JP3054642B2 - 防火機能を具備した建築用機材 - Google Patents
防火機能を具備した建築用機材Info
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- JP3054642B2 JP3054642B2 JP2004695A JP469590A JP3054642B2 JP 3054642 B2 JP3054642 B2 JP 3054642B2 JP 2004695 A JP2004695 A JP 2004695A JP 469590 A JP469590 A JP 469590A JP 3054642 B2 JP3054642 B2 JP 3054642B2
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、防火地域或は準防火地域におけるプレハブ
住宅、集合住宅、其他建築物（以下単に各種建築物と云
う）に使用される、採光性と防犯性に優れた明りとりを
設けられた、防火機能を具備した建築用機材に関するも
のである。
住宅、集合住宅、其他建築物（以下単に各種建築物と云
う）に使用される、採光性と防犯性に優れた明りとりを
設けられた、防火機能を具備した建築用機材に関するも
のである。
（従来の技術） 最近、各種建築物に使用される、玄関などの外側に面
した各種扉、引き違え、嵌殺し、外開きなどの形式の各
種サッシュ窓等の建築用機材には、密閉感をなくして開
放感を与えるために採光性を良くし、さらに防犯性もか
ね備えた、広面積の明りとりを設けたものが多くなって
いる。
した各種扉、引き違え、嵌殺し、外開きなどの形式の各
種サッシュ窓等の建築用機材には、密閉感をなくして開
放感を与えるために採光性を良くし、さらに防犯性もか
ね備えた、広面積の明りとりを設けたものが多くなって
いる。
この明りとりは、主に透明な合せガラスを建築用機材
の所要箇所に、保持枠などの適宜な手段を介して装着し
て形成されている。
の所要箇所に、保持枠などの適宜な手段を介して装着し
て形成されている。
（発明の解決しようとする課題） 上記の合せガラスを装着して明りとりにした建築用機
材は、採光性及び防犯性の点では成功しているものの、
防火の面でJIS−A1311の試験に合格する乙種防火機能を
具備していない欠点がある。
材は、採光性及び防犯性の点では成功しているものの、
防火の面でJIS−A1311の試験に合格する乙種防火機能を
具備していない欠点がある。
この防火試験に合格しない原因の一つとしては、明り
とりに使用した合せガラスを高温に曝すと、合せガラス
の接着に使用されている接着材が、熱で溶融して合せガ
ラスの間から流下し、それが高温に曝された側の反対側
で案内に面した側に流出して発火現象を起すためであ
る。
とりに使用した合せガラスを高温に曝すと、合せガラス
の接着に使用されている接着材が、熱で溶融して合せガ
ラスの間から流下し、それが高温に曝された側の反対側
で案内に面した側に流出して発火現象を起すためであ
る。
そのため、この種の建築用機材は、防火地域或は準防
火地域における各種建築物には使用することができな
い。しかしながら、合せガラスを使用して明りとりを設
けた建築用機材は、上記の如く長所を備えているので、
住宅メーカーとしては捨て難く、合せガラスの内外に網
入りガラスを合せて接着するなどの手段を購じて防火機
能を高めようとしているが、このような強化手段では建
築用機材に乙種防火機能を具備させることができないた
めに苦慮しているのが現況である。
火地域における各種建築物には使用することができな
い。しかしながら、合せガラスを使用して明りとりを設
けた建築用機材は、上記の如く長所を備えているので、
住宅メーカーとしては捨て難く、合せガラスの内外に網
入りガラスを合せて接着するなどの手段を購じて防火機
能を高めようとしているが、このような強化手段では建
築用機材に乙種防火機能を具備させることができないた
めに苦慮しているのが現況である。
（課題を解決するための手段） 本発明は、従来のこのような問題点に着目してなされ
たものであって、数多くの実験を積重ねてその発火現象
を解明して、建築用機材の内部に簡単な延焼防止装置を
装備せしめることにより、上記問題点を解決することを
目的としている。
たものであって、数多くの実験を積重ねてその発火現象
を解明して、建築用機材の内部に簡単な延焼防止装置を
装備せしめることにより、上記問題点を解決することを
目的としている。
本発明は、適宜な保持手段ろ介して合せガラスを所要
箇所に装着された機材枠の内部に、該合せガラスの下方
位置に箱状の装置本体と該装置本体に固着した阻焔部材
とでなる延焼防止装置を装備したことを特徴とする防火
機能を具備した建築用機材であり、 適宜な保持手段を介して合せガラスとガラスを所要箇
所に装着された機材枠の内部に、該合せガラスとガラス
の下方位置に箱状の装置本体と該装置本体に固着した阻
焔部材とでなる延焼防止装置を装備したことを特徴とす
る防火機能を具備した建築用機材である。
箇所に装着された機材枠の内部に、該合せガラスの下方
位置に箱状の装置本体と該装置本体に固着した阻焔部材
とでなる延焼防止装置を装備したことを特徴とする防火
機能を具備した建築用機材であり、 適宜な保持手段を介して合せガラスとガラスを所要箇
所に装着された機材枠の内部に、該合せガラスとガラス
の下方位置に箱状の装置本体と該装置本体に固着した阻
焔部材とでなる延焼防止装置を装備したことを特徴とす
る防火機能を具備した建築用機材である。
（作用） 建築用機材は、外部の火災で合せガラスの外側が高温
に曝されたとき、接着に使用された接着材が溶融して合
せガラスの間から流下しても、合せガラスの下方に位置
せしめられた延焼防止装置に滞留されて外部へ流出する
ことがなく、また高温になって該装置内で燃焼しても外
部へ焔を出すことがないので優れた防火機能を発揮す
る。
に曝されたとき、接着に使用された接着材が溶融して合
せガラスの間から流下しても、合せガラスの下方に位置
せしめられた延焼防止装置に滞留されて外部へ流出する
ことがなく、また高温になって該装置内で燃焼しても外
部へ焔を出すことがないので優れた防火機能を発揮す
る。
又建築用機材は、装備する延焼防止装置の構造が簡単
で製作が容易なため安価で製作することができ、そのう
え機材枠への取着も容易なので、該装置を装備してもそ
れ程の原価上昇にはならない。
で製作が容易なため安価で製作することができ、そのう
え機材枠への取着も容易なので、該装置を装備してもそ
れ程の原価上昇にはならない。
（実施例） 本発明を第１図〜第３図に示す第１実施例に基づいて
以下詳述する。１は断面コの字形状の枠材２を、上，
左，右の外縁部夫々に、所要間隔を置いて互いのフラン
ジを相対せしめて内・外側で対称に配設された上，左，
右枠3,31,33と、下の外縁部にフランジを内側にして配
設された下枠32とに、同一外側面を介して側板4,4′を
接着域は溶接などで張設して、各枠3,31,32,33を連結固
定して形成された、中央部分に開口部５を有する方形状
の扉枠、６は扉枠１の上，左，右枠3,31,33の内部に充
填された耐熱性の材料からなる間挿材、７は扉枠１の正
面左端に固着された取手である。
以下詳述する。１は断面コの字形状の枠材２を、上，
左，右の外縁部夫々に、所要間隔を置いて互いのフラン
ジを相対せしめて内・外側で対称に配設された上，左，
右枠3,31,33と、下の外縁部にフランジを内側にして配
設された下枠32とに、同一外側面を介して側板4,4′を
接着域は溶接などで張設して、各枠3,31,32,33を連結固
定して形成された、中央部分に開口部５を有する方形状
の扉枠、６は扉枠１の上，左，右枠3,31,33の内部に充
填された耐熱性の材料からなる間挿材、７は扉枠１の正
面左端に固着された取手である。
８は接着剤９で接着された合せガラスで、外周縁のパ
ッキン保持部10に係止された耐熱性合成ゴムなどからな
るパッキング11を側板４に押圧するようにして、正面側
から開口部５に嵌挿され、内方に突設された固定脚12を
上枠３の内側枠材２にビス13で固定された表保持枠14
と、外周縁の当接部15を側板４′に押圧するようにし
て、裏面側から開口部５に嵌挿され、内方に突設された
挿入脚16及び係止脚17を固定脚12に係合させて表保持枠
14に固定された裏保持枠18とで、夫々の内側形成された
パッキン係止部19,19′に保持された耐熱性合成ゴムな
どからなるパッキング20を介して合せガラス８の両面外
周縁を挾持すると共に、左，右枠31,34の内側枠材２の
下方付近に固定脚12を介してビス13′で固定されたＬ形
状の支持金具21の受板22で、耐熱性合成ゴムなどからな
る緩衝板23を介して合せガラス８の左・右下方を保持し
ている。
ッキン保持部10に係止された耐熱性合成ゴムなどからな
るパッキング11を側板４に押圧するようにして、正面側
から開口部５に嵌挿され、内方に突設された固定脚12を
上枠３の内側枠材２にビス13で固定された表保持枠14
と、外周縁の当接部15を側板４′に押圧するようにし
て、裏面側から開口部５に嵌挿され、内方に突設された
挿入脚16及び係止脚17を固定脚12に係合させて表保持枠
14に固定された裏保持枠18とで、夫々の内側形成された
パッキン係止部19,19′に保持された耐熱性合成ゴムな
どからなるパッキング20を介して合せガラス８の両面外
周縁を挾持すると共に、左，右枠31,34の内側枠材２の
下方付近に固定脚12を介してビス13′で固定されたＬ形
状の支持金具21の受板22で、耐熱性合成ゴムなどからな
る緩衝板23を介して合せガラス８の左・右下方を保持し
ている。
24は扉枠１の内部で合せガラス８の下方の所定位置
に、表裏の両側板上端を両側板4,4′の内面に溶接など
で固着された、所定深さで合せガラス８の厚さと幅より
も大きな幅と長さを有する断面方形箱状の装置本体25、
及び底部に所要の細い網目を有する金鋼26を張設した、
装置本体25の半分位の深さを有する断面方形箱状部材27
に、長さ方向の両側板27′,27′の上端付近を折曲して
形成された中央に向く両テーパー28と、両テーパー28の
先端部分を両側板27′,27′に平行に外側へ折曲して形
成され、装置本体25の上部に溶接などで固着された両係
止板29,29とを備えた阻焔部材30からなる延焼防止装置
である。
に、表裏の両側板上端を両側板4,4′の内面に溶接など
で固着された、所定深さで合せガラス８の厚さと幅より
も大きな幅と長さを有する断面方形箱状の装置本体25、
及び底部に所要の細い網目を有する金鋼26を張設した、
装置本体25の半分位の深さを有する断面方形箱状部材27
に、長さ方向の両側板27′,27′の上端付近を折曲して
形成された中央に向く両テーパー28と、両テーパー28の
先端部分を両側板27′,27′に平行に外側へ折曲して形
成され、装置本体25の上部に溶接などで固着された両係
止板29,29とを備えた阻焔部材30からなる延焼防止装置
である。
31は扉枠１と、扉枠１の開口部に表裏面から嵌挿固着
された表・裏保持枠14,18と、両保持枠14,18にパッキン
グ20を介して挟持された合せガラス８と、合せガラス８
の下方で扉枠１内に設けられた延焼防止装置24とからな
る防火機能を具備した玄関扉である。
された表・裏保持枠14,18と、両保持枠14,18にパッキン
グ20を介して挟持された合せガラス８と、合せガラス８
の下方で扉枠１内に設けられた延焼防止装置24とからな
る防火機能を具備した玄関扉である。
上記の玄関扉31は、外部の火災で正面外側（第１図）
が高温に曝されたとき、扉枠１及び表保持枠14と共に合
せガラス８が高温になり、合せガラス８の接着に使用さ
れた接着材９が溶融して流下し、阻焔部材30の金鋼26を
通って装置本体25に滞留して、外部に流出することがな
く、また延焼防止装置24が高温になって滞留している接
着材９が燃焼を起して焔が発生しても、焔が金鋼26に触
れて石油ストーブの場合の原理と同様に長焔とならない
ので外部に火焔がもれることなく、優れた防火機能を発
揮する。
が高温に曝されたとき、扉枠１及び表保持枠14と共に合
せガラス８が高温になり、合せガラス８の接着に使用さ
れた接着材９が溶融して流下し、阻焔部材30の金鋼26を
通って装置本体25に滞留して、外部に流出することがな
く、また延焼防止装置24が高温になって滞留している接
着材９が燃焼を起して焔が発生しても、焔が金鋼26に触
れて石油ストーブの場合の原理と同様に長焔とならない
ので外部に火焔がもれることなく、優れた防火機能を発
揮する。
又玄関扉31は、装備する延焼防止装置24の構造が簡単
で製作も容易なため安価で製作することができ、そのう
え扉枠１への取着も容易なので、該装置を装備してもそ
れ程の原価上昇にならない。
で製作も容易なため安価で製作することができ、そのう
え扉枠１への取着も容易なので、該装置を装備してもそ
れ程の原価上昇にならない。
本発明を第４図〜第６図に示す第２実施例に基づき以
下詳述する。32は第１実例の場合と同様に、断面コの字
形状の枠材２を、上，下，左，右の外縁部夫々に、所要
間隔を置いて互にフランジを相対しめて内・外側で対称
に配設された上，下，左，右枠33,332,331,333に、同一
外側面を介して、上下に所要間隔で多数並列せしめて、
その各辺を内側へ所要高さに折曲した、幅方向に長い長
方形状の飾り窓34を中央部分に設けた側板35,35′を接
着域は溶接などで張設して、各枠33,331,332,333を連結
固定して形成された扉枠、36は各枠33,331,332,333の内
部に充填された耐熱性材料からなる間挿材、37は扉枠32
の正面（第１図）左端に固着された取手である。
下詳述する。32は第１実例の場合と同様に、断面コの字
形状の枠材２を、上，下，左，右の外縁部夫々に、所要
間隔を置いて互にフランジを相対しめて内・外側で対称
に配設された上，下，左，右枠33,332,331,333に、同一
外側面を介して、上下に所要間隔で多数並列せしめて、
その各辺を内側へ所要高さに折曲した、幅方向に長い長
方形状の飾り窓34を中央部分に設けた側板35,35′を接
着域は溶接などで張設して、各枠33,331,332,333を連結
固定して形成された扉枠、36は各枠33,331,332,333の内
部に充填された耐熱性材料からなる間挿材、37は扉枠32
の正面（第１図）左端に固着された取手である。
38は、耐熱性合成ゴムなどからなるパッキング38を正
面側の側板35に周辺で押圧するようにして設置された接
着剤９で接着された合せガラス８に、パッキング39と同
様な材質の介挿材料40を挾持して裏面側に設置され、裏
面側の側板35′との間にパッキング39と同様な材質のパ
ッキング39′を周辺に介在させた、合せガラス８と同様
な材質のガラスである。尚、41は合せガラス８及びガラ
ス38と下枠332の内側枠材２との間に介在させた、耐熱
性合成ゴムなどからなる緩衝材で、両者の幅方向の両端
付近に設置されている。
面側の側板35に周辺で押圧するようにして設置された接
着剤９で接着された合せガラス８に、パッキング39と同
様な材質の介挿材料40を挾持して裏面側に設置され、裏
面側の側板35′との間にパッキング39と同様な材質のパ
ッキング39′を周辺に介在させた、合せガラス８と同様
な材質のガラスである。尚、41は合せガラス８及びガラ
ス38と下枠332の内側枠材２との間に介在させた、耐熱
性合成ゴムなどからなる緩衝材で、両者の幅方向の両端
付近に設置されている。
42は扉枠32の内部で合せガラス８の下方で下枠332の
内側枠材２の内側に設けられた、第１実施例の延焼防止
装置24と殆ど同じ構造、機能を有する延焼防止装置で、
合せガラス８及びガラス38の下方で、下枠332の内側枠
材２の内側に両側板を溶接などで固着された、所定深さ
で合せガラス８の厚さと幅よりも大きな幅と長さを有す
る断面方形箱状の装置本体25及び底部に所要の細い網目
を有する金網26を張設した、装置本体25の半分位の深さ
を有する断面箱状部材27の両側板27′,27′の上端付近
に両テーパー28と、両テーパー28の先端部分を外側へ折
曲して形成され、装置本体25の上部に溶接などで固着さ
れた両係止板29,29とを備えた阻焔部材30からなるもの
である。尚43は下枠332の内側枠材２の合せガラス８下
面に相対する上面に設けられた凹溝で、適当な箇所に複
数の孔が設けられている。
内側枠材２の内側に設けられた、第１実施例の延焼防止
装置24と殆ど同じ構造、機能を有する延焼防止装置で、
合せガラス８及びガラス38の下方で、下枠332の内側枠
材２の内側に両側板を溶接などで固着された、所定深さ
で合せガラス８の厚さと幅よりも大きな幅と長さを有す
る断面方形箱状の装置本体25及び底部に所要の細い網目
を有する金網26を張設した、装置本体25の半分位の深さ
を有する断面箱状部材27の両側板27′,27′の上端付近
に両テーパー28と、両テーパー28の先端部分を外側へ折
曲して形成され、装置本体25の上部に溶接などで固着さ
れた両係止板29,29とを備えた阻焔部材30からなるもの
である。尚43は下枠332の内側枠材２の合せガラス８下
面に相対する上面に設けられた凹溝で、適当な箇所に複
数の孔が設けられている。
44は扉枠22と、両側板35,35′の間でパッキング39,3
9′を両側板35,35′に接しめ、介挿材40を挾持して配接
された合せガラス８及びガラス38と、合せガラス８下方
で扉枠32内に設けられた延焼防止装置42とからなる防火
機能を具備した扉である。
9′を両側板35,35′に接しめ、介挿材40を挾持して配接
された合せガラス８及びガラス38と、合せガラス８下方
で扉枠32内に設けられた延焼防止装置42とからなる防火
機能を具備した扉である。
上記の扉44は、外部の火災で正面外側（第４図）が高
温に曝されたとき、扉枠32及び側板35と共に合せガラス
８が高温になり、合せガラス８の接着材８が溶融して流
下し、凹溝43−穴を通って阻焔部材30の金網26を経て装
置本体25に滞留して、外部に流出することがなく、また
接着材８が燃焼しても火焔が外部へもれることがないの
で、優れた防火機能を発揮する。其の他の作用効果は第
１実施例の場合と同様である。
温に曝されたとき、扉枠32及び側板35と共に合せガラス
８が高温になり、合せガラス８の接着材８が溶融して流
下し、凹溝43−穴を通って阻焔部材30の金網26を経て装
置本体25に滞留して、外部に流出することがなく、また
接着材８が燃焼しても火焔が外部へもれることがないの
で、優れた防火機能を発揮する。其の他の作用効果は第
１実施例の場合と同様である。
本発明の第７図及び第８図に示す第３実施例について
以下詳述する。45は各種建築物にサッシュ窓による出窓
を設けるさいに使用される。外側枠46に保持された耐熱
性合成ゴムなどからなるパッキング47を挾持しながら外
側枠46に内側枠48を嵌着してなる窓サッシュである。
以下詳述する。45は各種建築物にサッシュ窓による出窓
を設けるさいに使用される。外側枠46に保持された耐熱
性合成ゴムなどからなるパッキング47を挾持しながら外
側枠46に内側枠48を嵌着してなる窓サッシュである。
接着材９で接着された合せガラス８は、裏面に当接す
るパッキング47と同一材質のパッキング47′を保持し
た、内側枠48の裏面に装着された保持金具49と、表面に
当接するパッキング47′と同一材質のパッキング47″を
保持した、内側枠48と一体に形成された保持腕50とで挾
持され、上・下にパッキング47′,47″と同一材質の緩
衝板51を間挿して内側枠48に保持されている。
るパッキング47と同一材質のパッキング47′を保持し
た、内側枠48の裏面に装着された保持金具49と、表面に
当接するパッキング47′と同一材質のパッキング47″を
保持した、内側枠48と一体に形成された保持腕50とで挾
持され、上・下にパッキング47′,47″と同一材質の緩
衝板51を間挿して内側枠48に保持されている。
52は第１及び第２実施例の延焼防止装置24,42と殆ど
同じ構造、機能を有する延焼防止装置で、装置本体25の
両側板の上部に、底部に所要の細い網目を有する金網26
を張設した阻焔部材30の上端を溶接などで固着したもの
を、合せガラス８の下方に位置する内側枠48の内部に挿
入して、下部に介挿板53を間挿して装着されている。
尚、54は合せガラス８下方に相対する内側枠48の上面に
形成された凹溝で、適宜の箇所に複数の孔が設けられて
いる。
同じ構造、機能を有する延焼防止装置で、装置本体25の
両側板の上部に、底部に所要の細い網目を有する金網26
を張設した阻焔部材30の上端を溶接などで固着したもの
を、合せガラス８の下方に位置する内側枠48の内部に挿
入して、下部に介挿板53を間挿して装着されている。
尚、54は合せガラス８下方に相対する内側枠48の上面に
形成された凹溝で、適宜の箇所に複数の孔が設けられて
いる。
55は窓サッシュ45と、内側枠48に保持され合せガラス
８と、合せガラス８の下方で内側枠48内部に装着された
延焼防止装置52とからなる防火機能を具備したサッシュ
窓である。
８と、合せガラス８の下方で内側枠48内部に装着された
延焼防止装置52とからなる防火機能を具備したサッシュ
窓である。
上記のサッシュ窓55は、窓サッシュ45の表面側が高温
に曝されたとき、溶融した合せガラス８の接着材９が流
下して凹溝54−孔−金網26を通って装置本体25に滞留し
て、外部に流出することもなく、また火焔を外部へもれ
ることもなく、優れた防火機能を発揮する。其の他の作
用効果は第１及び第２実施例と同様である。
に曝されたとき、溶融した合せガラス８の接着材９が流
下して凹溝54−孔−金網26を通って装置本体25に滞留し
て、外部に流出することもなく、また火焔を外部へもれ
ることもなく、優れた防火機能を発揮する。其の他の作
用効果は第１及び第２実施例と同様である。
上記の第１〜第３実施例において、延焼防止装置24,4
2,52の装置本体25は、断面方形箱状に形成されたが、阻
焔部材30の下方で流下させる接着材９を滞留させるのに
充分な容積を有して、扉枠1,32及び窓サッシュ45等の機
材枠に安定して固着できると共に、阻焔部材30を安定し
た状態で保持できるなら、必らずしも図示された形状に
拘束されるものではない。
2,52の装置本体25は、断面方形箱状に形成されたが、阻
焔部材30の下方で流下させる接着材９を滞留させるのに
充分な容積を有して、扉枠1,32及び窓サッシュ45等の機
材枠に安定して固着できると共に、阻焔部材30を安定し
た状態で保持できるなら、必らずしも図示された形状に
拘束されるものではない。
又延焼防止装置24,42,52の阻焔部材30に所要の細い網
目の金網26を使用したが、この金網26の代わりに金網板
やセラミック板に近接して多数の小孔を設けた網材（金
網を含む）を使用しても良い。
目の金網26を使用したが、この金網26の代わりに金網板
やセラミック板に近接して多数の小孔を設けた網材（金
網を含む）を使用しても良い。
又第２実施例で下枠332の内側枠材２及び第３実施例
で合せガラス８の下方の内側枠48表面に凹溝54を夫々設
けたが、この代わりに別体形成され樋状のものを合せガ
ラス８の下に固定し適宜な箇所に複数の貫通孔を設けて
も良い。
で合せガラス８の下方の内側枠48表面に凹溝54を夫々設
けたが、この代わりに別体形成され樋状のものを合せガ
ラス８の下に固定し適宜な箇所に複数の貫通孔を設けて
も良い。
（発明の効果） 本発明は上記の構成を有するので次の効果を奏する。
（１） 合せガラスを使用した建築用機材に、簡単な装
置を装着することにより、防火機能を付与することがで
きたので、防火地域或は準防火地域或は防災的面から各
種建築物に使用することができ、その経済的効果が極め
て大きい。
置を装着することにより、防火機能を付与することがで
きたので、防火地域或は準防火地域或は防災的面から各
種建築物に使用することができ、その経済的効果が極め
て大きい。
（２） 防火地域或は準防火地域の各種建築物に使用可
能になったので、住宅における採光性、デザイン性を向
上せしめることができるため、ファッション化、重厚化
の傾向に合致して、販売増強に貢献することができる。
能になったので、住宅における採光性、デザイン性を向
上せしめることができるため、ファッション化、重厚化
の傾向に合致して、販売増強に貢献することができる。
（３） 装備する延焼防止装置は、構造が簡単で製作容
易なうえ、装着にも特別な手段を必要とせず取着も簡易
なため、製品価格をそれ程上昇させることなく提供でき
るので、販売増強に連らなり前（２）項と相俟って企業
利益の増大に寄与する。
易なうえ、装着にも特別な手段を必要とせず取着も簡易
なため、製品価格をそれ程上昇させることなく提供でき
るので、販売増強に連らなり前（２）項と相俟って企業
利益の増大に寄与する。
図面は本発明の各実施例を示すもので、第１図〜第３図
は第１実施例で、第１図が正面図、第２図が一部切欠し
たＡ−Ａ断面図、第３図が一部切欠したＢ−Ｂ断面図、
第４図〜第６図は第２実施例で、第４図が正面図、第５
図が一部切欠したＣ−Ｃ断面図、第６図が一部切欠した
Ｄ−Ｄ断面図、第７図及び第８図は第３実施例で、第７
図が正面図、第８図が一部切欠したＥ−Ｅ断面図であ
る。 1,32……扉枠、２……枠材、 4,4′,35,35′……側板、 ５……開口部、８……合せガラス、 14……表保持枠、18……裏保持枠、 20,20′,39,39′,47,47′……パッキング、 21……支持金具、 24,42,52……延焼防止装置、 25……装置本体、26……金網、 27,27′……側板、28……テーパー、 30……阻焔部材、31……玄関扉、 332……下枠、34……飾窓、 38……ガラス、44……扉、 45……窓サッシュ、48……内側枠、 55……サッシュ窓。
は第１実施例で、第１図が正面図、第２図が一部切欠し
たＡ−Ａ断面図、第３図が一部切欠したＢ−Ｂ断面図、
第４図〜第６図は第２実施例で、第４図が正面図、第５
図が一部切欠したＣ−Ｃ断面図、第６図が一部切欠した
Ｄ−Ｄ断面図、第７図及び第８図は第３実施例で、第７
図が正面図、第８図が一部切欠したＥ−Ｅ断面図であ
る。 1,32……扉枠、２……枠材、 4,4′,35,35′……側板、 ５……開口部、８……合せガラス、 14……表保持枠、18……裏保持枠、 20,20′,39,39′,47,47′……パッキング、 21……支持金具、 24,42,52……延焼防止装置、 25……装置本体、26……金網、 27,27′……側板、28……テーパー、 30……阻焔部材、31……玄関扉、 332……下枠、34……飾窓、 38……ガラス、44……扉、 45……窓サッシュ、48……内側枠、 55……サッシュ窓。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−108385（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E06B 5/16 E06B 3/54 - 3/66
Claims (7)
- 【請求項１】適宜な保持手段を介して合せガラスを所要
箇所に装着された機材枠の内部に、該合せガラスの下方
位置に箱状の装置本体と該装置本体に固着した阻焔部材
とでなる延焼防止装置を装備したことを特徴とする防火
機能を具備した建築用機材。 - 【請求項２】箱状の装置本体が合せガラスの厚さ及び幅
よりも大きな幅と長さと所要深さを有し、阻焔部材が前
記装置本体の半分程度の深さで、底部に網材を架設して
相対する側板上部にテーパーを設けてなり、そのテーパ
ー上端を装置本体の内部上端に固着したことを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の防火機能を具備した建築
用機材。 - 【請求項３】合せガラスを、扉枠の開口部に表裏から取
着された両保持枠でパッキングを介して挾恃すると共
に、該扉枠の幅方向の両側内枠材に固定された両支持金
具で下面を保持して、その下方に延焼防止装置を装備し
た玄関扉を特徴とする特許請求の範囲第１項または第２
項記載の防火機能を具備した建築用機材。 - 【請求項４】合せガラスを、窓サッシュの内側枠でパッ
キングを介して保持して、該合せガラスの相対した該内
側枠内部に延焼防止装置を備えたサッシュ窓を特徴とす
る特許請求の範囲第１項または第２項記載の防火機能を
具備した建築用機材。 - 【請求項５】適宜な保持手段を介して合せガラスとガラ
スを所要箇所に装着された機材枠の内部に、該合せガラ
スとガラスの下方位置に箱状の装置本体と該装置本体に
固着した阻焔部材とでなる延焼防止装置を装備したこと
を特徴とする防火機能を具備した建築用機材。 - 【請求項６】箱状の装置本体が合せガラスの厚さ及び幅
よりも大きな幅と長さと所要深さを有し、阻焔部材が前
記装置本体の半分程度の深さで、底部に網材を架設して
相対する側板上部にテーパーを設けてなり、そのテーパ
ー上端を装置本体の内部上端に固着したことを特徴とす
る特許請求の範囲第５項記載の防火機能を具備した建築
用機材。 - 【請求項７】介挿材を挾恃した合せガラスとガラスを、
扉枠の両側に固着された、中央部に多数の飾窓を設けた
両側板でパッキングを介して挾恃すると共に、下枠の内
側枠材の上部に載置して、その下方に延焼防止装置を装
備した扉を特徴とする特許請求の範囲第５項または第６
項記載の防火機能を具備した建築用機材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004695A JP3054642B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 防火機能を具備した建築用機材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004695A JP3054642B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 防火機能を具備した建築用機材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03208981A JPH03208981A (ja) | 1991-09-12 |
| JP3054642B2 true JP3054642B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=11591024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004695A Expired - Fee Related JP3054642B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 防火機能を具備した建築用機材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3054642B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014202049A (ja) * | 2013-04-09 | 2014-10-27 | 文化シヤッター株式会社 | 開閉装置 |
| JP2015094172A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 三協立山株式会社 | サッシ |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6440935B2 (ja) * | 2013-12-12 | 2018-12-19 | 日本フネン株式会社 | ドアおよび採光ユニット |
| JP6675934B2 (ja) * | 2016-05-31 | 2020-04-08 | 三和シヤッター工業株式会社 | ドア装置 |
-
1990
- 1990-01-12 JP JP2004695A patent/JP3054642B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014202049A (ja) * | 2013-04-09 | 2014-10-27 | 文化シヤッター株式会社 | 開閉装置 |
| JP2015094172A (ja) * | 2013-11-13 | 2015-05-18 | 三協立山株式会社 | サッシ |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03208981A (ja) | 1991-09-12 |
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