JP3055473U - 大規模空間のスポット空調システム - Google Patents

大規模空間のスポット空調システム

Info

Publication number
JP3055473U
JP3055473U JP1998004790U JP479098U JP3055473U JP 3055473 U JP3055473 U JP 3055473U JP 1998004790 U JP1998004790 U JP 1998004790U JP 479098 U JP479098 U JP 479098U JP 3055473 U JP3055473 U JP 3055473U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
air conditioner
work area
spot
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998004790U
Other languages
English (en)
Inventor
利行 田島
勝志 太田
勝洋 上谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonets Corp
Original Assignee
Tonets Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonets Corp filed Critical Tonets Corp
Priority to JP1998004790U priority Critical patent/JP3055473U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055473U publication Critical patent/JP3055473U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模空間の作業エリアをスポット空調シス
テムにより効率よく冷房および暖房を行い、スペース的
な制約を受けずまた、作業エリアの条件に合わせて最適
な状態に容易に制御可能な大規模空間のスポット空調シ
ステムを提供する。 【解決手段】 複数の作業エリア11を有する大規模空
間1の各作業エリア11に対応して空調機2を設け、該
空調機2の入口側3と出口側5とをダンパ7を介してバ
イパスダクト6で連結し、各作業エリア11に対し、ス
ポット噴射する吹き出し口10を介して前記空調機2か
らの冷房および暖房空気を吹き出す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、工場等の大規模空間の各作業エリアごとに冷暖房を行うスポット空 調システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種生産工場や処理施設等の大規模な建物、例えば鉄道車両工場においては、 建物内部全体が大規模空間となり、車両各部の組立作業等を工場内の複数の場所 に設けられた作業エリアで行っている。このような工場の冷暖房を行う場合、工 場全体を冷暖房の対象とすることは、工場全体の冷暖房負荷に対する作業エリア の容積の割合や作業人数の割合が小さいため、エネルギー的に無駄が大きくなり 不経済である。したがって、作業エリアごとに冷暖房を行うことが望ましい。
【0003】 一方、広い空間内の一部を集中的に冷暖房するためにスポット空調が行われて いる。このスポット空調は、空調すべき局部的領域の冷暖房負荷に対応した小型 の空調機を用いて、吹出し方向があまり広がらず一定方向に集中的に風を送るス ポット吹出し口から空調機からの冷暖房空気を噴射するものである。
【0004】 この場合、前述の鉄道車両工場等の大規模空間においては、特に冬季に暖房空 気が作業エリア外部に逃げやすいため、暖房効果を得るためには、吹出し口から の到達距離や風量および風速および設定温度等の空調機の運転条件が冷房時に比 べ厳しくなる。このため小型の空調機では充分な暖房効果が得られず、また空調 機を大型にしたのではエネルギーの無駄が生じ不経済となる。したがって、前述 の鉄道車両工場等において、従来は夏期の冷房時のみスポット空調を行い、暖房 については赤外線ヒータ等の放射暖房あるいはその他のストーブが用いられてい た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、冷房時のスポット空調システムの他に暖房時のストーブ等の暖 房装置を設けることは、設置場所を必要とするためスペース的な制約を受けたり 、あるいは他の機器や作業員の邪魔になる等の設置に伴うスペース的な問題を生 じる。また、ストーブ等の暖房装置では充分な暖房効果が得られず、制御性も悪 く作業エリア全体を効率よく暖房することができない。また高温の暖房装置が作 業員の近くに設置された場合には常に注意していなければならない。
【0006】 本考案は上記の点を考慮したものであって、大規模空間の作業エリアをスポッ ト空調システムにより効率よく冷房および暖房を行い、スペース的な制約を受け ずまた、作業エリアの条件に合わせて最適な状態に容易に制御可能な大規模空間 のスポット空調システムの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案では、複数の作業エリアを有する大規模空間 の各作業エリアに対応して空調機を設け、該空調機の入口側と出口側とをダンパ を介してバイパスダクトで連結し、各作業エリアに対し、スポット噴射する吹き 出し口を介して前記空調機からの冷房および暖房空気を吹き出すことを特徴とす る大規模空間のスポット空調システムを提供する。
【0008】 この構成によれば、大規模空間の各作業エリアごとに設けられた空調機のバイ パスダクトを介して、作業エリアの室内空気を、空調機を通して空調された空気 とともに出口側から再供給することができるため、空調機の容量以上の冷房ある いは暖房負荷に対処して風量調整された空気を送ることができる。したがって、 小型の空調機を用いて冷房だけでなく暖房についてもスポット空調を行うことが 可能となり、従来のように冷房用のスポット空調システムに加えてストーブ等の 暖房装置を必要とせず、冷暖房システムの構成が簡単になり設置場所も少なくな り、スペース的な制約も受けずまた周囲作業環境を邪魔することなく設置するこ とができる。
【0009】 好ましい構成例では、前記大規模空間は鉄道車両工場であることを特徴として いる。
【0010】 この構成により、本発明を従来冷暖房システムについて特に効率的に作業エリ アを暖房することが難しかった鉄道車両工場に適用し、効率的な冷暖房システム を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係るスポット空調装置の構成図である。 例えば鉄道車両工場の建物の内部空間1に作業員が各製造ライン上で各種作業 を行う作業エリア11が設けられ、この作業エリア11に対し空調機2が天井側 に設置される。この空調機2は、空気を取入れる入口チャンバー3と、冷温水配 管が接続された冷温水コイル(図示しない)および送風ファン(図示しない)が 収容された空調機本体4と、空調された空気を送り出す出口チャンバー5とによ り構成される。入口チャンバー3と出口チャンバー5は、バイパスダクト6によ り連結される。このバイパスダクト6上には風量調整ダンパ7が設けられる。
【0012】 出口チャンバー5には、風量調整ダンパ8を介して送風ダクト9が接続される 。送風ダクト9には複数の分岐ダクト14(1本のみ図示)が接続され、各分岐 ダクト14の先端には吹出し口10が設けられる。この吹出し口10は、吹出し 空気が作業エリア11内の作業員の方向に集中するように、吹出し空気の拡散範 囲12が図示したように方向性をもってあまり広がらない特性を有し、例えばノ ズル型式のスポット噴射式の吹出し口である。このようにバイパスダクト6を有 する空調機2から送られる空調された空気が、吹出し口10から作業エリア11 内の作業員に対しスポット的に噴射される。
【0013】 空調機2においては、バイパスダクト6が設けられているため、例えば暖房時 に空調機の能力以上の暖房負荷に対し、入口チャンバー3に取入れた室内空気を バイパスさせて空調機ファンから送られる暖房空気と合流させて風量を増加させ ることにより、大規模空間内に設置され暖房効率の悪い作業エリアに対し、効率 的にスポット空調により暖房を施すことができる。この場合、バイパスダクト6 上のダンパ7を手動または自動的に調整して暖房負荷に対応した最適風量とする ことができる。
【0014】 図2は、例えば鉄道車両工場の大規模空間内の作業エリアのレイアウトを示す 。 建物13の内部に4つの作業エリアA,B,C,Dが設けられる。作業エリア Aに対応して空調機2aが、作業エリアBに対応して空調機2b,2cが、作業 エリアCに対応して空調機2dが、作業エリアDに対応して空調機2eがそれぞ れ各天井側に設けられる。各空調機2a〜2eは、前述の図1で示したものと同 様の構成であり、入口側と出口側とを連通させるバイパスダクト6を有し、ダン パ8を介して送風ダクト9が接続され分岐ダクト14を通してその端部の各吹出 し口10(図1)から各空調機で空調された冷房および暖房の空気がスポット噴 射される。このように大規模空間となる建物13の内部の各作業エリアA〜Dは それぞれの作業エリアに対応して設けられた空調機2a〜2eにより冷房および 暖房ともに効率的にスポット噴射により空調が施される。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、大規模空間の各作業エリアごとに設けられ た空調機のバイパスダクトを介して、作業エリアの室内空気を、空調機を通して 空調された空気とともに出口側から再供給することができるため、空調機の容量 以上の冷房あるいは暖房負荷に対処して風量調整された空気を送ることができる 。したがって、小型の空調機を用いた単一の空調システムにより、冷房だけでな く暖房についてもスポット空調を行うことが可能となり、従来のように冷房用の スポット空調システムに加えてストーブ等の暖房装置を必要とせず、冷暖房シス テムの構成が簡単になり設置場所も少なくなり、スペース的な制約も受けずまた 周囲作業環境を邪魔することなく設置することができる。
【0016】 また、スポット噴射する吹出し口を分散して作業エリア内に配置することによ り、各作業エリア内で風量および風向を作業環境や条件の変化等に対応して最適 に制御することができる。このように夏期および冬季ともに作業エリアに対し効 率的に空調を行って作業環境を向上させることができ、これによって、工場内で の作業効率が高まり生産性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るスポット空調システムの構成
図。
【図2】 本考案に係る大規模空間の作業エリアのレイ
アウトの例を示す平面図。
【符号の説明】
1:内部空間、2:空調機、3:入口チャンバー、4:
空調機本体、5:出口チャンバー、6:バイパスダク
ト、7:風量調整ダンパ、8:風量調整ダンパ、9:送
風ダクト、10:吹出し口、11:作業エリア、12:
拡散範囲、13:建物、14:分岐ダクト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 太田 勝志 東京都中央区京橋二丁目5番12号 東洋熱 工業株式会社内 (72)考案者 上谷 勝洋 東京都中央区京橋二丁目5番12号 東洋熱 工業株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の作業エリアを有する大規模空間の各
    作業エリアに対応して空調機を設け、該空調機の入口側
    と出口側とをダンパを介してバイパスダクトで連結し、
    各作業エリアに対し、スポット噴射する吹き出し口を介
    して前記空調機からの冷房および暖房空気を吹き出すこ
    とを特徴とする大規模空間のスポット空調システム。
  2. 【請求項2】前記大規模空間は鉄道車両工場であること
    を特徴とする請求項1に記載の大規模空間のスポット空
    調システム。
JP1998004790U 1998-07-01 1998-07-01 大規模空間のスポット空調システム Expired - Lifetime JP3055473U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998004790U JP3055473U (ja) 1998-07-01 1998-07-01 大規模空間のスポット空調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998004790U JP3055473U (ja) 1998-07-01 1998-07-01 大規模空間のスポット空調システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3055473U true JP3055473U (ja) 1999-01-12

Family

ID=43189481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998004790U Expired - Lifetime JP3055473U (ja) 1998-07-01 1998-07-01 大規模空間のスポット空調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055473U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4531454A (en) Air conditioning system
US6725914B2 (en) Double duct changeover HVAC system
JP3441406B2 (ja) 領域冷暖房躯体蓄熱システム
US4168797A (en) Heated air distribution system
JP3055473U (ja) 大規模空間のスポット空調システム
JP2000074430A (ja) 地下駐車場の換気方法
JPH0875191A (ja) 空調方法
JP2970272B2 (ja) 空調システム
JP4657530B2 (ja) 高温高湿用空調システム
JP3073684B2 (ja) ターミナルレヒート空調システムの制御装置
JPH038750Y2 (ja)
JPH0799268B2 (ja) ペリメータ・インテリア系統一体型空調機
JPH0462354A (ja) 空気調和装置
JPH05312393A (ja) アンダーフロア空調用ペリメータ負荷処理方法
JP3558241B2 (ja) 高気密高断熱住宅の換気暖房システム
JPH0650185B2 (ja) 熱交換気空調システム
JP3327376B2 (ja) 躯体蓄熱空調システムの運転制御方法
JP3452857B2 (ja) 空調システム
JPS5933941Y2 (ja) 住宅の省エネルギ−型空調設備
JPH0339832A (ja) 空調換気給湯装置
JPH0432647A (ja) 天井冷暖房システム
JPH06201155A (ja) 暖房・換気方法及び暖房・換気システム
JPS5848891Y2 (ja) 車両用空気調和装置
CN117366838A (zh) 解耦双风道补风空调系统
JPH02242032A (ja) 建物のダクトレス空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term