JP3056412B2 - アゾール化合物およびその用途 - Google Patents

アゾール化合物およびその用途

Info

Publication number
JP3056412B2
JP3056412B2 JP08029096A JP2909696A JP3056412B2 JP 3056412 B2 JP3056412 B2 JP 3056412B2 JP 08029096 A JP08029096 A JP 08029096A JP 2909696 A JP2909696 A JP 2909696A JP 3056412 B2 JP3056412 B2 JP 3056412B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
phenyl
compound
triazol
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08029096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09183769A (ja
Inventor
克己 伊藤
研二 小此木
昭弘 田坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP08029096A priority Critical patent/JP3056412B2/ja
Publication of JPH09183769A publication Critical patent/JPH09183769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3056412B2 publication Critical patent/JP3056412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02A50/492

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真菌症治療剤として
有用なアゾール化合物、その製法および用途に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで抗真菌作用を有する種々のアゾ
ール化合物が報告されている(例えばEP0122056A1、EP0
332387A1、EP0122693A1およびEP0567982A等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのアゾ
ール化合物は、抗真菌作用、抗真菌スペクトル、副作用
および薬物の体内動態等の面から医薬品として十分満足
できるものではない。真菌症治療剤として、より安全性
が高く、体内吸収性がよく、より強い抗真菌活性を有す
る化合物が要望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)一般式
(I)
【0005】
【化8】
【0006】〔式中、Arは置換されていてもよいフェ
ニル基を、R1およびR2は同一または異なって、水素原
子または低級アルキル基を、あるいはR1とR2とが相合
わさって低級アルキレン基を、R3は水素原子またはア
シル基を、Xは窒素原子またはメチン基を、AはY=Z
(YおよびZは同一または異なって、窒素原子または低
級アルキル基で置換されていてもよいメチン基を示す)
または低級アルキル基で置換されていてもよいエチレン
基を、nは0〜2の整数を、Azは置換されていてもよ
いアゾリル基を示す〕で表される化合物またはその塩、
(2)(i)式(II)
【0007】
【化9】
【0008】〔式中、Arは置換されていてもよいフェ
ニル基を、R1およびR2は同一または異なって、水素原
子または低級アルキル基を、あるいはR1とR2とが相合
わさって低級アルキレン基を、AはY=Z(YおよびZ
は同一または異なって、窒素原子または低級アルキル基
で置換されていてもよいメチン基を示す)または低級ア
ルキル基で置換されていてもよいエチレン基を、nは0
〜2の整数を、Azは置換されていてもよいアゾリル基
を示す〕で表される化合物またはその塩と、式(III)
【0009】
【化10】
【0010】〔式中、Xは窒素原子またはメチン基を示
す〕で表される化合物またはその塩とを反応させ、必要
に応じてアシル化するか、または、(ii)式(IV)
【0011】
【化11】
【0012】〔式中、Arは置換されていてもよいフェ
ニル基を、R1およびR2は同一または異なって水素原子
または低級アルキル基を、あるいはR1とR2とが相合わ
さって低級アルキレン基を、Xは窒素原子またはメチン
基を示す〕で表される化合物またはその塩と、式
(V')
【0013】
【化12】
【0014】〔式中、A''は−N=CH−、−CH=N
−または−CH=CH−を、nは0〜2の整数を、Az
は置換されていてもよいアゾリル基を示す〕で表される
化合物またはその塩とを反応させ、必要に応じてアシル
化するか、(iii)式(I'')
【0015】
【化13】
【0016】〔式中、Arは置換されていてもよいフェ
ニル基を、R1およびR2は同一または異なって水素原子
または低級アルキル基を、あるいはR1とR2とが相合わ
さって低級アルキレン基を、R3は水素原子またはアシ
ル基を、Xは窒素原子またはメチン基を、nは0〜2の
整数を、Azは置換されていてもよいアゾリル基を示
す〕で表わされる化合物またはその塩を還元し、必要に
応じてアシル化する上記式(I)の化合物またはその塩
の製造法、及び(3)上記式(I)で表されるアゾール
化合物またはその塩を含有する抗真菌剤または医薬組成
物等を提供するものである。
【0017】一般式(I)に関し、Arで表される「置
換されていてもよいフェニル基」における置換基の好ま
しい例としては、ハロゲン(例:フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等)、ハロゲン化低級(C1-4)アルキル基、ハ
ロゲン化低級(C1-4)アルコキシ基、低級(C1-4)ア
ルキルスルホニル基、ハロゲン化低級(C1-4)アルキ
ルスルホニル基等が挙げられる。該置換基は、好ましく
はハロゲン(例:フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)であ
り、特に好ましくはフッ素である。置換基の数は1ない
し3個が好ましく、さらに好ましくは1ないし2個であ
る。
【0018】Arの好ましい例としては、ハロゲノフェ
ニル基、ハロゲン化低級(C1-4)アルキルフェニル
基、ハロゲン化低級(C1-4)アルコキシフェニル基、
低級(C1-4)アルキルスルホニルフェニル基、ハロゲ
ン化低級(C1-4)アルキルスルホニルフェニル基等が
挙げられる。該ハロゲノフェニル基としては、例えば
2,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニ
ル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、2−
クロロフェニル、2−フルオロフェニル、2−フルオロ
−4−クロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェ
ニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、4−ブロモ
フェニル等が挙げられる。
【0019】該ハロゲン化低級(C1-4)アルキルフェ
ニル基としては、例えば4−トリフルオロメチルフェニ
ル等が挙げられる。該ハロゲン化低級(C1-4)アルコ
キシフェニル基としては、例えば4−トリフルオロメト
キシフェニル、4−(1,1,2,2−テトラフルオロ
エトキシ)フェニル、4−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)フェニル、4−(2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロポキシ)フェニル、4−(2,2,3,3,
3−ペンタフルオロプロポキシ)フェニル等が挙げられ
る。
【0020】該低級(C1-4)アルキルスルホニルフェ
ニル基としては、例えば4−メタンスルホニルフェニル
等が挙げられる。該ハロゲン化低級(C1-4)アルキル
スルホニルフェニル基としては、例えば4−(2,2,
2−トリフルオロエタンスルホニル)フェニル、4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロパンスルホニ
ル)フェニル、4−(2,2,3,3,3−ペンタフル
オロプロパンスルホニル)フェニル等が挙げられる。
【0021】具体的に、Arとしては、とりわけ1ない
し2個のハロゲンで置換されたフェニル基、例えば2,
4−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、
4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロ
ロフェニル、2−フルオロフェニル、2−フルオロ−4
−クロロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニ
ル、4−ブロモフェニル等が好ましく、このうち特に4
−フルオロフェニル、2−フルオロフェニル、2,4−
ジフルオロフェニル等の1または2個のフッ素原子で置
換されたフェニル等が好ましく、さらに好ましくは2−
フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル等であ
る。
【0022】一般式(I)に関し、R1またはR2で表さ
れる低級アルキル基の好ましい例としては、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチルの直鎖もしくは分枝状の炭
素数1〜4のアルキル基が挙げられ、なかでもメチル等
が好ましい。R1とR2は、共に水素原子、水素原子とメ
チルおよびメチルとメチルとの組み合わせ等が好まし
い。
【0023】また、R1とR2とが相合わさって示される
低級アルキレン基としては、エチレン、プロピレン、ブ
チレン等の直鎖状低級(C2-4)アルキレン基が挙げら
れ、なかでもエチレン等が好ましい。R1とR2として
は、特に、一方が水素原子、他方がメチル等のC1-4
ルキル基であることが好ましい。
【0024】一般式(I)に関し、R3で表されるアシ
ル基の好ましい例としては、有機カルボン酸から誘導さ
れるアシル基が挙げられ、例えばアルカノイル基、好ま
しくは炭素数1〜7のアルカノイル基(例:ホルミル、
アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペ
ンタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル等)、特に好
ましくは炭素数1〜3のアルカノイル基;アリールカル
ボニル基、好ましくは炭素数7〜15のアリールカルボ
ニル基(例:ベンゾイル、ナフタレンカルボニル等)特
に好ましくは炭素数7〜11のアリールカルボニル基;
アルコキシカルボニル基、好ましくは炭素数2〜7のア
ルコキシカルボニル基(例:メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカル
ボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカ
ルボニル等)、特に好ましくは炭素数2〜4のアルコキ
シカルボニル基;アリールオキシカルボニル基、好まし
くは炭素数7〜15のアリールオキシカルボニル基
(例:フェノキシカルボニル等)、特に好ましくは炭素
数7〜11のアリールオキシカルボニル基;アラルキル
カルボニル基、好ましくは炭素数8〜20のアラルキル
カルボニル基(例:ベンジルカルボニル、フェネチルカ
ルボニル、フェニルプロピルカルボニル、ナフチルエチ
ルカルボニル等)、特に好ましくは炭素数8〜14のア
ラルキルカルボニル基等が挙げられる。
【0025】上記アシル基は、生体内で加水分解され得
るものが好ましい。その具体例としては、ホルミル、ア
セチル、ベンゾイル、ベンジルカルボニル等が挙げられ
る。R3としては水素原子であることが好ましい。一般
式(I)に関し、Xで表される窒素原子またはメチン基
としては窒素原子が好ましい。一般式(I)に関し、A
がY=Zである時、YまたはZで表される「低級アルキ
ル基で置換されていてもよいメチン基」における低級ア
ルキル基の例としては、炭素数1〜4の直鎖もしくは分
枝状のアルキル基(メチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル)が挙げられ、それらのなかでメチルが好
ましい。
【0026】YまたはZで表される低級アルキル基で置
換されていてもよいメチン基の好ましい例としては、メ
チン、エチリジン(−C(CH3)=)、プロピリジン
(−C(CH3CH2)=)、ブチリジン(−C(CH2
CH3CH2)=)等が挙げられ、とりわけメチン、エチ
リジン等が好ましく、特にメチン等が好ましい。Yおよ
びZとしては、一方が窒素原子であり、他方がメチンで
あること;YおよびZの両者ともにメチンであること;
YおよびZの両者ともに窒素原子であること;Yおよび
Zの一方が窒素原子であり、他方がエチリジンであるこ
と等が好ましく、特にYおよびZの一方が窒素原子であ
り、他方がメチンであること;またはYおよびZの両者
ともにメチンであること等が特に好ましい。
【0027】一般式(I)に関し、Aが「低級アルキル
基で置換されていてもよいエチレン基」である場合、低
級アルキル基の例としては、炭素数1〜4の直鎖もしく
は分枝状のアルキル基(メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル)が挙げられ、それらのなかでメチ
ルおよびエチル等が好ましく、メチル等がより好まし
い。
【0028】Aで表される低級アルキル基で置換されて
いてもよいエチレン基の好ましい例としては、エチレ
ン、1−メチルエチレン、1,1−ジメチルエチレン、
1,2−ジメチルエチレン、1−エチルエチレン、1,
2−ジエチルエチレン等が挙げられ、とりわけエチレン
等が好ましい。具体的に、Aとしては、−N=CH−、
−CH=N−、−CH=CH−、−N=N−、−N=C
(CH3)−、−C(CH3)=N−、−CH2−CH2
等が好ましく、とりわけ−N=CH−、−CH=N−、
−CH=CH−、−CH2−CH2−等が好ましい。
【0029】一般式(I)に関し、
【0030】
【化14】
【0031】で表される基としては、
【0032】
【化15】
【0033】等が好ましく、とりわけ
【0034】
【化16】
【0035】等が好ましく、さらに
【0036】
【化17】
【0037】等が好ましい。nで表される0〜2の整数
としては0または1が好ましく、とりわけ0が好まし
い。
【0038】一般式(I)に関し、Azで表される「置
換されていてもよいアゾリル基」におけるアゾリル基の
例としては、1〜4個の窒素原子を環構成原子として含
有し、さらに硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテ
ロ原子を環構成原子として含有していてもよい5員環芳
香族複素環基が挙げられ、その具体例としては、ピロリ
ル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾ
リル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、チア
ゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリ
ル、フラザニル、1,3,4−チアジアゾリル、1,
2,3−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリ
ル、1,2,4−チアジアゾリル等が挙げられる。
【0039】該アゾリル基としては、とりわけピラゾリ
ル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,
2,4−トリアゾリルおよびテトラゾリル等が好まし
く、さらに好ましくは、1H−ピラゾール−1−イル、
1H−イミダゾール−1−イル、1H−1,2,3−ト
リアゾール−1−イル、2H−1,2,3−トリアゾー
ル−2−イル、1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル、4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル、1
H−テトラゾール−1−イルおよび2H−テトラゾール
−2−イル等であり、特に好ましくは1H−ピラゾール
−1−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−1−イ
ル、2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル、1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル、1H−テトラ
ゾール−1−イル、2H−テトラゾール−2−イル等で
ある。
【0040】上記したAzで表される「置換基を有して
いてもよいアゾリル基」における置換基の例としては、
水酸基、エステル化されていてもよいカルボキシル基
(例:カルボキシル、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニル等の炭素数1〜6のアル
コキシカルボニル等)、ニトロ基、アミノ基、アシルア
ミノ基(例:アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブ
チリルアミノ等の炭素数1〜10のアルカノイルアミノ
等)、炭素数1〜10のアルキル基でモノもしくはジ置
換されたアミノ基(例:メチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジブチルアミノ等)、炭素数1〜
6のアルキル基(例:メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペン
チル、ヘキシル等)、炭素数1〜6のアルコキシ基
(例:メトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、ハロゲン原
子(例:フッ素、塩素、臭素等)、ハロゲノ−炭素数1
〜6のアルキル基(例:トリフルオロメチル、ジクロロ
メチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピル等)、ハロゲノ−炭素
数1〜6のアルコキシ基(例:トリフルオロメトキシ、
1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、2,2,3,3−テトラフル
オロプロポキシ、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ
プロポキシ、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタ
フルオロペントキシ、2−フルオロエトキシ等)、オキ
ソ基、チオキソ基、メルカプト基、炭素数1〜6のアル
キルチオ基(例:メチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ
等)、炭素数1〜6のアルキルスルホニル基(例:メタ
ンスルホニル、エタンスルホニル、ブタンスルホニル
等)、炭素数1〜10のアルカノイル基(例:アセチ
ル、ホルミル、プロピオニル、ブチリル等)、フェニル
基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたフェニル基
(例:p−トリル、メシチル、p−クメニル等)、炭素
数1〜6のアルコキシ基で置換されたフェニル基(例:
4−メトキシフェニル、4−イソプロポキシフェニル
等)、ハロゲン原子で置換されたフェニル基(例:4−
クロロフェニル、4−フルオロフェニル、2,4−ジフ
ルオロフェニル等)、炭素数1〜6のハロアルキル基で
置換されたフェニル基(例:4−トリフルオロメチルフ
ェニル等)、炭素数1〜6のハロアルコキシ基で置換さ
れたフェニル基〔例:4−トリフルオロメトキシフェニ
ル、4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキ
シ)フェニル、4−(1,1,2,2−テトラフルオロ
エトキシ)フェニル等〕等が挙げられる。これらの置換
基は、アゾリル基の環構成炭素原子および/または環構
成窒素原子上に置換していてもよく、その数は1または
2個が好ましい。
【0041】具体的に、Azとしては、
【0042】
【化18】
【0043】などのジアゾリル、トリアゾリルまたはテ
トラゾリルなどが好ましく、とりわけ
【0044】
【化19】
【0045】などが好ましい。化合物(I)の好ましい
例としては、たとえば式(I')
【化20】 〔式中Ar'はモノフルオロフェニル(例:2−フルオ
ロフェニル等)またはジフルオロフェニル基(例:2,
4−ジフルオロフェニル等)であり、A'は−N=CH
−、−CH=CH−または−CH2−CH2−であり、A
z'はオキソ基、C1-6アルキル基(例:メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル等)、ハロゲン化C
1-6アルキル基(例:トリフルオロメチル、2,2,2
−トリフルオロエチル、2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロピル等)およびハロゲン化C1- 6アルコキシフェ
ニル基(例:4−トリフルオロメトキシフェニル、4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニ
ル、4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)
フェニル等)からなる群から選択された1または2個の
置換基で置換されていてもよいジアゾリル、トリアゾリ
ル、テトラゾリル、チアゾリルまたはオキサゾリル基で
ある〕で表される化合物またはその塩が挙げられる。と
りわけA'としては−CH2−CH2−が好ましく、Az'
としてはトリアゾリルまたはテトラゾリルが好ましい。
化合物(I)、(I’)は塩としても用いられ、このよ
うな塩としては、薬理学的に許容される塩、例えば塩
酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、燐酸等の無機酸との塩、
例えば酢酸、酒石酸、クエン酸、フマール酸、マレイン
酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等の有機酸
との塩が挙げられる。また化合物(I)中に置換基とし
てカルボキシル基を有する場合、アルカリ金属(ナトリ
ウム、カリウムなど)塩になっていてもよい。
【0046】一般式(I)で表される化合物またはその
塩(以下、本発明化合物と略する)は、分子内に不斉炭
素原子を1個以上有しているので2個以上の立体異性体
が存在するが、その立体異性体ならびにそれらの混合物
のいずれも本発明に包含されるものである。とりわけR
1が水素原子、R2がメチル基である時、Arで表される
置換されていてもよいフェニル基の結合した炭素および
2の結合した炭素のいずれもが(R)配置である光学
活性体等が好ましい。
【0047】本発明化合物は、例えば一般式(II)
【0048】
【化21】
【0049】〔式中、記号は前記と同意義を有する〕で
表される化合物またはその塩と、一般式(III)
【0050】
【化22】
【0051】〔式中、記号は前記と同意義を有する〕で
表される化合物またはその塩とを反応させることによっ
て製造することができる。この反応により、本発明化合
物においてR3が水素原子である化合物が得られる。本
反応は、通常反応を阻害しない溶媒中で行われる。反応
を阻害しない溶媒としては、例えば水、ケトン類(例:
アセトン等)、スルホキシド類(例:ジメチルスルホキ
シド等)、エーテル類(例:ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等)、ニトリル類(例:アセ
トニトリル等)、芳香族炭化水素類(例:ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例:ジ
クロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン
等)、エステル類(例:酢酸エチル等)、アミド類
(例:ジメチルホルムアミド、アセトアミド、ジメチル
アセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノン等)、ウ
レイレン類(例:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン等)等が用いられる。これらは一種のみで用いて
も、二種以上適当な割合で混合して用いてもよい。
【0052】本反応は、例えば水酸化アルカリ金属
(例:水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等)、水素化アルカリ金属(例:水素化カリウム、
水素化ナトリウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例:炭酸
リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等)、有機酸塩(例:酢酸ナト
リウム等)、アルカリ金属アルコラート(例:ナトリウ
ムメチラート、カリウムtert−ブチラート、ナトリウム
tert−ブチラート等)、フッ化テトラブチルアンモ
ニウム、ビス(トリノルマルブチルスタニル)オキシド
等の塩基を存在させることが好ましい。
【0053】また化合物(III)の代りに、その金属
(例:ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属)塩を用
いて上記溶媒中で反応を行うことによっても所望の化合
物を製造することができる。塩基の使用量は、通常化合
物(III)またはその塩に対し、約0.01ないし100当量、
好ましくは約0.1ないし50当量である。
【0054】化合物(III)またはその塩は、化合物(I
I)またはその塩に対して約1ないし100当量、好ましく
は約1ないし50当量用いられる。反応温度は特に限定さ
れないが、通常約0ないし150℃、好ましくは約10ない
し120℃である。反応時間は数分ないし数十時間程度
(例えば5分ないし50時間等)である。
【0055】本発明の化合物は、例えば一般式(IV)
【0056】
【化23】
【0057】〔式中、記号は前記と同意義を有する〕で
表される化合物またはその塩と、一般式(V')
【0058】
【化24】
【0059】〔式中、A''は−N=CH−,−CH=N
−または−CH=CH−を、その他の記号は前記と同意
義を有する〕で表される化合物またはその塩とを反応さ
せることにより製造することができる。なお、上記反応
において式(V')の化合物の例として式(V'')
【化25】 〔式中、記号は前記と同意義を有する〕を使用すること
が好ましい。この反応により、本発明化合物においてA
がY=ZでありR3が水素原子である化合物が得られ
る。本反応は、通常反応を阻害しない溶媒中で行われ
る。反応を阻害しない溶媒としては、例えば水、ケトン
類(例:アセトン等)、スルホキシド類(例:ジメチル
スルホキシド等)、エーテル類(例:ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ニトリル類
(例:アセトニトリル等)、芳香族炭化水素類(例:ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素
類(例:ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジク
ロロエタン等)、エステル類(例:酢酸エチル等)、ア
ミド類(例:ジメチルホルムアミド、アセトアミド、ジ
メチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノン
等)、ウレイレン類(例:1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等)等が用いられる。これらは一種のみで
用いても、二種以上適当な割合で混合して用いてもよ
い。
【0060】本反応は、例えば水酸化アルカリ金属
(例:水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等)、水素化アルカリ金属(例:水素化カリウム、
水素化ナトリウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例:炭酸
リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等)、有機酸塩(例:酢酸ナト
リウム等)、アルカリ金属アルコラート(例:ナトリウ
ムメチラート、カリウムtert−ブチラート、ナトリウム
tert−ブチラート等)、フッ化テトラブチルアンモ
ニウム、ビス(トリノルマルブチルスタニル)オキシド
等の塩基を存在させることが好ましい。
【0061】また化合物(V')または(V'')の代り
に、その金属(例:ナトリウム、カリウム等のアルカリ
金属)塩を用いて上記溶媒中で反応を行うことによって
も所望の化合物を製造することができる。塩基の使用量
は、通常化合物(V')あるいはその塩、または
(V'')あるいはその塩に対し、約0.01ないし100当
量、好ましくは約0.1ないし50当量である。
【0062】化合物(V')または(V'')あるいはそ
の塩は、化合物(IV)またはその塩に対して約1ないし
100当量、好ましくは約1ないし50当量用いられる。反
応温度は特に限定されないが、通常約0ないし150℃、
好ましくは約10ないし120℃である。反応時間は数分な
いし数十時間程度(例えば5分ないし50時間等)であ
る。
【0063】本発明化合物は、例えば一般式(VI)
【0064】
【化26】
【0065】〔式中、Lは脱離基〔例:ハロゲン原子
(塩素、臭素、沃素等)またはR4SO3(式中、R4
炭素数1〜4の低級アルキル基または置換されていても
よいフェニル基を示す)を示し、他の記号は前記と同意
義を有する〕で表される化合物またはその塩と、一般式
(III)
【0066】
【化27】
【0067】〔式中、記号は前記と同意義を有する〕で
表される化合物またはその塩とを反応させることによっ
て製造することができる。この反応により、一般式
(I)においてR3が水素原子である化合物が得られ
る。R4で示される炭素数1〜4の低級アルキル基とし
ては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、tert−
ブチル等が挙げられる。R4で示される置換されていて
もよいフェニル基としては、Arで示される置換されて
いてもよいフェニル基と同様のものが挙げられる。本反
応は、通常反応を阻害しない溶媒中で行われる。反応を
阻害しない溶媒としては、例えば水、ケトン類(例:ア
セトン等)、スルホキシド類(例:ジメチルスルホキシ
ド等)、エーテル類(例:ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等)、ニトリル類(例:アセト
ニトリル等)、芳香族炭化水素類(例:ベンゼン、トル
エン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例:ジク
ロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン
等)、エステル類(例:酢酸エチル等)、アミド類
(例:ジメチルホルムアミド、アセトアミド、ジメチル
アセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノン等)、ウ
レイレン類(例:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン等)等が用いられる。これらは一種のみで用いて
も、二種以上適当な割合で混合して用いてもよい。
【0068】本反応は、例えば水酸化アルカリ金属
(例:水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等)、水素化アルカリ金属(例:水素化カリウム、
水素化ナトリウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例:炭酸
リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等)、有機酸塩(例:酢酸ナト
リウム等)、アルカリ金属アルコラート(例:ナトリウ
ムメチラート、カリウムtert−ブチラート、ナトリウム
tert−ブチラート等)、フッ化テトラブチルアンモ
ニウム、ビス(トリノルマルブチルスタニル)オキシド
等の塩基を存在させることが好ましい。
【0069】また化合物(III)の代りに、その金属
(例:ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属)塩を用
いて上記溶媒中で反応を行うことによっても所望の化合
物を製造することができる。塩基の使用量は、通常化合
物(III)またはその塩に対し、約2ないし100当量、好
ましくは約2ないし50当量である。
【0070】化合物(III)またはその塩は、化合物(V
I)またはその塩に対して約1ないし100当量、好ましく
は約1ないし50当量用いられる。反応温度は特に限定さ
れないが、通常約0ないし150℃、好ましくは約10ない
し120℃である。反応時間は数十分ないし数十時間程度
(例えば30分ないし50時間等)である。
【0071】一般式(I)において、Aが低級アルキル
基で置換されていてもよいエチレン基である化合物また
はその塩は、例えば一般式(I'')の化合物
【化28】 〔式中、記号は前記と同意義を有する〕またはその塩、
あるいは一般式(I)においてYおよびZがともに低級
アルキル基で置換されていてもよいメチン基である化合
物(I''')
【0072】
【化29】
【0073】〔式中、A'''は低級アルキル基で置換さ
れていてもよいビニレン基を、その他の記号は前記と同
意義を有する〕またはその塩を接触還元反応に付すこと
により製造することができる。本反応は、通常水または
反応を阻害しない有機溶媒、例えばケトン類(例:アセ
トン、メチルエチルケトン等)、アルコール類(例:メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルア
ルコール、ブタノール等)、エステル類(例:酢酸エチ
ル等)、炭化水素類(例:ベンゼン、トルエン、ヘキサ
ン、キシレン等)、有機カルボン酸類(例:酢酸、プロ
ピオン酸等)等の単独または混合溶媒の存在下で行われ
る。本反応は通常、触媒の存在下で行われる。触媒とし
ては、例えばパラジウム−炭素などの適当な金属触媒が
用いられる。本還元反応は常圧ないし約150kg/cm2程度
までの圧力下、常温ないし約100℃の温度で行われる。
【0074】上記原料化合物(II)、(IV)、(VI)、
(I'')、(I''')の塩は、化合物(I)の塩と同様の
ものが用いられる。上記の反応において、それぞれ一般
式(I)の化合物でR3が水素原子である化合物または
その塩が得られた場合、常法に従って、適当なアシル化
剤R31〔式中、R3は脂肪族または芳香族のカルボン
酸残基(例:アセチル、プロピオニル、ブチリル、エト
キシカルボニル、ベンゾイル、置換ベンゾイル等)を、
1は除去される基(例:塩素、臭素のようなハロゲン
原子:活性エステル基等)を示す〕と反応させることに
よって、一般式(I)においてR3がアシル基である化
合物に導くことができる。
【0075】この反応は、通常反応を阻害しない溶媒の
存在下または非存在下で行われる。溶媒の例としては、
アセトンのようなケトン類;ジメチルスルホキシドのよ
うなスルホキシド類;ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンのようなエーテル類;アセトニトリ
ルのようなニトリル類;ベンゼン、トルエン、キシレン
のような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化
水素類;酢酸エチルのようなエステル類;ジメチルホル
ムアミド、アセトアミド、ジメチルアセトアミドのよう
なアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
のようなウレイレン類等が挙げられる。また、反応促進
のため、塩基(例:ジメチルアミノピリジン、ピリジ
ン、ピロリン、トリエチルアミン)を反応系に加えるこ
とができる。
【0076】塩基の使用量は、通常化合物(I)または
その塩に対し、約1〜100当量である。このようにし
て得られる本発明化合物は、反応混合物から自体公知の
手段、例えば抽出、濃縮、中和、濾過、再結晶、カラム
クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー等の手段
を用いることによって、単離、精製することができる。
本発明化合物には前述のように少なくとも2個の立体異
性体が存在し得るが、所望によりこれらの異性体を個別
に製造することもできる。例えば、原料化合物(II)、
(IV)、(VI)、(I'')および(I''')またはそれら
の塩のそれぞれの単一の異性体を用いて、上記の反応を
行うことにより、本発明化合物の単一の異性体を得るこ
とができる。また、生成物が二種類以上の異性体混合物
の場合には、これを通常の分離方法、例えば光学活性酸
(例:カンファースルホン酸、酒石酸等)との塩を生成
させる方法や、各種クロマトグラフィー、分別再結晶等
の分離手段によって、それぞれの異性体に分離すること
もできる。
【0077】本発明の化合物(I)の塩は、自体公知の
手段に従い、例えば化合物(I)に前記した無機酸ある
いは有機酸を加えることによって製造することができ
る。本発明における原料化合物(II)またはその塩にお
いて、R1が水素原子、R2がメチル基、Arが結合した
炭素が(S)配置、R2の結合した炭素が(R)配置で
ある化合物(VII)またはその塩は、例えば次の反応式
で示される方法によって製造することができる。
【0078】
【化30】
【0079】〔式中、Meはメチル基を、Etはエチル
基を、Prはプロピル基を、Phはフェニル基を示し、
(R)、(S)はそれぞれ記号を付した炭素の立体配置
を表わし、DMFはジメチルホルムアミドを意味し、そ
の他の記号は前記と同意義を有する〕 本反応式における出発化合物(VIII)は、例えば次の反
応式で示される方法によって製造することができる。
【0080】
【化31】
【0081】〔式中、THPはテトラヒドロピラニル基
を、Tsはp−トルエンスルホニル基を示し、L2はハ
ロゲン原子(例:塩素、臭素、沃素等)を、DMSOは
ジメチルスルホキシドを意味し、その他の記号は前記と
同意義を有する〕 また合成中間体(IX)は、例えば次の反応式で示される
方法によって合成することができる。
【0082】
【化32】
【0083】〔式中、記号は前記と同意義を有する〕 本発明における原料化合物(IV)において、R1が水素
原子、R2がメチル基、Arが結合した炭素が(R)配
置、R2の結合した炭素が(S)配置である化合物(XVI
II)
【0084】
【化33】
【0085】〔式中、記号は前記と同意義を有する〕
は、例えばEP0421210A、EP0548553AまたはEP0567982Aに
記載された方法またはそれに準じた方法によって合成す
ることができる。本発明における原料化合物(VI)また
はその塩において、R1が水素原子、R2がメチル基、A
rが結合した炭素が(S)配置、R2が結合した炭素が
(R)配置であり、LがR4SO3(式中R4は前記と同
意義)で表される脱離基である化合物(XIX)またはそ
の塩、および原料化合物(II)またはその塩においてR
1が水素原子、R2がメチル基、Arが結合した炭素が
(S)配置、R2が結合した炭素が(R)配置である化
合物(VII)またはその塩は、例えば次の反応式で示さ
れる方法によって製造することができる。
【0086】
【化34】
【0087】〔式中L3、L4、L5、L6はそれぞれハロ
ゲン原子(例:塩素、臭素、沃素等)を示し、他の記号
は前記と同意義を有する〕 本反応式における出発化合物(XX)またはその塩、およ
び出発化合物(XXI)またはその塩においてL3が塩素原
子である化合物(XXVI)またはその塩は、例えばそれぞ
れ次の反応式で示される方法によって製造することがで
きる。
【0088】
【化35】
【0089】〔式中、R5は低級(C1-4)アルキル基
を、L7はハロゲン原子(例:塩素、臭素、沃素等)を
示し、他の記号は前記と同意義を有する〕 上記式中の化合物(XXXI)またはその塩においてArが
2,4−ジフルオロフェニルである化合物の合成法は、
特開平5-230038号公報に記載されている。
【0090】
【化36】
【0091】〔式中、H2/Pd−Cはパラジウムカー
ボンの触媒を用いる接触還元を意味し、他の記号は前記
と同意義を有する〕 化合物(XXI)またはその塩におけるL3が塩素原子以外
のハロゲン原子である場合は、上記反応式において、
(COCl)2に代え、それぞれのハロゲン化剤〔例:
(COBr)2、PBr3等〕を用いて上記方法に準じて
反応を行うことにより、化合物(XXI)を製造すること
ができる。
【0092】本発明における原料化合物(V)またはそ
の塩において、AがN=CH、CH=CHおよびCH2
−CH2である化合物(XXXVII)、(XXXVIII)またはそ
れらの塩および(XXXIX)は、それぞれ例えば次の反応式
で示される方法によって製造することができる。
【0093】
【化37】
【0094】〔式中、記号は前記と同意義を有する〕 さらに、原料化合物(V)またはその塩において、Aが
CH=Nである化合物(XXXXIV)またはその塩は、例え
ば次の反応式で示される方法によって製造することがで
きる。
【0095】
【化38】
【0096】〔式中、記号は前記と同意義を有する〕 上記した方法で得られる原料化合物または合成中間体
は、反応混合物から自体公知の手段、例えば抽出、濃
縮、中和、濾過、再結晶、カラムクロマトグラフィー、
薄層クロマトグラフィー等の手段を用いることによっ
て、単離、精製することができる。また、単離すること
なく反応混合物のまま次の工程の原料として用いてもよ
い。本発明化合物は、低毒性で真菌、例えばカンディダ
属菌〔例:カンディダ アルビカンス、カンディダ ウ
ティリス、カンディダ グラブラタ等〕、ヒストプラズ
マ属菌〔例:ヒストプラズマ カプスラツム等〕、アス
ペルギルス属菌〔例アスペルギルス ニガー、アスペル
ギルス フミガータス等〕、クリプトコッカス属菌
〔例:クリプトコッカス ネオフォルマンス等〕、トリ
コフィトン属菌〔例:トリコフィトン ルプルム、トリ
コフィトン メンタグロフィテス等〕、ミクロスポルム
属菌〔例:ミクロスポルム ギプセウム等〕、マラセチ
ア属菌〔例:マラセチア ファーファ等〕等に対して強
い抗菌力と広い抗真菌スペクトルを有しているので、哺
乳動物(ヒト、家畜、家きん等)の深在性および皮膚真
菌感染症(例:カンディダ症、ヒストプラズマ症、アス
ペルギルス症、クリプトコッカス症、皮膚糸状菌症、癜
風等)、さらにはアトピー性皮膚炎の予防・治療に用い
ることができる。さらに本発明化合物は、農業用抗真菌
剤としても用いることができる。
【0097】本発明化合物をヒトに投与する場合は、そ
れ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される担体、賦形
剤、希釈剤等と混合し、経口投与剤(例:散剤、顆粒、
錠剤、カプセル剤等)、非経口投与剤〔例:注射剤、外
用剤(例:経鼻投与製剤、経皮製剤等)、坐剤(例:直
腸坐剤、膣坐剤等)等〕等の医薬組成物として経口的ま
たは非経口的に安全に投与することができる。医薬組成
物全体に対する本発明化合物の配合割合は通常5〜10
0重量%、好ましくは経口投与剤においては20〜10
0重量%、非経口投与剤においては5〜30重量%であ
る。
【0098】これらの製剤は、製造工程において通常一
般に用いられる自体公知の方法により製造することがで
きる。例えば注射剤は、本発明化合物を分散剤〔例:ツ
イーン(Tween)80(アトラスパウダー社製、米
国)、HCO60(日光ケミカルズ製)、カルボキシメ
チルセルロース、アルギン酸ナトリウム等〕、保存剤
(例:メチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルア
ルコール、クロロブタノール等)、等張化剤(例:塩化
ナトリウム、グリセリン、ソルビトール、ブドウ糖等)
等とともに水性注射剤に、あるいは植物油(例:オリー
ブ油、ゴマ油、ラッカセイ油、綿実油、コーン油等)、
プロピレングリコール等に溶解、懸濁あるいは乳化して
油性注射剤に成形することにより製造される。
【0099】経口投与製剤は、本発明化合物に、例えば
賦形剤(例:乳糖、白糖、デンプン等)、崩壊剤(例:
デンプン、炭酸カルシウム等)、結合剤(例:デンプ
ン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース等)
または滑沢剤(例:タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、ポリエチレングリコール6000等)等を添加して圧縮
成形し、次いで必要に応じて味のマスキング、腸溶性あ
るいは持続性の目的のため自体公知の方法でコーティン
グすることにより製造することができる。コーティング
剤としては、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオキシエチレング
リコール、ツイーン80、プルロニック F68、セルロース
アセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースフタレート、ヒドロキシメチルセルロースアセテ
ートサクシネート、オイドラギッド(ローム社製、西ド
イツ、メタアクリル酸・アクリル酸共重合)および酸化
チタン、ベンガラ等の色素等が用いられる。
【0100】本発明化合物は、固状、半固状または液状
の外用剤としても用いることができる。例えば固状の外
用剤は、本発明化合物をそのまま、あるいは賦形剤
(例:グリコール、マンニトール、デンプン、微結晶セ
ルロース等)、増粘剤(例:天然ガム類、セルロース誘
導体、アクリル酸重合体等)等を添加、混合して粉状の
組成物とすることにより製造される。半固状の外用剤の
場合には、水性または油性のゲル剤、あるいは軟膏状と
して用いることが好ましい。液状の外用剤は、注射剤の
場合とほとんど同様で、油性あるいは水性懸濁剤とする
ことにより製造される。上記した固状、半固状または液
状の外用剤に、pH調節剤(例:炭酸、リン酸、クエン
酸、塩酸、水酸化ナトリウム等)、防腐剤(例:パラオ
キシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、塩化ベン
ザルコニウム等)等を加えてもよい。具体的には、例え
ばワセリン、ラノリン等を基剤として、1gあたり本発
明化合物を通常約0.1ないし100mg含有する軟膏剤とし
て、皮膚あるいは粘膜等の殺菌、消毒に用いることがで
きる。
【0101】本発明化合物は、油性または水性の固状、
半固状あるいは液状の坐剤とすることもできる。坐剤を
製造する際の油性基剤としては、例えば高級脂肪酸のグ
リセライド〔例:カカオ脂、ウィテップゾール類(ダイ
ナマイトノーベル社製)等〕、中級脂肪酸〔例:ミグリ
オール類(ダイナマイトノーベル社製)等〕、あるいは
植物油〔例:ゴマ油、大豆油、綿実油等〕等が挙げられ
る。また水性基剤としては、例えばポリエチレングリコ
ール類、プロピレングリコール等が挙げられ、水性ゲル
基剤としては、例えば天然ガム類、セルロース誘導体、
ビニール重合体、アクリル酸重合体等が挙げられる。
【0102】本発明化合物の投与量は感染の状態、投与
ルートによっても異なるが、例えばカンディダ感染症の
治療の目的で成人(体重50kg)患者に投与する場合、経
口投与では、約0.01ないし100mg/kg/日、好ましくは
約0.1ないし50mg/kg/日である。さらに好ましくは約
1ないし20mg/kg/日である。本発明化合物を農業用抗
真菌剤として用いる場合には、本発明化合物を適当な液
体担体(例えば溶媒)に溶解するか、あるいは分散さ
せ、また適当な固体担体(例えば希釈剤、増量剤)と混
合するかあるいはこれに吸着させ、所要の場合はさらに
これに乳化剤、懸濁剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、粘し
ょう剤、安定剤等を添加し、乳剤、水和剤、粉剤、粒剤
等の剤型として使用すればよい。これらの製剤は自体公
知の方法で調製することができる。本発明化合物の使用
量は、例えば、稲いもち病の防除に際しては、水田1ア
ールあたり約25ないし150g、より好ましくは約40ない
し80gである。
【0103】上記液体担体としては、例えば水、アルコ
ール類(例:メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、エチ
レングリコール等)、エーテル類(例:ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(例:ケロシ
ン、灯油、燃料油等)、芳香族炭化水素類(例:ベンゼ
ン、トルエン類)、ハロゲン化炭化水素類(例:メチレ
ンクロリド、クロロホルム等)、酸アミド類(例:ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、エステ
ル類(例:酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類
(例:アセトニトリル、プロピオニトリル等)等が用い
られ、これらは1種または2種以上を適当な割合で混合
して使用することができる。
【0104】上記固体担体としては、植物性粉末(例:
大豆粉、たばこ粉、小麦粉等)、鉱物性粉末(例:カオ
リン、ベントナイト等)、アルミナ、硫黄粉末、活性炭
等が用いられ、これらは1種または2種以上を適当な割
合で混合して使用することができる。
【0105】
【実施例】以下、参考例、実施例および製剤例を記載
し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限
定されない。1H−NMRスペクトルは、内部基準とし
てテトラメチルシランを用いてバリアンジェミニ200
(200MHz)型スペクトルメーターで測定し、全δ
値をppmで示した。混合溶媒において( )内に示した
数値は、各溶媒の容量混合比である。%は、特記しない
限り重量パーセントを意味する。また、シリカゲルクロ
マトグラフィーにおける溶媒の比は、混合する溶媒の容
量比を示す。実施例中の記号は次のような意味を有す
る。s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレ
ット、q:クワルテット、dd:ダブルダブレット、tt:
トリプルトリプレット、m:マルチプレット、br:幅広
い、J:カップリング定数
【0106】参考例1 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−〔(1R)
−1−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
−2−イル)オキシエチル〕オキシラン(82g)(特
開平4-74168号に示された方法で合成)とピリジニウム
p−トルエンスルホナート(6.3g)とをエタノール
(600ml)に溶解し、55℃で1時間撹拌した。反応
液を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(1リット
ル)に溶解して水洗(200ml×2)した。水層を酢酸
エチル(100ml×2)で抽出し、有機層を合わせて飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出
液:ヘキサン/酢酸エチル=10/1→8/1→3/
1)に付して精製すると、(1R)−1−〔2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−オキシラニル〕エタノ
ール(31.5g)が淡黄色油状物として得られた。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.14-1.23 (3H, m), 1.77, 2.22 (1
H), 2.80, 2.92 (1H),3.27-3.32 (1H), 4.00-4.20 (1H,
m), 6.75-6.94 (2H, m),7.36-7.48 (1H, m)
【0107】参考例2 (1R)−1−〔2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−2−オキシラニル〕エタノール(31.5g)と3,
5−ジニトロベンゾイルクロリド(40g)を塩化メチ
レン(500ml)に溶解し、氷冷下でトリエチルアミン
(24.1ml)を滴下した。反応液を室温で3.5時間
撹拌した後、水(150ml)、つづいて5%重曹水(1
50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮した。析出した結晶を濾過し、塩化メチレンで洗浄し
た。母液と洗液とをあわせて、減圧留去し、残留物に酢
酸エチル(25ml)とメタノール(300ml)とを加え
て氷冷した。析出した結晶を濾取し、酢酸エチル(25
ml)とメタノール(250ml)との混液から再結晶する
と、〔(1R)−1−〔(2R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−2−オキシラニル〕エチル〕 3,
5−ジニトロベンゾアート(28.7g)が無色針状晶
として得られた。 融点:104〜107℃(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶)1 H-NMR (CDCl3)δ:1.46 (3H, dd, J=6.6Hz, J=1.2Hz),
3.01 (1H, d, J=4.6Hz), 3.23 (1H, d, J=4.6Hz), 5.3
3 (1H, q, J=6.6Hz), 6.85-7.07 (2H, m), 7.54 (1H,
m), 9.13 (2H, d, J=2.2Hz), 9.25 (1H, t, J=2.2Hz)
【0108】参考例3 〔(1R)−1−〔(2R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2−オキシラニル〕エチル〕 3,5−
ジニトロベンゾアート(50g)をメタノール(2リッ
トル)に溶解し、室温で1N−水酸化ナトリウム(25
5ml)を滴下した。反応液を室温で1時間撹拌した後、
1N−塩酸(127ml)を加えて中和した。メタノール
を減圧下で濃縮し、残留物に酢酸エチル(1リットル)
と水(200ml)を加えて、酢酸エチルで抽出した。有
機層を飽和食塩水(200ml)で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/ヘキ
サン=1/3)に付して精製すると、(1R)−1−
〔(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−オキシラニル〕エタノール(25g)が淡黄色油状物
として得られた。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.17 (3H, dd, J=6.6Hz, 1.2Hz),
1.83 (1H, d, J=8Hz),2.80 (1H, d, J=5.2Hz), 3.30 (1
H, d, J=5.2Hz), 4.01-4.17 (1H, m), 6.75-6.93 (2H,
m), 7.36-7.48 (1H, m)
【0109】参考例4 (1R)−1−〔(2R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2−オキシラニル〕エタノール(16.1
g)のテトラヒドロフラン(320ml)溶液に氷冷下、
トリフェニルホスフィン(63.3g)、安息香酸(2
9.5g)、アゾジカルボン酸ジエチル(42.0g)
を加え、アルゴン雰囲気下、室温で6時間撹拌した。反
応液に酢酸エチル(800ml)、水(500ml)を加え
て分液し、水層を酢酸エチル(200ml)で抽出した。
有機層を合わせて水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=15/
1→7/1)に付して精製すると、〔(1S)−1−
〔(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−オキシラニル〕エチル〕 ベンゾアート(19.2
g)が無色油状物として得られた。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.37 (3H, d, J=6.6Hz), 2.90 (1H,
d, J=5.2Hz), 3.28 (1H, d, J=5.2Hz), 5.36 (1H, q,
J=6.6Hz), 6.74-6.94 (2H, m), 7.38-7.60 (4H, m), 7.
94-8.01 (2H, m) IRνmax neat cm -1:1725, 1615, 1600, 1505, 1450, 1
425
【0110】〔(1S)−1−〔(2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−オキシラニル〕エチ
ル〕 ベンゾアート(15.9g)をメタノール(80
0ml)に溶解し、氷冷下で28%ナトリウムメチラート
−メタノール溶液(12.9ml)を加え、反応液を室温
で6時間撹拌した。反応液に1N−塩酸(63.2ml)
を加えた後、減圧下で溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチ
ル=6/1→2/1)に付して精製し、(1S)−1−
〔(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−オキシラニル〕エタノール(9.7g)を無色油状物
として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.20 (3H, dd, J=6.4Hz, 1Hz), 2.2
4 (1H, d, J=2Hz), 2.92 (1H, d, J=5Hz), 3.28 (1H,
d, J=5Hz), 4.12 (1H, dq, J=6.4Hz, 2Hz), 6.77-6.95
(2H, m), 7.32-7.44 (1H, m) IRνmax neat cm -1:3420, 2980, 1615, 1600, 1500, 1
425
【0111】参考例5 2−(2−フルオロフェニル)−2−〔(1R)−1−
(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−
イル)オキシエチル〕オキシラン(EP0548553Aに記載さ
れた方法で合成)を、参考例1および2で示した方法に
よって〔(1R)−1−〔(2R)−2−(2−フルオ
ロフェニル)−2−オキシラニル〕エチル〕 3,5−
ジニトロベンゾアートに導いた。 無色プリズム晶(酢酸エチルから結晶化) 融点:183〜184℃1 H-NMR (CDCl3)δ:1.47 (3H, dd, J=6.6Hz, 1.6Hz),
3.03 (1H, d, J=4.7Hz,3.23 (1H, d, J=4.7Hz), 5.35
(1H, q, J=6.6Hz), 7.09-7.59 (4H, m), 9.13 (2H, d,
J=2.2Hz), 9.23 (1H, t, J=2.2Hz) 〔α〕23 D −24.7°(c=1.0, CHCl3中) 元素分析値 :C1713FN27として 計算値(%):C,54.26;H,3.48;N,7.44 実測値(%):C,54.23;H,3.25;N,7.41
【0112】参考例6 〔(1R)−1−〔(2R)−2−(2−フルオロフェ
ニル)−2−オキシラニル〕エチル〕 3,5−ジニト
ロベンゾアートを、参考例3に示した方法で(1R)−
1−〔(2R)−2−(2−フルオロフェニル)−2−
オキシラニル〕エタノールに導いた。 無色油状物1 H-NMR (CDCl3)δ:1.17 (3H, dd, J=6.6Hz, 1.0Hz),
1.78 (1H, d, J=8.2Hz), 2.81 (1H, d, J=5.3Hz), 3.32
(1H, d, J=5.3Hz), 4.09-4.23 (1H, m), 6.99-7.47 (4
H, m)
【0113】参考例7 (1R)−1−〔(2R)−2−(2−フルオロフェニ
ル)−2−オキシラニル〕エタノールを、参考例4に示
した方法で(1S)−1−〔(2R)−2−(2−フル
オロフェニル)−2−オキシラニル〕エタノールに導い
た。 無色油状物1 H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz), 2.27 (1H,
d, J=2Hz), 2.96 (1H,d, J=5Hz), 3.30 (1H, d, J=5H
z), 4.16 (1H, dq, J=7Hz,2Hz), 7.03-7.44 (4H, m)
【0114】参考例8 2−(2−フルオロフェニル)−2−〔(1R)−1−
(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−
イル)オキシエチル)オキシラン(EP0548553Aに記載さ
れた方法で合成)を、参考例1で示した方法によって、
(1R)−1−〔2−(2−フルオロフェニル)−2−
オキシラニル〕エタノールに導いた。本品(34.77
g)のテトラヒドロフラン(600ml)溶液に、氷冷
下、トリフェニルホスフィン(127.21g)、3,
5−ジニトロ安息香酸(102.88g)、アゾジカル
ボン酸ジエチル(84.47g)を加え、アルゴン雰囲
気下、室温で7時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(6
00ml)、ジイソプロピルエーテル(100ml)および
水(800ml)を加えて分液し、水層を酢酸エチル(6
00ml、400ml)で抽出した。有機層を合わせて、水
および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に
付して精製し、酢酸エチルから再結晶すると、〔(1
S)−1−〔(2R)−2−(2−フルオロフェニル)
−2−オキシラニル〕エチル〕 3,5−ジニトロベン
ゾアート(23.15g)が無色針状晶として得られ
た。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.47 (3H, d, J=7Hz), 2.97 (1H,
d, J=5Hz), 3.29 (1H,d, J=5Hz), 5.43 (1H, q, J=7H
z), 7.02-7.56 (4H, m), 9.06 (2H, d, J=2Hz), 9.21
(1H, t, J=2Hz)
【0115】本品(22.91g)をメタノール(70
0ml)に溶解し、氷冷下で1N−水酸化ナトリウム水溶
液(146.5ml)を加え、反応液を室温で1時間撹拌
した。反応液に1N−塩酸(85.5ml)を加えた後、
減圧下で溶媒を留去し、残留物に酢酸エチル(500m
l)および水(500ml)を加えて分液した。有機層を
水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)
に付して精製すると、(1S)−1−〔(2R)−2−
(2−フルオロフェニル)−2−オキシラニル〕エタノ
ール(10.76g)が無色油状物として得られた。本
品は参考例7で得た化合物と一致した。
【0116】参考例9 4−フルオロニトロベンゼン(3.1g)、4−〔4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(5.8g)、炭酸カリウム(13.8g)およびN,
N−ジメチルホルムアミド(60ml)の混液を80℃で
2時間撹拌した。反応液を冷却し、水(500ml)に加
えた。得られた混液を塩酸で中和し、析出した結晶を濾
取した。得られた結晶を酢酸エチル(300ml)に溶解
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、濾液を
減圧濃縮し、残留物を酢酸エチルとジイソプロピルエー
テルの混液から結晶化させると、2−(4−ニトロフェ
ニル)−4−〔4−(2,2,3,3−テトラフルオロ
プロポキシ)フェニル〕−3(2H,4H)−1,2,
4−トリアゾロン(5.5g、67%)が黄色粉末状晶
として得られた。 融点:161〜162℃
【0117】参考例10〜14 参考例9と同様にして、表1に示した化合物を得た。
【0118】
【表1】
【0119】参考例15 4−フルオロニトロベンゼン(21.g)と1H−1,
2,3−トリアゾール(12.4g)を参考例9と同様
にして反応させた。反応液を冷却後、水を加え、析出し
た結晶を濾取した。得られた結晶をシリカゲルクロマト
グラフィー(溶出液:ジクロロメタン→ジクロロメタン
/アセトン=8/1)に付して精製した。第1溶出分を
ジクロロメタン−ジイソプロピルエーテルから再結晶す
ると、2−(4−ニトロフェニル)−2H−1,2,3
−トリアゾール(18.8g)が淡黄色プリズム晶とし
て得られた。 融点:183〜184℃1 H-NMR (CDCl3)δ:7.90 (2H, s), 8.28 (2H, dt, J=9.
4Hz, J=2.4Hz), 8.38(2H, dt, J=9.4Hz, J=2.4Hz)
【0120】さらに第2溶出分をジクロロメタン−ジイ
ソプロピルエーテルから再結晶すると、1−(4−ニト
ロフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(6.
02g)が、淡黄色プリズム晶として得られた。 融点:205〜206℃1 H-NMR (CDCl3)δ:7.92 (1H, d, J=1.4Hz), 8.00 (2H,
dt, J=9Hz, J=2.4Hz), 8.13 (1H, d, J=1.4Hz), 8.44
(2H, dt, J=9Hz, J=2.4Hz)
【0121】参考例16 メタノール(200ml)に2−(4−ニトロフェニル)
−4−〔4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポ
キシ)フェニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−ト
リアゾロン(5.5g)と10%パラジウム−炭素(5
0%含水、0.5g)を加え、常温、常圧で接触還元反
応を行った。水素の吸収が停止した時点で、反応液にジ
クロロメタン(200ml)を加え、触媒を濾過して除い
た。ジクロロメタン(50ml)で触媒を洗浄し、洗液と
濾液とを合わせて減圧留去すると、2−(4−アミノフ
ェニル)−4−〔4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)フェニル〕−3(2H,4H)−1,
2,4−トリアゾロン(4.6g、90%)が白色固体
として得られた。本品を精製することなく次工程に用い
た。
【0122】参考例17〜21 参考例16と同様にして、表2に示した化合物を得た。
【0123】
【表2】
【0124】参考例22 1−(4−ニトロフェニル)−3−〔4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル〕−2
(1H,3H)−イミダゾロン(20.5g)のメタノ
ール(75ml)−テトラヒドロフラン(75ml)溶液に
塩化第二鉄(0.2g)、活性炭(2.0g)を加え、
次いでヒドラジン水和物(8.0ml)を10分間かけて
滴下した。14時間還流、撹拌した後、反応液に塩化第
二鉄(0.2g)、活性炭(2.0g)、ヒドラジン一
水和物(8.0ml)を加え、さらに6時間還流、撹拌し
た。活性炭を濾別し、メタノール(100ml)で洗浄し
た。濾液と洗液とを合わせて減圧留去し、得られた残留
物を酢酸エチル(700ml)に溶解した。酢酸エチル層
を水(200ml)で4回洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧留去すると、1−(4−アミノフェニ
ル)−3−〔4−(2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロポキシ)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロ
ン(18.1g、95%)が淡黄色粉末として得られ
た。 融点:178〜179℃ 元素分析値 :C1815432として 計算値(%):C,56.70;H,3.96;N,11.02 実測値(%):C,56.58;H,3.93;N,11.21
【0125】参考例23 参考例22と同様にして、1−(4−ニトロフェニル)
−3−〔4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキ
シ)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロンから
1−(4−アミノフェニル)−3−〔4−(1,1,
2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロンを得た。 融点:150〜151℃ 元素分析値 :C1713432として 計算値(%):C,55.59;H,3.57;N,11.44 実測値(%):C,55.74;H,3.40;N,11.49
【0126】参考例24 2−(4−アミノフェニル)−4−〔4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル〕−3
(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン(4.6
g)とピリジン(1.43g)を酢酸エチル(200m
l)に溶解した。本溶液に室温でクロロ炭酸フェニル
(2.83g)の酢酸エチル(20ml)溶液を滴下し
た。滴下終了後、反応液を室温で2時間撹拌した。反応
液に水(200ml)、酢酸エチル(600ml)、テトラ
ヒドロフラン(300ml)を加え分液した。有機層を5
%リン酸水(200ml×2)、水(200ml)で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を
液量約50mlまで濃縮し、析出した結晶を濾取した。得
られた結晶をジエチルエーテルで洗浄後、乾燥すると、
4−〔5−オキソ−4−〔4−(2,2,3,3−テト
ラフルオロプロポキシ)フェニル〕−1H,4H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニルカルバミン
酸フェニル(5.6g、93%)が無色リン片状晶とし
て得られた。 融点:204〜206℃ 元素分析値 :C2418444として 計算値(%):C,57.37;H,3.61;N,11.15 実測値(%):C,57.50;H,3.67;N,11.13
【0127】参考例25〜31 参考例24と同様にして、表3に示した化合物を得た。
【0128】
【表3】
【0129】参考例32 4−〔5−オキソ−4−〔4−(2,2,3,3−テト
ラフルオロプロポキシ)フェニル〕−1H,4H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニルカルバミン
酸フェニル(5.6g)を、エタノール(100ml)と
テトラヒドロフラン(100ml)の混液に加えた。本混
液に、かき混ぜながら抱水ヒドラジン(3g)を加え、
80℃で2時間撹拌した。反応液を液量約20mlになる
まで減圧濃縮し、水(100ml)を加えた。析出結晶を
濾取し、エタノールで洗浄後、減圧乾燥すると、4−
〔4−〔5−オキソ−4−〔4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)フェニル〕−1H,4H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニル〕セミ
カルバジド(4.8g、98%)が無色プリズム晶とし
て得られた。 融点:>350℃ 元素分析値 :C1816463として 計算値(%):C,49.10;H,3.66;N,19.08 実測値(%):C,48.95;H,3.72;N,19.20
【0130】参考例33〜39 参考例32と同様にして、表4に示した化合物を得た。
【0131】
【表4】
【0132】参考例40 4−〔4−〔5−オキソ−4−〔4−(2,2,3,3
−テトラフルオロプロポキシ)フェニル〕−1H,4H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニル〕セ
ミカルバジド(4.75g)をN,N−ジメチルホルム
アミド(60ml)に加えた。本混液に酢酸(4g)と酢
酸ホルムアミジン(6g)を加え、室温で3時間撹拌
し、続いて80℃で1.5時間撹拌した。冷後、反応液
に水(300ml)を加え、析出した結晶を濾取し、水
(100ml)で洗浄した。本結晶を風乾後、テトラヒド
ロフラン(300ml)と酢酸エチル(600ml)の混液
に加温して溶解した。得られた溶液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、濾過し、減圧濃縮した。残留物に酢酸エ
チル(50ml)を加えて、析出した結晶を濾取し、テト
ラヒドロフランから再結晶すると、4−〔4−〔5−オ
キソ−4−〔4−(2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロポキシ)フェニル〕−1H,4H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル〕フェニル〕−3(2H,4H)−
1,2,4−トリアゾロン(2.4g、49%)が白色
粉末晶として得られた。 融点:297〜298℃ 元素分析値 :C1914463として 計算値(%):C,50.67;H,3.13;N,18.66 実測値(%):C,50.49;H,3.20;N,18.50
【0133】参考例41〜47 参考例40と同様にして、表5に示した化合物を得た。
【0134】
【表5】
【0135】参考例48 4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フ
ェニルカルバミン酸フェニル(13g)、2,2−ジエ
トキシエチルアミン(7.4g)、ピリジン(3.67
g)の混合物を50℃で3時間加熱した。反応液を冷却
し、析出した結晶をジイソプロピルエーテルと石油エー
テルの混液(1:1、100ml×2)で洗浄すると、1
−(2,2−ジエトキシエチル)−3−〔4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル〕ウレ
ア(14.5g)が無色粉末晶として得られた。 融点:139〜140℃1 H-NMR (CDCl3)δ:1.25 (6H, t, J=7.2Hz), 3.43 (2H,
t, J=5Hz), 3.52-3.85 (4H, m), 4.57 (1H, t, J=5H
z), 5.08-5.18 (1H, m), 7.16 (1H, br), 7.49 (2H, d,
J=9.4Hz), 7.57 (2H, d, J=9.4Hz), 8.08 (1H, s), 8.
48 (1H, s)
【0136】参考例49〜50 参考例48と同様にして、表6に示した化合物を得た。
【0137】
【表6】
【0138】参考例51 1−(2,2−ジエトキシエチル)−3−〔4−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル〕ウ
レア(14.5g)をメタノール(214ml)と水(8
5ml)の混液に溶解し、希塩酸(0.48M、104m
l)を滴下した。反応液を室温で14時間かき混ぜた
後、析出結晶を濾取すると、1−〔4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル〕−2−
(1H,3H)−イミダゾロン(8.0g)が無色粉末
状晶として得られた。濾液を減圧下で約200mlに濃縮
し、析出結晶を濾取すると、第2晶(1.08g)が得
られた。 融点:294〜296℃
【0139】参考例52〜53 参考例51と同様にして、表7に示した化合物を得た。
【0140】
【表7】
【0141】参考例54 (1S)−1−〔(2R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2−オキシラニル〕エタノール(1.0
g)のジクロロメタン(14ml)溶液に、窒素雰囲気下
−78℃でジイソプロピルエチルアミン(0.96ml)
を加え、次いでトリフルオロメタンスルホン酸無水物
(0.93ml)を5分間かけて滴下した。−78℃で2
0分間、次いで−25℃で25分間撹拌した後、−10
℃で反応溶液を約10mlになるまで濃縮した。濃縮液を
シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーに付し、ジクロロメタン−ヘキサン(1:1)で溶出
した。目的分画を約10mlになるまで濃縮し、残留物
を、4−〔4−〔5−オキソ−4−〔4−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル〕−1
H,4H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フェ
ニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(2.1g)、ジメチルホルムアミド(40ml)、ジメ
チルスルホキシド(50ml)と60%油性水素化ナトリ
ウム(180mg)とから調製した溶液に−14℃で加
え、20分間撹拌した。反応液をさらに−5℃で20分
間撹拌した。反応液に水(500ml)を注入し、ジクロ
ロメタン(300ml)で2回抽出した。ジクロロメタン
層を水(200ml)で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧留去すると無色粉
末が得られた。本品をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1→1/2)で
精製した後、酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させる
と、2−〔(1R,2S)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2,3−エポキシ−1−メチルプロピル〕
−4−〔4−〔5−オキソ−4−〔4−(2,2,3,
3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル〕−1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニル〕−3
(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン(0.29
g)が無色粉末晶として得られた。 融点:181〜183℃ 元素分析値 :C2922664として 計算値(%):C,55.07;H,3.51;N,13.29 実測値(%):C,55.12;H,3.34;N,13.24
【0142】参考例55〜63 参考例40と同様にして表8に示した化合物を得た。
【表8】
【0143】参考例64〜72 参考例51と同様にして表9に示した化合物を得た。
【表9】
【0144】参考例73 1−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2
(1H,3H)−イミダゾロン(5.0g)を酢酸(5
00ml)に溶解し、10%パラジウム一炭素(50%含
水、5.0g)を加え、水素雰囲気下、40℃で4時間
撹拌した。触媒をろ別し、触媒部分を酢酸で洗浄し、ろ
液と洗液を合わせて減圧留去した。残留物をエタノール
から結晶化すると1−〔4−(1H−1−テトラゾリ
ル)フェニル〕−2−イミダゾリジノン(4.1g)が
無色結晶として得られた。
【0145】融点:237−240℃(dec.)1 H-NMR(db-DMSO)δ:3.45 (2H, t, J=7Hz), 3.93 (2H,
t, J=7Hz), 7.20 (1H, s), 7.82 (4H, s), 10.02 (1H,
s) 元素分析値:C10106Oとして 計算値:C,52.17;H,4.38;N,36.50 実測値:C,51.99;H,4.33;N,36.41
【0146】参考例74 (1S)−1−〔(2R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2−オキシラニル〕エタノール(1.20
g)のジクロロメタン(26ml)溶液に、窒素雰囲気下
−78℃でジイソプロピルエチルアミン(1.15ml)
を加え、次いでトリフルオロメタンスルホン酸無水物
(1.10ml)を5分間かけて滴下した。−78℃で2
0分間、次いで−30℃で15分間撹拌した後、ヘキサ
ン(26ml)を加え、シリカゲルを用いるフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン−ヘキ
サン(1:1)で溶出した。目的分画を約20mlになる
まで濃縮し、残留物を、1−〔4−(1H−1−テトラ
ゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(940mg)とジメチルホルムアミド(20ml)、ジメ
チルスルホキシド(10ml)、テトラヒドロフラン(1
0ml)と72%油性水素化ナトリウム(126mg)とか
ら調製した溶液に−30℃で加え、20分間撹拌した。
反応液をさらに氷冷下で40分間撹拌した。反応液に水
(100ml)を注入し、酢酸エチル(150ml)で抽出
した。酢酸エチル層を水(100ml)で2回、飽和食塩
水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
留去すると無色粉末が得られた。本品をシリカゲルクロ
マトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/
3)で精製し、1−〔(1R,2S)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2,3−エポキシ−1−メチル
プロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フ
ェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(0.13
g)と(2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−2−〔(1R)−1−〔1−〔4−(1H−1−テト
ラゾリル)フェニル〕−2−イミダゾリルオキシ〕エチ
ル〕オキシラン(0.05g)を得た。
【0147】1−〔(1R,2S)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2,3−エポキシ−1−メチルプ
ロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フェ
ニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン:無色粉末晶
【0148】融点:205−207℃1 H-NMR(CDCL3)δ:1.39 (3H, d, J=7Hz), 2.73 (1H,
d, J=5Hz), 2.83 (1H,d, J=5Hz), 5.09 (1H, q, J=7H
z), 6.52 (1H, d, J=3Hz),6.66 (1H, d, J=3Hz), 6.81-
6.96 (2H, m), 7.36-7.48 (1H, m), 7.78 (2H, d, J=9H
z), 7.94 (2H, d, J=9Hz), 9.02 (1H, s) SIMS(MH+):411
【0149】参考例75 (1S)−1−〔(2R)−2−(2−フルオロフェニ
ル)−2−オキシラニル〕エタノール(1.21g)の
ジクロロメタン(25ml)溶液に、窒素雰囲気下−78
℃でジイソプロピルエチルアミン(1.27ml)を加
え、次いでトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.
22ml)を5分間かけて滴下した。−78℃で15分
間、次いで−30℃で15分間撹拌した後、反応液にヘ
キサン(25ml)を加え、これをシリカゲルを用いるフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメ
タン−ヘキサン(1:1)で溶出した。目的分画を約2
0mlになるまで濃縮し、残留物を、1−〔4−(1H−
1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−イ
ミダゾロン(1.14g)、1−メチル−2−ピロリド
ン(30ml)と72%油性水素化ナトリウム(150m
g)とから調製した溶液に−30℃で加え、15分間撹
拌した。反応液をさらに−10℃で15分間撹拌した。
反応液に水(100ml)を注入し、酢酸エチル(150
ml)で抽出した。酢酸エチル層を水(100ml)で1
回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧留去すると無色粉末が得られた。本品をシ
リカゲルクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸
エチル=1/3)で精製し、1−〔(1R,2S)−2
−(2−フルオロフェニル)−2,3−エポキシ−1−
メチルプロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(0.39g)と(2R)−2−(2−フルオロフェニ
ル)−2−〔(1R)−1−〔1−〔4−(1H−1−
テトラゾリル)フェニル〕−2−イミダゾリルオキシ〕
エチル〕オキシラン(0.18g)を得た。 1−〔(1R,2S)−2−(2−フルオロフェニル)
−2,3−エポキシ−1−メチルプロピル〕−3−〔4
−(1H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,
3H)−イミダゾロン:無色粉末晶
【0150】1H-NMR(CDCL3)δ:1.39 (3H, d, J=7Hz),
2.76 (1H, d, J=5Hz), 2.84 (1H,d, J=5Hz), 5.15 (1
H, q, J=7Hz), 6.55 (1H, d, J=3Hz),6.67 (1H, d, J=3
Hz), 7.06-7.49 (4H, m), 7.79 (2H, d, J=9Hz), 7.96
(2H, d, J=9Hz), 9.04 (1H, s)
【0151】参考例76 (S)−乳酸エチル(75g)とモルホリン(164
g)の混合物を80℃で64時間加熱した。反応液を濃
縮し、残留物をシリカゲルクトマトグラフィー〔溶出
液:ヘキサン−酢酸エチル(4:1)→酢酸エチル〕に
付すと、4−〔(S)−2−ヒドロキシプロピオニル〕
モルホリン(69.4g)が淡黄色油状物として得られ
た。
【0152】4−〔(S)−2−ヒドロキシプロピオニ
ル〕モルホリン(69.4g)のジクロロメタン(30
0ml)溶液に、p−トルエンスルホン酸・一水和物
(0.82g)を加え、氷冷下で3,4−ジヒドロ−2
H−ピラン(40.3g)を滴下した。反応液を0℃で
30分間かき混ぜた後、5%重曹水で洗浄した。有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、残留物をシリカ
ゲルクトマトグラフィー〔溶出液:ヘキサン−酢酸エチ
ル(8:1)→酢酸エチル〕に付すと、4−〔(2S)
−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン
−2−イルオキシ)プロピオニル〕モルホリン(89.
1g)が淡黄色油状物として得られた。
【0153】1−ブロモ−2−フルオロベンゼン(15
g)と4−〔(2S)−2−(3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)プロピオニ
ル〕モルホリン(40g)をテトラヒドロフラン(20
0ml)に溶解し、マグネシウム(削り状、4.4g)を
加えて激しくかき混ぜた。反応液の内温が35℃に達し
たところで反応容器を冷却し、内温を35〜37℃に保
ちながら1−ブロモ−2−フルオロベンゼン(16.7
g)を10分間かけて滴下した。反応液を30〜35℃
で2時間撹拌した後氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶
液(100ml)と水(100ml)を加え、酢酸エチル
(200ml×2,100ml)で抽出した。抽出液を水と
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下
で溶媒を留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル=10:1→5:
1)に付すと、(2S)−2’−フルオロ−2−(3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオ
キシ)プロピオフェノン(22.4g)が淡黄色油状物
として得られた。
【0154】(2S)−2’−フルオロ−2−(3,
4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオ
キシ)プロピオフェノン(25g)をエタノール(20
0ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム
(1.28g)を加えて55℃で2.5時間かき混ぜ
た。反応液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル=9:1→5:
1)に付すと、(2S)−2’−フルオロ−2−ヒドロ
キシプロピオフェノン(16.4g)が無色油状物とし
て得られた。
【0155】IR(neat):1690(C=0) cm-1 1 H-NMR(CDCL3)δ:1.41 (3H, dd, J=7Hz, J=1.4Hz),
3.78 (1H, d, J=6Hz),4.98-5.15 (1H, m), 7.12-7.36
(2H, m), 7.54-7.68 (1H,m), 7.90-8.00 (1H, m)
【0156】参考例77 (2S)−2’,4’−ジフルオロ−2−ヒドロキシプ
ロピオフェノン(特開平5-230038号公報に記載された方
法で合成:26.01g)をジクロロメタン(300m
l)に溶解し、窒素雰囲気下、−60℃でジイソプロピ
ルエチルアミン(19.90g)を加え、次いでトリフ
ルオロメタンスルホン酸無水物(25.90ml)を20
分間かけて滴下した。反応温度を徐々に−30℃まで上
げ、さらに30分間撹拌した。反応液をシリカゲルクロ
マトグラフィー〔シリカゲル400g、溶出液(ジクロ
ロメタン:ヘキサン=1:1)〕に付して精製すると、
淡黄色油状の(2S)−2’,4’−ジフルオロ−2−
トリフルオロメタンスルホニルオキシプロピオフェノン
(39.21g)が得られた。
【0157】1H-NMR(CDCL3)δ:1.73 (3H, dd, J=7.0H
z, 1.6Hz), 5.93 (1H, q, J=7.0Hz), 6.90-7.12 (2H,
m), 8.03 (1H, dt, J=6.4Hz, 8.6Hz) [α]D 23 +29.2°(c=1.12, メタノール中)
【0158】参考例78 (2S)−2’−フルオロ−2−ヒドロキシプロピオフ
ェノン(参考例76に記載された方法で合成:3.36
g)をジクロロメタン(30ml)に溶解し、窒素雰囲気
下、−60℃でジイソプロピルエチルアミン(4.18
ml)を加え、次いでトリフルオロメタンスルホン酸無水
物(4.03ml)を2分間かけて滴下した。反応温度を
徐々に−25℃まで上げ、さらに30分間撹拌した。反
応液をシリカゲルクロマトグラフィー〔シリカゲル60
g、溶出液(ジクロロメタン:ヘキサン=1:1)〕に
付して精製すると、淡黄色油状の(2S)−2’−フル
オロ−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシプロピ
オフェノン(5.30g)が得られた。
【0159】1H-NMR(CDCL3)δ:1.73 (3H, dd, J=7Hz,
J=1.6Hz), 6.49 (1H, q, J=7Hz),7.15-7.38 (2H, m),
7.58-7.72 (1H, m), 7.97 (1H, dt,J=1.8Hz, J=7.6Hz)
【0160】参考例79 1−〔4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(3.39g)を1−メチル−2−ピロリドン(220
ml)に溶解し、72%油性水素化ナトリウム(528m
g)を加え、室温で1時間撹拌した。本反応液を氷冷
し、窒素雰囲気下、−20℃に冷却した(2S)−2’
−フルオロ−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
プロピオフェノン(4.7g)のテトラヒドロフラン
(100ml)溶液に15分間かけて滴下した。滴下終了
後、反応温度を30分間かけて10℃まで上げ、さらに
12時間撹拌した。反応液を酢酸(10ml)および酢酸
エチル(500ml)で希釈し、水(250ml×2)、
0.5N塩酸(250ml×2)および飽和食塩水(25
0ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下で溶媒を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィー〔シリカゲル、溶出液(ヘキサン:酢酸エチル:
酢酸=1:4:0.06〕で精製した後、ジイソプロピ
ルエーテル(25ml)から再結晶すると、1−〔(1
R)−2−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−メチ
ルエチル〕−3−〔4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミ
ダゾロンが無色粉末晶として得られた。
【0161】1H-NMR(CDCL3)δ:1.65 (3H, d, J=7.2H
z), 5.82 (1H, q, J=7.2Hz), 6.64 (1H, d, J=3.2Hz),
6.70 (1H, d, J=3.2Hz), 7.14-7.31 (2H, m), 7.53-7.9
4 (6H, m), 8.11 (1H, s), 8.56 (1H, s)
【0162】参考例80 1−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2
(1H,3H)−イミダゾロン(0.94g)を1−メ
チル−2−ピロリドン(25ml)に溶解し、72%油性
水素化ナトリウム(0.126g)を加え、室温で30
分間撹拌した。本反応液を氷冷し、窒素雰囲気下、−1
0℃に冷却した(2S)−2’−フルオロ−2−トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシプロピオフェノン(1.
57g)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液に10分
間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を15分間か
けて0℃まで上げ、さらに30分間撹拌した。反応液を
酢酸(3ml)および酢酸エチル(100ml)で希釈し、
水(50ml×2)、0.5N塩酸(50ml×2)および
飽和食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー〔溶出液,ヘキサン:酢酸エチ
ル:酢酸=1:3:0.05〕で精製した後、ジイソプ
ロピルエーテル(20ml)から再結晶すると、1−
〔(1R)−2−フルオロフェニル)−2−オキソ−1
−メチルエチル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(0.22g)が無色粉末晶として得られた。
【0163】融点:162−164℃1 H-NMR(CDCL3)δ:1.66 (3H, d, J=7.2Hz), 5.83 (1H,
q, J=7.2Hz), 6.67 (1H, d, J=3.2Hz), 6.74 (1H, d,
J=3.2Hz), 7.16-7.33 (2H, m), 7.54-7.98 (2H, m), 7.
77 (2H, d, J=9Hz), 7.91(2H, d, J=9Hz), 9.03 (1H,
s)
【0164】参考例81 クロロメチルイソプロポキシジメチルシラン(2.14
g)とマグネシウム(グリニャール反応用、313mg)
をテトラヒドロフラン(15ml)に加えて60℃に加熱
した。本混液にヨウ化メチルで活性化したマグネシウム
片を加えて浴温60℃で3時間撹拌した。
【0165】得られたグリニャール試薬の溶液を氷冷下
で1−〔(1R)−2−(2−フルオロフェニル)−2
−オキソ−1−メチルエチル〕−3−〔4−(1H−1
−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミ
ダゾロン(1g)のテトラヒドロフラン(150ml)溶
液中に10分間かけて滴下した後、氷冷下で30分間か
き混ぜた。反応液を氷冷し、冷飽和塩化アンモニウム溶
液(30ml)および冷水(100ml)を加え、酢酸エチ
ル(200ml)で抽出した。抽出液を食塩水で洗い、硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮し、残留物をジ
イソプロピルエーテルと酢酸エチルの混液から再結晶す
ると、1−〔(1R,2S)−2−(2フルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−3−(イソプロポキシジメチル
シリル)−1−メチルプロピル〕−3−〔4−(1H−
1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−イ
ミダゾロン(637mg)が無色粉末晶として得られた。
【0166】1H-NMR(d6-DMSO)δ:-0.30 (3H, s), -0.
28 (3H, s), 0.99-1.64 (11H, m),3.83 (1H, quintet,
J=6Hz), 4.81 (1H, q, J=7Hz), 5.21 (1H, br), 6.93-
7.77 (6H, m), 8.05 (2H, d, J=9Hz), 8.17 (2H, d, J=
9Hz), 10.17 (1H, s)
【0167】参考例82 1−〔(1R,2S)−2−(2−フルオロフェニル)
−2−ヒドロキシ−3−(イソプロポキシジメチルシリ
ル)−1−メチルプロピル〕−3−〔4−(1H−1−
テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダ
ゾロン(1g)をメタノールとテトラヒドロフランの混
液(1:1、20ml)に溶解し、30%過酸化水素水溶
液(2ml)および炭酸水素ナトリウム(157mg)を加
えて50℃で4時間加熱した。反応液を冷却し、酢酸エ
チル(100ml)で抽出した。抽出液を水(30ml)、
Na2S2O3水溶液(30ml×2)、食塩水(30ml)で洗
い硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー〔溶出液
(ヘキサン:酢酸エチル=1:4)〕で精製後、ジエチ
ルエーテル(20ml)から再結晶すると、1−〔(1
R,2S)−2−(2−フルオロフェニル)−2,3−
ジヒドロキシ−1−メチルプロピル〕−3−〔4−(1
H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)
−イミダゾロン(440mg)が無色粉末晶として得られ
た。
【0168】1H-NMR(CDCl3)δ:1.17 (3H, d, J=7Hz),
3.52-3.62 (1H, m), 4.05-4.18 (2H, m), 5.01 (1H,
q, J=7Hz), 6.72 (1H, d, J=3.2Hz), 6.82 (1H, d, J=
3.2Hz), 7.01-7.33 (3H, m), 7.70-7.78 (1H, m), 7.90
(2H, d, J=9Hz), 7.99 (2H, d, J=9Hz), 9.55 (1H, s)
【0169】参考例83 1−〔(1R,2S)−2−(2−フルオロフェニル)
−2,3−ジヒドロキシ−1−メチルプロピル〕−3−
(4−(1H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロン(440mg)を酢酸エチルと
テトラヒドロフランの混液(1:2,30ml)に溶解
し、氷冷下で塩化メタンスルホニル(0.18g)およ
びトリエチルアミン(0.16g)を滴下した。反応液
を0℃で30分間かき混ぜた後、水(15ml×2)、食
塩水(15ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー〔溶出液(ヘキサン:酢酸エチル
=1:4)〕で精製すると1−〔(1R,2S)−2−
(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−3−メタ
ンスルホニルオキシ−1−メチルプロピル〕−3−〔4
−(1H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,
3H)−イミダゾロン(330mg)が無色粉末晶として
得られた。
【0170】1H-NMR(CDCl3)δ:1.27 (3H, d, J=7Hz),
2.87 (3H, s), 4.54 (1H, d, J=12Hz), 4.73-4.88 (2
H, m), 6.63 (1H, d, J=3.2Hz), 6.72(1H, d, J=3.2H
z), 7.09-7.39 (3H, m), 7.75-7.94 (1H,m), 7.81 (2H,
d, J=9Hz), 7.93 (2H, d, J=9Hz), 9.04 (1H, s)
【0171】参考例84 1−〔(1R,2S)−2−(2−フルオロフェニル)
−2−ヒドロキシ−3−メタンスルホニルオキシ−1−
メチルプロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(1
00mg)をジメチルホルムアミド(4ml)に溶解し、炭
酸カリウム(42mg)を加えて40℃で1時間加熱し
た。酢酸エチル(20ml)で希釈後、水(10ml)、お
よび食塩水(10ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去し、残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー〔溶出液(ヘキサン:酢酸エ
チル=1:4)〕に付して精製した。目的画分を濃縮
し、ジイソプロピルエーテルから再結晶すると1−
〔(1R,2S)−2−(2−フルオロフェニル)−
2,3−エポキシ−1−メチルプロピル〕−3−〔4−
(1H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3
H)−イミダゾロン(58mg)が無色粉末晶として得ら
れた。
【0172】1H-NMR(CDCl3)δ:1.40 (3H, d, J=7Hz),
2.76 (1H, d, J=5Hz), 2.84 (1H,d, J=5Hz), 5.15 (1
H, q, J=7Hz), 6.55 (1H, d, J=3.2Hz), 6.67 (1H, d,
J=3.2Hz), 7.07-7.48 (4H, m), 7.79 (2H, d, J=9Hz),
7.95 (2H, d, J=9Hz), 9.05 (1H, s)
【0173】実施例1 60%油性水素化ナトリウム(108mg)をジメチルホ
ルムアミド(4ml)中で分散させ、氷冷下で、1,2,
4−トリアゾール(207mg)を加えて室温で10分間
撹拌した。次いで、2−〔(1R,2S)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2,3−エポキシ−1−メ
チルプロピル〕−4−〔4−〔5−オキソ−4−〔4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)フェニ
ル〕−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フ
ェニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロ
ン(560mg)のジメチルホルムアミド溶液(2ml)を
加えて60℃で11時間加熱した。冷却後、反応液に冷
水(40ml)、酢酸エチル(40ml)を加えて分液し、
水層を酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を合わ
せて水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液:酢酸エチル/ヘキサン=19/
1→酢酸エチル)に付し、次いで逆相クロマトグラフィ
ー(溶出液:メタノール/水=4/1)に付して精製す
ると、2−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕
−4−〔4−〔5−オキソ−4−〔4−(2,2,3,
3−テトラフルオロプロポキシ)フェニル〕−1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニル〕−3
(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン(化合物
;0.21g)が無色粉末として得られた。 〔α〕20 D −16.9°(c=1.0% in MeOH) 元素分析値 :C3125694・0.5H2Oとして 計算値(%):C,52.40;H,3.69;N,17.74 実測値(%):C,52.59;H,3.67;N,17.69
【0174】実施例2 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシラン(1.2g)、4−〔4
−〔2−オキソ−3−〔4−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロポキシ)フェニル〕−1H,3H−イミダ
ゾール−1−イル〕フェニル〕−3(2H,4H)−
1,2,4−トリアゾロン(2.2g)および炭酸カリ
ウム(粉末状:3.5g)をN,N−ジメチルホルムア
ミド(50ml)に加え、かき混ぜながら90℃で42時
間加熱した。反応液を冷却後、酢酸エチル(150m
l)、テトラヒドロフラン(50ml)で希釈し、氷水
(150ml)に加えて酢酸エチル層を分離した。水層を
酢酸エチル(100ml)で抽出した。酢酸エチル層を合
わせ、0.5N−水酸化ナトリウム水(100ml)、1
N−塩酸(100ml)、続いて飽和食塩水(100ml)
で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下で溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/アセト
ン=10/1)に付して精製した後、テトラヒドロフラ
ン−ジイソプロピルエーテルから結晶化させると、2−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−4−
〔4−〔2−オキソ−3−〔4−(2,2,3,3−テ
トラフルオロプロポキシ)フェニル〕−1H,3H−イ
ミダゾール−1−イル〕フェニル〕−3(2H,4H)
−1,2,4−トリアゾロン(化合物;0.26g)
が無色粉末晶として得られた。
【0175】融点:181〜183℃ 元素分析値 :C3226684として 計算値(%):C,54.86;H,3.74;N,15.99 実測値(%):C,54.58;H,3.75;N,15.71 〔α〕20 D −18.9°(c=1.0% in MeOH)
【0176】実施例3 実施例2と同様にして、2−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−4−〔4−〔2−オキソ−3−
〔4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フ
ェニル〕−1H,3H−イミダゾール−1−イル〕フェ
ニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物)が得られた。
【0177】無色粉末晶 融点:214〜215℃ 元素分析値 :C3124684として 計算値(%):C,54.23;H,3.52;N,16.32 実測値(%):C,54.05;H,3.37;N,16.32 〔α〕20 D −19.0°(c=1.0% in MeOH)
【0178】実施例4 60%油性水素化ナトリウム(0.24g)とジメチル
スルホキシド(60ml)の混合物を80℃で30分間か
き混ぜた。この混合物に、4−〔4−〔5−オキソ−4
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H,4H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニル〕−3
(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン(1.94
g)を加えて5分間かき混ぜた後、(2R,3S)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチル
オキシラン(1.0g)を加え、アルゴン雰囲気中、8
0℃で24時間かき混ぜた。反応液を冷却後、酢酸エチ
ル(300ml)で希釈し、水(50ml×2)と食塩水
(50ml)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマト
グラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エチル=1/2→
酢酸エチル)に付して精製すると、2−〔(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル〕−4−〔4−〔5−オキ
ソ−4−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H,
4H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニ
ル〕−3−(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物;0.46g)が淡黄色粉末として得られ
た。
【0179】1H-NMR (CDCl3)δ:1.31 (3H, d, J=7Hz),
4.36 (2H, q, J=8.4Hz), 4.37 (1H, d, J=14Hz), 5.03
(1H, d, J=14Hz), 5.10 (1H, q, J=7Hz), 5.44 (1H,
s), 6.75-6.88 (2H, m), 7.48-7.65 (1H,m), 7.67 (2H,
d, J=9Hz), 7.68 (1H, s), 7.69 (1H, s),7.83 (1H,
s), 7.94 (1H, s), 8.16 (2H, d, J=9Hz)
【0180】実施例5 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシラン(1.0g)と4−〔4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェ
ニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(0.91g)を実施例4と同様に反応させ、2−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−4−
〔4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
フェニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾ
ロン(化合物;0.54g)を得た。
【0181】無色粉末状晶 融点:182〜184℃1 H-NMR (CDCl3)δ:1.32 (3H, d, J=7Hz), 4.40 (1H,
d, J=14.4Hz), 5.03 (1H, d, J=14.4Hz), 5.11 (1H, q,
J=7Hz), 5.41 (1H, s),6.75-6.90 (2H, m), 7.50-7.65
(1H, m), 7.69 (1H, s),7.79 (2H, d, J=9Hz), 7.88
(2H, d, J=9Hz), 7.92 (1H,s) 7.96 (1H, s), 8.14 (1
H, s), 8.65 (1H, s) 元素分析値 :C2219292として 計算値(%):C,55.11;H,3.99;N,26.29 実測値(%):C,55.05;H,4.01;N,26.14 IR(KBr):1714, 1618, 1556, 1527, 1394cm-1
【0182】実施例6 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシラン(1.0g)と4−〔4
−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェ
ニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(1.09g)を実施例4と同様に反応させ、2−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−4−
〔4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)
フェニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾ
ロン(化合物;0.27g)を得た。
【0183】無色粉末状晶 融点:219〜220℃1 H-NMR (CDCl3)δ:1.32 (3H, d, J=7Hz), 4.40 (1H,
d, J=14.2Hz), 5.03 (1H, d, J=14.2Hz), 5.10 (1H, q,
J=7Hz), 5.38 (1H, s),6.75-6.90 (2H, m), 7.50-7.65
(1H, m), 7.70 (1H, s),7.82 (2H, d, J=9Hz), 7.88
(1H, s), 7.90 (1H, s), 7.94 (2H, d, J=9Hz), 7.94
(1H, s), 8.05 (1H, s) 元素分析値 :C2219292として 計算値(%):C,55.11;H,3.99;N,26.29 実測値(%):C,54.91;H,3.97;N,26.26 IR(KBr):1700, 1675, 1618, 1556, 1527, 1502
cm-1
【0184】実施例7 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシラン(1,0g)と4−〔4
−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェ
ニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(1.09g)を実施例4と同様に反応させ、2−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−4−
〔4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)
フェニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾ
ロン(化合物;0.65g)を得た。
【0185】淡黄色板状晶 融点:213〜215℃1 H-NMR (CDCl3)δ:1.32 (3H, d, J=7Hz), 4.38 (1H,
d, J=14.2Hz), 5.04 (1H, d, J=14.2Hz), 5.11 (1H, q,
J=7Hz), 5.42 (1H, s),6.75-6.90 (2H, m), 7.50-7.64
(1H, m), 7.69 (1H, s),7.74 (2H, d, J=9Hz), 7.85
(2H, s), 7.86 (1H, s), 7.95 (1H, s), 8.25 (2H, d,
J=9Hz) 元素分析値 :C2219292として 計算値(%):C,55.11;H,3.99;N,26.29 実測値(%):C,54.97;H,3.96;N,26.29 IR(KBr):1697, 1623, 1602, 1564, 1519, 1510
cm-1
【0186】実施例8 実施例4と同様にして、2−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−4−〔4−〔5−オキソ−4−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロピル)−1H,
4H−1,2,4−トリアゾール−1−イル〕フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物)を得た。
【0187】淡黄色粉末1 H-NMR (CDCl3)δ:1.31 (3H, d, J=7Hz), 4.34 (2H,
t, J=14Hz), 4.37 (1H,d, J=14Hz), 5.04 (1H, d, J=14
Hz), 5.10 (1H, q, J=7Hz), 5.46 (1H, s), 5.98 (1H,
tt, J=53Hz, J=2.4Hz), 6.75-6.90 (2H, m), 7.50-7.65
(1H, m), 7.67 (2H, d, J=9Hz), 7.68 (1H, s), 7.72
(1H, s), 7.86 (1H, s), 7.96 (1H, s), 8.16 (2H, d,
J=9Hz)
【0188】実施例9 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシラン(2.5g)、1−〔4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェ
ニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(2.72
g)および炭酸セシウム(粉末状:9.7g)をN,N
−ジメチルホルムアミド(150ml)に加え、かき混ぜ
ながら80℃で9.5時間加熱した。反応液を冷却後、
酢酸エチル(400ml)で希釈し、氷水(150ml)に
加えて酢酸エチル層を分離した。水層を酢酸エチル(1
00ml)で抽出した。酢酸エチル層を合わせ、0.5N
−水酸化ナトリウム水(100ml)、1N−塩酸(10
0ml×2)、続いて飽和食塩水(50ml)で洗浄した。
酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下
で溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:酢酸エチル/アセトン=2/1)
に付して精製すると、1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)フェニル〕−2(1H,3
H)−イミダゾロン(化合物;1.03g)が淡黄色
粉末として得られた。
【0189】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.22 (1H, d, J=14.2Hz), 5.01 (1H, q, J=7Hz), 5.12
(1H, d, J=14.2Hz), 5.50 (1H, br),6.72 (1H, d, J=
3.2Hz), 6.73-6.90 (2H, m), 6.83 (1H,d, J=3.2Hz),
7.40-7.55 (1H, m), 7.75 (1H, s), 7.78 (2H, d, J=9.
4Hz), 7.86 (1H, s), 7.86 (2H, d, J=9.4Hz), 8.13 (1
H, s), 8.59 (1H, s) IR(KBr):3400, 3118, 1683, 1616, 1527, 1500
cm-1
【0190】実施例10 実施例9で得られた1−〔(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)フェニル〕−2(1H,3H)−
イミダゾロン(0.50g)を酢酸(25ml)に溶解
し、10%パラジウム−炭素(200mg)を加えて水素
雰囲気下、室温で3時間、さらに50℃で3時間撹拌し
た。触媒を濾別後、濾液を濃縮し、残留物をシリカゲル
クロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/アセトン=
5/1→2/1)に付して精製した後、酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテルから再結晶を行うと、1−〔(1
R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−〔4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニル〕
−2−イミダゾリジノン(化合物10;0.37g)が
無色粉末晶として得られた。
【0191】1H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7.2H
z), 3.68-4.18 (4H, m), 4.52 (1H,d, J=14Hz), 4.58-
4.80 (1H, m), 5.12 (1H, d, J=14Hz),5.38 (1H, br),
6.70-6.86 (2H, m), 7.35-7.50 (1H, m),7.66 (2H, dt,
J=9.4Hz, J=2.4Hz), 7.75 (2H, dt, J=9.4Hz, J=2.4H
z), 7.77 (1H, s), 7.87 (1H, s), 8.11 (1H,s), 8.53
(1H, s) 元素分析値 :C2322282として 計算値(%):C,57.50;H,4.62;N,23.32 実測値(%):C,57.46;H,4.47;N,23.19 IR(KBr):3390, 3106, 1677, 1614, 1523, 1484
cm-1
【0192】実施例11 1−〔4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(2.72g)と1−メチル−2−ピロリドン(100
ml)の混合物に、水素化ナトリウム(70%油性、0.
40g)を加えて室温で1時間かき混ぜた後、(2R,
3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メ
チル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)メチルオキシラン(2.51g)を加え、アルゴン
雰囲気中100℃で8時間加熱撹拌した。冷後、反応液
に酢酸エチル(400ml)を加え、水(100ml)、1
N−塩酸(100ml×2)、食塩水(50ml)で洗浄し
た。酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下
で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液:酢酸エチル→酢酸エチル/アセトン=5/
1)に付して精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピル
エーテルから再結晶を行うと、1−〔(1R,2R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ
−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,
3−トリアゾール−1−イル)フェニル〕−2(1H,
3H)−イミダゾロン(化合物11;1.82g)が淡
黄色粉末晶として得られた。
【0193】融点:178〜181℃1 H-NMR (CDCl3)δ:1.22 (3H, d, J=7Hz), 4.22 (1H,
d, J=14.4Hz), 5.01 (1H, q, J=7Hz), 5.12 (1H, d, J=
14.4Hz), 5.38 (1H, br),6.70-6.88 (4H, m), 7.40-7.5
5 (1H, m), 7.76 (1H, s),7.80-7.93 (6H, m), 8.03 (1
H, s) 元素分析値 :C2320282として 計算値(%):C,57.74;H,4.21;N,23.42 実測値(%):C,57.46;H,4.25;N,23.30 IR(KBr):1691, 1656, 1619, 1527, 1502, 1430
cm-1
【0194】実施例12 実施例11で得られた1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,3−
トリアゾール−1−イル)フェニル〕−2(1H,3
H)−イミダゾロン(0.80g)を実施例10と同様
にして接触還元反応に付すと、1−〔(1R,2R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ
−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,
3−トリアゾール−1−イル)フェニル〕−2−イミダ
ゾリジノン(化合物12;0.69g)が得られた。
【0195】無色粉末状晶1 H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz), 3.70-4.14
(4H, m), 4.52 (1H, d,J=14.2Hz), 4.60-4.78 (1H, m),
5.12 (1H, d, J=14.2Hz), 5.38 (1H, br), 6.70-6.86
(2H, m), 7.35-7.50 (1H, m), 7.68-7.82 (4H, m), 7.7
7 (1H, s), 7.86 (2H, s), 7.97 (1H, s) 元素分析値 :C2322282として 計算値(%):C,57.50;H,4.62;N,23.32 実測値(%):C,57.38;H,4.59;N,23.41 IR(KBr):1697, 1664, 1618, 1527, 1502, 1427
cm-1
【0196】実施例13 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシラン(2.51g)と、1−
〔4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)
フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(2.7
2g)を実施例11と同様にして反応させると、1−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−
〔4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)
フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(化合物
13;1.41g)が得られた。
【0197】淡黄色針状晶 融点:182〜185℃1 H-NMR (CDCl3)δ:1.22 (3H, d, J=7Hz), 4.22 (1H,
d, J=14.4Hz), 4.99 (1H, q, J=7Hz), 5.01 (1H, d, J=
14.4Hz), 5.13 (1H, br),6.70-6.88 (4H, m), 7.40-7.5
6 (1H, m), 7.75 (1H, s),7.81 (2H, d, J=9.2Hz), 7.8
4 (2H, s), 7.86 (1H, s), 8.18 (2H, d, J=9.2Hz) 元素分析値 :C2320282として 計算値(%):C,57.74;H,4.21;N,23.42 実測値(%):C,57.67;H,4.20;N,23.59 IR(KBr):3328, 1664, 1614, 1519, 1430, 1384
cm-1
【0198】実施例14 実施例13で得られた1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(2H−1,2,3−
トリアゾール−2−イル)フェニル〕−2(1H,3
H)−イミダゾロン(0.80g)を実施例10と同様
にして接触還元反応に付すと、1−〔(1R,2R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ
−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)プロピル〕−3−〔4−(2H−1,2,
3−トリアゾール−2−イル)フェニル〕−2−イミダ
ゾリジノン(化合物14;0.70g)が得られた。
【0199】無色粉末状晶 融点:196〜197℃1 H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7.4Hz), 3.68-4.12
(4H, m), 4.53 (1H,d, J=14Hz), 4.58-4.76 (1H, m),
5.13 (1H, d, J=14Hz),5.42 (1H, br), 6.70-6.85 (2H,
m), 7.36-7.50 (1H, m),7.71 (2H, d, J=9Hz), 7.76
(1H, s), 7.81 (2H, s), 7.87 (1H, s), 8.07 (2H, d,
J=9Hz) IR(KBr):3426, 1687, 1658, 1616, 1517, 1484
cm-1
【0200】実施例15 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと1−〔4−(1H−1
−ピラゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダ
ゾロンを実施例11と同様にして反応させると、1−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−
〔4−(1H−1−ピラゾリル)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロン(化合物15)が得られた。
【0201】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.22 (1H, d, J=14.4Hz), 4.98 (1H, q, J=7Hz), 5.12
(1H, d, J=14.4Hz), 5.56 (1H, br),6.47-6.54 (1H,
m), 6.68-6.88 (4H, m), 7.40-7.56 (1H, m), 7.70-7.8
5 (6H, m), 7.85 (1H, s), 7.94 (1H, d,J=2.4Hz) 元素分析値 :C2421272として 計算値(%):C,60.37;H,4.43;N,20.53 実測値(%):C,60.29;H,4.42;N,20.50
【0202】実施例16 実施例15で得られた1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1−ピラゾリ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(化
合物15)を実施例10と同様にして接触還元反応に付
すと、1−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕
−3−〔4−(1H−1−ピラゾリル)フェニル〕−2
−イミダゾリジノン(化合物16)が得られた。
【0203】1H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.65-4.10 (4H, m), 4.53 (1H, d,J=14.2Hz), 4.55-4.
75 (1H, m), 5.12 (1H, d, J=14.2Hz), 5.45 (1H, br),
6.46-6.48 (1H, m), 6.70-6.85 (2H,m), 7.35-7.50 (1
H, m), 7.60-7.75 (5H, m), 7.76 (1H,s), 7.88 (1H,
s), 7.90 (1H, d, J=2.6Hz) 元素分析値 :C2423272として 計算値(%):C,60.12;H,4.83;N,20.45 実測値(%):C,60.02;H,4.95;N,20.34
【0204】実施例17 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと1−〔4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニ
ル〕−2(1H,3H)−イミダゾロンを実施例11と
同様にして反応させると、1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロン(化合物17)が得られた。
【0205】1H-NMR (CDCl3)δ:1.20 (3H, d, J=7Hz),
4.19 (1H, d, J=14.4Hz), 4.97 (1H, q, J=7Hz), 5.10
(1H, d, J=14.4Hz), 5.37 (2H, s),5.55 (1H, br), 6.
65 (1H, d, J=3.2Hz), 6.70-6.90 (3H,m), 7.37 (2H,
d, J=8.6Hz), 7.35-7.55 (1H, m), 7.69(2H, d, J=8.6H
z), 7.74 (1H, s), 7.85 (1H, s), 7.99 (1H, s), 8.10
(1H, s)
【0206】実施例18 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと4−〔4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロンを
実施例11と同様にして反応させると、2−〔(1R,
2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)プロピル〕−4−〔4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物18)が得られた。
【0207】1H-NMR (CDCl3)δ:1.30 (3H, d, J=7.2H
z), 4.36 (1H, d, J=14.2Hz), 5.02(1H, d, J=14.2Hz),
5.09 (1H, q, J=7.2Hz), 5.42 (2H,s), 5.43 (1H, s),
6.75-6.90 (2H, m), 7.43 (2H, d, J=8.6Hz), 7.50-7.
67 (1H, m), 7.63 (2H, d, J=8.6Hz), 7.69 (1H, s),
7.82 (1H, s), 7.94 (1H, s), 8.01 (1H, s), 8.15 (1
H, s)
【0208】実施例19 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと4−〔4−(1H−1
−ピラゾリル)フェニル〕−3(2H,4H)−1,
2,4−トリアゾロンを実施例11と同様にして反応さ
せると、2−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−4−〔4−(1H−1−ピラゾリル)フェニル〕
−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン(化合
19)が得られた。
【0209】1H-NMR (CDCl3)δ:1.32 (3H, d, J=7Hz),
4.38 (1H, d, J=14.4Hz), 5.05 (1H, d, J=14.4Hz),
5.11 (1H, q, J=7Hz), 5.45 (1H, s),6.52-6.54 (1H,
m), 6.76-6.90 (2H, m), 7.50-7.65 (1H,m), 7.65-7.93
(7H, m), 7.96 (1H, s), 7.98 (1H, d, J=2.6Hz)
【0210】実施例20 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと1−〔4−(2H−
1,2,3−トリアゾール−2−イルメチル)フェニ
ル〕−2(1H,3H)−イミダゾロンを実施例11と
同様にして反応させると、1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(2H−1,2,3−
トリアゾール−2−イルメチル)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロン(化合物20)が得られた。
【0211】1H-NMR (CDCl3)δ:1.19 (3H, d, J=7Hz),
4.17 (1H, d, J=14.4Hz), 4.95 (1H, q, J=7Hz), 5.09
(1H, d, J=14.4Hz), 5.55 (1H, br),5.63 (2H, s), 6.
63 (1H, d, J=3.2Hz), 6.70-6.86 (3H,m), 7.40-7.55
(1H, m), 7.42 (2H, d, J=8.6Hz), 7.64(2H, s), 7.64
(2H, d, J=8.6Hz), 7.73 (1H, s), 7.85 (1H, s)
【0212】実施例21 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと4−〔4−(2H−
1,2,3−トリアゾール−2−イルメチル)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロンを
実施例11と同様にして反応させると、2−〔(1R,
2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)プロピル〕−4−〔4−(2H−
1,2,3−トリアゾール−2−イルメチル)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物21)が得られた。
【0213】1H-NMR (CDCl3)δ:1.29 (3H, d, J=7Hz),
4.34 (1H, d, J=14.4Hz), 5.02 (1H, d, J=14.4Hz),
5.08 (1H, q, J=7Hz), 5.44 (1H, s),5.66 (2H, s), 6.
73-6.87 (2H, m), 7.46 (2H, d, J=8.6Hz), 7.50-7.62
(1H, m), 7.58 (2H, d, J=8.6Hz), 7.66 (2H, s), 7.68
(1H, s), 7.78 (1H, s), 7.94 (1H, s) 元素分析値 :C2321292として 計算値(%):C,55.98;H,4.29;N,25.55 実測値(%):C,55.87;H,4.18;N,25.42
【0214】実施例22 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと4−〔4−(1H−1
−イミダゾリル)フェニル〕−3(2H,4H)−1,
2,4−トリアゾロンを実施例11と同様にして反応さ
せると、2−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−4−〔4−(1H−1−イミダゾリル)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物22)が得られた。
【0215】1H-NMR (CDCl3)δ:1.32 (3H, d, J=7Hz),
4.40 (1H, d, J=14Hz), 5.03 (1H,d, J=14Hz), 5.11
(1H, q, J=7Hz), 5.42 (1H, s), 6.73-6.88 (2H, m),
7.26 (1H, s), 7.33 (1H, s), 7.51-7.65(1H, m), 7.57
(2H, d, J=9Hz), 7.71 (1H, s), 7.76 (2H, d, J=9H
z), 7.86 (1H, s), 7.91 (1H, s), 7.95 (1H,s)
【0216】実施例23 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと1−〔4−(1H−1
−イミダゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミ
ダゾロンを実施例11と同様にして反応させると、1−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−
〔4−(1H−1−イミダゾリル)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロン(化合物23)が得られた。
【0217】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.22 (1H, d, J=14Hz), 5.00 (1H,q, J=7Hz), 5.12 (1
H, d, J=14Hz), 5.56 (1H, br), 6.70 (1H, d, J=3Hz),
6.76-6.86 (3H, m), 7.23 (1H, s), 7.30 (1H, s), 7.
42-7.54 (1H, m), 7.49 (2H, d, J=8Hz),7.75 (1H, s),
7.78 (1H, s), 7.84 (2H, d, J=8Hz), 7.86 (1H, s)
【0218】実施例24 実施例23で得られた1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1−イミダゾ
リル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(化合物23)を実施例10と同様にして接触還元反応
に付すと1−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−3−〔4−(1H−1−イミダゾリル)フェニ
ル〕−2−イミダゾリジノン(化合物24)が得られ
た。
【0219】1H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.70-4.08 (4H, m), 4.52 (1H, d,J=14Hz), 4.55-4.76
(1H, m), 5.11 (1H, d, J=14Hz), 5.40 (1H, br), 6.7
3-6.84 (2H, m), 7.20 (1H, s), 7.26(1H, s), 7.36-7.
50 (1H, m), 7.39 (2H, d, J=9Hz), 7.69 (2H, d, J=9H
z), 7.76 (1H, s), 7.82 (1H, s), 7.87 (1H, s)
【0220】実施例25 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと4−〔4−(2H−2
−テトラゾリル)フェニル〕−3(2H,4H)−1,
2,4−トリアゾロンを実施例11と同様にして反応さ
せると、2−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−4−〔4−(2H−2−テトラゾリル)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物25)が得られた。
【0221】1H-NMR (CDCl3)δ:1.33 (3H, d, J=7Hz),
4.40 (1H, d, J=14Hz), 5.04 (1H,d, J=14Hz), 5.11
(1H, q, J=7Hz), 5.37 (1H, s), 6.77-6.88 (2H, m),
7.52-7.64 (1H, m), 7.71 (1H, s), 7.87(2H, d, J=9H
z), 7.92 (1H, s), 7.95 (1H, s), 8.34 (2H, d, J=9H
z), 8.71 (1H, s) 元素分析値 :C21182102として 計算値(%):C,52.50;H,3.78;N,29.15 実測値(%):C,52.36;H,3.85;N,29.02
【0222】実施例26 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと1−〔4−(2H−2
−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミ
ダゾロンを実施例11と同様にして反応させると、1−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−
〔4−(2H−2−テトラゾリル)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロン(化合物26)が得られた。
【0223】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.22 (1H, d, J=14Hz), 5.02 (1H,q, J=7Hz), 5.12 (1
H, d, J=14Hz), 5.49 (1H, br), 6.75 (1H, d, J=3Hz),
6.75-6.85 (2H, m), 6.85 (1H, d, J=3Hz), 7.42-7.54
(1H, m), 7.76 (1H, s), 7.85 (1H, s),7.93 (2H, d,
J=9Hz), 8.25 (2H, d, J=9Hz), 8.68 (1H,s)
【0224】実施例27 実施例26で得られた1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(2H−2−テトラゾ
リル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(化合物26)を実施例10と同様にして接触還元反応
に付すと1−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−3−〔4−(2H−2−テトラゾリル)フェニ
ル〕−2−イミダゾリジノン(化合物27)が得られ
た。
【0225】1H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.69-3.81 (1H, m), 3.94-4.10 (3H, m), 4.52 (1H,
d, J=14Hz), 4.62-4.80 (1H, m), 5.13(1H, d, J=14H
z), 5.25-5.50 (1H, br), 6.72-6.84 (2H,m), 7.36-7.4
9 (1H, m), 7.77 (1H, s), 7.80 (2H, d, J=9Hz), 7.86
(1H, s), 8.13 (2H, d, J=9Hz), 8.64 (1H,s)
【0226】実施例28 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと1−〔4−(1H−
1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)フェニ
ル〕−2(1H,3H)−イミダゾロンを実施例11と
同様にして反応させると、1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,3−
トリアゾール−1−イルメチル)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロン(化合物28)が得られた。
【0227】1H-NMR (CDCl3)δ:1.20 (3H, d, J=7Hz),
4.19 (1H, d, J=14Hz), 4.97 (1H,q, J=7Hz), 5.09 (1
H, d, J=14Hz), 5.55 (1H, br), 5.59 (2H, s), 6.65
(1H, d, J=3.2Hz), 6.75-6.90 (3H, m),7.35-7.55 (4H,
m), 7.66-7.75 (4H, m), 7.84 (1H, s)
【0228】実施例29 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと4−〔4−(1H−
1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロンを
実施例2と同様にして反応させると、2−〔(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル〕−4−〔4−(1H−
1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)フェニ
ル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物29)が得られた。
【0229】1H-NMR (CDCl3)δ:1.30 (3H, d, J=7Hz),
4.36 (1H, d, J=14Hz), 5.00 (1H,d, J=14Hz), 5.08
(1H, q, J=7Hz), 5.41 (1H, s), 5.63(2H, s), 6.75-6.
90 (2H, m), 7.40-7.64 (6H, m), 7.69(1H, s), 7.76
(1H, s), 7.80 (1H, s), 7.94 (1H, s)
【0230】実施例30 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと1−〔4−(2−メチ
ル−4−チアゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)−
イミダゾロンを実施例11と同様にして反応させると、
1−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3
−〔4−(2−メチル−4−チアゾリル)フェニル〕−
2(1H,3H)−イミダゾロン(化合物30)が得ら
れた。
【0231】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
2.78 (3H, s), 4.22 (1H, d, J=14Hz), 4.98 (1H, q,
J=7Hz), 5.12 (1H, d, J=14Hz), 5.60(1H, br), 6.70-
6.85 (4H, m), 7.33 (1H, s), 7.40-7.55 (1H, m), 7.6
9-8.00 (6H, m)
【0232】実施例31 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと4−〔4−(2−メチ
ル−4−チアゾリル)フェニル〕−3(2H,4H)−
1,2,4−トリアゾロンを実施例2と同様にして反応
させると、2−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−4−〔4−(2−メチル−4−チアゾリル)フェ
ニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン
(化合物31)が得られた。
【0233】1H-NMR (CDCl3)δ:1.31 (3H, d, J=7Hz),
2.79 (3H, s), 4.37 (1H, d, J=14Hz), 5.04 (1H, d,
J=14Hz), 5.11 (1H, q, J=7Hz), 5.47(1H, s), 6.77-6.
90 (2H, m), 7.39 (1H, s), 7.50-7.70(4H, m), 7.85-
8.05 (4H, m)
【0234】実施例32 (2R,3S)−2−(2−フルオロフェニル)−3−
メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)メチルオキシランと1−〔4−(1H−1,2,
3−トリアゾール−1−イル)フェニル〕−2(1H,
3H)−イミダゾロンを実施例11と同様にして反応さ
せると、1−〔(1R,2R)−2−(2−フルオロフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3
−〔4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イ
ル)フェニル)〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(化合物32)が得られた。
【0235】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.23 (1H, d, J=14.2Hz), 5.08 (1H, q, J=7Hz), 5.17
(1H, d, J=14.2Hz), 5.36 (1H, br),6.73 (1H, d, J=
3.2Hz), 6.86 (1H, d, J=3.2Hz), 6.99-7.09 (2H, m),
7.19-7.52 (2H, m), 7.51-7.92 (6H, m),7.80 (1H, s),
8.03 (1H, s) 元素分析値 :C2321FN82として 計算値(%):C,59.99;H,4.60;N,24.23 実測値(%):C,59.62;H,4.61;N,24.13
【0236】実施例33 (2R,3S)−2−(2−フルオロフェニル)−3−
メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)メチルオキシランと1−〔4−(2H−1,2,
3−トリアゾール−2−イル)フェニル〕−2(1H,
3H)−イミダゾロンを実施例11と同様にして反応さ
せると、1−〔(1R,2R)−2−(2−フルオロフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3
−〔4−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(化
合物33)が得られた。
【0237】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.23 (1H, d, J=14Hz), 5.07 (1H,q, J=7Hz), 5.18 (1
H, d, J=14Hz), 5.37 (1H, br), 6.70 (1H, d, J=3.2H
z), 6.83 (1H, d, J=3.2Hz), 6.98-7.08(2H, m), 7.19-
7.51 (2H, m), 7.73 (1H, s), 7.75 (2H,d, J=9.2Hz),
7.83 (2H, s), 7.85 (1H, s), 8.17 (2H,d, J=9.2Hz) 元素分析値 :C2321FN82として 計算値(%):C,59.99;H,4.60;N,24.33 実測値(%):C,59.80;H,4.58;N,23.87
【0238】実施例34 実施例32で得られた1−〔(1R,2R)−2−(2
−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,3−トリアゾー
ル−1−イル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダ
ゾロン(化合物32)を実施例10と同様にして接触還
元反応に付すと、1−〔(1R,2R)−2−(2−フ
ルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−3−〔4−(1H−1,2,3−トリアゾール−
1−イル)フェニル〕−2−イミダゾリジノン(化合物
34)が得られた。
【0239】1H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.72-4.14 (4H, m), 4.54 (1H, d,J=14.2Hz), 4.70-4.
84 (1H, m), 5.17 (1H, d, J=14.2Hz), 5.30 (1H, br),
6.96-7.08 (2H, m), 7.18-7.50 (2H,m), 7.68-7.78 (4
H, m), 7.75 (1H, s), 7.84 (2H, s), 7.98 (1H, s) 元素分析値 :C2323FN82として 計算値(%):C,59.73;H,5.01;N,24.23 実測値(%):C,59.32;H,4.99;N,24.00
【0240】実施例35 実施例33で得られた1−〔(1R,2R)−2−(2
−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル〕−3−〔4−(2H−1,2,3−トリアゾー
ル−2−イル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダ
ゾロン(化合物33)を実施例10と同様にして接触還
元反応に付すと1−〔(1R,2R)−2−(2−フル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−3−〔4−(2H−1,2,3−トリアゾール−
2−イル)フェニル〕−2−イミダゾリジノン(化合物
35)が得られた。 融点:178−179℃
【0241】1H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.71-4.07 (4H, m), 4.54 (1H, d,J=14Hz), 4.74-4.77
(1H, m), 5.18 (1H, d, J=14Hz), 5.38 (1H, br), 6.9
6-7.06 (2H, m), 7.16-7.51 (2H, m),7.71 (2H, d, J=9
Hz), 7.74 (1H, s), 7.80 (2H, s), 7.83 (1H, s), 8.0
7 (2H, d, J=9Hz) 元素分析値 :C2323FN82として 計算値(%):C,59.73;H,5.01;N,24.23 実測値(%):C,59.49;H,5.23;N,24.01
【0242】実施例36 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシラン(0.50g)、4−
〔4−(2−メチル−4−オキサゾリル)フェニル〕−
3(2H,4H)−1,2,4−トリアゾロン(0.5
6g)および炭酸カリウム(粉末状:1.38g)を1
−メチル−2−ピロリドン(5ml)とN,N−ジメチル
ホルムアミド(4ml)の混液に加え、かき混ぜながら9
0℃で20時間加熱した。反応液を冷却後、酢酸エチル
(40ml)で希釈し、氷水(40ml)に加えて酢酸エチ
ル層を分離した。酢酸エチル層を0.5N−水酸化ナト
リウム水(40ml)、1N−塩酸(40ml)、続いて飽
和食塩水(40ml)で洗浄した。酢酸エチル層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:
酢酸エチル→酢酸エチル:メタノール=9:1)に付し
て精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルか
ら結晶化させると、2−〔(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル〕−4−〔4−(2−メチル−4−オキサ
ゾリル)フェニル〕−3(2H,4H)−1,2,4−
トリアゾロン(化合物36、0.33g)が得られた
【0243】1H-NMR (CDCl3)δ:1.31 (3H, d, J=7Hz),
2.54 (3H, s), 4.36 (1H, d, J=14Hz), 5.04 (1H, d,
J=14Hz), 5.10 (1H, q, J=7Hz), 5.47(1H, s), 6.77-6.
88 (2H, m), 7.51-7.69 (4H, m), 7.85(1H, s), 7.86
(2H, d, J=8Hz), 7.88 (1H, s), 7.96 (1H, s)
【0244】実施例37 (2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)メチルオキシランと1−〔4−(2−メチ
ル−4−オキサゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)
−イミダゾロンを実施例11と同様にして反応させる
と、1−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−
3−〔4−(2−メチル−4−オキサゾリル)フェニ
ル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(化合物37
が得られた。
【0245】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
2.53 (3H, s), 4.21 (1H, d, J=14Hz), 4.97 (1H, q,
J=7Hz), 5.12 (1H, d, J=14Hz), 5.60(1H, br), 6.69-
6.86 (4H, m), 7.42-7.55 (1H, m), 7.69 (2H, d, J=9H
z), 7.73 (1H, s), 7.80 (2H, d, J=9Hz),7.84 (1H,
s), 7.86 (1H, s)
【0246】実施例38 (2R,3S)−2−(2−フルオロフェニル)−3−
メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)メチルオキシラン(2.24g)、1−〔4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニ
ル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(2.17g)
および炭酸セシウム(粉末状:7.76g)をジメチル
スルホキシド(100ml)に加え、かき混ぜながら10
0℃で17時間加熱した。反応液を冷却後、酢酸エチル
(200ml)で希釈し、氷水(200ml)に加えて酢酸
エチル層を分離した。水層を酢酸エチル(100ml)で
抽出した。酢酸エチル層を合わせ、0.5N−水酸化ナ
トリウム水(100ml)、1N−塩酸(100ml×
2)、続いて飽和食塩水(100ml)で洗浄した。酢酸
エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶
媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:酢酸エチル:アセトン=4:1)に付
して精製すると、1−〔(1R,2R)−2−(2−フ
ルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−3−〔4−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロ
ン(化合物38、0.45g)が得られた。
【0247】1H-NMR (CDCl3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.23 (1H, d, J=14Hz), 5.02 (1H,q, J=7Hz), 5.17 (1
H, d, J=14Hz), 5.37 (1H, br), 6.71 (1H, d, J=3.2H
z), 6.86 (1H, d, J=3.2Hz), 6.99-7.10(2H, m), 7.20-
7.52 (2H, m), 7.70-7.89 (6H, m), 8.13(1H, s), 8.58
(1H, s)
【0248】実施例39 実施例38で得られた1−〔(1R,2R)−2−(2
−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダ
ゾロン(化合物38)を実施例10と同様にして接触還
元反応に付すと1−〔(1R,2R)−2−(2−フル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル〕−3−〔4−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)フェニル〕−2−イミダゾリジノン(化合物
39)が得られた。
【0249】1H-NMR (CDCl3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.72-4.10 (4H, m), 4.53 (1H, d,J=14.2Hz), 4.76-4.
79 (1H, m), 5.17 (1H, d, J=14.2Hz), 5.19 (1H, br),
6.97-7.09 (2H, m), 7.17-7.46 (2H,m), 7.63-7.77 (5
H, m), 7.82 (1H, s), 8.10 (1H, s), 8.52 (1H, s) 元素分析値 :C2323FN82として 計算値(%):C,59.73;H,5.01;N,24.23 実測値(%):C,59.33;H,5.03;N,23.98
【0250】実施例40 (2R,3S)−2−(2−フルオロフェニル)−3−
メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)メチルオキシラン(2.34g)、1−〔4−
(2H−2−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3
H)−イミダゾロン(2.28g)および炭酸セシウム
(粉末状:6.52g)を1−メチル−2−ピロリドン
(100ml)に加え、かき混ぜながら80℃で18時間
加熱した。反応液を冷却後、酢酸エチル(200ml)で
希釈し、氷水(200ml)に加えて酢酸エチル層を分離
した。水層を酢酸エチル(100ml)で抽出した。酢酸
エチル層を合わせ、1N−塩酸(100ml×2)、続い
て飽和食塩水(100ml)で洗浄した。酢酸エチル層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:
ヘキサン:アセトン=1:1)に付して精製すると、1
−〔(1R,2R)−2−(2−フルオロフェニル)−
2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−〔4−
(2H−2−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3
H)−イミダゾロン(化合物40、0.494g)が無
色粉末晶として得られた。
【0251】1H-NMR(CDCL3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.23 (1H, d, J=14Hz), 5.10 (1H,q, J=7Hz), 5.19 (1
H, d, J=14Hz), 5.34 (1H, br), 6.75 (1H, d, J=3.2H
z), 6.88 (1H, d, J=3.2Hz), 6.99-7.09(2H, m), 7.20-
7.51 (2H, m), 7.75 (1H, s), 7.81 (1H,s), 7.94 (2H,
d, J=9Hz), 8.25 (2H, d, J=9Hz), 8.68(1H, s) 元素分析値:C2220FN92として 計算値:C,57.26;H,4.37;N,27.32 実測値:C,57.19;H,4.29;N,27.07
【0252】実施例41 実施例40で得られた1−〔(1R,2R)−2−(2
−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル〕−3−〔4−(2H−2−テトラゾリル)フェ
ニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(化合物
)を実施例10と同様にして接触還元反応に付すと1
−〔(1R,2R)−2−(2−フルオロフェニル)−
2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−〔4−
(2H−2−テトラゾリル)フェニル〕−2−イミダゾ
リジノン(化合物41)が無色粉末晶として得られた。
【0253】1H-NMR(CDCL3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.74-3.81 (1H, m), 3.94-4.13 (3H, m), 4.53 (1H,
d, J=14Hz), 4.63-4.81 (1H, m), 5.13(1H, d, J=14H
z), 5.15-5.30 (1H, br), 6.97-7.07 (2H,m), 7.17-7.4
5 (2H, m), 7.78 (1H, s), 7.79 (2H, d, J=9Hz), 7.83
(1H, s), 8.13 (2H, d, J=9Hz), 8.65 (1H,s) 元素分析値:C2222FN92として 計算値:C,57.01;H,4.78;N,27.20 実測値:C,56.96;H,4.86;N,26.84
【0254】実施例42 72%油性水素化ナトリウム(17mg)をジメチルホル
ムアミド(3ml)中で分散させ、氷冷下で、1,2,4
−トリアゾール(42mg)を加えて室温で40分間撹拌
した。次いで、1−〔(1R,2S)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2,3−エポキシ−1−メチル
プロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フ
ェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(0.20
5g)のジメチルホルムアミド溶液(2ml)を加えて5
0℃で6時間加熱した。冷却後、反応液に冷水(30m
l)、酢酸エチル(30ml)を加えて分液し、水層を酢
酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を合わせて水、
飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶出液:酢酸エチル)に付して精製すると、1−
〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−
〔4−(1H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1
H,3H)−イミダゾロン(化合物42,0.15g)
が無色粉末晶として得られた。
【0255】1H-NMR(CDCL3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.22 (1H, d, J=14Hz), 5.03 (1H,q, J=7Hz), 5.13 (1
H, d, J=14Hz), 5.45 (1H, br), 6.74-6.88 (4H, m),
7.42-7.55 (1H, m), 7.77 (1H, s), 7.82 (2H, d, J=9H
z), 7.86 (1H, s), 7.96 (2H, d, J=9Hz),9.06 (1H, s) 上記反応における水素化ナトリウムの代りに炭酸カリウ
ムを用いて、同様条件下で反応を行った場合においても
同一の生成物(化合物42)が得られた。
【0256】実施例43 実施例42で得られた1−〔(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾ
リル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン
(化合物42)を実施例10と同様にして接触還元反応
に付すと1−〔(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアーゾール−1−イル)プロ
ピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フェニ
ル〕−2−イミダゾリジノン(化合物43)が無色粉末
晶として得られた。
【0257】1H-NMR(CDCL3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.69-4.14 (4H, m), 4.52 (1H, d,J=14Hz), 4.65-4.80
(1H, m), 5.12 (1H, d, J=14Hz), 5.35 (1H, br), 6.7
4-6.84 (2H, m), 7.36-7.49 (1H, m),7.68 (2H, d, J=9
Hz), 7.77 (1H, s), 7.82 (2H, d, J=9Hz), 7.87 (1H,
s), 8.98 (1H, s)
【0258】実施例44 72%油性水素化ナトリウム(120mg)をジメチルホ
ルムアミド(10ml)中で分散させ、氷冷下で1,2,
4−トリアゾール(290mg)を加えて室温で30分間
撹拌した。次いで、1−〔(1R,2S)−2−(2−
フルオロフェニル)−2,3−エポキシ−1−メチルプ
ロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フェ
ニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(0.82
g)のジメチルホルムアミド溶液(5ml)を加えて50
℃で5時間加熱した。冷却後、反応液に冷水(30m
l)、酢酸エチル(40ml)を加えて分液し、水層を酢
酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を合わせて水、
飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(溶出液:酢酸エチル)に付して精製すると、1−
〔(1R,2R)−2−(2−フルロオフェニル)−2
−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−〔4−(1
H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2(1H,3H)
−イミダゾロン(化合物44,0.30g)が無色粉末
晶として得られた。
【0259】1H-NMR(CDCL3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.22 (1H, d, J=14Hz), 5.10 (1H,q, J=7Hz), 5.18 (1
H, d, J=14Hz), 5.31 (1H, br), 6.75 (1H, d, J=3Hz),
6.90 (1H, d, J=3Hz), 6.99-7.32 (3H, m), 7.43-7.51
(1H, m), 7.75 (1H, s), 7.80-7.85 (3H, m), 7.97 (2
H, d, J=9Hz), 9.07 (1H, s)
【0260】実施例45 実施例44で得られた1−〔(1R,2R)−2−(2
−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フェ
ニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(化合物
)を実施例10と同様にして接触還元反応に付すと1
−〔(1R,2R)−2−(2−フルオロフェニル)−
2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)プロピル〕−3−〔4−
(1H−1−テトラゾリル)フェニル〕−2−イミダゾ
リジノン(化合物45)が得られた。
【0261】1H-NMR(CDCL3)δ:1.08 (3H, d, J=7Hz),
3.70-4.19 (4H, m), 4.53 (1H, d,J=14Hz), 4.72-4.88
(1H, m), 5.10-5.26 (2H, m), 6.97-7.45 (4H, m), 7.
68 (2H, d, J=9Hz), 7.76 (1H, s), 7.82 (1H, s), 7.8
3 (2H, d, J=9Hz), 8.97 (1H, s)
【0262】実施例46 1−〔(1R,2S)−2−(2−フルオロフェニル)
−2−ヒドロキシ−3−メタンスルホニルオキシ−1−
メチルプロピル〕−3−〔4−(1H−1−テラゾリ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(2
00mg)をジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、
1H−1,2,4−トリアゾール(83mg)と炭酸カリ
ウム(168mg)を加えて50℃で20時間加熱した。
反応液を酢酸エチル(30ml)で希釈後、水(15m
l)、1N−塩酸(15ml×2)および食塩水(15m
l)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下で溶媒を留去し、残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィー〔溶出液、酢酸エチル〕に付して精製した。目
的画分を濃縮し、酢酸エチルとジイソプロピルエーテル
の混液から再結晶すると、1−〔(1R,2R)−2−
(2−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリ
ル)フェニル〕−2(1H,3H)−イミダゾロン(化
合物44:65mg)が無色粉末晶として得られた。
【0263】1H-NMR(CDCL3)δ:1.21 (3H, d, J=7Hz),
4.22 (1H, d, J=14Hz), 5.11 (1H,q, J=7Hz), 5.18 (1
H, d, J=14Hz), 5.32 (1H, br), 6.75 (1H, d, J=3Hz),
6.90 (1H, d, J=3Hz), 7.00-7.27 (3H, m), 7.43-7.51
(1H, m), 7.75 (1H, s), 7.80-7.84 (3H, m), 7.97 (2
H, d, J=9Hz), 9.06 (1H, s)
【0264】本発明の化合物(I)に属する好ましい一
群の化合物を表10〜14に例示するが、本発明はこれ
らの化合物に限定されるものではない。
【0265】
【表10】
【0266】
【表11】
【0267】
【表12】
【0268】
【表13】
【0269】
【表14】
【0270】製剤例1 上記実施例7によって得られた化合物を用いて、下記
に示す処方の全成分を混和し、ゼラチンカプセルに充填
し、カプセル1個当たり、50mgの化合物を含有するカ
プセル剤を製造した。 実施例7の化合物 50mg 乳糖 100mg コーンスターチ 40mg ステアリン酸マグネシウム 10mg 合計 200mg
【0271】製剤例2 上記実施例10によって得られた化合物10とステアリン
酸マグネシウムを可溶性デンプンの水溶液で顆粒化し、
乾燥後、乳糖およびコーンスターチと混合した。混合物
を圧縮成型し、下記に示す処方の錠剤を製造した。
【0272】 実施例10の化合物10 50mg 乳糖 65mg コーンスターチ 30mg 可溶性デンプン 35mg ステアリン酸マグネシウム 20mg 合計 200mg
【0273】実験例1 方法:5週令のCrj:CDF1マウスに最小致死量の
カンディダ アルビカンスTAを静脈内に接種した。試
験化合物を30%HPCD(ヒドロキシプロピル−β−
シクロデキストリン)溶液として感染直後に1回経口投
与した。薬効は、感染7日後のマウスの生存率からリー
ド・アンド・ムンチ(Reed and Muench)法により算出
されるED50値によって示した。 結果:本発明化合物の実験的マウス感染症における感染
防御効果を表15および表16に示す。
【0274】
【表15】
【0275】
【表16】
【0276】
【発明の効果】本発明の化合物またはその塩は、低毒性
で優れた抗真菌活性を有する。従って、本発明の化合物
またはその塩は、抗真菌剤として、哺乳動物の真菌感染
症の予防および治療に用いることができる。また、本発
明の化合物またはその塩は、農業用抗真菌剤としても用
いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 31/10 A61P 31/10 C07D 403/14 C07D 403/14 413/14 413/14 417/14 417/14 // A01N 43/653 A01N 43/653 Q 43/76 43/76 43/78 43/78 B (56)参考文献 特開 平6−293740(JP,A) 特開 平7−228574(JP,A) 特開 平7−206903(JP,A) Chemical & Pharma ceutical Bulletin; vol.44(No.2)p314−327 (1996) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 249/12 A61K 31/4166 A61K 31/4196 A61K 31/42 A61K 31/425 A61P 31/10 C07D 403/14 C07D 413/14 C07D 417/14 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Arは置換されていてもよいフェニル基を、R
    1およびR2は同一または異なって、水素原子または低級
    アルキル基を、あるいはR1とR2とが相合わさって低級
    アルキレン基を、R3は水素原子またはアシル基を、X
    は窒素原子またはメチン基を、AはY=Z(YおよびZ
    は同一または異なって、窒素原子または低級アルキル基
    で置換されていてもよいメチン基を示す)または低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいエチレン基を、nは0
    〜2の整数を、Azは置換されていてもよいアゾリル基
    を示す〕で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】 Arは、ハロゲン原子、ハロゲン化C
    1-4アルキル基、ハロゲン化C1-4アルコキシ基、C1-4
    アルキルスルホニル基およびハロゲン化C1-4アルキル
    スルホニル基からなる群から選択された1〜3個の置換
    基で置換されていてもよいフェニル基を、R1およびR2
    は同一または異なって、水素原子またはC1-4アルキル
    基を、あるいはR1とR2とが相合わさってC2-4アルキ
    レン基を、R3は水素原子、C1-7アルカノイル基、C
    7-15アリールカルボニル基、C2-7アルコキシカルボニ
    ル基、C7-15アリールオキシカルボニル基またはC8-20
    アラルキルカルボニル基を、AはY=Z(YおよびZは
    同一または異なって、窒素原子またはC1-4アルキル基
    で置換されていてもよいメチン基を示す)またはC1-4
    アルキル基で置換されていてもよいエチレン基を、Az
    はオキソ基、水酸基、カルボキシル基、エステル化され
    ていてもよいカルボキシル基、ニトロ基、アミノ基、C
    1-10アルカノイルアミノ基、モノ−C1-10アルキルアミ
    ノ基、ジ−C1-10アルキルアミノ基、C1-6アルキル
    基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン化C
    1-6アルキル基、ハロゲン化C1-6アルコキシ基、チオキ
    ソ基、メルカプト基、C1-6アルキルチオ基、C1-6アル
    キルスルホニル基、C1-10アルカノイル基、フェニル
    基、C1-6アルキルフェニル基、C1-6アルコキシフェニ
    ル基、ハロゲン化フェニル基、ハロゲン化C1-6アルキ
    ルフェニル基およびハロゲン化C1-6アルコキシフェニ
    ル基からなる群から選択された1または2個の置換基で
    置換されていてもよいアゾリル基を示す請求項1記載の
    化合物。
  3. 【請求項3】 Azのアゾリル基が1から4個の窒素原
    子を環構成原子として含有し、さらに環構成原子として
    硫黄または酸素原子を含有していてもよい5員芳香族複
    素環基である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1およびR2の一方が水素原子で、他方
    がC1-4アルキル基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Arが結合する炭素原子が(R)−配位
    であり、R2が結合する炭素原子が(R)−配位である
    請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R3が水素原子である請求項1記載の化
    合物。
  7. 【請求項7】 Xが窒素原子である請求項1記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 Arがハロゲン原子で置換されたフェニ
    ル基である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Arが1または2個のフッ素原子で置換
    されたフェニル基である請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】 Arが2−フルオロフェニル基または
    2,4−ジフルオロフェニル基である請求項9記載の化
    合物。
  11. 【請求項11】 Aが−CH2−CH2−である請求項1
    記載の化合物。
  12. 【請求項12】 Aが−N=CH−、−CH=N−また
    は−CH=CH−である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】 nが0である請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】 Azで示されるアゾリル基が、オキソ
    基、C1-6アルキル基、ハロゲン化C1-6アルキル基およ
    びハロゲン化C1-6アルキルオキシフェニル基からなる
    群から選択された1または2個の置換基で置換されてい
    てもよいジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チ
    アゾリルまたはオキサゾリル基である請求項1記載の化
    合物。
  15. 【請求項15】 Azで示されるアゾリル基が、トリア
    ゾリル基またはテトラゾリル基である請求項1記載の化
    合物。
  16. 【請求項16】 式(I') 【化2】 〔式中Ar'はモノフルオロフェニルまたはジフルオロ
    フェニル基であり、A'は−N=CH−、−CH=CH
    −または−CH2−CH2−であり、Az'はオキソ基、
    1-6アルキル基、ハロゲン化C1-6アルキル基およびハ
    ロゲン化C1-6アルコキシフェニル基からなる群から選
    択された1または2個の置換基で置換されていてもよい
    ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル
    またはオキサゾリル基である〕で表される化合物または
    その塩である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】 A'が−CH2−CH2−、かつAz'が
    トリアゾリルまたはテトラゾリルである請求項16記載
    の化合物。
  18. 【請求項18】 1−〔(1R,2R)−2−(2,4
    −ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
    −3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
    プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,4−トリアゾ
    ール−1−イル)フェニル〕−2−イミダゾリジノンま
    たはその塩である請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】 1−〔(1R,2R)−2−(2,4
    −ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
    −3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
    プロピル〕−3−〔4−(1H−1,2,3−トリアゾ
    ール−1−イル)フェニル〕−2−イミダゾリジノンま
    たはその塩である請求項1記載の化合物。
  20. 【請求項20】 1−〔(1R,2R)−2−(2,4
    −ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
    −3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
    プロピル〕−3−〔4−(2H−2−テトラゾリル)フ
    ェニル〕−2−イミダゾリジノンまたはその塩である請
    求項1記載の化合物。
  21. 【請求項21】 1−〔(1R,2R)−2−(2,4
    −ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
    −3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
    プロピル〕−3−〔4−(1H−1−テトラゾリル)フ
    ェニル〕−2−イミダゾリジノンまたはその塩である請
    求項1記載の化合物。
  22. 【請求項22】 (1)式(II) 【化3】 〔式中、Arは置換されていてもよいフェニル基を、R
    1およびR2は同一または異なって、水素原子または低級
    アルキル基を、あるいはR1とR2とが相合わさって低級
    アルキレン基を、AはY=Z(YおよびZは同一または
    異なって、窒素原子または低級アルキル基で置換されて
    いてもよいメチン基を示す)または低級アルキル基で置
    換されていてもよいエチレン基を、nは0〜2の整数
    を、Azは置換されていてもよいアゾリル基を示す〕で
    表される化合物またはその塩と、式(III) 【化4】 〔式中、Xは窒素原子またはメチン基を示す〕で表され
    る化合物またはその塩とを反応させ、必要に応じてアシ
    ル化するか、または、 (2)式(IV) 【化5】 〔式中、Arは置換されていてもよいフェニル基を、R
    1およびR2は同一または異なって水素原子または低級ア
    ルキル基を、あるいはR1とR2とが相合わさって低級ア
    ルキレン基を、Xは窒素原子またはメチン基を示す〕で
    表される化合物またはその塩と、式(V') 【化6】 〔式中、A''は−N=CH−、−CH=N−または−C
    H=CH−を、nは0〜2の整数を、Azは置換されて
    いてもよいアゾリル基を示す〕で表される化合物または
    その塩とを反応させ、必要に応じてアシル化するか、 (3)式(I'') 【化7】 〔式中、Arは置換されていてもよいフェニル基を、R
    1およびR2は同一または異なって水素原子または低級ア
    ルキル基を、あるいはR1とR2とが相合わさって低級ア
    ルキレン基を、R3は水素原子またはアシル基を、Xは
    窒素原子またはメチン基を、nは0〜2の整数を、Az
    は置換されていてもよいアゾリル基を示す〕で表わされ
    る化合物またはその塩を還元し、必要に応じてアシル化
    することを特徴とする請求項1記載の化合物の製造法。
  23. 【請求項23】 請求項1記載の化合物を含有する医薬
    組成物。
JP08029096A 1995-02-17 1996-02-16 アゾール化合物およびその用途 Expired - Fee Related JP3056412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08029096A JP3056412B2 (ja) 1995-02-17 1996-02-16 アゾール化合物およびその用途

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2957995 1995-02-17
JP28531895 1995-11-01
JP7-285318 1995-11-01
JP7-29579 1995-11-01
JP08029096A JP3056412B2 (ja) 1995-02-17 1996-02-16 アゾール化合物およびその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09183769A JPH09183769A (ja) 1997-07-15
JP3056412B2 true JP3056412B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=27286427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08029096A Expired - Fee Related JP3056412B2 (ja) 1995-02-17 1996-02-16 アゾール化合物およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3056412B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HUP0303249A3 (en) 2001-02-22 2007-03-28 Sankyo Co Water-soluble triazole fungicide compounds and pharmaceutical compositions containing them
JP5250967B2 (ja) * 2005-11-30 2013-07-31 三菱化学株式会社 有機化合物、電荷輸送材料、電荷輸送材料用組成物および有機電界発光素子
EP1956008B1 (en) * 2005-11-30 2012-03-28 Mitsubishi Chemical Corporation Organic compound, charge-transporting material, composition for charge-transporting material and organic electroluminescent device
EP2519508B1 (en) * 2009-12-31 2014-07-02 Viamet Pharmaceuticals, Inc. Metalloenzyme inhibitor compounds
EP3464262B1 (en) * 2016-05-27 2020-02-26 Bristol-Myers Squibb Company Triazolones and tetrazolones as inhibitors of rock

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Chemical & Pharmaceutical Bulletin;vol.44(No.2)p314−327(1996)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09183769A (ja) 1997-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0567982B1 (en) Azole compounds, their production and use
AU653082B2 (en) Optically active azole compounds their production and use
CA2201477C (en) New pyrimidone derivatives with antifungal activity
US7151182B2 (en) Intermediates for N-substituted carbamoyloxyalkyl-azolium derivatives
US5545652A (en) Triazole and imidazole compounds and their use as antifungal therapeutic agents
Tsuruoka et al. Synthesis and antifungal activity of novel thiazole-containing triazole antifungals. II. Optically active ER-30346 and its derivatives
JPH1045750A (ja) アゾール化合物、その製造方法及び用途
RU2145605C1 (ru) Производное ди- и триазолилпропана, способы его получения и фармацевтическая композиция на его основе
US4661507A (en) Antifungal S-ethers of 2-aryl-3-mercapto-1-(1H-1,2,4-triazol-1-yl) propan-2-ols and corresponding sulfoxides and sulfones
JP3415865B2 (ja) 光学活性アゾール化合物およびその用途
US4505919A (en) Antifungal S-arylmethyl- and S-heterocyclylmethyl ethers of 2-aryl-3-mercapto-1-(1H-1,2,4-triazol-1-yl) propan-2-ols
EP0659751A1 (en) Optically active azole derivatives, their production and use
WO1996025410A1 (en) Azole compounds, their production and use
JP3056412B2 (ja) アゾール化合物およびその用途
EP0115400B1 (en) Triazole antifungal agents
KR19980703346A (ko) 아포리포프로테인-b 합성 억제제인 신규한 트리아졸론
JPS6320432B2 (ja)
WO1999002524A1 (fr) Composes antifongiques a base de triazole
JP2000507275A (ja) 真菌感染の治療剤としての新規なトリアゾール類
JPH03870B2 (ja)
JPH07228574A (ja) 光学活性アゾール誘導体、その製造方法及び用途
CZ20032028A3 (cs) Sloučeniny azolu jako fungicidní činidla
JP2961538B2 (ja) イミダゾロンおよびイミダゾリジノン誘導体の合成中間体および製造法
JPS6345676B2 (ja)
JPH08104676A (ja) アゾール化合物、その製造方法及び用途

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000328

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees