JP3032915U - 清掃用はたき - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ２枚の同形の長方状プラスチック板を重ね、
その間に細長の板状把手を挿入、挟持させると共に、該
プラスチック板積層体両面の全面または一部に面ファス
ナーを貼着し、次いで該プラスチック板積層体より幅広
でかつ側辺部に多数のひだを有する清掃用シートを、ひ
だ部は揺動自在に前記面ファスナーを介して該プラスチ
ック板積層体の両面に係着させた清掃用はたき。 【効果】 本考案の清掃用はたきは、従来の化学雑巾
とはたきの機能を組み合わせると共に使用性を改善した
もので、家具類、電気器具、壁、置物等はもちろん、隙
間の狭い所や奥まった場所でも、付着したホコリやゴミ
を効率的に捕捉できる。また面ファスナーを介しての清
掃用シートの交換は簡単なうえ、手を汚しにくいという
利点もある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、業務用、あるいは家庭用として用いられる清掃用はたきに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、清掃用物品としては、掃除機、はたき、ほうき、モップ、雑巾、化 学雑巾などがあり、目的、あるいはそれぞれの方法の長所、短所に応じて使い分 けられてきた。このうち、家具類、電気器具、壁、サッシ、置物等の清掃には、 はたき、化学雑巾等が手軽で広く普及している。しかし、はたきの場合、ホコリ やゴミをはたき落とすだけで捕捉する効果はなく、一方化学雑巾については、ホ コリやゴミを吸着できるものの、手を汚さずに雑巾の両面を活用することは難し く、また隙間が狭い所とか奥まった場所での使用が不便であったりして必ずしも 満足のいくものではない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、家具類、電気器具、壁、置物等に付着したホコリやゴミを捕捉でき る清掃用物品であって、はたきの機能を兼備するとともに、隙間が狭い所とか奥 まった場所でも使いやすい清掃用はたきを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、請求項１の考案は、２枚の同形の長方状プラスチッ ク板を重ね、その間に細長の板状把手を挿入、挟持させると共に、該プラスチッ ク板積層体両面の全面または一部に面ファスナーを貼着し、次いで該プラスチッ ク板積層体より幅広でかつ側辺部に多数のひだを有する清掃用シートを、ひだ部 は揺動自在に前記面ファスナーを介して該プラスチック板積層体の両面に係着さ せた清掃用はたきに係る。

【０００５】 請求項２の清掃用はたきは、請求項１の構成において、面ファスナーが、プラ スチック板積層体両面の長手方向左右側辺に沿って帯状に貼着され、しかも該プ ラスチック板積層体の面ファスナーが貼着されていない内側帯状部分には弾性体 シートが取り付けられているものである。

【０００６】 請求項３の清掃用はたきは、請求項１または２の構成において、板状把手が、 係止具を用いて回動可能にプラスチック板の間に挿入、挟持されているものであ る。

【０００７】 請求項４の清掃用はたきは、請求項１ないし３のいずれかの構成において、板 状把手が複数個の把手部材を連結してなり、しかもその一把手部材の一方の先端 部がプラスチック板積層体の間に挿入、挟持され、かつ他方の先端部が角度設定 自在な係止具を用いて別の把手部材に連結されているものである。

【０００８】 請求項５の清掃用はたきは、請求項２ないし４のいずれかの構成において、弾 性体シートの材質として、ポリスチロールまたはポリウレタンを用いたものであ る。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一例を図面に従って説明する。 図１は、本考案の清掃用はたきを構成する本体部（Ａ）と清掃用シート（Ｂ） のそれぞれの斜視図である。また、図２は、清掃用はたきの断面図である。

【００１０】 図において、１は長方状のプラスチック板で、２枚を重ね、その間に細長の板 状把手２が挿入、挟持される。プラスチック板１の大きさは、幅３〜１０ｃｍ、 長さ１５〜３０ｃｍ程度のものが使いやすく、またその材質としては強度上の問 題がない限り、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル，塩化ビニールな ど任意の種類のものが使用できる。板状把手２の材質も限定されず、プラスチッ クや金属から適宜選択できるが、上記したプラスチックのものが好適である。な お、板状把手２は、係止具を用いて回動可能にプラスチック板１の間に挿入、挟 持してもよいし、あるいは一方の先端部をプラスチック板１の間に挿入、挟持す ると共に、他方の先端部を角度設定自在な係止具３、例えば蝶ねじを用いて別の 把手部材４に連結させるような構成を採択することも可能である。また、５はプ ラスチック板１の全面または一部に貼着される面ファスナーで、部分的に貼着す る場合、清掃用シートとの係着性に支障がない限りその形状、占有面積は任意で ある。例えば、本実施例では、面ファスナー５は長手方向側辺に沿って部分的に 欠落部を設けて貼着されているが、側辺全長をカバーするようにしても構わない 。更に本実施例の如く、プラスチック板１の面ファスナー５が貼着されていない 内側帯状部分に、ポリスチロール、ポリウレタン、ポリエチレン等からなる長方 板状の弾性体シート６を付設し、これにより処理面に対する緩衝性や使用感を一 層高めることもできる。

【００１１】 ７は、面ファスナー５を介してプラスチック板１に係着される清掃用シートで ある。その側辺部には多数のひだ８を有しているが、清掃用シート７の幅は、プ ラスチック板１に比べて２〜４倍広く、かつひだ８が面ファスナー５に架からな いように係着されるので、ひだ８は揺動自在にはたきとして機能しうる。なお、 清掃用シート７の材質としては、例えば不織布の３層積層体や、網状ネットと不 織布との交絡体など任意のものが使用でき、またホコリやゴミを吸着しやすいよ うに若干の油分を含むものがよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の清掃用はたきは、従来の化学雑巾とはたきの機能を組み合わせると共 に使用性を改善したもので、家具類、電気器具、壁、置物等はもちろん、隙間の 狭い所や奥まった場所でも、付着したホコリやゴミを効率的に捕捉できる。また 面ファスナーを介しての清掃用シートの交換は簡単なうえ、手を汚しにくいとい う利点もある。

【００１３】 また、請求項２の考案によると、面ファスナーをプラスチック板の側辺に沿っ て貼着し、しかも内側帯状部分に弾性体シートを付設したので、使いやすく、か つ処理面に対する緩衝性の点でも有利である。

【００１４】 請求項３の考案によると、板状把手が回動可能で、使用場面に応じて使いやす い清掃用はたきが提供される。

【００１５】 請求項４の考案によると、請求項３の考案と同様、はたきと板状把手の角度が 変換自在な使いやすい清掃用はたきが提供される。

【００１６】 請求項５の考案によると、弾性体シートの材質としてより好ましいポリスチロ ール、ポリウレタンを用いたのでより性能がすぐれ実用的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例の清掃用はたきを構成する本体部
と清掃用シートのそれぞれの斜視図である。

【図２】その清掃用はたきの断面図である。

【符号の説明】

１．プラスチック板 ２．板状把手 ３．係止具 ４．把手部材 ５．面ファスナー ６．弾性体シート ７．清掃用シート ８．ひだ

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【手続補正書】

【提出日】平成８年７月２２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２枚の同形の長方状プラスチック板を重
   ね、その間に細長の板状把手を挿入、挟持させると共
   に、該プラスチック板積層体両面の全面または一部に面
   ファスナーを貼着し、次いで該プラスチック板積層体よ
   り幅広でかつ側辺部に多数のひだを有する清掃用シート
   を、ひだ部は揺動自在に前記面ファスナーを介して該プ
   ラスチック板積層体の両面に係着させたことを特徴とす
   る清掃用はたき。
2. 【請求項２】 面ファスナーが、プラスチック板積層体
   両面の長手方向左右側辺に沿って帯状に貼着され、しか
   も該プラスチック板積層体の面ファスナーが貼着されて
   いない内側帯状部分には弾性体シートが取り付けられて
   いることを特徴とする請求項１記載の清掃用ほうき。
3. 【請求項３】 板状把手が、係止具を用いて回動可能に
   プラスチック板の間に挿入、挟持されていることを特徴
   とする請求項１または２に記載の清掃用はたき。
4. 【請求項４】 板状把手が複数個の把手部材を連結して
   なり、しかもその一把手部材の一方の先端部がプラスチ
   ック板積層体の間に挿入、挟持され、かつ他方の先端部
   が角度設定自在な係止具を用いて別の把手部材に連結さ
   れていることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか
   に記載の清掃用はたき。
5. 【請求項５】 弾性体シートの材質がポリスチロールま
   たはポリウレタンであることを特徴とする請求項２ない
   し４のいずれかに記載の清掃用はたき。