JP3056541U - トレー型食器 - Google Patents

トレー型食器

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JP3056541U JP1998006408U JP640898U JP3056541U JP 3056541 U JP3056541 U JP 3056541U JP 1998006408 U JP1998006408 U JP 1998006408U JP 640898 U JP640898 U JP 640898U JP 3056541 U JP3056541 U JP 3056541U
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Inventor
敏行 寺倉
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アヅミ産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食器状図柄部分を夫々食器状に凹設すること
で得た図柄成形シートの裏面に本体樹脂層を成形したト
レー型食器として、夫々食器状凹部を有する図柄成形シ
ートの裏面に溶融本体樹脂層を成形した時に図柄成形シ
ートの印刷面が本体樹脂層の熱による影響を受けること
なく美麗に再現でき、継続的に繰り返し使用されても図
柄成形シートの印刷面が剥げ落ちすることのない高級感
のあるトレー型食器を提供する。 【解決手段】 トレー型食器1が、枠板状トレー部4の
表面と複数個の陶磁器製食器内周面の図柄3とを印刷し
た合成樹脂シートにおける夫々の食器内周面の図柄部分
に、印刷面を内側表面として夫々食器状凹部5を設けた
図柄成形シート2と、この図柄成形シート2の裏面に一
体に成形された熱可塑性の本体樹脂層7とからなり、前
記図柄成形シート2の表面の印刷面に透明又は半透明の
保護塗膜層10がコーティングされていることを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、表面に複数個の食器状凹部が、あたかも複数個の食器を配列したよ うな形状に一体に成形された合成樹脂製のトレー型食器、特に、このトレー型食 器が使い捨てではなく、給食業者が弁当箱として利用者に提供、回収して継続的 に使用することを目的としたトレー型食器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の給食用弁当箱に利用されるトレー型食器としては、表面に 設けられる複数個の食器状凹部が、単に食品を収納するだけの無模様の凹陥部と して設けられていたが、近頃の傾向として、一部の給食用弁当箱では、食器状凹 部に陶磁器製の食器の形状や図柄を写真印刷した図柄シートを一体に成形するこ とで、利用者に食器部分があたかも本物の陶磁器であるかのような高級感を与え るようなものが提供されるようになってきた。
【0003】 従来より、合成樹脂樹脂製の食器の表面に図柄がプリントされるように成形す る方法としては、予め透明の合成樹脂樹脂シートの片面に任意の図柄を印刷し、 この図柄シートを真空成形器によって、目的とする食器状凹部を、印刷インク面 が該食器状凹部の外側(外周面)に設けられるように真空形成して、この真空成 形で得られた図柄シートの食器状凹部を射出成形器の雄金型の表面に取り付けて 、印刷インク面が外側にある図柄シートと雌金型との間に熱可塑性樹脂を射出注 入することで、図柄シートの外側に食器本体の樹脂を一体成形する方法が特公昭 50−19132号などにより知られている。
【0004】 上記の方法による場合は、射出成形器の雄金型の表面に取り付けられた図柄シ ートは、印刷インク面が食器状凹部の外側(外周面)にあって、この印刷インク 面の外側に配置された雌金型との間に熱可塑性樹脂が射出注入されることで食器 本体が成形されるので、前記図柄シートの印刷インク面は、表面のシート樹脂面 と裏側の食器本体の樹脂層との間に挟まれて表面のシート樹脂面により保護され るため、食器が継続的に繰り返し使用されても印刷インク面の剥げ落ちを防止で きるという利点を有する。
【0005】
【考案が解決すべき課題】
しかしながら、上記の方法による場合は、図柄シートに印刷された食器の形状 部分を真空成形により、印刷インク面が食器状凹部の外側にあるように凹設して 、この印刷インク面のある食器状凹部の表面と雌金型との間に溶融された熱可塑 性樹脂を射出注入するので、図柄の印刷インク面が溶融熱可塑性樹脂の熱により 溶けて図柄の形状や色彩に歪みが発生し、精密な印刷面を維持できないという問 題を有している。
【0006】 このような問題は、図柄シートに表される印刷面が手書きによる部分的図柄の ようなある程度粗いものである場合は、多少の図柄の変形は無視できるとしても 、印刷面が実際の陶磁器の表面形状をオフセット印刷やグラビア印刷により写真 製版された全面にインクが印刷されたものの場合には、印刷インク面の表面に溶 融熱可塑性樹脂が射出注入されることで印刷インク面が溶融樹脂の熱による影響 を受け、精密な粒子の形状が崩れることになり、忠実な印刷面を表現することが できないという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、従来における上記のような、表面に図柄がプリントされる合成樹脂 樹脂製の食器における問題点を解消して、陶磁器の表面形状をオフセット印刷や グラビア印刷により写真製版した図柄シートを使用して、複数個の食器状凹部が 、あたかも複数個の趣の異なる陶磁器製食器を配列したような形状に忠実に再現 できるような合成樹脂製のトレー型食器の提供を目的としたものである。
【0008】 本考案は、そのための具体的手段として、枠板に複数個の食器が嵌め込まれた ような食器状凹部を有する形状の合成樹脂製トレー型食器であって、該トレー型 食器が、枠板状トレー部の表面と複数個の陶磁器製食器内周面の図柄とを印刷し た合成樹脂シートにおける夫々の食器内周面の図柄部分に、印刷面を内側表面と して夫々食器状凹部を設けることで得た図柄成形シートと、この図柄成形シート の裏面に一体に成形された熱可塑性の本体樹脂層とからなり、前記本体樹脂層の 表面に設けられる前記図柄成形シート表面の印刷面に透明又は半透明の保護塗膜 層がコーティングされていることを特徴とする。
【0009】 トレー型食器は、このトレー型食器とは別に成形される箱容器内に着脱可能に 嵌合される弁当箱の中仕切として構成されるものであってもよく、また、固定仕 切型の弁当箱として構成されるものであってもよい。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案に係るトレー型食器の構成を、図面に示すような弁当箱に実施した場合 の例により説明すると、このトレー型食器1は、図1に示すように、該食器1と は別に成形された箱容器11内に着脱可能に嵌合される中仕切Aとして構成され る場合と、図5に示すように、トレー型食器1が、固定仕切型の弁当箱B自体と して構成される場合とがある。
【0011】 中仕切Aの場合も固定仕切型弁当箱Bの場合も、トレー型食器1が、合成樹脂 製シートの表面に複数個の陶磁器の図柄3を印刷した図柄成形シート2と、この 図柄成形シート2の裏面に一体的に設けられた熱可塑性の本体樹脂層7とからな っている。
【0012】 前記図柄成形シート2は、図2に示すように、予めABS樹脂等のフィルム状 シートに、木製を擬した黒色の枠板状トレー部4と、このトレー部4上に所定の 間隔を置いて配置された皿小鉢のような複数個の陶磁器製食器の図柄3とがオフ セット印刷もしくはグラビア印刷により写真製版されて、図3のように、真空成 形によって、夫々の陶磁器の図柄3の部分が印刷面Pを内側表面(内周面)にな るように凹設されて、夫々食器状凹部5が形成されている。
【0013】 前記の図柄成形シート2における夫々の陶磁器の図柄3の部分を真空成形によ り食器状凹部5として凹設する際には、これら食器状凹部5の周縁部6が周囲の トレー部4の表面より突出するように成形して、あたかも陶磁器が周縁部分をト レー部上に突出するようにしてトレー部に設けられた穴に嵌め込まれているよう な形状に成形されている。
【0014】 真空成形により夫々の食器状凹部5が凹設された前記図柄成形シート2は、食 器状凹部5を、図4のように射出成形機の雄金型8の表面に取付け、この図柄成 形シート2の裏面と雌金型9との間に熱可塑性溶融樹脂を射出成形することで、 該図柄成形シート2の裏面に本体樹脂層7を成形し、図柄成形シート2と本体樹 脂層7とが一体的に重合されてトレー型食器1が成形される。
【0015】 前記食器1が成形されて射出成形機から外された後、図1に示すように、図柄 成形シート2の表面、つまりトレー部4の表面及び食器状凹部5の内側表面(内 周面)に、透明又は半透明の樹脂塗料、例えばポリウレタン系樹脂塗料を吹き付 けることにより保護塗膜層10が形成される。
【0016】 図1に示す食器1は、平坦なトレー部4と、このトレー部4に所定の間隔を置 いて凹設された複数個の皿小鉢状のような食器状凹部5とからなっていて、この 平坦なトレー部4が該食器1とは別に成形される箱容器11内に着脱可能に嵌合 される中仕切Aとして構成される。
【0017】 また、前記食器1は、図5に示すように、図柄成形シート2の裏面に射出成形 機により本体樹脂層7を成形する際に、外側の本体樹脂層7の四隅に積み重ね用 の糸尻12が設けられるようにして、複数個の食器状凹部5が凹設された平坦な トレー部4を、図示外の蓋を被せて使用する固定仕切型の弁当箱B自体として構 成してもよい。
【0018】
【考案の効果】
本考案の弁当箱は、上記のように、トレー型食器が、枠板状トレー部の表面と 複数個の陶磁器製食器内周面の図柄とを印刷した合成樹脂シートにおける夫々の 食器内周面の図柄部分に、印刷面を内側表面として夫々食器状凹部を設けること で得た図柄成形シートと、この図柄成形シートの裏面に一体に成形された熱可塑 性の本体樹脂層とからなるが、図柄成形シートの表面の印刷面は食器状凹設の内 側表面に表されて、図柄シートの裏面に本体樹脂層を成形する際に、図柄成形シ ートの印刷面は本体樹脂層としての熱可塑性溶融樹脂と直接接触せず、溶融樹脂 の熱による影響を受けないので、写真製版による印刷粒子の形状、色彩を崩すこ となく、陶磁器のもつ質感を精密に再現した高級感のあるものとすることができ る。
【0019】 また、前記本体樹脂層の表面に設けられる前記図柄成形シートは、表面の印刷 面に透明又は半透明の保護塗膜層がコーティングされているので、図柄成形シー トの印刷面は、表面の保護塗膜層と裏側のシート樹脂面との間に挟まれて保護さ れ、食器として繰り返し使用されても印刷面の剥げ落ちがなく、長期間にわたっ て安全に使用できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトレー型食器の構成を示す一部を
欠切した斜視図。
【図2】図柄成形シートの平面図。
【図3】図柄成形シート一部欠切斜視図。
【図4】図柄成形シートと本体樹脂層との成形工程を示
す金型の断面図。
【図5】本考案に係るトレー型食器の別の実施例を示す
一部を欠切した斜視図。
【符号の説明】
1:トレー型食器 2:図柄成形シート 3:図柄 4:枠板状トレー部 5:食器状凹部 6:周縁部 7:本体樹脂層 8:雄金型 9:雌金型 10:透明保護塗膜層 11:箱容器 12:糸尻

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠板に複数個の食器が嵌め込まれたよう
    な食器状凹部を有する形状の合成樹脂製トレー型食器で
    あって、該トレー型食器が、枠板状トレー部の表面と複
    数個の陶磁器製食器内周面の図柄とを印刷した合成樹脂
    シートにおける夫々の食器内周面の図柄部分に、印刷面
    を内側表面として夫々食器状凹部を設けることで得た図
    柄成形シートと、この図柄成形シートの裏面に一体に成
    形された熱可塑性の本体樹脂層とからなり、前記本体樹
    脂層の表面に設けられる前記図柄成形シート表面の印刷
    面に透明又は半透明の保護塗膜層がコーティングされて
    いることを特徴とするトレー型食器。
  2. 【請求項2】 トレー型食器が、該トレー型食器とは別
    に成形された箱容器内に着脱可能に嵌合される弁当箱の
    中仕切として構成される請求項1のトレー型食器。
  3. 【請求項3】 トレー型食器が、固定仕切型の弁当箱と
    して構成される請求項1のトレー型食器。
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