JPH07233925A - 焼却炉 - Google Patents

焼却炉

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JPH07233925A
JPH07233925A JP4473894A JP4473894A JPH07233925A JP H07233925 A JPH07233925 A JP H07233925A JP 4473894 A JP4473894 A JP 4473894A JP 4473894 A JP4473894 A JP 4473894A JP H07233925 A JPH07233925 A JP H07233925A
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JP
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incinerator
chamber
side wall
stirring
combustion chamber
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JP4473894A
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Ichikazu Tokunaga
一和 徳永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量の生ゴミと一般ゴミとを同時に2次公害
なく完全燃焼することのできる中、小型焼却炉を提供す
る。 【構成】 攪はん室内に複数本の攪はん板(14)をも
つ攪はん機(15)が配置されている攪はん室(4)
と、複数個の格子状の羽根(23)をもつ燃焼攪はん機
(24)が配置されている一次燃焼室(5)とを有する
焼却炉、および側壁にバーナー(33)を有し、内部が
空洞となっている2次燃焼炉(3)とからなることを特
徴とする焼却炉。 【効果】 高含水の生ゴミでも処理可能である、燃焼時
間が早い、完全燃焼するため、悪臭、悪水が全くでな
い、熱の再利用ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中、小型焼却炉に関す
る。さらに詳しくは、大量の生ゴミと一般ゴミとを同時
に2次公害なく完全燃焼することのできる中、小型焼却
炉、さらにはその炉のエネルギーを有効に利用すること
のできる中、小型焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】わが国では、1991年10月に「廃棄
物の処理及び清掃に関する法律」が改正され、廃棄物の
対策はさらに重要かつ緊急の問題となってきている。生
活様式の多様化、産業技術の高度化、複雑化にともな
い、各種のゴミが急増する一方埋立て地の不足、海洋投
棄の制限など国内外の規制が強化され、公害対策の一つ
としてわが国ばかりでなく、先進各国でも重要な課題の
一つとなっている。
【0003】ところで、これらのゴミの減量を図るた
め、各事業所および工場では、中、小型焼却炉を用いて
相当な努力をしている。また、この数年間、中、小型焼
却炉の焼却技術が著しく進歩し、完全燃焼に近く、かつ
ばいじんの排出濃度もきわめて低い焼却炉が開発されて
きている。しかしながら、従来の中、小型焼却炉の性能
は、大型焼却炉と違って規模が小さいために、完全燃焼
の点、廃棄物のエネルギーを有効に活用する点など、全
てにわたって大型焼却炉に匹敵する性能を持ち合せてい
ないのが、現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
の問題点を解決し、90重量%以上の水分を含む生ゴミ
であっても速やかに完全燃焼することができ、また、同
時に70℃以上の温水を給湯できる新しい形式の中、小
型焼却炉を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、以
下のとおりである。 1. 攪はん室(4)および一次燃焼室(5)を有する
焼却炉、並びに2次燃焼炉(3)を有する焼却炉であっ
て、(a) 上記攪はん室(4)は、その円筒形の上部
側壁にゴミ投入口(9)および蒸気取出口(11)を有
しており、また上記攪はん室(4)内には複数本の攪は
ん板(14)をもつ攪はん機(15)が配置されてお
り、(b) 上記一次燃焼室(5)は、その側壁にガス
取出口(28)およびバーナー(25)を有しており、
また上記一次燃焼室(5)内には複数個の格子状の羽根
(23)をもつ燃焼攪はん機(24)が配置されてお
り、(c) 上記攪はん室(4)と上記一次燃焼室
(5)との境界には熱保護板(19)が配置されてお
り、しかも(d) 上記2次燃焼炉(3)は、その側壁
にガス入口(31)およびバーナー(33)を有し、内
部が空洞となっている、ことを特徴とする焼却炉。 2. 一次燃焼室(5)および2次燃焼炉(3)の側壁
が、二重構造となっていて水冷ジャケットを形成してい
ることを特徴とする上記1項記載の焼却炉。 3. 攪はん室(4)および一次燃焼室(5)を有する
焼却炉、2次燃焼炉(3)、並びに並ゴミ焼却炉(2)
を有する焼却炉であって、(a) 上記攪はん室(4)
は、その円筒形の上部側壁にゴミ投入口(9)および蒸
気取出口(11)を有しており、また上記攪はん室
(4)内には複数本の攪はん板(14)をもつ攪はん機
(15)が配置されており、(b) 上記一次燃焼室
(5)は、その側壁にガス取出口(28)およびバーナ
ー(25)を有しており、また上記一次燃焼室(5)内
には複数個の格子状の羽根(23)をもつ燃焼攪はん機
(24)が配置されており、(c) 上記攪はん室
(4)と上記一次燃焼室(5)との境界には熱保護板
(19)が配置されており、(d) 上記並ゴミ焼却炉
(2)は、その上部側壁に並ゴミ投入口(37)、ガス
取出口(41)および側壁にバーナー(40)を有して
おり、また上記並ゴミ焼却炉(2)内にザラ板(39)
が配置されており、しかも(e) 上記2次燃焼炉
(3)は、その側壁にガス入口(31)、ガス入口(3
2)およびバーナー(33)を有し、内部が空洞となっ
ている、ことを特徴とする焼却炉。 4. 一次燃焼室(5)、2次燃焼炉(3)および並ゴ
ミ焼却炉(2)の側壁が、二重構造となっていて水冷ジ
ャケットを形成していることを特徴とする上記3項記載
の焼却炉。 5. 攪はん室(4)の側壁の内部に、円筒形の補助壁
(13)が設けられており、それによって側壁と補助壁
(13)との間に上端部が開放された間隙(12)をも
つことを特徴とする上記1項または上記3項記載の焼却
炉。 6. 燃焼攪はん機(24)が、通水によって冷却され
てた軸心を有することを特徴とする上記1項または上記
3項記載の焼却炉。
【0006】以下、本発明の1実施例を示す、生ゴミ焼
却炉(1)、2次燃焼炉(3)および並ゴミ焼却炉
(2)からなる焼却炉を、図面を参照しながら順に説明
し、合せて本発明を説明する。
【0007】まず、本発明の生ゴミ焼却炉について説明
する。本発明の生ゴミ焼却炉(1)に適用される生ゴミ
はどのようなものでもよく、その焼却対象の範囲が広い
が、好ましいのは、発熱量の低い廃棄物や水分含有率の
高い廃棄物、例えば90重量%以上の水分を含む廃棄物
である。このように、本発明では、水分を多く含む廃棄
物を扱う場合にその効果がより発揮されるので、以下、
便宜上生ゴミ焼却炉と呼ぶ。廃棄物の具体例としては、
都市ゴミ、下水処理汚泥、し尿処理汚泥、焼酎工場、豆
腐工場から排出される産業廃水処理汚泥等の汚泥、等が
挙げられる。
【0008】これらの生ゴミを、図1に示すように、定
量ずつバケット(7)に入れ、このバケット(7)をチ
ェーンコンベア(8)で生ゴミ焼却炉(1)の炉上に取
り付けられた生ゴミ投入口(9)まで搬送される。バケ
ットが生ゴミ投入口(9)まで搬送されると、図1、2
に示すように、エアシリンダー(10)が自動的に作動
し生ゴミ投入口(9)の蓋が開き、生ゴミ焼却炉の攪は
ん室(4)内へ生ゴミが投入される。生ゴミが投入され
ると、またエアシリンダー(10)が作動し、生ゴミ投
入口(9)の蓋が完全に閉鎖され、生ゴミ焼却炉(1)
が密閉系になる。
【0009】このように、本発明では焼却炉に生ゴミを
定量供給する。したがって、焼却炉への生ゴミの投入方
式は、逐次投入方式でもまた一括投入方式でも定量に供
給されればよく、またスクリュー等を用いて連続的に定
量供給することもできる。本発明の生ゴミ焼却炉は、そ
の上部に位置する円筒形の攪はん室(4)とその下部に
位置する円筒形の一次燃焼室(5)の2室から構成され
ている。いずれの室も攪はん機を備えている点が特徴的
である。
【0010】本発明の生ゴミ焼却炉の攪はん室(4)に
ついて説明する。図2に示すように、攪はん室(4)に
は、その上部側壁に、生ゴミ投入口(9)および生ゴミ
から発生する蒸気を排出する蒸気取出口(11)が設け
られている。また、攪はん室(4)には、その上部側壁
にエアー供給口(A)を取り付けることもできる。この
場合は生ゴミの乾燥をさらに促進する上で好ましいもの
である。
【0011】また、攪はん室(4)には、その側壁の内
部に、所定の高さをもつ円筒形状の補助壁(13)が設
けられており、それによって、側壁と補助壁(13)と
の間に上端部が開放された間隙(空間)(12)が設け
られる。この間隙(空間)(12)を設けるのは、攪は
ん室(4)内が密閉系となっているため、生ゴミから蒸
発してくる蒸気の一部が管壁で水滴となって側壁を濡ら
し、それが下降して側壁と補助壁(13)との間隙に入
り、そこで、水滴が一次燃焼室からの余熱により蒸気と
するためである。
【0012】また、図2、3に示すように、断面円形の
攪はん室(4)の中心に、水平に回転する板、棒もしく
は羽根をもつ攪はん機(15)が配置されている。この
攪はん機(15)は、炉蓋の外部に設置された回転イン
バーター付モーター(16)によって、攪はん室内を所
定の回転数でゆっくりと回転する。この攪はん機(1
5)には、攪はん軸からラジアル方向に、複数本の攪は
ん板(14)が取り付けられており、この攪はん板(1
4)が攪はん室内を水平方向にゆっくりと回転すること
によって、含水率の高い汚泥等の生ゴミがほぐされかつ
切断されながら、一次燃焼室(5)からの余熱によって
脱水され、乾燥される。
【0013】攪はん板(14)は、含水率の高い汚泥等
の被焼却物である生ゴミを均一に脱水し、乾燥させるた
め、ある程度以上の長さと幅(厚み)を持っていなけれ
ばならない。しかし、その形状、構造は、被焼却物の種
類によって、当業者が適宜、最適なものを選定すること
ができる。本発明の実施例では断面がT字の攪はん板を
用いている。また、この攪はん板(14)に、上述のよ
うな生ゴミ切断歯(17)を設けた場合、乾燥がさらに
促進されることにもなるので、処理対象の範囲が拡大す
ることになり、好ましいことである。図面では3本の攪
はん板のうち、一番下にある攪はん板に生ゴミ切断歯
(17)が取り付けられている。
【0014】本発明では、図2、3に示すように、攪は
ん室(4)と一次燃焼室(5)との境界に、攪はん底板
(18)のほか、熱保護板(19)が設けられている。
このうち、熱保護板(19)は、一次燃焼室(5)の熱
によって攪はん室(4)の過熱を防ぐための保護板であ
る。また、攪はん底板(18)と熱保護板(19)との
間が空間となっており、この空間も攪はん室(4)の過
熱を防ぐために有効である。
【0015】上述したように、攪はん室(4)内に投入
された生ゴミは、攪はん板(14)の攪はん作用と一次
燃焼室(5)からの余熱とにより、短い時間内で脱水さ
れ、乾燥される。そして、脱水、乾燥された生ゴミは、
次いで、自動的に、自動落ち蓋(20)を通って一次燃
焼室(5)内へと落下する。一方、生ゴミの脱水、乾燥
により発生した水分は、水蒸気となって蒸気取り出し口
(21)から2次燃焼炉の頂部に取り付けられたダクト
へと合流する。
【0016】自動落ち蓋(20)を通過して、攪はん室
(4)から一次燃焼室(5)内へと落下してくる生ゴミ
は、図2に示すように、一次燃焼室(5)内に設けられ
たガイド(22)に沿って滑り落ち、図3の矢印方向に
回転している曲面をもつ格子状の羽根もしくはプレート
(23)上に落下することになる。
【0017】つぎに、本発明の生ゴミ焼却炉の一次燃焼
室について説明する。本発明の一次燃焼室(5)は、円
筒形の形状をしており、図2、3および4に示すよう
に、その側壁は二重構造になっていて一種の水冷ジャケ
ットなっている。その内部は冷却水が循環するようにな
っている。
【0018】また、一次燃焼室(5)の側壁には、後記
する燃焼攪はん機(24)に対向する位置に(ほぼ同じ
高さに)バーナー(25)が設けられており、また、そ
のバーナー(25)に近接して、一次燃焼室(5)内へ
空気を強制的に送るための送風口が設けられている。本
発明の実施例の場合は、空気送り込み付バーナーを用い
ている。このように、空気を強制的に供給することによ
って、空気不足を補うだけでなく、空気との混合を促進
することができる。
【0019】本発明の生ゴミ焼却炉では、生ゴミの燃焼
をコントロールするため、バーナーの自動点火を炉内温
度に合わせて設定している。本発明の実施例の場合は炉
内温度を450ないし500℃の範囲の特定の温度でバ
ーナーの点火を自動設定している。もちろん、生ゴミの
種類によってその温度を自由にコントロールすることが
できる。発熱量の低い生ゴミや水分含有率の高い生ゴミ
であっても、脱水、乾燥された生ゴミは、予想外にその
発熱量が高いことが判った。また、バーナーの容量が小
さくても、これらの生ゴミを完全に分解、酸化するのに
充分な温度を維持することができることも判った。
【0020】また、一次燃焼室(5)には、燃焼攪はん
機(24)が配置されており、この燃焼攪はん機(2
4)は、一次燃焼室(5)の室外に配置されたモーター
(26)によって駆動するようになっている。この燃焼
攪はん機(24)は、図2、3および4に示すように、
一枚の格子板(27)の切り込まれた空間に、はめ込む
ように取り付けられている。また、燃焼攪はん機(2
4)の下部には、燃焼攪はん機(24)の下半分をカバ
ーするように円形の受皿(28)が配置されている。そ
してこの受皿(28)の一部が一次燃焼室(5)の側壁
に取り付けられたバーナー(25)に面した部分だけ開
いている。
【0021】この燃焼攪はん機(24)の攪はん軸(図
4に示す通水口(B)から冷却水が供給されている)か
ら、図3に示すように、曲面をもつ3枚の格子状の羽根
またはプレート(23)が突出している。この格子状の
羽根(23)は複数個のロッドから構成され、これら複
数個のロッドが一定のピッチ巾をもち互いに平行に並ぶ
ことによって、1枚の格子状の羽根もしくはプレートを
形成している。格子状の羽根(23)は、図では3枚と
なっているが、本発明では、少なくとも2枚が必要であ
る。回転数との関係でその適当な枚数を決定することが
できる。
【0022】本発明では、一次燃焼室(5)にこの格子
状の羽根(23)を有する燃焼攪はん機(24)を配置
していることが、特に重要である。すなわち、この格子
状の羽根(23)が回転することによって、脱水、乾燥
され水分の少なくなった生ゴミが攪はんされ、かつ切り
返されることになるので、生ゴミの表面積が増大して燃
焼空気が通過し易くなり、熱分解が速やかに起こること
になる。したがって、生ゴミ焼却炉が小型であってもそ
の処理能力がきわめて大きいものとなる。また、均一か
つ安定した燃焼が実現できる。特に、本発明で、格子状
の羽根とともに側壁を二重構造とし水冷ジャケットとす
るときは、一次燃焼室(5)内の燃焼状態をより安定に
保つ効果がある。さらにまた、この格子状の羽根(2
3)が回転することによって、燃焼ガスの滞留時間が長
くなり、一次燃焼室(5)内の温度を高く保つことがで
きる結果、未燃ガスや発生した炭素微粒子が燃焼しやす
い状態となる、などの効果がある。
【0023】このように、本発明では、攪はん室(4)
内の攪はん板(14)による攪はんと一次燃焼室(5)
の格子状の羽根(23)による攪はんとの相乗効果によ
って、90重量%以上の水分をもつ生ゴミでも、熱分解
が速やかに起こり、またエネルギーの再利用もできるこ
とになる。
【0024】一次燃焼室(5)で燃焼した熱分解ガスの
大部分と燃えずに残った未燃ガス、炭素微粒子などの可
燃性ガスが、ガス取出口(21)を通って2次燃焼炉
(3)の下部に連続的に送り込まれる。実施例では、2
次燃焼炉(3)の下部でのガスの温度は、約700〜8
00℃であった。
【0025】つぎに、本発明の2次燃焼室について説明
する。図5に示すように、本発明の実施例の2次燃焼炉
(3)は、内部が中空となっている円筒形状の下部(2
9)と円錐形状をした上部(30)からなっていて、円
筒形状の下部(29)の側壁には、生ゴミ焼却炉の一次
燃焼室(5)からのガスを導入するガス入口(31)
と、並ゴミ焼却炉からのガスを導入するガス入口(3
2)、さらにバーナー(33)とをもっている。並ゴミ
を用いず生ゴミのみを焼却するときはガス入口(32)
はもちろん必要がない。2次燃焼炉内は温度が非常に高
くなるので、その内壁に耐火キャスターが張り付けられ
ている。また、円筒形状の下部の側壁は、前記した一次
燃焼室(5)の側壁と同様、水冷ジャケットとなってお
り、そのなかを水が循環するようになっている。一方、
円錐形状をした上部(30)はその頂部がダクトにつな
がっている。また、円錐形状をした上部には貯湯槽(3
4)が備えられており、その貯湯槽(34)によって円
錐形状の上部の外壁がすっぽりカバーされるようになっ
ている。そして、この貯湯槽(34)と、生ゴミ焼却
炉、並ゴミ焼却炉および2次燃焼炉(3)の下部側壁に
設けられた水冷ジャケット、とがつながっており、ポン
プで水が循環するようになっている。
【0026】生ゴミ焼却炉(1)のみを使用するときは
ガス入口(31)から、または、実施例のように、生ゴ
ミ焼却炉(1)と並ゴミ焼却炉(2)を併用するときは
ガス入口(31)およびガス入口(32)から2次燃焼
炉(3)内に入ったガスは、バーナー(33)で連続的
に燃焼が継続され、2次燃焼炉(3)内を回転しながら
一定時間滞留し、円錐形状の上部で絞られた後、ダクト
へと排出される。実施例では、円錐形状の上部さらにダ
クト(33)内の温度は1100〜1200℃にまで上
昇していた。ダクト内でもひき続き未燃ガスが燃焼し続
けていることが判る。2次燃焼炉(3)も一次燃焼室の
場合と同様、側壁を水冷ジャケットにすることによっ
て、側壁からの輻射熱が一定となり、燃焼室内の燃焼状
態を安定に保つことができる。
【0027】つぎに、図2および図6に示す本発明で併
用されることが好ましい並ゴミ燃焼炉(2)について説
明する。本発明の並ゴミ焼却炉(2)に適用される並ゴ
ミは、プラスチック、タイヤ、廃木材、木屑、紙屑、ダ
ンボール、ウェス等の水分含量の比較的少ない、発熱量
の高い廃棄物である。建築廃材、タイヤ、マット、タタ
ミ、プラスチックなどの大きな並ゴミを、投入しやすく
したり、安定的に燃焼しやすくするため、あらかじめ小
片に破砕したり、また破袋したりすることが好ましい。
【0028】実施例に示す並ゴミ焼却炉(2)の形状、
構造については、円筒形状をしており、また側壁が二重
構造となっている点では生ゴミ焼却炉と同様であるが、
攪はん室を設けていない点および生ゴミ焼却炉で用いた
攪拌機を有していない点で前述した生ゴミ焼却炉とは根
本的に異なっている。すなわち、発熱量が高く、水分の
比較的少ない並ゴミを用いるので、生ゴミ焼却炉のよう
に、攪はん室と一次燃焼室に分割する必要がないし、ま
た一次燃焼室(5)で用いるような攪はん機を有する必
要性が特にないからである。
【0029】この並ゴミ焼却炉(2)へ並ゴミを投入す
るには、図1に示すように、生ゴミ焼却炉の場合と同
様、並ゴミをバケット(35)に入れ、このバケット
(35)をベルトコンベアー(36)によって並ゴミ投
入口(37)まで搬送し、そこでエアシリンダー(3
8)によって、並ゴミを並ゴミ焼却炉(2)内のザラ板
(格子板)(3)の上に投入する。投入された並ゴミ
は、バーナー(40)によって燃焼に必要な温度にまで
加熱され、また同時に空気も強制的に供給されて、分解
ガスの燃焼を始める。並ゴミの場合も、生ゴミ焼却炉の
場合と同様、バーナーの点火を炉内温度に合わせて自動
点火するようにして並ゴミ焼却炉内の温度をコントロー
ルするようになっている。
【0030】燃焼したガスおよび未燃ガスは、廃タイヤ
等では黒煙となって、ガス取出口(41)から2次燃焼
炉(3)の下部に設けられたガス入口(32)に送られ
る。そこで、一次燃焼室(5)からのガスと混合されバ
ーナー(33)によってさらに未燃ガスを連続して燃焼
した後、2次燃焼炉(3)の上部へ、さらに図1および
図7に示すサイクロン(6)へと排出される。
【0031】つぎに、本発明に用いる集塵装置について
説明する。本発明で用いるサイクロンは、公知の形状、
構造をもつものが採用される。一般に、焼却灰の多くは
排ガスとともに飛灰として飛ぶため集塵装置が必要であ
り、集塵装置としてのサイクロンは、比較的高温にも耐
え、小さなスペースにも据え付けられ、また集塵率が高
いので有効な集塵装置として用いられる。このサイクロ
ンは、マルチタイプ(マルチサイクロン)にすることも
できる。
【0032】本発明では、サイクロンの他にも、公知の
種々の排ガス防止装置を取り付けることができる。例え
ば、ゴミの種類によって、バッグフィルター、電気集塵
装置などの乾式装置、並びに洗浄塔、液体サイクロン、
ベンチュリースクラバー、湿式電気集塵装置などの湿式
装置を適宜選択して用いることができる。ゴム、タイヤ
等の焼却の場合は硫黄酸化物が多く排出されるが、この
場合は、アルカリ洗浄装置を用いることにより硫黄酸化
物を著しく低濃度にすることができる。また、塩化ビニ
ルなどのプラスチックの場合は塩化水素ガスが多く排出
されるが、この場合は、水洗浄装置またはアルカリ洗浄
装置を用いることによって塩化水素の量を著しく低濃度
にすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の効果を箇条書きすると以下の通
りである。 比較的小さな装置であるので、コンパクトな据え付
け面積で充分である。 90重量%以上の高含水の生ゴミでも処理可能であ
る。 燃焼時間が早く、直径約1200mm、高さ250
0mm程度の小型の実施例の装置で、100Kgの生ゴ
ミを1時間弱で燃焼してしまった。 完全燃焼するため、悪臭、悪水が全くでない。ま
た、灰の熱灼減量の値が小さい。例えば、市の燃焼炉か
ら埋立地に廃棄される焼却灰を試験的に本発明の焼却炉
で再燃焼したところ、灰分がほとんど出ない状態で完全
に燃焼してしまった。 熱の再利用ができる。各炉の側壁を水冷ジャケット
として水を循環させることで、余熱を約80℃の温水と
することができ、その温水を給湯、暖房その他の生産工
程等へ再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼却炉の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の焼却炉を構成する生ゴミ焼却炉の内部
構造を示す正面図である。
【図3】本発明の焼却炉を構成する生ゴミ焼却炉の内部
構造を示す断面図である。
【図4】本発明の焼却炉を構成する生ゴミ焼却炉をA−
A面で切断して生ゴミ焼却炉の内部構造をみた平面図で
ある。
【図5】本発明の焼却炉を構成する2次燃焼炉の構造を
示す正面図である。
【図6】本発明の焼却炉に用いるサイクロンの構造を示
す概略図である。
【符号の説明】
1. 生ゴミ焼却炉 2. 並ゴミ焼却炉 3. 2次燃焼炉 4. 攪はん室 5. 一次燃焼室 6. サイクロン 7. バケット 8. チェーンコンベア 9. 生ゴミ投入口 10. エアシリンダー 11. 蒸気取出口 12. 上端部が開放された間隙 13. 補助壁 14. 攪はん板 15. 攪はん機 16. モーター 17. 生ゴミ切断歯 18. 攪はん底板 19. 熱保護板 20. 自動落ち蓋 21. ガス取出口 22. ガイド 23. 格子状の羽根 24. 燃焼攪はん機 25. バーナー 26. モーター 27. 格子板 28. 受皿 29 下部 30. 上部 31. ガス入口 32. ガス入口 33. バーナー 34. 貯湯槽 35. バケット 36. ベルトコンベアー 37. 並ゴミ投入口 38. エアシリンダー 39. ザラ板(格子板) 40. バーナー 41. ガス取出口
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼却炉の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の焼却炉を構成する生ゴミ焼却炉の内部
構造を示す正面図である。
【図3】本発明の焼却炉を構成する生ゴミ焼却炉の内部
構造を示す断面図である。
【図4】本発明の焼却炉を構成する生ゴミ焼却炉をA−
A面で切断して生ゴミ焼却炉の内部構造をみた平面図で
ある。
【図5】本発明の焼却炉を構成する並ゴミ焼却炉の内部
構造を示す断面図である。
【図6】本発明の焼却炉を構成する2次燃焼炉の構造を
示す正面図である。
【図7】本発明の焼却炉に用いるサイクロンの構造を示
す概略図である。
【符号の説明】 1. 生ゴミ焼却炉 2. 並ゴミ焼却炉 3. 2次燃焼炉 4. 攪はん室 5. 一次燃焼室 6. サイクロン 7. バケット 8. チェーンコンベア 9. 生ゴミ投入口 10. エアシリンダー 11. 蒸気取出口 12. 上端部が開放された間隙 13. 補助壁 14. 攪はん板 15. 攪はん機 16. モーター 17. 生ゴミ切断歯 18. 攪はん底板 19. 熱保護板 20. 自動落ち蓋 21. ガス取出口 22. ガイド 23. 格子状の羽根 24. 燃焼攪はん機 25. バーナー 26. モーター 27. 格子板 28. 受皿 29 下部 30. 上部 31. ガス入口 32. ガス入口 33. バーナー 34. 貯湯槽 35. バケット 36. ベルトコンベアー 37. 並ゴミ投入口 38. エアシリンダー 39. ザラ板(格子板) 40. バーナー 41. ガス取出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 攪はん室(4)および一次燃焼室(5)
    を有する焼却炉、並びに2次燃焼炉(3)を有する焼却
    炉であって、(a) 上記攪はん室(4)は、その円筒
    形の上部側壁にゴミ投入口(9)および蒸気取出口(1
    1)を有しており、また上記攪はん室(4)内には複数
    本の攪はん板(14)をもつ攪はん機(15)が配置さ
    れており、(b) 上記一次燃焼室(5)は、その側壁
    にガス取出口(28)およびバーナー(25)を有して
    おり、また上記一次燃焼室(5)内には複数個の格子状
    の羽根(23)をもつ燃焼攪はん機(24)が配置され
    ており、(c) 上記攪はん室(4)と上記一次燃焼室
    (5)との境界には熱保護板(19)が配置されてお
    り、しかも(d) 上記2次燃焼炉(3)は、その側壁
    にガス入口(31)およびバーナー(33)を有し、内
    部が空洞となっている、ことを特徴とする焼却炉。
  2. 【請求項2】 一次燃焼室(5)および2次燃焼炉
    (3)の側壁が、二重構造となっていて水冷ジャケット
    を形成していることを特徴とする請求項1記載の焼却
    炉。
  3. 【請求項3】 攪はん室(4)および一次燃焼室(5)
    を有する焼却炉、2次燃焼炉(3)、並びに並ゴミ焼却
    炉(2)を有する焼却炉であって、(a) 上記攪はん
    室(4)は、その円筒形の上部側壁にゴミ投入口(9)
    および蒸気取出口(11)を有しており、また上記攪は
    ん室(4)内には複数本の攪はん板(14)をもつ攪は
    ん機(15)が配置されており、(b) 上記一次燃焼
    室(5)は、その側壁にガス取出口(28)およびバー
    ナー(25)を有しており、また上記一次燃焼室(5)
    内には複数個の格子状の羽根(23)をもつ燃焼攪はん
    機(24)が配置されており、(c) 上記攪はん室
    (4)と上記一次燃焼室(5)との境界には熱保護板
    (19)が配置されており、(d) 上記並ゴミ焼却炉
    (2)は、その上部側壁に並ゴミ投入口(37)、ガス
    取出口(41)および側壁にバーナー(40)を有して
    おり、また上記並ゴミ焼却炉(2)内にザラ板(39)
    が配置されており、しかも(e) 上記2次燃焼炉
    (3)は、その側壁にガス入口(31)、ガス入口(3
    2)およびバーナー(33)を有し、内部が空洞となっ
    ている、ことを特徴とする焼却炉。
  4. 【請求項4】 一次燃焼室(5)、2次燃焼炉(3)お
    よび並ゴミ焼却炉(2)の側壁が、二重構造となってい
    て水冷ジャケットを形成していることを特徴とする請求
    項3記載の焼却炉。
  5. 【請求項5】 攪はん室(4)の側壁の内部に、円筒形
    の補助壁(13)が設けられており、それによって側壁
    と補助壁(13)との間に上端部が開放された間隙(1
    2)をもつことを特徴とする請求項1または請求項3記
    載の焼却炉。
  6. 【請求項6】 燃焼攪はん機(24)が、通水によって
    冷却されてた軸心を有することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項3記載の焼却炉。
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