JP3053384U - 美容鋏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は美容鋏に関し、多数本の美容鋏を堅
固に重ね組合せできるようにして、美容師が層付きカッ
トを行うときの操作性の向上を実現することを課題とす
る。 【解決手段】 美容鋏１０は、２つの手持ち部１２，１
４に、片側の面に、嵌付溝１２２，１４２が凹設してあ
り、反対側の面のうち、嵌付溝１２２，１４２の根部に
対応する部位に嵌付栓１６が形成してある。嵌付栓１６
は先端に嵌付縁１６４を有する。美容鋏１０の嵌付栓１
６を別の美容鋏１０の相対する手持ち部１２，１４の嵌
付溝１２２，１４２に開口１２３，１４３より入れ、嵌
付溝１２２，１４２に沿って根部まで移動させることに
よって、２つの美容鋏１０は、対応する手持ち部１２，
１４同士が結合して、互いに重なり合う。これによって
美容師が層付きカットを行う場合、各美容鋏間は斜めに
なりまたは間隔距離の変化等が起こることなく、美容鋏
の操作の便利性及び堅固性が向上し、作業はより簡単便
利になることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は美容鋏の改善構造に係り、特に数本の美容鋏を堅固に組合せることが でき、かつ互いに斜めにならない美容鋏の構造に関する。 本考案の主な目的は美容鋏が斜めにならない、または間隔に変化が起こらない 、かつ美容師はすべての美容鋏を指で掴まなくてもその開閉を同時に制御するこ とができる美容鋏の構造改善を提供するものである。

【０００２】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、美容鋏の２本の手持ち部の片側に嵌付溝を有し、該２本の 手持ち部の反対側に嵌付栓が凸設してあり、各手持ち部の該嵌付栓が別の美容鋏 の各手持ち部の上記嵌付溝と嵌合して、各手持ち部同士が連結されて複数の美容 鋏が重なって連結される構成としたものである。

【０００３】 請求項２の考案は、請求項１記載の美容鋏において、上記手持ち部の嵌付溝は 、垂直に手持ち部を貫通していず、且つ、２本の手持ち部の嵌付溝は手持ち部の 縦方向に沿って延伸して互いに平行し、２つの嵌付溝の一端には手持ち部の周縁 に位置して開口が形成されている構成としたものである。 請求項３の考案は、請求項１又は請求項２記載の美容鋏において、上記手持ち 部には、その側縁よりそれぞれ手持ち部を横方向に貫通しており、且つ、上記嵌 付溝と垂直に連通する割溝が形成してある構成としたものである。

【０００４】 請求項４の考案は、請求項１記載の美容鋏において、上記手持ち部の嵌付溝は 、一端には手持ち部の周縁に位置して開口が形成されており、且つ他端に根部を 有し、上記手持ち部の嵌付栓は、該嵌付溝の根部に対応する位置に配置してある 構成としたものである。 請求項５の考案は、請求項１又は請求項５記載の美容鋏において、上記手持ち 部の嵌付栓は、凸設してあり、外径が上記嵌付溝の幅と同じである凸柱と、該凸 柱の自由端縁の、径が該凸柱の外径よりも大きな嵌付縁とよりなる構成としたも のである。

【０００５】 請求項６の考案は、請求項１又は請求項２記載の美容鋏において、上記手持ち 部の側縁には、幅がそれぞれ嵌付栓の嵌付縁の外径と同じである溝が形成してあ る構成としたものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１及び図３は本考案の一実施例になる美容鋏１０を示す。美容鋏１０は、主 として互いに枢設されてある刃部が設けられ、その両刃部の一端には使用者の指 が差し込まれる手持ち部１２，１４が形成してある。使用者は、２つの手持ち部 １２，１４に指を通し、刃部の開閉を制御することによって髪をカットする。美 容鋏１０の２つの手持ち部１２，１４には、それぞれ嵌付溝１２２，１４２が凹 設してある。２つの嵌付溝１２２，１４２は手持ち部１２，１４を垂直に貫通し なくてもよい。嵌付溝１２２，１４２は手持ち部１２，１４の縦方向に沿って凹 設されて互いに平行しており、各嵌付溝１２２，１４２の一端は、手持ち部１２ ，１４の周縁に位置して開口１２３，１４３が形成されている。また、２つの手 持ち部１２，１４の側縁には、割溝１２４，１４４が形成してある。この割溝１ ２４，１４４は、手持ち部１２，１４を横方向に貫通し、且つ、嵌付溝１２２， １４２と垂直に連通している。

【０００７】 また、図３を併せて示すように、美容鋏１０の２本の手持ち部１２，１４のう ち、嵌付溝１２２，１４２が形成されている面とは反対側の面には嵌付栓１６が 設けてある。嵌付栓１６は、手持ち部１２，１４の嵌付溝１２２，１４２が形成 されている面とは反対側の面であって、嵌付溝１２２，１４２の開口１２３，１ ４３とは反対側である嵌付溝１２２，１４２の根部に対応する位置に形成してあ る。この嵌付栓１６は、凸設してあり、外径Ｄ１が嵌付溝１２２，１４２の幅Ｗ １と同じである凸柱１６２と、凸柱１６２の自由端縁の、径Ｄ２が凸柱１６２の 外径Ｄ２よりも大きな嵌付縁１６４とよりなる。

【０００８】 美容師が数本の美容鋏１０を使って層付きカットまたは髪を薄くするようにカ ットするに際して、数本の美容鋏１０の組み合わせることについて説明する。 図１乃至図３に示すように、美容鋏１０の嵌付栓１６を別の美容鋏１０の相対 する手持ち部１２，１４の嵌付溝１２２，１４２の開口１２３，１４３に入れる 。ここで、嵌付栓１６は、その外径が嵌付溝１２２，１４２の幅と同じである凸 柱１６２と、外径が凸柱１６２よりも大きい嵌付縁１６４が形成されているので 、嵌付栓１６の嵌付縁１６４を嵌付溝１２２，１４２の垂直して連通する横向き の割溝１２４，１４４内に置くことができ、嵌付栓１６の凸柱１６２は嵌付溝１ ２２，１４２の開口１２３，１４３に沿って根部まで移動することができる。こ れによって、２つの美容鋏１０は互いに重ね合うことができる。よって、各美容 鋏１０に設けられている嵌付溝１２２，１４２及び嵌付栓１６によって他の美容 鋏１０と互いに重ね合い、美容師はその重ね合った美容鋏１０を使って層付きカ ットの美容作業を行うことができる。

【０００９】 図４を参照するに、数本の美容鋏１０の嵌付溝１２２，１４２及び嵌付栓１６ を互いに組合せると、各美容鋏１０の手持ち部１２，１４は２本の美容鋏１０間 の嵌付栓１６と嵌付溝１２２，１４２が互いに嵌付けることによって互いの連動 関係が発生し、使用者は指を若干本の美容鋏の手持ち部１２，１４に通すだけで 、すべての美容鋏１０を同時に開閉させ、各美容鋏１０は髪をカットする時は一 致した動作で動くことができ、美容師が美容鋏１０を使用する力を減らすことが でき、かつ美容鋏１０のヘアーカット時同一性や簡単さを向上することができる 。

【００１０】 図５及び図６は、本考案の別の実施例になる美容鋏１０Ａを示す。図５及び図 ６の美容鋏１０Ａは、図１及び図２の美容鋏１０の割溝１２４，１４４に代えて 、溝１２６，１４６を有する。溝１２６，１４６は、手持ち部１２，１４の側縁 に各々嵌付溝１２２，１４２と平行に連通し、かつ嵌付栓１６の嵌付縁１６４の 外径Ｄ２と同じ幅Ｗ２を有する。図６中二点鎖線で示すように、嵌付栓１６の凸 柱１６２が嵌付溝１２２，１４２内に嵌合し、嵌付縁１６４が溝１２６，１４６ 内に嵌合することによって、一つの美容鋏１０Ａに対して、別の美容鋏１０Ａが 組み合わされる。

【００１１】

【考案の効果】

上述の如く、本考案によれば、美容鋏の手持ち部の両側面にそれぞれ嵌付溝と 嵌付栓を設け、違う美容鋏間の嵌付溝と嵌付栓を互いに嵌付け組合せることによ り、多数本の美容鋏を堅固に重ね組合せ、これによって美容師が層付きカットを 行う場合、各美容鋏間は斜めになりまたは間隔距離の変化等が起こることなく、 美容鋏の操作の便利性及び堅固性が向上し、作業はより簡単便利になることがで きる。

【提出日】平成１０年６月１９日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】 請求項４の考案は、請求項１記載の美容鋏において、上記手持ち 部の嵌付溝は、一端には手持ち部の周縁に位置して開口が形成されており、且つ 他端に根部を有し、上記手持ち部の嵌付栓は、該嵌付溝の根部に対応する位置に 配置してある構成としたものである。 請求項５の考案は、請求項１又は請求項４記載の美容鋏において、上記手持ち 部の嵌付栓は、凸設してあり、外径が上記嵌付溝の幅と同じである凸柱と、該凸 柱の自由端縁の、径が該凸柱の外径よりも大きな嵌付縁とよりなる構成としたも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の美容鋏の立体外観図であ
る。

【図２】図１の美容鋏の正面図である。

【図３】多数本の美容鋏を重ね組合せした場合の組合せ
断面図である。

【図４】図１の美容鋏を重ね組合せして操作する場合の
立体図である。

【図５】本考案の別の実施例の美容鋏の立体外観図であ
る。

【図６】図５の美容鋏を重ね組合せするときの状態を示
す正面図である。

【符号の説明】

１０、１０Ａ 美容鋏 １２ 手持ち部 １２２ 嵌付溝 １２３ 開口 １２４ 割溝 １４ 手持ち部 １２６ 溝 １４２ 嵌付溝 １４３ 開口 １４４ 割溝 １４６ 溝 １６ 嵌付栓 １６２ 凸柱 １６４ 嵌付縁

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年６月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項５

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 美容鋏の２本の手持ち部の片側に嵌付溝
   を有し、該２本の手持ち部の反対側に嵌付栓が凸設して
   あり、 各手持ち部の該嵌付栓が別の美容鋏の各手持ち部の上記
   嵌付溝と嵌合して、各手持ち部同士が連結されて複数の
   美容鋏が重なって連結される構成とした美容鋏。
2. 【請求項２】 上記手持ち部の嵌付溝は、垂直に手持ち
   部を貫通していず、且つ、２本の手持ち部の嵌付溝は手
   持ち部の縦方向に沿って延伸して互いに平行し、２つの
   嵌付溝の一端には手持ち部の周縁に位置して開口が形成
   されている構成とした請求項１記載の美容鋏。
3. 【請求項３】 上記手持ち部には、その側縁よりそれぞ
   れ手持ち部を横方向に貫通しており、且つ、上記嵌付溝
   と垂直に連通する割溝が形成してある構成とした請求項
   １又は請求項２記載の美容鋏。
4. 【請求項４】 上記手持ち部の嵌付溝は、一端には手持
   ち部の周縁に位置して開口が形成されており、且つ他端
   に根部を有し、 上記手持ち部の嵌付栓は、該嵌付溝の根部に対応する位
   置に配置してある構成とした請求項１記載の美容鋏。
5. 【請求項５】 上記手持ち部の嵌付栓は、凸設してあ
   り、外径が上記嵌付溝の幅と同じである凸柱と、該凸柱
   の自由端縁の、径が該凸柱の外径よりも大きな嵌付縁と
   よりなる構成とした請求項１又は請求項５記載の美容
   鋏。
6. 【請求項６】 上記手持ち部の側縁には、幅がそれぞれ
   嵌付栓の嵌付縁の外径と同じである溝が形成してある構
   成とした請求項１又は請求項２記載の美容鋏。