JP3054207B2 - シクロプロパクロメン誘導体 - Google Patents

シクロプロパクロメン誘導体

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JP3054207B2
JP3054207B2 JP03032922A JP3292291A JP3054207B2 JP 3054207 B2 JP3054207 B2 JP 3054207B2 JP 03032922 A JP03032922 A JP 03032922A JP 3292291 A JP3292291 A JP 3292291A JP 3054207 B2 JP3054207 B2 JP 3054207B2
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敏雄 立岡
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/94Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with rings other than six-membered or with ring systems containing such rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/18Antipsychotics, i.e. neuroleptics; Drugs for mania or schizophrenia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下記式(I)の新規シク
ロプロパクロメン誘導体およびその塩に関する。
【0002】本発明の化合物は脳内の器質性および機能
性障害にもとずく症状の改善・治療に有効な化合物であ
る。
【0003】
【従来の技術】脳細胞は、その周囲の環境(細胞外液)
と全くかけ離れた細胞内環境を保持し、その差を維持し
ながら生きているが、そのためには絶えずエネルギーを
産生し供給し続けなければならない。脳の神経細胞が必
要とするエネルギーの大部分は酸素とブドウ糖により供
給されており、これらのエネルギー源は脳内にはほとん
ど貯蔵されていないため、常時血液から補給しなければ
ならない。
【0004】仮に脳に障害が起こり、酸素とブドウ糖の
供給が杜絶したとすると、一般的にはエネルギー代謝障
害は段階的に進行し、時間の経過とともに細胞は機能を
失い、やがて器質的にも崩壊し、その機能を正常に営む
ことができなくなるのである。
【0005】このために脳組織のエネルギー源を安定供
給し、脳神経細胞の外部環境を一定に保つために、脳血
管自身の脳血流を調整する機構がよく発達している。
【0006】脳血管障害を内科的に治療する場合、これ
まで各種の脳循環改善剤、脳血管拡張剤、脳代謝改善剤
等が使用されてきた。しかしながら、これらの薬剤は自
覚症状の改善は認められるものの、神経症状および精神
症状の改善はほとんど認められないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記脳内
の各種障害に起因する症状の改善・治療に効果のある化
合物について長年、鋭意研究を重ねた結果、本発明の新
規シクロプロパクロメン誘導体およびその塩は、前記各
種障害に対して密接に関与していると考えられている各
種脳神経細胞の酸素欠乏状態(脳アノキシア)に対しき
わめて有効であることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の新規シクロプロ
パクロメン誘導体は、低用量で各種アノキシアの実験モ
デル動物に対して脳機能改善作用を示し、脳の器質性お
よび機能性障害の改善、治療に有効な化合物である。
【0009】本発明は、一般式(I):
【0010】
【0011】(式中、nは2〜5の整数を表し、R1
よびR2 は各々独立に、水素原子または炭素数1〜5の
アルキル基、フェニル基、炭素数7〜10のアラルキル
基を表すか、または、R1 およびR2 はそれらが結合す
る窒素原子と一緒になってモルホリノ基、チオモルホリ
ノ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ホモピペリジ
ニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、N−ア
ルキルピペラジニル基、N−アルキルホモピペラジニル
基、N−ヒドロキシアルキルピペラジニル基またはピロ
リドニル基を表すか、あるいはR1 およびR2 はそれら
が結合する窒素原子およびさらに該窒素原子が結合する
炭素原子と一緒になってピロリチジニル基を表し、A1
およびA2 は各々独立に、水素原子、水酸基、ハロゲン
原子または置換もしくは未置換のアルコキシ基を表し、
そしてB1 およびB2 は各々独立に、水素原子、水酸
基、ハロゲン原子または置換もしくは未置換のアルコキ
シ基を表し、但し、R1 およびR2 が共に水素原子を表
す場合は、式中の二つのベンゼン環の置換基A1 、A
2 、B1およびB2 は全て水素原子を表し、その他の場
合は、該二つのベンゼン環の少なくとも一方の二つの置
換基は共に水素原子以外の意味を表す。)で表される新
規シクロプロパクロメン誘導体またはその薬学的に許容
される塩を提供する。
【0012】本明細書中において、ハロゲンとは弗素、
塩素、臭素または沃素を意味するが弗素、塩素または臭
素が好ましい。
【0013】nは好ましくは2ないし4、より好ましく
は2または3の整数である。
【0014】R1 およびR2 が表すアルキル基は、直鎖
または分枝鎖であってよく、好ましくは炭素数1〜3の
もの、例えばメチル基およびエチル基等である。
【0015】R1 およびR2 が表すアラルキル基の例
は、ベンジル基およびフェネチル基等である。
【0016】R1 およびR2 がそれらが結合する窒素原
子と一緒になってN−アルキルピペラジノ基またはN−
ヒドロキシアルキルピペラジニル基を形成するとき、そ
のアルキル部分は、例えばメチル、エチルおよびプロピ
ル等である。
【0017】A1 、A2 、B1 およびB2 が表すアルコ
キシ基の炭素数は、好ましくは1〜10であり、またこ
れらの基が置換されている場合、その置換基はフェニル
およびピリジル等である。
【0018】本発明の化合物は、下記のとおりオキシム
部分について(E)体、(Z体)の2種の幾何異性体が
存在し、その各々に2種の光学異性体が存在する。それ
らの各々は、再結晶法、カラムクロマトグラフィー、薄
層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーあ
るいは光学分割試薬を用いた同様の方法により分割する
ことが可能である。
【0019】
【0020】一般式(I)の化合物を製造するには、特
開昭62−198676号公報に記載された方法に従
い、次のようにして合成することができる。
【0021】
【0022】即ち、式(II)の化合物をピリジン中、ヒ
ドロキシアミン塩酸と反応させて化合物(III)とした
後、次式:
【0023】
【0024】(式中、R1 、R2 およびnは前記の意味
を表し、そしてXはハロゲン原子を表す。)で表される
アミノハライドを縮合することにより化合物(I)が得
られる。あるいは、化合物(III)に次式: X1 −(CH2 )n−X2 (式中、X1 はハロゲン原子を表し、X2 はハロゲン原
子またはエポキシエチル基を表す。)で表される二官能
性化合物を縮合させて化合物(IV)とした後、適当なア
ミンと反応させて化合物(I)を得ることができる。
【0025】この合成に用いる式(II)の出発化合物
は、ベネットら(P.Bennett,et al.,
J.Chem.Soc.,Perkin Tran
s.,1(12),2990(1979))に記載され
ている公知化合物であるか、あるいは同様の方法で合成
できるものである。
【0026】本発明の化合物は低毒性であり、そのまま
もしくは薬学的に許容される塩、例えば塩酸塩、硫酸
塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、プロピオ
ン酸塩、酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸
塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、リンゴ酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、メタンス
ルホン酸塩等の有機酸塩として、もしくは式(I)にお
いて、A1 、A2 のいずれかが水酸基である場合には、
ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩として公
知慣用の担体とともに、脳内の各種障害に起因する症状
の改善・治療を目的とする製剤に調製することができ
る。例えば、有効成分を単独、または慣用の賦形剤等と
共にカプセル剤、錠剤、注射剤等の適宜な剤形として、
経口的または非経口的に投与することができる。これら
の製剤は、例えば次のようにして調製される。粉末状の
原体を賦形剤、例えば乳糖、澱粉またはその誘導体、セ
ルロース誘導体等と混合してゼラチンカプセルに詰めカ
プセル剤とする。また錠剤とするには上記賦形剤の他に
カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸、
アラビアゴム等の結合剤と水を加えて混練し、必要によ
り顆粒としたのち、さらにタルク、ステアリン酸等の潤
滑剤を添加して通常の圧縮打錠機を用いて錠剤を調製す
る。注射による非経口投与に際しては、有効成分を溶解
補助剤とともに滅菌蒸留水または滅菌生理食塩水に溶解
し、アンプルに封入して注射用製剤とする。必要により
安定化剤、緩衝物質等を含有させてもよい。
【0027】
【実施例】次に参考例および実施例により、本発明の有
効成分化合物の合成について説明する。最初に述べる参
考例では、有効成分の合成に使用する出発物質の調製を
説明する。なお、参考例の番号は二つの数字の組み合わ
せで表示するが、最初の数字は上記一般式II〜IVの番号
に相当する(例えば参考例II−1は、前記式(II)に属
する出発物質の製造を示す)。
【0028】参考例II−11a,7a−ジヒドロ−4,5−ジメトキシ−1a−フ
ェニルシクロプロパ〔b〕クロメン−7(1H)−オン
【0029】
【0030】トリメチルスルホキソニウムヨージド
(6.78g:30.8mmole )をジメチルスルホキシ
ド(100ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60%オ
イルディスパージョン)(1.24g:30.8mmole
)を少量ずつ加え、室温で水素発生が終止するまで攪
拌する。この反応液にあらかじめ6,7−ジメトキシフ
ラボン(5.82g:20.5mmole)を溶解したジメ
チルスルホキシド溶液を加え、室温で4時間攪拌する。
反応混合物を氷水に注ぎ、エーテルで抽出する。抽出液
を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾過後、
濃縮し、残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー
を用い、ヘキサン−酢酸エチル(70:30)で溶出分
離すると、標題化合物2.72g(収率44.8%)が
得られた。
【0031】参考例II−2〜II−7 次の各化合物も参考例II−1と同様にして製造した。
【0032】1a,7a−ジヒドロ−3,4−ジメトキ
シ−1a−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン−7
(1H)−オン(参考例II−2) 4,5−ジクロロ−1a,7a−ジヒドロ−1a−フェ
ニルシクロプロパ〔b〕クロメン−7(1H)−オン
(参考例II−3) 4,5−ジベンジルオキシ−1a,7a−ジヒドロ−1
a−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン−7(1H)
−オン(参考例II−4) 1a−(3,4−ジクロロフェニル)−1a,7a−ジ
ヒドロシクロプロパ〔b〕クロメン−7(1H)−オン
(参考例II−5) 1a,7a−ジヒドロ−1a−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)シクロプロパ〔b〕クロメン−7(1H)−オ
ン(参考例II−6) 1a,7a−ジヒドロ−1a−フェニルシクロプロパ
〔b〕クロメン−7(1H)−オン(参考例II−7) 以上で得られた、参考例II−1〜II−7の化合物の物性
データを第1表に示す。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】参考例III−11a,7a−ジヒドロ−4,5−ジメトキシ−7(1
H)−ヒドロキシイミノ−1a−フェニルシクロプロパ
〔b〕クロメン
【0037】
【0038】参考例II−1の化合物(500mg:1.6
9mmole )を50mlのピリジンに溶解し、ヒドロキシル
アミン塩酸塩(469mg:6.76mmole )を加え、1
00℃で1時間攪拌する。反応液を濃縮し、水で希釈
し、クロロホルムで抽出する。抽出液を水洗後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥する。濾過後、濃縮し、残渣をシ
リカゲルのカラムクロマトグラフィーを用い、ヘキサン
−酢酸エチル(2:1)で溶出分離することにより、標
題化合物492mg(収率:93.6%)が得られる。
【0039】参考例III−2〜III−7 次の各化合物も参考例III−1と同様にして製造した。
【0040】1a,7a−ジヒドロ−3,4−ジメトキ
シ−7(1H)−ヒドロキシイミノ−1a−フェニルシ
クロプロパ〔b〕クロメン(参考例III−2) 4,5−ジクロロ−1a,7a−ジヒドロ−7(1H)
−ヒドロキシイミノ−1a−フェニルシクロプロパ
〔b〕クロメン(参考例III−3) 4,5−ジベンジルオキシ−1a,7a−ジヒドロ−7
(1H)−ヒドロキシイミノ−1a−フェニルシクロプ
ロパ〔b〕クロメン(参考例III−4) 1a−(3,4−ジクロロフェニル)−1a,7a−ジ
ヒドロ−7(1H)−ヒドロキシイミノシクロプロパ
〔b〕クロメン(参考例III−5) 1a,7a−ジヒドロ−1a−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)−7(1H)−ヒドロキシイミノシクロプロパ
〔b〕クロメン(参考例III−6) 1a,7a−ジヒドロ−7(1H)−ヒドロキシイミノ
−1a−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン(参考例
III−7) 参考例III−1〜III−7の化合物の物性データを第2表
に示す。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】参考例IV−17(1H)−(2−クロロエチルオキシイミノ)−4,
5−ジメトキシ−1a,7a−ジヒドロ−1a−フェニ
ルシクロプロパ〔b〕クロメン
【0045】
【0046】参考例III−1の化合物(300mg)をジ
オキサン(20ml)に溶解し、水素 化ナトリウム(6
0%オイルディスパージョン)(57.9mg:1.5当
量)を加え、次に1−ブロモ−2−クロロエタン(0.
482ml:6当量)を加えた後、100℃で5時間加熱
攪拌する。反応液を濃縮し、氷水を加えエーテルで抽出
する。エーテル層は水洗後無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。濾過後、濃縮し、残渣をシリカゲルのカラムクロ
マトグラフィーを用い、ヘキサン:酢酸エチル(85:
15)で溶出分離することにより、標題化合物275mg
(収率:76.3%)が得られる。
【0047】参考例IV−27(1H)−(3−クロロプロピルオキシイミノ)−
4,5−ジメトキシ−1a,7a−ジヒドロ−1a−フ
ェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 参考例IV−1と同様にして、参考例III−1の化合物か
ら製造した。
【0048】得られた参考例IV−1およびIV−2の化合
物の物性データを第3表に示す。
【0049】
【0050】実施例11a,7a−ジヒドロ−4,5−ジメトキシ−7(1
H)−(2−メチルアミノエチルオキシイミノ)−1a
−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)にお
いて、A1 =4−OCH3 ,A2 =5−OCH3 ,B1
=H,B2 =H,NR12 =NHCH3 ,n=2の化
合物〕
【0051】
【0052】参考例IV−1の化合物270mgをジオキサ
ン(10ml)に溶解し、モノメチルアミン飽和ジオキサ
ン溶液10mlを加え、封管内で100℃で17時間加熱
した。ジオキサンを留去した後、水、水酸化ナトリウム
水溶液を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を水洗
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、塩化
メチレン:メタノール(9:1)で溶出分離することに
より、標題化合物165mg(収率62.0%)を得た。
さらに通常の方法により、本化合物のL−酒石酸塩を得
た。
【0053】実施例24,5−ジクロロ−1a,7a−ジヒドロ−7(1H)
−(2−ジメチルアミノエチルオキシイミノ)−1a−
フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)におい
て、A1 =4−Cl,A2 =5−Cl,B1 =H,B2
=H,NR12 =N(CH32 ,n=2の化合物〕
【0054】
【0055】参考例III−3の化合物(95mg;0.3m
mole )をテトラヒドロフラン(7 ml)に溶解し、水素
化ナトリウム(60%オイル)(18mg;0.45mmol
e )を加えて45分間室温で撹拌後、ジメチルアミノエ
チルクロリド(128mg;1.19mmole )を加え、1
7時間加熱還流した。反応液を濃縮し、残渣に氷水を加
え、エーテルで抽出し、エーテル層を水洗後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。濾過後、濃縮し、残渣を中性
のシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、塩化メ
チレン:メタノール(95:5)で溶出し、分離するこ
とにより、標題化合物112mg(収率99.0%)を得
た。さらに通常の方法により、この化合物のマレイン酸
塩を得た。
【0056】この化合物の物性データを第4表に示す。
【0057】実施例31a,7a−ジヒドロ−4,5−ジメトキシ−7(1
H)−(2−ジメチルアミノエチルオキシイミノ)−1
a−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)に
おいて、A1 =4−OCH3 ,A2 =5−OCH3 ,B
1 =H,B2 =H,NR12 =N(CH32 ,n=
2の化合物〕参考例III−1の化合物より、実施例2と
同様にして製造した。
【0058】実施例41a−(3,4−ジクロロフェニル)−1a,7a−ジ
ヒドロ−7(1H)−(2−ジメチルアミノエチルオキ
シイミノ)シクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)にお
いて、A1 =H,A2 =H,B1 =3−Cl,B2 =4
−Cl,NR12 =N(CH32 ,n=2の化合
物〕参考例III−5の化合物より、実施例2と同様にし
て製造した。
【0059】実施例57(1H)−(2−ジエチルアミノエチルオキシイミ
ノ)−1a,7a−ジヒドロ−4,5−ジメトキシ−1
a−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)に
おいて、A1 =4−OCH3 ,A2 =5−OCH3 ,B
1 =H,B2 =H,NR12 =N(C252 ,n
=2の化合物〕参考例III−1の化合物より、実施例2
と同様にして製造した。
【0060】実施例64,5−ジクロロ−1a,7a−ジヒドロ−7(1H)
−(3−メチルアミノプロピルオキシイミノ)−1a−
フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)におい
て、A1 =4−Cl,A2 =5−Cl,B1 =H,B2
=H,NR12 =NHCH3 ,n=3の化合物〕参考
例III−3の化合物より、実施例2と同様にして製造し
た。
【0061】実施例71a,7a−ジヒドロ−4,5−ジメトキシ−7(1
H)−(3−メチルアミノプロピルオキシイミノ)−1
a−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)に
おいて、A1 =4−OCH3 ,A2 =5−OCH3 ,B
1 =H,B2 =H,NR12 =NHCH3 ,n=3の
化合物〕参考例IV−2の化合物より、実施例1と同様に
して製造した。
【0062】実施例81a−(3,4−ジクロロフェニル)−1a,7a−ジ
ヒドロ−7(1H)−(3−メチルアミノプロピルオキ
シイミノ)シクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)にお
いて、A1 =H,A2 =H,B1 =3−Cl,B2 =4
−Cl,NR12 =NHCH3 ,n=3の化合物〕参
考例III−5の化合物より、実施例2と同様にして製造
した。
【0063】実施例94,5−ジクロロ−1a,7a−ジヒドロ−7(1H)
−(3−エチルアミノプロピルオキシイミノ)−1a−
フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)におい
て、A1 =4−Cl,A2 =5−Cl,B1 =H,B2
=H,NR12 =NHC25 ,n=3の化合物〕参
考例III−3の化合物より、実施例2と同様にして製造
した。
【0064】実施例101a−(3,4−ジクロロフェニル)−1a,7a−ジ
ヒドロ−7(1H)−(3−エチルアミノプロピルオキ
シイミノ)シクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)にお
いて、A1 =H,A2 =H,B1 =3−Cl,B2 =4
−Cl,NR12 =NHC25 ,n=3の化合物〕
参考例III−5の化合物より、実施例2と同様にして製
造した。
【0065】実施例111a,7a−ジヒドロ−7(1H)−(3−ジメチルア
ミノプロピルオキシイミノ)−3,4−ジメトキシ−1
a−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)に
おいて、A1 =3−OCH3 ,A2 =4−OCH3 ,B
1 =H,B2 =H,NR12 =N(CH32,n=
3の化合物〕参考例III−2の化合物より、実施例2と
同様にして製造した。
【0066】実施例124,5−ジクロロ−1a,7a−ジヒドロ−7(1H)
−(3−ジメチルアミノプロピルオキシイミノ)−1a
−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)にお
いて、A1 =4−Cl,A2 =5−Cl,B1 =H,B
2 =H,NR12 =N(CH32 ,n=3の化合
物〕参考例III−3の化合物より、実施例2と同様にし
て製造した。
【0067】実施例131a,7a−ジヒドロ−4,5−ジメトキシ−7(1
H)−(3−ジメチルアミノプロピルオキシイミノ)−
1a−フェニルシクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)
において、A1 =4−OCH3 ,A2 =5−OCH3
1 =H,B2 =H,NR12 =N(CH32,n
=3の化合物〕参考例III−1の化合物より、実施例2
と同様にして製造した。
【0068】実施例144,5−ジベンジルオキシ−1a,7a−ジヒドロ−7
(1H)−(3−ジメチルアミノプロピルオキシイミ
ノ)シクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)において、
1 =4−OCH2 −C65 ,A2 =5−OCH2
65 ,B1 =H,B2 =H,NR12 =N(CH
32 ,n=3の化合物〕参考例III−4の化合物よ
り、実施例2と同様にして製造した。
【0069】実施例151a−(3,4−ジクロロフェニル)−1a,7a−ジ
ヒドロ−7(1H)−(3−ジメチルアミノプロピルオ
キシイミノ)シクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)に
おいて、A1 =H,A2 =H,B1 =3−Cl,B2
4−Cl,NR12 =N(CH32 ,n=3の化合
物〕参考例III−5の化合物より、実施例2と同様にし
て製造した。
【0070】実施例161a,7a−ジヒドロ−7(1H)−(3−ジメチルア
ミノプロピルオキシイミノ)−1a−(3,4−ジメト
キシフェニル)シクロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)
において、A1 =H,A2 =H,B1 =3−OCH3
2 =4−OCH3 ,NR12 =N(CH32 ,n
=3の化合物〕参考例III−6の化合物より、実施例2
と同様にして製造した。
【0071】実施例171a,7a−ジヒドロ−4,5−ジヒドロキシ−7(1
H)−(3−ジメチルアミノプロピルオキシイミノ)シ
クロプロパ〔b〕クロメン 〔式(I)において、A1
4−OH,A2 =5−OH,B1 =H,B2 =H,NR
12 =N(CH32 ,n=3の化合物〕10%パラ
ジウム炭素48mgを酢酸エチル20mlに懸濁し、吸引水
素置換した後、実施例14の化合物240mgを加え、水
素気流下(常圧)、室温で5時間撹拌する。実施例2と
同様に反応処理、精製し、標題化合物67.0mg(収率
41.5%)を得た。
【0072】実施例187(1H)−(3−アミノプロピルオキシイミノ)−1
a,7a−ジヒドロ−1a−フェニルシクロプロパ
〔b〕クロメン 〔式(I)において、A1 =H,A2
H,B1 =H,B2 =H,NR12 =NHCH3 ,n
=3の化合物〕参考例III−7の化合物より、実施例2
と同様にして製造した。
【0073】以上の実施例で製造した化合物の物性デー
タを第4表にまとめて示す。
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】実験例 抗ハイポキシア作用(減圧低酸素
下における脳保護作用)体重22〜30gのddY系雄
性マウスを1群7〜10匹使用した。マウスをデシケー
ター(容積:約1リットル)内に入れ、真空ポンプで吸
引し、デシケーター内を180mmHgに調節した。被験化
合物は腹腔内に投与し、投与30分後に減圧した。減圧
開始より呼吸停止までの時間を生存時間とし、ハイポキ
シア負荷15分経過後も生存していた場合は、15分と
して計算し溶媒投与群と比較した。25mg/kgの量で調
べたところ、本発明の化合物は生存時間を有意に延長し
た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−198676(JP,A) 特開 平4−235127(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 311/94 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: (式中、nは2〜5の整数を表し、R1 およびR2 は各
    々独立に、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基、
    フェニル基、炭素数7〜10のアラルキル基を表すか、
    または、R1 およびR2はそれらが結合する窒素原子と
    一緒になってモルホリノ基、チオモルホリノ基、ピロリ
    ジニル基、ピペリジニル基、ホモピペリジニル基、ピペ
    ラジニル基、ホモピペラジニル基、N−アルキルピペラ
    ジニル基、N−アルキルホモピペラジニル基、N−ヒド
    ロキシアルキルピペラジニル基またはピロリドニル基を
    表すか、あるいはR1 およびR2 はそれらが結合する窒
    素原子およびさらに該窒素原子が結合する炭素原子と一
    緒になってピロリチジニル基を表し、A1 およびA2
    各々独立に、水素原子、水酸基、ハロゲン原子または置
    換もしくは未置換のアルコキシ基を表し、そしてB1
    よびB2 は各々独立に、水素原子、水酸基、ハロゲン原
    子または置換もしくは未置換のアルコキシ基を表し、但
    し、R1 およびR2 が共に水素原子を表す場合は、式中
    の二つのベンゼン環の置換基A1 、A2 、B1 およびB
    2 は全て水素原子を表し、その他の場合は、該二つのベ
    ンゼン環の少なくとも一方の二つの置換基は共に水素原
    子以外の意味を表す。)で表されるシクロプロパクロメ
    ン誘導体およびその薬学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】R1 、R2 、A1 、A2 、B1 およびB2
    がいずれもHである、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1 およびR2 の一方はHであり、他方は
    炭素数1〜5のアルキル基、フェニル基または炭素数7
    〜10のアラルキル基を表し、A1 およびA2 は共にH
    以外である、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】A1 およびA2 が各々独立に、フェニル置
    換されていてよい炭素数1〜5のアルコキシ基、ハロゲ
    ン原子または水酸基である、請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1 およびR2 の一方はHであり、他方は
    炭素数1〜5のアルキル基、フェニル基または炭素数7
    〜10のアラルキル基を表し、B1 およびB2 は共にH
    以外である、請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】B1 およびB2 が各々独立に、炭素数1〜
    5のアルコキシ基またはハロゲン原子である、請求項5
    記載の化合物。
  7. 【請求項7】R1 およびR2 ならびにA1 およびA2
    いずれもH以外である、請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1 およびR2 ならびにB1 およびB2
    いずれもH以外である、請求項1記載の化合物。
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