JP3055529B2 - 電気給湯器 - Google Patents

電気給湯器

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JP3055529B2
JP3055529B2 JP10154597A JP15459798A JP3055529B2 JP 3055529 B2 JP3055529 B2 JP 3055529B2 JP 10154597 A JP10154597 A JP 10154597A JP 15459798 A JP15459798 A JP 15459798A JP 3055529 B2 JP3055529 B2 JP 3055529B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、飲料用の電気給
湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲料用の湯を供給するに際し、最近では
5Lクラスの大容量の電気ポットも提供されるようにな
っている。
【0003】しかし、例えば職場やコンビニエンススト
アなど、比較的多量の湯を必要とする所では、該通常の
電気ポットでは、やはり湯量が足りない。
【0004】そこで、そのような要求に応じ、例えば1
0L程度の大きな湯沸しタンクを設け、該湯沸しタンク
内の水を加熱沸とうさせた後、所望の温度に保温して置
く電気給湯器の提供が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な単一の湯沸しタンクの容量を大きくしただけの給湯器
の場合、次のような問題がある。
【0006】(1) 湯量が減少した時の継続的な水の
補給が困難である。
【0007】(2) 湯量が減少した時に、新たに必要
な量の水を補給すると、湯温が大きく低下し、再度長時
間の湯沸しが必要となる。
【0008】(3) 水補給のためには、何等かの容器
で水を運び、湯沸しタンク内に注ぎ込む操作が必要であ
る。
【0009】本願各発明は、それぞれ以上のような問題
を解決するためになされたもので、湯沸しタンクとは別
に、湯沸しタンク内の湯の減少に応じて水を供給する給
水タンクを設けることによって、所望の温度の湯を多量
に給湯できるようにした電気給湯器を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の目
的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
【0011】(1) 請求項1の発明 先ず、本願の請求項1の発明の電気給湯器は、所定量の
水が収容される湯沸しタンクと、この湯沸しタンク内の
水を加熱する加熱手段と、上記湯沸しタンク内の水の減
少に応じて上記湯沸しタンク内に水を補給する給水タン
クと、この給水タンクを任意に収納又は取り出しができ
るように保持する給水タンク収納支持部とを備えてなる
電気給湯器において、上記給水タンク収納支持部の下部
にあって上記給水タンクの給水口からの水を所定量留め
る水受け容器と、該水受け容器内の水を給水路を介して
上記湯沸しタンク内に供給する電動給水ポンプと、上記
湯沸しタンク側にあって上記湯沸しタンク内の水を給湯
路を介して外部に給湯する電動給湯ポンプと、上記湯沸
しタンク側の満水位付近にあって上記湯沸しタンク内の
水位が満水位よりも所定水位低下したことを検知する水
位低下検出手段と、この水位低下検出手段の水位低下検
出結果に応じて上記湯沸しタンク内の水が満水位となる
ように上記電動給水ポンプを駆動して水を供給する電動
給水ポンプ駆動制御手段とを設けている。
【0012】したがって、該構成では、使用によって湯
沸しタンク内の湯が減少しても、その減少量に対応して
給水タンク側から水受け容器を介して電動給水ポンプに
より水が常に適切に補給されるようになり、大きな湯量
の減少を招くことなく常に一定量の湯を保持できるよう
になる。そして、上記湯沸しタンク側には上記湯沸しタ
ンク内の水を給湯路を介して外部に給湯する電動給湯ポ
ンプが設けられているので、外部への給湯も該電動給湯
ポンプによって電動でなされる。
【0013】また、その場合において、上記給水タンク
は、給湯器本体に対して任意に収納又は取り出しができ
るように収納支持されるようになっている。
【0014】したがって、上記のようにして湯沸しタン
ク側に水が補給された結果、上記給水タンク内が空にな
って給水タンク内への水の補充を行う必要が生じた時に
は、当該給水タンクを取り出して任意に新たな水の補充
を行うことができ、給水タンク内への水の補充作業が容
易になる。
【0015】さらに、該構成では、上記湯沸しタンク側
の満水位付近にあって上記湯沸しタンク内の水位が満水
位よりも所定水位低下したことを検知する水位低下検出
手段とこの水位低下検出手段の水位低下検出結果に応じ
て上記湯沸しタンク内の水が一定量となるように上記電
動給水ポンプを駆動して水を供給する電動給水ポンプ駆
動制御手段とが設けられており、上記湯沸しタンク内の
水が満水位よりも或る程度減少すると、その減少量に応
じて上記水受け容器内の水が速やかに補給され、上記湯
沸しタンク内の液面位が略常時一定の満水位に維持され
るようになる。
【0016】したがって、該構成の場合、上記のように
湯沸しタンク内に略常時一定の満水位の湯量が維持され
ることはもちろん、湯沸しタンク内の水が空状態まで大
きく減少してから一度に多量の水を供給して再湯沸しす
るのと異なって、湯温低下のない安定した給水機能を実
現することができる。
【0017】(2) 請求項2の発明 次に、本願の請求項2の発明の電気給湯器では、上記請
求項1の発明の構成において、給水タンクが、湯沸しタ
ンクの側方に設置されている。
【0018】したがって、給湯器本体の高さが低くな
り、それだけ上下方向の設置場所の制約が少なくなる。
【0019】(3) 請求項3の発明 次に、本願の請求項3の発明の電気給湯器は、上記請求
項1又は2の発明の構成において、給水タンクの給水口
には、当該給水タンクを取り出した状態において給水口
を閉じる止水弁が設けられている。
【0020】したがって、該構成の場合、上述のように
水を補充するために給水タンクを取り出した時に、それ
に応じて給水口が閉まるので、給水タンク内への給水作
業が容易になる。
【0021】(4) 請求項4の発明 次に、本願の請求項4の発明の電気給湯器は、上記請求
項1,2又は3の発明の構成において、上記給水タンク
から湯沸しタンクへの給水路には、加熱手段が設けられ
ている。
【0022】したがって、該構成によると、給水タンク
から水受け容器を介して湯沸しタンク内に供給される水
を予じめ所定の温度に加熱することができ、より湯沸し
タンク内の湯温の変動を生じさせないようにすることが
できる。その結果、再湯沸しを行う必要がなくなる。
【0023】(5) 請求項5の発明 次に、本願の請求項5の発明の電気給湯器では、上記請
求項1,2,3又は4の発明の構成において、水受け容
器内には、水受け容器内の水位の低下を検出する水位低
下検出手段が設けられていることを特徴としている。
【0024】したがって、該構成では、水受け容器内の
水位の低下自体および該水受け容器内の水位の低下か
ら、給水タンク内の水の減少を検出することができる。
【0025】(6) 請求項6の発明 次に、本願の請求項6の発明の電気給湯器では、上記請
求項5の発明の構成において、水受け容器内の水位低下
検出手段は、水受け容器内の水位が所定水位以下に低下
したことを検出して、電動給水ポンプの駆動を停止させ
るようになっていることを特徴としている。
【0026】したがって、該構成では、水受け容器内の
水位が所定水位以下に低下すると、電動給水ポンプの駆
動が停止されるようになり、電動給水ポンプのキャビテ
ーションが防止される。
【0027】(7) 請求項7の発明 次に、本願の請求項7の発明の電気給湯器では、上記請
求項5又は6の発明の構成において、水受け容器内の水
位低下検出手段は、水受け容器内の水位が所定水位以下
に低下したことを検出して、給水タンク内の水が空にな
ったことを報知するようになっていることを特徴として
いる。
【0028】したがって、該構成では、水受け容器内の
水位が所定水位以下に低下し、給水タンク内の水が空に
なった時には、同事実がユーザーに報知される。その結
果、ユーザーは適切に給水タンク内への水の補充を行う
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) 図1〜図7は、本願発明の実施の形態1に係る電気給湯
器の構成を示している。
【0030】先ず同電気給湯器全体の構成を示す図1中
において、符号1は、断熱材64を介し、前部側(使用
時にユーザーが対面する正面部側)に湯沸しタンク2
を、後部側(背面部側)に給水タンク3を収納した当該
電気給湯器の本体ケースである。この本体ケース1は、
例えば合成樹脂製の箱型ケースよりなり、その前面側上
部には所定幅前方に向けて庇状に張り出した給湯口カバ
ー1aが下部側を開放した状態で設けられている。
【0031】そして、この給湯口カバー1aの上面には
所定の操作パネル部65が設けられ、その下面側には例
えば図7に示すような、給湯スイッチ67、湯沸し表示
ランプ(LED)68a、保温表示ランプ(LED)6
8b、給水タンクの空報知ランプ(LED)68c等を
備えた操作基板66が上記給湯スイッチ67を外部操作
可能にした状態で設けられている。
【0032】また、上記本体ケース1の内側には、前部
側上方部に位置して異径スリーブ構造の湯沸しタンク支
持部材5が本体ケース1側に固定して設けられており、
その下部側小径の筒体部5aの内縁部に対して上記湯沸
しタンク2の上部側開口部2bの外縁部を係止すること
によって上記湯沸しタンク2を収納支持している。
【0033】また、該湯沸しタンク支持部材5の上部側
大径の筒体部5bと上記下部側小径の筒体部5a間に
は、上記湯沸しタンク2の開口部2bを覆う合成樹脂製
の蓋部材8が設けられ、外周縁にゴム製のパッキン87
を設けた内蓋86を介して湯沸しタンク2の開口部2b
に嵌合されている。なお、内蓋86には、蒸気放出用の
複数の穴86a,86a・・・が設けられている。
【0034】上記蓋部材8は、上記内蓋86を介して上
記湯沸しタンク2の開口部2bに対応する内カバー8a
と該内カバー8aに対し、該内カバー8aとの間に所定
容積の断熱空間85を形成する状態で上部側から嵌合し
て一体化された外カバー8bとから形成されている。そ
して、上記外カバー8bの上面側中央部分には凹部81
が形成され、その中央には凸状の把手部82が設けられ
ている。また、内カバー8aと外カバー8bの各々に
は、相互に嵌合されて下方から上方に連通し、上記湯沸
しタンク2内の蒸気を外部に放出する蒸気放出パイプ8
3,84が設けられている。
【0035】また、上記本体ケース1内には、その後部
側下方部に位置して同じく異径スリーブ構造の給水タン
ク支持部材6が設けられており、その上部側大径の筒体
部6a内に上記給水タンク3の底部3aの外周を載置す
るとともに、下部側小径の筒体部6b内に上記給水タン
ク3の底部3a中央部に設けた筒状の開口部30側をキ
ャップ31を螺合した状態で図示のように嵌合すること
によって上記給水タンク3を収納支持している。また、
該給水タンク支持部材6の下部側小径の筒体部6bの下
方には、図示のように給水タンク3からの水を留める水
受け容器38が一体に形成されている。また、上記上部
側大径の筒体部6aの湯沸しタンク2側には、上記湯沸
しタンク支持部材5から延びるアングル状の上部カバー
5cが連接されており、その内側に接する形で上述の断
熱材64が設けられている。
【0036】上記給水タンク3は、例えばポリエチレン
等の合成樹脂製のものよりなり、上部には手の先を入れ
て持ち歩くことができる手下げ穴32aを有した把手部
32が設けられており、該把手部32を持って図示収納
位置から上方に持ち上げることによって上記本体ケース
1の上部開口部1cから外部に取り出すことができるよ
うになっている(図3の矢印参照)。
【0037】一方、下部側開口部30の上記キャップ3
1中央には、さらに筒状の給水口33が設けられてお
り、該給水口33内には、給水タンク3が図示のように
収納されている状態では上記下方側水受け容器38内に
立設された弁体突き上げ部材34により上方側に押され
て開弁される一方、図示収納状態から上方に持ち上げら
れると、コイルバネ36bの付勢力により下方側に押さ
れて閉弁し、当該給水口33を閉じる止水弁36が設け
られている。この止水弁36は、例えば図2および図3
に詳細に示すように、上記筒状の給水口33内に昇降自
在に支持された弁体36aと、該弁体36aを常時下降
側閉弁方向に付勢するコイルバネ36bと、該コイルバ
ネ36bの一端を係止するとともに弁体36aを昇降自
在に遊嵌状態で支持する支持部材36cとから形成され
ており、上記弁体36aの軸部37のコイルバネ係止用
のフランジ部を有する下端37aに対して上記弁体突き
上げ部材34が突き当てられていない図3のような上記
給水タンク3の外部への取り出し状態では、同軸部37
下端37aのフランジ部と上記支持部材36cとの間に
介装されたコイルバネ36bの伸張方向の付勢力によっ
て上記弁体36aの弁傘部38の下面が上記給水口33
の上端側開口縁部33aに当接して給水口33を閉じ、
止水状態に維持する。
【0038】他方、上記給水タンク3が図2のように本
体ケース1内に収納されると、その給水口33が上記水
受け容器38内に立設されている突き上げ部材34に対
応し、同弁体突き上げ部材34によって上記コイルバネ
36bの上記閉弁方向の付勢力に抗して弁体36aが上
方に突き上げられて、図示のように給水口33を開き、
上記給水タンク3内を上記下方側の水受け容器38内の
上方部分に連通させる。そして、それにより同水受け容
器38内に、上記筒状の給水口33の下端側開口縁部3
3bよりも若干上方の図示のような満水位面FLとなる
まで上記給水タンク3内の水を移す。
【0039】ところで、該水受け容器38内には、図示
のように、同水受け容器38内の水位の変化から給水タ
ンク3内の水が無くなったことを検出するフロートスイ
ッチ46が設けられている。このフロートスイッチ46
は、ドーナツ状のフロート46bと、このフロート46
bを外側に遊嵌し、その上昇位置をストッパー46gに
より規制した上で上下方向に昇降ガイドする透磁性のあ
るガイド筒46cと、上記ガイド筒46c内に設けられ
たリードスイッチ46eと、上記フロート46bの下端
部内周に設けられ、上記リードスイッチ46eをON,
OFFさせるマグネット46fとからなり、上記水受け
容器38内の水位が例えば図2の満水位FLから後述す
る第1の給水パイプ41の吸水口41a付近FLまで低
下したことを検出して給水タンク3が空になっているこ
とを報知する空報知信号を出力する。
【0040】この報知信号は、後述する給湯制御ユニッ
ト70を介して後述する電動給水ポンプ21および上述
した操作基板66側の給水指示ランプ68cにそれぞれ
供給され、同電動給水ポンプ21を停止させるとともに
給水指示ランプ68cを点灯させる。これにより、後述
する電動給水ポンプ21のキャビテーションが防止され
るとともに給水タンク3への速やかな水の補充が行なえ
るようになる。
【0041】上記湯沸しタンク2は、加熱することがで
きるアルミニウム合金等の伝熱性の良い金属材料よりな
り、その上部側開口部2bに対して上述のように断熱性
のある蓋部材8が開閉自在に設けられている一方、その
底部2aの下面には湯沸し用の加熱手段である湯沸しヒ
ータ7aを埋設したヒータプレート7と湯温センサー7
1とが設けられている。そして、上記ヒータプレート7
により上記湯沸しタンク2を加熱し、湯温センサー71
で湯温をチェックしながら沸とうおよびカルキ抜きを行
った後、所定の湯温(90〜98℃)に保温する。そし
て、上記底部2aの上記ヒータプレート7を避けた外周
寄り位置には、外部への湯排出口9が開口されており、
この湯排出口9は第1の給湯パイプ10を介して電動給
湯ポンプ11の湯吸入口11aに連通されている。
【0042】また、この電動給湯ポンプ11の湯吐出口
11bは、水平方向に延びる第2の給湯パイプ12、垂
直方向に延びる第2の給湯パイプ13、この第2の給湯
パイプ13の上端から上記本体ケース1の給湯口カバー
1aの下方側開口部1b方向に延び、先端側給湯口14
aを下方に向けた第3の給湯パイプ14を介して上記湯
沸しタンク2内の湯を外部に排出することによって、図
示のように所望の容器50に給湯するようになってい
る。
【0043】また、上記湯沸しタンク2外側の上記湯沸
しタンク2の満水位FLレベルから同満水位FLレベル
よりも所定水位ΔLレベル下方領域に対応した部分に
は、例えば図4および図5に詳細に示すような同水位Δ
Lの変化(低下)を検出するフロートスイッチ16が設
けられている。このフロートスイッチ16は、筒状のフ
ロート室16aと、このフロート室16a内でドーナツ
状のフロート16bを外側に遊嵌し、同フロート16b
を上下方向に昇降ガイドする透磁性のあるガイド筒16
cと、少なくとも上記水位レベルの変動範囲ΔLに対応
して上記湯沸しタンク2の底部2aから上記フロート室
16a内に上記湯沸しタンク2内の水面位(湯面位)を
連通導入させる連通パイプ(サイホン管)16dと、上
記ガイド筒16c内に設けられたリードスイッチ16e
と、上記フロート16bの下部内周に設けられ、上記リ
ードスイッチ16eをON,OFFさせるマグネット1
6fとからなり、上記湯沸しタンク2内の水位が、例え
ば図4に示す満水位FLから、それよりもΔLだけ少な
い図5に示す水補給レベルL1まで低下したことを検出
して水補給信号を出力する。
【0044】この水補給信号は、後述する給湯制御ユニ
ット70を介して次に述べる給水タンク3側の電動給水
ポンプ21に供給され、同電動給水ポンプ21が駆動さ
れて上記水受け容器38内に留められている給水タンク
3からの水が後述するような加熱給水路を介して加熱さ
れた後に補給されるようになっている。
【0045】上記給水タンク3は、上述のように、底部
3a側の開口部30に対して開閉可能に螺合されたキャ
ップ31の中央に筒状の給水口33を有し、該給水口3
3には昇降によって開閉可能な止水弁36が設けられて
いる。そして、上記給水タンク3が上記本体ケース1内
の上記給水タンク支持部材6上に支持された時には、上
記水受け容器38の底部38aから上方に突出した弁体
突き上げ部材34によって当該止水弁36の弁体36a
がコイルバネ36bの付勢力に抗して上方に開弁され、
上記給水口33が開かれて水受け容器38内に図示の如
く所定量の水を留めた状態で同水受け容器38内を上記
給水タンク3内と連通した状態に維持する。
【0046】一方、この水受け容器38は、その底部3
8a付近に開口した第1の給水パイプ41を介して電動
給水ポンプ21の吸水口21aに接続されている一方、
同電動給水ポンプ21の水吐出口21bは、第2,第3
の給水パイプ42,43を介して上述の湯沸しタンク2
内に接続連通されており、上述のようにして電動給水ポ
ンプ21が駆動されると、上記水受け容器38内の水を
同第1,第2,第3の給水パイプ41,42,43を介
して上記湯沸しタンク2内に供給するようになってい
る。そして、この場合、上記第2の給水パイプ42の上
流端42aから下流端42b間の下方から上方にストレ
ートに延びた部分は、例えば図2に拡大して示すように
棒状の給水加熱ヒータ60によって加熱されるヒータプ
レート63内に貫挿せしめられており、それによって、
上記湯沸しタンク2に供給される水を沸とう状態に加熱
する加熱給水路を形成している。
【0047】したがって、上記第1の給水パイプ41を
介して供給される上記水受け容器38からの水は、該第
2の給水パイプ42内を通ることによって例えば沸とう
状態まで速やかに加熱され、その後、第3の給水パイプ
43を通して上記湯沸しタンク2内に供給されることに
なり、湯沸しタンク2内の湯温の低下は生じない。
【0048】そして、上記のようにして湯沸しタンク2
内に湯が供給され、やがて上記湯沸しタンク2内の湯が
満水位レベルFLに達すると、上記フロートスイッチ1
6のフロート16bが上昇して上記リードスイッチ16
eがOFFになり、上記電動給水ポンプ21に対する水
補給信号の供給が停止されるので、上記電動給水ポンプ
21の駆動が停止され、水の補給が終了する。
【0049】このようにして、上記湯沸しタンク2内に
は、一定量ΔL分の湯が減少すると、それに対応して速
やかに同減少量に対応した一定量ΔL分の湯が継続的に
補給されるようになり、上記湯沸しタンク2内には略常
時一定量(満水位)の湯量が温度変化なく保持されるよ
うになる。
【0050】なお、上記リードスイッチ16eは、上記
ガイド筒16c内において、上記フロート16bが満水
位レベルFL位置の時にOFF、上記ΔLだけ水位が低
下したL1位置に下降した時にONになるように位置設
定されるが、該ON,OFF作動させる上記水位低下幅
ΔLは、例えばハンチングを生じない範囲で可能な限り
小さい値に設定される。
【0051】一方、以上のようにして上記給水タンク3
からの水の補給が継続されると、やがて上記給水タンク
3内の水が無くなる。
【0052】ところが、以上の構成では、上述のように
給水タンク3内の水が無くなり、図3に示したように水
受け容器38内の水位が所定レベルEL以下に低下する
と、フロートスイッチ46のリードスイッチ46eが作
動して給水タンク3が空になったことを給水指示ランプ
68cの点灯によって報知する。一方、上記給水タンク
3の上部には、上述のように把手部32が設けられてお
り、該把手部32を持って本体ケース1の開口部1cか
ら上方に取り出すことができるようになっている。した
がって、上記のように給水指示ランプ68cが点灯した
時に当該給水タンク3を本体ケース1から外部に取り出
し、上下逆向きの状態にして上記底部開口部30側のキ
ャップ31を外せば、該開口部30から新たな水の補充
を行うことができるので、同水の補充を行った後キャッ
プ31を締めて再び図1および図2に示すように本体ケ
ース1内に収納すると、上述のようにして改めて継続的
な水の補給を可能とすることができる。
【0053】ところで、以上のように構成された操作基
板66、フロートスイッチ16,46、湯温センサー7
1、湯沸しヒータ7a、給水加熱ヒータ60、電動給湯
ポンプ11、電動給水ポンプ21の各々は、例えば図7
に示すように制御基板72を介して同制御基板72上の
給湯制御ユニット70に対して接続されている。
【0054】そして、該制御回路により、上述のような
湯沸しタンク2内から外部への給湯制御、給水タンク3
から湯沸しタンク2への給水制御、給水タンク3の空報
知制御などが適切に行われる。
【0055】(変形例1) 図8は、上記実施の形態1の変形例1に係る電気給湯器
の要部の構成を示している。
【0056】前述のように、上記実施の形態1の構成で
は、給水タンク3側から湯沸しタンク2側への加熱給水
路を形成する第2の給水パイプ42を給水加熱ヒータ6
0を備えたヒータプレート63内にストレートに通すこ
とによって加熱できるようにし、同第2の給水パイプ4
2を通して給水される水を沸とう状態まで加熱し、湯沸
しタンク2内の湯温の低下を防止するようにしている
が、該構成の場合には、上記第2の給水パイプ42のヒ
ータプレート63との間の伝熱面積が小さく、伝熱時間
が短かい問題がある。そのため、必ずしも給水時の加熱
効率が十分でない。
【0057】そこで、該変形例1の構成では、例えば図
8に示すように、上記ヒータプレート63の幅を広く
し、上記第2の給水パイプ42の上流端42aから下流
端42bまでの間を複数回(図示の例では2回)U状に
屈曲させてヒータプレート63内に貫挿させている。
【0058】このような構成にすると、該第2の給水パ
イプ42と上記ヒータプレート63との間の伝熱面積が
拡大されるとともに伝熱時間が長くなり、給水過程にお
ける加熱効率が向上する。
【0059】その結果、上述した実施の形態1の構成の
場合に比べて、湯沸しタンク2に給水される水を、より
容易に沸とう状態まで加熱することができるようにな
る。
【0060】(変形例2) 図9は、上記実施の形態1の変形例2に係る電気給湯器
の構成を示している。
【0061】前述のように、上記実施の形態1の構成で
は、給水タンク3側から湯沸しタンク2側への給水時に
おける湯温の低下を防止するために、第2の給水パイプ
42を加熱するヒータプレート63を設けている。
【0062】ところが、同構成では前述の図1から明ら
かなように、上記ヒータプレート63が給水タンク3側
の断熱材64と湯沸しタンク2との略中間にあって、そ
れぞれ略等しい間隔a,bだけ離して設けられている。
【0063】したがって、給水タンク3側から見ると、
ヒータプレート63が近い分だけ断熱材64を介した断
熱性能が悪くなる一方、湯沸しタンク2側から見ると、
上記ヒータプレート63からの放熱量が湯沸しタンク2
自体には有効に作用していないことになる。
【0064】そこで、この変形例2の構成では、例えば
図9に示すように、第2の給水パイプ42の上流端42
a部分の長さを長くする一方、同パイプ42の下流端4
2b部分の長さを短かく形成することによって、ヒータ
プレート63を湯沸しタンク2の側壁2cに可能な限り
広い面積で密接させた状態で設けるようにしている。
【0065】この結果、図示のように、給水タンク3側
の断熱材64とヒータプレート63との間隔aは、図1
の場合に比べて大きく拡大され、給水タンク3に対する
断熱性能が向上するとともに、ヒータプレート63から
の放熱量を湯沸しタンク2に対して有効に作用させるこ
とができるようになり、湯沸しタンク2の加熱効率が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気給湯器の断
面図である。
【図2】同電気給湯器の水受け容器部の第1の状態の拡
大断面図である。
【図3】同電気給湯器の水受け容器部の第2の状態の拡
大断面図である。
【図4】同電気給湯器の湯沸しタンク側フロートスイッ
チの第1の状態の拡大断面図である。
【図5】同電気給湯器の湯沸しタンク側フロートスイッ
チの第2の状態の拡大断面図である。
【図6】同電気給湯器の給水加熱ヒータ部の拡大背面図
である。
【図7】同電気給湯器の電気回路図である。
【図8】同電気給湯器の変形例1の要部の断面図であ
る。
【図9】同電気給湯器の変形例2の断面図である。
【符号の説明】
1は本体ケース、2は湯沸しタンク、3は給水タンク、
3aは底部、7はヒータプレート、7aは湯沸しヒー
タ、8は蓋部材、9は湯排出口、10は第1の給湯パイ
プ、11は電動給湯ポンプ、12は第2の給湯パイプ、
14は第4の給湯パイプ、16はフロートスイッチ、2
1は電動給水ポンプ、30は開口部、31はキャップ、
33は給水口、38は水受け容器、41は第1の給水パ
イプ、42は第2の給水パイプ、43は第3の給水パイ
プ、60は給水加熱ヒータである。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の水が収容される湯沸しタンク
    と、この湯沸しタンク内の水を加熱する加熱手段と、上
    記湯沸しタンク内の水の減少に応じて上記湯沸しタンク
    内に水を補給する給水タンクと、この給水タンクを任意
    に収納又は取り出しができるように保持する給水タンク
    収納支持部とを備えてなる電気給湯器において、上記給
    水タンク収納支持部の下部にあって上記給水タンクの給
    水口からの水を所定量留める水受け容器と、該水受け容
    器内の水を給水路を介して上記湯沸しタンク内に供給す
    る電動給水ポンプと、上記湯沸しタンク側にあって上記
    湯沸しタンク内の水を給湯路を介して外部に給湯す
    動給湯ポンプと、上記湯沸しタンク側の満水位付近にあ
    って上記湯沸しタンク内の水位満水位よりも所定水位
    低下したことを検知する水位低下検出手段と、この水位
    低下検出手段の水位低下検出結果に応じて上記湯沸しタ
    ンク内の水が満水位となるように上記電動給水ポンプを
    駆動して水を供給する電動給水ポンプ駆動制御手段とを
    設けたことを特徴とする電気給湯器。
  2. 【請求項2】 給水タンクが、湯沸しタンクの方に設
    置されていることを特徴とする請求項1記載の電気給湯
    器。
  3. 【請求項3】 給水タンクの給水口には、給水タンク取
    り出し状態において給水口を閉じる止水弁が設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の電気給湯
    器。
  4. 【請求項4】 給水タンクから湯沸しタンクへの給水路
    には、加熱手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1,2又は3記載の電気給湯器。
  5. 【請求項5】 水受け容器内には、水受け容器内の水位
    の低下を検出する水位低下検出手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の電気給湯
    器。
  6. 【請求項6】 水受け容器内の水位低下検出手段は、水
    受け容器内の水位が所定水位以下に低下したことを検出
    して、電動給水ポンプの駆動を停止させるようになって
    いることを特徴とする請求項5記載の電気給湯器。
  7. 【請求項7】 水受け容器内の水位低下検出手段は、水
    受け容器内の水位が所定水位以下に低下したことを検出
    して、給水タンク内の水が空になったことを報知するよ
    うになっていることを特徴とする請求項5又は6記載の
    電気給湯器。
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