JP3055765B2 - 作業用簡易階段構造 - Google Patents

作業用簡易階段構造

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JP3055765B2
JP3055765B2 JP8078146A JP7814696A JP3055765B2 JP 3055765 B2 JP3055765 B2 JP 3055765B2 JP 8078146 A JP8078146 A JP 8078146A JP 7814696 A JP7814696 A JP 7814696A JP 3055765 B2 JP3055765 B2 JP 3055765B2
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frame
work
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staircase
staircase structure
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正志 嶋津
勇造 中山
信市 新吉
尚史 末次
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川重工事株式会社
尚史 末次
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、ビルや橋梁等の大型
構造物の構築作業等に使用する昇降作業用の簡易タイプ
の階段の構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】当業者に周知の如く、ビルや鉄塔,橋梁
等の大型の構造物を構築する建築,土木,プラント等の
建設現場では当該建設の施工に従事する作業者が上方や
下方や側方に移動して所定の作業をするためにエレベー
ターやリフトや階段,梯子等の昇降設備が不可欠である
が、該種昇降設備は当該構造物の施工に際して当該施工
工程の進渉に応じて当該作業現場の場所に仮設的に設置
したり、所定に移設したり、次の施工現場に再利用する
べく解体撤去,格納,保管したりすることが頻繁に行わ
れている。
【0003】しかしながら、これらの昇降仮設備のうち
作業者の昇降移動に際し挙動の自由性があり、こまめな
作業に利便性を有したりする等に加えて主として低コス
トで組立や撤去等が出来る利点から、仮設階段設備が一
般には広く採り入れられているが、簡易な構造の仮設階
段構造としては鋼管を集合した枠組足場として図5に示
す様なものとして所謂ビテイ足場1が用いられているの
が一般的であり、即ち、当該図5(ル),(オ)に示す
様なビテイ足場1として鳥居型の建枠2とし、その上端
角部に補強体3を形成し、筋違材5等を用いて剛性のあ
る固定構造とし、当該図5(オ)に示す様に、必要な数
だけ建枠2,2を併設して所定段数刺し込み式に積み上
げてアームロック4を外れ止めとして組み付け筋違材
5,5を取り付け、建枠2,2の上部に布板6,6を渡
設して仮設足場7とし、次に、当該図5(ワ),
(カ),(ヨ)に示す様に、該仮設足場7の所定部位に
階段枠8を取り付けて仮設簡易階段9として作業員10
が昇降作業等に利用していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さりながら、かかる在
来態様の仮設簡易階段9の構造にあっては当該仮設簡易
階段9を構成するビテイ足場1の鋼管等の部材数が極め
て多いために、組立に際しての工数が多いばかりでな
く、解体撤去に際しても当然工数が多く、作業が煩瑣に
なるという難点があり、しかも、これらの組立,解体作
業が確実な管理のもとにおかれ難い点から作業員10や
施工用治具等が墜落したり落下したりする等の安全上の
虞がある欠点もあり、コスト高となる不利点もあり、長
い工期を要するという不都合さがあった。
【0005】そして、施工対象の構造物が長大大型にな
ればなるほど当該仮設簡易階段9もまた高さが高くな
り、費用,工期,安全性等の面からマイナス点がより多
くなるというデメリットがあった。
【0006】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく多数の単品部材の寄せ集めによる接合組立態様に
代えて昇降階段を成す全ての部材を工場に於て規格的に
予め相互に有機的に結合して一体の階段ブロックと成
し、輸送や格納や保管等の作業を効率的に行うべく、該
階段ブロックを展開,折りたたみ自在な構造とし作業現
場に於ては当該構造体を上下、或いは、左右に開くこと
により、各単品部材を組み立てることなくワンタッチ的
にスムーズに組み立てることが出来、しかも、作業終了
後もコンパクトに折りたたみ自在にすることが出来、組
立解体に要する費用の低減、及び、工期の短縮が図ら
れ、且つ、安全性が高く、所定の昇降移動等の作業が高
能率に行えるようにして建設産業における作業技術利用
分野に益する優れた作業用簡易階段構造を提供せんとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、所定数のステップを固定された
ササラ桁をその両側のフレームの上位と下位に高低差を
有して設けた踊場にその端部を連係させて階段ブロック
とするに、一方の踊場とフレームとがヒンジを介して相
互に旋回動を介して折りたたみ自在に連結されていると
共に、他方の踊場と該ササラ桁の一端をもヒンジを介し
て連結されて階段ブロックを構成し、該一方の踊場に対
しフレームに剛接されたブラケットと該踊場との間に該
フレームに設けたブラケットに対し、該階段ブロックを
旋回裡に展開,折りたたみ自在にするピン、或いは、ボ
ルトが枢支されるようにされ、手摺は別に展開折りたた
み自在にされている作業用簡易階段構造とした技術的手
段を講じたものである。
【0008】
【作用】所定長の柱材に水平つなぎ材と筋違材等により
所定の剛性があるフレームとし、該フレームには各々上
位と下位の踊場を段差を介しピンを介しヒンジとして旋
回動自在にし、該上位と下位の踊場の一方にはササラ桁
の端部を接合してフレームにヒンジを介し、同様に旋回
動自在にし、各ササラ桁には所定段数のステップを固設
し、又、フレームに対しヒンジを介して設けた踊場には
フレームから該踊場に対し平行状態でブラケットを設
け、折りたたみ状態では該各ブラケットからのスパン内
に各階段ブロックが相互に旋回をして折りたたみ状態に
収納されるようにされ、又、当該折りたたみ状態の該階
段ブロックには手摺等の部品が一体的に組み込まれて別
にコンパクトな折りたたみ状態にされるようにされて作
業現場まで重層姿勢状態にされるようにしてトラック等
を介してスムーズに輸送され、地上にて横置き姿勢の作
業現場に於てはクレーン等の揚上装置により一方側のフ
レームを揚上し、階段ブロックをヒンジ等を介して展開
姿勢状態にして該フレームに該ヒンジを介し連結した踊
場と上記ブラケットとの間にピン、又は、ボルトを介装
して連結して、ユニット階段ブロックを剛の状態に形成
して縦置型にセットし、それに次いで手摺等も解放状態
にして作業者は踊場、及び、ササラ桁に固設されたステ
ップを辿って所定に昇降移動し、又、各踊場に於ては上
下、横方向の三方向に通行自在に出来、その間、作業者
が墜落したり治具を落下する等の虞がなく、安全に昇降
及び側方移動が行え、又、階段ブロックの組み立てに際
しては揚上装置による展開とピン、或いは、ボルトの介
装という手段でワンタッチ的に短時間でスムーズに行
え、更に、階段ブロックをフレームを介して上段に継ぎ
足して所望高さにすることが出来、その際の作業にも既
設の下側の階段ブロックが利用され、又、所定の作業後
折りたたみを行うに際しては各階段ブロックを揚上装置
を介して再び横置き姿勢にし、荷重支持状態にてピン、
或いは、ボルトの解離を行って各階段ブロックをフレー
ムの吊り下げ姿勢でフレーム相互の相対的押し縮めによ
り端部の階段ブロックについてはササラ桁を相互に逆向
きに旋回させてフレームの端部からはみ出さないように
され、この際、ブラケットが幅方向のストッパとして機
能し、フレームの内部に各階段ブロックが完全に折りた
たみ状態でコンパクトにに収納され、再び次の作業現場
にトラック輸送されたり、倉庫に保管して再利用に供さ
れるようにする等し、作業用簡易階段がコンパクトな折
りたたみ式組立体であることから、その組立,折りたた
みがワンタッチ的に極めてスムーズに高能率で行え、耐
久性が良く、保守,点検,整備等もかからず、したがっ
て、ランニングコストやメンテナンスコストも低減さ
れ、しかも、工場での初期組立が確実に行われることか
ら、昇降作業中等における緩み等が発生せず、そのた
め、該昇降作業が安全に行われ、結果的に信頼性も高め
ることが出来るようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施の1
形態を図1〜図4に基づいて説明すれば以下の通りであ
る。
【0010】尚、図5と同一態様部分については同一符
号を付して説明するものとする。
【0011】図示形態の態様において、11はこの出願
の発明の要旨の中心を成す作業用簡易階段であり、一対
の階段ブロック24,24を示すものであって、用途条
件によりその両側のスチール製のフレーム12,12´
を適宜の連結金具33にて上下方向に連結,延長し、
大サイズ化が可能であるものである。
【0012】而して、該フレーム12は鋼製の柱材13
と水平つなぎ材14,14,14…(踊場17a,17
a´ ,17b,17b´ にあっては墜落防止の機能も
兼ねている。又、各踊場17a,17a´ ,17b,
17b´ のレベルからフレーム12,12´ 方向にあ
る構築物や足場、或いは、連結する仮設階段等への移動
を可能にするべく水平つなぎ材14a,14aが容易に
取り外し可能なようにされている。)、及び、筋違材1
5,15,15…によって枠組され、それらのジョイン
ト部16,16´ は基本的には溶接を介して(ピン連
結、或いは、ボルト締結による態様も可能ではある。)
フレーム12が平面的には充分な剛性を有する枠体を成
すように形成されている。
【0013】そして、一方側(図1上に於ては右側の)
フレーム12の内側には所定の幅方向の間隔を介して一
対の側面視L型の踊場17a,17bがその基端部をフ
レーム12との間にヒンジ18,18を介して相対的に
旋回動自在に枢設されている。
【0014】但し、該踊場17a,17bの側方に於て
は柱材13に対し一体的に設けた相互に係合離脱する図
示しないストッパが各々設けられており、踊場17aを
時計方向にのみ、又、踊場17bは反時計方向にのみ旋
回動自在にしている。
【0015】そして、反対側のフレーム12´ の柱材
13´ にヒンジ18´ を介してストッパを介して踊場
17a,17bとは逆方向の旋回動が許容される踊場1
7a´ ,17b´ が所定の間隔を介して一対枢設され
ており、該各踊場17a´,17b´ には曲折部のヒ
ンジ22を介してササラ桁20,20が一体的に相互の
段差を有して他方の右側のフレーム12の柱材13にヒ
ンジ18を介して設けられた踊場17a,17bにヒン
ジ22を介し枢設され、該ササラ桁20には所定段数の
ステップ21,21…が固設されている。
【0016】尚、図示形態においては図示の都合上、上
下一対の階段ブロック24,24が示されているが、設
計により踊場17a,17a´ ,17b,17b´ を
介して階段ブロック24,24に横方向に隣設して併設
状に他の階段ブロック24が斜設され得るものである。
【0017】而して、各踊場の階段ブロック24寄りに
フレーム12,12´ の芯材13,13´ に平行なサ
ブアーム33´ が所定長さで立設されている。
【0018】而して、図1に示す形態の態様にあって階
段ブロック24,24はヒンジ18,18´ ,22,
22を介して非剛性状態にあるが、各フレーム12,1
2´から相対向する方向に一体的に延設して剛接された
ブラケット23,23´ と踊場17a,17bはピ
ン、或いは、ボルト25により挿通されて一体化連結さ
れ、それによって各階段ブロック24はフレーム12,
12´ と共にリジッドな剛性を有する形状を保持する
ことが出来るようにされているが、当該態様にあっては
ササラ桁20が強度的にフレーム12´ ,12´ に対
して筋違材としても充分に機能する。
【0019】尚、階段ブロック24に於ては、踊場17
a,17a´ 、及び、ササラ桁20,20は相互に逆
向きに旋回して折りたたまれ、折りたたみ姿勢状態では
フレーム12,12´ の端部からはみ出ることがない
ようにされており、したがって、左側のフレーム12´
の踊場17a´ ,17b´ のストッパは設けられて
いないものである。
【0020】而して、図3,図4に於て26は手摺であ
り、図4に示す様に、階段ブロック24に対して折りた
たみ解放自在にされてフレーム12,12´ 内に折り
たたまれるようにされており、各ササラ桁20と略平行
状態に在る手摺かさ木26´は該手摺かさ木26´ と
ササラ桁20に一体的に取り付けられたブラケット2
8,28´ に手すり子27,27、及び、該両手すり
子27,27間に折りたたみ時に該手すり子27,27
相互の端部が干渉しないように当該図4(ト)〜(チ)
に示す様に、ヒンジ29´ ,29´ を介し連結ジョイ
ント30を介し連結ソケット31のスライドアップダウ
ンを介し180°曲折,直線化可能に設けられており、
該連結ソケット31はその強度と剛性を手すり子27同
様に充分に有するようにパイプ状にされている。
【0021】したがって、階段ブロック24を地上に横
置式にセットし、一方側のフレーム12(12´ )の
柱材13(13´)を他方側の柱材13´ (13)にク
レーン等の揚昇装置を介し吊り下げ状態で近接させ、ヒ
ンジ18,18´ ,22を介しササラ桁20が踊場1
7bに対し、折りたたまれる姿勢になると、次いで、図
4(ホ)の状態から当該図4(チ)の状態に手摺26は
連結ソケット31のスライドにより移動して手すり子2
7,27は連結ジョイント30を介して曲折状態に折り
たたまれていく。
【0022】尚、該手摺26が折りたたまれた姿勢、或
いは、展開した姿勢状態を維持するべくブラケット28
´ にヒンジ29´ の図示しないピンの挿脱等によりス
トッパとして機能させる。
【0023】勿論、当該一方のフレーム12の柱材13
を他方のフレーム12´ の柱材13´ に対し、クレー
ン等の揚昇装置により吊り上げて解放し展開するプロセ
スにおいてはササラ桁20が係合された一方の踊場17
a´ と共に他方の踊場17aに対し、当該図4(ホ)
に示す様に、展開されて組み立てられるプロセスにあっ
ては手摺26も連結ジョイント30に対して連結ソケッ
ト31のスライドにより、又、ブラケット28´ に対
してヒンジ29´ のピンの挿入等によるストッパ機構
を働かせることによりササラ桁20に対して剛な姿勢状
態の手摺26として機能するようにされる。
【0024】そして、当該手摺26の組立,折りたたみ
プロセスにおいて、手すり子27のササラ桁20のブラ
ケット28´ に対するストッパ機構を開放展開して所
定の組立姿勢,折りたたみ姿勢を手摺26が剛の姿勢状
態に形成されるようにすることが出来る。
【0025】尚、図1に示す様に、踊場17a,17a
´ のヒンジ18,18´ を介して設けてある柱材1
3,13´ とブラケット23,23´ の先端部に立設
されている手摺33,33との幅方向の間にはチェーン
等の墜落防止部材32が取り外し自在に張設されて該踊
場17a,17a´ のガードを成すと共に取り外すこ
とにより、左右の側方2方向への通行が可能であるよう
にされている。
【0026】これにより、前記水平つなぎ材14a,1
4bの着脱と併せ踊り場17a,17a´ ,17b,
17b´ を囲う上下、左右の3方向全てに移動するた
めの開口が設置出来るようになっている。
【0027】上述する如く、図2(ロ)に示す様に、各
階段ブロック24が折りたたみ姿勢にあって(その折り
たたみ幅はブラケット23の長さにより規定されるが)
可及的に方形な略フラット姿勢状態にされ、予め工場生
産により確実な管理のもとで量産的に製作されてトラッ
ク等に積層されて当該工場からビル等の構造物の構築作
業現場まで搬送されて行く。
【0028】そして、クレーン等の揚上装置により該ト
ラック等から地上に降ろされた各階段ブロック24は一
方のフレーム12を上側にある状態にして地上に横置き
姿勢にされ、該フレーム12にクレーン等の適宜の揚上
装置のフック等を掛合させて引き上げると、各階段ブロ
ック24はヒンジ18,18´ ,22,22を介し旋
回裡に拡開状態になって当該図2(イ)に示す状態に展
開して解放姿勢状態にされる。
【0029】この展開プロセスに次いで手摺26は図4
(ト)の折りたたみ姿勢から図4(チ),(リ),
(ヌ)のプロセスを介して(ホ)の展開姿勢にされ、ヒ
ンジ29´ のピン等の挿着により組立てられる。
【0030】尚、柱材13,13´ とサブアーム33
との間に墜落防止部材としてのチェーン32を張設す
る。
【0031】そこで、図3(ハ)に示す様に、一方側の
フレーム12の柱材13から直交状態で他方のフレーム
12´ に対向的に剛接状態で延設しているブラケット
23の先端と該ブラケット23の側方に在る踊場17
a,17bの側方にピン、或いは、ボルト25を挿通枢
支して一体的に連結する。
【0032】したがって、該ピン、或いは、ボルトの挿
通枢支後は当該図2(イ)に示す様に、階段ブロック2
4はリジッドな姿勢を維持し、剛の姿勢状態を維持す
る。
【0033】そのため、当該ピンやボルト25を介し踊
場17a,17bと各ブラケット23が連結された後は
両フレーム12,12´ が近接離反するような作動を
与えられようとしても、当該リジッドな剛の姿勢状態は
常に変わらず、一定の立体的組立状態が維持される。
【0034】そして、クレーン等の揚上装置を介して階
段ブロック24を図1,図2(イ)に示す縦置き姿勢状
態にする。
【0035】したがって、一方のフレーム12をしてビ
ル等の構築物の外壁に適宜に固定添設した状態では作業
用簡易階段11はリジッドな剛の状態を維持するため
に、作業者10は当該作業用簡易階段11の踊場17
a,17a´ ,17b,17bを足場とし、各ステッ
プ21、踊場17a,17bを介し所定に昇降移動を行
う。
【0036】勿論、この場合当該図1、及び、図2
(イ)の状態に作業用簡易階段11を展開する状態の後
ではササラ桁20に一体的に予め組み込まれていた手摺
26も上述の如く展開されて作業の確実性と安全性に寄
与し、踊場17a,17a´ ,17b,17b´ にあ
っては図1に示す様にチェーン等の墜落防止部材32,
32、及び、フレーム12の水平つなぎ材14の一部1
4aをピン等の抜きさしにより開閉自在にしてガード機
能を果す。
【0037】このようにして、踊場17a,17a´
(17b,17b´ )から構築物の作業現場等への出
入通行に際しては該チェーン等の墜落防止部材32や水
平つなぎ材14の一部14aをピンを介して外して自在
に出入り通行が出来る。
【0038】尚、図1にあっては図示の都合上手摺26
は省略してある。
【0039】したがって、作業員10の転落や治具の落
下等は防止され、安全な状態を維持して所定の昇降移動
作業等が高能率裡に行われる。
【0040】そして、当該作業用簡易階段11は単にビ
ル等の構築部位に対する昇降作業のみならず、該作業用
簡易階段11の高さを上延して更なる高さの昇降作業を
する場合にも、地上に於て当該図2(イ)に示す状態に
展開されてリジッド状態にされた階段ブロック24,2
4を両フレーム12,12´ の先端に対する所定の連
結金具33を介して背丈延長を図る増階作業をすること
が可能である。
【0041】そして、当該ピン、又は、ボルト25のブ
ラケット23と両踊場17a,17bに対する締結連結
作業は当該連結部位が地上に在る階段ブロック24から
作業員10が容易に作業をする程度の高さの位置に在る
ために極めて容易、且つ、確実に安全に行われる。
【0042】そして、図2(イ)の状態に組立作業が終
った階段ブロック24はクレーン等の揚上装置により地
上に横姿勢にした組立姿勢から縦置き型に引き起こして
一方のフレーム12,12´ を施工する所定の構築物
に添設したり、所定にセットして昇降作業に供し、作業
者は踊場17a、及び、17a´ ,17b,17b´
、並びに、ステップ21を介し所定の昇降作業を行
う。
【0043】勿論、当該構築物に対する昇降作業ばかり
でなく、当該構築物のサイズが大型になれば昇降距離も
長くなり、したがって、作業用簡易階段11も大型長大
にする必要があるが、この場合には前述した如く当該第
2(イ)に示す縦置き姿勢に組立状態にされた階段ブロ
ック24をクレーン等の揚上装置により揚上継ぎ足して
各フレーム12の端部同志を接合し、連結金具33によ
り所定に連結するが、当該連結作業にも下段の組み立て
られた階段ブロック24を用いて上段の連結する階段ブ
ロック24の連結作業を安全、且つ、正確、且つ、確実
に行うことが出来る。
【0044】そして、構築物に対する所定の昇降作業や
作業用簡易階段11の上方への連結増階作業が終って所
定に解体,撤去するに際しては上述組立作業とは逆の順
にて各作業用簡易階段11を連結金具33の解離を介
し、上方よりクレーン等の揚上装置を介して荷重をかけ
た一種の吊り下げ状態にし、各階段ブロック24につい
ては縦置き型から一方のフレーム12´ を地上側にし
て横置きの姿勢状態で荷重をかけた状態にして、ピン、
或いは、ボルト25を外し、該クレーン等の揚上装置に
より他方の、即ち、上方に在るフレーム12をフックを
介し徐々に吊り下げていくことにより、ササラ桁20の
一端とその両側の踊場17a,17aに対する連結用の
ヒンジ18、ヒンジ22,18´ を介し、図2(イ)
に示す姿勢状態から図2(ロ)に示す折りたたみ姿勢に
自然に折りたたませていく。
【0045】そして、当該折りたたみプロセスにおいて
その厚み方向はフレーム12から一体的に直交状態に延
出しているブラケット23のスパンの長さ内に充分に規
制され、又、ササラ桁20、及び、踊場17a,17b
が互いに逆方向に旋回するようにされているために、フ
レーム12,12´ の端部からはみ出ることはなく、
当該図2(ロ)に示す状態に折りたたまれるプロセスに
おいて、一方側のフレーム12が他方のフレーム12´
に対し望ましくは常時平行姿勢状態で折りたたまれる
ことが好ましいものではあるが、反復使用する経時的な
ヒンジ等のガタツキにより非平行的に折りたたまれる不
具合が考えられ、その場合にはフレーム12,12´
内に折りたたまれる階段ブロック24が部分的に位置ず
れを起こすような可能性があるために、これに対処する
べく図3(ニ)に示す様に、相隣るブラケット23,2
3の先端にカムブラケット34,34をその先端に相互
に反対方向のカム面35,35を形成して一体的に設
け、これに対し、他方のフレーム12´ の柱材13´
にはサブカムブラケット34´ ,34´ を一体的に固
設し、カムブラケット34のカム面35に対向して摺接
自在にするカム面35´ を形成し、フレーム12,1
2´ の柱材13,13´ が相対的に近接する過程にお
いて両カム面35,35´ が一種のガイド作用を介し
フレーム12,12´ に平行な方向へのズレを防止す
るようにされる。
【0046】尚、カムブラケット34には孔36に穿設
され、ピン、或いは、ボルト25の踊場17a,17b
の側方への刺し込みによる階段ブロック24を展開姿勢
状態のリジッドな剛の姿勢状態を保持するようにするこ
とと、折りたたみ姿勢状態を保持するべく、一方側のフ
レーム12´ の柱材13´ に穿設した孔36´ に当
該ピン、或いは、ボルト25を刺し込むように兼用的に
機能させることが出来る。
【0047】したがって、当該折りたたみプロセスにお
いてはブラケット23の先端に設けられたカムブラケッ
ト34とそれに対向するサブカムブラケット34´ の
機能によりユニット階段ブロック24のガタツキのない
フレーム12,12´ 内への折りたたみが行われる。
【0048】尚、この出願の発明の実施態様は上述各実
施形態に限るものでないことは勿論であり、例えば、踊
場やステップをササラ桁に一体的に組み込み、更に、手
摺等を組み込む他に両フレームに対する締結バンドや命
綱、或いは、救命ネット等を一体的に組み込む等種々の
態様が採用可能である。
【0049】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
にビルや鉄塔,橋梁やプラント等の建築土木等の構造物
を構築する作業現場で用いられる昇降用の仮設階段にお
いて在来態様のビテイ型の枠組足場等の多数の単品部材
を用いて寄せ集め的に現場組立をするのではなく、設計
仕様に正確に従う厳密な管理のもとでの工場生産による
各部品が一体的にブロック状に組み込まれて踊場やステ
ップ付ササラ桁が手摺等と共に一体化されヒンジを介
し、しかも、少い部品数のヒンジを介し、旋回動自在に
解放自在、結果として折りたたみ自在に設けられている
ことにより、工場生産が規格的に厳密に行われ、したが
って、現場に於ける展開組立,解体撤去が正確で容易に
行われ、組立作業,解体作業がスムーズに行われるとい
う優れた効果が奏される。
【0050】しかも、一対のフレーム間に設けた踊場や
ステップ付のササラ桁がヒンジを介し一体的に旋回して
展開可能にされるために、展開後は該踊場とフレームか
ら一体的に延設するブラケットを数少いピンやボルトを
介しての枢支によりリジッドな一体剛性状態を現出出来
るために、作業は当該ピンやボルトの枢支だけの簡易作
業で済み、又、解体時にはピンやボルトを取り外すとい
う簡易な作業で行えるために、組立解体作業は実質的に
ワンタッチ的に行われ、しかも、作業が簡単であるため
に、能率的に、又、作業の安全も保証され、高能率に作
業が出来、結果的に構造物に対する昇降作業等が安全、
且つ、正確にスムーズに行われて信頼性が向上するとい
う優れた効果が奏される。
【0051】又、工場生産から輸送、及び、現場に於け
る展開組立がスムーズ、且つ、簡易に行われるために、
部材の損耗等も少く、したがって、耐久性も良く、ほと
んどメンテナンスもかからず、作業コストが低減され、
使用に際しての経済性が高いという効果がある。
【0052】しかも、各部品,部材は工場生産により1
ブロック化されるために、工場生産は勿論、現場組立,
格納時において部品点数の管理がし易く、この点からも
作業能率の向上と低コスト化が図れるというメリットが
ある。
【0053】又、単に施工の作業性が向上し、能率がア
ップするのみならず、これらによる工期の短縮が図ら
れ、安全性が極めて高いために、大幅な作業量の低減と
なって生産性が向上するというメリットもあり、又、部
品のブロックによるコンパクト化が図られるというメリ
ットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施形態の各部品取り合い
の斜視図である。
【図2】(イ)はユニット階段ブロックの展開組立状況
概略側面図であり、(ロ)は同折りたたみ状態の概略側
面図である。
【図3】(ハ)はユニット階段ブロックの要部拡大実態
斜視図であり、(ニ)はブラケット相互の取り合い側面
図である。
【図4】(ホ)は手摺の解放状態の概略取り合い側面図
であり、(ヘ)は同折りたたみ状態の要部側面図であ
り、(ト)は同展開状態の要部拡大側面図であり、
(チ),(リ),(ヌ)は同手すり子の機構の折りたた
み展開の取り合い側面図である。
【図5】(ル)は従来技術に基づくビテイ足場の概略斜
視図であり、(オ)は同ビテイ足場の仮足場の組立状態
の概略斜視図であり、(ワ)は仮設階段構造の模式側面
図であり、(カ)は同正面図であり、(ヨ)は仮設簡易
階段の模式斜視図である。
【符号の説明】
21 ステップ 20 ササラ桁 17a,17a´ ,17b,17b´ 踊場 12,12´ フレーム 25 ピン、又は、ボルト 13,13´ 柱材 14,14´ 水平つなぎ材 15 筋違材 26 手摺 24 ユニット階段ブロック 23 ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新吉 信市 千葉県野田市二ツ塚118番地 川重工事 株式会社 野田工場内 (72)発明者 末次 尚史 千葉県流山市美田653−28 (56)参考文献 特開 平5−302430(JP,A) 特開 平7−18843(JP,A) 実開 平6−35474(JP,U) 特公 昭50−29377(JP,B2) 実公 平2−4969(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 1/26 E04G 1/34

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定数のステップを固設されたササラ桁が
    その外側のフレームに配設された踊場にその端部を連係
    されている作業用簡易階段構造において、該踊場と上記
    フレームとがヒンジを介して連結されると共に該踊場と
    上記ササラ桁の一端とがヒンジを介して連結されて階段
    ブロックを成し、フレームに基端を剛接された、又、上
    記ササラ桁方向に延設されたブラケットと該踊場との間
    に該フレームに対して該階段ブロックを折りたたみ自在
    にするピン又はボルトが枢支されるようにされているこ
    とを特徴とする作業用簡易階段構造。
  2. 【請求項2】上記階段ブロックが複数相互に踊場を介
    して昇降方向を曲折して併設されるようにされているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の作業用簡易
    階段構造。
  3. 【請求項3】上記各階段ブロックの少くとも端部の階段
    ブロックが互に逆向きの旋回をして折りたたまれるよ
    うにされていることを特徴とする特許請求の範囲第
    記載の作業用簡易階段構造。
  4. 【請求項4】上記階段ブロックに折りたたみ自在な手摺
    が予め装備されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項〜第3項いずれか記載の作業用簡易階段構造。
  5. 【請求項5】上記フレームが柱材と水平つなぎ材と筋違
    材から構成されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の作業用簡易階段構造。
  6. 【請求項6】上記踊場が方向に通行自在な機能を有し
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の作
    業用簡易階段構造。
  7. 【請求項7】上記ブラケットが折りたたみ状態のフレー
    ムの幅サイズのストッパを成す形状にされていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の作業用簡易階段
    構造。
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