JP3055450B2 - 防水コネクタ - Google Patents

防水コネクタ

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JP3055450B2
JP3055450B2 JP7329804A JP32980495A JP3055450B2 JP 3055450 B2 JP3055450 B2 JP 3055450B2 JP 7329804 A JP7329804 A JP 7329804A JP 32980495 A JP32980495 A JP 32980495A JP 3055450 B2 JP3055450 B2 JP 3055450B2
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孝年 勝真
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロック機構を改良
した防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
のコネクタのロック機構は、例えば雄型コネクタのコネ
クタハウジングの外周面に係合突部を突設し、雌型コネ
クタのコネクタハウジングの外周部にロックアームを突
設した構造である。そのロックアームは支持部を介して
コネクタハウジングに一体成形され、先端側が弾性変形
可能となっており、両コネクタを正規嵌合位置まで嵌合
すると、ロックアームの先端が相手側コネクタの係合突
部と係合してロック状態に保持される。
【0003】ところで、防水コネクタは例えば自動車用
ワイヤハーネスに使用される場合にはエンジンルーム内
の厳しい環境下で使用され、塵や砂が付着したり泥水が
かかることもある。しかるに、従来の防水コネクタで
は、端子金具はシールされた防水空間に配置されてはい
るが、前述したようにロック機構はコネクタハウジング
の外周部に位置しており、これが外部に露出した形態で
あるから、ここに泥水や砂等が付着することもある。す
ると、これらがロック機構部分にこびり着いてロック解
除を困難にしたり、ロック機構の摩耗を引き起こしたり
するという問題があった。
【0004】また、従来、コネクタが正規の嵌合位置に
至ってロック状態になったことを電気的に検出するため
に、嵌合検知端子を設けたコネクタが知られており、そ
の一例として例えば特開平7−142122号公報に記
載された構造がある。これは、一方のコネクタハウジン
グにロックアームのロック動作に応動する検知端子を設
け、他方のコネクタハウジングには上記ロックアームが
ロック状態にあるときに検知端子が接触する短絡端子を
設けた構成である。しかし、上述の嵌合検知機能付きの
コネクタでは、やはりロック機構がコネクタの外周部に
あるため、検知端子や短絡端子を防水構造とすることが
できない。検知端子や短絡端子を防水構造とするには、
防水シールにてシールされた防水空間内にこれらの端子
を配置しなくてはならないが、そうすると、今度はロッ
クアームの動きを拾うことができなくなってしまうので
ある。すなわち、防水コネクタでは、従来、ロックアー
ムに応動して動作する嵌合検知機能を実現することがで
きなかったのである。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、防水コネクタにあって、ロック機構も防水空間内に
配置してその保護を完全ならしめることを目的とする。
また、他の目的は、防水コネクタにおいてもロックアー
ムに応動して動作する嵌合検知機能を実現できるように
するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】<請
求項1の発明> 請求項1の発明に係る防水コネクタは、雌雄の端子金具
をそれぞれ有する一対のコネクタハウジングを、防水シ
ールを介した嵌合状態として外部に対してシールされた
防水空間を形成し、その防水空間内で前記雌雄の端子金
具を嵌合接続させるようにしたものにおいて、前記一方
のコネクタハウジングには弾性変形可能なロックアーム
が設けられ、このロックアームの一端の被係合部が前記
防水空間内に配されるとともに、他端の押圧操作部が前
記防水空間の背壁部を貫通して外部に突出しており、
記他方のコネクタハウジングには両コネクタハウジング
が正規嵌合位置に達したときに前記ロックアームの前記
被係合部と係合する係合部を設けたところに特徴を有す
る。上記構成では、両コネクタをロック状態にするため
のロックアームの被係合部と係合部とが防水空間内に配
置されることになる。従って、本来、雌雄の端子金具を
シールするための防水空間を利用してロック機構も防水
することができるから、ロック機構に砂や泥水等の異物
が付着することを確実に防止できる。一方、ロックアー
ムの押圧操作部は外部に突出しているから、押圧操作部
を目視しつつ押圧することで容易にロック解除を行うこ
とができる。
【0007】<請求項2の発明>請求項2の発明に係る
防水コネクタは、請求項1の発明において、ロックアー
ムを一方のコネクタハウジングに支持部を介して傾動変
形可能に設け、そのロックアームのうち他方のコネクタ
ハウジング側の端部に係合部と係合可能な被係合部を設
けると共に、反対側の端部をコネクタハウジングの後壁
に形成した貫通孔を貫通して後方に突出させ、その貫通
孔とロックアームとの間にはロックアームの傾動変形を
許容する弾性を備えた防水シールを配置したところに特
徴を有する。この構成とすると、ロックアームの後端が
防水構造を保ったままコネクタハウジングの後壁から突
出することになる。従って、そのロックアームの後端を
操作することでロックアームの被係合部と他方のコネク
タハウジングの係合部との係合を解除することができ、
簡単な構造でロック解除操作の容易性も得ることができ
るという効果も併せて得られる。
【0008】<請求項3の発明> 請求項3の発明に係る嵌合検知機能付き防水コネクタ
は、雌雄の端子金具をそれぞれ有する一対のコネクタハ
ウジングを、防水シールを介した嵌合状態として外部に
対してシールされた防水空間を形成し、その防水空間内
で前記雌雄の端子金具を嵌合接続させるようにしたもの
において、前記一方のコネクタハウジングに弾性変形可
能に設けられ、一端の被係合部が前記防水空間内に配さ
れるとともに他端の押圧操作部が前記防水空間の背壁部
を貫通して外部に突出したロックアームと、前記他方の
コネクタハウジングに設けられ両コネクタハウジングが
正規嵌合位置に達したときに前記ロックアームの前記被
係合部と係合する係合部と、前記一方のコネクタハウジ
ングに設けられて前記ロックアームの変位に応動するア
ーム応動端子と、前記他方のコネクタハウジング側に設
けられ両コネクタハウジングが正規嵌合位置に達したと
きに前記係合部と係合するロックアームの変位に応動す
る前記アーム応動端子と接触する嵌合検知端子とを備え
た構成に特徴を有する。この構成によれば、両コネクタ
をロック状態にするためのロックアームの被係合部と係
合部とが防水空間内に配置され、また、そのロックアー
ムの変位に応動するアーム応動端子及びこれと接触する
嵌合検知端子が共に防水空間内に配置されることにな
る。従って、本来、雌雄の端子金具をシールするための
防水空間を利用してロック機構及びこれに関連する嵌合
検知のための端子群も防水することができるから、防水
コネクタにおいてロック機構への異物付着を防止できる
だけでなく、コネクタ外周に嵌合検知部を設けるよりも
信頼性を高くできる。また、ロックアームの押圧操作部
は外部に突出しているから、押圧操作部を目視しつつ押
圧することで容易にロック解除を行うことができる。
【0009】<請求項4の発明>請求項4の発明に係る
嵌合検知機能付き防水コネクタは、請求項3の発明にお
いて、嵌合検知端子を他方のコネクタハウジング側に係
合部の両側方となる位置に対をなして設け、アーム応動
端子はロックアームを跨ぐように配置してロックアーム
が係合部と係合したときに嵌合検知端子対を短絡する構
成としたところに特徴を有する。この構成では、ロック
アームが係合部と係合すると、その動きに応動するアー
ム応動端子が嵌合検知端子対を短絡することで、嵌合検
知端子間の電気抵抗が急激に変化する。従って、嵌合検
知端子間だけを電気的に監視することで嵌合検知が可能
となる。
【0010】<請求項5の発明>請求項5の発明に係る
嵌合検知機能付き防水コネクタは、請求項3又は4の発
明において、前記ロックアームは前記一方のコネクタハ
ウジングに支持部を介して傾動変形可能に設けられ、そ
のロックアームのうち前記他方のコネクタハウジング側
の端部に前記係合部と係合可能な被係合部が設けられる
と共に、反対側の端部がコネクタハウジングの後壁に形
成した貫通孔を貫通して後方に突出して設けられ、前記
貫通孔と前記ロックアームとの間にはロックアームの傾
動変形を許容する弾性を有する防水シールが設けられて
いるところに特徴を有する。請求項3の防水コネクタと
同様に、ロックアームの後端が防水構造を保ったままコ
ネクタハウジングの後壁から突出することになる。従っ
て、そのロックアームの後端を操作することでロックア
ームの被係合部と他方のコネクタハウジングの係合部と
の係合を解除することができ、簡単な構造でロック解除
操作の容易性も得ることができるという効果も併せて得
られる。
【0011】<請求項6の発明>請求項6の発明は、請
求項2又は請求項5の発明において、前記防水シールが
前記貫通孔から脱落するのを阻止する脱落防止手段が設
けられているところに特徴を有する。この構成によれ
ば、ロックアームが傾動変形された場合にも防水シール
が貫通孔から脱落するのが阻止され、防水空間の防水が
担保される。
【0012】<請求項7の発明>請求項7の発明は、請
求項6の発明において、前記ロックアームの後方突出部
に、前記防水シールの後面に係止する係止部が設けられ
ることで前記脱落防止手段が構成されているところに特
徴を有する。この構成では、防水シールの後面が係止部
で係止されることで脱落が防止される。
【0013】<請求項8の発明>請求項8の発明は、請
求項6の発明において、前記防水シールの外周面と前記
貫通孔の内周面との間に凹凸嵌合される嵌合部を設ける
ことで前記脱落防止手段が構成されているところに特徴
を有する。この構成では、凹凸嵌合部が引っ掛かりとな
ることで、防水シールの脱落が防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
6によって説明する。図1の右側には雌コネクタ10が
示され、左側には雄コネクタ40が示されている。ま
ず、雌コネクタ10について述べると、ここでは合成樹
脂製のコネクタハウジング11が、内部に端子収容部1
3と、この端子収容部13の前半部をほぼ全周から覆う
フード部14とを一体に備えて構成されている。フード
部14は角部を曲面形状とした角筒状をなし、これと端
子収容部13の外周とが背壁部15を介して一体成形さ
れ、その背壁部15から端子収容部13の一部が後方に
突出している。端子収容部13には図中左右方向に延び
るキャビティ16が形成されており、そのキャビティ1
6に雌端子金具12が収容されている。この雌端子金具
12はキャビティ16内に突出するランス16aにて抜
け止めされるとともに、図示しないリテーナにて二次係
止され、防水栓17と共に電線18に接続されている。
なお、キャビティ16は図1では端子収容部13の下部
寄りの1箇所のみに描かれているが、図2に示すよう
に、端子収容部13の下部には4列設けられ、上部では
左右両端において上下2段に設けられている。また、端
子収容部13の外周にはフード部14との間には相手側
の雄コネクタ40が進入可能な環状の嵌合空間19が形
成され、ここに防水シール20が嵌着されている。
【0015】さて、コネクタハウジング11の背壁部1
5には、キャビティ16の上方に位置して円形の貫通孔
21が形成され、ここを貫通するようにしてロックアー
ム22が左右方向に延びるように設けられている。この
ロックアーム22は支持脚23を介して端子収容部13
部分と一体成形され、その支持脚23を支点として左右
に傾動可能となっており、先端部(左端部)には被係合
部に相当する係合孔24が形成されるとともに、背壁部
15よりも後方に突出した後端部(右端部)に上部を滑
り止め形状とした押圧操作部25が形成されている。ま
た、このロックアーム22のうち貫通孔21を貫通する
部分には、厚肉筒状の防水シール26が嵌着されてい
る。この防水シール26はロックアーム22の傾動変形
を許容しつつ貫通孔21の内周面とロックアーム22の
外周面との間をシールする柔軟性及び弾性を備えてい
る。
【0016】また、上記ロックアーム22の上方にはア
ーム応動端子27が設けられている。これは図4に示す
ように、ロックアーム22の先端部を上方から覆うコ字
形断面の架橋部28の後方に一対の板バネ部29を延設
した形態で、架橋部28の両端には横向きに広がると共
に一部が下方に膨出する接点部30がそれぞれ形成され
ている。このアーム応動端子27は、板バネ部29の後
端をコネクタハウジング11の背壁部15に圧入してフ
ード部14内に固定されており、その固定状態でロック
アーム22が図1に示す非傾動状態にあるときには、架
橋部28の下面がロックアーム22の先端から僅かに浮
き上がった状態にある。
【0017】一方、雄コネクタ40に関しては、コネク
タハウジング41が前記雌コネクタ10の嵌合空間19
内に挿入されるフード形状をなしており、その内部に計
6本の雄端子金具42が前記雌コネクタ10の各雌端子
金具12に対応して突設されている。また、この雄端子
金具42の上方には図1及び図3に示すように係合突片
43がコネクタハウジング41の開口側に向かって突設
され、その上面に係合部に相当する係合突起44が突設
されている。この係合突起44は両コネクタ10,40
が正規の嵌合位置まで嵌合されたときにロックアーム2
2の係合孔24と嵌合して両者をロック状態にする機能
を有する。
【0018】また、上記係合突片43の上面には、係合
突起44の後方(コネクタハウジング41の開口とは反
対側)であってロックアーム22の左右両側に位置する
部分に2本の嵌合検知端子45が設けられ、これが雄コ
ネクタ40の外部に導出されている。この2本の嵌合検
知端子45の配置間隔は、前記雌コネクタ10のアーム
応動端子27の両接点部30の間隔に対応するように設
けられており、両コネクタ10,40が正規の嵌合位置
に至ったときに、2本の嵌合検知端子45,45間がア
ーム応動端子27により短絡可能となっている。
【0019】そして、雄コネクタ40のコネクタハウジ
ング41を雌コネクタ10のフード部14内に挿入する
と、そのコネクタハウジング41の内周面が嵌合空間1
9内の防水シール20の外周面に密着するようになり
(図6参照)、これにて両コネクタハウジング11,4
1が防水シール20を介した嵌合状態となって外部に対
してシールされた防水空間50が形成される。この防水
空間50内には雌雄の端子金具12,42の他に、ロッ
クアーム22の先端側、雄コネクタ40の係合突起4
4、アーム応動端子27及び2本の嵌合検知端子45が
配置され、コネクタ外部から水密に遮断された状態とな
っている。
【0020】続いて、本第1実施形態の作用について説
明する。両コネクタ10,40が離脱状態にあるとき、
ロックアーム22は図1に示すように横にまっすぐ延び
た状態にあり、また、先端がアーム応動端子27の架橋
部28の下面から僅かに離れている。この状態から両コ
ネクタ10、40を嵌合させると、まず、コネクタハウ
ジング41の先端が雌コネクタ10の嵌合空間19内に
進入し、防水シール20の外周に密着しながら挿入され
て行く。その嵌合過程で、図5に示すように、雄コネク
タ40の係合突起44がロックアーム22の先端に当接
するため、ロックアーム22の先端が上向きの力を受け
て同図に示すように傾動する。このロックアーム22の
傾動に伴い、ロックアーム22の先端がアーム応動端子
27の架橋部28に下から接触してこれを押し上げるよ
うになるため、板バネ部29のバネ力に抗してアーム応
動端子27を上に変位させる。この状態では、アーム応
動端子27の接点部30が上方に引き上げられることに
なるため、雄コネクタ40の嵌合検知端子45がロック
アーム22の下方に進入してきても、これと接触するこ
とはない。
【0021】この後、さらに両コネクタ10,40の嵌
合が進んで正規の嵌合位置に達すると、雄コネクタ40
の係合突起44がロックアーム22の係合孔24に遭遇
することになり、ロックアーム22が自身の弾性力によ
って傾動前の状態に戻る(図6参照)。この結果、アー
ム応動端子27も板バネ部29の弾性力によって架橋部
28側を下降させるようになり、その2箇所の接点部3
0がそれぞれ嵌合検知端子45,45に接触する。従っ
て、両嵌合検知端子45,45間はアーム応動端子27
の架橋部28によって短絡され、これが外部回路により
検出される。ここで、仮に両コネクタ10,40の嵌合
操作が不完全であって半嵌合状態で止まってしまったよ
うな場合には、図5に示すようにアーム応動端子27が
ロックアーム22とともに浮き上がったままになるか
ら、嵌合検知端子45,45間は短絡されず、半嵌合状
態を確実に検出することができる。
【0022】また、ロック状態にある両コネクタ10,
40をロック解除するには、ロックアーム22の押圧操
作部25を押圧操作する。すると、図5に示したように
ロックアーム22が傾動するため、係合突起44とロッ
クアーム22との係合が外れ、両コネクタハウジング1
1,41を互いに離脱させることができる。
【0023】以上述べたように、本第1実施形態によれ
ば、ロックアーム22と係合突起44とからなるロック
機構が防水空間50内に配置されているから、このコネ
クタを例えば泥水がかかるような箇所で使用したとして
も、その係合部に泥水が付着するようなことを確実に防
止することができる。これにて、ロック機構への異物の
付着によってロック解除が困難になったり、ロック機構
が摩耗したりすることを確実に防止できるものである。
【0024】また、上記構成では、ロックアーム22の
後端が防水構造を保ったままコネクタハウジング11の
背壁部15から後方に突出することになるから、そのロ
ックアーム22の後端の押圧操作部25を押圧操作する
ことでロックアーム22を傾動させてロックを解除する
ことができ、簡単な構造でロック解除操作の容易性も得
ることができるという効果も併せて得られる。
【0025】しかも、特に本実施形態では、防水空間5
0内にロックアーム22に応動するアーム応動端子27
及びこれと接触可能な嵌合検知端子45,45を設ける
ようにしたから、ロックアーム22の動きに連動した確
実な嵌合検知が可能であり、ロックアーム22の係合孔
24と係合突起44とが嵌合していない半嵌合状態を確
実に検出することができる。勿論、この嵌合検知のため
の嵌合検知端子45やアーム応動端子27も防水空間5
0内に収容されているので、確実な防水が可能で、この
面からの信頼性も高い。
【0026】<第2実施形態>次に本発明の第2実施形
態を図7ないし図11によって説明する。この第2実施
形態では、ロックアーム22の傾動変形を許容しつつ、
貫通孔21の内周面とロックアーム22の外周面との間
をシールするために用いる防水シール26が、貫通孔2
1から脱落するのを防止する機能が付加されている。こ
の第2実施形態における雌雄のコネクタ10a,40a
の基本的な構造並びに機能は、上記第1実施形態と同様
であって、同一機能を有する部位については、第1実施
形態と同一符号を付すことで改めて説明することは省略
し、以下には相違部分について説明する。
【0027】この第2実施形態では、アーム応動端子5
1の形状が異なっている。このアーム応動端子51は、
ロックアーム22の傾動支点23の直前の位置を下から
跨ぐようにしてコ字形の架橋部52が設けられ、架橋部
52の両脚からロックアーム22の両側を挟むようにし
て一対の板バネ部53が形成されている。各板バネ部5
3は、架橋部52の脚の上端から一旦ロックアーム22
の下面側に回曲され、しかるのちロックアーム22の先
端側の上面に向けて斜め姿勢で延設されており、その先
端の下面に接点部54がそれぞれ形成されている。ま
た、各板バネ部53の先端には、それぞれ内方に出っ張
った受部55が設けられ、ロックアーム22の先端の上
面と当接可能に対応している。このアーム応動端子51
の架橋部52がフード部14内の定位置に固定されてい
る。
【0028】一方の雄コネクタ40a側では、係合突片
43の上方位置において、上記のアーム応動端子51に
より短絡可能とされる2本の嵌合検知端子57,57が
突設されている。なお、雌コネクタ10aにはリテーナ
58が装着されており、その前面には、上記した嵌合検
知端子57、係合突片43並びに雄端子金具42の進入
をそれぞれ許容する開口が形成されている。そして本実
施形態では、図10,11にも示すように、上記したロ
ックアーム22における防水シール26から後方に突出
した部分の両側面に、一対の係止突部60が形成されて
いる。
【0029】この第2実施形態は上記のような構造であ
って、以下にその作用を説明する。両コネクタ10a,
40aを、図7に示す離脱状態から嵌合させると、コネ
クタハウジング41の先端が雌コネクタ10aの嵌合空
間19内に進入して、防水シール20の外周に密着しな
がら挿入される。その嵌合過程で、図8に示すように、
雄コネクタ40aの係合突起44がロックアーム22の
先端に当接して、ロックアーム22を同図の時計回り方
向に傾動させ、それに伴い、受部55を介してアーム応
動端子51の板バネ部53を上方に撓ませる。この状態
では、アーム応動端子51の接点部54が上方に引き上
げられるために、雄コネクタ40aの嵌合検知端子57
が進入してきても、これと接触することはない。
【0030】この後、さらに両コネクタ10a,40a
の嵌合が進んで、図9に示すように正規の嵌合位置に達
すると、雄コネクタ40aの係合突起44がロックアー
ム22の係合孔24と対応することで、ロックアーム2
2が復元弾性力によって傾動前の状態に戻り、両コネク
タ10a,40aが嵌合状態にロックされる。それとと
もに、アーム応動端子51の板バネ部53が自身の復元
弾性力によって元位置に復動し、2箇所の接点部54が
それぞれ嵌合検知端子57,57に接触する。従って、
両嵌合検知端子57,57間はアーム応動端子51の架
橋部52によって短絡され、これが外部回路により検出
される。
【0031】なお、仮に両コネクタ10a,40aの嵌
合操作が不完全であって半嵌合状態に留められた場合に
は、図8に示すようにアーム応動端子51がロックアー
ム22とともに浮き上がったままになるから、嵌合検知
端子57,57間は短絡されず、半嵌合状態が確実に検
出される。また、両コネクタ10a,40aの嵌合を外
す場合は、ロックアーム22の押圧操作部25を押圧操
作すると、係合突起44とロックアーム22との係合が
外れることから、両コネクタハウジング11,41を互
いに離脱させることができる。
【0032】そして主にロックアーム22が傾動される
際、防水シール26がこじられることで、防水シール2
6を貫通孔21から脱落させるような力が作用するおそ
れがあるが、仮にそのような力が作用したとしても、ロ
ックアーム22における防水シール26からの後方突出
部分には係止突部60が設けられているから、その係止
突部60で防水シール26の後面が係止されることで、
貫通孔21から脱落することが防止される。よって、防
水空間50のシール性が長期間にわたって確実に担保さ
れる。
【0033】すなわち、この第2実施形態によれば、上
記の第1実施形態と同様の利点が得られるのに加えて、
ロックレバー22の回りに設けられた防水シール26の
脱落を確実に阻止し得るようにしたから、防水機能の面
でさらに信頼性を高めることができる。
【0034】<第3実施形態>図12は本発明の第3実
施形態を示す。この第3実施形態は、防水シールの脱落
防止手段に変更が加えられている。すなわち、防水シー
ル26が嵌着される貫通孔21における背壁部15から
突出した部分の天井壁62には、2個の嵌合孔63が並
んで形成される一方、防水シール26の上面には、上記
の嵌合孔63にそれぞれ嵌合可能な嵌合突部64が形成
されている。
【0035】すなわち、嵌合突部64と嵌合孔63が嵌
まり合うことで、防水シール26の抜け方向の引っ掛か
りとなり、その脱落を確実に防止することができる。な
お、貫通孔21の内周面に嵌合突部を、防水シール26
の外周面にそれが嵌まる嵌合凹部を設けるようにしても
よい。
【0036】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施の形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施の形態も本発明の技術的範囲
に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【0037】(1)上記実施形態では、防水空間50内
に嵌合検知のためのアーム応動端子27または51、及
び嵌合検知端子45または57も配置するようにした
が、これは必要に応じて設ければよく、ロックアーム2
2の一部及び係合突起44だけを防水空間50内に設け
るという構造であっても、ロック機構の保護という所期
の目的は達成することができる。
【0038】(2)ロックアーム22は必ずしも上記実
施形態のように後端部をコネクタハウジング11から突
出させなくとも、ロックアームの全体を防水空間内に配
置し、これを押圧ピン等を利用した別機構を介して動作
させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る雄雌のコネクタの
縦断面図である。
【図2】雌コネクタの正面図である。
【図3】雄コネクタの正面図である。
【図4】アーム応動端子の斜視図である。
【図5】雄雌のコネクタの嵌合途中の状態を示す縦断面
図である。
【図6】雄雌のコネクタの嵌合完了状態を示す縦断面図
である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る雄雌のコネクタの
縦断面図である。
【図8】雄雌のコネクタの嵌合途中の状態を示す縦断面
図である。
【図9】雄雌のコネクタの嵌合完了状態を示す縦断面図
である。
【図10】雌コネクタの背面側から見た斜視図である。
【図11】雌コネクタの背面図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る雌コネクタの背
面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
10…雌コネクタ 15…背壁部 20…防水シール 21…貫通孔 22…ロックアーム 24…係合孔 25…押圧操作部 26…防水シール 27…アーム応動端子 40…雄コネクタ 43…係合突片 44…係合突起 45…嵌合検知端子 50…防水空間 10a…雌コネクタ 40a…雄コネクタ 51…アーム応動端子 57…嵌合検知端子 60…係止突部 63…嵌合孔 64…嵌合突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 301 H01R 13/52 H01R 13/629 H01R 13/64

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄の端子金具をそれぞれ有する一対の
    コネクタハウジングを、防水シールを介した嵌合状態と
    して外部に対してシールされた防水空間を形成し、その
    防水空間内で前記雌雄の端子金具を嵌合接続させるよう
    にしたものにおいて、 前記一方のコネクタハウジングには弾性変形可能なロッ
    クアームが設けられ、このロックアームの一端の被係合
    部が前記防水空間内に配されるとともに、他端の押圧操
    作部が前記防水空間の背壁部を貫通して外部に突出して
    おり、前記他方のコネクタハウジングには両コネクタハ
    ウジングが正規嵌合位置に達したときに前記ロックアー
    の前記被係合部と係合する係合部を設けたことを特徴
    とする防水コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ロックアームは前記一方のコネクタ
    ハウジングに支持部を介して傾動変形可能に設けられ、
    そのロックアームのうち前記他方のコネクタハウジング
    側の端部に前記係合部と係合可能な被係合部が設けられ
    ると共に、反対側の端部がコネクタハウジングの後壁に
    形成した貫通孔を貫通して後方に突出して設けられ、前
    記貫通孔と前記ロックアームとの間にはロックアームの
    傾動変形を許容する弾性を備えた防水シールが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 【請求項3】 雌雄の端子金具をそれぞれ有する一対の
    コネクタハウジングを、防水シールを介した嵌合状態と
    して外部に対してシールされた防水空間を形成し、その
    防水空間内で前記雌雄の端子金具を嵌合接続させるよう
    にしたものにおいて、 前記一方のコネクタハウジングに弾性変形可能に設けら
    れ、一端の被係合部が前記防水空間内に配されるととも
    に他端の押圧操作部が前記防水空間の背壁部を貫通して
    外部に突出したロックアームと、 前記他方のコネクタハウジングに設けられ両コネクタハ
    ウジングが正規嵌合位置に達したときに前記ロックアー
    の前記被係合部と係合する係合部と、 前記一方のコネクタハウジングに設けられて前記ロック
    アームの変位に応動するアーム応動端子と、 前記他方のコネクタハウジング側に設けられ両コネクタ
    ハウジングが正規嵌合位置に達したときに前記係合部と
    係合するロックアームの変位に応動する前記アーム応動
    端子と接触する嵌合検知端子とを備えてなる嵌合検知機
    能付き防水コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記嵌合検知端子は前記他方のコネクタ
    ハウジング側に前記係合部の両側方となる位置に対をな
    して設けられ、前記アーム応動端子は前記ロックアーム
    を跨ぐように配置されてロックアームが前記係合部と係
    合したときに前記嵌合検知端子対を短絡する構成とされ
    ていることを特徴とする請求項3記載の嵌合検知機能付
    き防水コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記ロックアームは前記一方のコネクタ
    ハウジングに支持部を介して傾動変形可能に設けられ、
    そのロックアームのうち前記他方のコネクタハウジング
    側の端部に前記係合部と係合可能な被係合部が設けられ
    ると共に、反対側の端部がコネクタハウジングの後壁に
    形成した貫通孔を貫通して後方に突出して設けられ、前
    記貫通孔と前記ロックアームとの間にはロックアームの
    傾動変形を許容する弾性を有する防水シールが設けられ
    ていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の嵌
    合検知機能付き防水コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記防水シールが前記貫通孔から脱落す
    るのを阻止する脱落防止手段が設けられていることを特
    徴とする請求項2又は請求項5記載の防水コネクタ。
  7. 【請求項7】 前記ロックアームの後方突出部に、前記
    防水シールの後面に係止する係止部が設けられることで
    前記脱落防止手段が構成されていることを特徴とする請
    求項6記載の防水コネクタ。
  8. 【請求項8】 前記防水シールの外周面と前記貫通孔の
    内周面との間に凹凸嵌合される嵌合部を設けることで前
    記脱落防止手段が構成されていることを特徴とする請求
    項6記載の防水コネクタ。
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