形態に係るエアコンにおいても本考案の第1 の実施の形態に係るエアコンと同様の理由で、前面パネル200′の枠型突出部 210′は上部側枠部211′と下部側枠部212′と、右側面側枠部213′ または左側面側枠部214′の一方とからなるとしてもよい。
【0052】 また、本考案の第1の実施の形態に係るエアコンにおいて、これ以下において 説明した内容は、本考案の第2の実施の形態に係るエアコンにおいても同様に適 用してもよい。
【0053】 尚、上述以外に、窓用タイプのエアコンにあっては、その室内側部分を上述同 様としてもよいことは言うまでもない。
【0054】
以上説明したように、本考案に係るエアコンは、意匠が施されたプレートを、 前面パネルに着脱可能とした。 本考案に係るエアコンの場合には、意匠が施されたプレート自体、量産性に富 み、低コストな材料で形成できるものであり、一方、このプレートを着脱自在に 装着する前面パネルの構造も一体成型によるので、従来に比較してコストアップ と殆どならない。よって、インテリア性を高めたエアコンを低コストで提供する ことができる。
【0055】 また、別売可能な色々な意匠のプレートを低コストで提供可能となるため、ユ ーザは、このような色々な意匠のプレートを購入し易くなる。よって、エアコン のインテリア性は、意匠を施されたプレートの交換によって高めることができる 。例えば、子供部屋であればマンガの絵等、大人の部屋であれば季節に応じた絵 等と変えることができる。
【0056】 また、前記プレートは、前面パネルの大きさ寸法に略近い大きさとすることが でき、また、その全面に対して(周囲に至るまで)大きな意匠を施すこともでき るのでインテリア性が高い。
【0057】 本考案に係るエアコンは、より具体的には、前面パネルには、意匠が施された プレートの端部が入り込み、このプレートが着脱自在に装着される溝が形成され ている。 よって、この本考案に係るエアコンの場合には、前記プレートの前面パネルへ の装着が比較的容易である。
【0058】 本考案に係るエアコンにおいては、前記プレートは、前記前面パネルに対して 、エアコンの横方向からスライドして装着するとしてもよい。 よって、この本考案に係るエアコンの場合には、前記プレートの前面パネルへ の装着が更に容易となる。
【0059】 本考案に係るエアコンにおいては、前記プレートは、前記前面パネルの空気流 通用の透孔と連通する透孔が形成され、且つフレキシブルであると好ましい。 よって、この本考案に係るエアコンの場合には、前面パネルの空気流通用の透 孔と連通する前記プレートの透孔によって、従来のように効率よく室内の空気を 熱交換機側へ取り込むことができる。それと共に、前記プレートがフレキシブル であると、従来の意匠が施された前面パネルと比較して、厚み方向の寸法を薄く することもできるので、保管上優れている。
【0060】 また、このようにフレキシブルであるプレートは、両面に意匠を施すこともで きるので、低コスト化上優れていると共に、保管上および取り替え上も優れてい る。
【0061】 更に、このようにプレートをフレキシブルであるとすると、単品種のエアコン 用のプレートの量産性を高くできるばかりでなく、多品種のエアコン用のプレー トを共通の印刷設備で製造することも可能であり、その際、前面パネルの設計形 状を制約しないとすることも可能である。よって、本考案に係るプレートおよび エアコンの低コスト化が更に図られる。
【0062】 本考案に係るエアコンにおいては、前記前面パネルには、前記プレートの背面 側を支える複数の縦リブが形成されており、この縦リブ間が、前記プレートの透 孔よりも大きな前記空気流通用の透孔となっていると好ましい。
【0063】 よって、この本考案に係るエアコンの場合には、前面パネルの透孔が、プレー トの透孔よりも大きくなっているので、プレートを前面パネルに対して、ラフに 装着しても空気の流通を悪化させるおそれをないようにできる。また、プレート の透孔の形状およびピッチをラフな設計にできるので、本考案に係るプレートお よびエアコンの低コスト化が更に図られる。更に、プレートの透孔のデザインと 配置の自由度を上げられるので、プレートに施す意匠のインテリア性を向上させ ることもできる。
【0064】 本考案に係るプレートは、エアコンの前面パネルに着脱可能なプレートであっ て、その前面には意匠が施されている。 また、前記前面パネルの空気流通用の透孔と連通する透孔が形成され、且つフ レキシブルであると好ましい。 更に、前記プレートの透孔は、前記前面パネルの透孔よりも小さく形成されて いると好ましい。
【0065】 つまり、本考案に係るプレートは、前記エアコンに用いられる別売りも可能な プレートである。それぞれ、上述したように、「エアコンのインテリア性を低コ ストで高めることができる。」、「更に、低コストで、保管上も優れている。」 、「意匠のインテリア性を向上させることもできる。」という効果がある。
【図1】本考案の第1の実施の形態に係るエアコンを示
す図であって、同図(A)は前面パネルにプレートを装
着しようとしている状態の概略的説明断面図、同図
(B)は前面パネルにプレートを装着した状態の概略的
説明断面図である。
す図であって、同図(A)は前面パネルにプレートを装
着しようとしている状態の概略的説明断面図、同図
(B)は前面パネルにプレートを装着した状態の概略的
説明断面図である。
【図2】本考案の第1の実施の形態に係るエアコンを示
す概略的斜視図である。
す概略的斜視図である。
【図3】本考案の第2の実施の形態に係るエアコンを示
す図であって、前面パネルにプレートを装着しようとし
ている状態を示す概略的斜視図である。
す図であって、前面パネルにプレートを装着しようとし
ている状態を示す概略的斜視図である。
100 筐体 200 前面パネル 211a、212a 溝 220 透孔 300 意匠を施したプレート 310 透孔
Claims (8)
- 【請求項1】 意匠が施されたプレートを、前面パネル
に着脱可能としたことを特徴とするエアコン。 - 【請求項2】 前面パネルには、意匠が施されたプレー
トの端部が入り込み、このプレートが着脱自在に装着さ
れる溝が形成されていることを特徴とするエアコン。 - 【請求項3】 前記プレートは、前記前面パネルに対し
て、エアコンの横方向からスライドして装着するもので
あることを特徴とする請求項1または2記載のエアコ
ン。 - 【請求項4】 前記プレートは、前記前面パネルの空気
流通用の透孔と連通する透孔が形成され、且つフレキシ
ブルであることを特徴とする請求項1、2または3記載
のエアコン。 - 【請求項5】 前記前面パネルには、前記プレートの背
面側を支える複数の縦リブが形成されており、この縦リ
ブ間が、前記プレートの透孔よりも大きな前記空気流通
用の透孔となっていることを特徴とする請求項4記載の
エアコン。 - 【請求項6】 エアコンの前面パネルに着脱可能なプレ
ートであって、その前面には意匠が施されていることを
特徴とするエアコンに用いられるプレート。 - 【請求項7】 前記前面パネルの空気流通用の透孔と連
通する透孔が形成され、且つフレキシブルであることを
特徴とする請求項6記載のエアコンに用いられるプレー
ト。 - 【請求項8】 前記プレートの透孔は、前記前面パネル
の透孔よりも小さく形成されていることを特徴とする請
求項7記載のエアコンに用いられるプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998007951U JP3058375U (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | エアコンおよびエアコンに用いられるプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998007951U JP3058375U (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | エアコンおよびエアコンに用いられるプレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3058375U true JP3058375U (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=43192280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998007951U Expired - Lifetime JP3058375U (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | エアコンおよびエアコンに用いられるプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058375U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003014249A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-15 | Lg Electronics Inc | 空調装置 |
WO2011090047A1 (ja) * | 2010-01-21 | 2011-07-28 | ダイキン工業株式会社 | 空調室内機のパネル |
JP2013167400A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機の室内機 |
JP2015137842A (ja) * | 2014-01-24 | 2015-07-30 | 東芝キヤリア株式会社 | 天井埋込み形空気調和機 |
CN115523536A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-12-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 室内机、空调器及室内机的控制方法 |
-
1998
- 1998-10-12 JP JP1998007951U patent/JP3058375U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003014249A (ja) * | 2001-06-19 | 2003-01-15 | Lg Electronics Inc | 空調装置 |
WO2011090047A1 (ja) * | 2010-01-21 | 2011-07-28 | ダイキン工業株式会社 | 空調室内機のパネル |
CN102686953A (zh) * | 2010-01-21 | 2012-09-19 | 大金工业株式会社 | 空调室内机的面板 |
AU2011208124B2 (en) * | 2010-01-21 | 2013-09-19 | Daikin Industries, Ltd. | Panel for air conditioning indoor unit |
CN102686953B (zh) * | 2010-01-21 | 2015-04-29 | 大金工业株式会社 | 空调室内机的面板 |
JP2013167400A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機の室内機 |
JP2015137842A (ja) * | 2014-01-24 | 2015-07-30 | 東芝キヤリア株式会社 | 天井埋込み形空気調和機 |
CN115523536A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-12-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 室内机、空调器及室内机的控制方法 |
CN115523536B (zh) * | 2022-08-29 | 2024-06-07 | 珠海格力电器股份有限公司 | 室内机、空调器及室内机的控制方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2019007002A1 (zh) | 空调室内机 | |
JP3058375U (ja) | エアコンおよびエアコンに用いられるプレート | |
KR20030084734A (ko) | 공기 조화기의 실내 유닛 | |
US20080016834A1 (en) | Detachable dustproof filtering device | |
CN100592239C (zh) | 电脑防尘散热系统 | |
CN102207754B (zh) | 电脑机箱 | |
JP2010169355A (ja) | 空気調和機の室内ユニット及びこれを備えた空気調和機 | |
KR100895480B1 (ko) | 전열교환기용 케이스 | |
CN100538597C (zh) | 风扇固定架及具有该风扇固定架的机壳 | |
JP4774597B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP5971233B2 (ja) | 空気調和機の室内機 | |
CN211956740U (zh) | 集成式多媒体教学装置 | |
JP3862077B2 (ja) | 空気調和機の室内機及び空気調和機の室内機の組立方法 | |
CN209877167U (zh) | 滤尘网组件及具有其的空调室内机 | |
CN213880508U (zh) | 带有防尘防水结构的交互式一体机 | |
CN107606708B (zh) | 空调器室内机 | |
KR101447152B1 (ko) | 공기조화기 | |
CN217560045U (zh) | 滤网组件及空气处理机组 | |
JP3059885U (ja) | 空気調和機用前面パネル及びその製造装置 | |
CN211261012U (zh) | 空调室内机 | |
JP2007174868A (ja) | キャビネットラックの扉 | |
CN213462119U (zh) | 一种物联网交换机 | |
CN216118654U (zh) | 一种高效散热的htpc机箱 | |
CN217783877U (zh) | 具有空气过滤功能的便携风扇 | |
CN218120150U (zh) | 柜机空调前壳机构及柜机空调 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |