JP3056982B2 - 耐火物交換装置 - Google Patents

耐火物交換装置

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JP3056982B2
JP3056982B2 JP7249017A JP24901795A JP3056982B2 JP 3056982 B2 JP3056982 B2 JP 3056982B2 JP 7249017 A JP7249017 A JP 7249017A JP 24901795 A JP24901795 A JP 24901795A JP 3056982 B2 JP3056982 B2 JP 3056982B2
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貴敏 武藤
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Toshiba Corp
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取鍋や連続鋳造装
置における耐火物交換装置に関し、特に、取鍋や鉄鋼連
続鋳造システムのタンディッシュの流量制御装置におけ
る下ノズル及びバヨネットの交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば鉄鋼連続鋳造システムの1
タイプとして湾曲型が知られており、該湾曲型の鉄鋼連
続鋳造システムにはタンディッシュ内の溶鋼の流出量を
制御する流量制御装置が使用されている。
【0003】そして、取鍋(以下、レードルと記す)中
の溶鋼は、流量制御装置の固定プレートと摺動プレート
とを相対移動させて、その流量を制御しながら耐火物製
のレードル・ノズル(上ノズルおよび下ノズル)を介し
てタンディシュに注がれる。タンディシュに注がれた溶
鋼は、更にタンディシュの底に装着された別の流量制御
装置のプレートを介してモールドに供給される。
【0004】ここで、従来の流量制御装置を図11乃至
図13に基づいて説明する。
【0005】図11に示すように、流量制御装置100
はレードル102およびタンディッシュ103の底部に
それぞれ設けられ、レードル102およびタンディッシ
ュ103内の溶鋼の流出量を制御する。なお、それぞれ
の流量制御装置は同一構成であるので、レードル102
の流量制御装置100のみを説明し、タンディッシュ1
03の流量制御装置の説明は省略する。
【0006】図12に示すように、レードル102の内
側にはブロック状の耐火煉瓦105に囲まれた中空円筒
状の羽口ブロック104が配置され、該羽口ブロック1
04の内側にはモルタル106を介して上ノズル107
が装着されている。羽口ブロック104等の下方に流量
制御装置100が設置されている。
【0007】流量制御装置100には、耐火物製の固定
プレート(上プレート)108aと摺動プレート(下プ
レート)108bとが収納され、該固定プレート108
aと摺動プレート108bとはばね部材(図示せず)に
より互いの面に対して圧着付勢されている。摺動プレー
ト108bはスライダ109の中に収納され、スライダ
109の一端にはシリンダ110が接続されている。シ
リンダ110の駆動によってスライダ109と摺動プレ
ート108bとがスライドする。摺動プレート108b
を収納したスライダ109がスライドされた後、流量制
御装置100本体の前面にカバー111が閉じられて摺
動プレート108bが固定される。
【0008】該カバー111には耐火物からなる下ノズ
ル112および該下ノズル112を保護するバヨネット
113が外嵌して取り付けれられている。
【0009】ところで、下ノズル112およびバヨネッ
ト113は溶鋼が流れる等、過酷な状態で使用されるた
め、浸食が激しく傷みやすい。また、下ノズル112お
よびバヨネット113は材質的にも制限を受けるため、
耐用期間が短い。
【0010】そのため、連続鋳造時においても下ノズル
112およびバヨネット113を頻繁に交換する必要が
あり、この下ノズル112等の交換は、レードル101
を冷却せずに連続的熱間で行う場合がある。即ち、下ノ
ズル112等の交換時間を短縮し、レードル102及び
タンディシュ103の使用効率を向上する目的で、レー
ドル102から流量制御装置100を取り外すことな
く、オペレータが手作業で熱間状態のレードル102か
ら下ノズル112等を取り外し、新しい下ノズル112
等に交換していた。
【0011】この交換作業を図13に基づいて説明す
る。
【0012】鉄鋼連続鋳造終了後、レードル102が下
ノズル112およびバヨネット113を交換する位置ま
で搬送されてから、図13に示すように、レードル10
2が傾転装置(図示せず)により90°傾転され、該レ
ードル102の底部に設置された流量制御装置100が
90°傾転した状態になる。
【0013】この状態でオペレータはバヨネット113
の突起部(図示せず)をハンマで叩くことにより下ノズ
ル112を所定方向に回転させて取り外し、その跡に新
品の下ノズルとバヨネットとを装着し、該バヨネットを
再びハンマで叩いて下ノズルをカバー111に嵌入して
取り付けていた。
【0014】このように熱間状態のレードル102を対
象にして、オペレータが下ノズル112およびバヨネッ
ト113を交換する場合は、レードル102内から熱
風,粉塵,ガス等がレードル102の流体流出孔(下ノ
ズルの嵌入孔)を介して噴出する。従って、オペレータ
の作業は危険であり、また、作業環境を悪化させるとい
う問題があった。
【0015】かかる交換作業を行う際における前記熱
風,粉塵,ガス等の噴出防止手段として、レードル10
2の温度を下げてから下ノズル112およびバヨネット
113の交換を行うことが考えられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レード
ル102の温度を一旦下げてしまうと、レードル温度の
再上昇に長時間を要し、連続的な熱間運転が行えず、作
業性が低下するという問題がある。
【0017】そこで、本発明の目的は、熱間状態の下ノ
ズル及びバヨネットの交換を安全に且つ短時間で行うレ
ードルの耐火物交換装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、外周面に掛止部が突設されて
なる略円筒状の下ノズルに、外周面に衝打部と掛合部と
がそれぞれ突設されてなる略円筒状のバヨネットを嵌入
して一体構成となし、回転により前記バヨネットの衝打
部を衝打するハンマ部を備えてなるカップを前記一体構
成にされた下ノズルとバヨネットに外嵌し、前記カップ
を駆動手段により回転せしめて前記ハンマにより前記衝
打部を叩いて前記下ノズルを回転させるように構成した
ことを特徴とする。
【0019】請求項1記載の発明によれば、一体構成さ
れた下ノズルとバヨネットにカップを遊嵌し、駆動手段
でカップを回転させてハンマでバヨネットの衝打部を叩
く。すると、バヨネットが回転され、この回転は下ノズ
ルを回転させる。該下ノズルの回転により下ノズルがレ
ードルの下プレートに対して脱着される。
【0020】また、請求項2記載の発明は、前記カップ
は、内側に同期動作して前記下ノズルまたはバヨネット
の少なくともいずれか一方を把持する複数のチャック手
段を備えてなることを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明によれば、複数のチャ
ック手段は下ノズルまたはバヨネットの少なくともいず
れか一方を把持する際に同期動作する。従って、下ノズ
ルまたはバヨネットは芯ズレを起すことなく、把持され
る。
【0022】また、請求項3記載の発明は、前記カップ
は、前記駆動手段を取り付けた交換装置本体に、該カッ
プに対する前記下ノズルおよびバヨネットの芯ズレを補
正する芯ズレ補正機構を介して取り付けられたことを特
徴とする。
【0023】請求項3記載の発明によれば、カップは芯
ズレ補正機構を介して交換装置本体に取り付けられるの
で、カップは交換装置本体に対して芯ズレを起すことが
ない。
【0024】また、請求項4記載の発明は、前記耐火物
交換装置は、別途用意されたロボットのツールチェンジ
ャにコンプライアンス機構を介して取り付けられたこと
を特徴とする。
【0025】請求項4記載の発明によれば、耐火物交換
装置は、ロボットのツールチェンジャにコンプライアン
ス機構を介して取り付けられるので、バヨネットを取り
付け及び取り外す際、カップを動作させる駆動手段の反
力がロボット・アームに伝えることがない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態例
に基づいて説明する。
【0027】(1)構成 先ず、下ノズルの構成とバヨネットの構成を説明する。
【0028】図1に示すように、略円筒状をした下ノズ
ル1は、その先端部(図1において右側)がやや細く形
成され、内部には図示しない溶鋼の通過路が形成されて
いる。下ノズル1の左端部は、溶鋼の滲みだしを防止す
るための目地材3を介して流量制御装置をなす摺動プレ
ート(下プレート)108bに嵌入固定されている。下
ノズル1の先端部側外周面には次に説明するバヨネット
2に係合させるための3本の爪1aが突設されている。
【0029】図1および図2(A),(B),(C)に
示すように、バヨネット2は円筒状をなし、下ノズル1
に外嵌される。バヨネット2の外周面の略中央部には外
に向けて、ノズル脱着工具を構成するカップのハンマ部
(後述する)により叩かれる3本の衝打部2aと、交換
作業の際に溶鋼のスパッタが飛散するのを防止する3本
のスパッタシールド2bと、カバー111にしっかり固
定するための3本の楔2cとが、それぞれ突設されてい
る。バヨネッ2は下ノズル1に外嵌された際に、該下ノ
ズル1の肩1aに当接されると共に爪1bに掛止され
て、バヨネット2と下ノズル1とは一体構成される。
【0030】次に、図3乃至図10に基づいて、一体構
成された前記下ノズル1とバヨネット2とに対して作用
するノズル脱着工具10を説明する。
【0031】図3に示すように、ノズル脱着工具10
は、バヨネット2の衝打部2aを叩いて下ノズル1を
脱着するためのカップ部20と、該カップ部20を回
転駆動する駆動部30と、図示しない工作用ロボット
への衝撃を吸収する衝撃吸収部40とを備えて構成され
ている。以下、各構成部を順次説明する。
【0032】カップ部20 カップ部20は、図3乃至図5に示すように、前述の如
くバヨネット2を叩く円筒状のカップ21と、該カップ
21内に収納されバヨネット2の溝2d(図2参照)に
係合して把持する3爪チャック22と、下ノズル1に押
し付けられる押し付けプレート23等を備えている。
【0033】カップ21の右端部内側は、ノズル脱着工
具10の円筒状の脱着工具本体(ハッチングを付して示
す)11の肩部11aに回転自在に支持されている。カ
ップ21の外周部には等間隔に3本のピン24が突設さ
れ(図4,図5参照)、該ピン24には次に説明する駆
動部30を構成するクレビス33がそれぞれ係合されて
いる。カップ21の左端面には3箇所のハンマ部21a
が形成され(図4,図5参照)、該ハンマ部21aは後
述のように回転駆動されてバヨネット2の衝打部2aを
叩いてバヨネット2を回転させる。
【0034】また、脱着工具本体11の中央部右側面に
は3爪チャック22を開閉駆動する駆動シリンダ24
(駆動部30を構成する)が固定され、該駆動シリンダ
24の駆動力は同期機構24aを介して3爪チャック2
2を3本同時に動作させるので、バヨネット2を把持し
た際に3爪チャック22の把持中心位置はバヨネット2
の中心軸に一致する。
【0035】また、脱着工具本体11の中央部やや左側
には押えプレート23が備えられ、該押えプレート23
は、脱着工具10全体が下ノズル1側に押し付けられた
際に、ノズルバネ23aの付勢力に抗して3爪チャック
22が緩められるようになっている。
【0036】駆動部30 駆動部30はシリンダ31と、該シリンダ31の前後動
作を回転動作としてカップ21に伝達する回転リング3
2等により構成されている。
【0037】シリンダ31は脱着工具本体11に固定さ
れ(図3参照)、該シリンダ31の出力軸31aは回転
リング32の外周部に回転可能に接続されている(図6
参照)。回転リング32は脱着工具本体11に外嵌さ
れ、該回転リング32は脱着工具本体11に支持された
ローラ群34により回転自在に支持されている(図4参
照)。
【0038】また、脱着工具本体11にはたわみ機構3
5が取り付けられ(図3中央部のやや下方参照)、該た
わみ機構35の作用により前記カップ21は回転の際に
揺動可能となる。
【0039】衝撃吸収部40 脱着工具本体11は第1,第2コンプライアンス機構
(倣い機構)36a,36bを介してロボット手先のツ
ールチェンジャ18に支持されている。
【0040】第1コンプライアンス機構36aは、脱着
工具本体11を下ノズル1の中心軸に並進回転3自由度
(xyz軸方向の自由度を有する)のセンタリングをす
ると共に、ワーク(下ノズル1およびバヨネット2)を
押し付けたときの傾き奥行きの3自由度の逃げを許容し
ている。また、第2コンプライアンス機構36bは、前
記第1コンプライアンス機構36aで支えきれない重量
を重心位置を下から支持している(図3において下方か
ら)。図8に示すコンプライアンス機構36c(図10
は、図8におけるX矢視図を示す)は、脱着工具本体1
1を横に向けたときに、同様に重心位置を下から支持し
ている。
【0041】図4において、クレビス33はカップ21
のピン24に回転トルクを伝達するように取り付けられ
ている。また、回転リング32には、シリンダ31のピ
ストンロッド(出力軸)の重量による回転慣性中心を回
転リング32の旋回中心に合わせるためのカウンタウェ
イト37が取り付けられている。
【0042】図9に示すセンサ41はカップ21が所定
の位置にあるか否かを確認する。
【0043】(2)動作 次に、図1乃至図10に基づいて本実施形態例の動作を
説明する。
【0044】新品の下ノズル1およびバヨネット2を
取り付ける動作 予め、傷んだ下ノズル1およびバヨネット2は下プレー
ト108bから取り外されているものと仮定する。ま
た、下ノズル1およびバヨネット2の取り付け作業に先
立ち、下ノズル1の下プレート108bに対する押しつ
け面に、予め目地材3を張付けて図示しない置き台に載
置しておくものとする。
【0045】下プレート108bに取り付けられていな
い下ノズル1に、バヨネット2が外嵌されて一体構成さ
れた状態で置き台に載置にされている。
【0046】ロボット(図示せず)のツールチェンジャ
18を操作して、ノズル脱着工具10のカップ部20を
一体構成の下ノズル1とバヨネット2に遊挿する。この
状態でカップ部20に内装された3爪チャック22の動
作により、バヨネット2の溝2d(図2参照)を把持し
て下ノズル1及びバヨネット2を一体でハンドリングす
る。この場合、3爪チャック22は同期機構24aを介
して3爪チャック駆動シリンダ24の駆動力で三本同時
に動作するので、把持の位置は下ノズル1の中心軸の芯
に一致する。
【0047】この下ノズル1とバヨネット2とが一体構
成されたまま下プレート108bの位置まで運ばれ、押
し付けプレート23のバネ23aを介して下ノズル1を
下プレート108b側に押し付けて、3爪チャック22
を緩める。3爪チャック22が緩められた状態でシリン
ダ31が駆動されると、駆動力伝達機構を構成する回転
リング32を介してカップ21が連動され回転動作をす
る。すると、カップ21のハンマ部21aによりバヨネ
ット2の衝打部2aが叩かれ、楔2cによりバヨネット
2が下プレート108bの面に強く締付けられ、バヨネ
ット2と下プレート108bとの間の前述の目地材3が
押しつぶされ、均等に充填される。
【0048】脱着工具本体11の角部11aに支持され
ているカップ21は、前述の如くたわみ機構35により
揺動可能に取り付けられているので、カップ21がハン
マとしてバヨネット2を叩いた際に、回転中心がずれる
ような力が働いても、その急峻な力を回転リング32お
よび脱着工具本体11には伝えない。ここに、回転リン
グ32のクレビス33はカップ21のピン24に回転ト
ルクのみを伝えるように作用するので、前述のカップ2
1の揺動を許容できる。更に、回転リング32にはその
回転慣性軸を回転リング32の旋回中心に合わせるカウ
ンタウェイト37を取付けているので、カップ21がハ
ンマとしてバヨネット2を叩いて瞬間的に回転停止した
際に、急峻な慣性力が偏芯する力として生じない。
【0049】なお、レードルからバヨネット2と下プレ
ート108bとの取外す作業は、前述の手順の逆の手順
で行えばよい。
【0050】また、図3において、脱着工具本体11は
コンプライアンス機構36a,36b,36cを介して
ロボット手先のツールチェンジャ18に支持されている
ので、バヨネット2を取付け及び取外す際に、カップ2
1を動作させるシリンダ31の反力をロボット・アーム
(図示せず)に伝えない。
【0051】更に、取付け・取外しの位置にロボット手
先の位置が完全に一致していなくとも、コンプライアン
ス機構36a,36b,36cは誤差を吸収する。
【0052】ハンマリング動作 次に、ハンマリング動作を説明する。
【0053】押し付けプレート23によって下プレート
108bに押し付けられている下ノズル1は、両者の間
に作用する摩擦力に打ち勝つだけの力が生じない限り回
転しない。
【0054】図5に示すように、カップ21の3ヶ所の
ハンマ部21a(ハッチングで示す)は、「打チ込ミ前
位置」の状態の3ヶ所の衝打部2aを叩いて「打チ込ミ
完了位置」までバヨネット2を回転させる。この回転に
よりバヨネット2の楔2cは下ノズル1を下プレート1
08bとの間に挟み付けて固定する。このとき、下ノズ
ル1と下プレート108bとの間に充填されている目地
材3の厚みは挟み付ける寸法によって適正に管理され
る。
【0055】また、下ノズル1およびバヨネット2を取
外すときには、図5に示すように、取り付ける場合と同
様に、3ヶ所のハンマ部21aで衝打部2aを叩いて、
「打チ込ミ完了位置」から逆方向にバヨネット2を回転
させる。逆方向にバヨネット2を回転させると、初めの
衝撃で楔2cが外れる。ここに、バヨネット2は下ノズ
ル1に掛止している爪1b部分を逆回転で回らない位置
に仮置されている。
【0056】更に、バヨネット2を逆方向に回転させる
と、バヨネット2は下ノズル1の爪1b部分に当接され
る。この際に、下ノズル1と下プレート108bとの間
は充填された目地材3が焼結されており、溶鋼がしみ出
て堅く固結されている可能性もあり、簡単にはその固結
位置からは動かない。この固結位置は、取付時に衝撃的
な力が摩擦力に勝り下ノズル1が若干正方向(取付け方
向)に回転した位置である可能性もあるが、理想的であ
った場合、下ノズル1は全く正方向に回転していない。
全く回転していない位置で固結している場合でも、図5
において、「打チ込ミ前位置」より更に逆回転の位置の
「引キ抜キ位置」まで叩くことで、下ノズル1が回転す
る。この最後の叩きで、下ノズル1と下プレート108
bとの間の目地材3や溶鋼を捻り切ることができる。
【0057】なお、図9に示したセンサ41はハンマの
カップ21の位置を確認するので、それによって叩かれ
るバヨネット2が所望の位置まで打ち込まれたことを間
接的に確認できる。
【0058】以上に説明したように、本実施形態例によ
れば、図3に示すように、3爪チャック22は同期機構
24aを介して3爪チャックの駆動シリンダ24の駆動
力で三本同時に動作しており、バヨネット2を把持する
位置は中心軸の芯に一致するので、ワーク(下ノズル1
およびバヨネット2)を予め測定した所望の位置に搬送
することができる。
【0059】バヨネット2と下プレート108bとの間
の目地材3を寸法管理して押しつぶし、均等に充填でき
るので、溶鋼が漏れる可能性が低い。
【0060】カップ21がハンマとしてバヨネット2を
叩いた際に、たわみ機構35により揺動を許容するよう
に取り付けられているので、カップ21の回転中心がず
れるような力が働いても、その急峻な力を回転リング3
2および脱着工具本体11には伝えないので、耐久性が
高い。
【0061】また、図3に示すように、脱着工具本体1
1はコンプライアンス機構36a,36bを介してロボ
ット手先のツールチェンジャ18に支持されているの
で、バヨネット2を取り付け及び取り外す際、カップ2
1を動作させるシリンダ31の反力をロボット・アーム
に伝えることがなく、ロボットに余分な負荷は掛からな
い。
【0062】加えて、取付け・取外しの位置にロボット
手先の位置が完全に一致していなくとも、コンプライア
ンス機構36a,36bは誤差を吸収するので、予め測
定する位置の精度は高くなくとも良い。
【0063】図4に示すように、シリンダ31の回転慣
性中心を回転リング32の旋回中心に合わせるカウンタ
ウェイト37を取付けているので、カップ21がハンマ
としてバヨネット2を叩いて瞬間的に回転停止した際
に、急峻な慣性力が偏芯する力として生じないので、破
壊力は少ない。
【0064】下ノズル1と下プレート108bとの間が
充填されている目地材3が焼結され、溶鋼がしみ出て堅
く固定されている場合でも、ハンマリング動作の衝撃に
より、下ノズル1と下プレート108bとの間の目地材
や溶鋼を捻り切ることができる。
【0065】なお、図9に示す様なセンサ41はバヨネ
ット2が所望の位置まで打ち込まれたことを確認できる
ので、下ノズル1と下プレート108bの微少な隙間か
ら溶鋼が漏れる可能性が低い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように各請求項記載の発明
によれば、下ノズルにバヨネットが嵌入された状態でカ
ップに形成されたハンマで該バヨネットを叩き、下ノズ
ルおよびバヨネットの着脱動作を機構的に行うようにし
ている。従って、オペレータはレードルから離れた場所
で作業できるので、オペレータの作業に危険が伴うこと
はなく、また、レードルの温度を下げなくても交換作業
が可能なので、連続的な熱間運転を行うことができ作業
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に使用するレードル用の下
ノズルおよびバヨネットの側面図である。
【図2】同バヨネットを示す図であって、(A)は側断
面図、(B)は正面図、(C)は上面方向から見た断面
図である。
【図3】同実施形態例におけるノズル脱着工具を取り付
けた際の側断面図である。
【図4】同ノズル脱着工具の上面図である。
【図5】同ノズル脱着工具の正面図である。
【図6】同ノズル脱着工具の、図3におけるVI−VI
線に沿う図である。
【図7】同ノズル脱着工具の、図5におけるVII−V
II線に沿う図である。
【図8】同ノズル脱着工具の、図3におけるVIII−
VIII線に沿う図である。
【図9】同ノズル脱着工具の、図6においてIX方向か
ら見た図である。
【図10】同ノズル脱着工具の、図8においてX方向か
ら見た図である。
【図11】従来の連続鋳造システムの要部断面図であ
る。
【図12】従来の連続鋳造システムの流量制御装置の拡
大断面図である。
【図13】従来の流量制御装置における下ノズルとバヨ
ネットの取り付け状態を説明する図である。
【符号の説明】
1 下ノズル 1a 肩 1b 爪 2 バヨネット 2c 楔 10 ノズル脱着装置 11 脱着工具本体 18 ツールチェンジャ 20 カップ部 21 カップ 22 3爪チャック 23 押し付けプレート 24 ピン 24a 同期機構 30 駆動部 31 シリンダ 32 回転リング 33 クレビス 34 小ローラ群 35 たわみ機構 36 コンプライアンス機構 37 カウンタウェイト 40 衝撃吸収部 41 センサ 108b 下プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 佳延 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 久保 ▲吉▼一 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社和歌山製鉄所内 (56)参考文献 特開 平5−187783(JP,A) 特開 平7−132484(JP,A) 特開 平6−254670(JP,A) 特開 昭61−14073(JP,A) 特開 昭51−59024(JP,A) 実開 昭58−28771(JP,U) 実開 昭51−134614(JP,U) 実開 昭56−23266(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 41/56 B22D 11/10 320 B22D 11/10 340 B22D 41/34 520

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に掛止部が突設されてなる略円筒
    状の下ノズルに、外周面に衝打部と掛合部とがそれぞれ
    突設されてなる略円筒状のバヨネットを嵌入して一体構
    成となし、 回転により前記バヨネットの衝打部を衝打するハンマ部
    を備えてなるカップを前記一体構成にされた下ノズルと
    バヨネットに外嵌し、前記カップを駆動手段により回転
    せしめて前記ハンマにより前記衝打部を叩いて前記下ノ
    ズルを回転させるように構成したことを特徴とする耐火
    物交換装置。
  2. 【請求項2】 前記カップは、内側に同期動作して前記
    下ノズルまたはバヨネットの少なくともいずれか一方を
    把持する複数のチャック手段を備えてなることを特徴と
    する請求項1記載の耐火物交換装置。
  3. 【請求項3】 前記カップは、前記駆動手段を取り付け
    た交換装置本体に、該カップに対する前記下ノズルおよ
    びバヨネットの芯ズレを補正する芯ズレ補正機構を介し
    て取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の耐火
    物交換装置。
  4. 【請求項4】 前記耐火物交換装置は、別途用意された
    ロボットのツールチェンジャにコンプライアンス機構を
    介して取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の
    耐火物交換装置。
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