JP3054016U - 受信装置およびチューナ付き映像処理装置 - Google Patents

受信装置およびチューナ付き映像処理装置

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JP3054016U
JP3054016U JP1998003216U JP321698U JP3054016U JP 3054016 U JP3054016 U JP 3054016U JP 1998003216 U JP1998003216 U JP 1998003216U JP 321698 U JP321698 U JP 321698U JP 3054016 U JP3054016 U JP 3054016U
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昭一郎 西村
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネル切換時に必ず画面が一瞬暗くな
り、視認者に違和感を与えることがあった。 【解決手段】 マイコン30の指示に応じてチューナ2
0にて受信チャンネルを選択してIF信号を出力すると
ともに、1チップICにて中間周波増幅および映像検波
しつつ映像搬送波と基準周波数との誤差に対応したAF
T電圧を出力し、マイコン30にて同AFT電圧に基づ
いて同誤差を解消すべく引き込み動作させるにあたり、
同誤差が大きい場合には早期に引き込み動作させ(ステ
ップS115〜ステップS130)、同誤差が小さい場
合にはゆっくりと引き込み動作させるようにした(ステ
ップS145,S150およびステップS125,S1
30)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、受信装置およびチューナ付き映像処理装置に関し、特に、チューナ の局部発振周波数を自動調節可能な受信装置およびチューナ付き映像処理装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の受信装置を適用したテレビジョンでは、映像搬送波の周波数と 基準周波数とがずれている場合に、ずれに基づくAFT電圧が出力されるように なっており、このAFT電圧に基づいてチューナの局部発振周波数をマイコン制 御して引き込み動作するようにしている。 具体的には、上記のようなずれが生じている場合、そのずれの方向に応じて6 2.5kHzのステップ幅で各ステップあたり15msecの所要時間をもって チューナの局部発振周波数を変化させていた。この場合、局部発振周波数の変化 速度が比較的高く映像出力に上記のようなステップ変動に伴うノイズが混入して しまうため、映像出力をミュートするなどしてかかるノイズを見えないようにし ていた。
【0003】 一方、特開平1−31756号公報に開示されたものにおいては、逆S字状の 電圧特性を有するAFC電圧の中点電圧を高く設定するとともに、同期信号の有 無を検知して同期信号が得られない区間ではAFC電圧を低くするようにしたた め、自動微調範囲を拡大することができるとしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の受信装置においては、次のような課題があった。 前者においては、ビデオ再生時のRF信号やCATVのような地方放送の受信 時を除くほとんどの場合において、上記映像搬送波と基準周波数とのずれは小さ いのが実状であるにもかかわらず、映像出力をミュートしながら早期に引き込み を完了するようにしているため、チャンネル切換時に必ず画面が一瞬暗くなり、 視認者に違和感を与えることがあった。 また、後者においては、自動微調範囲を拡大することができるものの、これに より上記のような課題が解決されるものでもないことは明白である。
【0005】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、チャンネル切換時の周波数 変動に伴うノイズを低減して視認者にとってより見やすい映像出力を得ることが 可能な受信装置およびチューナ付き映像処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、所望の受信チャンネルに 対して割り当てられた周波数を指示するチャンネル指示手段と、同チャンネル指 示手段にて指示された周波数に対応する局部発振信号と高周波受信信号とを混合 して中間周波信号を出力するとともに同中間周波信号の周波数と所定の基準周波 数との誤差を検出するチューナ手段と、同誤差に基づいて上記チューナ手段の局 部発振信号の周波数を変化させて上記中間周波信号の周波数と基準周波数とを一 致するように引き込み動作させるにあたり、上記誤差が大きいときには早期に引 き込み動作させるとともに、上記誤差が小さいときにはゆっくりと引き込み動作 させる引き込み制御手段とを備えた構成としてある。
【0007】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、チャンネル指示手段 が受信しようとするチャンネルに対して割り当てられた周波数を指示すると、チ ューナ手段が同周波数に対応する局部発振信号と高周波受信信号とを混合して中 間周波信号を出力する。そして、チューナ手段が同中間周波信号の周波数と所定 の基準周波数との誤差を検出すると、引き込み制御手段が両者を一致させるべく 引き込み動作させるが、その誤差が大きいときには早期に引き込み動作させ、そ の誤差が小さいときにはゆっくりと引き込み動作させる。
【0008】 すなわち、上記の誤差が小さければもともとの中間周波信号に基づく映像出力 にも乱れが少ないし、かかる状態からゆっくりと引き込み動作すれば、視認者が 違和感を感じることはない。むろん、上記の誤差が大きいか小さいかを判断する にあたっては、相対的な判断基準で判断すれば足り、同誤差とあるしきい値との 大小関係で判断するなどすればよい。また、厳密な意味で中間周波信号の周波数 と基準周波数との誤差を検出する必要はなく、同誤差の程度に対応して変化する 所定の測定値に基づいて誤差が大きいか小さいかを判断すればよい。
【0009】 その一例として、請求項2にかかる考案は、請求項1に記載の受信装置におい て、上記チューナ手段は、上記誤差の程度に応じたAFT電圧を発生し、上記引 き込み制御手段は、上記AFT電圧に基づいて引き込み動作させる構成としてあ る。
【0010】 上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、チューナ手段が上記 誤差の程度に応じてAFT電圧を発生すると、引き込み制御手段がこのAFT電 圧に基づいて引き込み動作させる。すなわち、AFT電圧は中間周波信号の周波 数と基準周波数との誤差を表しており、このAFT電圧値に着目すれば誤差の程 度も判明する。また、一般にAFT電圧は誤差の方向性に応じて所定の中点電圧 の上側と下側に逆S字状の電圧特性を有しており、同中点電圧と実際のAFT電 圧とから誤差の方向性を検知して実際の引き込み動作に利用すればよい。
【0011】 引き込み制御手段は、視認者が違和感を感じない程度にゆっくりと引き込み動 作させればよく、具体的な引き込み動作態様については特に限定されることはな い。そこで、具体的な引き込み動作態様の一例として、請求項3にかかる考案は 、請求項1または請求項2のいずれかに記載の受信装置において、上記引き込み 制御手段は、上記誤差が小さいときには所定の待機期間を経てから引き込み動作 を開始する構成としてある。
【0012】 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、チューナ手段が上記 誤差を検出した結果、その誤差が小さい場合には引き込み制御手段が引き込み動 作させるが、このとき所定時間だけ待ってから引き込み動作を開始する。すなわ ち、所定の待機時間を経れば映像出力も安定するので視認者は違和感を感じない といえる。
【0013】 また、別の一例として請求項4にかかる考案は、請求項1〜請求項3のいずれ かに記載の受信装置において、上記引き込み制御手段は、所定ステップ幅の周波 数単位に上記局部発振信号の周波数を略連続に変化させて引き込み動作させるに あたり、上記誤差が小さいときには同ステップ幅を小さくする構成としてある。
【0014】 上記のように構成した請求項4にかかる考案においては、引き込み制御手段は 、中間周波信号の周波数と基準周波数との間に誤差があるときに所定ステップ幅 の周波数単位に局部発振信号の周波数を略連続的に変化させて引き込み動作させ るが、このとき同誤差が小さければステップ幅を小さくして引き込み動作を行う 。すなわち、ステップ毎の周波数の変化量が小さいため、視認者にとってその変 化は分かりにくりといえる。
【0015】 さらに、別の一例として請求項5にかかる考案は、請求項1〜請求項4のいず れかに記載の受信装置において、上記引き込み制御手段は、所定ステップ幅の周 波数単位に上記局部発振信号の周波数を略連続に変化させて引き込み動作させる にあたり、上記誤差が小さいときには単位ステップあたりの所要時間を大きくす る構成としてある。
【0016】 上記のように構成した請求項5にかかる考案においては、引き込み制御手段は 、同様にして所定ステップ幅の周波数単位に上記局部発振信号の周波数を略連続 に変化させて引き込み動作させるが、上記誤差が小さければ単位ステップあたり の所要時間を大きくする。すなわち、各ステップにおける周波数の変化度合いが 小さいため、視認者にとってその変化は分かりにくりといえる。
【0017】 ところで、中間周波信号の周波数と基準周波数との誤差が大きいときには、早 く引き込みを完了して正常な映像出力が得られるようにする必要があるが、この 場合、局部発振信号の周波数変動が大きいため映像出力に周波数変動に伴うノイ ズが混入することも考えられる。そこで、請求項6にかかる考案は、所望の受信 チャンネルに対して割り当てられた周波数を指示するチャンネル指示手段と、同 チャンネル指示手段にて指示された周波数に対応する局部発振信号と高周波受信 信号とを混合して中間周波信号を出力するとともに同中間周波信号の周波数と所 定の基準周波数との誤差を検出するチューナ手段と、同チューナ手段から出力さ れる中間周波信号を中間周波増幅するとともに、映像検波して映像出力する映像 出力手段と、上記誤差に基づいて上記チューナ手段の局部発振信号の周波数を変 化させて上記中間周波信号の周波数と基準周波数とを一致するように引き込み動 作させるにあたり、上記誤差が大きいときには早期に引き込み動作させるととも に、上記誤差が小さいときにはゆっくりと引き込み動作させる引き込み制御手段 と、同引き込み制御手段が早期に引き込み動作させるときに上記映像出力手段に て映像出力させないようにする映像出力制御手段とを備えた構成としてある。
【0018】 上記のように構成した請求項6にかかる考案においては、同様にしてチューナ 手段がチャンネル指示手段の指示に基づいて受信チャンネルを選択して中間周波 信号を出力するととともに、同中間周波信号の周波数と基準周波数との誤差を検 出しており、引き込み制御手段が同誤差の大小に応じて引き込み動作を制御して いる。他方、映像出力手段は同中間周波信号を中間周波増幅するとともに、映像 検波して映像出力しているが、引き込み制御手段が早期に引き込み動作させると きには映像出力制御手段が同映像出力手段にて映像出力させないようにする。 ここにおける映像出力手段は、少なくとも中間周波増幅と映像検波を行うこと ができればよく、受像管や駆動回路等を備えていてもよい。従って、映像出力手 段にて映像出力させないようにする手法としては、単に映像検波出力をミュート してもよいし、ブルーバックを表示するようにしてもよく、各種の手法を適用可 能であって特に限定されない。
【0019】
【考案の効果】 以上説明したように本考案は、中間周波信号と基準周波数との誤差が小さいと きにゆっくりと引き込み動作させるため、チャンネル切換時の周波数変動に伴う ノイズを低減して視認者にとってより見やすい映像出力を得ることが可能な受信 装置を提供することができる。
【0020】 また、請求項2にかかる考案によれば、既存のAFTの機能を利用して上記誤 差を検出することができる。
【0021】 さらに、請求項3にかかる考案によれば、所定の待機期間を経てから引き込み 動作を開始するだけでチャンネル切換時の周波数変動に伴うノイズを低減するこ とができる。
【0022】 さらに、請求項4にかかる考案によれば、所定ステップ幅の周波数単位に局部 発振信号の周波数を変化させて引き込み動作させるにあたり、ステップ幅を小さ くするという容易な構成でチャンネル切換時の周波数変動に伴うノイズを低減す ることができる。
【0023】 さらに、請求項5にかかる考案によれば、所定ステップ幅の周波数単位に局部 発振信号の周波数を変化させて引き込み動作させるにあたり、単位ステップあた りの所要時間を大きくするという容易な構成でチャンネル切換時の周波数変動に 伴うノイズを低減することができる。
【0024】 さらに、請求項6にかかる考案によれば、中間周波信号と基準周波数との誤差 が小さい場合には同様にしてチャンネル切換時の周波数変動に伴うノイズを低減 しつつ、同誤差が大きく早期に引き込み動作させる場合には周波数変動に伴うノ イズを視認者に見せなくすることが可能なチューナ付き映像処理装置を提供する ことができる。
【0025】
【考案の実施の形態】 以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案の一実施形態にかかる受信装置を適用したテレビジョンを概略 ブロック図により示している。なお、敢えて図示していないが同テレビジョンに は音声系回路も当然に備えられているものとする。 同図において、ビデオデッキDは、図示しないU/V入力端子にU/Vアンテ ナが接続されており、内蔵チューナにて所望のチャンネルを選局受信するととも に受信した信号に基づいてビデオ録画を実行したり、ビデオ録画済のビデオテー プを装着してビデオ再生を実行する。ビデオ再生時の再生出力は、「1ch」ま たは「2ch」のいずれかのチャンネル周波数に対応するRF信号に変換可能で あり、本実施形態においては「2ch」に放送電波が存在することから、「1c h」のチャンネル周波数に対応するRF信号に変換して図示しないU/V出力端 子から出力する。なお、ビデオデッキDの非使用時においてU/Vアンテナにて 受信された信号は、内蔵チューナ等を経由することなく上記U/V出力端子から 出力される。
【0026】 ビデオデッキDのU/V出力端子から出力される信号は、テレビジョン10の 図示しないU/V入力端子を介してチューナ20に入力され、当該チューナ20 が受信チャンネルを選択し、所要の信号を取り出して高周波増幅した後、IF信 号を生成する。このチューナ20は、いわゆるPLLシンセサイザ方式の選局方 式を採用しており、各種の固定分周器や可変分周器の分周比を選択することによ って局部発振周波数を直接制御することが可能であり、かかる周波数制御はマイ コン30から送出される制御信号に従って行われる。
【0027】 本実施形態においては、チューナ20の受信チャンネルはリモコン40を用い て切り換えることが可能であり、リモコン40を操作すると、その操作内容に対 応した赤外線リモコン信号が送信されるので、マイコン30が図示しない赤外線 受光部にて受光してその操作内容を解析する。そして、マイコン30は解析結果 に基づき上述したように制御信号を送出してチューナ20の選局制御を行う。従 って、本実施形態においては、マイコン30とリモコン40とがチャンネル指示 手段を構成する。
【0028】 チューナ20から出力されたIF信号は、1チップIC50にて映像中間周波 増幅や映像検波等を施された後、映像出力回路60にて所定の駆動信号が生成さ れてCRT70が駆動される。従って、チューナ20における受信チャンネルの チャンネル周波数と実際の周波数とがずれている場合、正しい映像出力が得られ ないことになりかねない。そこで、本実施形態においては、AFT機能を利用し て上記のようなずれを解消するようになっており、以下、かかるAFT機能につ いて説明する。
【0029】 1チップIC50内には図示しないAFT回路が備えられており、同AFT回 路は映像搬送波の周波数と基準周波数とのずれによって生じるAFT電圧を出力 する。このAFT電圧は、図2に示すように基準周波数(f0)からのずれに応 じて逆S字状の電圧特性を有している。同図からも分かるように、映像搬送波と 基準周波数とが一致する場合にAFT電圧はB電圧となり、そして、両者が僅か にずれる場合にずれの方向に応じて単調増加または単調減少の傾向を示し、両者 が大きくずれる場合にB電圧の上側と下側で飽和して一定となる。また、1チッ プIC50には図示しない同期回路が備えられており、同同期回路にてIF信号 の検波出力に基づいて同期を取っており、同期が取れていれば同期検出信号を出 力するし同期が取れていないと同期検出信号を出力しない。
【0030】 以上のように、本実施形態においてはチューナ20にて受信チャンネルを選択 するとともに、所定の信号処理を施してIF信号を生成し、1チップIC50に て映像搬送波の周波数と基準周波数とのずれによって生じるAFT電圧を出力し ており、かかる意味においてチューナ20と1チップIC50とが広義のチュー ナ手段を構成している。なお、本実施形態においては、映像中間周波増幅、映像 検波、AFTや同期検出等の回路を1チップIC50にて構成しているが、むろ ん、各回路が単体として構成されていてもよく、適宜、変更可能である。
【0031】 1チップIC50から出力されたAFT電圧はマイコン30のA/D入力端子 を介して入力され、マイコン30はAFT電圧を検出できるとともに、上記同期 検出信号はマイコン30の他の汎用ポートに接続され、マイコン30は同期検出 信号の有無を検出できる。マイコン30は入力されるAFT電圧と同期検出信号 を用いて図3のフローチャートに示すプログラムを実行してAFT引き込み動作 を行う。
【0032】 同図において、ステップS105では、リモコン40の操作内容に対応するチ ャンネルを受信すべく上述した制御信号をチューナ20に送出してその局部発振 周波数を制御する。その後、ステップS110では、1チップIC50からのA FT電圧値を検知し、そのAFT電圧値が2〜3.5Vの範囲に収まっているか 否かを判定する。テレビ放送電波を受信する場合などにおいては、映像搬送波の 周波数と基準周波数とのずれは概ね±150kHzの範囲、すなわちAFT電圧 値にして2〜3.5Vの範囲に収まるものの、本実施形態のようにビデオデッキ DのRF信号を受信する場合や、CATVのような地方放送を受信する場合に機 材の精度等によって上記のようなずれが比較的大きくなることがある。そこで、 AFT電圧にしきい値を設けて比較することにより、上記のようなずれが大きい か否かを画一的に判定する。
【0033】 ステップS110でAFT電圧値が2〜3.5Vの範囲外であるものと判定さ れたら、ステップS115にて変数Stepに62.5kHzを代入するととも に、変数Timeに15msecを代入する。また、上述しなかったがマイコン 30は、1チップIC50にて検波信号の出力をミュートさせることが可能であ り、次なるステップS120でかかるミュートを開始する。その後、ステップS 125では、AFT電圧値とB電圧とが概ね一致するか否かを判定する。むろん 、上記のようにずれが大きい場合には両者は一致しないため、ステップS130 でチューナ20に制御信号を送出してその局部発振周波数を微調整する。ここに おける局部発振周波数の微調整は、周波数のずれの方向に応じて、変数Time に代入された時間をかけて変数Stepに代入された周波数分だけ変化させる。 そして、再度ステップS125にてAFT電圧値とB電圧とが概ね一致するか否 かを判定し、両者が概ね一致するまでステップS125とステップS130の処 理を順繰りに実行する。
【0034】 ここで、ステップS125,S130における具体的な局部発振周波数の調整 方法について説明する。上述しなかったが、ステップS125ではAFT電圧値 とB電圧とがずれている場合、同AFT電圧値とB電圧との大小関係を比較する 。図2からも分かるように、AFT電圧値がB電圧よりも大きければ映像搬送波 の周波数は基準周波数から低周波側にずれていることが分かるし、AFT電圧値 がB電圧よりも小さければ高周波側にずれていることが分かる。そこで、このよ うなずれの方向に応じてステップS130にてチューナ20の局部発振周波数を 変化させると、この周波数変化の方向に応じて映像搬送波の周波数が変化してず れが解消されることとなる。基本的にはステップS125にてAFT電圧値とB 電圧とが概ね一致したら引き込み完了ということになるが、本実施形態において は両者が一致した時点の制御信号を保持しつつも、さらにチューナ20の局部発 信周波数を同一方向に変化させ、AFT電圧値とB電圧とのずれが大きくなるこ とが確認されたら保持しておいた制御信号に戻す。すなわち、チューナ20の局 部発振周波数をずれの方向に応じて修正していき最もずれが小さくなる制御信号 を選択しており、映像搬送波の周波数は、一旦、正規の周波数を通り越してずれ が大きくなった後に再びずれが小さくなる方向に修正される。
【0035】 以上のように、上記ずれが大きい場合、チューナ20の局部発振周波数は図4 に示すように階段状に変化することになり、その変化速度は概ね62.5kHz /15msecという演算で線形近似することができる。このように、局部発信 周波数の変化速度が速いと、映像出力に乱れが生じて周波数変動に伴うノイズが 混入するため、ステップS120にて1チップIC50の検波信号の出力をミュ ートしておき、引き込み完了後のステップS135でミュートを解除する。そし て、次のステップS140にて上記同期検出信号に基づいて同期信号の有無を判 定し、同期信号があれば十分に受信可能であるものとしてステップS125に戻 って同様の処理を繰り返し、他方、同期信号がなければテレビジョン信号がない ものとして終了する。
【0036】 確かに、映像搬送波と基準周波数との間にずれが生じている場合には、そのず れを早く修正して正常な映像出力が得られるようにする必要性はある。しかし、 上述したように、早くずれを修正すると周波数変動に伴うノイズが発生するため 、このノイズを見えないようにするために上記のようなミュートを行っており、 チャンネルを切り換える毎に一瞬画面が暗くなってしまい、視認者に不自然な印 象を与えることも観念される。
【0037】 そこで、上記ずれが比較的小さい場合、すなわちステップS110にてAFT 電圧値が2〜3.5Vの範囲内にあるものと判定された場合には、ステップS1 45にて変数Stepに20kHzを代入するとともに、変数Timeに500 msecを代入する。そして、次のステップS150で5〜10sec間だけ待 機してから、ステップS125〜ステップS140のAFT引き込み処理を実行 する。なお、ステップS135にて上記のようなミュートが解除されることにな るが、この場合にはもともとミュートは開始されていないため、ステップS13 5は単に経由するのみであることは言うまでもない。
【0038】 図5は、上記ずれが小さい場合のチューナ20における局部発信周波数の変化 をタイミングチャートにより示している。同図からも分かるように、受信チャン ネルが設定されても5〜10sec間の待機期間があり、直ちにチューナ20の 局部発振周波数に変化は生じない。むろん、この期間においては上記のようなず れが生じているが、そのずれの程度は僅かであるため、少しばかり映像出力に不 具合があっても目につくことはないし、むしろ待機期間中に映像出力が安定する といえる。また、その後にチューナ20の局部発振周波数が変化することになる が、その変化速度は概ね20kHz/500msecと比較的ゆっくりであり、 この範囲において映像出力に乱れが生じたとしても目につくことはない。
【0039】 以上のように、マイコン30は、映像搬送波の周波数と基準周波数とのずれを 表すAFT電圧に基づきそのずれが大きいかまたは小さいかを検知し、同ずれが 大きい場合には早期に引き込み動作させるべくチューナ20に制御信号を送出し 、他方、同ずれが小さい場合にはゆっくりと引き込み動作させるべくチューナ2 0に制御信号を送出しており、本実施形態においてはマイコン30が引き込み制 御手段を構成する。
【0040】 次に、上記のように構成した本実施形態の動作について説明する。 ビデオデッキDにビデオ録画済みのビデオテープを装着してビデオ再生する場 合、その再生出力は「1ch」のRF信号に変換されるため、リモコン40を用 いてテレビジョン10の受信チャンネルを「1ch」にすべく操作する。すると 、リモコン40から赤外線リモコン信号が送出され、マイコン30は同赤外線リ モコン信号を受光してチューナ20の受信チャンネルを「1ch」に設定するた めの制御信号を送出する(ステップS105)。
【0041】 チューナ20は、上記制御信号を受けて「1ch」に対応する局部発振周波数 を設定し、受信信号から所要の信号を取り出して高周波増幅した後、IF信号を 生成する。そして、1チップIC50が同IF信号を中間周波増幅した後、映像 検波する。また、1チップIC50内のAFT回路が映像搬送波と基準周波数と のずれに応じたAFT電圧を出力し、同期検出回路が同期の有無に応じて同期検 出信号を出力する。
【0042】 マイコン30は、チャンネル設定時に1チップIC50から出力されるAFT 電圧値を検出し、同AFT電圧値が2〜3.5Vの範囲内に収まっているか否か を判定する(ステップS110)。本実施形態におけるビデオデッキDにおいて は、RFコンバータの精度等の問題からそのRF出力が正規の周波数からずれて おり、チャンネル設定時のAFT電圧値が上記の範囲外にずれていたものとする 。すると、マイコン30は、内部の変数Stepに62.5kHzを代入すると ともに、内部の変数Timeに15msecを代入した後(ステップS115) 、1チップIC50にて検波信号を出力しないようにミュートを開始する(ステ ップS120)。
【0043】 そして、マイコン30は、AFT電圧値が所定の基準電圧であるB電圧に概ね 一致するか否かを判定する。むろん、この時点ではAFT電圧値とB電圧とは一 致しないため、マイコン30は制御信号を送出し、周波数のずれの方向に応じて 変数Timeに代入された時間をかけて変数Stepに代入された周波数分だけ 変化させる。このような周波数の微調整を繰り返してAFT電圧値とB電圧とを 概ね一致させるが、このとき両者が概ね一致しても局部周波数の変動を続行し、 AFT電圧値とB電圧との誤差が最も小さくなるような制御信号を選択する(ス テップS125,S130)。従って、映像搬送波の周波数は、基準周波数との ずれを解消する方向に変化し、一旦、基準周波数を通り越してずれが大きくなっ た後、再度、ずれを小さくする方向に修正されることになる。その後、マイコン 30は上述した1チップIC50のミュートを解除し(ステップS135)、上 記同期検出信号に基づいて同期の有無を判定する(ステップS140)。むろん 、同期は得られるためここで引き込み完了となる。従って、この場合にはチャン ネル切換に伴って画面が一瞬暗くなることになるが、その反面、周波数変動に伴 うノイズが見えなくなる。
【0044】 一方、テレビジョン10にて通常のテレビ放送電波を受信する場合、リモコン 40にて受信チャンネルを設定すると、マイコン30が検知してチューナ20に 対して制御信号を送出し、チャンネル設定時のAFT電圧値が2〜3.5Vの範 囲内に収まっているか否かを判定することは上述した場合と同様である(ステッ プS105,S110)。しかし、テレビ放送電波の正規の周波数に対するずれ は小さく、チャンネル設定時のAFT電圧値は上記の範囲内にある。
【0045】 すると、マイコン30は、内部の変数Stepに20kHzを代入するととも に、内部の変数Timeに500msecを代入し(ステップS145)、5〜 10sec待機する(ステップS150)。そして、同様にしてAFT電圧とB 電圧とが概ね一致するまで周波数の微調整を繰り返した後、最後に同期の有無を 検出して同期が得られたら引き込み動作を完了する。この場合、上述したような ミュートは行っていないが、もともとの映像搬送波と基準周波数とのずれも小さ いし、引き込み動作中の周波数の変化度合いも小さいため、映像出力の乱れが目 につくことはない。
【0046】 このように、マイコン30の指示に応じてチューナ20にて受信チャンネルを 選択してIF信号を出力するとともに、1チップICにて中間周波増幅および映 像検波しつつ映像搬送波と基準周波数との誤差に対応したAFT電圧を出力し、 マイコン30にて同AFT電圧に基づいて同誤差を解消すべく引き込み動作させ るにあたり、同誤差が大きい場合には早期に引き込み動作させ(ステップS11 5〜ステップS130)、同誤差が小さい場合にはゆっくりと引き込み動作させ るようにしたため(ステップS145,S150およびステップS125,S1 30)、通常のテレビ放送電波を受信する場合など上記誤差が小さい場合にチャ ンネル切換時の周波数変動に伴うノイズを低減して視認者にとってより見やすい 映像出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかる受信装置を適用し
たテレビジョンのブロック図である。
【図2】AFT電圧の電圧特性と同期検出信号との関係
を示す波形図である。
【図3】マイコンによる引き込み動作の処理手順を示す
フローチャートである。
【図4】映像搬送波の周波数と基準周波数とのずれが大
きい場合の局部発振周波数の変化と映像出力との関係を
示すタイミングチャートである。
【図5】映像搬送波の周波数と基準周波数とのずれが小
さい場合の局部発振周波数の変化を示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
10…テレビジョン 20…チューナ 30…マイコン 40…リモコン 50…1チップIC 60…映像出力回路 70…CRT

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の受信チャンネルに対して割り当て
    られた周波数を指示するチャンネル指示手段と、 上記チャンネル指示手段にて指示された周波数に対応す
    る局部発振信号と高周波受信信号とを混合して中間周波
    信号を出力するとともに同中間周波信号の周波数と所定
    の基準周波数との誤差を検出するチューナ手段と、 上記誤差に基づいて上記チューナ手段の局部発振信号の
    周波数を変化させて上記中間周波信号の周波数と基準周
    波数とを一致するように引き込み動作させるにあたり、
    上記誤差が大きいときには早期に引き込み動作させると
    ともに、上記誤差が小さいときにはゆっくりと引き込み
    動作させる引き込み制御手段とを具備することを特徴と
    する受信装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の受信装置におい
    て、上記チューナ手段は、上記誤差の程度に応じたAF
    T電圧を発生し、 上記引き込み制御手段は、上記AFT電圧に基づいて引
    き込み動作させることを特徴とする受信装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の受信装置において、上記引き込み制御手段は、
    上記誤差が小さいときには所定の待機期間を経てから引
    き込み動作を開始することを特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の受信装置において、上記引き込み制御手段は、所定
    ステップ幅の周波数単位に上記局部発振信号の周波数を
    略連続に変化させて引き込み動作させるにあたり、上記
    誤差が小さいときには同ステップ幅を小さくすることを
    特徴とする受信装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の受信装置において、上記引き込み制御手段は、所定
    ステップ幅の周波数単位に上記局部発振信号の周波数を
    略連続に変化させて引き込み動作させるにあたり、上記
    誤差が小さいときには単位ステップあたりの所要時間を
    大きくすることを特徴とする受信装置。
  6. 【請求項6】 所望の受信チャンネルに対して割り当て
    られた周波数を指示するチャンネル指示手段と、 上記チャンネル指示手段にて指示された周波数に対応す
    る局部発振信号と高周波受信信号とを混合して中間周波
    信号を出力するとともに同中間周波信号の周波数と所定
    の基準周波数との誤差を検出するチューナ手段と、 上記チューナ手段から出力される中間周波信号を中間周
    波増幅するとともに、映像検波して映像出力する映像出
    力手段と、 上記誤差に基づいて上記チューナ手段の局部発振信号の
    周波数を変化させて上記中間周波信号の周波数と基準周
    波数とを一致するように引き込み動作させるにあたり、
    上記誤差が大きいときには早期に引き込み動作させると
    ともに、上記誤差が小さいときにはゆっくりと引き込み
    動作させる引き込み制御手段と、 上記引き込み制御手段が早期に引き込み動作させるとき
    に上記映像出力手段にて映像出力させないようにする映
    像出力制御手段とを具備することを特徴とするチューナ
    付き映像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101509248B1 (ko) 2008-09-09 2015-04-14 엘지전자 주식회사 영상표시기기에서 주파수 보정 장치 및 방법

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