JP3053604U - アナログマルチメータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄暗い環境下においても、指示板の目盛りを
はっきりと読みとれる指示部を備えたアナログマルチメ
ータを提供すること。 【解決手段】 目盛り１９が付された指示板１６を備え
た指示部２０と、レンジ切換用ダイヤル１０を備えた操
作部２１とを有し、指示板１６の表面上を指針１８が振
れ、その振れた位置の目盛り１９を読んで測定値とする
アナログマルチメータにおいて、指示板１６を光透過部
材で構成してその裏面に目盛り１９を印刷し、該指示板
１６の厚さ面である側面へ光を照射するＬＥＤ１４ａ，
１４ｂを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電圧、電流、抵抗等を測定するアナログマルチメータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３は、従来のアナログマルチメータの外観図である。 このアナログマルチメータを使用する際には、まず、２本のテストリード３， ４のプラグ３ａ，４ａそれぞれ測定器本体２のジャック１１，１２に接続する。 次に、被測定物の測定対象（電圧、電流、抵抗等）に合わせて、レンジ切換用 ダイヤル１０を適切なレンジに切換える。 最後に、テストリード３，４を被測定物に接触させて、指針８が振れた位置の 指示板６の目盛り９を読み取って測定値とする。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記アナログマルチメータでは、薄暗い部屋や現場で測定を行う際には、測定 値を読みとるために別途懐中電灯等を用意して、目盛りが付された指示板を照ら す必要があった。 しかしながら、マルチメータを利用した測定では、通常両手でそれぞれテスト リードを保持しているため、テストリードとともに懐中電灯等を持つことは作業 性の点からかなり問題があった。その上、指示板に上方から光を当てると反射等 によって目盛りが読みにくくなる場合も考えられる。 本考案は、これらの課題を解決するためになされたもので、薄暗い環境下にお いても、指示板の目盛りがはっきりと読みとれる指示部を備えたアナログマルチ メータを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は、目盛りが付された指示板を備えた指示部 と、レンジ切換用ダイヤルを備えた操作部とを有し、前記指示板の表面上を指針 が振れ、その振れた位置の目盛りを読んで測定値とするアナログマルチメータに おいて、前記指示板を光透過部材で構成してその裏面に目盛りを印刷し、前記指 示板の厚さ面である側面へ光を照射する発光体を備える。 また、前記指示板を色付きとしたものである。 また、前記指示板をアクリル板としたものである。 さらに、前記発光体が前記操作部に配置されたスイッチによってＯＮ／ＯＦＦ されるようにしたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の一例を図１及び図２を基に説明する。ここで、図１は本考案に係るア ナログマルチメータの外観図、図２は図１のメータの指示板、ＬＥＤ、指示部カ バー及びプラスチックケースの関係を示す構造図である。

【０００６】 このアナログマルチメータの指示部２０は、目盛り１９が裏面（下面）に印刷 されたアクリル製の指示板１６、指示板１６の表面上を左右に振れる指針１８、 指示板１６及び指針１８を保護する指示部カバー１７、指示板１６の側面（厚み 面）に光を照射するＬＥＤ（図２の１４ａ，１４ｂ）を備えている。 一方、アナログマルチメータの操作部２１は、従来のレンジ切換用ダイヤル１ ０やジャック１１，１２に加えて、ＬＥＤ１４ａ，１４ｂをＯＮ／ＯＦＦするた めのスイッチ１３が設けられる。 そして、これらの指示部２０と操作部２１はプラスチックケース１５で一体に されている。

【０００７】 本考案の特徴は図２に示される。なお、ここでは簡略化のため指針等を省略し た。指示板１６はその表面（上面）１６ａにではなく、その裏面（下面）１６ｂ に目盛り１９が印刷されている。 また、指示板１６の側面１６ｃへ光を照射させるための発光体を任意の数配置 する。通常は、指示部２０と操作部２１との境目において、指示部２０側へ光を 放つように、指示板１６手前の左右に２つのＬＥＤ１４ａ，１４ｂを設ければ充 分であろう。 なお、指示板１６及び図示していない指針は、その表面（上面）側に配した指 示部カバー１７で保護され、さらに、その指示部カバー１７がプラスチックケー ス１５で保持されている。

【０００８】 このアナログマルチメータの上記説明以外の構成及び動作は、一般的な従来の アナログマルチメータと同様である。すなわち、普通の明るさの下では、ＬＥＤ １４ａ，１４ｂをＯＦＦにしたまま、従来と同様にして測定できる。 一方、薄暗い環境条件下では、スイッチ１３を利用してＬＥＤ１４ａ，１４ｂ をＯＮすれば、指示板１６の側面から指示板１６の内部に入った光により、指示 板１６の裏側に印刷された目盛り１９が浮き上がってはっきりと表示される。し たがって、その状態で測定を行えば、別途懐中電灯等を使うことなく、指針１８ が振れて指し示す目盛り１９を容易に読み取ることができる。

【０００９】 指示板１６の素材は、今回のアクリルに限定されることなく、光を通す部材で あれば他のものであってもかまわない。また、指示板１６は、光が照射されたと きに印刷された目盛り１９が読み取り易いような色を有しているのが好ましい。 なお、色なしの指示板１６を利用する場合には、指示板１６の裏面（下面）に色 付きシートを配するか、あるいは目盛り１９の印刷時に指示板１６の裏面に色を 付けるようにするとよい。 その他、ＬＥＤ１４ａ，１４ｂの代わりに他の発光体を利用してもよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、薄暗い環境下での測定においても、発光体からの光を受けた 指示板の目盛りが浮き上がってはっきりと表示されることになり、指針が指し示 す測定値を容易に読みとることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係るアナログマルチメータの外観図
である。

【図２】 図１のメータの指示板、ＬＥＤ、指示部カバ
ー及びプラスチックケースの関係を示す構造図である。

【図３】 従来のアナログマルチメータの外観図であ
る。

【符号の説明】

１０ レンジ切換用ダイヤル １３ スイッチ １４ａ，１４ｂ ＬＥＤ １５ プラスチックケース １６ 指示板 １７ 指示部カバー １８ 指針 １９ 目盛り ２０ 指示部 ２１ 操作部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 目盛りが付された指示板を備えた指示部
   と、レンジ切換用ダイヤルを備えた操作部とを有し、前
   記指示板の表面上を指針が振れ、その振れた位置の目盛
   りを読んで測定値とするアナログマルチメータにおい
   て、 前記指示板を光透過部材で構成してその裏面に目盛りを
   印刷し、 前記指示板の厚さ面である側面へ光を照射する発光体を
   備えたことを特徴とするアナログマルチメータ。
2. 【請求項２】 前記指示板が色付きであることを特徴と
   する請求項１記載のアナログマルチメータ。
3. 【請求項３】 前記指示板がアクリル板であることを特
   徴とする請求項１又は２記載のアナログマルチメータ。
4. 【請求項４】 前記発光体が前記操作部に配置されたス
   イッチによってＯＮ／ＯＦＦされることを特徴とする請
   求項１から３の何れかに記載のアナログマルチメータ。