JP3054126B2 - フォワード型dc−dcコンバータ装置 - Google Patents

フォワード型dc−dcコンバータ装置

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JP3054126B2
JP3054126B2 JP10265156A JP26515698A JP3054126B2 JP 3054126 B2 JP3054126 B2 JP 3054126B2 JP 10265156 A JP10265156 A JP 10265156A JP 26515698 A JP26515698 A JP 26515698A JP 3054126 B2 JP3054126 B2 JP 3054126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフォワード型DC−
DCコンバータ装置に関し、特にスイッチング損失や必
要部品点数を減らし、装置の小形化をも可能にしたフォ
ワード型DC−DCコンバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DC−DCコンバータ装置としては、従
来からフォワード型とフライバック型が広く知られ、ま
た実用化されている。図6は従来から用いられているフ
ォワード型コンバータの1例を示す回路図である。出力
トランスTr は1次巻線Np 、2次巻線Ns および回生
巻線Nc を備えている。スイッチング素子Qm が閉じら
れると、1次側電源Ei からトランスTr の1次巻線N
p に励磁電流が流れ、2次巻線Ns に誘起される電流は
順方向接続ダイオードDo を通り、インダクタLo およ
びコンデンサCo よりなる平滑回路で平滑された後負荷
R1 に供給される。スイッチング素子Qm が開放される
と、トランスTr に蓄積された励磁エネルギは回生巻線
NC および回生ダイオードDc を介して1次側電源Ei
に回生される。2次側では、インダクタLo およびコン
デンサCo に蓄積されたエネルギが還流ダイオードDf
を通して負荷R1 に放出され、負荷への給電が継続され
る。
【0003】図8は従来のフライバック型コンバータの
1例を示す回路図である。スイッチング素子Qm が閉じ
られると、1次側電源Ei からトランスTr の1次巻線
Npに励磁電流が流れ、これによる電源からのエネルギ
は一旦トランスTr に蓄えられる。スイッチング素子O
m が開放されると、トランスTr に蓄積された励磁エネ
ルギが出力ダイオードDo を介して負荷R1 に供給され
ると共に、コンデンサCo に蓄積される。コンデンサC
o に蓄積された電荷は、前記スイッチング素子Qm が閉
じられ、出力ダイオードDo が遮断状態にされている間
に負荷R1 へ放出され、負荷への給電が継続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フライバック型DC−
DCコンバータはフォワード型DC−DCコンバー夕よ
り部品点数が少ないという利点があるが、出力側の平滑
コンデンサに大きなリップル電流が流れるため、このコ
ンデンサの発熱が多く、また、トランスは電源からのエ
ネルギーを一旦蓄えてから負荷側に送出するので大形に
なり易く、したがって全体を小形化するのが難しいとい
う問題がある。
【0005】これに対して、フォワード型コンバータ
は、出力側の平滑インダクタと還流ダイオードの働きで
平滑コンデンサのリップル電流が小さくなり、またトラ
ンスはエネルギーを蓄積するのではなくて単に伝達する
だけであるから、フライバック型コンバータのものより
小さくできるという利点がある反面、フライバック型と
比較して部品点数が多いという問題がある。
【0006】本発明は、所要部品点数をフライバック型
コンバータとほぼ同等に抑えながら、トランスの大きさ
をフォワード型コンバータのそれよりも小形化できるフ
ォワード型コンバータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明のフォワード型DC−DCコンバータ装置は、その1
端が入力直流電源の1極に接続される1次巻線、および
その1端が一方の直流出力端子に接続される2次巻線を
有するリーケージトランスと、互いに並列接続されて前
記1次巻線の他端と前記入力直流電源の他極との間に挿
人されるスイッチング素子、分流ダイオードおよび共振
コンデンサと、前記2次巻線と直列接続された出力ダイ
オードおよび、前記出力ダイオードの出力側に接続され
た平滑コンデンサと、前記2次巻線に並列接続された昇
圧用コンデンサとを具備し、前記出力ダイオードは前記
スイッチング素子の導通時に導通する極性に接続され、
前記スイッチング素子がその導通状態から遮断されると
き、前記リーケージトランスの漏洩インダクタンス、お
よび前記共振コンデンサの直列接続回路によって形成さ
れる共振回路の電流が立上がり、これによって、前記共
振コンデンサの端子電圧が零から正弦波状に立上がるこ
とを特徴とする。また請求項2に記載したフォワード型
DC−DCコンバータ装置は、その1端が人力直流電源
の1極に接続される1次巻線、およびその1端が一方の
直流出力端子に接続される2次巻線を有するトランス
と、互いに並列接続されて前記1次巻線の他端と前記人
力直流電源の他極との間に挿人されるスイッチング素
子、分流ダイオードおよび共振コンデンサと、前記2次
巻線と直列接続されたインダクタンス、出力ダイオード
および、前記出力ダイオードの出力側に接続された平滑
コンデンサと、前記2次巻線の1端と前記出力ダイオー
ドの入力側との間に接続された昇圧用コンデンサとを具
備し、前記出力ダイオードは前記スイッチング素子の導
通時に導通する極性に、また前記分流ダイオードは前記
入力直流電源に対して逆極性にそれぞれ接続され、前記
インダクタンスの値は、前記トランスの励磁インダクタ
ンスに比較して十分に小さく、前記スイッチング素子が
その導通状態から遮断されるとき、前記インダクタンス
および前記共振コンデンサの直列接続回路によって形成
される共振回路の電流が立上がり、これによって、前記
共振コンデンサが充電されてその端子電圧が零から正弦
波状に立上がると共に、その後前記共振コンデンサが前
記昇圧用コンデンサおよびインダクタンスの直列回路を
介して放電されることを特徴とする。
【0008】前記スイッチング素子にはさらに分流ダイ
オードが並列接続されることができ、この分流ダイオー
ドは、前記スイッチング素子が固体スイッチであるとき
は、そのボディーダイオードであることができ、前記分
流ダイオードは前記入力直流電源に対して逆極性に接続
される。また前記トランスをリーケージトランスとし、
その漏洩インダクタンスを前記直列インダクタンスの少
なくとも一部として利用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図6のフォワード型コンバータの
回路から、トランスTr の励磁インダクタンスに蓄えら
れたエネルギーを回生するための回生巻線Nc および回
生ダイオードDc を取り除き、さらに出力整流ダイオー
ドDo に続く平滑インダクタLo および還流ダイオード
Df を取り除くと、図7の回路が得られる。この回路
は、図8に示したフライバック型コンバータ回路とよく
似ているが、トランスTr の2次巻線Ns の極性が逆に
なっている点で異なっている。
【0010】この回路では、フォワード型回路構成のま
まで、その回生回路を取り除いたため、スイッチング素
子Qm がONからOFF に切り換わる瞬間にスイッチング素
子Qm に高電圧が加わることになる。また、平滑インダ
クタLo を取り除いたため、スイッチング素子Qm がON
になった瞬間に出力平滑コンデンサCo の電圧がEi*N
s/Np となるように、瞬時に充電されるので、コンデン
サCo およびスイッチング素子Qm には大きな電流が流
れる。
【0011】図1は本発明の原理的実施例の回路図、図
2はその等価回路図である。図2では、トランスTr を
励磁インダクタンスLe 、1次側の漏洩インダクタンス
Lpおよび2次側の漏洩インダクタンスLs の3素子で
表している。ここではスイッチング素子Qm が0電圧ス
イッチング動作を行うように、共振コンデンサCm と分
流ダイオードDm をスイッチング素子Qm に並列接続し
ている。同時にコンデンサCm はトランスTr の磁束の
リセット電圧を発生させる機能も果たしている。また、
2次巻線Ns の両端子間に接続されたコンデンサCr
は、前記漏洩インダクタンスLp およびLs との共振に
よって出力電圧を上昇させる昇圧用コンデンサである。
【0012】この昇圧作用により、トランスTr の励磁
インダクタンスLe に流れる電流の平均値が小さくなる
ので、磁束のリセットをより完全にしてトランスTr の
動作領域をBH特性の第3象限にまで拡張し、トランス
Tr の偏磁をより一層小さくできる利点がある。このよ
うに、本発明の回路では、トランスの磁心の動作点がB
H特性の第1象限のみならず第3象限にも広がるから、
第1象限だけしか使用しない従来のフォワード型コンバ
ータ回路に比べて、トランスの磁心の大きさ(体積)を
ほぼ半分にすることができる。これらについては後で詳
細に述べる。
【0013】上述の本発明の原理的実施例の回路および
その説明を、図8に示した従来のフライバック型コンバ
ータの回路図およびその説明と対比すれば明らかなよう
に、図1、2に示した本発明の回路では、励磁インダク
タンスLe には直流入力電流Ii と出力電流Io が逆方
向に流れるのに対して、図8のフライバック型コンバー
タでは、前記入出力電流が同方向に流れる。このよう
に、励磁インダクタンスLe を流れる入出力電流方向が
逆方向になる点が、本発明の一つの特徴であり、その結
果本発明の回路では、トランス磁芯のBH特性の0点に
近いところで動作することになるので、フライバック型
コンバータに比べてトランスをより小型化できることが
分かる。
【0014】図1の実施例回路のシミュレーションによ
る各部の電圧・電流波形を図3に示す。同図の(a) は電
圧波形、(b) は電流波形であり、横軸は共に時間を表わ
す。図1の回路においてスイッチング素子Qm 、ならび
にダイオードDm およびダイオードDo が、時間の経過
に伴なってON/OFFしながら回路の状態が順次変化してい
く様子を図4の(1) 〜(5) に示す。これらの図は図2と
同じ等価回路図であり、太線および細線で示された部分
は、それぞれ電流が流れている部分および、電流が0ま
たは等価的に0と見なせる部分を示している。また図4
の状態(1) 〜(5) は、それぞれ図3中に示した期間(1)
〜(5) に対応している。
【0015】図3の期間(5) から(1) への変化時、すな
わち図4の(5) から(1) への状態変化時には、分流ダイ
オードDm がON (したがって、スイッチング素子Qm の
端子電圧VQm =0) の状態でスイッチング素子Qm が
OFF からONに切り換わり、ダイオードDm の電流がスイ
ッチング素子Qm へ切り換わっていること、換言すれ
ば、0電圧スイッチングが行われていることが分かる。
また、期間(2) から(3)への変化、すなわち図4の(2)
から(3) への状態変化時には、スイッチング素子Qm が
OFF にされるが、この電流iQm (+iDm )が0にな
った後に、スイッチング素子Qm の両端電圧VQm が0
から上昇していること、すなわち必ずしも完全ではない
が、実質的な0電圧スイッチングが達成されていること
も分かる。以上のことから、スイッチング素子Qm のON
/OFFに伴うスイッチング損失が少なくなっているのが分
かる。
【0016】スイッチング素子Qm がONにされた直後の
図4の(1) 状態では、励磁インダクタンスLe の電流 i
Le と、2次漏洩インダクタンスLs を通して昇圧出力
コンデンサCr を充電する電流 iCr の和がスイッチン
グ素子Qm に流れる。
【0017】これ以降の状態変化の説明においては、励
磁インダクタンスLe は他の素子のインダクタンスや漏
洩インダクタンスより十分高いので、説明の簡略化のた
めに、励磁インダクタンスLe を流れる電流は無視する
ことにする。図4の(1) 状態で、コンデンサCr の端子
電圧が上昇してコンデンサCo の端子電圧以上になる
と、出力ダイオードDo が導通するので図4の状態(2)
になる。このようなダイオードDo の導通状態では、コ
ンデンサCr はコンデンサCo と並列接続されるが、C
o >>Cr であるから、コンデンサCr の電流 iCr は無
視することができる。図4の(2) 状態で、スイッチング
素子Qm がONから急速にOFF になると、スイッチング素
子Qm の電流は共振コンデンサCm 側へ切り換えられて
図4の状態(3) に変化する。
【0018】状態(3) では、Ei →Lp →Ls →Do →
Co →Cm の共振回路が構成される。この場合も、Co
>>Cm であるから、コンデンサCo のインピーダンスは
事実上は無視することもできる。図3から分かるよう
に、このとき、共振コンデンサCm の端子電圧VCmすな
わちスイッチング素子Qm の両端電圧VQmは0から立上
がって正弦波状に推移する。この共振回路の電流 iDo
が0になる時、ダイオードDo がOFF になって状態(4)
に変化する。
【0019】このときコンデンサCm に蓄積されていた
電荷はCm →Cr →Ls →Lp →Ei →Cm の回路で放
電される。その後、VCmが零を通過して負になろうとす
る時、ダイオードDm がONになるので、状態(5) に変化
する。この時はVCm=0である。しばらくの期間、この
状態が維持されるが、スイッチング素子Qm が、前記OF
F 時点すなわち状態2から状態3への移行する時点から
予定時間経過後にONにされると、(1) 状態に復帰する。
【0020】以上の説明から分かるように、本実施例の
スイッチング動作においては、スイッチング素子Qm が
ON/OFFされるときの電圧VQm(=VCm) は、完全な0ま
たは実質上の0になっているので、スイッチング損失を
小さくすることができる。また、明らかなように、ダイ
オードDm が高速スイッチング特性を持つ必要はないの
で、スイッチング素子Qm としてパワーMOSFET等を用い
る場合には、その構造上本来的にその内部に含まれるボ
ディーダイオードを利用でき、これによって、部品点数
のより一層の低減が可能である。
【0021】ここで、本発明の、励磁インダクタンスL
e を流れる電流について考察する。図1、2に示すよう
に、直流電源電圧をEi 、入力直流電流をIi ( 1次電
流の平均値) 、直流出力電圧をEo 、直流出力電流をI
o(2次電流の平均値) で表し、変換効率をηとすれば、 ηEi*Ii =Eo*Io ・・・(1) となる。
【0022】また、図2より励磁インダクタンスLe の
平均電流ILe は ILe =Ii −Io ・・・(2) である。(1)(2)式より励磁インダクタンスLe の平均電
流ILe を求めると、 ILe =Ii(1−ηEi/Eo) ・・・(3) が得られる。
【0023】従って、Eo =ηEi にすれば、ILe を
0にできるので、出力トランスの偏磁を小さくすること
ができる。通常η≒1であるから、本回路では、Eo ≒
Eiとなるように昇圧用の共振コンデンサCr が設けら
れている。
【0024】図9に本発明の実施例回路の1例を示す。
出力トランスTr にはリーケージ型を用い、1次巻線N
p および2次巻線Ns を、それぞれ25回巻回した。こ
のときの励磁インダクタンスLe は約1m Hとなった。
トランスTr の漏洩磁路のエアーギャップを調整して漏
洩インダクタンスLp およびLs を100μHとした。
スイッチング素子Qm としてはMOSFET(NEC製 2S
K1500)を用い、このFET のボディーダイオード
(図に点線で示す)を分流ダイオードDm として利用し
た。出力ダイオードDo はファーストリカバリダイオー
ド(GI製 EGP50G)を用いた。
【0025】この実施例回路において、入力電源電圧E
i =50V、スイッチング周波数fs =72.0 kHz
とした時、平均入力電流Ii =1A、直流出力電圧Eo
=47.2V、直流出力電流Io =1Aとなり、変換効
率η=94.4%が得られた。この時の、電圧波形VQm
およびVCr、電流波形iQmおよびiDoは、ほぼ図3に示
したとおりになった。
【0026】なおここで、前記電流iQmにはシミュレー
ション時のiDmが含まれていることは当然である。また
実際には、スイッチング素子Qm のOFF 期間中に、その
ドレーン容量に流れる僅かな電流が見られた。すなわ
ち、iQmにはiCmの一部が含まれている。さらに状態
(1)から(2)への切換え時、すなわち電流iDoの立
上り時には、Cr →Do →Co ループの浮遊インダクタ
ンスとコンデンサCo の等価直列インダクタンス・抵抗
とコンデンサCr の容量に起因するリンギングが認めら
れた。
【0027】次に、図9の実施例回路の出力特性につい
て説明する。変換効率が約94%であるから、入力電圧
Ei =50Vの時、出力電圧Eo =47Vとして、入出
力電流を同じ値に設定した。この状態で、出力電流Io
が1A、0.5A、0.2Aおよび0.1Aとなるよう
に負荷抵抗R1 を設定して、スイッチング周波数fsを
調整したところ、それぞれfs =72.0 kHz 、10
5 kHz 、145 kHz および165 kHz となった。
【0028】前記周波数fs を一定にして、負荷抵抗を
変化させた時の出力電圧と出力電流の実験結果を図5に
示す。明らかなように、この特性はほぼ定電流特性であ
り、出力電流値がスイッチング周波数fs で決定されて
いることが分かる。本発明者らのシミュレーシヨンによ
ると、スイッチング素子のOFF 期間を一定に保持した状
態でON期間を調整し、スイッチング周波数を入力電圧や
負荷の変動に応答して変化させることにより、出力電圧
を一定に保つことができることが確認された。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から分かるように、DC−D
Cコンバータの出力トランスの複合機能を利用して必要
部品点数の少ないフォワード型DC−DCコンバー夕を
構成することができる。従来のフォワード型DC−DC
コンバータで必要とされた、出力側の平滑コイルおよび
還流ダイオードが不要となるので、従来のフライバック
型DC−DCコンバー夕とほぼ同じ部品点数となった。
また、スイッチング動作を共振形とすることによってス
イッチング損失を少なくできる。本発明の回路は、フラ
イバック型と比較して出力平滑コンデンサのリプル電流
が少ないので、大出力化に適している。また、本回路は
出力トランスの励磁電流がフライバック型より小さいた
め、トランスの寸法を小型化できるのみならず、トラン
スの動作領域をBH特性の第1象限から第3象限にまで
広げることができ、これによってトランスのリセットを
より完全に行なわせることができるので、トランスの体
積をフォワード型の場合に比べて約1/2に低減するこ
とができる。また回路を電圧共振形にしてスイッチング
素子の0電圧投入、遮断を実現すると共に、トランスの
分布容量等が前記共振回路の一部となるようにしている
ので、スイッチング周波数の高周波化が可能である。こ
の場合、平滑コンデンサCo には、従来の電解コンデン
サに代えて、高周波特性に優れ、かつ損失も少ないフィ
ルムコンデンサを使用できるようになる。これにより、
従来のコンバータと比較して、小形・高効率のコンバー
タが構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的実施例の回路図である。
【図2】図1のコンバータ回路の等価回路図である。
【図3】図1の実施例回路のシミュレーションによる各
部の電圧・電流波形を示す図である。
【図4】図1のコンバータ回路の経時的な動作を説明す
るための等価回路図である。
【図5】図9の実施例回路の出力特性を示す図である。
【図6】従来のフォワード型コンバータの1例を示す回
路図である。
【図7】図6のフォワード型コンバータ回路から回生動
作部分等を単に除去した回路図である。
【図8】従来のフライバック型コンバータの1例を示す
回路図である。
【図9】本発明の実施例回路の1例である。
【符号の説明】
Cm …共振コンデンサ Dm …分流ダイオード Do …
出力ダイオード Qm…スイッチング素子 Tr …トラ
ンス R1 …負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄心、前記鉄心に巻回されてその1端が入
    力直流電源の1極に接続される1次巻線、および前記鉄
    心に巻回されてその1端が一方の直流出力端子に接続さ
    れる2次巻線を有するリーケージトランスと、 互いに並列接続されて前記1次巻線の他端と前記入力直
    流電源の他極との間に挿入されるスイッチング素子、分
    流ダイオードおよび共振コンデンサと、 前記2次巻線と直列接続された出力ダイオードおよび、
    前記出力ダイオードの出力側に接続された平滑コンデン
    サと、前記2次巻線に並列接続された昇圧用コンデンサと を具
    備し、 前記出力ダイオードは前記スイッチング素子の導通時に
    導通する極性に接続され、前記分流ダイオードは前記入力直流電源に対して逆極性
    に接続され、 前記スイッチング素子がその導通状態から遮断されると
    き、前記リーケージトランスの漏洩インダクタンス、お
    よび前記共振コンデンサの直列接続回路によって形成さ
    れる共振回路の電流が立上がり、これによって、前記共
    振コンデンサの端子電圧が零から正弦波状に立上がるこ
    とを特徴とするフォワード型DC−DCコンバータ装
    置。
  2. 【請求項2】鉄心、前記鉄心に巻回されてその1端が入
    力直流電源の1極に接続される1次巻線、および前記鉄
    心に巻回されてその1端が一方の直流出力端子に接続さ
    れる2次巻線を有するトランスと、 互いに並列接続されて前記1次巻線の他端と前記入力直
    流電源の他極との間に挿入されるスイッチング素子、分
    流ダイオードおよび共振コンデンサと、 前記2次巻線と直列接続されたインダクタンス、出力ダ
    イオードおよび、前記出力ダイオードの出力側に接続さ
    れた平滑コンデンサと、 前記2次巻線の1端と前記出力ダイオードの入力側との
    間に接続された昇圧用コンデンサとを具備し、 前記出力ダイオードは前記スイッチング素子の導通時に
    導通する極性に接続され、前記分流ダイオードは前記入力直流電源に対して逆極性
    に接続され、 前記インダクタンスの値は、前記トランスの励磁インダ
    クタンスに比較して十分に小さく、 前記スイッチング素子がその導通状態から遮断されると
    き、前記インダクタンスおよび前記共振コンデンサの直
    列接続回路によって形成される共振回路の電流が立上が
    り、これによって、前記共振コンデンサが充電されてそ
    の端子電圧が零から正弦波状に立上がると共に、その後
    前記共振コンデンサが前記昇圧用コンデンサおよびイン
    ダクタンスの直列回路を介して放電されることを特徴と
    するフォワード型DC−DCコンバータ装置。
  3. 【請求項3】前記スイッチング素子は固体スイッチであ
    り、前記分流ダイオードは前記固体スイッチング素子の
    ボディダイオードである請求項1または2に記載のフォ
    ワード型DC−DCコンバータ装置。
  4. 【請求項4】前記スイッチング素子は、前記共振回路の
    電流が減少して前記共振コンデンサの端子電圧が極性を
    反転しようとし、これによって分流ダイオードが導通し
    た後に導通状態にされる請求項1ないし3のいずれかに
    記載のフォワード型DC−DCコンパータ装置。
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