JP3055432B2 - 熱回収方法 - Google Patents

熱回収方法

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JP3055432B2
JP3055432B2 JP7142735A JP14273595A JP3055432B2 JP 3055432 B2 JP3055432 B2 JP 3055432B2 JP 7142735 A JP7142735 A JP 7142735A JP 14273595 A JP14273595 A JP 14273595A JP 3055432 B2 JP3055432 B2 JP 3055432B2
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正樹 篠原
弘一 松田
敏彦 神杉
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日立プラント建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却または加熱した熱
媒体から冷熱または温熱を回収する方法に係り、特に制
御目標温度の異なる2つの室の温度を一定に保持するの
に好適な熱回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】研究施設などにおいては、2つの実験室
の一方の室温を27℃に設定し、他方の室温を35℃に
設定するなど、実験室ごとに室温を異なる温度に制御す
ることがしばしばある。このような場合、従来は、各室
ごとに空調機を設置して所定の目標温度を設定し、それ
ぞれが室を独立して冷房または暖房を行っていた。すな
わち、例えば、外気温が30℃である場合、室温を27
℃に設定した室ではこの室に設けた空調機で冷房を行
い、室温を35℃に設定した室ではこの室に設けた空調
機で暖房を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
各室の空調機を設置してそれぞれが独立して冷房、暖房
を行ったのでは、不経済となる。すなわち、上記のよう
に一方の室を冷房し、他方の室を暖房している場合、冷
房した室からの排熱(温熱)は、何ら利用されることな
く外部に排出され、エネルギーの損失となる。
【0004】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、空調機のエネルギー効率を高め
ることができる熱回収方法を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る熱回収方法は、制御目標温度が異な
る複数の室の低温側室に冷却装置の蒸発器を配置し、高
温側室に凝縮器を配置するとともに、前記低温側室の
の一部を前記高温側室に導く冷熱流路と、前記高温側
室の空気の一部を前記低温側室に導く温熱流路とを形成
し、これら各流路を流れる空気を冷却又は加熱可能とし
た構成にしてある。
【0006】
【作用】上記のごとく構成した本発明は、例えば外気温
30℃において2つの室の一方(A室)を27℃に冷房
し、他方(B室)を35℃に暖房する場合に、A室に配
置した冷却装置の蒸発器を介して冷媒がA室から得た熱
を、B室に配置した凝縮器を介してB室に放出してB室
の温度を上げる。そして、凝縮器の放出する熱だけでは
B室の温度を充分に上げることができない場合、例えば
32℃までしか温度が上がらない場合、他の空調機を暖
房運転するなどによってB室を目標の35℃にする。従
って、従来は、B室を外気温30℃から35℃に温度を
5℃上昇させる必要があったのを、32℃から35℃ま
での3℃だけ温度を上昇させればよく、省エネルギーを
図ることができる。
【0007】また、A室の温度が27℃より低くなった
場合には、B室の温熱を温熱流路を介して供給し、A室
の温度を上昇させる。そして、B室から温熱を供給して
もA室の温度が27℃にならない場合には、冷熱流路を
流れる熱媒体である空気を加熱(加温)してA室の温度
を27℃にする。さらに、B室の温度が35℃以上にな
った場合には、前記と逆にA室の冷熱を冷熱流路を介し
てB室に供給し、それでも不足する場合は、冷熱流路を
流れる空気を冷却してB室を35℃にする。これによ
り、A室の冷熱を利用してB室の温度を下げることがで
き、またB室の温熱を利用してA室の温度を上げること
ができ、その分だけエネルギーの節約を図ることができ
る。
【0008】
【実施例】本発明の熱回収方法の好ましい実施例を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本発明の
実施例に係る熱回収方法を適用した空調システムの説明
図である。
【0009】図1において、室10は例えば室温27℃
に保持される低温側室であり、室12は例えば室温35
℃に保持される高温側室である。そして、低温側室10
には、冷却装置である空調装置14を構成していて、冷
房時に蒸発器となる室内器16が配設してあって、空調
装置14を冷房運転することにより、低温側室10に冷
熱18を供給できるようにしてある。また、高温側室1
2には、空調装置14の凝縮器である屋外器20が配置
してある。この屋外器20は、室内器16と循環路22
によって接続してあり、図示しない冷媒を室内器16と
屋外器20との間で循環させ、室内器16を介して低温
側室10内の空気から熱を奪った冷媒を屋外器20にお
いて冷却し、屋外器20から温熱24を高温側室12に
放出するようにしてある。
【0010】室10、12の外部には、空調機26が設
置してある。この空調機26は、吸気口が冷熱流路管2
8を介して低温側室10の排気口に接続してあり、吐出
口が冷熱流路管30を介して高温側室12の吹出し口に
接続してあり、冷熱流路管28から流入した空気(熱媒
体)を冷却(減温)して冷熱流路管30に送り出し、高
温側室12に供給できるようにしてある。また、高温側
室12の排気口と空調機26との間には、ブロア32を
有する温熱流路管34が配設してあって、ブロア32が
吸引、吐出した高温側室12からの空気を空調機26に
導き、加熱(加温)することができるようにしてある。
さらに、空調機26が加温した空気は、低温側室10の
吹出し口と空調機26との間に設けた温熱流路管36を
介して低温側室10内に吹出すことができるようになっ
ている。また、冷熱流路管28、30、温熱流路管3
4、36は、図示しない弁を開閉することにより、任意
に切り替えて空気を通流、遮断できるようにしてある。
【0011】上記のごとく構成した実施例の作用は、次
のとおりである。例えば、外気温が30℃であって、低
温側室10の温度を27℃に保持し、高温側室12の温
度を35℃に保持する場合、空調装置14を運転して室
内器16から冷熱18を低温側室10に供給する。これ
により、低温側室10の温度を27℃に低下させ、保持
することができる。
【0012】一方、高温側室12には、屋外器20から
温熱24が供給される。すなわち、室内器16と屋外器
20との間を循環路22を介して循環している冷媒は、
低温側室10において低温側室内の空気と熱交換をして
暖められ、高温側室12の屋外器20において冷却さ
れ、高温側室12内に温熱24を放出する。これによ
り、高温側室12の温度が上昇する。しかし、屋外器2
0が供給する温熱24だけでは高温側室12の温度が3
2℃までしか上昇しなかった場合、外部に設置した空調
機26を暖房運転し、不足分の温熱を高温側室30に供
給して温度を35℃に上げる。従って、従来は、30℃
から35℃に温度を5℃上げなければならなかったが、
実施例の場合には、32℃から35℃に3℃だけ上昇さ
せればよく、エネルギーの節約を図ることができる。
【0013】また、例えば、低温側室10の冷熱18が
多過ぎて24℃まで低下した場合、図2(1)の実線に
示したように、ブロワ32を駆動して温熱流路管34を
介して高温側室12の空気を吸引し、空調機26、温熱
流路管36を介して低温側室10に供給する。これによ
り、高温側室12の温熱24が低温側室10に供給さ
れ、低温側室10の温度を上昇させる。そして、高温側
室12からの温熱だけでは低温側室の温度を27℃に上
げることができない場合、高温側室12から吸引した空
気を空調機26によって加温する。従って、実施例にお
いては、高温側室12の温熱24によって低温側室10
の温度が上昇した分だけ空調機26の負担を軽減するこ
とができ、エネルギーを節約できる。
【0014】一方、例えば、高温側室12の温度が38
℃まで上昇してしまい、高温側室12の温度を下げる必
要がある場合、図2(2)の実線に示したように、冷熱
流路管28を介して低温側室10の空気を吸引し、空調
機26、冷熱流路管30を介して高温側室12に供給す
る。これにより、低温側室10の冷熱18が高温側室1
2に供給され、高温側室12の温度を下げる。そして、
低温側室10からの冷熱18だけでは高温側室12の温
度を35℃に下げることができない場合、冷熱流路管2
8を介して吸引した低温側室10の空気を減温して高温
側室12に供給する。これにより、上記したと同様の効
果を得ることができる。
【0015】なお、上記実施例においては2つの室につ
いて説明したが、室内器16を設置した低温側室が複数
あってもよく、またそれぞれに室内器16を有する複数
の低温側室と、それぞれに屋外器20を有する複数の高
温側室があってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、低温側室において熱交換した冷媒の熱を高温側室に
おいて放出させて高温側室の温度を上げるとともに、低
温側室の温度が下がり過ぎたときに、高温側室の温熱を
低温側室に供給し、高温側室の温度が上がり過ぎたとき
に、低温側室の冷熱を高温側室に供給することにより、
所定の温度に維持するのに必要とするエネルギーを少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る熱回収方法を適用した空
調システムの説明図である。
【図2】実施例の作用の説明図である。
【符号の説明】
10 低温側室 12 高温側室 14 空調装置 16 蒸発器(室内器) 18 冷熱 20 凝縮器(屋外器) 24 温熱 26 空調機 28、30 冷熱流路管 34、36 温熱流路管
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 441 F24F 5/00 F24F 12/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御目標温度が異なる複数の室の低温側室
    に冷却装置の蒸発器を配置し、高温側室に凝縮器を配置
    するとともに、前記低温側室の空気の一部を前記高温側
    室に導く冷熱流路と、前記高温側室の空気の一部を前記
    低温側室に導く温熱流路とを形成し、これら各流路を流
    れる空気を冷却又は加熱可能としたことを特徴とする熱
    回収方法。
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