JP3056311U - ペット用トイレ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペット放尿時の汚水の飛散を確実に防止する
ペット用トイレを提供する。 【解決手段】 略桶状の前方側を切欠開口させて成るト
レー体１の上に、複数の透孔４を有する底面部３の後方
縁部側に背もたれ状にフード１０を延設して成る略座椅
子タイプの床体５が載置されて成り、トレー体１の上縁
部にトレー体側掛架用リブ２を形成すると共に、床体５
の周縁部に床体側掛架用リブ６を形成し、前記トレー体
側掛架用リブ２に床体側掛架用リブ６が着脱可能に掛架
されて、トレー体１と床体５とが一体となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、小動物ペットである、主としてラビット等の飼育用として使用され るペット用トイレに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のペット用トイレとしては、図６に示すように、ペット飼育用ケ ージ１００内のコーナー側部にＬ型板状の透明仕切板１０１を当てがって固定し ておくことにより、ペット放尿時に汚水が外部に飛散しないようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来例においては、透明仕切板１０１をペットが噛み取っ たり、ペットが透明仕切板１０１に衝突したりして外れてしまうことがあった。 そのため、透明仕切板１０１の下側とペット飼育用ケージ１００の内底部に配し たトレイ１０２の縁部との間にバックル等の固定部材１０３を介して透明仕切板 １０１をトレイ１０２に固定させる必要があり、取り付け構造自体が複雑化し、 且つ高価なものとなる等の問題点を有していた。しかも、従来の透明仕切板１０ １では、ペット飼育用ケージ１００のサイズに応じて仕切面積が制約されるため 、ペット放尿時の汚水の飛散を充分に食い止めることができなかった。

【０００４】 そこで、本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、 ペット放尿時の汚水の飛散を確実に防止させ、しかもペットが噛み付いたり、衝 突したりしても容易に倒壊してしまうことのないようにした、安価で且つ簡易な 構造のペット用トイレを提供することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案にあっては、ケージ内コーナー部に設置されるか、もしくは 単体で使用されるペット用トイレＰであって、該ペット用トイレＰは、略桶状の 前方側を切欠開口させて成るトレー体１の上に、複数の透孔４を有する底面部３ の後方縁部側に背もたれ状にフード１０を延設して成る略座椅子タイプの床体５ が載置されて成り、トレー体１の上縁部にトレー体側掛架用リブ２を形成すると 共に、床体５の周縁部に床体側掛架用リブ６を形成し、前記トレー体側掛架用リ ブ２に床体側掛架用リブ６が着脱可能に掛架されて、トレー体１と床体５とが一 体となることで、上述した課題を解決した。 また、ケージ内コーナー部に設置されるか、もしくは単体で使用されるペット 用トイレＰであって、該ペット用トイレＰは、トレー体１の上に床体５が載置さ れて成り、該トレー体１は、トレー体側底面部７の後方縁部側に立設させたトレ ー体側後方壁面部８と、該トレー体側後方壁面部８の上縁部と前記トレー体側底 面部７の前方縁部とに亙って連設されたトレー体側掛架用リブ２とを有して前方 側を開口させて成る略桶状のものとすると共に、前記床体５は、床体側底面部３ に複数の透孔４を有し、該床体側底面部３の後方縁部側に立設させた背もたれ状 の床体側後方壁面部９と、該床体側後方壁面部９の上縁部と前記床体側底面部３ の前方縁部とに亙って連設された床体側掛架用リブ６と、前記床体側後方壁面部 ９から上方に向けて背もたれ状にフード１０を延設して成る略座椅子タイプのも のとすることで、前記トレー体側掛架用リブ２に床体側掛架用リブ６が着脱可能 に掛架されて、トレー体１と床体５とが一体となることで、同じく上述した課題 を解決した。 そして、前記トレー体１および床体５は、各底面部が略三角形状、略四角形状 、略五角形状、菱形状、あるいは略多角形状、もしくは円形、楕円形、長円形、 卵型形状等に形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。 さらに、前記フード１０は、連設する複数の平面により形成されているか、も しくは円弧状に形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。 加えて、前記床体側掛架用リブ６の内側面には下方へ向けて少なくとも２個の 嵌合用突起２０を有し、前記トレー体側掛架用リブ２には当該嵌合用突起２０を 嵌着させる嵌合用孔部２１を有することで、同じく上述した課題を解決した。

【０００６】 本考案に係るペット用トイレにあっては、底面部３の後方縁部側に立設させた 背もたれ状のフード１０がペット放尿時の汚水の外部への飛散を確実に防止させ 、さらにトレー体側掛架用リブ２に床体側掛架用リブ６が着脱可能に合致掛架さ れてトレー体１と床体５とが一体となるようにしたことで、トレー体１に対し床 体５を飛出転倒させることなく安定に保持させ、しかもトレー体１から床体５を 取り外すことにより、トレー体１内に収容した汚水の廃棄、トレー体１と床体５ の清掃を容易に行なわせる。

【０００７】 また、床体側掛架用リブ６の嵌合用突起２０をトレー体側掛架用リブ２の嵌合 用孔部２１に嵌合させることで、ペットがフード１０に噛み付いたり、フード１ ０に衝突したりしても、容易にトレー体１から床体５が外れてしまうことがなく 、トレー体１に対し床体５のフード１０を安定して起立保持させる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の一実施の形態を説明する。本考案は、図１乃至 図５に示すように、略五角形状に形成した略桶状の前方側を切欠開口させ、上縁 部に外方へ略逆Ｕ字状、略Ｌ字型、略三角形状等に折曲させたトレー体側掛架用 リブ２を形成して成る抗菌処理を施した合成樹脂製のトレー体１と、底面部３に 複数の透孔４を開穿し、該底面部３の前方縁部を残して後方縁部側に背もたれ状 にフード１０を延設し、前記トレー体側掛架用リブ２を着脱可能に掛架させるた めに周縁部を外方へ略逆Ｕ字状、略Ｌ字型、略三角形状等に折曲させて床体側掛 架用リブ６を形成して成る略座椅子タイプの抗菌処理を施した合成樹脂製の床体 ５とから構成してある。

【０００９】 また、図２乃至図５に示すように、トレー体１は、略五角形状に形成した底面 部７の前方一辺縁部を残して少なくとも後方側二辺であるコーナー部に、前方か ら後方へ向けて次第に傾斜させながら起立するように後方壁面部８を立設させて あり、後方壁面部８の上縁部と底面部７の前方一辺縁部とに亙って外方へ向けて 略逆Ｕ字状、略Ｌ字型、略三角形状等に折曲させて成るトレー体側掛架用リブ２ を連設させてある。

【００１０】 一方、床体５は、略五角形状に形成した底面部３に汚水漏抜用の複数の透孔４ を穿設し、該底面部３の前方一辺縁部を残して少なくとも後方側二辺であるコー ナー部に背もたれ状の後方壁面部９を立設してあり、該後方壁面部９の上縁部と 前記床体５の底面部３の前方一辺縁部とに亙って外方へ向けて略逆Ｕ字状、略Ｌ 字型、略三角形状等に折曲させて成る床体側掛架用リブ６を連設してある。さら に、前記床体５側の後方壁面部９から上方に向けて背もたれ状にフード１０を延 設して、床体５を略座椅子タイプに形成してある。

【００１１】 トレー体１の内底面の略中央には、汚水吸収用の抗菌性シーツ（図示せず）を 敷設した際に、シーツがずれたり捲れたりしないように保持しておくためのシー ツ固定用の突起３０を設けてある。前記フード１０の上縁部は外方へ向けて略Ｕ 字状、略Ｌ字型、略三角形状等に折曲させてあり、この折曲部分の下部には補強 用リブ３１を設けてある。また、前記トレー体側掛架用リブ２の下部にもこれを 補強するための補強用リブ３１を設けてある。また、トレー体１側の後方壁面部 ８側のトレー体側掛架用リブ２には、飼育用ケージ（図示せず）にトレー体１を 保持固定しておくための保持用突片部３２を設けてある。

【００１２】 さらに、図２乃至図５に示すように、前記床体側掛架用リブ６の略逆Ｕ字状、 略Ｌ字型、略三角形状等の内側面には、下方へ向けて前方一辺縁部側の左右に２ 個と、床体５の後方壁面部９側の左右に２個との計４個の嵌合用突起２０を突設 してある。一方、前記トレー体側掛架用リブ２には、前記嵌合用突起２０に対向 してこれを嵌着させるための嵌合用孔部２１を計４個穿設してある。尚、この嵌 合用突起２０と嵌合用孔部２１との個数と位置は上記構成に限らず、種々に変更 しても良いことは勿論である。

【００１３】 図示例のペット用トイレＰは、ケージ内コーナー部に設置するのに好ましい形 状であるが、トレー体１と床体５の形状を変更することで、ケージ内のどの位置 に設置させても差し支えない。また、ケージ内に複数のペット用トイレＰを設置 しても良い。さらに、トレー体１の底面部７および床体５の底面部３は略三角形 状、略四角形状、略五角形状、菱形状あるいは略多角形状、もしくは円形、楕円 形、長円形、卵型形状等の各種の形状に成形し、これに対応してフード１０の形 状を種々に変形することも可能である。加えて、前記フード１０は、連設する複 数の平面により形成されているか、もしくは円弧状に形成されていても良い。

【００１４】 次に、本考案の使用の一例を説明する。例えば、図２に示すように、トレー体 １と床体５とを予め清掃し、床体側掛架用リブ６に設けた嵌合用突起２０をトレ ー体１のトレー体側掛架用リブ２に設けた嵌合用孔部２１に合致嵌合させながら 掛架させてペット用トイレＰ（図１参照）を形成し、例えば、ケージ内コーナー 部に設置。または、ペット用トイレＰを単体として使用する。ペット放尿による 汚水は、床体５の透孔４を介してトレー体１に溜められる。このとき、トレー体 １に安定的に起立保持させてある床体５のフード１０により、汚水の外部への飛 散が確実に防止される。また、清掃時には、図２に示すように、トレー体１から 床体５を取り外すことにより、汚水の廃棄、トレー体１と床体５の清掃を簡単に 行なうことができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、以上のように構成されており、特に床体５の底面部３の後方縁部側 に立設させた背もたれ状のフード１０により、床体５上でペットが放尿した時の 汚水の飛散を確実に防止できる。しかも、ペットが噛み付いたり、衝突したりし ても容易に倒壊してしまうことがなく、安価で且つ簡易な構造のペット用トイレ Ｐを提供することができる。

【００１６】 また、トレー体側掛架用リブ２に床体側掛架用リブ６が着脱可能に合致掛架さ れてトレー体１と床体５とが一体となるようにしたことで、トレー体１に対し床 体５を飛出転倒させることなく安定して保持でき、しかもトレー体１から床体５ を取り外すことにより、汚水の廃棄、トレー体１と床体５の清掃を簡単に行なう ことができる。

【００１７】 さらに、床体側掛架用リブ６の嵌合用突起２０をトレー体側掛架用リブ２の嵌 合用孔部２１に嵌合させたことで、ペットがフード１０に噛み付いたり、衝突し たりしても、トレー体１から床体５が外れてしまうことがなく、トレー体１に対 し床体５のフード１０を安定して起立保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示したもので、組立状
態のペット用トイレの全体斜視図である。

【図２】同じく、ペット用トイレの分解斜視図である。

【図３】同じく、ペット用トイレの平面図である。

【図４】同じく、ペット用トイレの側面図である。

【図５】同じく、ペット用トイレの断面図である。

【図６】従来技術を示した飼育用ケージの全体斜視図で
ある。

【符号の説明】

Ｐ…ペット用トイレ １…トレー体 ２…トレー体側
掛架用リブ ３…底面部 ４…透孔 ５…床体 ６…床体側掛架
用リブ ７…底面部 ８…後方壁面部 ９…後方壁面部 １０…フード ２０…嵌合用突起 ２１…嵌合用孔
部 ３０…突起 ３１…補強用リ
ブ ３２…保持用突片部 １００…ペット飼育用ケージ １０１…透明仕
切板 １０２…トレイ １０３…固定部
材

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケージ内コーナー部に設置されるか、も
   しくは単体で使用されるペット用トイレであって、該ペ
   ット用トイレは、略桶状の前方側を切欠開口させて成る
   トレー体の上に、複数の透孔を有する底面部の後方縁部
   側に背もたれ状にフードを延設して成る略座椅子タイプ
   の床体が載置されて成り、トレー体の上縁部にトレー体
   側掛架用リブを形成すると共に、床体の周縁部に床体側
   掛架用リブを形成し、前記トレー体側掛架用リブに床体
   側掛架用リブが着脱可能に掛架されて、トレー体と床体
   とが一体となることを特徴とするペット用トイレ。
2. 【請求項２】 ケージ内コーナー部に設置されるか、も
   しくは単体で使用されるペット用トイレであって、該ペ
   ット用トイレは、トレー体の上に床体が載置されて成
   り、該トレー体は、底面部の後方縁部側に立設させた後
   方壁面部と、該後方壁面部の上縁部と前記底面部の前方
   縁部とに亙って連設されたトレー体側掛架用リブとを有
   して前方側を開口させて成る略桶状のものとすると共
   に、前記床体は、底面部に複数の透孔を有し、該底面部
   の後方縁部側に立設させた背もたれ状の後方壁面部と、
   該後方壁面部の上縁部と前記底面部の前方縁部とに亙っ
   て連設された床体側掛架用リブと、前記後方壁面部から
   上方に向けて背もたれ状にフードを延設して成る略座椅
   子タイプのものとすることで、前記トレー体側掛架用リ
   ブに床体側掛架用リブが着脱可能に掛架されて、トレー
   体と床体とが一体となることを特徴とするペット用トイ
   レ。
3. 【請求項３】 前記トレー体および床体は、各底面部が
   略三角形状、略四角形状、略五角形状、菱形状、あるい
   は略多角形状、もしくは円形、楕円形、長円形、卵型形
   状等に形成されている請求項１または請求項２記載のペ
   ット用トイレ。
4. 【請求項４】 前記フードは、連設する複数の平面によ
   り形成されているか、もしくは円弧状に形成されている
   請求項１乃至請求項３のいずれか記載のペット用トイ
   レ。
5. 【請求項５】 前記床体側掛架用リブの内側面には下方
   へ向けて少なくとも２個の嵌合用突起を有し、前記トレ
   ー体側掛架用リブには当該嵌合用突起を嵌着させる嵌合
   用孔部を有する請求項１乃至請求項４のいずれか記載の
   ペット用トイレ。