JP3054683U - 腕時計型の改札用携帯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利で、改札時の取り扱いも簡単であ
る、汎用乗車券として機能する腕時計型の改札用携帯装
置を提案すること。 【解決手段】 腕時計型の改札用携帯装置１は、時計本
体２と、腕バンド３、４を備え、腕時計本体２の内部に
は非接触型のＩＣチップ５が搭載されている。ＩＣチッ
プ５は、汎用乗車券として必要な情報を記憶しており、
当該記憶情報を発信可能となっている。改札用携帯装置
１は腕時計および汎用乗車券として機能する。改札時
に、財布やポケット等からＩＣカードを取り出すことな
く、単に、装置が嵌められている腕を改札口等に設置さ
れているアンテナに近づけるのみでよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、スムーズで迅速な改札業務を遂行可能な腕時計型の改札用携帯装置 に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ＪＲ等の駅の改札システム、スキー場等のリフトの改札システムとしては、非 接触型ＩＣカードを使用したものが提案されており、幾つかのスキー場では実用 化されている。

【０００３】 この非接触型ＩＣカードを汎用乗車券（定期券、切符等）として用いれば、利 用者は、改札口に汎用乗車券を差し込む等の手間が不要となり、単に、改札口に 設置されているゲートアンテナの部分に汎用乗車券を近づけるだけでよい。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、非接触型のＩＣカードを汎用乗車券として利用した場合におい ても、カードを手に持ってアンテナに近づけるという動作が必要であり、従来の ように定期券や切符を改札口の差し込み口に差し込む場合と、それほど違いはな い。特に、両手に荷物を持っている場合等では、一方の手の荷物を他方の側に一 旦移すか、あるいは、それを床において、ＩＣカードをアンテナに近づける必要 がある。

【０００５】 勿論、アンテナの感度、発信出力を上げるなどすれば、ＩＣカードを、例えば 胸のポケットに入れたままでも、アンテナの側でその情報を受信できる。しかし 、このようにすると、隣接する改札口を通過する人が所持しているＩＣカードの 発信情報も受信してしまうので、実用化は困難である。

【０００６】 本考案の課題は、このような点に鑑みて、使用者にとって一層便利な非接触型 の改札システムを構築することにある。詳しくは、従来よりも利用しやすい非接 触型の改札用携帯具を提案することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案では、誰でもが携帯している腕時計を利 用して、スムーズで迅速な改札業務を行うことのできる腕時計型の改札用携帯装 置を実現するようにしている。

【０００８】 すなわち、本考案の腕時計型の改札用携帯装置は、ＩＣチップと、このＩＣチ ップが内蔵された腕時計本体と、この腕時計本体に取り付けたバンドとを有し、 前記ＩＣチップは、少なくとも通過可能な改札口に関する情報が記憶された記憶 部と、当該記憶部の記憶情報を発信可能な発信部とを備え、汎用乗車券等として 機能する非接触型のＩＣチップであることを特徴とするものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１には、本考案を適用した腕時計型の改札用携帯装置の外観を示してある。 この図に示すように、本例の改札用携帯装置１は、腕時計本体２と、この腕時計 本体２の両側（１２時と６時の方向）に取り付けた腕バンド３、４とを有してお り、通常の腕時計として機能するものである。

【００１０】 腕時計本体２の内部には、時計機能を実現するための構成部品の他に、非接触 状態で記憶データの受け渡しを行うことのできる非接触型のＩＣチップ５が搭載 されている。この非接触型のＩＣチップ５は、記憶部と発信部とを備えている。 定期券として利用する場合には、記憶部には、使用可能な駅の区間に関する情報 と、使用期限に関する情報等が記憶されている。発信部は、改札口等のゲートに 設置されているアンテナからののマイクロ波を受信すると、当該受信により励磁 され、発電して、記憶情報を重畳させた反射波を出力する。

【００１１】 改札口等のゲート側では、アンテナを介して受信した反射波から、記憶情報を 読み取り、通過の可否を判別する。判別後の動作は、通常の定期券や切符を使用 した改札動作と同様である。

【００１２】 なお、ＩＣチップの記憶部の記憶容量は、一般的に利用されている磁気記録式 の切符や定期券等と比べて遥かに大きいので、使用者本人に関する情報等の他の 情報も記憶させることが簡単にできる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の腕時計型の改札用携帯装置は、既存の腕時計を 利用しているので、非接触型のＩＣカードを用いる場合とは異なり、当該改札用 携帯装置が取り付けられている腕を改札口等のゲートに設置されているアンテナ の部分に近づけるのみでよい。よって、財布、ポケット等からＩＣカードを取り 出して、アンテナに近づけるという動作が不要となるので、その取り扱いが極め て便利となり、結果として、滞留の無いスムースで迅速な改札業務を実現するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用した腕時計型の改札用携帯装置の
例を示す外観図である。

【符号の説明】

１ 改札用携帯装置 ２ 腕時計本体 ３、４ 腕バンド ５ 非接触型のＩＣチップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＩＣチップと、このＩＣチップが内蔵さ
   れた腕時計本体と、この腕時計本体に取り付けたバンド
   とを有し、 前記ＩＣチップは、少なくとも通過可能な改札口に関す
   る情報が記憶された記憶部と、当該記憶部の記憶情報を
   発信可能な発信部とを備え、汎用乗車券等として機能す
   る非接触型のＩＣチップであることを特徴とする腕時計
   型の改札用携帯装置。