JP3054218U - 手動型結束機 - Google Patents

手動型結束機

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JP3054218U
JP3054218U JP1998003868U JP386898U JP3054218U JP 3054218 U JP3054218 U JP 3054218U JP 1998003868 U JP1998003868 U JP 1998003868U JP 386898 U JP386898 U JP 386898U JP 3054218 U JP3054218 U JP 3054218U
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保 阿部
雅彦 蝦名
和英 藤田
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株式会社オシキリ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率的で使い勝手が良く、コンパクトに構成
されて携帯可能であり、被包装物結束操作の都度、結束
テープに包装物その他の情報を表示することができる手
動型結束機。 【構成】 2種類の細幅結束テープ17,18を用い収納物
を包装した袋などの開口部を、終端をT字形にして形成
した結束材で結束するようにし、機枠1,1中央部付近
に被結束物通路3を削設して構成した手動型結束機にお
いて、被結束物通路3に対し、前記結束テープ17,18、
リール19を機枠1,1の一方側にのみ配置して併設・軸
支し、前記テープ、リールの外径が結束操作の邪魔にな
らないようにすると共に、一方の結束テープ面に対し、
封止済み結束物が被結束物通路を通過する都度、往復動
作してスタンプする印字手段を設けて、これによって前
記テープに収納物その他に関する各種情報を表示し、前
記印字テープを、終端をT字形に形成した結束材の一部
に利用した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、使い勝手がよくコンパクトで、携帯移動が可能で動力を要せず、か つ、その時々に必要な情報提供を、結束材(テープ)を介して行うことができる 手動型結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】
捲回した細幅片面粘着テープを用い、商品などを収納・包装したポリエチレン またはビニール袋、紙袋などの開口部を締め束ねて封止する方法は、従来から行 われている。この種の封止構造は、短い細幅粘着テープを用いて袋の開口部を囲 んで締め付け、前記テープの両端を相互に粘着材を介して接着することで成り立 っているので、袋を開封しようとするときには前記粘着テープの接着端が剥がれ 難く、このため器具を用いてテープを切断して袋を開口することが一般である。 これでは、カッターが手近かにないと開封できないし、一度開封すると、その 結束テープは、再度、利用することができにくいという不都合がある。
【0003】 そこで上記不都合を解消する目的から、前記結束テープの接着端の一部をT字 形に開放してテープの粘着材を露出させ、そこに別途紙テープを貼着し前記粘着 材をカバーするようにした結束構造が提案されている。 このような構造の結束テープならば、T字形になった粘着テープ・紙テープの 両端を摘んで互いに反対方向に引っ張ることにより結束テープ相互の接着部が剥 がされて、袋口の開封が器具なしで可能となるばかりでなく、テープの粘着材の 特性が変化しない限り、同一結束材を用いて、再度、再三に亘り、袋口の封止・ 開封が可能である。
【0004】 上記結束材端がT字形の結束テープの成形(結束操作)は、片面粘着テープと 紙テープリールとの支持軸を被結束物通路を間に挟んで機枠の両側に、かつ、相 互に並行して回転自在に軸支すると共に、前記テープ、リールの一方側に捲回し たテープの巻き戻し側端を、クリックストップ手段を付設し周面に複数条の母線 方向凹みを備えた回転こま周面に接触させ、その回転方向に沿い一方側から、そ の下流側押圧部との間まで延長・挿入し、これに対向して、他方のリールに捲回 したテープの巻き戻し側端をテープ送りローラを通して前記押圧部のところまで 延出し、その先端を前記一方側テープの巻き戻し側端においてテープの粘着材を 介して接着させ、
【0005】 前記回転こまを定位置において、周面に設けた複数条の凹みの一つが両テープ の接着個所よりも常時1ピッチ回転方向上流側に位置するように組み付けると共 に、その凹みが被結束物通路の結束物挿入口側に開口するよう配置し、また、前 記押圧部の下流側で被結束物通路を横切るような移動軌跡を有するカッターナイ フを機枠に軸支した作動片の一方に固着し、前記作動片の他方端を前記被結束物 通路内に突出させることにより、前記通路内を移動する封止済み結束物に連動し て作動片を回動させて前記ナイフを通路内に移動し、前記押圧部の下流側におい て両テープにより成形された結束材をカットするようにした結束機によって行な われている。
【0006】 上記、従来形の結束機では、被結束物通路を挟んで機枠の両側端に直径が大き な片面粘着(捲回)テープと紙テープリールとが軸支・配置されているため、そ の何れか又は、何れもの外径が邪魔して、被結束物(袋開口部)を結束物挿入口 、すなわち、被結束物通路に通す作業を為し難いものとしている。 要するに、結束機の使い勝手が良くない。 また、被包装内容物等についての情報、たとえば、包装の日時、被包装物の賞 味期間、商品知識、販売事業所名または受渡し窓口、売出し期間の表示、宣伝等 の情報開示をしようとするときは、上記結束テープにあらかじめ印刷、表示をし たものを用意して置かなければ行うことができず、情報内容に機動性がない。 また、そのような情報開示の意図があっても、時宜にかなった情報の修正、変 更をすることが容易でない。あるいは、無駄を予定しなければならない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、従来形の結束機に内在する上記課題を解消し、携帯可能で動 力を必要としないコンパクトな手動型結束機を構成して、設備が整っている事業 所は勿論のこと、電力、動力の設備に欠ける畑、果樹園、山野などに付設した商 品販売施設、卓上などに設置して、熟練を要することなく被包装物品を収納した 袋の口などを簡便に、かつ、使い勝手良く能率的に結束すること、同時に、被包 装物品に関する情報などを時宜に応じて結束テープに開示することができる手動 型結束機を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本考案は、以下に述べるとおりの各構成要件を 具備するものである。
【0009】 (1) 片面粘着テープと紙テープリールとを、略、同軸線上に回転自在に軸支 ・併設すると共に、前記テープ、リールの一方側に捲回したテープの巻き戻し側 端を、クリックストップ手段を付設し複数条の母線方向凹みを備えた回転こま周 面に接触させ、その回転方向に沿い、その下流側の押圧部との間まで延長・挿入 すると共に、他方のリールに捲回したテープの巻き戻し側端を、反転リールに架 設して延長し、少なくとも前記テープリールの軸支部と反対側の機枠から一方側 テープと同一面内に持ち来して、テープ送りローラを通し前記押圧部まで延長し 、前記一方側テープの巻き戻し側端に前記テープの粘着材を介して接着し、前記 回転こまの位相を、定位置において回転こま周面に設けた前記複数条の凹みの一 つが両テープの接着個所よりも常時1ピッチ回転方向上流側を占め、かつ、前記 凹みが被結束物通路の結束物挿入口側に開口するように組み付け、前記押圧部の 下流側付近の被結束物通路を横切るような移動軌跡を持つカッタナイフを前記通 路に沿って軸支した作動片に取付け、前記被結束物通路の下流側に一端を露出さ せるようバネ付勢した作動片の揺動に関連し前記カッターナイフを作動させ、結 束物が前記被結束物通路を通過して作動片を揺動させる毎に、前記両テープが接 着した結束材をカットするようにした手動型結束機。
【0010】 (2) 印字部作動手段を、紙テープリールとテープ送りローラとの間に配置す ると共に、前記作動手段に連動するスタンプレバーの一端を被結束物通路内に露 出させ、結束物が被結束物通路を通過する毎に揺動し印字部作動手段を作動させ て、前記テープ面に印字する上記第(1)項記載の手動型結束機。
【0011】
【作用】
結束工程を示す図4を参照して、 (1)細幅片面粘着テープ17の巻き戻し一端と紙テープ18の巻き戻し一端とが 、回転こま7周面と押圧部11との対向位置において前記テープの粘着材を介して 接着している。 その先端縁は、カッターナイフ9により切断されている〔図4(a)参照〕。 (2)包装物を収納した袋などの開口部を手動により締め束ね、これを結束物 挿入口に通すと、前記袋開口締束部(以下、締束部という)が回転こま周面の母 線方向に設けた凹みの一つに片面粘着テープを伴って落ち込み〔図4(b)参照 〕、前記片面粘着テープが締束部の回りを囲んで接着する。 これに伴って回転こま(周面の母線方向に設けた凹み)が、結束物挿入口側か ら被結束物通路下流方向に回動し、その結果、前記凹みと押圧部との間の回転こ ま周面に接触している片面粘着テープを撓ませる〔図4(c)参照〕。
【0012】 この際、結束テープの捲回テープ、リールを結束機枠の片側のみに集中して軸 支しているため、袋の開口締束部を結束機に掛けるのに前記リール等外径が邪魔 にならず、作業能率が高く使い勝手が良い。 要するに、捲回テープ、リールを被結束物通路を挟んで機枠の両側に配置する ことなしに、機枠の片側にのみ配置することにより従来形結束機に内在する不都 合を解消した。この主旨からすれば、テープ、リールの軸支構造は、必ずしも同 軸・並列であることを要しない。捲回テープ、リール外径が、締束部を被結束物 通路に挿入するときに邪魔にならない位置にあれば良い。
【0013】 (3)前記締束部を被結束物通路に沿って下流側に移動させると、回転こまは 周面凹み内に締束部を保持したままで片面粘着テープを引っ張りながら回動し、 その引っ張られた片面粘着テープの一部が、さきに押圧部まで送り込んだ片面粘 着テープに接着〔図4(d),(e)参照〕し、前記片面粘着テープにより締束 部周囲を捲回することにより袋開口部の封止を完了する。 (4)前記封止済み締束部を、さらに被結束物通路に沿って下流側に移動させ ると、引っ張られた片面粘着テープの一部が、さきに押圧部まで送り込んである 紙テープに接着して押圧部を越えて移送される〔図4(f)参照〕。
【0014】 (5)被結束物通路内を移動する封止済み締束部に引っ張られて、結束材が押 圧部を越して被結束物通路内を移動すると、テープ送りローラを回動させて、紙 テープを一ピッチだけ送り出すとともに、テープカッタ手段を連動させ、接着済 み片面粘着テープ及び紙テープよりなる結束材の中間を切断する〔図4(g)参 照〕。 その結果、押圧部のところで片面粘着テープ17及び紙テープ18先端が接着した 結束材の状態、すなわち、初期状態を保って停止し〔図4(a)参照〕、封止済 み結束材を有する結束物のみが、被結束物通路内を下流方向に移動する。
【0015】 (6)図4(h)は、切断形成した結束テープ構造断面図を示す。 なお、図中、17は片面粘着テープ、18は紙テープである。 (7)さらに、切断済み結束テープを有する結束物を被結束物通路下流側に移 動させると、前記通路内に露出したスタンプレバーの一端を結束物が動かし、こ れにスタンプ作動手段が応動して前記紙テープの一面に情報、宣伝文字・図表等 を印字する。 前記情報、宣伝文字・図表等は、必要に応じて手動により、または自動操作に より、変更・修正することが可能である。 これらの結束・印字操作は、すべて手動によって行われるから、格別、動力の 設備がない個所においても、その操作が制約されることはない。また、前記のよ うな場所においても充分、使用することができる。
【0016】 (8)前記回転こまの回転動作はクリックストップ手段が作用して、一ピッチ だけ回転し、再び、旧位相を回復する。 切断済み結束テープ付き締束部は、上記のとおり被結束物通路に沿って移動さ せることにより形成され、締束部の結束操作が終了する。 結束操作が終了した被結束物は、被結束物通路下流側開孔から横方向に取り出 すことができる。 印字済みの紙テープが結束材の一部を構成するから、その印字、図表等を利用 して当該被結束物を受領した顧客に対し、被包装物に関する情報伝達、商品知識 、市場名、売出し期間その他の広告、宣伝を可能とする。 以上の操作は、コンパクトにまとめ上げた機構を備え、携帯可能な結束機によ って実施可能となる。
【0017】
【考案の実施の形態】
結束操作に使用するテープ状結束材を格別に用意し、それらの結束テープを別 々に捲回したテープ、リールを備え、機枠の中央部に結束手段を設置した被結束 物通路を削設してなる結束機において、前記テープ、リールをまとめて機枠の片 方側にのみ配置し併設・軸支して、前記結束テープのリール外径等を作業者の結 束操作の領域から隔離させて操作を妨害しないようにすると共に、結束操作毎に 、一方側の結束テープ平面に結束内容物、商品などに関係する情報・宣伝文字・ 図形等を印字し、それにより流通・販売商品に関係する知識を広め、顧客との間 で情報交換を密にすることができるようにした携帯可能で動力を必要としない手 動型結束機である。
【0018】
【実施例】
以下に本考案の典型的な一実施例を図面に従って説明するが、この実施例を構 成する各部材の構造は、本出願当時の当業界における技術レベルの範囲内で適宜 変更することが可能なので、格別の理由を示すことなく、以下に記載の実施例の 特徴のみに基づいて本考案の要旨を限定して解釈すべきではない。
【0019】 図1は、本考案手動型結束機の一実施例の要部正面図、図2は、その側面図を 示すもので、図中、一対の機枠1,1の正面のほぼ中央部の上側に開口した結束 物挿入口2に連結する被結束物通路3を機枠1,1に削設し、前記通路の終端を 通路3内を移動した結束物を前記通路から引き出すための開孔4につなぐ。 被結束物通路3下流側は、結束テープの一方とクロスすることがないように、 機枠1,1の下側付近で閉鎖していなければならない。 前記被結束物通路3に沿って結束物挿入口2側から順次、クリックストップ手 段5を付設し、周面に複数条の母線方向凹み6を備えた回転こま7を機枠1,1 に軸支すると共に、前記回転こま7の周縁が被結束物通路3を塞ぎ、かつ、前記 こま7の停止状態において、凹み6の一つが、被結束物通路3の結束物挿入口2 側に臨むように配置する(クリックストップ手段5の作用による)。
【0020】 被結束物通路3における回転こま7の下流側直下には、紙テープ送りレバー8 の一端を前記被結束物通路3を塞ぐように配置する。前記紙テープ送りレバー8 の他端は一対の機枠1,1に軸支されている紙テープ送りローラAの回転軸に揺 動自在に軸受けされ、結束物が前記通路3を通過する毎に結束物の移動に従って 揺動し、自由回転クラッチを介して前記紙テープ送りローラAをテープ送りの1 ピッチだけ、一方向に回転させる(紙テープ送りを安定させる)。 ただし、前記紙テープ送りローラAを能動的に駆動しなくても、回転こま7を 回転させ、その周面凹みに嵌着した結束物によって片面粘着テープを引っ張るこ とに伴って紙テープも自づと1ピッチ長さだけ送りが掛かるから、前記紙テープ 送りレバー8は必ずしも本実施例の成立に必須の素子とはいえない。
【0021】 前記被結束物通路3を塞ぐ紙テープ送りレバー8の定常位置の下流側で、被結 束物通路3の外側に結束テープのカッターナイフ9が配置されており、前記通路 3内を被結束物が移動し、結束物封止部の後に連なる片面粘着テープ17と紙テー プ18とよりなる結束材がカッターナイフ9の前面を通るときに、前記ナイフ9が 被結束物通路3内に突出して、前記結束材を所定長さに切断する〔図3(f), (g)参照〕。 なお、前記カッターナイフ9の移動軌跡前端に対応する側の前記被結束物通路 3に、カッター受け穴を備えた部材12を設け、同部材12を一対の機枠1,1に固 着する。 また、前記カッターナイフ9の定位置が被結束物通路3の外側に在るように、 ナイフレバー10と機枠1との間には引張りバネを架設する。
【0022】 前記カッターナイフ9は、被結束物通路3外側で一対の機枠1,1に揺動自在 に軸支されたナイフレバー(作動片)10の一端に固着しており、前記ナイフレバ ー10の他端が被結束物通路3下流側に突出して、結束物が前記通路3内を移動す るときに軸支部回りに揺動し、その度毎に前記カッターナイフ9が被結束物通路 3内に突出して、前記カッター受け穴を備えた部材12との間で片面粘着テープ17 と紙テープ18とよりなる結束材を所定長さに切断するように配置されている。 したがつて、結束物封止部から後方に伸びる結束材の長さを制御する要素は、 被結束物通路3に沿って配置されているカッターナイフ9とナイフレバー10の他 端との間の距離である。
【0023】 被結束物通路3内において、前記紙テープ送りレバー8の他端の定位置とカッ ターナイフ9の移動軌跡との中間に、前記回転こま7の周面に接触、押圧する押 圧部11を配置し、被結束物通路3に対し、回転こま7の軸支位置と反対側の機枠 1,1に固着する。 回転こま7の周面と押圧部11との間を片面粘着テープと紙テープとが重なって 通過するときに両テープは粘着材を介して相互に接着し、結束物開口に対する結 束テープを形成する。
【0024】 被結束物通路3内において、上記カッターナイフ9の移動軌跡と紙テープ送り レバー8の一端の揺動軌跡とは重なるように見えるが、両者が同時に同一空間を 占有することはない。すなわち、紙テープ送りレバー8の一端がカッターナイフ 9の移動軌跡内を通過するときには、カッターナイフ9は被結束物通路3外に位 置しており、カッターナイフ9が作動するときには、紙テープ送りレバー8の一 端は被結束物通路3において揺動振幅の何れか一方端に位置しているように設け てある。
【0025】 被結束物通路3内の前記ナイフレバー10の他端よりも下流側において、その一 端を突出し、かつ前記一対の機枠1,1に軸支したスタンプレバー13の他端は、 前記一対の機枠1,1に固着され前記紙テープの送り通路に対しスタンプロッド ガイド案内されて直角方向に滑動するスタンプロッド15の下端面に係合し、結束 物が前記被結束物通路3内を移動する毎に前記軸支部の回りに揺動して、その都 度スタンプロッド15を上下方向に滑動させ、前記ロッド15の上端に設けたスタン プ16をスタンプホルダー14を介して前記紙テープの一面に押圧、印字する。 スタンプ16の印圧を調節するため、スタンプ16とスタンプホルダー14との間に 弾性素材を挿着し、スタンプ素材の若干の高さ誤差、スタンプロッド15のストロ ーク誤差などを吸収させることがあっても良い。
【0026】 本実施例の細幅片面粘着テープ17とテープリール19に捲回した紙テープ18とよ りなる結束材は、側面からみて前記一対の機枠1,1の間に、片方側リールは、 一対の機枠1,1の外側で、それぞれ機枠1,1に軸支する(図2参照)と共に 、それらの回転軸は相互に並行で、略、同一線上に並び、かつ、正面(図1参照 )からみて機枠1,1の片方側に支持されている。 機枠1,1に軸支された細幅片面粘着テープ捲回ロールから繰り出した粘着テ ープ17の先端を、粘着面を表側に向けローラを介して回転こま7の周面に、その 回転方向に沿って巻き付け、先端部を前記回転こま7の周面と押圧部11との間ま で延長・挿入する。
【0027】 一方、リール19から繰り出した紙テープ18の先端は、機枠1の一側面に軸支し た反転ロール20,20……を介して反転・迂回させてローラに掛け、少なくとも、 機枠1,1における前記テープリール19の軸支部とは反対側(図1参照)から紙 テープ送りローラAを介して前記回転こま7の周面と押圧部11との間まで、一対 の機枠1,1の間に挟んで延長し、そこで回転こま7に巻き付けた細幅片面粘着 テープ17の延長端に粘着材を介して接着し、結束材を構成する〔図4(a)参照 〕。なお、紙テープ送りローラAに対向し、紙テープ18を挟んで、紙テープ送り ローラBを機枠1,1に軸支する。 図3は、図2におけるX−X視断面を示し、図において、リール19から繰り出 した紙テープ18の先端は、まず、前記リール19の外周に近接し機枠1の一側面に 軸支した円錐面を有する反転ロール20に掛けた後、機枠1の切欠部を横切って、 機枠1,1の間に軸支する円錐面を備えた反転ロール20に掛ける(図1参照)こ とにより、前記細幅片面粘着テープと同一平面内に変位して移動可能な状態とな っている。
【0028】 機枠1,1の間の紙テープの巻き戻し延長部で、前記リール19と反対側の機枠 1,1から押圧部11の間に張設した紙テープ18に対向してスタンプホルダー14に 装着したスタンプ16を配置し、スタンプレバー13の揺動毎に前記スタンプ16を上 下方向に滑動して前記紙テープ18の一面に印字するよう構成する。 前記スタンプレバー13の揺動動作は、細幅片面粘着テープ17と紙テープ18とよ りなる結束材が被結束物に引っ張られ、紙テープ18に1ピッチだけ送りが掛かっ てカッターナイフ9が作動し、紙テープ18の移動が停止した後に行われるから、 スタンプ文字・図形等が擦れる恐れがない。
【0029】 スタンプ16は、好ましくはインキ含浸材より形成され、毛細管現象を利用して 印字面にインキを導く構造とし、スタンプパッドを省略する。また、スタンプの 印字・図形等は、それぞれスタンプホルダー14に挿込み式に固定されていて、一 部または全部が交換可能であり、必要に応じ、表示を変更することができる。 前記スタンプホルダー14は、スタンプロッド15の先端に備えたジョイントの溝 に横から挿込み、着脱可能に取り付けてある。前記スタンプロッド15は、機枠1 ,1に取り付けたスタンプロッドガイドに軸支され、長手軸方向に滑動自在に設 けてある。 前記スタンプ16は、ナンバリングマシンに装備したスタンプパッドのような機 構のインキパッドを施すようにすれば、活字により構成することもできる。
【0030】 前記スタンプ16により印字した紙テープ18は、その印字部分がカッター9によ る一ピッチの切断片の長手方向中央部になるよう設計する。 上述のように、1回ないし2〜3回前に、あらかじめ情報、宣伝文字・図表等 を印字した紙テープを用いて結束操作を行う。したがって、紙テープ面に印字し たインキは紙送りローラまで移動する間に乾燥し、ローラ面を汚すことがない。 また、紙テープの材質、インキの特性も、使用目的に応じて調整する。
【0031】 ここで、結束物挿入口2、回転こま7周面に削設した複数条の凹みの大きさは 、結束物の締束断面径よりも小さなものであってはならないが、あまりに大き過 ぎても不可である。要するに、結束物断面外周を片面粘着テープ17が隙間なく囲 繞できる程度の大きさ、形状であることが望ましい。そこで、良好な結束作用を 奏するため、結束物の形状に応じた凹みの形を備える回転こま7を交換可能に準 備して置くことも考えられる。 また、回転こま7の周面に削設した複数条の凹みのピッチは、その一つが被結 束物通路3の結束物挿入口2側に開放されているときに、隣接する凹みが被結束 物通路3の下流側に開放され、ほぼ、押圧部11に対向する位置を占める程度を目 安としている。 上記実施例結束機の操作・作用の詳細は、さきに
【作用】の欄において、解説 した。
【0032】
【考案の効果】
本考案手動型結束機によれば、 (1)片面粘着テープと紙テープとの両結束テープの捲回ロール、リールを、結 束機枠の片方側にまとめて軸支したので、被結束物の結束操作の際にテープリー ル径が邪魔にならず、使い勝手が極めて良好である。 (2)その都度、情報等を印字した結束テープを用いて、結束物の開口部の封止 ができるから、包装の日時、包装物の賞味期間、商品知識、販売事業所または受 渡し窓口、売出し期間の表示、宣伝等の顧客との間で情報交換が可能となる。 (3)結束テープの形状がT字形であって、紙テープの両端を引っ張ることによ り紙テープを破り、粘着テープの接着を剥がすことができ、 その際、自ずと紙テープに印字した情報が目に入る。 粘着テープの接着を剥がした後も、粘着材の特性が変化しない限り、同一結束 材を用いて再度、再三、結束が可能である。 また、一度、封を開くと紙テープが破れるから、開封を偽ることができない。 (4)外部動力を必要としないから、野外、畑などにおいても使用可能である。 (5)コンパクトに構成されているから、携帯・移動が容易で卓上等で使用する のに便利である。 など、従来公知の結束機には期待することができない、格別な作用および効果を 奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件考案手動型結束機の一実施例装置の要部正
面図である。
【図2】図1に示す装置の側面図を示す。
【図3】図2における、X−X視断面を示す。
【図4】本実施例装置における、結束テープの作動工程
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 結束物挿入口 3 被結束物通路 4 開孔 5 クリックストップ手段 6 複数条の凹み 7 回転こま 8 紙テープ送りレバー 9 カッターナイフ 10 ナイフレバー 11 押圧部 12 カッター受け穴を備えた部材 13 スタンプレバー 14 スタンプホルダ 15 スタンプロッド 16 スタンプ 17 細幅片面粘着テープ 18 紙テープ 19 リール 20 反転ロール。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面粘着テープと紙テープリールとを、
    略、同軸線上に回転自在に軸支・併設すると共に、前記
    テープ、リールの一方側に捲回したテープの巻き戻し側
    端を、クリックストップ手段を付設し複数条の母線方向
    凹みを備えた回転こま周面に接触させ、その回転方向に
    沿い、その下流側の押圧部との間まで延長・挿入すると
    共に、他方のリールに捲回したテープの巻き戻し側端
    を、反転リールに架設して延長し、少なくとも前記テー
    プリールの軸支部と反対側の機枠から一方側テープと同
    一面内に持ち来して、テープ送りローラを通し前記押圧
    部まで延長し、前記一方側テープの巻き戻し側端に前記
    テープの粘着材を介して接着し、前記回転こまの位相
    を、定位置において回転こま周面に設けた前記複数条の
    凹みの一つが両テープの接着個所よりも常時1ピッチ回
    転方向上流側を占め、かつ、前記凹みが被結束物通路の
    結束物挿入口側に開口するように組み付け、前記押圧部
    の下流側付近の被結束物通路を横切るような移動軌跡を
    持つカッタナイフを前記通路に沿って軸支した作動片に
    取付け、前記被結束物通路の下流側に一端を露出させる
    ようバネ付勢した作動片の揺動に関連し前記カッターナ
    イフを作動させ、結束物が前記被結束物通路を通過して
    作動片を揺動させる毎に、前記両テープが接着した結束
    材をカットするようにした手動型結束機。
  2. 【請求項2】 印字部作動手段を、紙テープリールとテ
    ープ送りローラとの間に配置すると共に、前記作動手段
    に連動するスタンプレバーの一端を被結束物通路内に露
    出させ、結束物が被結束物通路を通過する毎に揺動し印
    字部作動手段を作動させて、前記テープ面に印字する請
    求項1記載の手動型結束機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP3501999B2 (ja) 2000-01-20 2004-03-02 信和株式会社 袋開口部のテープ巻止め装置
CN107662723A (zh) * 2017-10-30 2018-02-06 扬州源信智能装备有限公司 一种自封袋全自动打卷机
CN112141565A (zh) * 2020-09-25 2020-12-29 安阳工学院 一种带有垃圾袋自扎口的垃圾桶
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