JP3053573U - シューキーパー及び抗菌具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 靴への装着及び靴からの取り出しが容易で
あり、また、抗菌及び防臭効果を有するシューキーパー
を提供する。 【解決手段】 シューキーパー１０は靴の内部の抗菌及
び消臭のためのテルペン等の揮発性の抗菌消臭剤を含ん
でいる。シューキーパー１０は、一面に凹凸が形成され
た紙製の吸湿性シートで形成されている。また、靴の内
部への挿入及び靴の内部からの取り出しを容易にするた
めの突起１１０が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、揮発剤を含んだシューキーパー及び抗菌具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来からシューキーパーが知られている。従来のシューキーパーは、靴を使用 しない際の型くずれを防止する目的で使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、シューキーパーは靴の内部に長時間装着するものであるから、型くず れを防止するだけでは利用価値が低く、また、シューキーパーを靴に装着し、靴 から取り外す際に、手を靴の内部に深く入れなければならず手間がかかった。さ らに、靴の内部は臭いが充満しやすく、雑菌も繁殖しやすい環境にあった。

【０００４】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、靴への装着及び靴からの取り外 しが容易であり、また、抗菌及び防臭効果を有するシューキーパー及び抗菌具を 提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の第１の観点に係るシューキーパーは、靴の 内部の抗菌と防臭のうち少なくとも一方を行うための揮発性の液体が含まれてい ることを特徴とする。

【０００６】 このシューキーパーによれば、抗菌又は防臭を行うための揮発性の液体が靴の 内部で揮発し自然に靴の内部に広がるので、靴の型くずれを防止しつつ靴の内部 の抗菌又は防臭を行うことが可能である。

【０００７】 前記シューキーパーは吸湿性シートで形成されていることが望ましい。このシ ューキーパーによれば、靴に含まれている水分は吸湿性シートに吸収されるので 、湿気を含んだ靴を履いた際の不快感を防止できる。

【０００８】 前記吸湿性シートは厚紙等で形成されてもよい。

【０００９】 前記吸湿性シートの少なくとも一面には凹凸が形成されていることが望ましい 。このシューキーパーによれば、靴の内部の空気と触れる面積が広くなるため、 靴の内部の水分を吸収し易くなり、防臭効果や、抗菌効果が増大する。

【００１０】 前記吸湿性シートは丸みを帯びた三角形に形成されていることが望ましい。こ のシューキーパーによれば、靴の形状に合わせて装着する事が容易となり、また 、靴の型くずれを防止しやすくなる。

【００１１】 前記シューキーパーは靴の内部への挿入及び靴の内部からの取り出しを容易に するための突起が形成されていることが望ましい。この突起が形成されていれば 、使用者はシューキーパーを靴の内部へ挿入し、靴の内部から取り出す作業は突 起を持って行えばよい。従って、手を靴の内部に深く入れる必要がなく、シュー キーパーの使用を容易にすることが可能である。

【００１２】 上記目的を達成するため、本考案の第２の観点に係るシューキーパーは、テル ペンを含み、靴内部の抗菌及び防臭を行うことを特徴とする。

【００１３】 このシューキーパーによれば、靴に含まれたテルペンが靴の内部で揮発し自然 に靴の内部に広がるので、靴の型くずれを防止しつつ靴の内部の抗菌又は防臭を 行うことが可能である。

【００１４】 上記目的を達成するため、本考案の第３の観点に係る抗菌具は、靴の内部に挿 脱可能であり、抗菌と防臭のうちの少なくとも１つの効果を有する揮発剤を含む ことにより、靴内部に装着された状態で揮発剤が揮発して、靴内の抗菌と防臭の うちの少なくとも１つの効果を得ることを特徴とする。

【００１５】 この抗菌具によれば、靴の内部に挿入することにより、抗菌又は防臭を行うた めの揮発剤が靴の内部で揮発し自然に靴の内部に広がるので、靴の内部の抗菌又 は防臭を行うことが可能である。

【００１６】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面を参照して説明する。

【００１７】 図１（ａ）は本実施の形態に係るシューキーパー１０の全体図、図１（ｂ）は 図１（ａ）のＸ−Ｘ方向からの断面図、図２はシューキーパー１０を靴２０に装 着したときの斜視図である。 シューキーパー１０は、例えば一面が波形状に形成された厚紙から形成されて いる。図１に示すように、シューキーパー１０の足首側の辺の中央には、突起１ １０が形成されている。突起１１０は指に掛かりやすくするために、根本が細く 先端が太い形状に形成されている。シューキーパー１０を形成する厚紙は、抗菌 及び防臭効果を有する揮発性の液体であるテルペンが含浸されている。

【００１８】 シューキーパー１０を靴２０に装着する場合、使用者は突起１１０を持ちシュ ーキーパー１０を靴２０の内部に挿入する。従って、使用者はシューキーパー１ ０を持つ手を靴２０の内部に深く入れることなくシューキーパー１０を靴２０に 装着できる。さらに、シューキーパー１０を靴２０から取り外す場合は、使用者 は、突起１１０が指に掛かりやすい形状に形成されているので、突起１１０に指 を掛けて靴２０の内部から引き出すだけなので、靴２０の内部に深く手を入れる 必要はない。

【００１９】 シューキーパー１０を靴２０に装着している状態では、シューキーパー１０を 形成している厚紙から、抗菌及び防臭効果を有するテルペンが揮発し靴２０の内 部に充満するので、靴２０の内部にはまんべんなく抗菌及び防臭効果が広がる。 従って、靴２０の型くずれを防止しつつ靴２０の内部の抗菌及び防臭を行うこと が可能となる。

【００２０】 また、シューキーパー１０を形成している厚紙は吸湿性が高く、またシューキ ーパー１０の一面は、波形状に形成されているので靴２０の内部の空気と接する 面が広くなっている。従って、靴２０の内部の水分を吸収し易く、靴２０を履い たときの湿気による不快感を取り除くことができる。

【００２１】 次に、図３〜図８を参照して、本実施の形態のシューキーパー１０の変形例を 説明する。なお、図１と同一部分には同一符号を付している。

【００２２】 図３はシューキーパー１０の第１の変形例を示す図である。このシューキーパ ー１０は、突起１１０の中央部分が円形に切り取られている。この突起１１０に よれば、切り取られた円形の部分に指を入れてシューキーパー１０を靴２０の内 部から引き出せばよいので、シューキーパー１０を靴２０の内部から取り出す作 業をさらに容易にすることができる。

【００２３】 また、シューキーパー１０に形成される突起の数と形状は、シューキーパー１ ０の靴２０の内部への挿入と靴２０の内部からの取り出しを容易にすることが可 能であれば、シューキーパー１０を靴２０に装着することによって靴２０が型く ずれを起こす等の弊害を伴わない限り任意である。

【００２４】 上記実施の形態では、シューキーパー１０の靴２０の内部への挿入と靴２０の 内部から取り出す作業を容易にするために、シューキーパー１０に突起１１０を 形成した。しかし、本考案はこれに限らず図４、図５に示すように突起の形成さ れていないものでもかまわず、図６に示すようにつま先側の先端部分を切り落と した形状としてもよい。このような形状によれば、シューキーパー１０に使用す る厚紙の量を少なくしシューキーパー１０のコストを削減できる。

【００２５】 また、図７に示すように突起１１０の形状をシューキーパー１０を靴２０に装着 した際に、靴２０の内部から突出するように形成したものでもかまわない。さら に、図８に示すようにシューキーパー１０自体の形状を、シューキーパー１０を 靴２０に装着した際、シューキーパー１０の足首側の辺が靴２０の内部から突出 するように形成してもよい。このようなシューキーパー１０によれば、シューキ ーパー１０の靴２０への装着または取り外しの際、靴２０の内部に手を入れる必 要がなく、シューキーパー１０に含浸される揮発性の液体の量を増やし、抗菌及 び防臭効果を高めることも可能である。

【００２６】 上記実施の形態では、シューキーパー１０の材質は厚紙であったが、本考案は これに限らない。揮発性の液体を含浸することが可能であり、吸湿性に優れた材 質であれば、他の材質でもでもかまわず、例えば、布製でもかまわない。

【００２７】 上記実施の形態では、シューキーパー１０を形成する厚紙の形状は、シューキ ーパー１０を靴２０に装着した際に、靴２０と接しない側の面を波形状としたが これに限らず、シューキーパー１０の両面を波形状としたものでもかまわない。

【００２８】 上記実施の形態では、抗菌及び防臭効果を有する揮発剤として、テルペンを厚 紙に含ませたが、揮発剤は、抗菌及び防臭効果に限らず、芳香や消臭効果等の効 果を有するものでもかまわない。また、揮発性の液体である必要もなく、吸臭用 多孔質鉱石であるクリストバラライトでもかまわない。

【００２９】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案のシューキーパーによれば、抗菌及び防臭効果 を有する揮発性の液体が靴の内部で揮発して、靴の型くずれを防止しつつ容易に 靴の内部の抗菌及び防臭を行うことが可能である。また、靴に含まれた湿気を除 去し湿気を含んだ靴を履いた際の不快感を防止できる。さらに、突起が形成され ることにより、靴の内部へのシューキーパーの出し入れが容易になる。

【提出日】平成１０年６月２５日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１４

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１４】 上記目的を達成するため、本考案の第３の観点に係る抗菌具は、靴の内部に挿 脱可能な形状のシートから形成され、抗菌と防臭のうちの少なくとも１つの効果 を有する揮発剤を含むことにより、靴内部に装着された状態で揮発剤が揮発して 、靴内の抗菌と防臭のうちの少なくとも１つの効果を得ることを特徴とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本考案の実施の形態に係るシューキー
パーの全体構造を示す平面図である。（ｂ）は図１
（ａ）のＸ−Ｘ方向からの断面図である。

【図２】図１に示すシューキーパーが靴に装着された様
子を示す斜視図である。

【図３】本考案の実施の形態に係るシューキーパーの変
形例を示す平面図である。

【図４】本考案の実施の形態に係るシューキーパーの変
形例を示す平面図である。

【図５】本考案の実施の形態に係るシューキーパーの変
形例を示す平面図である。

【図６】本考案の実施の形態に係るシューキーパーの変
形例を示す平面図である。

【図７】本考案の実施の形態に係るシューキーパーの変
形例を示す平面図である。

【図８】本考案の実施の形態に係るシューキーパーの変
形例を示す平面図である。

【符号の説明】

１０ シューキーパー １１０ 突起 ２０ 靴

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年６月２５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項８

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (13)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】靴の内部の抗菌と防臭のうち少なくとも一
   方を行うための揮発剤を含んでいることを特徴とするシ
   ューキーパー。
2. 【請求項２】吸湿性シートから形成されていることを特
   徴とする請求項１に記載のシューキーパー。
3. 【請求項３】前記吸湿性シートは厚紙から形成されてい
   ることを特徴とする請求項２に記載のシューキーパー。
4. 【請求項４】前記吸湿性シートの少なくとも一面には凹
   凸が形成されていることを特徴とする請求項２又は３に
   記載のシューキーパー。
5. 【請求項５】前記吸湿性シートは丸みを帯びた三角形に
   形成されていることを特徴とする請求項２、３又は４に
   記載のシューキーパー。
6. 【請求項６】靴の内部への挿入及び靴の内部からの取り
   出しを容易にするための突起が形成されていることを特
   徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載のシュー
   キーパー。
7. 【請求項７】テルペンを含み、靴内部の抗菌及び防臭を
   行うことを特徴とするシューキーパー。
8. 【請求項８】靴の内部に挿脱可能であり、抗菌と防臭と
   の少なくとも一方を行う揮発剤を含み、前記靴内部に装
   着された状態で前記揮発剤が揮発して前記靴内の抗菌と
   防臭のうちの少なくとも１つの効果を得ることを特徴と
   する靴の抗菌具。
9. 【請求項９】吸湿性シートから形成されていることを特
   徴とする請求項８に記載の抗菌具。
10. 【請求項１０】前記吸湿性シートの少なくとも一面には
    表面積を大きくするための凹凸が形成されていることを
    特徴とする請求項９に記載の抗菌具。
11. 【請求項１１】前記吸湿性シートは丸みを帯びた三角形
    に形成されていることを特徴とする請求項９又は１０に
    記載の抗菌具。
12. 【請求項１２】靴の内部への挿入及び靴の内部からの取
    り出しを容易にするための突起を備えていることを特徴
    とする請求項８乃至１１のいずれか１項に記載の抗菌
    具。
13. 【請求項１３】前記揮発剤はテルペンを含むことをこと
    を特徴とする請求項８乃至１２のいずれか１項に記載の
    抗菌具。