JP3053409U - 車椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 足が不自由ながらも使える障害者にとって足
乗板が邪魔になることなく車椅子本体のみを支障なく使
用できるようにする。そのために補助フレームをワンタ
ッチで着脱できるようにする。 【解決手段】 足乗板１４が支持される補助フレーム１
１に横断面コ字状の鞘状基部１８を形成し、該鞘状基部
を車椅子本体１の前部に主フレーム２の座シート４部両
側から垂下状に設けられた角パイプ軸６に合着させ該角
パイプ軸に開設された取付孔２０に取付ピン２１を貫挿
することにより該補助フレームを車椅子本体に着脱自在
に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、使用者の歩行障害の状況に合わせて使い方を調節し得るようにした 車椅子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に車椅子は、全体が金属パイプを折り曲げ加工したフレームによって構成 され、足乗板は従来では該フレームの前下方延長部に折り畳み時に回転し得るよ うに設けられたものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところがこのようにフレームが座シート部の前下方に延長されそこに足乗板が 設けられていると、足がさほど不自由でない使用者でも常に足乗板の上に足を乗 せていなければならなかったので、移動のために自らの足を全く使用できなくす る欠点があった。

【０００４】 またこのように従来の車椅子では、足乗板やその支持のためのフレームの一部 を本来取り外せるように構成していなかったために、無理に取り外しても端部が 容易に処理できないおそれがある。 そこで本発明は上記欠点を解消し車椅子の使い勝手を向上しようとするもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのために本考案の車椅子は、下端に自在輪が設けられた角パイプ軸を車椅子 本体の前部に主フレームの座シート部両側から垂下状に設けるとともに、足乗板 が支持される補助フレームに前記角パイプ軸を前面より囲い得る横断面コ字状の 鞘状基部を形成し、該鞘状基部を該角パイプ軸に合着させるとともに該角パイプ 軸に開設された取付孔に取付ピンを貫挿することにより該補助フレームを車椅子 本体に着脱自在に取り付けたことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

次に本考案の実施の形態を図面に従い説明する。図１に本考案に係る車椅子を 斜視図にて示し、図２にその車椅子本体１から補助フレーム１１を離脱した分解 斜視図を示す。車椅子本体１は、金属製の角パイプ軸からなる一対の主フレーム ２を開閉自在なるＸ脚によって連結することにより折り畳み自在に構成され、該 各主フレームに大車輪３を回転自在に軸支し、該主フレーム間に座シート４，背 もたれシート５を張設し、該主フレームの角パイプ軸６を該車椅子本体１の前部 に座シート４部両側から垂下状に設け、該各角パイプ軸６の下端に自在輪７を設 けてなる。８は該車椅子本体１の後方部に起立状に設けられたハンドルである。 また、９は大車輪３の車輪カバー、１０は該車輪カバー９上に設けられた肘掛け である。

【０００７】 一方、補助フレーム１１は、一対のプラスチック製の略三角形状の枠体１２の 一辺に金属パイプをＬ形に形成してなる支持片１３をそれぞれ垂下状に固着して なり、プラスチック製の足乗板１４の一端１５を一方の支持片１３の水平張出部 １６に回転自在に取り付け、他端１７を他方の支持片１３の水平張出部１６上に 掛け止められるようにしたもので、該各枠体１２の縦辺に前記角パイプ軸６を前 面より囲い得る横断面コ字状の鞘状基部１８が形成されている。なお２７は補助 フレーム間に張設された足部シートである。

【０００８】 図３，図４に示すように、１９は角パイプ軸６に開設された取付孔、２０は鞘 状基部１８に開設された取付孔で、該鞘状基部１８を該角パイプ軸６に合着させ 該取付孔１９，２０に取付ピン２１を貫挿することにより該各補助フレーム１１ を車椅子本体１に着脱自在に取り付けている。該取付ピン２１は抜け止めのため に一端に頭部２２が形成され他端に支軸２４を支点とし半径方向に傾倒し得る傾 倒片２５を設けてなり、該傾倒片２５を真っ直ぐにして取付孔１９，２０に貫挿 した後、該傾倒片２５を倒すことにより抜け止めとなり得る。なお２６は座金で ある。このため該取付ピン２１を抜き挿しすることで該補助フレーム１１を車椅 子本体１に対しワンタッチで着脱し得る。なおこのように取付時に該補助フレー ム１１はその鞘状基部１８が角パイプ軸６に合着していることによって安定し、 １本の取付ピンだけでガタつくことなく取り付けることができる。

【０００９】

【考案の効果】

このように本考案の車椅子は、足乗板が支持される補助フレームに横断面コ字 状の鞘状基部を形成し、該鞘状基部を車椅子本体の前部に主フレームの座シート 部両側から垂下状に設けられた角パイプ軸に合着させ該角パイプ軸に開設された 取付孔に取付ピンを貫挿することにより該補助フレームを車椅子本体に着脱自在 に取り付けたので、該取付ピンの抜き挿しによって補助フレームをワンタッチで 確実に取り付け取り外しできる。そして補助フレームを取り外した状態では角パ イプ軸に取付孔が開設されているだけであって突起物がないので、足が不自由な がらも使える障害者にとって車椅子本体のみを支障なく使用できるようにする有 益な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る車椅子の実施の形態を示した斜視
図。

【図２】図１の車椅子の分解斜視図。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図。

【符号の説明】

１ 車椅子本体 ２ 主フレーム ３ 大車輪 ４ 座シート ６ 角パイプ軸 ７ 自在輪 １１ 補助フレーム １４ 足乗板 １８ 鞘状基部 １９ 取付孔 ２０ 取付孔 ２１ 取付ピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下端に自在輪が設けられた角パイプ軸を
   車椅子本体の前部に主フレームの座シート部両側から垂
   下状に設けるとともに、足乗板が支持される補助フレー
   ムに前記角パイプ軸を前面より囲い得る横断面コ字状の
   鞘状基部を形成し、該鞘状基部を該角パイプ軸に合着さ
   せるとともに該角パイプ軸に開設された取付孔に取付ピ
   ンを貫挿することにより該補助フレームを車椅子本体に
   着脱自在に取り付けたことを特徴とする車椅子。