JP3053550U - 台紙へのシート保持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで低価格に実現できる台紙へのシ
ート保持構造を提供する。 【解決手段】 台紙１の表面に複数枚のパッチシート２
ａを貼着保持するとともに、台紙１の裏面にも複数枚の
パッチシート２ｂを貼着保持する。同じ大きさの台紙で
あれば、従来の倍のパッチシートを保持できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、パッチ、見出し片等のシートを複数枚台紙に貼着する場合の台紙 へのシート保持構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、パンチ穴を補強するためのパッチやファイルの見出しに使用される見 出し片のシートは、複数枚が台紙に貼着保持して市販されている。図２は、パッ チの場合を示し、台紙１の片面に複数枚のパッチシート２が貼着保持されている 。パッチシート２の貼着部が粘着性を有し、台紙１には剥離自在になされ、パッ チシート２の使用時に台紙１から剥がして、ファイル紙のパンチ穴に補強用に貼 着する。図３は見出し片の場合を示し、やはり台紙１１の片面に複数枚の見出し 片シート１２が貼着保持されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の台紙へのパッチ、見出し片のシート保持構造では、台紙片面に のみシートを保持するものなので、複数枚の台紙をセットにして袋に入れ、商品 とする場合、例えば１台紙に３０枚のシートを貼着しているもので、３００枚の シートを１商品として袋に入れるとなると、１０枚の台紙分を入れなければなら ず、台紙の厚さでかなりのかさとなる上、１台紙当たりのシート保持枚数が少な く、台紙のコスト高を招くという問題がある。

【０００４】 この考案は上記問題点に着目してなされたものであって、全体をコンパクトに するとともに、従来よりも低価格で実現し得る台紙へのシート保持構造を提供す ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の台紙へのシート保持構造は、少なくとも片面が粘着性を有するシー トの複数枚を台紙に保持する台紙へのシート保持構造であって、台紙の表裏両面 にシートを剥離自在に貼着している。 この台紙へのシート保持構造によれば、台紙の表裏両面にシートを貼着保持す るものであるから、同じ大きさの台紙であれば、従来の倍のシートを台紙に保持 できるし、従来と同枚数のシートを保持するのに１／２の台紙で十分となる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、実施の形態により、この考案をさらに詳細に説明する。シートの一例と してパッチの場合について説明する。この実施形態構造は、外観斜視図として見 る場合、図１に示すように、台紙１の表面に複数枚のパッチ２が貼着されており 、従来のものとこの点で変わりはない。しかし、この実施形態構造の特徴は、図 ４の断面図に示すように、台紙１の表面にパッチ２ａを設けるのみならず、台紙 １の裏面にもパッチ２ｂを貼着保持したことである（従来は図３に示すように、 台紙１の片面にのみパッチ２が貼着されている）。台紙１の表面のパッチ２ａと 裏面のパッチ２ｂは、それぞれの穴４ａ、４ｂと、台紙１の穴３の位置が一致し 、貼着保持状態で貫通穴が維持される位置に保持されている。もちろん、表裏両 面ともパッチ２ａ、２ｂは台紙１から貼着、剥離自在に構成されている。つまり 、台紙１は表面だけでなく、裏面もパッチ２ａ、２ｂの粘着面で保持貼着でき、 かつ自由に剥がせるような面構造となっている。

【０００７】 ところで、図４に示すパッチの場合、パッチ２ａ、２ｂの貫通穴４ａ、４ｂを 打抜く際に、台紙１も打抜き、貫通穴３を形成しているが、完成品としてパッチ シート付の台紙を巻取る態様とする場合に、図５に示すように、表面のパッチシ ート２ａと裏面のパッチシート２ｂが互いに位置ずれし、貫通穴３を介して表裏 のパッチシート２ａ、２ｂが互いに接着するおそれがないではない。

【０００８】 このようなおそれを回避するために、別実施形態として、図６に示すように、 台紙１には貫通穴を設けないで、表裏にパッチシート２ａ、２ｂを貼着保持する ようにしてもよい。このようなパッチシートの製作は、先ず台紙１の表裏に貼着 シートを貼着した部材を用意し、次に表裏からパッチの形状に表裏の貼着シート をハーフカットし、パッチシートを残し、粘着シートを除去し、その後に中心の 丸円のカス等はバキュームで吸引することにより処理すればよい。

【０００９】 この実施形態のものでは、表裏のパッチシートが多少位置ずれしても台紙１に 貫通穴を形成していないため、パッチシート同志の貼り付きを回避できる。 なお、図４、図６はシートとしてパッチを想定して説明したが、この考案はパ ッチに限ることなく、見出し片、その他の少なくとも片面に粘着面を持つシート を台紙に複数枚、保持する場合に適用できる。

【００１０】

【考案の効果】

この考案によれば、台紙の片面のみならず、他の面、つまりシートを保持する ものであるから、１枚の台紙に対して従来の倍のシートを保持することができ、 したがって、所定枚数のシートを商品とする場合、台紙の枚数が少なくなり、よ りコンパクトな商品とすることができる。また、台紙数を少なくできる分、全体 として価格を下げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パッチシート付台紙を示す外観斜視図である。

【図２】見出し片シート付台紙を示す平面図である。

【図３】従来のパッチシート付台紙を示す拡大断面図で
ある。

【図４】この考案の一実施形態パッチシート付台紙を示
す拡大断面図である。

【図５】図４のパッチシート付台紙で、表裏のパッチシ
ートが位置ずれした場合を示す拡大断面図である。

【図６】この考案の他の実施形態パッチシート付台紙を
示す拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 台紙 ２ａ、２ｂ パッチ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも片面が粘着性を有するシートの
   複数枚を台紙に保持する台紙へのシート保持構造であっ
   て、 台紙の表裏両面にシートを剥離自在に貼着してなる台紙
   へのシート保持構造。
2. 【請求項２】前記シートはパッチである請求項１記載の
   台紙へのシート保持構造。
3. 【請求項３】前記シートは見出し片である請求項１記載
   の台紙へのシート保持構造。