JP3056818B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3056818B2
JP3056818B2 JP3114312A JP11431291A JP3056818B2 JP 3056818 B2 JP3056818 B2 JP 3056818B2 JP 3114312 A JP3114312 A JP 3114312A JP 11431291 A JP11431291 A JP 11431291A JP 3056818 B2 JP3056818 B2 JP 3056818B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチング電源を用
いた電源装置に関し、特にその装置又は負荷の保護に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機,プリンタ
等において、ドラム上に現像された画像をコピー用紙に
転写する前にドラムからの現像の転写を容易にするため
にポスト高圧電源を用い、又転写後コピー用紙をドラム
から分離するために分離高圧電源を用いている。
【0003】これらポスト,分離の高圧電源は、ポスト
・分離2出力の交流(以下ACと記す)定電圧電源と、
このAC定電圧電源のポスト出力及び分離出力の双方に
それぞれの直流(以下DCと記す)定電流を重畳するD
C電源とによって構成されている。このような構成のポ
スト,分離高圧電源においては、AC高圧を得るために
DC−ACコンバータ・トランスを用いており、その2
次側はポスト出力のための巻線と、分離出力のための巻
線、さらには電圧検出のための検出巻線が設けられてい
る。前記電圧検出巻線は、ポスト,分離の出力AC振幅
調整用に設けられており、この巻線からの信号レベル
が、ある設定レベルと等しくなるよう、DC−ACコン
バータ・トランスの1次側のスイッチングトランジスタ
のコレクタ電圧を制御している。
【0004】前述の調整手段において、設定レベルはボ
リューム(可変抵抗)により可変できるようになってお
り、又スイッチングトランジスタのコレクタ電圧の制御
は、PWM(パルス幅変調)制御IC(集積回路)とD
C−DCコンバータ・トランスとによって行われてい
る。
【0005】以上の構成により、ポスト,分離の出力A
C電圧は、DC−ACコンバータ・トランスの2次側巻
線比による出力バランスを維持したまま、ボリューム調
整により可変できるようになっている。この従来例を図
6に概略的に示す。図において、コレクタ電圧発生手段
が前記DC−DCコンバータ・トランスに、高圧発生手
段が前記DC−ACコンバータ・トランスに、また出力
1,出力2が夫々前記ポスト出力,分離出力に相当す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のポスト・分離高
圧電源においては、どちらかの出力が短絡事故を起した
場合、高圧AC出力の駆動を一時停止するよう、短絡に
よる過電流をコンデンサ及び抵抗で積分し、その積分値
がある一定レベル以上である間、DC−ACコンバータ
・トランスのスイッチング動作を停止させるようにして
いる。
【0007】しかし、前記従来例においては、AC高圧
電源が定電圧制御であるため、DC−ACコンバータ・
トランスを駆動するスイッチングトランジスタのスイッ
チング動作が停止している間も、出力電圧を一定に保と
うとこのスイッチングトランジスタのコレクタ電圧を上
昇制御するため、過電流積分出力が設定した一定レベル
を下まわり、AC高圧電源のスイッチング動作を再開し
た時には、コレクタ電圧は必要以上に大きくなってお
り、これによって短絡していない他方の出力に、瞬間的
に大電圧がかかってリークを引き起こし、故障箇所を増
やしてしまう危険性がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、前述のような、第1のスイッチング電源と、
この第1のスイッチング電源の出力を基準値と比較した
比較信号で制御され第1のスイッチング電源を付勢する
第2のスイッチング電源とを備えた電源装置において、
第1のスイッチング電源のスイッチング再開の際、過大
な高電圧出力が発生し当該装置又は負荷が破損するのを
防止できる電源装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では電源装置を次の(1)〜(4)のとおり
に構成する。
【0010】(1)二次側に高圧発生回路を有する第1
のトランスと、上記第1のトランスの二次側出力を検出
する検出回路と、上記第1のトランスの一次側をスイッ
チング動作させる第1のスイッチング手段と、上記第1
のスイッチング手段を付勢する電圧を出力する第2のト
ランスと、上記第2のトランスの一次側をスイッチング
動作させる第2のスイッチング手段と、上記第1のトラ
ンスの高圧発生回路の出力の異常を判別する異常判別手
段と、上記異常判別手段からの異常を示す出力に応じて
上記第1のスイッチング手段のスイッチング動作を停止
させる第1のスイッチング停止手段と、上記検出回路の
出力を基準値と比較した比較信号に基づ いて上記第2の
スイッチング手段のスイッチング動作を制御する制御手
段と、上記異常判別手段からの異常を示す出力を上記検
出回路の出力に重畳して上記制御手段により上記第2の
スイッチング手段のスイッチング動作を停止させる第2
のスイッチング停止手段と、を有する電源装置。
【0011】(2)第1のスイッチング電源と、該第1
のスイッチング電源の出力を基準値と比較した比較信号
で制御され該第1のスイッチング電源を付勢する第2の
スイッチング電源とを備える電源装置であって、前記第
1のスイッチング電源の出力の異常を判別する異常判別
手段と、該異常判別手段の出力に応じて前記第1のスイ
ッチング電源のスイッチング動作を停止させる第1のス
イッチング停止手段と、前記第1のスイッチング電源の
スイッチング動作の停止状態を判別する停止状態判別手
段と、該停止状態判別手段の出力に応じて前記第2のス
イッチング電源のスイッチング動作を停止させる第2の
スイッチング停止手段とを備えた電源装置。
【0012】(3)上記検出回路は上記第1のトランス
の2次側に設けられた電圧検出巻線回路を含むことを特
徴とする前記(1)記載の電源装置。
【0013】(4)二次側に高圧発生巻線と電圧検出巻
線を有する第1のトランスと、上記第1のトランスの一
次側をスイッチング動作させる第1のスイッチング手段
と、上記第1のスイッチング手段を付勢する電圧を出力
する第2のトランスと、上記第2のトランスの一次側を
スイッチング動作させる第2のスイッチング手段と、上
記第1のトランスの高圧発生巻線の出力の異常を判別す
る異常判別手段と、上記異常判別手段からの異常を示す
出力に応じて上記第1のスイッチング手段のスイッチン
グ動作を停止させる第1のスイッチング停止手段と、上
記電圧検出巻線の出力を基準値と比較した比較信号に基
づいて上記第2のスイッチング手段のスイッチング動作
を制御する制御手段と、上記異常判別手段からの異常を
示す出力に基づいて上記第2のスイッチング手段から出
力されるパルスのデューティ比を0にすることにより上
記第2のスイッチング手段のスイッチング動作を停止さ
る第2のスイッチング停止手段と、を有する電源装
置。
【0014】
【作用】前記(1)〜(4)の構成により、電装置
出力に異常がある間、スイッチング動作が停止し、電
装置のスイッチング動作再開の際、出力側に過大な高電
圧を発生することがない。
【0015】
【実施例】(第1実施例) 以下本発明を実施例により詳しく説明する。
【0016】図1は本発明の第1実施例である“ポスト
・分離高圧電源装置”の回路図である。図において、
1,2はそれぞれPWMを制御するIC(例えばNEC
製μPc494)、Tr1,Tr2はスイッチングトラ
ンジスタ、3は高圧AC出力巻線A,Bと電圧検出巻線
Cを有するDC−ACコンバータ・トランス、4はスイ
ッチングトランジスタTr1のコレクタ電圧を制御する
ためのDC−DCコンバータ・トランスであり、Tr
1,3は第1のスイッチング電源を構成し、Tr2,4
は第2のスイッチング電源を構成している。5,6は高
圧AC出力に定電流を重畳する定電流電源、CA ,CB
はDC電流をデカップリングするためのコンデンサ、
7,8はそれぞれ後述の負荷A,Bの短絡を検出するた
めの積分回路、D1〜D5は整流用ダイオード、VRは
出力調整用可変抵抗、R1,R2は分圧抵抗、負荷A,
負荷Bは帯電器である。
【0017】以下動作を説明する。まず、定常動作を説
明すると、IC 1は内蔵トランジスタの制御により、
パルス出力を行う。この出力パルスのデューティは定電
圧Vcを抵抗R1とR2で分圧した分圧電圧Vaと、ダ
イオードD3,D4からの出力電圧Vbとによって決定
される。通常動作の場合、Vbは高圧AC出力を負荷A
又はBの負荷抵抗と積分回路7又は8とによって分圧し
た値で分圧電圧Vaより充分小さい値に設定されてい
る。これによって出力されるPWMは最大デューティ5
0%を確保し、デューティ50%の高圧ACが出力され
る。
【0018】次に出力の振幅レベルの制御を説明する。
DC−ACコンバータ・トランス3の2次側に巻かれた
巻線A,B,Cは、所望の出力バランスが得られるよう
に巻かれており、これによって巻線Cからの出力を制御
することによってAC高圧出力(巻線A,Bからの出
力)を制御できるようになっている。巻線Cは、それゆ
え電圧検出巻線として用いられており、この電圧検出巻
線からの出力を抵抗分圧によって制御に適したレベルに
落とし、PWM制御ICのIC 2に入力している。
【0019】IC 2は、この入力電圧Vcと可変抵抗
VRによって適当に設定される電圧Vdとを比較して、
Vc=Vdとなるように、第2のスイッチング電源のス
イッチングトランジスタTr2のスイッチングPWMの
デューティを制御する。これによって第1のスイッチン
グ電源の高圧AC出力の振幅は、可変抵抗VRで設定さ
れる固定値に制御される。
【0020】次に高圧出力が短絡もしくはリークするよ
うな異常状態での動作を説明する。負荷Aもしくは負荷
Bで短絡,リーク事故が発生した場合、積分回路7又は
積分回路8の出力は通常よりも大きな電圧値となる。
【0021】この電圧は、IC 1の番端子に入力さ
れているため、電圧の増加とともにPWM出力のデュー
ティは減少し、設定電圧Va以上になった時、PWMは
停止する。通常、負荷リークや短絡が起きた場合はリー
ク・短絡検出側の積分回路出力は瞬時に増加するため、
PWM出力もリーク・短絡検出とともに瞬時に停止す
る。
【0022】従来例では、前述の動作をリーク・短絡時
の安全装置として使用しており、実際、リーク,短絡等
が起きた時も前述の動作によって火災等の災害を防止す
ることができる。しかしながら、前述の動作のみでは、
一旦AC高圧出力が停止しても、その後もDC−DCコ
ンバータ・トランス4を含む第2のスイッチング電源の
スイッチング動作は継続しており、この時電圧検出巻線
Cからの信号は0Vであるため、スイッチングトランジ
スタTr1のコレクタ電圧は上昇制御される。これによ
って再びスイッチングトランジスタTr1がスイッチン
グを開始すると高圧出力は瞬間過電圧となり、リーク・
短絡が起きていなかった高圧出力端でもリーク・短絡事
故を起こす危険性があった。又、一度リークを起こす
と、リーク部が炭化し導通状態となるため、修理の際は
部品の交換が必要となるなど故障箇所を増やしてしまう
危険性があった。
【0023】以上の問題点を解決するために、本実施例
では、IC 1のオペアンプのフィードバック端子と
電圧検出信号線とをダイオードD5を介して接続してい
る。IC 1のフィードバック端子の出力は、通常動
作ではダイオードD3,D4からの出力レベルVbのほ
うが設定電圧Vaよりも低くなっているために“L”レ
ベル(0V)となっているが、リーク・短絡時はVbが
増加するために“H”レベル(5V)となり、IC 2
の電圧検出信号に5Vを供給する。スイッチングトラン
ジスタTr1はリーク・短絡検出時であるため停止して
おり、電圧検出巻線Cからの電圧供給はないが、ダイオ
ードD5を介してIC 1のオペアンプのフィードバッ
ク端子から入力される5VがIC 2のアンプ入力端
子1に加わるため、PWM出力は停止し、スイッチング
トランジスタTr2のスイッチングも停止する。これに
よってスイッチングトランジスタTr1のコレクタに供
給される電圧は、電源電圧Vcとなり、再びスイッチン
グトランジスタTr1がスイッチング動作を開始する時
の出力は、高圧の出力制御レベルの最小値に抑えられ
る。
【0024】ところで、AC出力動作が再開した時に
は、電圧Vbは定常状態に戻っており、フィードバック
端子の出力は“L”レベルで、これによって電圧制御
動作も通常動作に復帰している。
【0025】以上の動作によって、AC高圧出力再開時
の過電圧の発生を防ぎ、故障箇所の増加を安価かつ容易
に防止することができる。
【0026】(第2実施例) 図2は本発明の第2実施例である“ポスト・分離高圧電
源装置”の回路図である。
【0027】図2において、9はコンパレータ、R3,
R4は電圧Veを発生するための分圧抵抗である。ここ
で、VeはVaよりも小さな値に設定されている。D6
は整流用ダイオードである。これ以外の構成は、第1実
施例から整流用ダイオードD5を除いた構成と同様であ
る。
【0028】この構成における異常時の動作を説明す
る。リーク,短絡が発生し積分回路7又は積分回路8の
出力が増大すると、ダイオードD3又はD4から出力さ
れている電圧Vbも増大する。Vbが増大すると、先ず
Vbは、抵抗R3,R4によって分圧設定されている電
圧Veを越え、コンパレータ9の出力が“H”から
“L”即ち接地電位に反転する。これにより、IC 2
内蔵アンプのネガティブ入力電圧が、可変抵抗VRによ
って設定された電圧からコンパレータ9の“L”の出力
に変化する。これによってIC 2のPWM出力は停止
し(図3参照)、スイッチングトランジスタTr1のコ
レクタ電圧は電源電圧Vcとなる。続いて、Vbは電圧
Va以上となり、これによってスイッチングトランジス
タTr1のスイッチングが停止し、AC高圧出力は停止
する。次に、ある期間スイッチングトランジスタTr1
の停止状態が続くと電圧Vbは低下しはじめ、やがて電
圧Vaを下回りAC高圧出力が再開する。このとき、ス
イッチングトランジスタTr1のコレクタ電圧はVcで
あるため過電圧出力状態にはならない。さらに電圧Vb
は低下し、電圧Veを下まわる。これによってコンパレ
ータ9の出力は“L”(0V)から“H”(5V)に反
転し、ダイオードD6の阻止作用によってIC 2内蔵
アンプのネガティブ入力に可変抵抗VRによって設定さ
れた電圧が加わる。これによって再びスイッチングトラ
ンジスタTr1のコレクタ電圧が制御され、所望のAC
高圧出力に復帰する。
【0029】以上のように、電圧Veを電圧Vaよりも
低く設定したためスイッチングトランジスタTr2のス
イッチングの再開がスイッチングトランジスタTr1の
スイッチングの再開よりも先になる事がなく、復帰時の
過電圧の発生を確実に防ぐことができる。
【0030】以上説明したように、本実施例は第1のス
イッチング電源のスイッチング動作の停止を、積分回路
7,8の出力電圧Vbから間接的に判定するものである
が、第1のスイッチング電源のスイッチングトランジス
タTr1の動作等より直接判定する形で実施することも
できる。
【0031】(第3実施例,第4実施例) 以上の第1実施例,第2実施例では、スイッチング動作
を停止する手段として、PWM制御ICであるIC
1,IC 2(例えばNEC製μPc494)の有する
制御値比較用のオペアンプの入力を短絡検出手段によっ
て制御する場合について説明したが、NEC製μPc4
94等のPWM制御ICが有するPWMデューティ制限
設定端子の制限レベルを制御してもよい。
【0032】通常PWM制御ICのPWMデューティの
制限はIC内部の持つ発振器から出力される三角波をあ
るしきい値と比較することによって行われている。すな
わち、このしきい値を設定するのがPWMデューティ制
限設定端子の電圧であり、通常前記三角波は3〜4V
P-P であるので、しきい値を5V程度に設定することに
よってPWMデューティ0%、すなわちPWMを停止さ
せることができる。
【0033】図3に示すのが、発振器出力としきい値に
よって決定されるPWMデューティの様子であり、この
手法を用いた実施例を本発明の第3実施例,第4実施例
として図4,図5に示す。
【0034】以下図4,図5により第3実施例,第4実
施例を説明する。先ず、図4において抵抗R5,R6の
共通接続点はPWM制御IC 2のPWMデューティ制
限設定端子につながりPWM出力の制限デューティを
設定している。又、抵抗R5,R6の共通接続点にはダ
イオードD5を介してIC 1の内蔵オペアンプのフィ
ードバック端子がつながっている。これにより、DC
−ACコンバータ・トランス3の出力のどれかが過電流
状態となると、IC 1のフィードバック端子は
“H”レベル(5V)となり、IC 2のPWMデュー
ティ制限設定端子にはダイオードD5を通して5V電
圧が加わり、IC 2のPWM出力は停止しスイッチン
グトランジスタTr2のスイッチング動作が停止する。
又、IC 1のフィードバック端子の出力が“L”レ
ベル(0V)となるとダイオードD5からの電圧供給は
なくなりIC 2のPWMデューティ制限設定端子の
レベルは、抵抗R5,R6によって決定される値となっ
て、スイッチングトランジスタTr2のスイッチング動
作が再開される。
【0035】次に図5について説明する。ダイオードD
3又はD4からの過電流検出信号が、抵抗R3,R4に
よって設定されるしきい値電圧Veを越えると、コンパ
レータ9の出力が“L”(0V)から“H”(5V)に
反転し、ダイオードD6を介してIC 2のPWMデュ
ーティ制限端子に5Vが加わる。これによってIC2
のPWMは停止する。過電流検出信号Vbが電圧Veを
下回るとコンパレータ9の出力は“H”から“L”に反
転し、ダイオードD6を介してIC 2のPWMデュー
ティ制限端子に加えられていた5V電圧は解消し、抵
抗R5,R6で設定される電圧がPWMデューティ制限
端子に加わり、IC 2のPWMが再開される。
【0036】以上説明した各実施例のほか、過電流時
に、先ずIC 2のPWMを停止し、その停止を判別す
る手段によってIC 1のPWMを停止する手法も考え
られる。本発明はこの手法も含むものである。
【0037】又、各実施例は、第1のスイッチング電源
の出力電流の積分値により出力の異常を判別するもので
あるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、出力電流値,出力電圧値により出力の異常を判別す
る形で実施することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源装置の出力の異常解消後における電源装置のスイ
ッチング再開の際、過大な高電圧出力が発生し、電源装
置又は負荷を破損することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の回路図
【図2】 第2実施例の回路図
【図3】 PWMデューティ制限設定端子の説明図
【図4】 第3実施例の回路図
【図5】 第4実施例の回路図
【図6】 従来例のブロック図
【符号の説明】
1,2 IC 3 DC−ACコンバータ・トランス 4 DC−DCコンバータ・トランス 7,8 積分回路 Tr1,Tr2 スイッチングトランジスタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次側に高圧発生回路を有する第1のト
    ランスと、 上記第1のトランスの二次側出力を検出する検出回路
    と、 上記第1のトランスの一次側をスイッチング動作させる
    第1のスイッチング手段と、 上記第1のスイッチング手段を付勢する電圧を出力する
    第2のトランスと、 上記第2のトランスの一次側をスイッチング動作させる
    第2のスイッチング手段と、 上記第1のトランスの高圧発生回路の出力の異常を判別
    する異常判別手段と、 上記異常判別手段からの異常を示す出力に応じて上記第
    1のスイッチング手段のスイッチング動作を停止させる
    第1のスイッチング停止手段と、 上記検出回路の出力を基準値と比較した比較信号に基づ
    いて上記第2のスイッチング手段のスイッチング動作を
    制御する制御手段と、 上記異常判別手段からの異常を示す出力を上記検出回路
    の出力に重畳して上記制御手段により上記第2のスイッ
    チング手段のスイッチング動作を停止させる第2のスイ
    ッチング停止手段と、 を有することを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 第1のスイッチング電源と、該第1のス
    イッチング電源の出力を基準値と比較した比較信号で制
    御され該第1のスイッチング電源を付勢する第2のスイ
    ッチング電源とを備える電源装置であって、前記第1の
    スイッチング電源の出力の異常を判別する異常判別手段
    と、該異常判別手段の出力に応じて前記第1のスイッチ
    ング電源のスイッチング動作を停止させる第1のスイッ
    チング停止手段と、前記第1のスイッチング電源のスイ
    ッチング動作の停止状態を判別する停止状態判別手段
    と、該停止状態判別手段の出力に応じて前記第2のスイ
    ッチング電源のスイッチング動作を停止させる第2のス
    イッチング停止手段とを備えたことを特徴とする電源装
    置。
  3. 【請求項3】 上記検出回路は上記第1のトランスの2
    次側に設けられた電 圧検出巻線回路を含むことを特徴と
    することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 二次側に高圧発生巻線と電圧検出巻線を
    有する第1のトランスと、 上記第1のトランスの一次側をスイッチング動作させる
    第1のスイッチング手段と、 上記第1のスイッチング手段を付勢する電圧を出力する
    第2のトランスと、 上記第2のトランスの一次側をスイッチング動作させる
    第2のスイッチング手段と、 上記第1のトランスの高圧発生巻線の出力の異常を判別
    する異常判別手段と、 上記異常判別手段からの異常を示す出力に応じて上記第
    1のスイッチング手段のスイッチング動作を停止させる
    第1のスイッチング停止手段と、 上記電圧検出巻線の出力を基準値と比較した比較信号に
    基づいて上記第2のスイッチング手段のスイッチング動
    作を制御する制御手段と、 上記異常判別手段からの異常を示す出力に基づいて上記
    第2のスイッチング手段から出力されるパルスのデュー
    ティ比を0にすることにより上記第2のスイッチング手
    段のスイッチング動作を停止させる第2のスイッチング
    停止手段と、 を有することを特徴とする電源装置。
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