JP3415055B2 - 嵌合検知コネクタ - Google Patents

嵌合検知コネクタ

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JP3415055B2
JP3415055B2 JP04683899A JP4683899A JP3415055B2 JP 3415055 B2 JP3415055 B2 JP 3415055B2 JP 04683899 A JP04683899 A JP 04683899A JP 4683899 A JP4683899 A JP 4683899A JP 3415055 B2 JP3415055 B2 JP 3415055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短絡端子を組み込
んだ嵌合検知コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、雌雄両コネクタの嵌合状態を電気
的に検知する機能を備えたコネクタとして、特開平7−
142122号公報のものが知られている(図20を参
照)。図示左側の嵌合検知コネクタ100には、両コネ
クタ100,103の嵌合状態を保持する撓み変形可能
なロックアーム101が形成されている。ロックアーム
101の下方には、このロックアーム101が傾動した
ときに押されて変位する短絡端子102が設けられてい
る。短絡端子102には、ロックアーム101からの押
圧力を受ける押圧部102cと、相手側の検知端子10
5に接触する接触部102dと、撓み変形する基部10
2aとが備えられている。
【0003】一方、相手側コネクタ103には、ロック
片104と、検知端子105とが組み込まれている。両
コネクタ100,103が嵌合の途中の状態では、ロッ
クアーム101がロック片104に押し下げられ、これ
に伴って短絡端子102がロックアーム101によって
押されて撓み変形するため、短絡端子102と検知端子
105とは非接触状態となっている。
【0004】そして、両コネクタ100,103が正規
嵌合状態になると、ロック片104とロックアーム10
1との干渉が回避されて、ロックアーム101が復帰変
形してロック片104に係合し、両コネクタ100,1
03をロック状態に保持する。また、このときロックア
ーム101の弾性復元に伴って、短絡端子102も復帰
変位して検知端子105と接触する。こうして、検知端
子105と短絡端子102との間の導通の有無によっ
て、両コネクタ100,103の嵌合状態が検知され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この嵌合検
知コネクタ100を被水環境で使用しなければならない
場合には、端子金具106に接続される電線107の周
辺及び、短絡端子102とロックアーム101の後端部
周辺を防水構造としなければならない。
【0006】そうすると、従来の技術によれば、例え
ば、雌側端子金具109を収容する各キャビティ108
内の電線107の周辺に個々にゴム栓を装着し、ロック
アーム101の周辺にはカバーを覆い付けることが思料
されるが、部品点数が多くなり、煩雑な組付操作が必要
となる。
【0007】本発明は、上記した要請に応えるために開
発されたものであり、その目的とするところは、少ない
部品点数で防水機能を備えられる嵌合検知コネクタを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明に係る嵌合検知コネクタは、前後方
向に開口し電線付き端子金具を収容可能な複数のキャビ
ティを有するハウジングと、このハウジングに一体に形
成され相手側コネクタと嵌合する途中では下方に撓み変
形し両コネクタが正規嵌合状態に至ったときには上方に
復帰して相手側コネクタと係合することで両コネクタを
正規嵌合状態に保持するロックアームと、このロックア
ームの下方に配され、両コネクタが嵌合途中では前記ロ
ックアームによって押し下げられることで相手側コネク
タの検知端子と離間するよう撓み変形し、両コネクタが
正規嵌合状態になったときには前記ロックアームの復帰
動作に伴って前記相手側コネクタの検知端子と電気的に
導通可能な状態となる短絡端子と、を備えて成る嵌合検
知コネクタであって、前記ハウジングの後面には、前記
各電線を水密状態で挿通可能な複数の電線挿通孔を有し
各キャビティとの間を一括してシールするワイヤシール
部と、このワイヤシール部から一体に延設されるととも
に、前記ロックアームを操作可能な状態でかつ前記ロッ
クアームおよび前記短絡端子の周辺空間を水密状態で覆
うロックシール部とを備えた防水部材が装着され、かつ
前記ロックシール部の肉厚は、前記ワイヤーシール部の
肉厚よりも薄肉に形成されていることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、前後方向に開口し電線
付き端子金具を収容可能な複数のキャビティを有するハ
ウジングと、このハウジングに一体に形成され相手側コ
ネクタと嵌合する途中では下方に撓み変形し両コネクタ
が正規嵌合状態に至ったときには上方に復帰して相手側
コネクタと係合することで両コネクタを正規嵌合状態に
保持するロックアームと、このロックアームの下方に配
され、両コネクタが嵌合途中では前記ロックアームによ
って押し下げられることで相手側コネクタの検知端子と
離間するよう撓み変形し、両コネクタが正規嵌合状態に
なったときには前記ロックアームの復帰動作に伴って前
記相手側コネクタの検知端子と電気的に導通可能な状態
となる短絡端子と、を備えて成る嵌合検知コネクタであ
って、前記ハウジングの後面には、前記各電線を水密状
態で挿通可能な複数の電線挿通孔を有し各キャビティと
の間を一括してシールするワイヤシール部と、このワイ
ヤシール部から一体に延設されるとともに、前記ロック
アームを操作可能な状態でかつ前記ロックアームおよび
前記短絡端子の周辺空間を水密状態で覆うロックシール
部とを備えた防水部材が装着され、かつ前記防水部材に
は、前記相手側コネクタとの嵌合部位をシールするため
の嵌め合いシール部が全周にわたって一体に備えられて
いることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載のもの
であって、前記防水部材を背後から前記ハウジングに押
し付けるカバーと、前記ハウジングに外嵌されるととも
に前記カバーに係止することによりこのカバーを前記防
水部材に押し付けた状態に保持するホルダーとを有し、
前記ホルダーには前記防水部材の嵌め合いシール部が外
嵌される筒状のシール保持部が形成される一方、前記カ
バーには前記シール保持部の外側に配され前記嵌め合い
シール部との間に前記相手側コネクタを受入可能とする
嵌め合い空間を保有可能な筒状のフード部が形成されて
いることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【発明の作用、および発明の効果】請求項1の発明によ
れば、ハウジングの後面に防水部材を装着すれば、電
線、ロックアーム及び短絡端子が水密状態で覆われる。
また、ロックシール部は薄肉にしてあるため、ロックア
ームの操作を簡単に行うことができる。
【0013】請求項2の発明によれば、嵌め合いシール
部を設けたことにより、防水部材によって、両コネクタ
間の防水も行われる。
【0014】請求項3の発明によれば、嵌合検知コネク
タを組み付けると、カバーの内側には、相手側コネクタ
を受入可能なフード部が形成される。そして、両コネク
タを嵌合させると、相手側コネクタがフード部の内側の
嵌め合い空間に受け入れられ、両コネクタの間には、嵌
め合いシール部が位置して水密状態とされる。
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図1〜図19を参照しつつ、詳細に説明する。な
お、以下の説明において、両コネクタ1,3が、互いに
嵌合を開始する側を前側とする。
【0017】まず、図1〜図4を参照しつつ、雄側コネ
クタ1(本発明の「相手側コネクタ」に該当する)につ
いて説明する。雄側コネクタ1の内部には、雄側端子金
具2が収容されている。雄側端子金具2は側面L字状に
折曲げ形成されており、その一端側(図4において下
側)は雄側コネクタ1から突設される。そして、各先端
側は雄側コネクタ1の下部に取り付けられた矯正板1A
の貫通孔1Bに挿通され、ここから下方へ突出した部分
は図示しない基板の挿通孔に挿入されて半田付けによっ
て固定される。また、雄側端子金具2の他端側は、雄側
コネクタ1内を前方に向かって突出されており、雌側端
子金具5に接続する接続端部2Aとされている。なお、
各図において、最上部に突設されている一対の端子金具
は、検知端子6とされており、後述する雌側コネクタ3
の短絡端子18に接続される。検知端子6の上方には、
検知端子6の上面に沿い付きながら突出される補強片7
が設けられている。
【0018】また、雄側コネクタ1の前部には、接続端
部2Aの周辺空間を覆うようにして、内側スカート部4
が設けられている。内側スカート部4の上辺中央部分に
は、ロック突起8が設けられている。また、内側スカー
ト部4の外面の中央部には、全周に沿って張り出し片9
が張り出し形成されており、張り出し片9の前面から
は、内側スカート部4の全周を取り囲むようにして外側
スカート部10が突設されている。
【0019】次に、図5〜図8を参照しつつ、雌側コネ
クタ3(本発明の「嵌合検知コネクタ」に該当する)を
構成する各物品について説明する。なお、図7において
は、説明の便宜上、防水部材12とカバー13とについ
て必ずしも直線断面ではない。 雌側コネクタ3には、
雌側端子金具5を収容可能なハウジング11と、このハ
ウジング11の後部に組付けられる防水部材12と、防
水部材12の背後から組み付けられるカバー13と、ハ
ウジング11の前方から外嵌されるホルダー14とが備
えられている。
【0020】ハウジング11の内部には、電線15が接
続された雌側端子金具5を収容可能なキャビティ16が
設けられている。キャビティ16は、ハウジング11の
前後に開放されており、このうち後方は端子装着口16
Aとして大きく開口される一方、前方は端子連結口16
Bとして小さく開口されている。ハウジング11の上面
中央には、前端側がハウジング11に接続され、後方に
延設されるロックアーム17が設けられている。ロック
アーム17は上下方向に撓み変形可能とされており、上
面側に突設されるロック突部17Aがロック突起8と係
合することにより、両コネクタ1,3が抜止状態とされ
る。また、ロックアーム17の後端上面は押圧操作部3
5とされている。両コネクタ1,3の嵌合状態を解除す
る際には、押圧操作部35を押圧操作することでロック
アーム17を撓み変形させ、ロック突部17Aとロック
突起8とのロックを解除することができる。
【0021】さて、ロックアーム17の下方には、ロッ
クアーム17が撓み変形する際の空間(短絡端子装着室
22)が確保されるとともに、この短絡端子装着室22
内には、短絡端子18が装着される。ここで、図8を参
照しつつ、短絡端子18について説明する。短絡端子1
8は、導電性金属板材を折り曲げて形成されており、雄
側コネクタ1に配される一対の検知端子6と接触可能と
されている。短絡端子18には、左右一対の弾性接触片
19が設けられている。両弾性接触片19は、その前端
縁の基端部分で連結されているとともに、その後方で左
右に分割された後、後側斜め上方に向かって延設されて
いる。弾性接触片19の後端部分は上方に折り曲げられ
た後、再び下方に向かって折り戻され、その先端縁が弾
性接触片19の上面に当接されている。つまり、弾性接
触片19の後部は、その側断面が略三角形状とされてお
り、その最上端部分は押圧部20とされている。この押
圧部20を押し付けることにより、弾性接触片19全体
が、上下方向に弾性変形可能とされている。また、弾性
接触片19の中央には、検知端子6に接触可能な接触突
部19Aが突設されている。短絡端子18の先端縁は、
板材が折り曲げられて二枚分の厚さを備えた押込部21
とされており、ここが短絡端子装着室22に設けられた
受け部41に押し込まれることにより、短絡端子18が
固定される。
【0022】さて、短絡端子装着室22には、短絡端子
18をハウジング11の後側から装着することができ
る。短絡端子18が正規位置に組み付けられると、押圧
部20の上方に僅かな隙間を隔ててロックアーム17の
裏面が位置するようになっている。このため、ロックア
ーム17が撓み変形すると、押圧部20がロックアーム
17の裏面に押されて、両弾性接触片19が撓み変形す
る。
【0023】また、ハウジング11の上面において、ロ
ックアーム17後端の両側部には、一対の上側当接部3
0が突設されている。さらに、ハウジング11の下面の
後端縁には、下側当接部31が突設されている。両当接
部30,31は、後述するホルダー14の当接縁32,
33に突き当たることで、ホルダー14とハウジング1
1との位置決めが行われる。なお、ハウジング11の裏
面からは、雌側端子金具5を抜止するリテーナ23が組
み付けられる。
【0024】防水部材12は、弾性を備えたゴムによっ
て外形が略受け皿状に形成されており、ハウジング11
の後面を覆うようにして装着される。防水部材12の後
面において、中央から下方の部分は、ワイヤーシール部
12Aとされ、ここにはハウジング11のキャビティ1
6の位置に整合させて複数の電線挿通孔24が前後に貫
通されている。電線挿通孔24の内径は電線15の外径
よりも僅かに小さくされているとともに、電線挿通孔2
4の孔内には全周にそって複数の突条が設けられてお
り、各電線15を適度な圧力をもって、水密状態で挿通
可能とされている。こうして、ワイヤーシール部12A
によって、各キャビティ16と各電線15との間が一括
してシールされる。また、防水部材12の後面におい
て、左右両端寄りの中央高さ位置には、一対のロック爪
挿通孔43が開口されている。ここには、後述するホル
ダー14のロック爪29が挿通される。
【0025】また、防水部材12において、ロックアー
ム17の外側に位置する部分は、ロックシール部12B
とされる。ロックシール部12Bは、ワイヤーシール部
12Aから一体に延設されるとともに、ロックアーム1
7と短絡端子18との周辺空間を水密状態で覆い付く。
ロックシール部12Bの肉厚は、ワイヤーシール部12
Aの肉厚よりも薄くされており、これによりロックシー
ル部12Bの外側からロックアーム17の押圧操作がで
きるようになっている。また、防水部材12の前部に
は、全周にわたって嵌め合いシール部25が設けられて
いる。嵌め合いシール部25は、後述するホルダー14
の外面に対して密着しながら嵌合される。また、後述す
るように、嵌め合いシール部25の外周とフード部38
との間の隙間が嵌め合い空間40とされ、ここは雄側コ
ネクタ1の進入空間となる。嵌め合いシール部25の内
外には、複数の突条が全周にわたって突設されており、
両コネクタ1,3が正規嵌合状態に至ると、両コネクタ
1,3の間に装着されて、嵌合部位をシールする。ま
た、嵌め合いシール部25の後部には、全周にわたって
抜止用突部26が突設されている。
【0026】カバー13は、合成樹脂により防水部材1
2よりも一回り大きく形成されており、防水部材12を
内部に収容した状態でハウジング11の後面側に組み付
けられる。カバー13の前部は、後部よりも段差を備え
て一回り大きなフード部38とされている。フード部3
8は筒状とされており、防水部材12の嵌め合いシール
部25の外径よりも大きな内径を備えている。また、防
水部材12の内部において、フード部38と後部との段
差部分が、位置決め部37とされ、ここには、防水部材
12の抜止用突部26が当接することにより、嵌め合い
シール部25付近の後ろ方向への位置決めがなされる。
【0027】また、カバー13には、電線挿通孔24の
位置に合わせて、各電線15の挿通を許容する電線用開
口27が設けられている。カバー13の上面中央の後部
から後面では、壁部が取り除かれて押圧操作用開口42
とされており、ここからロックシール部12Bを押圧操
作できるようになっている。また、カバー13の後面に
おいて、左右中央には、一対の係合孔28が設けられて
いる。ここには、後述するホルダー14のロック爪29
が係合可能とされている。
【0028】ホルダー14は、前後方向にハウジング1
1を挿通可能な略角筒状に形成されており、ハウジング
11の前方からハウジング11を外嵌可能とされてい
る。ホルダー14には、防水部材12の嵌め合いシール
部25が外嵌される筒状のシール保持部39が設けられ
ている。また、ホルダー14の左右側壁の後縁中央から
は、一対のロック爪29が僅かに拡開方向に撓み変形可
能かつ、カバー13の係合孔28に係止可能とされてい
る。ロック爪29は、ホルダー14とカバー13との間
に防水部材12を挟みつけた状態で、両部材をハウジン
グ11に抜止する。
【0029】また、ホルダー14の上面中央には、後縁
から押圧許容溝34が凹設されており、ホルダー14が
ハウジング11に組み付けられたときに、ロックアーム
17の押圧操作部35の押圧操作を許容する。また、押
圧許容溝34の奥縁部は上側当接縁32とされ、ホルダ
ー14内部の下壁上面には下側当接縁33が突設されて
いる。両当接縁32,33は、それぞれハウジング11
の当接部30,31に当接することで、両部材11,1
4の位置決めがなされる。また、ホルダー14の前端縁
には、全周にそって係止縁部36が張り出し形成されて
おり、ここには防水部材12の前端縁が当接すること
で、防水部材12の前止まりがなされる。
【0030】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用および効果について、図9〜〜図19を参照しつ
つ説明する。まず、図9〜図14を参照しつつ、雌側コ
ネクタ3について説明する。雌側コネクタ3において
は、ハウジング11が前方に突出した状態となってお
り、その後方には、ハウジング11よりも一回り大きな
カバー13が備えられている。カバー13の上部後方に
は、防水部材12のロックシール部12Bが視認できる
ようになっており、ロックシール部12Bを薄肉に形成
したことにより、ここを押圧操作でき、ロックアーム1
7を撓み変形することができる。
【0031】また、防水部材12は、カバー13とホル
ダー14との間に、所定の圧力で挟み付けられている。
電線挿通孔24には、電線15が挿通されており、その
周囲を防水部材12が密着することにより、ワイヤーシ
ール部12Aによって電線回りの防水がなされている。
また、短絡端子装着室22の内部には、短絡端子18の
弾性接触片19が自然状態(ロックアーム17によって
押圧されていない状態)で装着されている。また、嵌め
合いシール部25とフード部38との間には、雄側コネ
クタ1の外側スカート部10を受入可能な嵌め合い空間
40が設けられている。
【0032】次に、図15〜図19を参照しつつ、両コ
ネクタ1,3を嵌合するときの様子について説明する。
両コネクタ1,3の前面側を対向させ、ハウジング11
を雄側コネクタ1の内側スカート部4の内側に挿入させ
ることで、嵌合操作が開始する。嵌合操作が所定の場所
まで進むと、ロック突起8がロック突部17Aに当接し
て、これを押圧するためロックアーム17が下方に撓み
変形する。すると、ロックアーム17が、押圧部20を
押し込むため、弾性接触片19が撓み変形する(図15
を参照)。このとき、接触突部19Aが下方に位置する
ため、検知端子6との接触が回避された状態となってお
り、図示しない検知回路では両コネクタ1,3は未だ正
規の嵌合状態に組み付けられていないと判断している。
また、このとき、嵌め合い空間40には、外側スカート
部10の先端が進入を開始している。
【0033】さらに両コネクタ1,3の嵌合操作が進む
と、ロック突部17Aがロック突起8を乗り越えて両者
の当接が解除され、ロックアーム17が復帰変形する。
すると、押圧部20への押圧力がなくなるため、弾性接
触片19が復帰変形し、接触突部19Aと検知端子6と
が接触できるようになる(図16を参照)。こうして、
検知端子6と短絡端子18との接触により、検知回路の
導通が確保されて、両コネクタ1,3が正規嵌合状態に
至ったものと判断される。また、このとき、嵌め合い空
間40には、外側スカート部10が装着されており、両
コネクタ1,3の間が嵌め合いシール部25によって防
水されている。
【0034】このように、本実施形態によれば、ハウジ
ング11の後面に防水部材12を装着すれば、電線1
5、ロックアーム17及び短絡端子18が水密状態で覆
われる。また、ロックシール部12Bは薄肉に形成して
あるため、防水部材12の外側からロックアーム17の
押圧操作を簡単に行うことができる。
【0035】さらに、防水部材12に嵌め合いシール部
25を設けたことにより、防水部材12によって、両コ
ネクタ1,3間の防水も行われる。加えて、雌側コネク
タ3を組み付けると、カバー13の内側には、雄側コネ
クタ1を受入可能なフード部38が形成され、両コネク
タ1,3を嵌合させると、雄側コネクタ1がフード部3
8の内側の嵌め合い空間40に受け入れられ、両コネク
タ1,3の間には、嵌め合いシール部25が位置して水
密状態とされる。
【0036】本発明は前記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術
的範囲に含まれる。本実施形態では、雌側コネクタが嵌
合検知コネクタとされているが、本発明によれば、雄側
コネクタを嵌合検知コネクタとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における雄側コネクタの背面図
【図2】雄側コネクタの正面図
【図3】雄側コネクタの側面図
【図4】雄側コネクタの側断面図
【図5】雌側コネクタの分解平面図
【図6】雌側コネクタの分解側面図
【図7】雌側コネクタの分解側断面図(但し、防水部材
とカバーとについては、直線断面ではない)
【図8】短絡端子の斜視図
【図9】雌側コネクタの正面図
【図10】雌側コネクタの背面図
【図11】雌側コネクタの平面図
【図12】雌側コネクタの側面図
【図13】雌側コネクタの裏面図
【図14】雌側コネクタの側断面図
【図15】両コネクタが嵌合する途中の状態にあるとき
の側断面図
【図16】両コネクタが正規嵌合状態にあるときの側断
面図
【図17】両コネクタが正規嵌合状態にあるときの平面
【図18】両コネクタが正規嵌合状態にあるときの嵌合
検知コネクタ側からみた背面図
【図19】両コネクタが正規嵌合状態にあるときの側面
【図20】従来の嵌合検知コネクタの側断面図
【符号の説明】
1…雄側コネクタ(相手側コネクタ) 3…雌側コネクタ(嵌合検知コネクタ) 5…雌側端子金具(電線付き端子金具) 6…検知端子 11…ハウジング 12…防水部材 12A…ワイヤシール部 12B…ロックシール部 13…カバー 14…ホルダー 15…電線 16…キャビティ 17…ロックアーム 18…短絡端子 24…電線挿通孔 25…嵌め合いシール部 39…シール保持部 40…嵌め合い空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−106852(JP,A) 特開 平7−320811(JP,A) 特開 平9−147988(JP,A) 特開 平7−153521(JP,A) 特開 平9−50866(JP,A) 特開 平10−12316(JP,A) 特開 平9−219256(JP,A) 特開 平9−134756(JP,A) 実開 平5−77871(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 301 H01R 13/639

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に開口し電線付き端子金具を収
    容可能な複数のキャビティを有するハウジングと、 このハウジングに一体に形成され相手側コネクタと嵌合
    する途中では下方に撓み変形し両コネクタが正規嵌合状
    態に至ったときには上方に復帰して相手側コネクタと係
    合することで両コネクタを正規嵌合状態に保持するロッ
    クアームと、 このロックアームの下方に配され、両コネクタが嵌合途
    中では前記ロックアームによって押し下げられることで
    相手側コネクタの検知端子と離間するよう撓み変形し、
    両コネクタが正規嵌合状態になったときには前記ロック
    アームの復帰動作に伴って前記相手側コネクタの検知端
    子と電気的に導通可能な状態となる短絡端子と、を備え
    て成る嵌合検知コネクタであって、 前記ハウジングの後面には、前記各電線を水密状態で挿
    通可能な複数の電線挿通孔を有し各キャビティとの間を
    一括してシールするワイヤシール部と、このワイヤシー
    ル部から一体に延設されるとともに、前記ロックアーム
    を操作可能な状態でかつ前記ロックアームおよび前記短
    絡端子の周辺空間を水密状態で覆うロックシール部とを
    備えた防水部材が装着され、かつ前記ロックシール部の肉厚は、前記ワイヤーシール
    部の肉厚よりも薄肉に形成されている ことを特徴とする
    嵌合検知コネクタ。
  2. 【請求項2】 前後方向に開口し電線付き端子金具を収
    容可能な複数のキャビティを有するハウジングと、 このハウジングに一体に形成され相手側コネクタと嵌合
    する途中では下方に撓み変形し両コネクタが正規嵌合状
    態に至ったときには上方に復帰して相手側コネクタと係
    合することで両コネクタを正規嵌合状態に保持するロッ
    クアームと、 このロックアームの下方に配され、両コネクタが嵌合途
    中では前記ロックアームによって押し下げられることで
    相手側コネクタの検知端子と離間するよう撓み変形し、
    両コネクタが正規嵌合状態になったときには前記ロック
    アームの復帰動作に伴って前記相手側コネクタの検知端
    子と電気的に導通可能な状態となる短絡端子と、を備え
    て成る嵌合検知コネクタであって、 前記ハウジングの後面には、前記各電線を水密状態で挿
    通可能な複数の電線挿通孔を有し各キャビティとの間を
    一括してシールするワイヤシール部と、このワイヤシー
    ル部から一体に延設されるとともに、前記ロックアーム
    を操作可能な状態でかつ前記ロックアームおよび前記短
    絡端子の周辺空間を水密状態で覆うロックシール部とを
    備えた防水部材が装着され、 かつ前記防水部材には、前記相手側コネクタとの嵌合部
    位をシールするための嵌め合いシール部が全周にわたっ
    て一体に備えられていることを特徴とする嵌合検知コネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 前記防水部材を背後から前記ハウジング
    に押し付けるカバーと、前記ハウジングに外嵌されると
    ともに前記カバーに係止することによりこのカバーを前
    記防水部材に押し付けた状態に保持するホルダーとを有
    し、前記ホルダーには前記防水部材の嵌め合いシール部
    が外嵌される筒状のシール保持部が形成される一方、前
    記カバーには前記シール保持部の外側に配され前記嵌め
    合いシール部との間に前記相手側コネクタを受入可能と
    する嵌め合い空間を保有可能な筒状のフード部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の嵌合検知コ
    ネクタ。
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