JP3054815U - 出隅部材 - Google Patents

出隅部材

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順一 勝間田
俊英 持▲ざい▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出隅部分に緩やかな曲線を与えることが可能
な出隅部材を提供すること。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる板状のプラスチッ
ク成形体10の内面に屈曲溝10aを形成したのち、屈
曲溝10aの形成部付近を加熱するとともに、この屈曲
溝10aを中心にしてプラスチック成形体10を内側へ
屈曲するようにし、屈曲部の外面に緩やかな曲面を現出
させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、出隅部材、詳しくは屈曲部の外面が緩やかな曲面となった、例え ば建物の室内内装部材、家具などの出隅部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、建物の室内内装部材の一種として、幅木,回り縁および階段笠木など の、板材を屈曲して製造した出隅部材がある。幅木とは、床に接する化粧板であ る。回り縁とは、天井と壁とが交わる部分に装着された長い木である。階段笠木 とは、階段の手摺りの上方の横木である。従来の出隅部材の製造にあっては、主 に図3と図4とに示す2種類の方法が知られている。図3に示す方法は、2枚の 合成樹脂発泡製のプラスチック成形板100を用意し〔図3(a)参照〕、それ ぞれの一端部を45度にカットし〔図3(b)参照〕、その後、各プラスチック 成形板100のカット部100aを突き合わせて、90度の出隅部分を有する出 隅部材101とする方法である〔図3(c)参照〕。また、図4に示す方法は、 合板200の表面にポリ塩化ビニルシート201を貼着して積層板202を作製 し〔図4(a)参照〕、この積層板202の合板200側にV字状の屈曲溝20 0aを形成し〔図4(b)参照〕、その後、積層板202を屈曲溝200aを中 心にして合板200側へ屈曲することにより、90度の出隅部分を有する出隅部 材203とする方法である〔図4(c)参照〕。
【0003】 しかしながら、これらの従来の出隅部材101,203は、図3(c)に示す ように、2枚のプラスチック成形板100を、それぞれのカット部100aどう しを突き合わせて製造したり(前者)、図4(c)に示すように、屈曲溝201 aを中心にして、積層板202を屈曲して製造している(後者)。これにより、 それぞれの出隅部分の外部露出される外面は、いずれもシャープエッジとなって いる。この結果、デザイン的に、出隅部材に冷たい印象を与え、また、シャープ エッジのために危険である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、このような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、出隅部 分に緩やかな曲線を与えることができ、かつ安全な出隅部材を提供することをそ の目的としている。また、この考案は、出隅部分に、よりデザイン性の高い緩や かな曲線を与えることができる出隅部材を提供することを、その目的としている 。さらに、この考案は、プラスチック成形体の屈曲時に、加熱温度が高すぎて起 きる屈曲部のダレや、加熱温度が低すぎて起きる屈曲部の割れなどを防ぐことが できる。そして、この考案は、複雑で多様な模様が現出された出隅部材を提供す ることを、その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の考案は、熱可塑性樹脂からなる板状のプラスチック成形体の 内面に屈曲溝を形成したのち、該屈曲溝の形成部付近を加熱するとともに、該屈 曲溝を中心にして上記プラスチック成形体を内側へ屈曲することで、上記屈曲部 の外面に緩やかな曲面を現出させたことを特徴とする出隅部材を提供するもので ある。熱可塑性樹脂としては、例えばポリカーボネート、アクリル系樹脂、塩化 ビニル系樹脂、ABS樹脂,AS樹脂,AAS樹脂などのスチレン系樹脂が挙げ られるが、好ましくはスチレン系樹脂である。スチレン系樹脂としては、ABS 樹脂、AS樹脂、AAS樹脂などのゴム強化スチレン系樹脂のほか、ポリスチレ ン、スチレン−メチルメタクリレート共重合体、スチレイン−ブタジエン共重合 体などのスチレン(共)重合体なども挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は、1 種単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用することもできる。
【0006】 また、この熱可塑性樹脂は、発泡剤を添加して、発泡性熱可塑性樹脂としても よい。添加される発泡剤としては、例えば重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム 、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジドなどの固体状発泡剤な どが挙げられる。この発泡剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を混合 して使用することもできる。発泡剤の配合比は、熱可塑性樹脂中に、通常、0. 1〜10重量%、好ましくは0.2〜5重量%である。0.1重量%未満では発 泡が不十分であり、一方10重量%を超えると、発泡倍率が高すぎて、脱泡、表 面が荒れるなどの問題が起こる。
【0007】 そのほか、この熱可塑性樹脂には、公知の滑剤、軟化剤、無機充填剤、着色剤 、耐熱安定剤、帯電防止剤、耐候安定剤、老化防止剤、抗菌剤、防カビ剤、木粉 などのセルロース系物質などを適宜加えて混合することができる。また、熱可塑 性樹脂によるプラスチック成形体は、例えば、通常、あらかじめペレット状に成 形したのち、公知の各種押し出し機を用いて、板状に成形される。押し出し成形 されるプラスチック成形体の厚さは限定されない。例えば、2〜40mm程度で よい。
【0008】 ここでいう出隅部材とは、例えば建物の室内内装部材の一種である幅木,回り 縁および階段笠木や、そのほか、家具の装飾部材の一種である階段笠木や、窓枠 枠材などが挙げられる。プラスチック成形体に形成される屈曲溝の断面形状およ び形成本数などは、特に限定されない。また、プラスチック成形体を屈曲する際 の加熱温度も、特に限定されない。すなわち、基本的に、それぞれ融点の異なる 熱可塑性樹脂の種類により適宜変更される。
【0009】 請求項2の考案は、上記プラスチック成形体の屈曲溝形成部の残厚が0.5〜 20mmである請求項1に記載の出隅部材である。0.5mm未満では、シャー プエッジとなり、またその部分に強度が弱く割れやすくなる。一方、20mmを 超えると、中心部まで加熱するのに、長時間を要したり、高温にしたりする必要 があるため、表面が荒れたり異常フクレが発生したりして、外観上、好ましいも のができない。
【0010】 請求項3の考案は、上記熱可塑性樹脂としてゴム強化スチレン系樹脂、木粉入 りゴム強化スチレン系樹脂、スチレン(共)重合体および/または木粉入りスチ レン(共)重合体を採用し、屈曲時の加熱温度が80〜180℃である請求項1 または請求項2に記載の出隅部材である。好ましい加熱温度は、90〜150℃ である。80℃未満では、曲がりづらく、無理に曲げるとクラックが入りやすく なる。一方、180℃を超えると、表面が垂れてきたり、異常フクレが発生し、 良好な外観のものが得られない。
【0011】 請求項4の考案は、上記プラスチック成形体が、熱可塑性樹脂層と、熱可塑性 樹脂に薄片状粉末を混入した加飾表層とを一体的に成形した2層式のものである 請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の出隅部材である。熱可塑性樹脂 層の熱可塑性樹脂としては、請求項1に記載の熱可塑性樹脂が採用できる。
【0012】 また、加飾表層用の熱可塑性樹脂としては、例えばABS樹脂、AS樹脂、A AS樹脂などのゴム強化スチレン系樹脂やポリスチレン、スチレン−メチルメタ クリレート共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレンの重合体お よび共重合体などのスチレン(共)重合体、ポリメチルメタクリレート、メチル メタクリレート−ブチルアクリレート共重合体などのメタクリル酸エステルの重 合体および共重合体などのアクリル系樹脂などが挙げられる。好ましくは、メル トインデックス(200℃、5kg荷重)2〜30g/10分のスチレン(共) 重合体または同メルトインデックス1〜10g/10分のアクリル系樹脂である 。特に好ましくは、ポリスチレン、スチレン−メチルメタクリレート共重合体で あり、例えばダイセル化学工業株式会社製のポリスチレンであるGP10、GP 20、GP31および同社製のスチレン−メチルメタクリレート共重合体である セビアンMAS10、MAS20、NAS30などが挙げられる。
【0013】 これらの加飾表層用の熱可塑性樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以 上を混合して使用することもできる。これらの樹脂を使用することにより、表面 側に加飾表層を有する出隅部材は、複雑で多様な模様を現出することができる。
【0014】 上記薄片状粉末としては、例えば炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレー 、カオリン、タルク、シリカ、ケイソウ土、雲母、アスベスト、硫酸バリウム、 硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二硫化ミリブデン、ガ ラス繊維、ガラス球、シラスバルーン、グラファイトなどの薄片状の無機粉末、 アルミナ、銅などの薄片状の金属粉末、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂、不飽和ポ アリエステル樹脂など)などの薄片状の難溶融性合成樹脂粉末などが挙げられる 。この薄片状粉末の種類を変えることにより、この加飾表層に種々の模様を発現 させることができる。例えば、御影石調や大理石模様などの模様を現出させるに は有色無機粉末、あるいは薄片状、繊維状の難溶融性合成樹脂素材が挙げられ、 またその組み合わせ方により、木目、エンボス柄などの立体的な模様を現出する ことができる。
【0015】 この加飾表層用の熱可塑性樹脂にも、請求項1の熱可塑性樹脂と同様の各種の 添加物を適量だけ添加することができる。また、この2層式のプラスチック成形 体の成形にあっては、例えばセルカプロセス異形押し出し金型を使用して成形で きる。すなわち、あらかじめペレット状に成形された熱可塑性樹脂と、加飾表層 用の熱可塑性樹脂とを、それぞれ別個のシングル押し出し機に投入し、その後、 溶融状態の両合成樹脂を積層した状態で、同時に押し出し成形する方法である。
【0016】 請求項5の考案は、板状のプラスチック成形体の表面に、厚み50〜200μ mのフィルムを貼着した請求項1〜4、いずれか1項に記載の出隅部材である。 板状のプラスチック成形体の表面上にフィルム、例えば熱可塑性樹脂を含有する 木目柄などを有する表層を一体成形または後貼成形すれば、表面が木目柄などを 有する堅牢性、耐水性、耐薬品性、耐候性を兼ね備えた出隅部材となる。 フィルムを構成する熱可塑性樹脂としては、例えばポリカーボネート、ABS 樹脂、AS樹脂、AAS樹脂などのゴム強化スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、 スチレン(共)重合体、塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂などが挙げられる が、環境問題などより、オレフィン系樹脂が好ましい。オレフィン系としては、 ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリエチレンなどが挙げられ る。
【0017】 この考案によれば、熱可塑性樹脂を原料としてプラスチック成形体を押し出し 成形し、その内面の所定位置に屈曲溝を形成する。その後、この屈曲溝の形成部 付近を加熱すると同時、または、加熱後直ちに、屈曲溝を中心にしてプラスチッ ク成形体を内側へ屈曲する。これにより、屈曲部の外面に緩やかな曲面が現出さ れた出隅部材が得られる。
【0018】 特に、請求項2に記載の出隅部材によれば、プラスチック成形体の屈曲溝形成 部の残厚を0.5〜20mmとしたので、プラスチック成形体を屈曲した際に、 その出隅部分に、鋭角に近くない、よりデザイン性の高い緩やかな曲線を与える ことができる。
【0019】 また、請求項3に記載の出隅部材によれば、ABS樹脂などのゴム強化スチレ ン系樹脂、木粉入りゴム強化スチレン系樹脂、スチレン(共)重合体および/ま たは木粉入りスチレン(共)重合体製のプラスチック成形体を80〜180℃に 加熱して屈曲するので、プラスチック成形体を屈曲した際に、加熱温度が高すぎ て起きる屈曲部のダレや、加熱温度が低すぎて起きる屈曲部の割れなどを防ぐこ とができる。
【0020】 さらに、請求項4に記載の出隅部材によれば、熱可塑性樹脂層と、熱可塑性樹 脂に薄片状粉末を混入した加飾表層とを一体的に押し出し成形して、2層式のプ ラスチック成形体とするので、プラスチック成形体の表面に、複雑で多様な模様 を現出させることができる。
【0021】 さらに、請求項5記載の出隅部材によれば、熱可塑性樹脂からなる板状のプラ スチック成形体の表面に、厚み50〜200μmのフィルムを貼着しているので 、表面が木目柄などを有し、堅牢性、耐水性、耐薬品性、耐候性を示す。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。まず、図1に基づいてこ の考案の第1の実施例を説明する。図1(a)は、この考案の第1の実施例に係 る出隅部材を構成するプラスチック成形体の断面図である。図1(b)は、同屈 曲溝の形成工程を示す説明図である。図1(c)は、同屈曲工程を示す説明図で ある。図1において、Aは第1の実施例の出隅部材である〔図1(c)参照〕。 以下、この出隅部材Aの製造方法を詳細に説明する。あらかじめスチレン系樹脂 (ダイセル化学工業株式会社製、GP31)に、アゾジカルボンアミドを0.7 重量%だけドライブレンドしてペレット状樹脂組成物を調製した。その後、これ をシングル押し出し成形機により厚さ7mm、幅70mmで押し出し成形し、こ れを長さ300mmにカットして、板状のプラスチック成形板10を作製した〔 図1(a)参照〕。
【0023】 その後、このプラスチック成形板10の中間位置の内面に、残厚3mmとなる V字状の屈曲溝10aを一本形成した〔図1(b)参照〕。なお、ここでは、屈 曲溝10aの溝角度を90度としている。次いで、屈曲溝10aの形成部付近を 加熱しながら、この屈曲溝10aの形成部付近を約110℃に加熱しながらプラ スチック成形板10を内側へ屈曲した。これにより、屈曲部の外面に緩やかな曲 面が現出した出隅部材Aを製造することができた。このように、プラスチック成 形板10の屈曲溝10aの形成部の残厚を3mmとしたので、出隅部分に、より デザイン性の高い緩やかな曲線を与えることができた。また、プラスチック成形 体10の加熱温度を約110℃としたので、プラスチック成形体10の屈曲時に 、加熱温度が高すぎて起きる屈曲部のダレや、加熱温度が低すぎて起きる屈曲部 の割れなどを防ぐことができた。
【0024】 次に、図2に基づいて、この考案の第2の実施例に係る出隅部材を説明する。 図2(a)は、この考案の第2の実施例に係る2層式のプラスチック成形体の断 面図である。図2(b)は、同屈曲溝の形成工程を示す説明図である。図2(c )は、同屈曲工程を示す説明図である。図2において、Bは第2の実施例の出隅 部材である。この第2の実施例の出隅部材Bは、第1の実施例のプラスチック成 形板10に代えて、このプラスチック成形板10と同一素材からなる熱可塑性樹 脂層20上に、熱可塑性樹脂に薄片状粉末を混入した加飾表層21を積層して得 られたプラスチック成形板22を用いた例である。加飾表層21用の熱可塑性樹 脂としては、スチレン系樹脂(ダイセル化学工業株式会社製、GP31)100 gに、薄片状粉末として有色酸化アルミナ1gを均一に分散させた樹脂組成物を 、ペレット形態に押し出し成形したものを調製した。
【0025】 その後、2機のシングル押し出し成形機を有するセルカプロセス異形押し出し 金型を用いて、プラスチック成形板22を押し出し成形した。具体的には、常法 に従って、熱可塑性樹脂層20用のシングル押し出し成形機により、厚さ3mm 、幅70mmの熱可塑性樹脂層20を押し出し成形した。これと同時に、他の加 飾表層21用のシングル押し出し成形機から、厚さ1mm、幅70mmの加飾表 層21を押し出し成形し、その後、両層20,21を重ね合わせて一体化させ、 これをカットしてプラスチック成形板22を作製した〔図2(a)参照〕。
【0026】 次いで、この熱可塑性樹脂層20の中間位置の内面に、残厚3mmとなるV字 状の屈曲溝20aを形成した(図1(b)参照)。そして、屈曲溝20aの形成 部付近を加熱しながら、この屈曲溝20aを中心に、プラスチック成形板20を 熱可塑性樹脂層20側へ屈曲した。これにより、加飾表層21の屈曲部の外面に 緩やかな曲面が現出され、しかも表面に複雑で多様な模様が現出された出隅部材 Bを製造することができた。なお、その他の作用・効果は、第1の実施例と同様 であるので、説明を省略する。
【0027】 次に、この考案の第3の実施例に係る出隅部材は、第2実施例において、加飾 表層21の代わりに、木目柄を有する厚さ0.15mmのオレフィン系フィルム を貼着して、プラスチック成形板22を押し出し成形し、同様にして出隅部材を 製造した。得られた出隅部材は、表面が木目柄を有し、堅牢性、耐水性、耐薬品 性、耐候性に優れていた。 なお、その他の作用・効果は、第1の実施例と同様であるので、説明を省略す る。
【0028】
【考案の効果】
この考案によれば、熱可塑性樹脂からなる板状のプラスチック成形体の内面に 屈曲溝を形成したのち、屈曲溝の形成部付近を加熱するとともに、この屈曲溝を 中心にしてプラスチック成形体を内側へ屈曲するようにしたので、屈曲部の外面 に緩やかな曲面を現出させることができ、また、安全性が確保できる。
【0029】 特に、請求項2に記載の考案によれば、プラスチック成形体の屈曲溝形成部の 残厚を0.5〜20mmとしたので、出隅部分によりデザイン性の高い緩やかな 曲線を与えることができる。
【0030】 また、請求項3に記載の考案によれば、屈曲時の加熱温度を80〜180℃と したので、プラスチック成形体の屈曲時に、加熱温度が高すぎて起きる屈曲部の ダレや、加熱温度が低すぎて起きる屈曲部の割れなどを防ぐことができる。
【0031】 さらに、請求項4に記載の考案によれば、プラスチック成形体として、熱可塑 性樹脂層と、熱可塑性樹脂に薄片状粉末を混入した加飾表層とを一体的に押し出 し成形した2層式のものを採用したので、表面に複雑で多様な模様が現出された 出隅部材が得られる。
【0032】 さらに、請求項5記載の考案によれば、熱可塑性樹脂からなる板状のプラスチ ック成形体の表面に、厚み50〜200μmのフィルムを貼着したものを採用し たので、表面が木目柄などを有する堅牢性、耐水性、耐薬品性、耐候性を示す出 隅部材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a);この考案の第1の実施例に係る出隅部
材を構成するプラスチック成形体の断面図である。 (b);同屈曲溝の形成工程を示す説明図である。 (c);同屈曲工程を示す説明図である。
【図2】(a);この考案の第2の実施例に係る2層式
のプラスチック成形体の断面図である。 (b);同屈曲溝の形成工程を示す説明図である。 (c);同屈曲工程を示す説明図である。
【図3】(a);従来手段に係る出隅部材の原材料の断
面図である。 (b);同屈曲溝の形成工程を示す説明図である。 (c);同屈曲工程を示す説明図である。
【図4】(a);他の従来手段に係る出隅部材の原材料
の断面図である。 (b);同屈曲溝の形成工程を示す説明図である。 (c);同屈曲工程を示す説明図である。
【符号の説明】
A,B 出隅部材 10,22 プラスチック成形板(プラスチック成形
体) 10a,20a 屈曲溝 20 熱可塑性樹脂層 21 加飾表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // E04F 19/02 E04F 19/02 N B29K 25:00 B29L 9:00 31:10

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる板状のプラスチッ
    ク成形体の内面に屈曲溝を形成したのち、該屈曲溝の形
    成部付近を加熱するとともに、該屈曲溝を中心にして上
    記プラスチック成形体を内側へ屈曲することで、上記屈
    曲部の外面に緩やかな曲面を現出させたことを特徴とす
    る出隅部材。
  2. 【請求項2】 上記プラスチック成形体の屈曲溝形成部
    の残厚が0.5〜20mmである請求項1に記載の出隅
    部材。
  3. 【請求項3】 上記熱可塑性樹脂としてゴム強化スチレ
    ン系樹脂、木粉入りゴム強化スチレン系樹脂、スチレン
    (共)重合体および/または木粉入りスチレン(共)重
    合体を採用し、屈曲時の加熱温度が80〜180℃であ
    る請求項1または請求項2に記載の出隅部材。
  4. 【請求項4】 上記プラスチック成形体が、熱可塑性樹
    脂層と、熱可塑性樹脂に薄片状粉末を混入した加飾表層
    とを一体的に成形した2層式のものである請求項1〜
    3、いずれか1項に記載の出隅部材。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂からなる板状のプラスチッ
    ク成形体の表面に、厚み50〜200μmのフィルムを
    貼着した請求項1〜4、いずれか1項に記載の出隅部
    材。
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