JP3055181U

JP3055181U - 食器洗浄具

Info

Publication number: JP3055181U
Application number: JP1998005344U
Authority: JP
Inventors: 武雄岩城
Original assignee: 阪神商事株式会社
Priority date: 1998-06-12
Filing date: 1998-06-12
Publication date: 1999-01-06
Anticipated expiration: 2004-06-12

Abstract

(57)【要約】【課題】食器の表裏両面を同時に手軽に洗浄できる極
めて実用的な食器洗浄具を提供。【解決手段】弾性体層と不織布積層体を貼合してなる
略直方体状の食器洗浄具において、前記弾性体層の長手
方向一側面から略中央部にかけて切り込み面を設け、被
洗浄体を挟み込むための上下二層を形成した食器洗浄
具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は、家庭で手軽に使える食器洗浄具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、たわし、スポンジ等の多くの食器洗浄具が市販され、種々の用途に広く使用されている。しかし、例えば皿の周辺部を洗う場合には、スポンジを折り曲げる必要があったり、また皿を裏返す際に皿が手から滑り落ちやすい等の不便さがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、手軽で簡単に食器、特にその周辺部を洗浄できる食器洗浄具を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、請求項１の考案は、弾性体層と不織布積層体を貼合してなる略直方体状の食器洗浄具において、前記弾性体層の長手方向一側面から略中央部にかけて切り込み面を設け、被洗浄体を挟み込むための上下二層を形成した食器洗浄具に係る。

【０００５】すなわち、弾性体層の切り込み面に、例えば皿の周辺部を挟み込み、皿の表裏両面を同時に手軽に洗浄できる構成となしたものである。

【０００６】本考案で用いる弾性体層の材質としては、特に限定されるものではないが、例えば、スポンジ、ウレタンフォーム、ポリスチロール、ゴム等をあげることができる。なかでも、スポンジ、ウレタンフォームが、強度や使用性の点でもすぐれており好適である。この弾性体層には不織布積層体が貼合され、落ちにくい汚れの洗浄に用いられる。不織布の材質としても強度的に問題なければ任意に選択することができ、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアクリル等を例示できる。

【０００７】本発明の食器洗浄具の形状は、使用性の点から略直方体状を呈し、長手方向一側面から略中央部にかけて、弾性体層を二層化するように切り込み面を設けたことに特徴を有する。なお、この切り込み面と十字型にクロスするように、長手方向一側面から略中央部にかけて更に厚み方向切り込み面を設けてもよい。略直方体の厚みは弾性体層が２．５〜４．０ｃｍで、一方不織布積層体が０．５〜１．０ｃｍ程度のものが好ましい。また、弾性体層の表面を凹凸状とし、かつ弾性体層の表面から不織布積層体の表面に通じる直径０．５〜２．０ｃｍの貫通孔を設けた構成を採用すれば、被洗浄体への洗剤の移行がスムーズで汚れを落としやすくメリットが大きい。

【０００８】請求項２の考案は、請求項１の食器洗浄具において、弾性体層の表面が凹凸状で、かつ弾性体層の表面から不織布積層体の表面に通じる直径０．５〜２．０ｃｍの貫通孔を複数個設けたものである。

【０００９】請求項３の考案は、請求項１又は請求項２の食器洗浄具において、特に切り込み面を設けた長手方向一側面の対向側面を、手で持ちやすいように、内方に向けて湾曲状に形成したものである。

【００１０】請求項４の考案は、請求項１ないし請求項３のいずれかの食器洗浄具において、弾性体層の材質がスポンジ又はウレタンフォームで、かつその厚みが２．５〜４．０ｃｍであり、一方不織布積層体の厚みを０．５〜１．０ｃｍとしたものである。

【００１１】

【実施例】

次に本考案の食器洗浄具の実施例を図面に基づいて更に詳細に説明するが、本考案はこれに限定されるものではない。

【００１２】実施例１図１は一実施例の斜視図を示す。弾性体層１は、幅７ｃｍ、長さ１２ｃｍ、厚み３ｃｍの略直方体状で、表面は凹凸状を呈している。材質としてはスポンジ製が好ましいが、強度や使用性の点で支障がなければ、ウレタンフォーム、ポリスチロール等を用いてもよい。この弾性体層１には、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等からなる厚み１ｃｍの不織布積層体２が貼合され、落ちにくい汚れの洗浄に供される。本考案の食器洗浄具においては、長手方向一側面から略中央部にかけて、弾性体層１に切り込み面３を設け、被洗浄体を挟み込むための上下二層が形成される。この切り込み面３によって、例えば皿の周辺部を挟み込み、皿の表裏両面を同時に手軽に洗浄することが可能となる。また、被洗浄体への洗剤の移行をスムーズにし汚れを落としやすくするため、弾性体層１の表面から不織布積層体２の表面に通じる直径０．５〜２．０ｃｍの貫通孔４が数個（本実施例では４個）設けられている。なお、切り込み面３を設けた長手方向一側面の対向側面５は、内方に向けて湾曲状に形成され、手で持ちやすいように構成されている。

【００１３】かかる構成の食器洗浄具を用いた場合には、通常のスポンジ等の洗浄効果に加え、弾性体層１の切り込み面３に、例えば皿の周辺部を挟み込み、皿の表裏両面を同時に手軽に洗浄できるので極めて実用的である。

【００１４】実施例２図２は別の実施例の斜視図を示す。図２では弾性体層１や不織布積層体２の構成は実施例１と同様であるが、弾性体層１を二層化する切り込み面３の外に、更に長手方向一側面から略中央部にかけて前記切り込み面３と十字型にクロスするように、厚み方向切り込み面６を設けたものである。皿の周辺部の種々の形状に対応できるので一層便利である。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、皿等の食器の周辺部を挟み込み、食器の表裏両面を同時に手軽に洗浄できる極めて実用的な食器洗浄具を提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の食器洗浄具の斜視図であ
る。

【図２】別の実施例の食器洗浄具の斜視図である。

【符号の説明】

１．弾性体層２．不織布積層体３．切り込み面４．貫通孔５．対向側面６．厚み方向切り込み面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】弾性体層と不織布積層体を貼合してなる
略直方体状の食器洗浄具において、前記弾性体層の長手
方向一側面から略中央部にかけて切り込み面を設け、被
洗浄体を挟み込むための上下二層を形成したことを特徴
とする食器洗浄具。
【請求項２】弾性体層の表面が凹凸状で、かつ弾性体
層の表面から不織布積層体の表面に通じる直径０．５〜
２．０ｃｍの貫通孔を複数個設けたことを特徴とする請
求項１に記載の食器洗浄具。
【請求項３】切り込み面を形成した長手方向一側面の
対向側面を、内方に向けて湾曲状に形成したことを特徴
とする請求項１又は２に記載の食器洗浄具。
【請求項４】弾性体層の材質がスポンジ又はウレタン
フォームで、かつその厚みが２．５〜４．０ｃｍであ
り、一方不織布積層体の厚みが０．５〜１．０ｃｍであ
ることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載
の食器洗浄具。