JP2007174868A - キャビネットラックの扉 - Google Patents

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Haruhiko Murase
晴彦 村瀬
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Abstract

【課題】 キャビネットラックにおいて、扉パネルの上端部に取り付けた換気カバーに銘板を簡単かつ見栄えよく装着する。
【解決手段】 電気機器を収納するラック本体の前面を覆う扉パネル4の下端部に、外気をラック本体内に吸入する吸気口10と、吸気口10を扉パネル4の前面側から覆う下部換気カバー7とを設ける。扉パネル4の上端部に、ラック本体内の熱気を外部に排出する換気口15と、換気口15を扉パネル4の前面側から覆う上部換気カバー8とを設ける。換気カバー7,8を前方へ膨らむ平面弓形に樹脂成形し、上部換気カバー8の表面に銘板装着部18を凹設する。装着部18に銘板22を嵌め込み、両端を掛止爪18aで保持する。換気カバー7,8の左右の突起12b,17bを扉パネル4のコーナ切欠部14,19に嵌合する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気機器を収納するキャビネットラックの扉に関する。
一般に、通信サーバー等の電気機器を収納するキャビネットラックには、内部機器を識別できるように、担当エリアの名称や番号等を表記する銘板が設けられている。従来は、この銘板をキャビネットラックの扉に装着したり、ラック本体のフレームに取り付けたりしていた。
例えば、図7(a)に示すように、銘板51を両面接着テープで扉52の前面に貼り付ける技術が知られている。図7(b)に示すように、銘板51をネジ53で扉52に取り付ける技術も知られている。図8(a),(b)に示すように、ラック本体54の上部フレーム55にアルミ型材を用い、このフレーム55の前面に形成した溝56に銘板51を着脱可能に取り付ける技術も知られている。
なお、特許文献1には、電気機器収納箱の扉パネルを透明プラスチック板で形成し、扉パネルの所要部位に銘板をマスキング印刷する技術が記載されている。
特開平8−264964号公報
ところが、従来のキャビネットラックによると、次のような問題点があった。
(1)図7(a)に示す技術によると、両面接着テープの劣化により銘板51が剥がれ落ちやすく、扉52の表面に貼り跡が残る。
(2)図7(b)に示す技術によると、銘板51の着脱に工具が必要になるうえ、ネジ53が露出して扉52の見栄えを悪くする。
(3)図8(a),(b)に示す技術によると、フレーム55に特殊な断面形状のアルミ型材を使用する必要があるばかりでなく、銘板51を取り外した場合に、溝56が露出してラック前面の見栄えを悪くする。
本発明の目的は、扉パネルの上端部に取り付けた換気カバーに銘板を見栄えよく容易に装着できるキャビネットラックの扉を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明によるキャビネットラックの扉は、電気機器を収納するラック本体の前面を覆う扉パネルを備え、扉パネルの上端部に、ラック本体の内部を換気する換気口を形成するとともに、換気口を扉パネルの前面側から覆う換気カバーを取り付け、換気カバーの表面に銘板装着部を設けたことを特徴とする。
上記構成の扉において、好ましくは、以下の手段を採用できる。
(イ)換気カバーを扉の前面側へ膨らむ平面弓形(R形状)に形成すること。
(ロ)換気カバーの表面に左右方向に延びる凹凸形状部を設け、凹凸形状部に銘板装着部を凹設すること。
(ハ)銘板装着部の左右両端に銘板の両端を掛止する掛止部を設けること。
(ニ)扉パネルに縦長の窓穴を形成し、窓穴を意匠パネルで塞ぎ、意匠パネルの上下両側に換気カバーを取り付け、上側の換気カバーに銘板装着部を設けること。
(ホ)上下一対の換気カバーを上下対称形状に樹脂成形すること。
(ヘ)換気カバーの左右両端に扉パネル側へ突出する突起を設け、扉パネル上端の左右のコーナ部に該突起が嵌合する切欠部を形成すること。
本発明の扉によれば、扉パネルに取り付けた換気カバーの表面に銘板装着部を設けたので、銘板を取り付けるために扉パネルやラック本体を加工する必要がなくなり、銘板をキャビネットラックの扉に容易に装着することができる。また、換気カバーの凹凸形状を利用して、扉パネルの外観を損なうことなく、銘板装着部を扉に見栄えよく設けることができる効果もある。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、この実施形態のキャビネットラック1は、電気機器を収納する縦長四角箱形のラック本体2と、ラック本体2に枢着された扉3とから構成されている。扉3はラック本体2の前面開口部(図示されない)を覆う板金製の扉パネル4を備え、扉パネル4の中央部に縦長の窓穴5が形成されている。窓孔5は不透明なアクリル板等からなる意匠パネル6で塞がれ、意匠パネル6の上下両側において扉パネル4の前面に、上下対称形状の下部換気カバー7と上部換気カバー8とが取り付けられている。
図2、図3に示すように、扉パネル4の下端部には、外部の冷気をラック本体2の内部に吸入する三つの吸気口10が透設され、下部換気カバー7によって扉パネル4の前面側から覆われている。下部換気カバー7は、吸気口10に被さる大きさの被覆部11と、扉パネル4の幅と等しい長さの下縁部12とを備え、全体が前方へ緩やかに膨らむ平面弓形に樹脂成形されている。被覆部11には、上下複数枚のスラット11aと、隣接するスラット11aの間を左右に長く延びるスリット11bとが設けられている。下縁部12には、左右に張り出すアーム12aと、アーム12aの突端から扉パネル4側に突出する突起12bとが設けられている。そして、左右の突起12bが扉パネル4の下端切欠部14に嵌合するようになっている。
扉パネル4の上端部には、ラック本体2の内部の熱気を外部に排出する三つの換気口(排気口)15が透設され、上部換気カバー8によって扉パネル4の前面側から覆われている。上部換気カバー8は、下部換気カバー7と同様、平面弓形に樹脂成形され、被覆部16にスラット16aとスリット16bとを備え、上縁部17にアーム17aと突起17bとを備えている。そして、左右の突起17bが扉パネル4の上端切欠部19に嵌合するように構成されている。
図5に示すように、上縁部17の表面は凹凸状に形成され、この凹凸形状部26の左右方向中央に銘板装着部18が平滑に凹設されている。銘板装着部18の左右両端には掛止爪18aが装着部18に僅かに被さるように突設され、銘板22を装着部18に装着し、その左右両端を掛止爪18aで着脱可能に掛止するようになっている。なお、銘板22には、特定の材料に限定されず、プラスチック、金属、厚紙等の可撓性および弾性を備えた薄板材を使用できる。
図4に示すように、換気口15の周辺において、扉パネル4にはファン取付部である複数のネジ挿通孔20が形成され、上部換気カバー8の内面にネジ挿通孔20と合致するボス21が立設されている。そして、換気ファン23が扉パネル4の背面側から換気口15に被せられ、ネジ挿通孔20を通りボス21に螺合するネジ24によって、上部換気カバー8およびファンホルダー25と一緒に扉パネル4の上端部背面に取り付けられている。なお、下部換気カバー7は、上部換気カバー8と同様のボス27を備え(図3参照)、ボス27に螺合するネジ28で扉パネル4の下端部に取り付けられている。
上記のように構成された扉3によれば、次のような効果が得られる。
(a)扉パネル4に取り付けた上部換気カバー8の表面に銘板装着部18を設けたので、扉パネル4又はラック本体2に銘板22を取り付けるための加工を不要にして、銘板22を扉3に容易に装着できる。
(b)上部換気カバー8を緩やかな弓形に成形し、上縁部17の表面に左右に延びる凹凸形状部26を設け、凹凸形状部26の中央に銘板装着部18を凹設したので、上部換気カバー8において装着部18が目立ちにくくなり、銘板22を取り付けない場合でも扉3の外観が損なわれない。
(c)銘板装着部18の左右両端に掛止爪18aを設けたので、工具を使用することなく、銘板22を上部換気カバー8にワンタッチで着脱できる。
(d)銘板装着部18が上部換気カバー8の湾曲面上に設けられているので、銘板22を自身の弾性復元力を利用して掛止爪18aに保持し、脱落を確実に防止できる。
(e)扉パネル4の窓穴5を意匠パネル6で塞ぎ、意匠パネル6の上下両側に換気カバー7,8を取り付けたので、特に縦長のキャビネットラック1において、扉3を軽量化できるとともに、意匠パネル6と換気カバー7,8との相乗効果によって扉3の前面に斬新なデザインを与えることができる。
(f)上下の換気カバー7,8が吸気口10および換気口15を扉パネル4の前面側から隠蔽するので、扉3の見栄えがよくなる。
(g)上下の換気カバー7,8を上下対称に形成したので、扉3の意匠性をさらに高めることができる。
(h)換気カバー7,8の左右両端に突起12b,17bを設け、これらを扉パネル4の切欠部14,19に嵌合するので、扉パネル4のコーナ部を少ない工数で簡単に板金加工できるとともに、コーナ部を覆うための専用部品を省くこともできる。
(i)扉パネル4の上下両端部に吸気口10と換気口15とを設けたので、キャビネットラック1の換気構造を扉3に集約し、ラック1全体の加工数を削減して製作コストを抑えることができる。
(j)床面近くの冷気を下部換気カバー7から取り込み、熱気を上部換気カバー8から排出するので、換気ファン23による強制換気のみならず、換気ファン23を使用しない自然換気による場合も、効率のよい換気を行うことができる。
(k)吸気口10と換気口15がそれぞれ換気カバー7,8によって扉パネル4の前面側から覆われているので、塵埃がラック本体2の内部に侵入しにくくなる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成や形状を適宜に変更して実施することも可能である。例えば、換気ファン23の取付構造を図6に示すように変更することができる。ここでは、三つの換気ファン23がファン基板35上に組み付けられている。排気口15はファン基板35より若干大きな面積で扉パネル4に形成されている。
そして、換気ファン23とファンホルダー25とファン基板35とでファンユニット36が構成され、該ユニット36が上部換気カバー8のボス21(図4参照)に螺合するネジ24によって該カバー8と一緒に扉パネル4に取り付けられている。こうすれば、複数の換気ファン23をユニット化して扉パネル4に簡単に組み付けることができる。
本発明の一実施形態を示すキャビネットラックの全体斜視図である。 キャビネットラックの扉パネルを前面側から見た分解斜視図である。 扉パネルを背面側から見た斜視図である。 扉パネルに換気ファンを取り付ける構造を示す斜視図である。 扉パネル上部の換気カバーと銘板装着部を詳細に示す斜視図である。 換気ファン取付構造の変更例を示す斜視図である。 従来の銘板装着方法を示す斜視図である。 従来の別の銘板装着方法を示す斜視図である。
符号の説明
1 キャビネットラック
2 ラック本体
3 扉
4 扉パネル
5 窓孔
6 意匠パネル
7 下部換気カバー
8 上部換気カバー
10 吸気口
12b 突起
14 下端切欠部
15 換気口
17b 突起
18 銘板装着部
18a 掛止爪
19 上端切欠部
22 銘板
23 換気ファン
26 凹凸形状部
36 ファンユニット

Claims (1)

  1. 電気機器を収納するラック本体の前面を覆う扉パネルを備え、扉パネルの上端部に、ラック本体の内部を換気する換気口を形成するとともに、換気口を扉パネルの前面側から覆う換気カバーを取り付け、換気カバーの表面に銘板装着部を設けたことを特徴とするキャビネットラックの扉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012156342A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Hitachi Systems Ltd 排気ファンの取付構造
CN110652119A (zh) * 2018-06-29 2020-01-07 浙江欧琳生活健康科技有限公司 一种供电门板及橱柜
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