JP3056030B2 - 伸線装置 - Google Patents
伸線装置Info
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- JP3056030B2 JP3056030B2 JP5273386A JP27338693A JP3056030B2 JP 3056030 B2 JP3056030 B2 JP 3056030B2 JP 5273386 A JP5273386 A JP 5273386A JP 27338693 A JP27338693 A JP 27338693A JP 3056030 B2 JP3056030 B2 JP 3056030B2
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Description
線材を細径化する伸線装置に関し、特に伸線材の計尺精
度を向上し得る伸線装置に関するものである。
る計尺機構は図4に示すような構成であり、計尺ローラ
11の軸12を支持台13に固定し、計尺ローラ11に
は反応板14を取付け、伸線材の走行に伴って計尺ロー
ラ11とともに回転する反応板14を近接スイッチ15
でパルス数として検知し、該パルス数をカウンタ16で
計数することにより伸線材の通過長さが求められる。
ように、最終ダイス3の後方に引取キャプスタン1とガ
イドローラ2が対の位置関係にあるように配設され、さ
らにその後方に、ダンサーローラ4、4が設置される構
成が一般的である。そして、上記計尺機構における計尺
ローラは、引取キャプスタン1と対で設けられるガイド
ローラ2が兼用している。なお、上記引取キャプスタン
1は線材Wをダイス3より引抜くために使用されるもの
で、ガイドローラ2はこの引取張力を安定させると共に
伸線材Wにかかる引張・圧縮・曲げ応力を緩和する目的
で設置されており、このガイドローラ2と引取キャプス
タン1との間には伸線材Wが数回巻架される。
来の計尺手段により得られた伸線材の計測値と実測値と
ではかなりの差があり、計尺精度に劣っていた。その
上、伸線材の長さは、生産性、作業性の観点から長尺化
されてきているため、計尺精度が低下する傾向が助長さ
れやすいという背景がある。
なりの余裕(以下「余尺」という)をもたせてリールに
巻装することが行われているが、余尺量が多くなること
は、コスト的に無駄であり、また、リールに残存する伸
線材を解線する作業を非常に煩雑にする。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、精度
の高い計尺を可能とし、余尺量の減少によるコスト低減
および解線作業負担の軽減を図り得る計尺機構を備えた
伸線装置を提供することにある。
に本発明者等は伸線材の計尺精度を低下せしめる原因に
ついて種々調査研究した結果、計尺部である引取キャプ
スタンと計尺ローラとに複数回巻架される伸線材の張力
が高いことおよびその張力のバラツキが大きいことが計
尺精度に大きく影響することを明らかにした。
る際には5500g程度の引抜力を必要とし、この引抜
力に基づく引取機構における伸線材の張力分布の実際の
数値を示すと、図3に示す引取キャプスタン1とガイド
ローラ(計尺ローラ)2との間に巻架される伸線材Wの
A〜E各部における張力は、A部=約5500g、B部
=約5000g、C部=約4500g、D部=約300
0g、E部=約900gであり、平均値で約3800g
程度である。上記引抜力は伸線加工度、引張強さ等の設
定条件によってその値は前後し、またダイス摩耗、線材
の伸び等により変動する。このため、上記伸線材の張力
にもバラツキが生じる。
伸びとは密接な関係にあり、上記伸線材についてみる
と、約3000gで0.41%、約4000gで0.5
5%、約5000gで0.69%の伸度を示し、張力が
高いほど高伸度となる。
と、非常に大きい伸びで且つ伸び変動の大きい伸線材を
計尺していることになり、その結果、計尺された数値は
伸線材の実長よりもかなり大きく、しかもそのバラツキ
は非常に大きいものとなるのである。
負荷される張力が低く、またバラツキが小さい箇所で伸
線材を計尺することにより、最終的な伸線材の実長によ
り近似させ得ると考え、本発明をなすに至ったものであ
る。
材の走行経路において、対の位置にある引取キャプスタ
ンおよびガイドローラと、巻取張力を制御するダンサー
ローラとの間に、計尺ローラを配設してなる伸線装置に
ある。
た伸線材は、対の位置にある引取キャプスタンおよびガ
イドローラ相互間に数回巻架されて、安定した低張力で
計尺ローラを通過し、ダンサーローラを経て巻取リール
に巻取られる。このように、計尺ローラにおける伸線材
の張力は低く安定しているため、伸びのバラツキおよび
伸び値は小さく、実長により近い計尺が可能となる。
明する。図1は本発明の伸線装置の主要部を表す概略構
成図である。同図において、1は引取キャプスタンであ
り、対の位置にあるガイドローラ2とともに最終ダイス
3の後方に配置され、引取キャプスタン1とガイドロー
ラ2により伸線材Wを引取るための引取機構を構成す
る。4、4は巻取張力を制御するためのダンサーローラ
であり、一方のローラが伸線材Wの張力を一定範囲にコ
ントロールするように上下方向に移動する。以上の構成
は従来と同様であり、本発明の特徴は引取キャプスタン
1とガイドローラ2からなる引取機構とダンサーローラ
4との間に伸線材を計尺するための計尺ローラ5を設け
た点にある。6は計尺ローラ5と対の位置にあるガイド
ローラで、計尺ローラ5上で伸線材Wの滑りが生じない
ように、また線踏みを起こさないように、計尺ローラ5
とガイドローラ6との間には伸線材Wが数回巻架され
る。なお、計尺ローラ5の近傍には図4に示すような構
成の計尺機構を備えており、計尺ローラ5とガイドロー
ラ6との上下位置関係は図1とは逆でもよく、さらに線
踏等の問題を懸念する恐れがなければ、ガイドローラ6
は不要である。
認するため、上記実施例の伸線装置を改造して実験機を
製作した。図1に示す装置に対する実験機における改造
点は、ガイドローラ2を計尺ローラと置換した点にあ
り、この実験機では2箇所に計尺部が設けられている。
そして、連続湿式伸線加工にて線径1.2mmの線材を最
終線径0.25mmに、伸線長152000m程度に伸線
した。この伸線における計尺ローラでの伸線材の張力、
計尺長(カウンタによる計測)、実測長(メジャーによ
る計測)、実測長と計尺長との差異、計尺精度を以下の
表1に示す。なお、ローラ2を計尺ローラとする場合が
従来例、ローラ5を計尺ローラとする場合が実施例であ
る。
りも高い計尺精度であり、そのバラツキも小さいことが
分かる。なお、表1において、実施例における計尺精度
の平均値は0.0356%、標準偏差は0.0073で
あるのに対し、従来例における計尺精度の平均値は0.
4674%、標準偏差は0.0514である。
は、伸線材の計尺を高精度でなし得るため、余尺量を著
しく減少し、コスト低減および解線作業負担の軽減をな
し得る等の効果を奏する。
ある。
る。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 線材の走行経路において、対の位置にあ
る引取キャプスタンおよびガイドローラと、巻取張力を
制御するダンサーローラとの間に、計尺ローラを配設し
てなる伸線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5273386A JP3056030B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 伸線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5273386A JP3056030B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 伸線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07124627A JPH07124627A (ja) | 1995-05-16 |
JP3056030B2 true JP3056030B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=17527179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5273386A Expired - Lifetime JP3056030B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 伸線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3056030B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-01 JP JP5273386A patent/JP3056030B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07124627A (ja) | 1995-05-16 |
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