JP3057706U - 介護用支持ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の介護用ベルトにおいて、把手の位置及
び数に制限があること、また把手の部分に大きな力が作
用し脇腹部分に強い力が加わってしまう欠点があり、力
のかかり具合によって骨折等の二次的障害が引き起こさ
れることがあった。 【解決手段】 幅広いベルトの外周部に左右脇腹から背
後にかけて把手を取り付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、歩行訓練等を要する被介護者を補助及び支持するための介護用ベ ルト。

【０００２】

【従来の技術とその解決すべき課題】

一般に介護用ベルトは、腰に装着したときに体側に位置するように把手（握り） が設けてあり、この把手を側方または背後から介護者が保持することにより、被 介護者が椅子から立ち上がったりベットへ移動したりするときの立ち振る舞いを 補助したり、歩行訓練等のリハビリテーションを介添えしたりできるようになっ ている。

【０００３】 従来の介護用ベルトは、被介護者が歩行中にバランスをくずして転倒しそうに なったときなど、把手の部分に大きな力が作用するとベルトがずれて被介護者の 脇腹部分に強い力が加わってしまう欠点があり、力のかかり具合によって骨折等 の二次的な障害が引き起こされることがあった。

【０００４】 この考案は上記の従来の問題点を解決して、ベルトを装着した被介護者に対し て脇腹から背後にかけて取り付けた把手により作用する力を軽減して骨折等の障 害を防止し、より適切な介護が可能な介護用ベルトを提供することを目的として いる。

【０００５】

【課題を解決するための手段とその作用】

この介護用支持ベルトは、人体胴部に装着したとき、幅広いベルトの外周部に 左右脇腹から背後にかけて把手を取り付けた。

【０００６】 上記構成に基づき、被介護者の転倒時など瞬間的に大きな力が作用する状態に あっても、幅広いベルト及びそのベルトの外周部に取り付けた把手により被介護 者の脇腹部分に加わる力が分散し、骨折等の障害を引き起こす危険性が軽減され る。

【０００７】 なお、ベルト本体及び外周部の把手については軽量化されているとともに折り 畳むことによりコンパクトになり、持ち運びに便利である。

【０００８】 一方、ベルト本体を腹部の部分で締結する際マジックテープを使用することに より、被介護者の体型に合わせてベルトの結合部分のずれを防ぎ長さを調節する ことが可能となる。

【０００９】

【実施例】

実施例について図面を参照すると、図１においてベルト本体１は、ナイロン繊 維等の材質からなり中に同材質の芯及びクッション材を入れ裏地を貼って縫い合 わせて仕上げている。幅は、１２０ミリメートル程度で、ベルト本体１の一端部 はマジックテープ雄３を縫い付け、他端部はマジックテープ雌４を縫い付けてい る。

【００１０】 把手用ベルト２は、ベルト本体に縫い付けたもので、材質はナイロンからなり 一端部はバックル受け具５に固定され、他端部はバックル差込み具６が折り返し 固定されている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したような型態で実施され、以下に記載されるような効果 を奏する。

【００１２】 本考案の介護用支持ベルトにおいて、被介護者が歩行中にバランスをくずして 転倒しそうになったときなど瞬間的に大きな力が作用する状態にあっても、幅広 いベルト及びそのベルトの外周部に取り付けた把手により被介護者の脇腹部分に 加わる力が分散され、骨折等の障害を引き起こす危険性を軽減して安全性を大幅 に向上できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】介護用支持ベルトの実施例を示す外観図であ
る。

【符号の説明】 １ ベルト本体 ２ 把手用ベルト ３ マジックテープ雄 ４ マジックテープ雌 ５ バックル受け具 ６ バックル差込み具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】介護用ベルトの外周側に把手を取り付けた
   ことを特徴とする介護用ベルト。