JP3053472U - 超砥粒研削砥石 - Google Patents

超砥粒研削砥石

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JP3053472U
JP3053472U JP1998002725U JP272598U JP3053472U JP 3053472 U JP3053472 U JP 3053472U JP 1998002725 U JP1998002725 U JP 1998002725U JP 272598 U JP272598 U JP 272598U JP 3053472 U JP3053472 U JP 3053472U
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base metal
grinding wheel
superabrasive
grinding
valley
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JP1998002725U
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豊 馬場
秀夫 吉沢
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Tokyo Diamond Tools Mfg Co Ltd
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Tokyo Diamond Tools Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】砥石台金の角度を変えることにより、被研削物
と砥石作業面の接触面積を選択的に設定することが可能
であり、砥石作業面の単位面積当たりの研削屑の排出量
をコントロールすることができる超砥粒研削砥石を提供
することにある。 【解決手段】カップ型台金2の表面5の外周縁5bと内
周縁5cとを両周縁5b、5cにはさまれた台金表面5
に対し所定の角度をもった傾斜面とし、この傾斜面と前
記表面5とを凸アールで結んで台金2の研削作用面7を
形成するとともに、この研削作用面7に谷部8aにアー
ルを付けた複数条のねじ状溝8とこれらねじ状溝8間の
山部8bに前記谷部8aと交差する交差溝9を設け、前
記研削作用面7に超砥粒11を固着したことを特徴とす
る超砥粒研削砥石である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、砥石台金の表面に超砥粒を電気メッキ又は無電解メッキにより固 着し、例えばブレ−キライニング、カ−ボン、FRP、熱硬化性樹脂などの重研 削加工に使用する超砥粒研削砥石に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブレ−キライニング、カ−ボン、FRP、熱硬化性樹脂などの重研削加 工に用いられる超砥粒研削砥石としては、台金表面にべたに超砥粒を電着したも ののほか、例えば実願昭56−101941号(実開昭58−8568号)や実 願昭58−83878号(実公平2−17811号)のものが知られている。
【0003】 前記実願昭56−101941号の研削砥石は、砥石台金表面に綾目状のロ− レット目の溝を刻設し、このロ−レット目の溝に囲まれた台金表面に粒度の比較 的大きい超砥粒を電着して砥石作業面を構成したものである。また、前記実願昭 58−83878号の研削砥石は、台金表面に、回転方向に略平行に、切り込み 幅及び切込み深さの大きいねじ状溝又は複数個の近接する等間隔の溝を刻設して 谷部を形成し、この溝間の台金表面を山部とし、山部上に間隔をおいて谷部に交 叉する切り込み深さの浅い交叉溝を刻設し、その交叉溝を隔てて山部上に粒度の 大きい超砥粒の粒子を単個配置し、台金表面に均一に超砥粒が分布する如くに固 着して砥石作業面を構成したものである。
【0004】 前記実願昭58−83878号の超砥粒研削砥石は、使用される超砥粒の粒度 はUSメッシュサイズ#30/40〜#50/60で、カップ型研削砥石の台金 表面の山部の幅は砥粒粒径に略等しく、砥石台金表面の谷部幅と山部の交叉溝方 向相互の間隔は砥粒粒径の2〜5倍で、谷部の切り込み深さが砥粒粒径の1.5 〜3倍で、谷部の底に0.1〜0.2Rを刻設して台金の研削作用面が構成され ている。 また、ストレ−ト型研削砥石の場合は、カップ型研削砥石と同様に、回転方向 に切り込み幅及び切り込み深さの大きい単列のねじ状溝と交叉溝を台金表面に刻 設し、交叉溝を隔てて山部上に超砥粒を単個配置し固着した超砥粒研削砥石が使 用されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、最近のブレ−キライニング素材は、アスベスト系及びセミメタル系 からノンアスベスト系に変わってきている。ところが、従来の研削砥石では砥石 作業面全体が同じ平面構成、つまり角度のないフラットな形態であり、超砥粒が 同心円上に分布していることから、研削時発生する研削屑は同心円上に集中して 飛散し、目詰まりが発生し易く、さらに長時間の研削を継続すると超砥粒が平滑 に摩耗して、切れ味が悪くなり、動力負荷電流値も上昇して、砥石寿命が短いと いう問題がある。
【0006】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 研削加工時に発生する研削屑の排出効果と目詰まりを改善し、さらに超砥粒の自 生発刃効果を促がして、切れ味がよく、寿命が長く、負荷電流値の低い超砥粒研 削砥石を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、前記目的を達成するために、カップ型台金の表面の外周縁と内周 縁とを、両周縁にはさまれた表面からなる上面に対し所定の角度をもった傾斜面 とし、この傾斜面と上記上面とを凸ア−ルで結ぶとともに、前記傾斜面を含む台 金表面に、谷部にア−ルを付けた複数条のねじ状溝を設け、かつこれらねじ状溝 間の台金表面からなる山部に前記谷部と交差する交差溝を設けて台金の研削作用 面を構成し、この研削作用面に超砥粒を固着したことを特徴とする超砥粒研削砥 石を提供するものである。
【0008】 また、この考案は、ストレ−ト型台金の表面に谷部にア−ルを付けた複数条の ねじ状溝を設けるとともに、これらねじ状溝間の台金表面からなる山部に谷部と 交差する交差溝を設けて台金の研削作用面を構成し、この研削作用面に超砥粒を 固着したことを特徴とする超砥粒研削砥石を提供するものである。
【0009】 この考案の研削砥石で用いられる超砥粒の粒度は、USメッシュサイズ#30 /40〜#60/80とし、台金の前記研削作用面の谷部と山部の幅は砥粒粒径 の5〜15倍の大きさとするのが適当である。 そして、台金の研削作用面を前記のとおり構成する際には、カップ型台金の端 面と外周振れ測定面を同時に加工するのが望ましい。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1〜図4は第1の実施形態のカップ型超砥粒研削砥石を示すものである。図 1に示すように、研削砥石1の台金2は金属材料からなっていてカップ状を呈し 、その中心部に工作機械や電動工具に装着するための軸孔3が穿設されている。 そして、砥石台金2の表面5の外周縁5bと内周縁5cとは、両周縁5b、5c にはさまれた表面5からなる上面5aに対し2〜20°の角度θの傾斜面に形成 されており、この傾斜面と上面5aとが交わる部分つまり交差部は曲率半径が2 〜10mmの凸ア−ル6に形成されている。
【0011】 前記傾斜面を含む台金表面5には複数条、例えば2〜4条のねじ状溝8が刻設 されており、これらねじ状溝8の谷部8aの底部は曲率半径0.5〜1.0mm のア−ルが形成されている。また、前記ねじ状溝8間の台金表面5からなる山部 8bには谷部8aと交差するV字状の交差溝9が刻設されている。したがって、 台金2の研削作用面7は、前記角度θを有するとともに、ねじ状溝8と交差溝9 によって囲まれた多数の四角錐台10が形成された形態になっている。
【0012】 前記ねじ状溝8は研削砥石1の回転方向を確認して研削屑が研削砥石1の外周 側に飛散するような方向に刻設されており、また台金2の研削作用面7を前記の 如く構成する際、端面と外周振れ測定面B部も同時加工されている。そして、台 金2の研削作用面7にダイヤモンド又はCBN砥粒等の超砥粒11を電気メッキ 又は無電解メッキによって固着し、カップ型超砥粒研削砥石1が構成されている 。超砥粒11の粒度は、USメッシュサイズ#30/40〜#60/80、台金 2の研削作用面7の谷部8aと山部8bの幅は砥粒粒径の5〜15倍の大きさを 有している。
【0013】 図5及び図6は第2の実施形態のストレート型超砥粒研削砥石を示すもので、 砥石台金12の表面13には第1の実施形態と同様に、回転方向に複数条、例え ば2〜4条のねじ状溝14が刻設されている。これらねじ状溝14の谷部の底部 は曲率半径0.5〜1.0mmのアールが形成されている。そして、ねじ状溝1 4間の台金表面13からなる山部には谷部と交差するV字状の交差溝15が刻設 されており、したがって、台金12の研削作用面17にはねじ状溝14と交差溝 15によって囲まれた多数の四角錐台16が形成されている。前記ねじ状溝14 は、超砥粒研削砥石の回転方向を確認して被研削物が加工テーブルに押し付けら れる方向に加工してある。
【0014】 台金12の研削作用面17にはダイヤモンド又はCBN砥粒等の超砥粒18が 電気メッキ又は無電解メッキによって固着され、ストレート型超砥粒研削砥石が 構成されている。この超砥粒18の粒度は、USメッシュサイズ#30/40〜 #60/80で、台金12の研削作用面17の谷部と山部の幅は砥粒粒径の5〜 15倍の大きさを有している。
【0015】 この考案の超砥粒研削砥石と従来の超砥粒研削砥石とを比較するため、下記加 工条件で研削実験を行った。その結果を表1に示す。 「加工条件」 超砥粒研削砥石寸法: 200φ−23W 粒度: #30/40 砥石回転数: 5,000rpm 切り込み量: 0.7mm 送り速度: 60mm/Sec 被削材: ノンアスベスト系ディスクパット(A号機とB号機では、異なった デイスクパット材質を使用) 無負荷電流値: 3.7アンペア(表1の負荷電流値は使用開始直後の数値を 示している)
【0016】
【表1】
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、従来の台金の表面全体に超砥粒をべ たに固着したものや、台金表面にローレット目の溝を刻設して溝間の台金表面に 超砥粒を固着した研削砥石(実願昭56−101941号)、あるいは回転方向 に一つのねじ状溝又は略平行な複数列の溝と交叉溝を刻設し、溝と交叉溝間の台 金表面に超砥粒を固着した超砥粒研削砥石(実願昭58−8387号)のように 、台金の研削作用面が同じ平面構成、つまり角度のないフラットな構成になって いるものと比べて、この考案のカップ型超砥粒研削砥石は砥石台金の角度を変え ることにより、被研削物と砥石作業面の接触面積を選択的に設定することが可能 であり、砥石作業面の単位面積当たりの研削屑の排出量をコントロールすること ができる。 また、長時間研削すると、従来の超砥粒研削砥石の超砥粒は平滑に摩耗し切れ 味が低下するのに対して、この考案の超砥粒研削砥石では、超砥粒に与える研削 抵抗の増減を調整することによって、超砥粒の微小破砕による自生発刃が促され 、極微小の平滑摩耗が確認できる程度にまで改善される。 また、この考案では、従来の平行溝又は一つのねじ状溝と異り、複数条のねじ 状溝としたので、台金表面の四角錐台の数が回転方向に対して増え、砥石の研削 作用点及び研削時に発生する切り粉は研削砥石の上面全体に飛散して、目詰まり のない良好な超砥粒研削砥石が得られる。 さらに、この考案の研削砥石によれば、研削音及び動力負荷電流値も低くなり 、砥石の寿命が従来のものに比して5〜10倍以上に延びるなど、優れた効果が 得られる。また、超砥粒研削砥石を取り付ける際、端面と外周振れ測定面Bにダ イヤルケージを当て、取付け時の触れ量を30マイクロメータ以下に調整するこ とによって、砥石寿命と加工面粗さを安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施形態のカップ型超砥粒研
削砥石の平面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図及び一部拡大して
示す断面図。
【図3】同実施形態の台金の研削作用面の斜視図。
【図4】同実施形態の砥石作業面の縦断側面図。
【図5】この考案の第2の実施形態のストレート型超砥
粒研削砥石の一部断面した正面図。
【図6】同実施形態の側面図。
【符号の説明】
1 超砥粒研削砥石 2 台金 5 台金表面 5b 外周縁 5c 内周縁 7 台金の研削作用面 8 ねじ状溝 9 交差溝 11 超砥粒 整理番号 9852019

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップ型超砥粒研削砥石の台金の表面の
    外周縁と内周縁とを該表面に対し所定の角度を有する傾
    斜面とし、この傾斜面と前記表面とを凸ア−ルで結ぶと
    ともに、前記傾斜面を含む前記表面に谷部にア−ルを付
    けた複数条のねじ状溝を設け、かつ、これらねじ状溝間
    の台金表面からなる山部に前記谷部と交差する交差溝を
    設けて台金の研削作用面を構成し、この研削作用面に超
    砥粒を固着したことを特徴とする超砥粒研削砥石。
  2. 【請求項2】 ストレ−ト型超砥粒研削砥石の台金の表
    面に、谷部にア−ルを付けた複数条のねじ状溝を設ける
    とともに、これらねじ状溝間の台金表面からなる山部に
    前記谷部と交差する交差溝を設けて台金の研削作用面を
    構成し、この研削作用面に超砥粒を固着したことを特徴
    とする超砥粒研削砥石。
  3. 【請求項3】 超砥粒の粒度はUSメッシュサイズ#3
    0/40〜#60/80、台金の研削作用面の谷部と山
    部の幅は砥粒粒径の5〜15倍の大きさであることを特
    徴とする請求項1又は2記載の超砥粒研削砥石。
  4. 【請求項4】 台金の端面と外周振れ測定面を同時加工
    したことを特徴とする請求項1記載の超砥粒研削砥石。
JP1998002725U 1998-04-23 1998-04-23 超砥粒研削砥石 Expired - Lifetime JP3053472U (ja)

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