JP3058315U - 疑似同期信号挿入装置 - Google Patents

疑似同期信号挿入装置

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JP3058315U JP1998007862U JP786298U JP3058315U JP 3058315 U JP3058315 U JP 3058315U JP 1998007862 U JP1998007862 U JP 1998007862U JP 786298 U JP786298 U JP 786298U JP 3058315 U JP3058315 U JP 3058315U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオデッキ等による特殊再生時に受像機側
で同期乱れが生じることがあった。 【解決手段】 ビデオIC20にてOSD用として水平
同期信号に位相をロックさせて生成した疑似水平同期信
号を抵抗R2の一端に供給するとともに、特殊再生時に
は垂直同期期間の直前にマイコン60にてD−VOUT
端子を開放させ、疑似水平同期信号に同期するようにビ
デオIC20のD−VIN端子の電圧レベルをハイレベ
ルと中間レベルとの間で交互に変動させることにより、
ビデオIC20にてミュートレベルとノイズマスクレベ
ルの繰り返しで構成される疑似ペデスタル信号を挿入
し、垂直同期期間にはマイコン60にてD−VOUT端
子を介して信号電圧を出力させて上記D−VIN端子の
電圧レベルをハイレベルに押し上げることにより、ビデ
オIC20にてミュートレベルの垂直同期信号を挿入す
るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、疑似同期信号挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スチル再生やスロー再生などビデオデッキによる特殊再生時にノイズバンドが 混入して垂直同期信号が欠落し、再生された映像信号を受像しているテレビジョ ン側で垂直同期乱れが生じることがあった。かかる点にかんがみ、従来より垂直 同期期間に疑似垂直同期信号を挿入し、垂直同期乱れを防止する構成が知られて いる。さらに、ノイズバンドは垂直同期期間の直前に混入することもあるため、 垂直同期期間の直前に疑似ペデスタル信号を挿入する構成が知られている。この 疑似ペデスタル信号としては、疑似水平同期信号が挿入されていないもの、フリ ーランの疑似水平同期信号が挿入されているもの、本来の水平同期信号に同期し た疑似水平同期信号が挿入されるものとがあるが、むろん、本来の水平同期信号 に同期した疑似水平同期信号の挿入されたものが最も理想的であることはいうま でもない。
【0003】 しかし、このような疑似ペデスタル信号を含む疑似垂直同期信号を生成するに あたっては、本来的には再生信号から同期分離された水平同期信号をマイコンに 取り込むなどし、当該マイコンにて同水平同期信号に同期させた疑似水平同期信 号を生成するとともに、この疑似水平同期信号を含む疑似ペデスタル信号を挿入 しなければならず、構成が複雑となるばかりか、高価とならざるを得なかった。 そこで、多くの疑似ペデスタル信号においては、疑似水平同期信号が挿入されて いないもの、あるいはフリーランの疑似水平同期信号が挿入されているものが利 用されているのが実状であった。
【0004】 一方、図4に示す実開昭64−8885号公報に開示されたものにおいては、 再生部1にて再生信号から取り出された同期信号を微分回路2で微分し、整形部 3で整形することによって等化パルスを取り出して加算部4に出力する。また、 疑似垂直同期信号作成部5においては、垂直同期期間に同期した疑似垂直同期信 号を生成して加算部4に出力しており、この加算部4において同疑似垂直同期信 号の等化期間に上記等化パルスを挿入して映像信号出力部6に出力し、この映像 信号出力部6にて再生信号に挿入されて出力される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の疑似同期信号挿入装置においては、次のような課題があった。 前者において、疑似水平同期信号を含ない疑似ペデスタル信号が挿入されてい る場合や、フリーランの疑似水平同期信号を含む疑似ペデスタル信号が挿入され ている場合には、受像機側で同期乱れが生じてしまうことがあった。 一方、後者においては、再生信号から取り出した等化パルスをそのまま挿入し ているので、再生信号側のノイズ等によって等化パルスが欠落し、受像機側で同 期乱れが生じてしまうことがあった。
【0006】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、簡易な構成で特殊再生時な どに受像機側の垂直同期乱れを確実に防止することが可能な疑似同期信号挿入装 置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、再生映像信号から同期信 号を分離して水平同期信号に位相をロックさせた正極性の疑似水平同期信号を生 成しつつ所定の出力端子を介して出力するとともに、所定の入力端子を介しての 入力電圧レベルが中間レベルのときに所定のマスクレベルでノイズマスクをかけ た同期信号を上記再生映像信号に挿入し、同入力電圧レベルがハイレベルのとき にミュートレベルの同期信号を上記再生映像信号に挿入する信号処理回路と、互 いに直列に接続された第一および第二の抵抗を備えてその接続端に上記信号処理 回路の入力端子が接続されるとともに、同第一の抵抗の他端に所定の電源が接続 され、同第二の抵抗の他端には上記信号処理回路の出力端子が接続される抵抗回 路と、この抵抗回路の第一の抵抗と第二の抵抗との接続端に所定の出力端子が接 続されるとともに、垂直同期期間に同接続端の電圧レベルがハイレベルとなるよ うに同出力端子を介して信号電圧を供給し、同垂直同期期間の直前期間にて同出 力端子を開放する電圧制御回路とを備えた構成としてある。
【0008】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、ビデオデッキの特殊 再生時などに適用されることを前提としており、映像信号が再生されると、信号 処理回路がその再生映像信号から同期信号を分離して水平同期信号に位相をロッ クさせた正極性の疑似水平同期信号を生成しつつ所定の出力端子を介して出力す る。電圧制御回路は垂直同期期間の直前期間になると、抵抗回路において互いに 直列に接続された第一の抵抗と第二の抵抗との接続端に接続された出力端子を開 放する。この第一の抵抗の他端には所定の電源が接続され、第二の抵抗の他端に は上記の疑似水平同期信号が供給されている。このとき、第一および第二の抵抗 の接続端に接続された信号処理回路の入力端子に着目すると、上記疑似水平同期 信号がローレベルとなったときに第一の抵抗に供給される電源電圧が第一および 第二の抵抗によって分圧され、結果として中間レベルの電圧が入力される。他方 、上記疑似水平同期信号がハイレベルになると、第一および第二の抵抗の接続端 の電圧レベルが押し上げられ、信号処理回路の入力端子にはハイレベルの電圧が 入力されることになる。すると、信号処理回路は垂直同期期間の直前期間におい て疑似水平同期信号に同期してノイズマスクレベルとミュートレベルとを交互に 繰り返す同期信号を再生映像信号に挿入する。一方、電圧制御回路は垂直同期期 間に上記第一および第二の抵抗の接続端にハイレベルの信号電圧を供給する。す ると、信号処理回路の入力端子にハイレベルの電圧が供給されるので、当該信号 処理回路はミュートレベルの同期信号を再生映像信号に挿入する。
【0009】 すなわち、これは疑似垂直同期信号が再生映像信号に挿入されたことに他なら ず、同疑似垂直同期信号の垂直同期期間の直前には水平同期信号に位相同期した 疑似水平同期信号を含む疑似ペデスタル信号が挿入されたことになる。むろん、 この疑似水平同期信号は、本来の水平同期信号に位相をロックさせて生成される ものであるため欠落することはない。従って、このような疑似垂直同期信号を利 用する限り、垂直同期期間およびその直前期間においては、ノイズマスクまたは ミュートのいずれか一方であり、ノイズバンドが混入することはなくなる。よっ て、かかる疑似垂直同期信号の挿入された再生映像信号を受像する受像機側で垂 直同期乱れは生じない。
【0010】 信号処理回路から出力された疑似水平同期信号の利用形態としては各種の形態 を考慮しうるが、その具体的な一例として、請求項2にかかる考案は、請求項1 に記載の疑似同期信号挿入装置において、上記信号処理回路は、上記疑似水平同 期信号を所定のOSD回路に供給する構成としてある。
【0011】 すなわち、OSD回路においては、オンスクリーン表示しようとするキャラク タの水平位置を水平同期信号に基づいて決定するため、信号処理回路が水平同期 信号に位相をロックさせた疑似水平同期信号をOSD回路に供給しており、この 疑似水平同期信号を上記の疑似ペデスタル信号を生成する際に利用する。むろん 、信号処理回路の外部で水平同期信号を必要とする回路としてはOSD回路に限 定されない。例えば、EDS(XDS)信号用のスライサICなども水平同期を 必要とすることから、このスライサICに供給するようにしてもよい。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、簡易な構成で特殊再生時などにおいてもノイズ バンドの混入を確実に防止することができ、受像機側での垂直同期乱れを防止す ることが可能な疑似同期信号挿入装置を提供することができる。
【0013】 また、請求項2にかかる考案によれば、OSD回路と疑似水平同期信号を共用 することになって効率がよい。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案の一実施形態にかかる疑似同期信号挿入装置を適用したビデオ デッキを概略ブロック図により示している。 同図において、チューナ10は、所望のチャンネル周波数に応じたテレビ放送 信号を受信し、所要の信号を選択して高周波増幅した後、中間周波信号に変換し てビデオIC20に出力する。このビデオIC20は、ビデオ録画時とビデオ再 生時とで内部処理が切り替わるようになっており、ビデオ録画時においてはチュ ーナ10などから入力された信号に対して所定の信号処理を施してビデオメカ3 0に出力し、このビデオメカ30によってビデオテープに信号記録される。他方 、ビデオ再生時においては、ビデオメカ30にてビデオテープの信号記録面から 読み出された信号に対して所定の信号処理を施してOSD回路40に出力し、通 常、OSD回路40を経由してRFコンバータ50に出力された後、このRFコ ンバータ50によって「1ch」または「2ch」のチャンネル周波数に応じた RF信号に変換されてモニタに供給される。なお、音声系回路等も当然に備えら れているが、ここでは敢えて図示しないこととする。
【0015】 ビデオ再生時において、ビデオIC20はビデオテープの信号記録面から読み 出された再生映像信号にて同期分離し、水平同期信号に位相をロックさせた疑似 水平同期信号(H−SYNC)を生成してOSD回路40などに供給している。 すなわち、OSD回路40は、後述するマイコンの制御によって所定のキャラク タ信号を本来の映像信号に加算することにより、キャラクタをオンスクリーン表 示させるものであるが、オンスクリーン表示しようとするキャラクタの水平位置 を水平同期信号に基づいて決定しており、このためビデオIC20は上記の疑似 水平同期信号をOSD回路40に供給している。
【0016】 ビデオメカ30は、図1に示すように、映像信号の記録・再生用のAchビデ オヘッド31およびBchビデオヘッド32の磁気ヘッドや、マイコン60の制 御によってこれらのビデオヘッドを切り替えるためのスイッチャ33のほか、図 示していないが、ビデオ録画用の記録増幅回路、ビデオ再生用のヘッドアンプや 、ドラムモータ、キャプスタンモータやローディングモータ等のモータ類や、各 種サーボ回路など、通常のビデオデッキに見られるメカニズムは備えられている ものとする。そして、マイコン60がチューナ10と、ビデオIC20と、ビデ オメカ30とを適宜動作させてビデオ録画やビデオ再生を制御している。なお、 通常のビデオデッキにおいてはヘリカルスキャン方式を採用しており、NTSC 方式の場合にはAchビデオヘッド31とBchビデオヘッド32とを1/60 秒周期で交互に切り替えながらビデオ録画およびビデオ再生を行っている。
【0017】 近年、多くのビデオデッキにおいては、スチル再生やスロー再生などの特殊再 生機能が備えられており、本実施形態におけるビデオデッキにおいても例外なく この特殊再生機能が備えられている。具体的な特殊再生時の制御については、従 来技術の範疇であるため詳述しないが、この特殊再生時においてはビデオヘッド のトレース角度が変化する。通常のビデオデッキはアジマス記録方式を採用して いるため、特殊再生時にはAchビデオヘッド31またはBchビデオヘッド3 2がそれぞれ逆アジマス方向のトラックにもまたがることになり、逆アジマス方 向のトラックを横切る際に再生出力の利得が低下してノイズバンドが発生する。 そして、このノイズバンドが垂直同期信号と重なってしまうと、再生信号を受像 する受像機側で垂直同期乱れが生じてしまうことになる。そこで、本実施形態に おいては、疑似垂直同期信号を再生映像信号に強制的に挿入することにより、特 殊再生時の垂直同期乱れを防止するようになっており、次に、この疑似垂直同期 信号の挿入方法について説明する。
【0018】 図1を参照すると、ビデオIC20とマイコン60との間に抵抗回路70が介 在していることが分かる。ここにおいて抵抗回路70は、図2に示すように互い に直列に接続された抵抗R1,R2を備えており、抵抗R1の他端には電源電圧 VDDが供給され、抵抗R2の他端にはビデオIC20からの上記疑似水平同期信 号が供給されている。さらに、抵抗R1,R2の接続端には、ビデオIC20の D−VIN端子が接続されるとともに、マイコン60のD−VOUT端子が接続 されている。むろん、本実施形態においては、抵抗R1,R2がそれぞれ第一の 抵抗、第二の抵抗を構成する。
【0019】 通常のビデオ再生時において、マイコン60はD−VOUT端子を介して抵抗 R1,R2の接続端の電圧レベルをローレベル(L)に引き込んでいる。このマ イコン60は垂直同期期間を検知可能であり、特殊再生時において同垂直同期期 間の直前になったことを検知すると、D−VOUT端子を開放することにより、 マイコン60と抵抗R1,R2の接続端とを実質的に遮断して同接続端の電圧レ ベルを自由にする。このとき、例えば抵抗R2の疑似水平同期信号供給側の電圧 レベルがローレベルであるとすると、電源電圧VDDは抵抗R1,R2によって分 圧され、その接続端の電圧レベルは中間レベル(M)となる。そして、マイコン 60は垂直同期期間となったことを検知すると、D−VOUT端子を介して抵抗 R1,R2の接続端に信号電圧を供給することによって同接続端の電圧レベルを ハイレベル(H)とし、垂直同期期間の終了とともに再びその電圧レベルをロー レベルに引き込む。以降、マイコン60は特殊再生が終了するまで同様の処理を 繰り返す。従って、本実施形態においてはマイコン60が電圧制御回路を構成す る。
【0020】 すると、抵抗R2の疑似水平同期信号供給側の電圧レベルをローレベルと仮定 した場合、ビデオIC20のD−VIN端子の電圧レベルは、図3(a)に示す ように、垂直同期期間の直前にローレベルから中間レベルに上がり、その後の垂 直同期期間中はハイレベルとなり、垂直同期期間の終了と同時に再びローレベル へと落ち込む。ビデオIC20は、図3(b)に示すようにD−VIN端子の電 圧レベルに基づき、ローレベルであれば本来の再生映像信号を出力するが、中間 レベルであれば所定のマスクレベルでノイズマスクをかけた同期信号を再生映像 信号に挿入し、ハイレベルであればミュートレベルの同期信号を再生映像信号に 挿入して出力する。すなわち、本実施形態においては、ビデオIC20が信号処 理回路を構成し、このビデオIC20によって図3(b)に示す波形の疑似垂直 同期信号が挿入されることになる。
【0021】 ところが、抵抗R2の一端には、図3(c)に示すような疑似水平同期信号が 供給されるため、マイコン60がD−VOUT端子を開放した場合、疑似水平同 期信号に同期するように抵抗R1,R2の接続端の電圧が中間レベルからハイレ ベルに押し上げられる。従って、図3(b)に示す信号波形は実際には同図(d )に示すようになり、結果として垂直同期期間の直前に疑似水平同期信号を含む 信号が挿入された疑似垂直同期信号が生成され、再生映像信号に挿入されること となる。この垂直同期期間の直前に挿入される信号は一般に疑似ペデスタル信号 と呼ばれている。この疑似ペデスタル信号の役割としては、上述したノイズバン ドは垂直同期期間の直前から生じることがあるので、本来的にはその直前期間に 所定のマスクレベルでノイズマスクをかけることにある。しかし、単にノイズマ スクをかけたのみでは、その期間だけ水平同期信号が欠落してしまうので、疑似 水平同期信号を挿入して受像機側で同期乱れが生じないようにする。
【0022】 図3(d)に示す疑似垂直同期信号において、疑似ペデスタル信号部分、すな わち、垂直同期期間の直前はノイズマスクまたはミュートレベルのいずれか一方 であり、他方、垂直同期期間は完全なミュートレベルであるため、同図(d)に 示すように垂直同期期間の直前あるいは垂直同期期間でノイズバンドが発生した としても、かかる疑似垂直同期信号にノイズバンドが混入することはない。また 、疑似ペデスタル信号部分に挿入された疑似水平同期信号は、再生信号から取り 出された水平同期信号に位相をロックさせたものであるため、同水平同期信号に ノイズが混入していたとしても疑似水平同期信号が欠落することはない。従って 、このような疑似垂直同期信号の挿入された映像信号を受像する受像機側では垂 直同期乱れは生じないことになり、特殊再生時においても良好な映像出力を得る ことができる。さらに、ビデオIC20にて疑似水平同期信号を生成して出力す る意味は、本来的にはOSD回路40でオンスクリーン表示しようとするキャラ クタの水平位置を決定するためのものである。本実施形態においては、この疑似 水平同期信号を疑似ペデスタル信号の生成にも利用することにより、簡易な構成 で同期乱れを防止することができる。
【0023】 次に、上記のように構成した本実施形態の特殊再生時の動作について説明する 。 通常再生時において、マイコン60はD−VOUT端子を介して抵抗回路70 における抵抗R1,R2の接続端の電圧レベルをローレベル(L)に引き込んで いる。すると、ビデオIC20のD−VIN端子の電圧レベルもローレベルとな り、このときビデオIC20は所定の信号処理を経て得られた再生信号をそのま ま出力し、通常、OSD回路40を経由した後、RFコンバータ50によって「 1ch」または「2ch」のチャンネル周波数に応じたRF信号に変換されて出 力される。
【0024】 マイコン60は、垂直同期期間を検知可能であり、特殊再生が開始されて垂直 同期期間の直前になったことを検知すると、D−VOUT端子を開放することに より、マイコン60と抵抗R1,R2の接続端とを実質的に遮断して同接続端の 電圧を自由とする。この抵抗R1の他端側には所定の電源電圧VDDが供給されて おり、抵抗R2の他端側にはビデオIC20でOSD回路40に供給するために 生成された図3(c)に示す疑似水平同期信号が供給されている。なお、この疑 似水平同期信号は、再生映像信号から取り出された水平同期信号に位相をロック させて生成される。
【0025】 すると、この疑似水平同期信号のパルス持続期間に限り、抵抗R1,R2の接 続端の電圧がハイレベル(H)に押し上げられ、それ以外の期間では電源電圧V DDが抵抗R1,R2によって分圧されてその接続端の電圧は中間レベル(M)と なる。従って、ビデオIC20のD−VIN端子の電圧レベルも疑似水平同期信 号のパルス周期に応じてハイレベルと中間レベルとの間で交互に変動することに なり、当該ビデオIC20は、同入力電圧がハイレベルのときにミュートレベル の同期信号を本来の再生映像信号に挿入し、中間レベルのときに所定のマスクレ ベルでノイズマスクをかけた同期信号を本来の再生映像信号に挿入して出力する 。
【0026】 その後、マイコン60は垂直同期期間になったことを検知すると、D−VOU T端子を開放した状態から抵抗R1,R2の接続端に信号電圧を供給することに より同接続端の電圧レベルをハイレベルに押し上げ、垂直同期期間の終了と同時 に再び同接続端の電圧をローレベルに引き込む。すると、垂直同期期間にはビデ オIC20のD−VIN端子の電圧レベルもハイレベルとなり、ビデオIC20 はミュートレベルの同期信号を本来の再生映像信号に挿入して出力する。以降、 特殊再生が継続している間、マイコン60は同様の処理を繰り返す。
【0027】 従って、特殊再生時においては、図3(d)に示すような疑似垂直同期信号が 本来の再生映像信号に挿入されることになる。同図(d)において、垂直同期期 間の直前に挿入された疑似ペデスタル信号部分には疑似水平同期信号が挿入され ており、この間の水平同期信号が欠落することはない。また、この疑似ペデスタ ル信号期間や垂直同期期間に図示したようなノイズバンドが発生したとしても、 これらの期間ではノイズマスクあるいはミュートレベルとなっているため、実際 にノイズバンドが混入することはなく、映像信号を受像する受像機側で垂直同期 乱れが防止されて良好な映像出力を得ることができる。
【0028】 このように、ビデオIC20にてOSD用として水平同期信号に位相をロック させて生成した疑似水平同期信号を抵抗R2の一端に供給するとともに、特殊再 生時には垂直同期期間の直前にマイコン60にてD−VOUT端子を開放させ、 疑似水平同期信号に同期するようにビデオIC20のD−VIN端子の電圧レベ ルをハイレベルと中間レベルとの間で交互に変動させることにより、ビデオIC 20にてミュートレベルとノイズマスクレベルの繰り返しで構成される疑似ペデ スタル信号を挿入し、垂直同期期間にはマイコン60にてD−VOUT端子を介 して信号電圧を出力させて上記D−VIN端子の電圧レベルをハイレベルに押し 上げることにより、ビデオIC20にてミュートレベルの垂直同期信号を挿入す るようにしたため、簡易な構成で特殊再生時などに受像機側の垂直同期乱れを確 実に防止することが可能な疑似同期信号挿入装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかる疑似同期信号挿入
装置を適用したビデオデッキの構成を示す概略ブロック
図である。
【図2】同疑似同期信号挿入装置の具体的な構成を示す
概略回路図である。
【図3】各種信号の信号波形を示す波形図である。
【図4】従来例にかかる疑似同期信号挿入装置の構成を
示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
10…チューナ 20…ビデオIC 30…ビデオメカ 40…OSD回路 50…RFコンバータ 60…マイコン 70…抵抗回路 R1,R2…抵抗

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生映像信号から同期信号を分離して水
    平同期信号に位相をロックさせた正極性の疑似水平同期
    信号を生成しつつ所定の出力端子を介して出力するとと
    もに、所定の入力端子を介しての入力電圧レベルが中間
    レベルのときに所定のマスクレベルでノイズマスクをか
    けた同期信号を上記再生映像信号に挿入し、同入力電圧
    レベルがハイレベルのときにミュートレベルの同期信号
    を上記再生映像信号に挿入する信号処理回路と、 互いに直列に接続された第一および第二の抵抗を備えて
    その接続端に上記信号処理回路の入力端子が接続される
    とともに、同第一の抵抗の他端に所定の電源が接続さ
    れ、同第二の抵抗の他端には上記信号処理回路の出力端
    子が接続される抵抗回路と、 この抵抗回路の第一の抵抗と第二の抵抗との接続端に所
    定の出力端子が接続されるとともに、垂直同期期間に同
    接続端の電圧レベルがハイレベルとなるように同出力端
    子を介して信号電圧を供給し、同垂直同期期間の直前期
    間にて同出力端子を開放する電圧制御回路とを具備する
    ことを特徴とする疑似同期信号挿入装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の疑似同期信号挿入
    装置において、上記信号処理回路は、上記疑似水平同期
    信号を所定のOSD回路に供給することを特徴とする疑
    似同期信号挿入装置。
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