JP3053329U - 回転型焼却炉 - Google Patents
回転型焼却炉Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】発熱量の低い水分が100%の水から発熱量の
高いゴムやビニールまで広範囲にわたり、無煙、無臭、
無公害で低コストで乾燥、焼却できる回転型焼却炉の提
供。 【解決手段】円筒状或は円錐筒状の炉体33と、炉体を
回転支持する回転装置40を設け、フレーム41に据え
る。排出側開口部にじゃま板29を、バーナー炉26と
の嵌合部に防炎カバー28を設け、ファン30を接続す
る。二次燃焼室25の下部にバーナー炉26、下部に炉
台兼灰箱31を設け、その中に灰受け台車32を格納す
る。壁面にファン18と接続する自在燃焼エアーノズル
27、点検口及び点検口蓋20を設け、バーナ19を取
付ける。二次燃焼室に煙道22を接続し、又煙道とサイ
クロン13、エジェクター12と煙突11を夫々接続
し、エジェクターとファン16を接続する。炉体33の
投入側内部に推進撹拌羽根34を傾斜をつけて複数個具
備する構成とする。
高いゴムやビニールまで広範囲にわたり、無煙、無臭、
無公害で低コストで乾燥、焼却できる回転型焼却炉の提
供。 【解決手段】円筒状或は円錐筒状の炉体33と、炉体を
回転支持する回転装置40を設け、フレーム41に据え
る。排出側開口部にじゃま板29を、バーナー炉26と
の嵌合部に防炎カバー28を設け、ファン30を接続す
る。二次燃焼室25の下部にバーナー炉26、下部に炉
台兼灰箱31を設け、その中に灰受け台車32を格納す
る。壁面にファン18と接続する自在燃焼エアーノズル
27、点検口及び点検口蓋20を設け、バーナ19を取
付ける。二次燃焼室に煙道22を接続し、又煙道とサイ
クロン13、エジェクター12と煙突11を夫々接続
し、エジェクターとファン16を接続する。炉体33の
投入側内部に推進撹拌羽根34を傾斜をつけて複数個具
備する構成とする。
Description
【0001】
本考案は回転炉に関するもので、汚泥や汚水等を乾燥したり、肥料にしたり、 さらに、汚水や廃油、汚泥、生ゴミ、紙おむつ、医療廃棄物、発熱量の高い廃プ ラ、ゴム等、幅広く焼却するものである。
【0002】
従来より回転炉はロータリーキルンをはじめとしてアスファルトミキサー、乾 燥炉、回転式焼却炉等、多種多様にわたり数多くありますが、
【図6】(イ)( ハ)の如く、負荷が多くなると嵌合部分のすきまより炎や、粉塵、灰、煙や臭い の漏れが多分にあり大きな欠点であった。
【0003】 また、生ゴミや野菜くず、汚泥等を大量に処理しようとして、バーナーのエア ー量を多くしたり、出力を大きくすると、
【図6】(ロ)の如く、バーナー炎が 短くなって広角に広がり、また炉内から発生する、水蒸気、排ガスの圧力に押さ れて、バリアーの様になって、炎は炉の奥まで届かず、二次燃焼室やサイクロン が熱せられるのみで、燃料を多く燃やしても効果が無かった。
【0004】 また、
【図6】(イ)の如く、炉体を円筒にして水平に組み立てて、炉内滞留 量を多くし乾燥効果を上げようとした場合、水平のため処理物の送りが悪く、粘 着性の強い汚泥等を焼却した時に、炉体の壁に粘り着いたり、焦げ付き、炭化等 を起こし、炉内に入り取り除く必要があった。
【0005】 また、回転炉で発熱量の高い化学繊維やビニール、ゴム等を焼却しようとした 場合、
【図6】(ハ)の如く、燃焼用エアーを真っすぐに投入した場合には、燃 焼温度が異常高温となり、煙が大量に発生した。また、発熱量が低い生ゴミや、 汚泥等の場合には炉内温度が下がり効果が全く無かった。
【0006】 また、
【図7】(イ)如く、炉体に投入口のついた回転炉で箱に入ったゴミや 、袋に入ったゴミ、汚泥等を焼却処理しようとした場合、炉体が回転すると同時 に投入口蓋も回転するので、投入1回毎に炉の回転を停止して、投入口蓋を開い て投入するのであるが、ある程度燃焼が終わり、火勢が弱くなって、炉内温度が 下がり、炎や煙の吹き出しがなくなるまで次回の投入ができず能率が悪かった。
【0007】 また、灰の処理に関して、従来は
【図7】(ロ)の如く、スクリューコンベア ー等を利用して外部に搬出したり、
【図7】(ハ)の如く、灰溜まりに落下した のを、スコップ等で掻き出したりしておりましたが、スクリューに石やビン、缶 、金属類、燃え残った木片や針金がからんだり、風が吹いたりすると灰が周囲に 飛び散ったりして危険であり、また、燃焼中に掻き出す際などは、掻き出し作業 が大変であった。
【0008】 また、
【図7】(ニ)の如く、煙道が長いと、煙道の途中に浮力を失った灰等 が堆積し、高い所に上って掻き出す必要があり、危険であった。
【0009】 また、
【図8】(イ)(ロ)の如く、塩化ガス等が発生する場合には、煙道の 途中に中和剤で作った蜂の巣型コアーやレンガ型ブロック等を重ねて、その空間 を通過するときに塩化ガスを中和するものがあるが、化学反応する度に、また、 高熱のため、その空間がつぶれたり、くずれたりして効果が持続せず、また、交 換作業が大変であった。 しかも、設備費や交換中和剤の価格も高価であり、購入したときだけ使用し、 その後は点検も、交換もしていないのが現状である。
【0010】
本考案はその欠点を除いて炎や粉塵、灰、煙、臭いのもれない、しかも助燃材 としての重油やガス等のランニングコストを半減し、付帯作業等を簡略化し、公 害の少ない安全な装置を開発しようとするものである。
【0011】
いまその解決手段を図面に追いながら説明しますが、
【図2】(イ)において 、二次燃焼室25の側を排出側、投入口蓋37の側を投入側、と以降称します。
【0012】
【図2】(ロ)(ハ)(ニ)において炉体33の排出側にじゃま板29を取り 付け、バーナー炉26と該炉体33の嵌合部分に防炎防塵カバー28を設け、エ アーパイプ等を介してファン30と接続する。
【0013】
【図3】(イ)(ロ)の如く、バーナー19を自在バーナー支持具21に取り 付け、該バーナー19のドラフトチューブを炉体33の排出口まで長くする。こ のとき、耐熱材で作ったドラフトチューブ保護管を使用すると、バーナーのドラ フトチューブは錆びず腐らず長持ちする。
【0014】
【図3】(ハ)(ニ)の如く、炉体33に、推進撹拌羽根34を斜めに複数個 取り付ける。
【0015】
【図4】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の如く、バーナー炉26の壁面に、風向を 自在に変えられる、自在燃焼エアーノズル27を取り付け、ファン18と接続す る。
【0016】
【図4】(ホ)の如く、炉体33の投入側の開口部に、整流板35を設け、炉 体33と接触しないように嵌合部に防煙押込装置36を取り付けた投入口37を 固定し、パイプを介してファン39と接続し、投入口蓋38を取り付ける。
【0017】
【図2】(イ)(ロ)の如く、バーナー炉26の下部に、炉台兼灰箱31を設 け、その中に灰受け台車32を格納する。
【0018】
【図5】(イ)の如く、煙道22の下部に、煙道集塵上合23を設け集塵パイ プ24を介して、灰箱等と接続する。
【0019】
【図5】(ホ)(ヘ)(ト)の如く、中和剤(石灰等)を円筒、団子状、ソロ バン玉状に固め、その中を金串等を通し、吊り下げるようにする。
【0020】
【図5】(ロ)(ハ)(ニ)の如く、煙道22の上面に、中和剤
【図5】(ホ )(ヘ)(ト)を吊り下げる穴を設け、該中和剤を吊り下げる。
【0021】
本案は以上のような構造であるから、これを使用するときはバーナー19を乾 燥、又は燃焼に最適な方向に向け、点火し、その後バルブを全開で燃焼させます 。 次にファン16を運転し、エアーパイプ14を介して、エジェクター12にエ アーを送り、排風排煙します。 次に投入側にあるファン38を運転し、投入側の防煙押込装置36にエアーを 送入し投入側嵌合部、及び投入口からの煙の発生を防止します。 同時に排出側にあるファン30を運転し、エアーパイプを介して防炎防塵カバ ー28にエアーを送入し、排出側嵌合部からの炎と粉塵の吹きだしを防止します 。 次に炉体33を回転させ炉内を平均に熱する。十分に熱せられた後、乾燥物、 または燃焼物を投入口蓋38を開き投入口37から投入する。 投入後
【図3】(ハ)(ニ)の如く、斜めに取り付けられた、推進撹拌羽根3 4によって、燃焼物は炉内上方に繰り返し掻き上げられて、上方より落下しバラ バラとなり乾燥しながら排出側へと進み、燃焼を開始します。 同時にバーナー炉26に取り付けられたファン18を運転し、乾燥、又は燃焼 に最適な方向に自在燃焼エアーノズル27を向け、燃焼エアーを送風します。 燃焼後の灰は炉体33の排出側開口部より、灰受け台車32へ落下します。 排ガスはバーナー炉26を通り、二次燃焼室25で完全燃焼し、煙道22へと 進み、浮力を失った重い灰、煤塵等は、煙道集塵上合23に落下し集塵パイプ2 4を介して、灰箱に収納されます。 また、排ガスはサイクロン13を通り、煙突11より排出されます。
【0022】
なお、本考案によって次の如きことができる。 1、ファン16よりエジェクター12に送風し、排風排煙します。バーナー炉2 6と、炉体33の嵌合部分に防炎防塵カバー28を設け、ファン30より送風し 、エアーカーテン効果を利用して嵌合部分からの炎、粉塵、灰、煙の漏れをなく すことができる。 2、バーナー19のドラフトチューブを、炉体33の排出側開口部まで長くして 、バーナー19の燃焼エアー量を少なくして、バーナー炎を細く長くし、炉体の 奥までバーナー炎を届くようにする。また、自在バーナー支持具21により、乾 燥、焼却に最適な方向にバーナー炎を向けることができる。このとき、耐熱材で 作ったドラフトチューブ保護管を使用するとバーナーのドラフトチューブは錆び ず腐らず長持ちします。 3、推進撹拌羽根34を設けることにより、炉体33を円筒、水平に据えても、 処理物の進みが良くなった。 4、自在燃焼エアーノズル27を設けることによって、乾燥、焼却に最適な方向 に燃焼エアーを送ることができる。 5、炉体33の投入側嵌合部に、整流板35を設け、防煙押込装置36を設け、 ファン39よりエアーを押し込むことにより、投入口蓋37を開いても、投入口 からの煙りや炎の吹き出しがなくなり、危険なく投入作業ができる。 6、バーナー炉26の下部に炉台兼灰箱31を設け、その中に灰受け台車32を 格納することにより、炉体33から落下する灰を、直接灰受け台車32に受ける ことができる。 7、煙道22の下部に煙道集塵上合23を設けることで、煙道を長くしても灰の 堆積をなくすことができる。 8、小型焼却炉でも設備費が安く、安価な中和剤を簡単に取り付けられる。
【0023】
【考案の効果】 したがって、本考案により処理物に合わせてバーナー炎や燃焼エアーを乾燥や 燃焼に最適な方向に向けることができ、1台の回転炉で水物から汚泥、生ゴミ、 紙おむつ、医療廃棄物、ビニールまで幅広く対応でき、従来のように処理物によ って多種多様の設備を必要とせず、本考案により1台の設備で済み、設備費や燃 料費が大幅に節約できた。 また、汚泥や生ゴミの中に発熱量の高いビニール、油等が混じっていて、急に 負荷が大きくなりガス量が増えても炎や粉塵、灰、煙り、臭いがもれない安全な 炉ができた。また、灰の掻き出し作業等が軽減された。 従来の小型焼却炉にも手軽に、設備費が安く、また安価な中和剤を簡単に取り 付け、交換ができるので、塩化ビニール等が混合したゴミにも安全に対応でき、 公害対策の一助となります。。
【提出日】平成9年6月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は回転炉に関するもので、汚泥や汚水等を乾燥したり、肥料にしたり、 さらに、汚水や廃油、汚泥、生ゴミ、紙おむつ、医療廃棄物、発熱量の高いプラ スチック、ゴム等、幅広く乾燥、焼却する装置である。
【0002】
従来より回転炉はロータリーキルンをはじめとしてアスファルトプラント、乾 燥炉、回転式焼却炉等、多種多様にわたり数多くありますが、
【図6】の如く、 負荷が多きくなると嵌合部分のすきまより、炎や、粉塵、灰、煙、臭いの漏れが 多分にあり大きな欠点であった。
【0003】 また、生ゴミや野菜くず、汚泥等を処理しようとして、バーナーの燃料の量を 多くしたり、エアー量を多くしたりしたりして、負荷を大きくすると、
【図6】 の如く、炉内から発生する排ガス、水蒸気の圧力に押されて、炎は炉の奥まで届 か無かった。 また、バーナー炎の向きが炉体と平行なため、焼却物に直接火が当たらず直燃 効果が半減し、燃料を多く燃やした割りには効果が無かった。 二次燃焼室やサイクロン、煙突が熱せられるのみであり、逆に、装置を傷める 原因となった。
【0004】 また、
【図6】(イ)の如く、炉体を円筒にして水平に組み立てて、炉内滞留 量を多くし乾燥効果を上げようとした場合、水平のため処理物の送りが悪く、粘 着性の強い汚泥等を焼却した時に、炉体の壁に粘り着いたり、焦げ付き、炭化等 を起こし、炉内に入り取り除く必要があった。
【0005】 また、回転炉で発熱量の高い化学繊維やビニール、ゴム等を焼却しようとした 場合、
【図6】(ロ)の如く、燃焼用エアーを焼却炉に対して、直線的平行に送 風した場合には燃え過ぎて、炉内の燃焼温度が異常高温となり、黒煙が大量に発 生した。また、発熱量が低い生ゴミや、汚泥等の場合には逆に炉内温度が下がり 効果が全く無かった。
【0006】 また、
【図7】(イ)の如く、炉体投入側に投入口のついた回転炉でゴミや汚 泥等を連続焼却処理しようとした場合、炉体が回転すると同時に、投入口蓋も回 転するので、投入1回毎に炉の回転を停止して、投入口蓋を開いて投入しなけれ ばならない。 しかも、燃焼が終わり、火勢が弱くなって、炉内温度が下がり、炎や煙の吹き 出しがなくなるまで次回の投入ができず能率が全く悪かった。
【0007】 また、灰の処理に関して、従来は
【図7】(ロ)の如く、スクリューコンベア ー等を利用して外部に搬出したり、
【図7】(ハ)の如く、灰溜まりに落下した のを、スコップ等で掻き出したりしておりましたが、スクリューコンベアーや、 ストーカ部に石やビン、缶、金属類、燃え残った木片が噛み込んだり、針金がか らんだりした。 また、コンベアーより灰が落下する際に、風が吹いたりすると灰が周囲に飛び 散ったりして危険である。 また、火の着いた未燃焼物や炭化した未燃焼灰がコンベアー上に落下すると、 スクリューでもみ消されて煙が発生し、臭い等もひどかった。 また、灰を掻き出したり、移し替えたりする際に灰が飛び散り、周囲が汚れ衛 生上も悪く、作業が大変であった。
【0008】 また、
【図7】(ニ)の如く、煙道が長いと、煙道の途中に浮力を失った灰等 が堆積して排煙を阻害した。また、堆積した灰を高い所に上って掃除したり、掻 き出す必要があり、危険であった。
【0009】 また、
【図8】の如く、塩化ガス等が発生する場合には、煙道の途中に中和剤 で作った蜂の巣型コアーやレンガ型ブロック等を重ねて、その空間を通過すると きに塩化ガス等を中和するものがあるが、化学反応する度に、また、高熱のため 、その空間がつぶれたり、くずれたりして効果が持続せず、また、交換作業が大 変であった。 しかも、設備費や交換中和剤の価格も高価であり、購入したときだけ使用し、 その後は点検も、交換もしていないのが現状である。
【0010】
本考案はその欠点を除いて炎や粉塵、灰、煙、臭いのもれない、しかも助燃材 としての重油やガス等のランニングコストを半減し、付帯作業等を簡略化し、公 害のない安全な装置を開発しようとするものである。
【0011】
いまその解決手段を図面に追いながら説明しますが、
【図2】において、炉体 33の大きい開口部側を排出側、小さい開口部の側を投入側、と以降称します。
【0012】
【図2】において炉体33の排出側にじゃま板29を取り付け、バーナー炉2 6と、該炉体33の嵌合部分に防炎防塵カバー28を設け、エアーパイプ等を介 してファン30と接続する。
【0013】
【図3】において、バーナー19を自在バーナー支持具21に取り付け、該バ ーナー19のドラフトチューブを炉体33の排出口まで長くする。
【0014】
【図3】において、炉体33に、推進撹拌羽根34を傾斜をつけて複数個取り 付ける。
【0015】
【図4】において、バーナー炉26の壁面に、風向を自在に変えられる、自在 燃焼エアーノズル27を取り付け、ファン18と接続する。
【0016】
【図4】において、炉体33の投入側の開口部に、整流板33を設け、炉体3 3と接触しないように嵌合部に防煙押込装置36を取り付けた投入口37を設け 、パイプを介してファン39と接続し、投入口蓋38を取り付ける。
【0017】
【図2】において、バーナー炉26の下部に、炉台兼灰箱31を設け、その中 に灰受け台車32を格納する。
【0018】
【図5】において、煙道22の下部に、煙道集塵上合23を設け、集塵パイプ 24を介して、灰箱等と接続する。
【0019】
【図5】において、中和剤等を円筒、団子状、ソロバン玉状に固め、その中を 金串等を通し、該中和剤を吊り下げるようにする。
【0020】
【図5】において、煙道22の上面に、中和剤を吊り下げる穴を設け、該中和 剤を吊り下げるようにする。
【0021】
本案は以上のような構造であるから、これを使用するときはバーナー19を乾 燥、又は焼却に最適な方向に向け、点火し燃焼させます。 次にファン16を運転し、エアーパイプ14を介して、エジェクター12にエ アーを送り、排風排煙します。 次に投入側にあるファン38を運転し、投入側の防煙押込装置36にエアーを 送風し、投入側嵌合部、及び投入口からの煙の発生を防止します。 同時に排出側にあるファン30を運転し、エアーパイプを介して防炎防塵カバ ー28にエアーを送入し、排出側嵌合部からの炎と粉塵の吹きだしを防止します 。 次に炉体33を回転させ炉内を平均に熱する。十分に熱せられた後、乾燥物、 または焼却物を投入口蓋38を開き、投入口37から投入する。 投入後
【図3】の如く、傾斜をつけて取り付けられた、推進撹拌羽根34によ って、燃焼物は炉内上方に繰り返し掻き上げられて、上方より落下しバラバラと なり、乾燥しながら排出側へと進み、燃焼を開始します。 次ぎにバーナー炉26に取り付けられたファン18を運転し、自在燃焼エアー ノズル27より燃焼用エアーを、乾燥、焼却に最適な方向へ向けて噴射します。 乾燥、燃焼後の灰は炉体33の排出側開口部より、灰受け台車32へ直接落下 し、未燃焼物等はこの中で後燃焼を続け完全燃焼します。 排ガスはバーナー炉26を通り、二次燃焼室25で完全燃焼し、煙道22へと 進み、浮力を失った重い灰、煤塵等は、煙道集塵上合23に落し集塵パイプ24 を介して、灰箱等に収納されます。 また、排ガスはサイクロン13を通り、煙突11より排出されます。
【0022】
【実施例】 なお、本考案によって次の如きことができる。 1、ファン16よりエジェクター12に送風し、炉内圧をマイナスとし、バー ナー炉26と、炉体33の嵌合部分に防炎防塵カバー28を設け、ファン30よ り送風し、エアーカーテン効果を利用して嵌合部分からの炎、粉塵、灰、煙の漏 れを止めたり、排熱で高温になった炉体33の出口部分を冷却する効果があり、 出口部分が長持ちする。 2、自在バーナー支持具21を設け、バーナー19のドラフトチューブを炉体 33の排出側開口部まで長くして、炉体の中奥までバーナー炎が届くようにし、 乾燥、焼却に最適な方向にバーナー炎を向けることができる。このとき、耐熱鋼 製のドラフトチューブ保護管を使用してバーナーを支持すると、バーナーは長持 ちする。 3、推進撹拌羽根34を傾斜させて取り付けることにより、炉体33を水平に 据えても、処理物の進みが良くなる。 4、自在燃焼エアーノズル27を設けることによって、乾燥、焼却に最適な方 向に燃焼エアーを送ることができる。 また、ノズル27を炉体33の炉内壁の天井部分に向けることにより、炉壁を 冷却する効果があり、炉内壁の耐火材が長持ちする。 5、炉体33の投入側嵌合部に、整流板35を設け、防煙押込装置36を設け 、ファン39よりエアーを押し込むことにより、投入口蓋37を開いても、投入 口からの煙りや炎の吹き出しがなくなり、危険なく投入作業ができる。 6、バーナー炉26の下部に炉台兼灰箱31を設け、その中に灰受け台車32 を格納することにより、炉体33から落下する灰を、直接、灰受け台車32に収 納することができ、処理物に石やビン、鉄屑、缶、針金、竹や、木材が混入して いても問題なく処理できる。 また、木材や厨介等のように燃焼に時間のかかるものの場合は、炉内で燃焼し きれず半焼けで出てきたり、汚泥等の未燃焼灰が出てきても、灰受け台車の中で 後燃焼するので、後燃焼室として使える。 7、煙道22の下部に煙道集塵上合23を設けることで、煙道を長くしても煙 道途中に灰の堆積をなくすことができ、清掃、点検の手間が省ける。 8、煙道22の上面から中和剤を吊るすようにすることにより、小型焼却炉で も設備費が安く、安価な中和剤を簡単に取り付けられる。
【0023】
したがって、本考案により処理物に合わせてバーナー炎や燃焼エアーを乾燥や 焼却に最適な方向に向けることができ、1台の回転炉で水物から汚泥、生ゴミ、 紙おむつ、医療廃棄物、ビニールまで幅広く対応でき、従来のようにゴミの中か ら石やビン、缶、鉄屑、針金等を分別する作業や、処理物によって多種多様の設 備を必要とせず、本考案により1台の設備で済み、設備費や燃料費、人件費等が 大幅に節約できる。 また、汚泥や生ゴミの中に発熱量の高いビニール、油等が混じっていて、急に 負荷が大きくなりガス量が増えても炎や粉塵、灰、煙り、臭いが漏れない安全、 衛生的な炉ができる。 従来、小型焼却炉は排ガスの中和装置等は高価なため取り付けられておらず、 塩化ガス等は垂れ流し状態であり、公害の元凶であった。本考案により、従来の 小型焼却炉にも手軽に、設備費が安く、また安価な中和剤を簡単に取り付け、交 換ができるので、塩化ビニール等が混合したゴミにも安全に対応でき、公害対策 の一助となります。。
【図1】 本考案の実施例を示す断面図
【図2】 (イ) 本考案の原理説明図 (ロ) 本考案の断面図 (ハ) 本考案の断面図 (ニ) 本考案の断面詳細図
【図3】 (イ) 本考案の説明図 (ロ) 本考案の断面図 (ハ) 本考案の断面図 (ニ) 本考案の詳細図
【図4】 (イ) 本考案の断面図 (ロ) 本考案の断面詳細図 (ハ) 本考案の断面詳細図 (ニ) 本考案の断面詳細図 (ホ) 本考案の断面図
【図5】 (イ) 本考案の側面図 (ロ) 本考案の断面図 (ハ) 本考案の側面図 (ニ) 本考案の平面図 (ホ) 本考案の中和剤形状図 (ヘ) 本考案の中和剤形状図 (ト) 本考案の中和剤形状図
【図6】 (イ) 従来の燃焼説明図 (ロ) バーナーの特性説明図 (ハ) 従来の燃焼図
【図7】 (イ) 従来の立面図 (ロ) 従来の燃焼説明図 (ハ) 従来の燃焼説明図 (ニ) 従来の燃焼説明図
【図8】 (イ) 従来の中和剤説明図 (ロ) 従来の中和剤説明図
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【考案の名称】回転型焼却炉
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例を示す断面図
【図2】 (イ) 本考案の原理説明図 (ロ) 本
考案の断面図 (ハ) 本考案の断面図 (ニ) 本考案の断面詳
細図
考案の断面図 (ハ) 本考案の断面図 (ニ) 本考案の断面詳
細図
【図3】 (イ) 本考案の詳細図 (ロ) 本
考案の断面図 (ハ) 本考案の断面図 (ニ) 本考案の詳細図
考案の断面図 (ハ) 本考案の断面図 (ニ) 本考案の詳細図
【図4】 (イ) 本考案の断面図 (ロ) 本
考案の断面詳細図 (ハ) 本考案の断面詳細図 (ニ) 本考案の断面詳
細図 (ホ) 本考案の断面図
考案の断面詳細図 (ハ) 本考案の断面詳細図 (ニ) 本考案の断面詳
細図 (ホ) 本考案の断面図
【図5】 (イ) 本考案の側面図 (ロ) 本
考案の断面図 (ハ) 本考案の側面図 (ニ) 本考案の平面図 (ホ) 本考案の形状図 (ヘ) 本考案の形状図 (ト) 本考案の形状図
考案の断面図 (ハ) 本考案の側面図 (ニ) 本考案の平面図 (ホ) 本考案の形状図 (ヘ) 本考案の形状図 (ト) 本考案の形状図
【図6】 (イ) 従来の燃焼図 (ロ) 従
来の燃焼図
来の燃焼図
【図7】 (イ) 従来の立面図 (ロ) 従
来の燃焼説明図 (ハ) 従来の燃焼説明図 (ニ) 従来の燃焼説明
図
来の燃焼説明図 (ハ) 従来の燃焼説明図 (ニ) 従来の燃焼説明
図
【図8】 (イ) 従来の中和剤説明図 (ロ) 従
来の中和剤説明図
来の中和剤説明図
【符号の説明】 11 煙突 21 自在バーナー支持具
31 炉台兼灰箱 12 エジェクター 22 煙道
32 灰受け台車 13 サイクロン 23 煙道集塵上合
33 炉体 14 エアーパイプ 24 集塵パイプ
34 推進撹拌羽 15 架台 25 二次燃焼室
35 整流板 16 ファン 26 バーナー炉
36 防煙押込装置 17 灰箱 27 自在燃焼エアーノズル
37 投入口 18 ファン 28 防炎防塵カバー
38 投入口蓋 19 バーナー 29 じゃま板
39 ファン 20 点検口及び 30 ファン
40 回転装置 点検口蓋 41 フ
レーム
31 炉台兼灰箱 12 エジェクター 22 煙道
32 灰受け台車 13 サイクロン 23 煙道集塵上合
33 炉体 14 エアーパイプ 24 集塵パイプ
34 推進撹拌羽 15 架台 25 二次燃焼室
35 整流板 16 ファン 26 バーナー炉
36 防煙押込装置 17 灰箱 27 自在燃焼エアーノズル
37 投入口 18 ファン 28 防炎防塵カバー
38 投入口蓋 19 バーナー 29 じゃま板
39 ファン 20 点検口及び 30 ファン
40 回転装置 点検口蓋 41 フ
レーム
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23J 3/00 F23J 3/00 Z 15/00 15/00 Z
Claims (8)
- 【請求項1】 【図1】の如く両端に大小の開口部の有する円筒状、も
しくは円錐筒状の炉体33と、該炉体を回転支持する回
転装置40を設け、フレーム41に据える。該炉体の二
次燃焼室25側(以降 排出側と称する)開口部に、じ
ゃま板29を設け、バーナー炉26との嵌合部に防炎防
塵カバー28を設け、パイプを介してファン30と接続
する。二次燃焼室25の下部にバーナー炉26、該バー
ナー炉の下部に炉台兼灰箱31を設け、その中に灰受け
台車32を格納する。該バーナー炉の壁面に自在燃焼エ
アーノズル27を設け,ファン18と接続する。該バー
ナー炉の壁面に、点検口及び点検口蓋20を設け、さら
に自在バーナー支持具21を設けバーナー19を取り付
ける。該二次燃焼室に煙道22を接続し、該煙道の下部
に煙道集塵上合23を設け、集塵パイプ24を介して灰
箱等と接続する。該煙道とサイクロン13を接続し,エ
ジェクター12及び煙突11を接続し、該エジェクター
とファン16をエアーパイプ14を介して接続する。該
炉体の投入口37側(以降 投入側と称する)開口部に
整流板35を設け、該炉体との嵌合部に、防煙押込装置
36を設けた投入口37を設け固定し、投入口蓋38を
取り付ける。該防煙押込装置にパイプを介して接続され
たファン39を取り付ける。該炉体33の投入側内部に
推進撹拌羽根34を、傾斜をつけて複数個具備して構成
されたことを特徴とする回転型焼却炉。 - 【請求項2】 【図2】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の如く、回転型焼却
炉、乾燥炉を問わず、炉体33の排出側にじゃま板2
9、該炉体とバーナー炉26の嵌合部に防炎防塵カバー
28を設け、エアーカーテン効果による防炎、防塵、防
煙装置を設けた回転炉。 - 【請求項3】 【図3】(イ)(ロ)の如く、バーナー19のドラフト
チューブを長くして、バーナー炎の噴射方向を燃焼物に
合わせて、左右、上下、ななめ自由に変えられる自在バ
ーナー支持具21、又はバーナー噴射方向調整装置を設
けた炉。 - 【請求項4】 【図3】(ハ)(ニ)の如く、回転炉の炉体33に推進
撹拌羽根34を傾斜をつけて取り付けた回転炉。 - 【請求項5】 【図4】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の如く、燃焼エアー
の吹き出し方向を自由に変えられる、自在燃焼エアーノ
ズル27を設けた炉。 - 【請求項6】 【図4】(ホ)の如く、回転炉の炉体33の投入側開口
部に、押し込みエアーの流れを整える整流板35を取り
付け、該炉体との嵌合部に、エアーカーテン式防煙押し
込み装置36を設けた回転しない投入口37を固定し、
投入口蓋38を取り付けた炉。 - 【請求項7】 【図2】(イ)(ロ)の如く、バーナー炉26の下部に
炉台兼灰箱31を設け、その中に灰受け台車32、又は
灰受箱を格納した炉。 - 【請求項8】 【図5】(イ)の如く、煙道22の下部に煙道集塵上合
23、集塵パイプ24、灰箱等を設ける。また、 【図5】(ロ)(ハ)(ニ)如く、煙道22の上面に中
和剤を吊り下げる穴を複数個具備する。 【図5】(ホ)(ヘ)(ト)の如く、中和剤(石灰等)
を固めて金串等で固定し、 【図5】(ロ)(ハ)(ニ)の如く、中和剤を吊るして
取り付けた炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013993U JP3053329U (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 回転型焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996013993U JP3053329U (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 回転型焼却炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3053329U true JP3053329U (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=43187415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996013993U Expired - Lifetime JP3053329U (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 回転型焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3053329U (ja) |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP1996013993U patent/JP3053329U/ja not_active Expired - Lifetime
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