JP3058261U - 糞処理装置 - Google Patents

糞処理装置

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JP3058261U JP1998007774U JP777498U JP3058261U JP 3058261 U JP3058261 U JP 3058261U JP 1998007774 U JP1998007774 U JP 1998007774U JP 777498 U JP777498 U JP 777498U JP 3058261 U JP3058261 U JP 3058261U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 犬等動物の糞を確実に且つ容易に採集するこ
とができるとともに、環境に悪影響を及ぼすことなく糞
を処理することができる糞処理装置を提供する。 【解決手段】 上面に開口部6を有する容器2と、容器
2の重心より上方位置で容器2を回動可能に支持する支
持部材3と、支持部材3から延設された把手4と、容器
2を所定の回動位置で保持する容器保持手段とを備え、
犬等の動物が排便姿勢をとったとき、容器2を所定の回
動位置で保持させ、容器2の開口部6が動物のお尻の下
に位置するように、把手4を操作して容器2を差し出す
ことにより、動物の糞は容器2内に直に収容される。容
器保持手段の動作を解除すれば、容器2は回動可能な状
態となる。容器2に収容された糞を排出するには、再び
容器保持手段を動作させ、容器2を所定の回動位置で保
持し、把手4を操作して容器2の開口部を下方に向け、
容器2内に収容された糞をトイレに捨てる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、糞処理装置に関するものであり、特に、犬等動物の糞を容易に採集 し、衛生的に処理することができる糞処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、犬等の動物の飼い主は、動物を散歩させる際、ビニール袋等を携帯 するとともに、動物が糞をしたときには、排便後の糞をシャベル等を用いてビニ ール袋に採集し、持ち帰るようにしている。また、別な方法として、糞にティッ シュペーパ等を被せ、ビニール袋で糞をティッシュペーパごとつかみ取ることも 行われている。
【0003】 また、ビニール袋に糞を入れて持ち運ぶことは見栄えが悪いため、ビニール袋 を収納できる容器や、ビニール袋に代わる専用の袋も開発されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、排便した後の糞をシャベル等の道具を用いて取ったり 、糞をビニール袋でつかみ取るようにしても、糞を完全に取ることはできず、糞 の一部が路上に残る恐れがあった。
【0005】 また、従来のものは、袋に採集した糞を処理する際、袋ごと焼却することが多 く、環境に悪影響を及ぼすとともに、糞を処理する毎にビニール袋や専用の袋が 消費されていた。
【0006】 更に、シャベル等を用いて糞を採集する場合には、一方の手でビニール袋の開 口部を開きながら、他方の手でシャベルを持ってビニール袋に糞を入れなければ ならないため、ビニール袋が不安定な状態となり、糞処理作業が行い難いという 不都合もあった。
【0007】 そこで、本考案では、犬等動物の糞を確実に且つ容易に採集することができる とともに、環境に悪影響を及ぼすことなく糞を処理することができる糞処理装置 の提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案にかかる糞処理装置は、上面に開口部を有する容器と、前記容 器の重心より上方位置で前記容器を回動可能に支持する支持部材と、前記支持部 材から延設された把手と、前記容器を所定の回動位置で保持する容器保持手段と を具備している。
【0009】 ここで、容器は、糞を一時的に収容するものであり、容器の上面には糞を出し 入れするための開口部を有している。また、所定の回動位置としては、例えば、 容器の上面が把手の反対側を向く位置が挙げられる。
【0010】 したがって、請求項1の考案の糞処理装置によれば、容器は支持部材に回動可 能に支持されているが、容器保持手段を動作させることより、容器の回動は禁止 され、容器は所定の回動位置で保持される。つまり、犬等の動物の糞を採集する には、容器保持手段の動作により容器を所定の回動位置で保持させ、動物の糞を 採集する。具体的には、犬等の動物が排便姿勢をとったとき、容器を所定の回動 位置で保持させ、容器の開口部が動物のお尻の下に位置するように、把手を操作 して容器を差し出す。これにより、動物の糞は路上に落ちることなく、容器内に 直に収容される。
【0011】 容器に動物の糞が収容された後、容器保持手段の動作を解除すれば、容器は回 動可能な状態となる。ここで、容器は、容器の重心より上方の位置で支持部材に 軸支されているため、支持部材がどのような状態であっても、容器の重心が回動 軸より下方となるように、換言すれば容器の開口部が上方を向く姿勢で支持部材 に支持される。このように、容器保持手段を動作させない状態では、支持部材の 状態にかかわらず容器の開口部が常に上方を向く。
【0012】 帰宅後、容器に収容された糞を排出するには、再び容器保持手段を動作させ、 容器を所定の回動位置で保持する。そして、把手を操作して容器の開口部を下方 に向け、容器内に収容された糞をトイレに捨てる。なお、トイレが水洗式のもの であれば、容器を便器内に挿入し、水で洗い流すようにしてもよい。
【0013】 請求項2の考案にかかる糞処理装置は、請求項1に記載の糞処理装置において 、前記容器の上面に固定された基部と前記基部に回動自在に軸支された開閉蓋と からなる蓋体を備え、前記開閉蓋は、線材を介して前記支持部材に接続され、前 記容器の上面が前記把手側を向くとき前記開口部を閉塞し、前記容器の上面が前 記把手の反対側を向くとき前記開口部を開放するものである。
【0014】 ここで、基部と開閉蓋とは、折り曲げ可能な材質で一体的に形成してもよいが 、別体で形成し開閉蓋が基部に対して回動可能となるように蝶番等の接続部材に より接合するようにしてもよい。
【0015】 したがって、請求項2の考案の糞処理装置によれば、請求項1の考案の糞処理 装置の作用に加えて、開閉蓋は、支持部材に線材を介して接続されているため、 支持部材に対する開閉蓋の回動範囲が所定角度内に制限される。このため、容器 の上面が把手側を向く状態、つまり容器の開口部が把手に近づく状態では、開閉 蓋が容器の開口部に当接し、開口部を閉塞することができるが、容器の上面が把 手の反対側を向く状態、つまり容器の開口部が把手から離れる状態では、開閉蓋 により容器の開口部を閉塞することはできず、開口部は開放状態となる。
【0016】 請求項3の考案にかかる糞処理装置は、請求項1または請求項2のいずれかに 記載の糞処理装置において、前記容器保持手段は、前記支持部材を変位させる操 作部を有し、前記支持部材の変位により前記容器を挟持するものである。
【0017】 ここで、支持部材は、例えば、容器を挟むように互いに対向する2枚の板材か らなる。また、操作部及び支持部材は一体で形成してもよいが、それぞれ別体で 形成し操作部の動きを支持部材に伝えるようにしてもよい。
【0018】 したがって、請求項3の考案の糞処理装置によれば、請求項1または請求項2 の考案の糞処理装置の作用に加え、操作部を操作(例えば握り操作)することに より、支持部材が変位して容器が挟持され、容器は所定の回動位置に保持される 。また、操作部の操作を解除することにより、容器の挟持が解消され、容器は回 動可能な状態となる。
【0019】 請求項4の考案にかかる糞処理装置は、請求項1または請求項2のいずれかに 記載の糞処理装置において、前記容器保持手段は、前記把手部の長手方向に移動 可能な操作部材と、一端が前記操作部材に接続され他端が前記容器の底面または 側面の下部に接続された線材とを有し、前記操作部材の引き操作により前記容器 を所定の回動位置まで回動させ保持するものである。
【0020】 したがって、請求項4の考案の糞処理装置によれば、請求項1または請求項2 の考案の糞処理装置の作用に加え、操作部材を引き操作することにより、容器の 下部側が線材を介して引かれる。つまり、把手が上方で容器が下方の状態におい て操作部材を引き操作すると、容器の上面が上方を向く状態から下方を向く状態 へと容器が反転する。操作部材の引き操作を解除することにより、容器は元の状 態に戻り容器の上面が上方を向く。
【0021】 請求項5に考案にかかる糞処理装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに1 つ記載の糞処理装置において、前記把手に環状の紐が接続される。
【0022】 したがって、請求項5の考案の糞処理装置によれば、請求項1乃至請求項4の 考案の糞処理装置の作用に加え、糞処理装置を持ち運ぶ時、紐体を手でつかみ把 手が上方で容器が下方となる状態で持ち運べる。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の第1実施形態(請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項5 に対応)について図1乃至図6に基づき説明する。図1及び図2は本考案の第1 実施形態である糞処理装置を示す斜視図であり、図3は本考案の第1実施形態で ある糞処理装置を示す断面図であり、図4乃至図6は本考案の第1実施形態であ る糞処理装置の使用状態を示す説明図である。
【0024】 本実施形態の糞処理装置1は、犬の糞を採集し処理するものであり、図1乃至 図3に示すように、犬の糞を一時的に収容する容器2と、容器2を回動可能に支 持する支持部材3と、支持部材3から延設された把手4と、支持部材3を変位さ せる操作部材5とを備えている。容器2は、断面が円形で、上部ほど断面積が広 くなる略バケツ型の容器であり、上面の開口部6が底面2aに対して傾斜した形 状となっている。つまり、図1に示す状態では、容器2の高さは前面側が最も低 く、後面側が最も高くなるように、周面2bを斜めに切断した形状となっている 。なお、容器2自体の形状は必しも上記形状に限定されるものではない。また、 容器2の周面2bには、突起部7及び軸部10がそれぞれ2つ対向して配設され ている。
【0025】 支持部材3は、合成樹脂で形成されており、図3に示すように支持腕12及び 握部13からなる2つの作動部材14と、その2つの作動部材14の交点を支点 として軸支する軸部材15とから構成されている。作動部材14の支持腕12に は、容器2の軸部10が挿入され、容器2を回動可能に支持するための開口11 が備えられている。ここで、軸部10が設けられている位置は、容器2の重心よ り上側である。このため、図4に示すように、容器2は、支持腕12が左右上下 どのような方向を向いていても、容器2の底面2aが下方を向き、開口部6が上 方を向く状態で支持される。
【0026】 また、2つの握部13の間には、外方へ付勢するバネ16が配設されており、 2つの握部13の外側面には、握部13を変位させるための操作部材5が配設さ れている。バネ16の弾性力に抗して、2つの操作部材5を握るように内方向に 押圧すると、作動部材14が軸部材15を支点として変位し、2つの支持腕12 間の距離が短くなる。つまり、図2に示すように、容器2の周面2bに形成され た突起部7が支持腕12間に位置したときに、操作部材5を握り作動部材14を 変位させると、支持腕12の内側面が突起部7に当接し、容器2が支持腕12に 挟持される。すなわち、容器2は所定の回動位置で保持される。また、操作部材 5から手を放し操作部材5の押圧操作を解除すると、バネ16の弾性力により作 動部材14が軸部材15を支点として変位し、2つの支持腕12間の距離が長く なる。このため、支持腕12と突起部7との当接状態が解消され、容器2は再び 回動可能な状態に支持される。
【0027】 容器2の開口部6には、開口部6を閉塞可能とする蓋体8が配設されている。 蓋体8は略楕円形の外観を呈しており、容器2に固定された半円状の基部8aと 、基部8aに軸支された半円状の開閉蓋8bとから構成され、基部8a及び開閉 蓋8bの周囲には、垂下するフランジ8cが形成されている。開閉蓋8bの面積 は基部8aの面積の約4倍であり、基部8a及び開閉蓋8bは蝶番9を介して連 結されている。また、開閉蓋8bは、支持腕12の接続部12aに線材17を介 して接続されている。線材17は、支持部材3に対する開閉蓋8bの回動角度を 制限するためのものである。図4に基づいて詳細に説明すると、(a)に示すよ うに、支持腕12の接続部12aの位置が容器2の開口部6より上方にある場合 には、開口部6が接続部12aに近接するため、開閉蓋8bは、線材17に制限 されることなく自重により倒れる。これにより開閉蓋8bは基部8aと同一面と なり、基部8a及び開閉蓋8bにより開口部6が閉塞される。また(b)に示す ように、支持腕12の接続部12aの位置が容器2の開口部6の右側にある場合 には、開口部6と接続部12aとの距離が長くなるため、開閉蓋8bの許容回動 範囲の中で開口部6を閉塞することができなくなり、開口部6は開放された状態 となる。更に(c)に示すように、支持腕12の接続部12aの位置が容器2の 開口部6の下側にある場合には、開口部6と接続部12aとの距離が(2)の状 態より長くなるため、開閉蓋8bは基部8a側に変位する。
【0028】 把手4は、合成樹脂で形成された中空の棒状部材であり、支持部材3の握部1 3及び軸部材15とバネ16とを覆う。把手4の側面4aには、操作部材5の断 面積より僅かに大きい面積の開口18を有している。また、把手4の先端付近に は前後方向に貫通する孔19が穿設されている。この孔19には紐20が環状に 接続されており、この紐20を持つことにより、糞処理装置1を容易に持ち運ぶ ことができるようになっている。
【0029】 次に、第1実施形態の糞処理装置1の使用方法について説明する。犬を散歩さ せる際に、本実施形態の糞処理装置1を持ち運ぶ。具体的には、紐20を手で持 つことにより、図1または図4の(a)に示すように、把手4が上方で、容器2 が下方となる状態で持ち運ぶことができる。ここで、容器2は、容器2の重心よ り上の位置に形成された軸部10と支持部材3の支持腕12に形成された開口1 1との係合により軸支されるため、把手4及び支持部材3が傾斜しても、容器2 は容器の底面2aが下方を向き開口部6が上方を向いた状態で支持される。また 、この状態では、開口部6は基部8a及び開閉蓋8bにより閉塞されている。
【0030】 そして、犬が排便姿勢をとったとき、把手4を持ち、容器2を持ち上げるよう に操作する。つまり、図4の(a)に示す状態から(b)の状態を経て(c)の 状態に変位させる。ここで、図4の(a)から(c)の状態に変位させても、容 器の軸部10の位置と容器の重心の位置は変化しないため、容器2の状態は変化 せず、容器2の底面2aが下方を向き開口部6が上方を向いたままである。とこ ろが、開口部6を覆う蓋体8の開閉蓋8bは、支持腕12に線材17を介して接 続され許容回動範囲が制限されているため、(c)の状態に変位させたとき、開 閉蓋8bで開口部6を覆うことができなくなり、開口部6は開放される。そして 、把手4の両側面から突出した操作部材5を握るように押圧すると、作動部材1 4が軸部材15を支点として変位し、2つの支持腕12の内側面が容器2の側面 に設けた突起部7にそれぞれ当接し、容器2を挟持する。この状態では容器2は 支持部材3に固定されているため、把手4の操作に応じて把手4と一体的に変位 する。つまり、図2に示すように、把手4を地面に対して水平状態となるように 操作すれば、容器2は開口部6が開放された状態で、しかも開口部6が把手4の 反対側を向いた状態で、把手4と同様水平方向を向く。そして、図5に示すよう に、犬のお尻の下に容器2の開口部6が位置するように、把手4を操作する。こ れにより、犬の糞を容器2に受け取ることができる。
【0031】 犬の排便が終了したら、再び図4の(c)に示すように支持部材3が下方で容 器2が上方となるように把手4を操作し、操作部材5の握り操作(押圧操作)を 解除する。これにより、作動部材14はバネ16の弾性力により軸部材15を支 点として変位し、支持腕12と容器2の突起部7との当接状態が解消され、容器 2は支持腕12に回動可能な状態で支持される。次に、図4の(c)の状態から (b)の状態を経て(a)の状態に変化させる。これにより、支持部材3が上方 で容器2が下方の状態、すなわち初期の状態に戻るため、使用者は、紐20を持 って糞処理装置1を容易に持ち運ぶことができる。しかも、容器2の開口部6は 蓋体8で閉塞されており、容器2内部の糞は外から見えない。ここで、容器2の 開口部6は常に上方を向いた状態で支持されるため、容器2が傾いて容器2の開 口部6から糞が落ちるようなことはない。
【0032】 帰宅後、容器2に収容された糞を処理するには、糞を収納する前の操作と同様 の操作を行う。つまり、図4の(a)に示す状態から(b)の状態を経て(c) の状態に変位させ、その後、操作部材5を握るように押圧することによって、容 器2を挟持する。そして、トイレにおいて容器2の開口部6が下方を向くように 把手4を操作すれば、糞は開口部6から排出される。なお、水洗式のトイレの場 合には、図6に示すように容器2を便器Bの中に入れ水を流せば、確実に糞を容 器2から排出させることができる。
【0033】 このように、第1実施形態の糞処理装置1は、排便した後の糞を取って容器に 入れるのではなく、犬のお尻の下に容器2の開口部6を位置させ、容器2で糞を 直接受け取るものであるため、確実に糞を収容することができ、取り残しの糞を 路上に放置することはない。
【0034】 また、第1実施形態の糞処理装置1は、容器2に直接糞を収容し、収容された 糞はトイレに流すため、ビニール袋や専用の袋を必要とせず、環境に悪影響を及 ぼすことがない。
【0035】 第1実施形態の糞処理装置1は、容器2を所定の回動位置に回動させるだけで 、蓋体8の開閉蓋8bが自然に開き、容器2の開口部6を開放するため、蓋体8 に手を触れることなく衛生的に処理することができる。
【0036】 第1実施形態の糞処理装置1の容器2は、支持部材3に回動可能に支持されて いるため、散歩の途中に把手4が傾いても、容器2の開口部6が常に上方を向く ように支持することができ、糞が容器2から落ちることなく、容器2を安定して 運ぶことができる。
【0037】 また、回動可能に支持されている容器2は、操作部材5の握り操作によって所 定の回動位置に保持されるため、手で容器2を固定する必要はない。すなわち、 容器2に手を触れることなく、容器2を所定の回動位置に保持することができる ため、衛生的である。
【0038】 更に、第1実施形態の糞処理装置1は、把手4に環状の紐20が接続されてい るため、糞処理装置1を容易に持ち運ぶことができる。
【0039】 ところで、上記実施形態においては、容器2の開口部6を蓋体8で覆うものを 示したが蓋体を設けなくても良い。また、蓋体を設ける場合、上記実施形態のよ うに蓋体8の開閉蓋8bと支持腕12とを線材17を介して接続し、開閉蓋8b が容器2の回動に応じて自然に開閉するようにしてもよいが、蓋体を手動で開閉 させるようにしてもよい。
【0040】 上記実施形態においては、操作部材5と支持部材3とを別体で構成したが、支 持部材上に、該支持部材を変位させる操作部を形成するようにしてもよい。また 、上記実施形態においては、把手4と支持部材3とを別体で構成したが、支持部 材の一部を把手とするようにしてもよい。
【0041】 次に、本考案の第2実施形態(請求項1、請求項2、請求項4、及び請求項5 に対応)について図7及び図8に基づき説明する。図7及び図8は本考案の第2 実施形態である糞処理装置を示す斜視図である。
【0042】 第2実施形態の糞処理装置21は、図7及び図8に示すように、犬の糞を一時 的に収容する容器22と、容器22を回動可能に支持する支持部材23と、支持 部材23から延設された把手24と、容器22を所定の回動位置まで変位させ保 持する操作部材25とを備えている。容器22の外観は、第1実施形態の容器2 の外観と近似しているが、容器2の周面2bには、第1実施形態のような突起部 は設けられておらず、軸部30のみが形成されている。
【0043】 支持部材23は、合成樹脂で形成されたU字型の部材であり、容器22の軸部 30が挿入され容器22を回動可能に支持するための開口31が備えられている 。ここで、軸部30が設けられている位置は、容器22の重心より上側であるた め、図7に示すように、容器22は、容器22の底面22aが下方を向き、開口 部26が上方を向く状態で支持される。
【0044】 容器22の前面側(図7において前面側)の周面22bで且つ底面20aの近 傍には、線材41の一端が接続されており、線材41の他端は把手24の内部を 貫通して操作部材25に接続されている。操作部材25を引き操作することによ り、容器22の下部側が線材41を介して引かれる。つまり、把手24が上方で 容器22が下方の状態において操作部材25を引き操作すると、容器22の開口 部6が上方を向く状態から下方を向く状態へと容器22が反転する。そして、操 作部材25の引き操作を解除することにより、容器22は元の状態に戻り容器2 2の開口部26が上方を向く状態となり、容器22は、支持部材23に回動可能 な状態で支持される。
【0045】 容器22の開口部26には、開口部26を閉塞可能とする蓋体28が配設され ている。蓋体28の構成は、第1実施形態の蓋体8と同様であり、容器22に固 定された半円状の基部28aと、基部28aに軸支された半円状の開閉蓋28b とから構成され、基部28a及び開閉蓋28bの周囲にはフランジ28cが形成 されている。基部28a及び開閉蓋28bは蝶番29を介して連結されている。 また、開閉蓋28bは、支持部材23の接続部23aに線材37を介して接続さ れている。線材37は、第1実施形態の線材17と同様であり、支持部材23に 対する開閉蓋28bの回動角度を制限するためのものである。なお、詳細な説明 については省略する。
【0046】 把手24は、支持部材23から延設して設けられており、内部を線材41が移 動することができるように、線材41の外径より僅かに大きな穴の開口(図示し ない)が把手24の長手方向にわたって穿設されている。また、前記操作部材2 5は、操作部材25を引き操作していない状態では、把手24の先端に位置する 。把手24には紐40が環状に接続されており、この紐40を持つことにより、 糞処理装置21を容易に持ち運ぶことができるようになっている。
【0047】 次に、第2実施形態の糞処理装置21の使用方法について説明する。犬を散歩 させる際、本実施形態の糞処理装置21を持ち運ぶ。具体的には、紐40を手で 持つことにより、図7に示すように、把手24が上方で、容器22が下方となる 状態で持ち運ぶことができる。ここで、容器22は、容器22の重心より上の位 置に形成された軸部30と支持部材23に形成された開口32との係合により回 動可能に支持されているため、把手24及び支持部材23が傾斜しても、容器2 2は容器22の底面22aが下方を向き開口部26が上方を向いた状態で支持さ れる。なお、この状態では、開口部26は基部28a及び開閉蓋28bにより閉 塞されている。
【0048】 そして、犬が排便姿勢をとったとき、把手24を持ち、操作部材25を引く。 すると、図8に示すように、容器22の開口部26が開放され、しかも開口部2 6が把手24の反対側を向いた状態で、支持部材23に保持される。そして、犬 のお尻の下に容器22の開口部26が位置するように、把手24を操作する。こ れにより、犬の糞を容器22に受け取ることができる。
【0049】 犬の排便が終了したら、操作部材25の引き操作を解除する。これにより、容 器22は支持部材23に回動可能な状態で支持され、容器22の開口部26が上 方を向いた状態となる。しかも、容器22の開口部26は蓋体28で閉塞されて おり、容器22内部の糞は外から見えない。なお、この状態では、容器22が傾 いた状態で支持されることがないため、容器22の開口部26から糞が落ちるよ うなことはない。
【0050】 帰宅後、容器22に収容された糞を処理するには、糞を収納する前の操作と同 様の操作を行う。つまり、操作部材25を引き操作することにより容器22を保 持する。そして、トイレにおいて容器22の開口部26が下方を向くように把手 24を操作すれば、糞は開口部26から排出される。なお、水洗式のトイレの場 合には、容器22を便器の中に入れ水を流すことにより、確実に糞を容器22か ら排出させることができる。
【0051】 このように、第2実施形態の糞処理装置21は、犬のお尻の下に容器22の開 口部26を位置させ、容器22で糞を受け取るものであるため、確実に糞を収容 することができ、取り残しの糞を路上に放置することはない。
【0052】 また、第2実施形態の糞処理装置21は、容器22に直接糞を収容し、収容さ れた糞はトイレに流すため、ビニール袋や専用の袋を必要とせず、環境に悪影響 を及ぼすことがない。
【0053】 第2実施形態の糞処理装置21は、容器22を所定の回動位置に回動させるだ けで、蓋体28の開閉蓋28bが自然に開き、容器22の開口部26を開放する ため、蓋体28に手を触れることがなく衛生的に処理することができる。
【0054】 第2実施形態の糞処理装置21の容器22は、支持部材23に回動可能に支持 されているため、散歩の途中に把手24が傾いても容器22の開口部26が上方 を向くように支持でき、糞が容器22から落ちることなく、容器22を安定して 運ぶことができる。
【0055】 また、回動可能に支持されている容器22は、操作部材25の引き操作によっ て所定の回動位置まで移動し、その状態で保持される。すなわち、手で操作部材 25を引くという簡単な操作により、容器22に手を触れることなく容器22を 所定の回動位置まで移動させることができ、また容器22に手を触れることなく 容器22を所定の回動位置で保持させることができるため、衛生的である。
【0056】 更に、第2実施形態の糞処理装置21は、把手24に環状の紐40が接続され ているため、糞処理装置21を容易に持ち運ぶことができる。
【0057】 ところで、上記実施形態においては、容器22の開口部26を蓋体28で覆う ものを示したが必しも蓋体を設けなくても良い。また、蓋体を設ける場合、上記 実施形態のように蓋体28の開閉蓋28bと支持部材23とを線材37を介して 接続し、開閉蓋28bが容器22の回動に応じて自然に開閉するようにしてもよ いが、蓋体を手動で開閉させるようにしてもよい。
【0058】 上記実施形態においては、把手24と支持部材23とを別体で形成したが、一 体で形成しても構わない。
【0059】 上記実施形態においては、線材41の一端を容器22の周面22bに接続する ものを示したが、容器22の底面22aに接続するようにしてもよい。
【0060】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の考案の糞処理装置は、動物のお尻の下に容器の開口 部を位置させ、容器で糞を直接受け取ることができるため、容器に糞を確実に収 容することができ、取り残しの糞を路上に放置することはない。また、収容され た糞はトイレに捨てるため、ビニール袋や専用の袋を必要とせず、環境に悪影響 を及ぼすことがない。更に、容器を支持部材に回動可能に支持させることにより 、把手が傾いても容器の開口部が上方を向くように支持させることができ、糞が 容器から落ちることなく安定して運ぶことができる。
【0061】 請求項2の考案の糞処理装置は、請求項1の糞処理装置の効果に加えて、容器 を所定の回動位置に回動させるだけで、開閉蓋が自然に開き、容器の開口部を開 放するため、蓋体に手を触れる必要はなく衛生的に処理することができる。しか も、持ち運ぶ際に、蓋体によって容器の開口部が閉塞されており、容器内部が外 から見えないので、見栄えもよい。
【0062】 請求項3の考案の糞処理装置は、請求項1または請求項2の糞処理装置の効果 に加えて、操作部の操作によって、容器を所定の回動位置に保持させることがで きるため、手で容器を保持する必要はない。すなわち、容器に手を触れることな く、容器を所定の回動位置に保持させることができるため、衛生的に処理するこ とができる。
【0063】 請求項4の考案の糞処理装置は、請求項1または請求項2の糞処理装置の効果 に加えて、操作部材の引き操作によって、容器に手を触れることなく容器を所定 の回動位置まで容易に回動させることができ、また容器に手を触れることなく容 器を所定の回動位置で保持させることができる。
【0064】 請求項5の考案の糞処理装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかの糞処理装 置の効果に加えて、容易に糞処理装置を持ち運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態である糞処理装置を示す
斜視図である。
【図2】本考案の第1実施形態である糞処理装置を示す
斜視図である。
【図3】本考案の第1実施形態である糞処理装置を示す
断面図である。
【図4】本考案の第1実施形態である糞処理装置の使用
状態を示す説明図である。
【図5】本考案の第1実施形態である糞処理装置の使用
状態を示す説明図である。
【図6】本考案の第1実施形態である糞処理装置の使用
状態を示す説明図である。
【図7】本考案の第2実施形態である糞処理装置を示す
斜視図である。
【図8】本考案の第2実施形態である糞処理装置を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 糞処理装置 2 容器 3 支持部材 4 把手 5 操作部材(操作部) 6 開口部 8 蓋体 20 紐 21 糞処理装置 22 容器 23 支持部材 24 把手 25 操作部材 26 開口部 28 蓋体 40 紐 41 線材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に開口部を有する容器と、 前記容器の重心より上方位置で前記容器を回動可能に支
    持する支持部材と、 前記支持部材から延設された把手と、 前記容器を所定の回動位置で保持する容器保持手段とを
    具備することを特徴とする糞処理装置。
  2. 【請求項2】 前記容器の上面に固定された基部と前記
    基部に回動自在に軸支された開閉蓋とからなる蓋体を備
    え、 前記開閉蓋は、線材を介して前記支持部材に接続され、
    前記容器の上面が前記把手側を向くとき前記開口部を閉
    塞し、前記容器の上面が前記把手の反対側を向くとき前
    記開口部を開放することを特徴とする請求項1記載の糞
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記容器保持手段は、前記支持部材を変
    位させる操作部を有し、前記支持部材の変位により前記
    容器を挟持することを特徴とする請求項1または請求項
    2のいずれかに記載の糞処理装置。
  4. 【請求項4】 前記容器保持手段は、前記把手の長手方
    向に移動可能な操作部材と、一端が前記操作部材に接続
    され他端が前記容器の底面または側面の下部に接続され
    た線材とを有し、前記操作部材の引き操作により前記容
    器を所定の回動位置まで回動させ保持することを特徴と
    する請求項1または請求項2のいずれかに記載の糞処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記把手に環状の紐が接続されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに1つに記
    載の糞処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08140915A (ja) * 1994-11-18 1996-06-04 Hyun Sukku Park 雑巾の交換しやすいウェットモップ掃除機

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