JP3055565U - 暗渠型排水ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気圧による表面層の膨張を緩和して、剥が
れを防止できる、通気性、通水性に富む暗渠型排水ブロ
ックを提供する。 【解決手段】 自由長さのレジンコンクリ−ト材質の暗
渠型排水ブロック本体１において、その外側面１ａ上部
に表面層の巻き込み切欠部１ｃを設けるとともに内側面
１ｂの下部より排水孔１ｄへ上向き傾斜貫通するエア−
抜き孔２を間隔配設して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、陸上競技場、テニスコ−トなどにおいてウレタン系表層材や人工芝 の端部処理舗装止めなどに用いられる、レジンコンクリ−ト材質の暗渠型排水ブ ロックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

これまで、上記のような端部処理舗装止めに用いられている暗渠型排水ブロッ クは、普通コンクリ−ト材質で、ウレタン層やアウファルト層の表面層が、下部 から水分等が蒸発する際の蒸気圧（空気圧）のため、膨張して剥がれを誘発する ため、ブロック接合部に塩ビパイプ等の部材を組み込んでエア−抜きをしている のが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のかかる実情に鑑みてなされたもので、蒸気圧による表面層の 膨張を緩和して剥がれを防止できる、通気性、通水性に富む暗渠型排水ブロック を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、自由長さのレジンコンクリ−ト材質の暗 渠型排水ブロック本体１において、その内側面１ｂの下部より排水孔１ｄへ上向 き傾斜貫通するエア−抜き孔２を間隔配設して成る暗渠型排水ブロックである。

【０００５】 また、自由長さのレジンコンクリ−ト材質の暗渠型排水ブロック本体１におい て、その外側面１ａ上部に表面層の巻き込み切欠部１ｃを設けるとともに内側面 １ｂの下部より排水孔１ｄへ上向き傾斜貫通するエア−抜き孔２を間隔配設して 成る暗渠型排水ブロックである。

【０００６】

【考案の作用並びに効果】

本考案は、上記のように暗渠型排水ブロック本体１自体をレジンコンクリ−ト 材質としてあるから、全天候型を目指す陸上競技場、テニスコ−トなどにおいて 通水性を確保するとともに、表面層であるウレタン層やアスファルト層下部から 水分その他が蒸発した際の蒸気圧、空気圧（レジンコンクリ−ト材質であること により蒸気圧、空気圧が上層部を圧迫する）は、ブロック本体１の内側面１ｂの 下部に臨んでいる複数のエア−抜き孔２より排水孔１ｄへ取込まれることで、前 記表面層の膨張を緩和し、剥がれを防止する。

【０００７】 さらに、ブロック本体１の外側面１ａ上部に表面層の巻き込み切欠部１ｃを設 けた態様においては、表層材の端部の巻き込み作用により、収縮に伴う剥離を喰 止める効果がもたらされる。

【０００８】 ブロック本体１自体がこのような機能を果たすので、他の部品を組合わせる 従来方式に比較して工事手間が割愛され、経済性を具える。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図

【図２】反対側斜視図

【図３】横断平面図

【図４】縦断正面図

【図５】施工状態の縦断正面図

【符号の説明】

１ レジンコンクリ−ト材質の暗渠型排水ブロック
本体 １ａ 外側面 １ｂ 内側面 １ｃ 巻き込み切欠部 １ｄ 排水孔 ２ エア−抜き孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自由長さのレジンコンクリ−ト材質の暗
   渠型排水ブロック本体（１）において、その内側面（１
   ｂ）の下部より排水孔（１ｄ）へ上向き傾斜貫通するエ
   ア−抜き孔（２）を間隔配設して成る暗渠型排水ブロッ
   ク。
2. 【請求項２】 自由長さのレジンコンクリ−ト材質の暗
   渠型排水ブロック本体（１）において、その外側面（１
   ａ）上部に表面層の巻き込み切欠部（１ｃ）を設けると
   ともに内側面（１ｂ）の下部より排水孔（１ｄ）へ上向
   き傾斜貫通するエア−抜き孔（２）を間隔配設して成る
   暗渠型排水ブロック。