JP3057144B2 - 多条田植機 - Google Patents

多条田植機

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JP3057144B2
JP3057144B2 JP7051351A JP5135195A JP3057144B2 JP 3057144 B2 JP3057144 B2 JP 3057144B2 JP 7051351 A JP7051351 A JP 7051351A JP 5135195 A JP5135195 A JP 5135195A JP 3057144 B2 JP3057144 B2 JP 3057144B2
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輝彦 津田
克之 矢田
仁 小松
洋三 都田
秀 矢倉
博文 小山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の苗載せ部を横方
向に配置した多条田植機に係り、詳しくは展開および折
り畳み可能な苗載せ台の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】多条田植機は、苗を載置した苗載せ部を
横方向に複数配置して苗載せ台を形成し、展開状態にお
いて横方向最外側に位置する可動苗載せ部を固定苗載せ
部に重合して前記苗載せ台を折り畳み可能としたもので
あるが、条数が多くなるほど、機体から左右横方向に突
出する量が大きくなるため、一般の路上を走行する時は
車両基準に合わず、従って例えば左右の最外側に位置す
る可動苗載せ部を固定苗載せ部に重ね合わせて折り畳む
ようにしている。
【0003】また、苗載せ台を展開状態に、すなわち作
業状態にセットするには、前記固定苗載せ部に対し横方
向左右側の可動苗載せ部を接合部を介して位置合わせし
た後、苗載せ部の縦方向の所定位置において適宜の螺着
手段、またはクランプ手段により一体的かつ着脱自在に
連結していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の多条田植え機において、固定苗載せ部と可動苗載せ
部との接合部を、全て螺着手段のみにより締結するとす
れば、その取り外しに時間を要するため折り畳み作業に
時間がかかると共に、作業者の手に過大な負担が加わ
る。また、クランプ手段のみにより締結するとすれば、
作業状態にセットするために要する時間は短縮される
が、苗の縦送りフィーダ部分の接合が不十分となって、
フィーダ部分の機能に不具合を生ずる等のおそれがあっ
た。
【0005】更に、可動苗載せ部を格納状態に折り畳み
むとき、可動苗載せ部を固定するために固定苗載せ部か
ら立設された支持部材にノブで締結するとすれば、ノブ
のネジ穴が合わせにくく折り畳み時間が長くなる等の課
題があった。
【0006】次に、苗載せ台は曲面形状に形成されてい
るため、抜き差し式のガイドピンを用いる手段では、ガ
イドピンを差し込む時の挿入ズレによりセットが極めて
困難である。また、嵌合部を有するレール状の上方から
他方の部材を嵌入する方式であっても、可動苗載せ部を
作業状態にセットしているとき以外は、自動的に退避す
るものでなければ接合するときの邪魔になる等の課題が
あった。
【0007】この発明は、斯かる課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、展開状態に
おいて固定苗載せ部と可動苗載せ部との接合部にガタや
ズレを生じさせることなく確実に締結できるようにする
と共に、迅速かつスムーズな折り畳み操作を可能とする
多条田植機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、苗を載置する苗載せ部を横方向に複数配
置して苗載せ台(12)を形成し、展開状態において少
なくとも横方向最外側に位置する可動苗載せ部(13
b)を固定苗載せ部(13a)に折り畳み可能とした多
条田植機(1)において、展開状態にある前記可動苗載
せ部(13b)と固定苗載せ部(13a)との接合部
(40)を、苗載せ部の縦方向の下部の苗縦送り部位
(16b)にて着脱自在に連結する螺合連結部材(3
3)と、苗載せ部の縦方向の上部および中間部にて夫々
着脱自在に連結するクランプ連結部材(51,50)
と、により締結してなる、ことを特徴とする。
【0009】また、苗載せ部の縦方向の上部にて前記接
合部を着脱自在に連結する前記クランプ連結部材(5
1)は、可動苗載せ部(13b)と固定苗載せ部(13
a)側に夫々取り付けられかつ嵌合部(63a,63
b)を有する連結部材(62a,62b)と、一端を可
動苗載せ部(13b)または固定苗載せ部(13a)の
いずれか一方に回動自在に軸着され前記連結部材(62
a,62b)の嵌合部(63a,63b)に嵌入離脱自
在に設けられた誘導保持部材(65)と、前記可動苗載
せ部(13b)または固定苗載せ部(13a)のいずれ
か他方に取り付けられ前記誘導保持部材(65)の他端
側に掛止されるクランプ部材(67)と、を備えたこと
を特徴とする。
【0010】更に、可動苗載せ部(13b)の横方向内
側に設けられ該可動苗載せ部(13b)の折り畳み回動
方向に沿ってピン挿入孔(70)が穿設された連結体
(68)と、固定苗載せ部(13a)の表面側に立設さ
れ可動苗載せ部(13b)を折り畳み状態に支持する支
持部材(34)に植設された連結ピン(71)とを備
え、可動苗載せ部(13b)の折り畳み時に前記連結体
(68)のピン挿入孔(70)に連結ピン(71)を挿
入することで可動苗載せ部(13b)を折り畳み状態に
連結保持して成る、ことを特徴とする。
【0011】
【作用】以上の構成により、本発明によれば、展開状態
にある前記可動苗載せ部(13b)と固定苗載せ部(1
3a)との接合部(40)における縦方向の下部の苗縦
送り部位(16b)を、螺合連結部材(33)により着
脱自在に連結するようにしたから、苗載せ台(12)が
左右動したとしても前記接合部(40)は確実に接合状
態が保持されるため、フィーダ部分の不具合の発生等を
未然に防止することが可能となる。また、苗載せ部(1
2)の縦方向の上部および中間部をクランプ連結部材
(51,50)により着脱自在に連結するようにしたか
ら、ワンタッチによる着脱操作が可能となり、よって迅
速な折り畳み作業が可能となる。
【0012】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明の構成をなんら
限定するものではない。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。
【0014】図1は、この発明の苗載せ装置を装着した
乗用の多条田植え機を示すもので、乗用田植え機1はそ
の前側が走行車2となっており、その後側に苗載せ装置
3が昇降リンク機構5を介して装着・支持されている。
【0015】前記走行車2は、前輪6および後輪7によ
り支持されている走行機体8を有しており、この走行機
体8の前輪6より前方にエンジン部9が搭載されてい
る。また、前記苗載せ装置3は、その下部にフロート1
0が配置され、このフロート10の上方に植付け装置1
1が配置されると共に、この植付け装置11の上方には
苗載せ台12が、斜め前方に向けて傾斜して配設されて
いる。
【0016】この苗載せ台12は、図2に示すように、
複数条の苗を載置する固定苗載せ部13aと、同様に複
数条の苗を載置する可動苗載せ部13bと、これら固定
苗載せ部13aおよび可動苗載せ部13bを載置・慴動
するエプロン15とから成っている。前記固定苗載せ部
13aは横方向に複数配置され、この固定苗載せ部13
aの横方向の更に外側に前記可動苗載せ部13bが配置
されていて、この可動苗載せ部13bが前記固定苗載せ
部13aに重合されて折り畳み可能とされている(図1
参照)。
【0017】そして本発明では、展開状態にある前記可
動苗載せ部13bと固定苗載せ部13aとの接合部を、
苗載せ部の縦方向の下部の苗縦送り部位にて着脱自在に
連結する螺合連結部材と、苗載せ部の縦方向の上部およ
び中間部にて夫々着脱自在に連結するクランプ連結部材
とにより締結している。
【0018】すなわち、図3(a)(b)に示すよう
に、展開状態にある可動苗載せ部13bと固定苗載せ部
13aとの接合部40は、苗載せ部13a,13bの縦
方向の下部の苗縦送り搬送部16a,16bと、後述す
る縦方向の中間部および上部の3か所にて着脱自在に連
結されている。
【0019】前記苗縦送り搬送部16a,16bは、固
定苗載せ部13aと可動苗載せ部13bに装着されてい
て、夫々植付け装置11に苗を送るコンベヤベルトから
成るもので、駆動軸によって駆動される。そして、この
苗縦送り搬送部16a,16bの部位において、固定苗
載せ部13aと可動苗載せ部13bとの接合部40が螺
合連結部材としての連結部材33により連結されてい
る。
【0020】前記連結部材33は、図4および図5に示
すように、手元側に設けられたハンドルと先端にネジ3
3bが形成された連結杆33aとを有し、この連結杆3
3aは前記可動苗載せ部13bの背面の横方向両端部を
貫通するようにして設けられている。前記連結杆33a
の先端のネジ33bは、固定苗載せ部13aに一体的に
固定された連結板42のナット部42aに螺着されてい
る。これにより、展開状態において、固定苗載せ部13
aに対する可動苗載せ部13bの苗縦送り搬送部16b
の連結状態を強固に保持することができる。
【0021】また、固定苗載せ部13aと可動苗載せ部
13bとの接合部40における縦方向の中間部は、クラ
ンプ連結部材50により連結され、このクランプ連結部
材50は、固定苗載せ部13a側のステー24に取り付
けられた連結受け具43と、可動苗載せ部13b側に固
定されクランプアーム39を有する連結金具38とを備
え、前記クランプアーム39を連結受け具43に掛止し
て締結することにより、展開状態において固定苗載せ部
13aと可動苗載せ部13bの縦方向の中間部を簡単か
つ確実に接合することができる。
【0022】更に、図4に示したように、固定苗載せ部
13aと可動苗載せ部13bの縦方向の上部は、他のク
ランプ連結部材51により連結されている。このクラン
プ連結部材51は、その詳細を図6〜図8に示すよう
に、連結部材62a,62bとこれに嵌入される誘導保
持部材65およびクランプ部材67を有している。
【0023】すなわち、前記固定苗載せ部13aと可動
苗載せ部13bには夫々L型レール60a,60bが取
り付けられ、このL型レール60a,60bには、夫々
断面が略コ字状に折曲されて嵌合部63a,63bを有
する連結部材62a,62bが、ボルト61a,61b
により取り付けられている。そして、固定苗載せ部13
a側の連結部材62aには、スプリング52により一側
に付勢された状態でピン64により一端を回動自在に軸
着され、かつ前記連結部材62a,62bの嵌合部63
a,63bに嵌入離脱自在な誘導保持部材65が設けら
れている。この誘導保持部材65の他端側には、フック
66が固着されていると共に、前記可動苗載せ部13b
側の連結部材62bには、前記フック66に掛止される
アーム67aを備えたクランプ部材67が取り付けられ
ている。
【0024】このクランプ連結部材51により、展開状
態において接合部40を締結するには、誘導保持部材6
5の作用により固定苗載せ部13aと可動苗載せ部13
bの前後位置を規定の位置に誘導しながら、誘導保持部
材65に固定したフック66にクランプ部材67のアー
ム67aを引っ掛けてクランプすれば、接合部40が簡
単かつ確実に締結される。一方、可動苗載せ部13bを
折り畳むときは、クランプを外せばスプリング52の付
勢力により前記誘導保持部材65が嵌合部63a,63
bから離脱して退避するから、可動苗載せ部13bの動
きの邪魔になるようなこともない。
【0025】次に、図9〜図13に基づき、固定苗載せ
部13aに対する可動苗載せ部13bの折り畳み構造に
ついて説明する。
【0026】前記可動苗載せ部13bの背面の縦方向の
上下には、一端を可動苗載せ部13bの横方向外側部に
おいて支点軸21により回動自在に軸着され、かつ他端
を固定苗載せ部13a側において枢軸32,32により
回動自在に軸着された一対のリンクアーム20,20が
設けられている。
【0027】一方、固定苗載せ部13aの背面には、ボ
ルト26,26により断面L形の金具25,25が取り
付けられていて、この金具25,25はステー24によ
り連結補強されている。このステー24の両端側には、
断面U字形のガイドプレート27,27が取り付けられ
ていて、このガイドプレート27の側壁には長手方向に
沿い長孔30が穿設されていると共に、ガイドプレート
27の一側端面には長孔30と同方向に伸びるガイド面
56が形成されている。
【0028】そして、このガイドプレート27における
断面U字形の側壁内に、リンクアーム20の他端部が挟
装されていて、このリンクアーム20の他端部とガイド
プレート27の側壁とを貫通するように、前記枢軸32
が長孔30内を摺動自在に取り付けられている。これに
より、リンクアーム20はガイドプレート27に対し回
動自在に軸(32)着されると共に、前記枢軸32を介
してガイドプレート27の長孔30に沿い苗載せ台12
の横方向外側に引き出し可能となっている。
【0029】また、リンクアーム20の前記枢軸32に
近い側にはガイドピン57が植設されていて、ガイドプ
レート27の前記ガイド面56にこのガイドピン57が
当接することにより、前記長穴30とこのガイド面56
とで可動苗載せ部13bを固定苗載せ部13aに対し略
水平に保持するようにしている。
【0030】更に、前記ガイド面56の引き出し方向の
終端部には突起部58が形成されていて、可動苗載せ部
13bを横方向外側に引き出すとき、前記枢軸32が長
孔30の終端部に位置する時点で、前記ガイドピン57
がこの突起部58に乗り上げることになる。また、前記
リンクアーム20にはストッパピン37が設けられてい
て、可動苗載せ部13bを支点軸21を中心として略9
0度ほど外側(反時計方向)に回動させたとき、前記固
定金具22がストッパピン37に当接するようになって
いる。従って、図11の状態から、可動苗載せ部13b
とリンクアーム20を同時に内側(時計方向)に回転さ
せれば、図12のように、可動苗載せ部13bを固定苗
載せ部13aの上に折り畳むことができる。
【0031】ところで、前述の図5に示すように、固定
苗載せ部13aと可動苗載せ部13bの縦方向の中間部
には、可動苗載せ部13bの接合部40側に連結体68
が設けられていて、この連結体68と対応する固定苗載
せ部13a側に、挿入孔69aを有する係合具69が設
けられている。そして、可動苗載せ部13bが展開状態
にあるときには、前記係合具69の挿入孔69aに連結
体68が挿入されて、固定苗載せ部13aと可動苗載せ
部13bが規定位置で接合される。
【0032】また、前記連結体68には、可動苗載せ部
13bの折り畳み回動方向に沿ってピン挿入孔70が穿
設されていると共に(図5,図11参照)、固定苗載せ
部13aの表面側には起立部材(支持部材)34が立設
されていて、この起立部材34には連結ピン71が植設
されている。このため、図12に示すように、可動苗載
せ部13bの折り畳み時に、可動苗載せ部13bを折り
畳み方向に回動させれば、前記連結体68のピン挿入孔
70に連結ピン71が挿入される。このとき、連結杆3
3aの先端のネジ部33bと、起立部材34に設けられ
たナット部34aとが一致するようになっている。
【0033】更に、図14に示すように、前記起立部材
34は固定苗載せ部13aの表面側の3か所から立設さ
れていて、これらの起立部材34は横方向に伸びる連絡
部材72で一体的に連結されている。従って、これら起
立部材34および連絡部材72により、可動苗載せ部1
3bを確実に保持することができると共に、起立部材3
4を支持している苗載せ台のプラスチック製のリブ53
が白化するおそれがない。
【0034】次に、本実施例の作用を説明する。
【0035】図4は、固定苗載せ部13aと可動苗載せ
部13bが横方向に配置された展開状態を示し、これら
可動苗載せ部13bと固定苗載せ部13aとは接合部4
0にて着脱自在に連結されている。この展開状態では前
記接合部40を、苗載せ部の縦方向の下部を連結部材3
3にて連結すると共に、中間部をクランプ連結部材50
により締結し、更に上部をクランプ連結部材51にて締
結している。
【0036】この状態から、可動苗載せ部13bを折り
畳むには、苗載せ部の縦方向の下部の連結部材33のハ
ンドルを操作して連結杆33aを固定苗載せ部13a側
のナット部42aから外す。続いて、苗載せ部の縦方向
の中間部と上部のクランプ連結部材50,51をアンク
ランプして接合部40の接合状態を解く。
【0037】次に、図9に示すように、可動苗載せ部1
3bの外側の支点軸21に取り付けられた把手59を掴
んでこれを横方向外側に引っ張ると、図10に示すよう
に、リンクアーム20はその枢軸32とガイドピン57
が長孔30とガイド面56に沿ってスライドし、可動苗
載せ部13bが固定苗載せ部13aから引き出される。
更に、前記リンクアーム20を横方向外側に引っ張る
と、リンクアーム20の枢軸32が長孔30の端部に当
接されると共に、ガイドピン57がガイド面56の突起
部58に乗り上げる。これにより、リンクアーム20お
よび可動苗載せ部13bは、枢軸32を中心として内側
(時計方向)に若干回転して傾斜する。
【0038】次に、図11に示すように、可動苗載せ部
13bを外側(反時計方向)に回動させると、可動苗載
せ部13bに固定された固定金具22がストッパピン3
7に当たり、可動苗載せ部13bはその位置で停止す
る。
【0039】続いて、図12に示すように、把手59を
掴み、リンクアーム20と可動苗載せ部13bを同時に
内側(時計方向)に回転させて、リンクアーム20を略
直角状態に起立配置させる。そして、連結体68のピン
挿入孔70に連結ピン71を挿入すると共に、連結部材
33のハンドルを操作し、連結杆33aの先端のネジ部
33bを起立部材34のナット部34aに螺合させる。
これにより、固定苗載せ部13aと可動苗載せ部13b
の同じ面を同一方向に向けた折り畳み状態に配置するこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、展
開状態にある可動苗載せ部と固定苗載せ部との接合部
を、苗載せ部の縦方向の下部の縦送りフィーダ部分を螺
合連結としたので、苗載せ台が左右動しても接合部分は
確実に締結されているため、フィーダ部分の不具合やス
ライドレールのズレによる不具合を未然に防止すること
ができる。また、前記のように苗載せ部の重要部分は螺
合連結とし、その他の部分はクランプ連結としたので、
折り畳み作業を迅速かつスムーズに行うことができる。
【0041】更に、展開状態にする時には可動苗載せ部
と固定苗載せ部との接合部を規定位置に誘導保持する部
材が、折り畳み時には嵌合部から退避する構成となって
いるため、前記部材が折り畳み時に作業の邪魔になるこ
とはない。
【0042】更にまた、折り畳み時に可動苗載せ部側の
連結体のピン挿入孔に、固定苗載せ部側の連結ピンが挿
入された時点で、連結杆の先端のネジ部の締め付け位置
が一致するようになっているため、折り畳み作業をスム
ーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗載せ装置を折り畳んだ状態の多条田植機の側
面図である。
【図2】苗載せ装置を展開した状態の多条田植機の平面
図である。
【図3】(a)多条田植機の苗搬送部を示す概略平面図
である。 (b)その正面図で、植え付け部の動力伝達構造を示す
図である。
【図4】苗載せ装置を展開した状態の平面図である。
【図5】可動苗載せ部と固定苗載せ部との接合部におけ
る拡大平面図である。
【図6】クランプ連結部材の平面図である。
【図7】クランプ連結部材の背面図である。
【図8】クランプ連結部材の側面図である。
【図9】可動苗載せ部と固定苗載せ部が展開状態にある
ときの正面図である。
【図10】リンクアームを横方向に少し引出した状態の
正面図である。
【図11】リンクアームを横方向に更に引出した後、可
動苗載せ部を外側に回動させた状態の正面図である。
【図12】図11の状態から、可動苗載せ部を内側に回
動させて折り畳んだ状態の正面図である。
【図13】苗載せ装置を折り畳んだ状態の多条田植え機
の要部側面図である。
【図14】可動苗載せ部を折り畳んだ状態の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 乗用田植え機 2 走行車 3 苗載せ装置 11 植付け装置 12 苗載せ台 13a 固定苗載せ部 13b 可動苗載せ部 16a 苗縦送り搬送部 16b 苗縦送り搬送部 20 リンクアーム 21 支点軸 22,25 金具 23,26 ボルト 24 ステー 27 ガイドプレート 30 長孔 32 枢軸 33 連結部材 33a 連結杆 34 起立部材 37 ストッパピン 38 連結金具 39 クランプアーム 40 接合部 42 連結板 42a ナット部 43 連結受け具 50 クランプ連結部材 51 クランプ連結部材 56 ガイド面 57 ガイドピン 62a,62b 連結部材 63a,63b 嵌合部 65 誘導保持部材 67 クランプ部材 68 連結体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 仁 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 都田 洋三 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 矢倉 秀 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 小山 博文 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−276820(JP,A) 特開 平6−7413(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 350

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗を載置する苗載せ部を横方向に複数配
    置して苗載せ台を形成し、展開状態において少なくとも
    横方向最外側に位置する可動苗載せ部を固定苗載せ部に
    折り畳み可能とした多条田植機において、 展開状態にある前記可動苗載せ部と固定苗載せ部との接
    合部を、苗載せ部の縦方向の下部の苗縦送り部位にて着
    脱自在に連結する螺合連結部材と、 苗載せ部の縦方向の上部および中間部にて夫々着脱自在
    に連結するクランプ連結部材と、により締結してなる、 ことを特徴とする多条田植機。
  2. 【請求項2】 苗載せ部の縦方向の上部にて前記接合部
    を着脱自在に連結する前記クランプ連結部材は、 可動苗載せ部と固定苗載せ部側に夫々取り付けられかつ
    嵌合部を有する連結部材と、 一端を可動苗載せ部または固定苗載せ部のいずれか一方
    に回動自在に軸着され前記連結部材の嵌合部に嵌入離脱
    自在に設けられた誘導保持部材と、 前記可動苗載せ部または固定苗載せ部のいずれか他方に
    取り付けられ前記誘導保持部材の他端側に掛止されるク
    ランプ部材と、を備えた、 ことを特徴とする請求項1記載の多条田植機。
  3. 【請求項3】 可動苗載せ部の横方向内側に設けられ該
    可動苗載せ部の折り畳み回動方向に沿ってピン挿入孔が
    穿設された連結体と、 固定苗載せ部の表面側に立設され可動苗載せ部を折り畳
    み状態に支持する支持部材に植設された連結ピンとを備
    え、 可動苗載せ部の折り畳み時に前記連結体のピン挿入孔に
    連結ピンを挿入することで可動苗載せ部を折り畳み状態
    に連結保持して成る、 ことを特徴とする請求項1記載の多条田植機。
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