JP3056808B2 - 防水工法 - Google Patents

防水工法

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JP3056808B2
JP3056808B2 JP3062716A JP6271691A JP3056808B2 JP 3056808 B2 JP3056808 B2 JP 3056808B2 JP 3062716 A JP3062716 A JP 3062716A JP 6271691 A JP6271691 A JP 6271691A JP 3056808 B2 JP3056808 B2 JP 3056808B2
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sheet
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栄一 田島
隆良 今井
徹 小島
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田島ルーフィング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の防水工事にお
いて、アスファルトもしくは改質アスファルトからなる
防水シートを用いた防水工法に関する。
【0002】
【従来技術】建築物の防水工事において、施工現場で溶
解した高温のアスファルトを接着材として用いながら、
アスファルトからなる防水シートいわゆるアスファルト
ルーフィングを、複数枚積層して防水層を形成するいわ
ゆるアスファルト防水熱工法が従来より防水工事の主流
として盛んに使用されている。
【0003】この工法は防水の信頼性が非常に高く、と
くにシート接合部の水密的信頼性が高い。従って、現在
でも防水工事全体の過半数を占めている。ところが該工
法は、アスファルトを溶解する際に、溶融アスファルト
の煙や匂いが大量に発生し周辺の環境を著しく汚染する
という欠点があるため、住宅密集地域や都市中心部では
敬遠され、採用される地域が限定されがちである。しか
も作業時に高温のアスファルトを取り扱うために、作業
者が火傷をおう危険があったり衣服も汚れることから、
特に若年層に嫌われ、そのため作業者の数が慢性的に不
足しつつある。
【0004】一方では、施工現場で溶融アスファルトを
全く使用せずにゴムやプラスチックのシートを接着材で
貼っていくいわゆるシート防水が広く用いられている
が、殆どの場合がシート1枚のみで防水層を形成する1
層防水システムであるため、防水信頼性の点でアスファ
ルト防水熱工法には遠く及ばない。
【0005】このような背景のもとに、施工時に溶融ア
スファルトを全く用いずにしかも高い信頼性をもつアス
ファルト系防水工法の出現がユーザーの間で強く望まれ
ていた。その1つの対応策として上市されたものに、自
己粘着層を設けたアスファルトもしくは改質アスファル
トからなる防水シートを用いて防水層を形成するいわゆ
る自着防水工法がある。該工法は20年程前に市場に登場
し、特にここ数年普及の度を増し、種々ある防水工法の
中で、徐々にその工法としての存在を確立しつつある。
該工法について詳述すれば、その防水信頼性を高めるた
めに通常、防水シートを2枚重ねて2層の防水層を形成
する。
【0006】第1層目としては、その両面に自着層、次
いで剥離紙をそれぞれ積層した両面自着層付き防水シー
トを、第2層目としては、その片面に自着層、次いで剥
離紙を積層した片面自着層付き防水シートを用いる。い
ずれの防水シートも自着層、剥離紙のラミネート層をも
つ以外には防水シートの積層構造、組成などは、種々の
タイプのものが存在する。施工方法についていえば、ま
ず1層目の防水シートの剥離紙を除去しながら下地に貼
着していく。
【0007】防水シートの接合は、互いの自着層を重ね
継ぎながら貼合わせることによりなされる。次に、第2
層目として用いる防水シートの剥離紙面を第1層目防水
層に対向させ、第1層目防水層表面に残置された剥離紙
と第2層目防水シートの剥離紙を共に除去しながら相互
の自着層をもって第1層目防水シート層に第2層目防水
シートを貼着し、積層防水層を形成する。
【0008】この際、特に問題となる点は廃材として発
生する剥離紙の量が非常に多いことである。防水対象建
物面積1に対して、剥離紙は3の割合で廃材として発生
し、施工業者はその処理に苦労しているのが現状であ
り、また、一方地球資源の節約という点からも大きな問
題となっている。
【0009】
【目的】本発明の目的は、アスファルト層を含有する防
水シートの施工において溶融熱アスファルトを使わず、
また、廃材として多量の剥離紙を発生しないまったく新
しい防水工法を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下層にプラス
チック層を有するアスファルト系防水シートを躯体に接
着するにあたり、両面粘着テープまたは両面粘着シート
が存在する個所と存在しない個所がほゞ均一に分布する
ような状態で両面接着テープまたは両面接着シートを躯
体に貼り付けることを特徴とする防水工法に関する。
【0011】前記防水工法においては、両面粘着テープ
または両面粘着シートの存在する個所の面積と存在しな
い個所の面積の比は1/1以下、好ましくは1/3以
下、とくに好ましくは1/4〜1/5である。前記防水
工法を実施する個所が屋外の場合には、前記防水シート
1枚全体のラッチ方向接着力は、理論値で0.2kg/
cm2以上であるが、安全率をみて1kg/cm2以上に
なるよう前記面積比および/または両面粘着テープまた
は両面粘着シートの粘着剤の組成を調整することが好ま
しい。また、前記両面粘着テープの基材としては、布、
不織布および合成樹脂などのシートやフィルム等を挙げ
ることができるが、とりわけ躯体の凹凸を吸収するに充
分なクッション性を有するものを使用することが好まし
く、その例としては発泡シートや厚手の不織布などを挙
げることができる。両面粘着テープまたはシートを部分
的に適用するやり方は、前記シートを連続的ストライプ
状、断続的ストライプ状、あるいは格子状など任意であ
る。
【0012】本発明で使用するアスファルト系防水シー
トは、その下層にプラスチック層を有するものであれ
ば、いずれの積層構造を有するものでも差しつかえな
い。その積層構造例を示すと、 (1) 合成樹脂フィルム/アスファルト層/基材/ア
スファルト層/合成樹脂フィルム (2) 合成樹脂フィルム/粘着ゴムアスファルト層/
アスファルト層/基材/アスファルト層/粘着ゴムアス
ファルト層/合成樹脂フィルム (3) 合成樹脂フィルム/アスファルト層/基材/ア
スファルト層/粘着ゴムアスファルト層/合成樹脂フィ
ルム (4) 合成樹脂フィルム/粘着ゴムアスファルト層/
基材/粘着ゴムアスファルト層/合成樹脂フィルム (5) 合成樹脂フィルム/アスファルト層/基材/ア
スファルト層/粘着ゴムアスファルト層/合成樹脂フィ
ルム などが挙げられる。なお、上側の合成樹脂フィルムにか
えて、鉱物質粒子層を用いることもできる。なお、防水
シートの基材、アスファルト層、粘着ゴムアスファルト
層の各構成材料はいずれも公知のものがすべて使用でき
る。
【0013】
【実施例】(1) 両面粘着シートの基材として、テス
トNo.1として、延伸ポリエステルフィルムを、N
o.2としては、ポリエステル不織布(商品名スパンボ
ンド)厚さ1.2mm、160g/m2のものを、N
o.3として、ポリエチレン独立気泡発泡体厚さ1m
m、発泡倍率30倍のものをそれぞれ使用した。前記基
材の両面に塗布される粘着剤の組成は、 SBSゴム(シェル化学製TR−1118) 35wt% 粘着付与剤(C5〜C9留分石油樹脂)*1 35wt% プロセスオイル(シェル化学製371JY) 20wt% 炭酸カルシウム 10wt% *1…商品名エスコレッツ2101を使用 である。粘着剤層は、いずれも厚さ0.15mmとし
た。 (2) 使用した防水シートの層構成 図1に示す断面図をもつ防水シートを使用した。3は基
材、4は粘着ゴムアスファルト層、5は20μ厚の延伸
ポリプロピレンフィルム、6は剥離紙である。 (3) 施工 図2のAは、施工状態を示す断面図であり、図2のB
は、躯体1に両面粘着テープ2を接着した状態を示して
いる。このようにテープ群を一定の間隔をおいて設けれ
ば、テープが存在する個所と存在しない個所は全体的に
みて、ほぼ均一に分布していることになる。図2のBに
モデル的に示すように、躯体1全表面の20%に相当す
る個所に両面粘着テープ2をはりつけ、その上に図1で
示す前項(2)で説明した防水シートを貼り付ける。防
水シート同志の接合部は矢印Pで示すように施工した。
図1の6で示す剥離紙は、この個所の上側に相当する防
水シートの下面を下側の防水シートに重ねて接着すると
き、剥離されるものである。 (4) 結果 テストNo.1,2,3の両面粘着テープを使用した防
水シートの両面粘着テープ部分のラッチ方向接着強度は
すべて同一で、いずれも5.6Kg/cm2であった。
しかし、テストNo.1の両面粘着テープの場合は、躯
体表面がかなり平滑であることが必要であるのに対し、
テストNo.3の両面粘着テープの場合は、躯体表面が
かなり凹凸があっても接着強度に変化はみられなかっ
た。No.2の場合は、その中間的結果を与えた。
【0014】
【効果】(1) 剥離紙廃材の発生量が従来法に較べて
激減するので、ゴミ公害問題の解消とともに、森林資源
の保護につながる。 (2) 剥離紙の廃材処理のための作業量が激減する。 (3) 剥離紙の剥離作業自体が少ないので、作業能率
が向上する。 (4) 本工法は、アスファルト溶解作業も全く伴わな
いので、作業者が火傷をするおそれはなく、衣服を汚す
こともない。また、アスファルトの溶解にともなう悪臭
の発生がないので、悪臭公害のおそれも解消した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に実施例で使用した防水シートの断面図
である。
【図2】本発明の実施例における施工状態を示すもので
あり、Aは断面図、Bは躯体に両面粘着テープを貼着し
たときの平面図である。
【符号の説明】
1 躯体 2 両面粘着テープまたはシート 3 防水シートの基材 4 アスファルト層 5 合成樹脂フィルム 6 剥離紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 5/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層にプラスチック層を有するアスファ
    ルト系防水シートを躯体に接着するにあたり、両面粘着
    テープまたは両面粘着シートが存在する個所と存在しな
    い個所がほゞ均一に分布するような状態で両面粘着テー
    プまたは両面粘着シートを躯体に貼り付けることを特徴
    とする防水工法。
  2. 【請求項2】 両面粘着テープまたは両面粘着シートの
    存在する個所の面積と存在しない個所の面積の比が1/
    1以下である請求項1記載の防水工法。
  3. 【請求項3】 前記防水工法を実施する個所が屋外の場
    合には、前記防水シート1枚全体のラッチ方向接着力が
    1kg/cm以上になるよう前記面積比および/また
    は両面粘着テープまたは両面粘着シートの粘着剤の組成
    を調整する請求項1記載の防水工法。
  4. 【請求項4】 前記両面粘着テープの基材が躯体の凹凸
    を吸収するに充分なクッション性を有するものを使用す
    る請求項1記載の防水工法。
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