JP3053142B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3053142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報処理装置に関し、
特に走査型トンネル電子顕微鏡技術を用いて記録媒体か
ら情報の再生を行なう情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリ材料技術は、コンピュータおよび
その周辺機器、ビデオディスク、デジタルオーディオデ
ィスクなどのエレクトロニクス産業の分野においてその
中核をなすものであり、近年、メモリ材料の開発が極め
て活発に行なわれている。メモリとしては、従来、磁性
体や半導体を素材とした磁気メモリや半導体メモリが主
流であったが、レーザ技術の発展に伴い、有機色素やフ
ォトポリマーなどの有機薄膜を用いた光メモリが登場し
てきている。光メモリは、安価で高記録密度の記録媒体
である。
【0003】一方、導体の表面原子の電子構造を直接観
察できる走査型トンネル電子顕微鏡(Scanning Tunneli
ng Microscope、以下、STMと略す。)が開発され
[G.ビニッヒ(G. Binnig)ら、Phys. Rev. Lett., 4
9, 57(1982)]、単結晶あるいは非晶質などを問わず、
実空間像を高い分解能で測定できるようなった。さらに
STMは、試料に対して電流による損傷を与えることな
く低電力で観測でき、大気中でも動作するという利点も
有し、広範囲な応用が期待されている。
【0004】STMは、金属の探針(プローブ電極)と
試料である導電性物質との間に電圧を印加して両者を1
nm程度の距離まで近付けると、両者間にトンネル電流
が流れることを利用している。この電流は両者の距離の
変化に対して指数関数的に応答するため、STMは表面
状態に非常に鋭敏である。また、トンネル電流を一定に
保つように探針を走査することにより、実空間における
全電子雲に関する種々の情報も読み取ることができる。
この際、面内方向の分解能は0.1nm程度となる。し
たがって、STMの原理を応用すれば、十分に原子オー
ダー(サブ・ナノメートル)での高密度記録および再生
を行なうことが可能となる。
【0005】例えば、記録層として、電圧対電流のスイ
ッチング特性にメモリ効果を有する材料、例えば共役π
電子系有機化合物やカルコゲン化合物などの薄膜層を用
い、記録、再生をSTMを用いて行なう方法が提案され
ている(特開昭63−161552号公報、特開昭63
−161553号公報)。すなわちこれらの記録層は、
しきい値を越える電圧を印加することにより、印加時の
極性によって、2つの異なる状態間を遷移させることが
でき、これらの状態は電圧を印加しないときには安定に
存続する。そして、記録層の表面と探針との距離を一定
にしたときのトンネル電流値の相違で、どちらの状態に
あるかを検出できる。トンネル電流検出用の探針を用い
て記録層にしきい値を越える電圧を印加することができ
るから、結局、STMの面内分解能に見合う記録密度で
情報の2値記録と再生が行なえることなる。この方法に
よれば、記録ビットのサイズを10nmとすれば、10
12ビット/cm2もの大容量記録および再生が可能とな
る。この方法による情報処理装置の構成例が図4に示さ
れている。
【0006】この情報処理装置では、トンネル電流検出
用のプローブ電極(探針)102は、円筒型のピエゾア
クチュエータ101でxyzの各方向に走査されるよう
になっている。ここで、xy方向は記録媒体103の面
内方向であり、z方向は、記録媒体103の表面に垂直
な方向とする。プローブ電極102で検出されたトンネ
ル電流は電流アンプ104で増幅され、その高周波成分
が高域通過フィルタ(HPF)106によって取り出さ
れ、再生情報として出力される。一方、電流アンプ10
4の出力の低周波成分は、低域通過フィルタ(LPF)
105で取り出され、位相補償回路107で位相補償さ
れる。位相補償回路107の出力は、誤差増幅器108
に入力し、サンプルホールド回路109を経てピエゾア
クチュエータ101にフィードバックされる。このフィ
ードバックループは、トンネル電流を一定に保つことに
よってプローブ電極102と記録媒体103との間隔を
一定に保つためのものであり、この間隔は、誤差増幅器
108に入力するオフセット電圧によって調節できる。
【0007】次に、この情報処理装置における記録の再
生について説明する。記録媒体103の表面が原子レベ
ルでも平坦であり、記録媒体103の面内方向に記録ビ
ットが点状に形成されているとする。そして、記録媒体
103の表面とプローブ電極102の先端との距離を厳
密に一定に保ったままこのプローブ電極を記録媒体10
3の面内方向に走査したとする。そのときのトンネル電
流は、理想的には図5に示すように、記録状態に応じて
大小の2値に変化する。トンネル電流の高周波成分は、
図6に示すように、図5でのトンネル電流の変化がある
ごとに、上下いずれかの方向に振れるパルスで表わされ
る変化を示すようになる。すなわち、トンネル電流の高
周波成分は、対をなす2つのパルス(一方は+側、他方
は−側)が1つの記録ビットに対応する。そして、トン
ネル電流の高周波成分を検出することで、情報の再生が
行なわれる。
【0008】ここで、記録媒体103の表面に1原子層
程度の厚さの段差構造があったとする。例えば、記録媒
体の下地電極として、分子線エピタキシャル(MBE)
法による原子オーダーで平滑な金薄膜を使用したとして
も、どうしても記録媒体の表面に原子オーダーのステッ
プが残ってしまう。トンネル電流は図7に示すように段
差の場所でも変化し、トンネル電流の高周波成分は、図
8に示したように、段差の場所でもパルス成分を含むよ
うになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の情報処
理装置では、記録媒体表面に段差があった場合、この段
差からもトンネル電流の高周波成分に信号が混入し、こ
の信号が再生時に悪影響を及ぼしてしまうという問題点
がある。
【0010】本発明の目的は、記録媒体表面に段差構造
などがあっても、情報の再生に悪影響が及ぼされない情
報処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、記録媒体に対向して配置されたプローブで前記記録
媒体を走査し、前記記録媒体に記録された情報ビットを
再生する情報処理装置において、前記プローブで前記記
録媒体を走査することによって情報ビットを検出する検
出手段と、前記検出手段の出力信号の高周波成分に含ま
れる記録媒体表面に存在する原子ステップの影響による
ノイズ成分を、前記出力信号から除去することによっ
て、再生信号を生成する再生信号生成手段と、前記プロ
ーブで単一の情報ビットを検出したときに得られる前記
検出手段の理想的な出力信号パターンを記憶した記憶手
段と、を有し、前記再生信号生成手段は、前記記憶手段
に記憶された出力信号パターンと前記検出手段の出力信
号との相関を計算し、この計算信号に基づいて再生信号
を生成することを特徴とする。また、本発明の情報処理
装置は、上述の情報処理装置において、前記検出手段
は、前記記録媒体と前記プローブとの間に電圧を印加す
る手段と、電圧を印加したときに前記記録媒体と前記プ
ローブとの間に流れるトンネル電流を検出する手段とか
ら成ることを特徴とするものも包含する。
【0012】
【作用】検出信号と予め格納された信号パターンとの相
関を計算して出力するので、真正な検出信号が入力した
場合と、記録媒体表面の段差構造などによって検出信号
に類似した信号が入力した場合とでは、相関の計算結果
が異なり、真正な検出信号のみを検出することが可能と
なる。信号パターンとしては、単位ビットの記録を記録
媒体から読み出すときの理想的な検出信号に基づいたも
のを用いることが望ましい。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例の情報処理装置
の構成を示すブロック図である。
【0014】この情報処理装置は、CPU21で全体が
制御されるものであり、xyzの3軸方向の粗動機構を
備えたステージ1、ステージ上1に設けられた平滑な下
部電極層2、下部電極層2の上に設けられた記録層3、
円筒型のアクチュエータ5を有している。アクチュエー
タ5には、先端が極めて尖っているプローブ電極4が記
録層3に対向するように取り付けられている。アクチュ
エータ5は、プローブ電極4の先端をxyzの各方向に
それぞれ微動させるためのものであり、例えば、各方向
にそれぞれ2μmずつプローブ電極4の先端を移動させ
ることができる。ここで、x方向およびy方向は記録層
3の面内方向、z方向は記録層3の表面に垂直な方向と
する。ステージ1は、xyzの各方向ごとにそれぞれバ
ッファ31〜33の出力側と接続され、CPU21のス
テージ制御部53から出力されそれぞれバッファ31〜
33に入力される信号に応じて駆動されるようになって
いる。下部電極層2には、バイアス電圧を加えるための
電源35と、コンデンサ34を介してパルス発生器24
が接続されている。パルス発生器24は、CPU21内
のデータ変復調部52からのデータ変調信号によって記
録層3に情報の書き込みを行なうためのものである。
【0015】基準周波数発生器15が設けられ、この基
準周波数発生器15からのクロックは、分周器16とx
方向のアップダウンカウンタ17とに入力する。分周器
16の出力はy方向のアップダウンカウンタ18に入力
する。このアップダウンカウンタ18の出力は、D/A
変換器20によってD/A変換され、バッファ36で増
幅され、アクチュエータ5のy方向の駆動端子に入力す
る。一方、x方向のアップダウン17の出力は、D/A
変換器19によってD/A変換され、バッファ37で増
幅され、アクチュエータ5のx方向の駆動端子に入力す
る。これら両方のアップダウンカウンタ17,18の加
算/減算の切り替えは、それぞれCPU21内の走査制
御部51からの信号によって行なわれるようになってい
る。ここでは、両方のD/A変換器19,20の出力が
三角波となるようにアップダウンの制御が行なわれ、そ
の結果、プローブ電極4は、x方向の往復運動を繰り返
しながら、x方向の動きに比べて桁違いにゆっくりした
動きでy方向に往復運動することになり、記録層3の所
定の範囲全体を走査することになる。x方向とy方向と
の動きの速さの比は、概ね、分周器16での分周比に対
応する。
【0016】プローブ電極4には、トンネル電流検出用
の電流アンプ6が接続され、電流アンプ6の出力は、サ
ンプル/ホールド回路7に入力する。サンプル/ホール
ド回路7の出力は、誤差増幅器9と高域通過フィルタ8
のそれぞれの入力端子に接続されている。誤差増幅器9
の入力側には、可変電源38も接続されている。誤差増
幅器9の出力は、低域通過フィルタ10を介してアクチ
ュエータ5のZ方向の駆動端子に入力する。これによ
り、プローブ電極4のz方向についてのフィードバック
ループが完成したことになる。一方、高域通過フィルタ
8の出力は、A/D変換器11に入力し、A/D変換器
11の出力は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)
12の入力ポートに接続されている。そして、デジタル
シグナルプロセッサ12の出力ポートはD/A変換器1
3の入力に接続され、D/A変換器13の出力はコンパ
レータ14の(−)入力端子に接続されている。コンパレ
ータ14の(+)入力端子には、CPU21内のデータ変
復調部52からの制御で電圧が変化する可変電源39が
接続されている。そして、コンパレータ14の出力は、
データ変復調部52に入力する。
【0017】次に、本実施例の動作を説明する。
【0018】まず、記録層3の表面とプローブ電極4と
の間の距離の制御について説明する。CPU21内のス
テージ制御部53によってステージ1を粗動させ、記録
層3の所定の記憶領域をプローブ電極4に対向させる。
そして、サンプル/ホールド回路7をスルー状態とし、
電源35により記録層3とプローブ電極4との間に10
0mV程度(通常時)を印加し、この間に2nA程度の
トンネル電流が流れるように誤差増幅器9に接続された
可変電源38を調整する。
【0019】プローブ電極4で検出されたトンネル電流
は、電流アンプ6で電圧に変換(I/V変換)され、誤
差増幅器9に入力する。誤差増幅器9では、電流アンプ
6の出力電圧と可変電源38の電圧との差に応じた出力
が行なわれ、この出力は低域フィルタ10を介してアク
チュエータ5のz方向の駆動端子に入力するから、結
局、フィードバック制御が行なわれていることになり、
外乱があったとしても、記録層3とプローブ電極4との
間隔は一定値(トンネル電流が2nm程度となる間隔)
に維持される。ここで低域フィルタ10が挿入されてい
るのは、情報の再生による検出信号(高周波成分が主で
あることが予想される)の影響を排し、ステージ1の傾
きや下地電極層2の凹凸などによって生じる成分(記録
ビットの大きさに比べ大きいスケールでの変化なので、
低周波成分が主であると予想される)のみに追従するよ
うにするためである。また、積極的に両者の間隔を変え
たいのであれば、可変電源38を操作すればよいことは
当業者には明らかであろう。
【0020】次に、情報の書き込みについて説明する。
プローブ電極4の先端をx方向およびy方向に走査しな
がら、所定の書き込み位置にプローブ電極4が達するタ
イミングで、CPU21のデータ変復調部52から書き
込み信号をパルス発生器24に送り、記録層3とプロー
ブ電極4との間に所定の電圧の書き込みパルスを印加す
る。このとき、この書き込みパルスが印加されたことに
よってプローブ電極4の位置制御のためのフィードバッ
クループが乱されるのを防ぐため、書き込み信号と同期
してデータ変復調部52からサンプル/ホールド回路7
にホールド信号を送り、このサンプル/ホールド回路7
をホールド状態として、書き込みパルスの影響が誤差増
幅器9などに加わらないようにする。プローブ電極4の
xy方向への走査を行ないながら適宜に書き込み信号を
発生させることにより、一連の情報の記録が行なわれた
ことになる。
【0021】次に、記録の再生について説明する。サン
プル/ホールド回路7はスルー状態としておく。また、
予めデジタルシグナルプロセッサ12には、図2に示す
ような信号パターンを記憶させておく。この信号パター
ンとしては、理想的な記録ビットが形成されているとこ
ろをプローブ電極4が走査したときに、そのとき得られ
るトンネル電流の変化のパターンと同様のパターンのも
のを用いるとよい。信号パターンは、真正の記録ビット
を走査したときの実測値に基づいて定めてもよいし、記
録層3の2値の状態におけるそれぞれのトンネル電流の
値と記録ビットの大きさと走査の速さとに基づいて計算
で定めてもよい。
【0022】プローブ電極4によって記録層3をxy方
向に走査する。記録層3とプローブ電極4間のトンネル
電流は電流アンプ6で検出され、サンプル/ホールド回
路7を通過し、その高周波成分(検出信号)が高域通過
フィルタ8で抽出される。高周波成分には、記録ビット
が存在することによるトンネル電流の変化すなわち検出
信号が含まれている。この高周波成分は、A/D変換器
11でA/D変換されたのち、プローブ電極4のx方向
の1回の片道の走査分ごとに、デジタルシグナルプロセ
ッサ12内のメモリ(不図示)に格納される。
【0023】デジタルシグナルプロセッサ12では、そ
のメモリ上のデータが、上述の信号パターンと逐次比較
される。データと信号パターンとの比較は、以下のよう
に行なわれる。
【0024】まずデジタルシグナルプロセッサ12のメ
モリ上のデータ(x方向の1回の走査分のデータ)は、
信号振幅を補正され、一定の最大振幅値を有するように
全体が規格化される。そしてこの規格化されたデータ
は、信号パターンと同じ長さ分の時間幅ごとに、信号パ
ターンとの差の絶対値の総和が相関値として算出され
る。つまり、信号パターンの長さをnとし、信号パター
ンをPj(ただし0≦j≦n)で表わし、メモリ上のデ
ータの長さ(1回の走査長さに対応する)をmで表わ
し、このデータをDi(ただし0≦i≦m)で表わすと
き、式(1)を演算することができる。
【0025】
【数1】 デジタルシグナルプロセサ12は、この相関値Oiをi
ごとに逐次計算し、その結果を出力する。例えば、上述
の図8に示したデータを用い、この逐次の計算を行なう
と、その結果は図3に示されるように、相関値Oiは、
ちょうど記録ビットがあったところで0となり、その他
のところでは0より大きい値となる。
【0026】この結果は、D/A変換器13によってD
/A変換され、コンパレータ14の(−)入力端子に供給
される。ここで、可変電源39を0Vよりわずかに大き
い電圧値としておくと、記録ビットのある位置でのみコ
ンパレータ14の出力が"1"となり、その他のところで
は、記録層3の表面に段差構造があるところも含め、コ
ンパレータ14の出力が"0"となる。これにより、正し
く記録ビットが2値化信号に変換されることになる。こ
の2値化信号は、CPU21のデータ変復調部52に送
られ、最終的にこの情報処理装置の再生情報として外部
に出力されることになる。
【0027】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明においては、検出信号と信号パターンとの相
関を求めるための関数としては、上記の式(1)に示され
たものに限定されるものではなく、例えば、検出信号と
信号パターンとの差の自乗和などによるものも、有効に
利用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、検出信号
と予め格納された信号パターンとの相関を計算して出力
することにより、記録ビットの存在による真正な検出信
号が入力した場合と、記録媒体表面の段差構造などによ
って検出信号に類似した信号が入力した場合とでは、相
関の計算結果が異なり、真正な検出信号のみを検出する
ことが可能となって、表面が平滑でなく段差構造を有す
るような記録媒体を使用する場合であっても、再生時の
誤りが少なく、高いS/N比が得られるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の情報処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】ビット判断に用いる信号パターン波形の例を示
す波形図である。
【図3】相関値の逐次の演算結果を示す波形図である。
【図4】従来の情報処理装置の構成例を示すブロック図
である。
【図5】平滑な記録媒体を走査したときのトンネル電流
の変化を示す波形図である。
【図6】平滑な記録媒体を走査したときのトンネル電流
の高周波成分の変化を示す波形図である。
【図7】表面に段差構造がある記録媒体を走査したとき
のトンネル電流の変化を示す波形図である。
【図8】表面に段差構造がある記録媒体を走査したとき
のトンネル電流の高周波成分の変化を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1 ステージ 2 下部電極層 3 記録層 4 プローブ電極 5 アクチュエータ 6 電流アンプ 7 サンプル/ホールド回路 8 高域通過フィルタ 9 誤差増幅器 10 低域通過フィルタ 11 A/D変換器 12 デジタルシグナルプロセッサ 13,19,20 D/A変換器 14 コンパレータ 15 基準周波数発生器 16 分周器 17,18 アップダウンカウンタ 21 CPU 24 パルス発生器 31〜33,36,37 バッファ 34 コンデンサ 35 電源 38,39 可変電源 51 走査制御部 52 データ変復調部 53 ステージ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紫藤 俊一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 畑中 勝則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−314550(JP,A) 特開 平5−101457(JP,A) 特開 昭60−223081(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 9/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対向して配置されたプローブ
    で前記記録媒体を走査し、前記記録媒体に記録された情
    報ビットを再生する情報処理装置において、 前記プローブで前記記録媒体を走査することによって情
    報ビットを検出する検出手段と、 前記検出手段の出力信号の高周波成分に含まれる記録媒
    体表面に存在する原子ステップの影響によるノイズ成分
    を、前記出力信号から除去することによって、再生信号
    を生成する再生信号生成手段と、前記プローブで単一の情報ビットを検出したときに得ら
    れる前記検出手段の理想的な出力信号パターンを記憶し
    た記憶手段と、 を有し、 前記再生信号生成手段は、前記記憶手段に記憶された出
    力信号パターンと前記検出手段の出力信号との相関を計
    算し、この計算信号に基づいて再生信号を生成 すること
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記記録媒体と前記プ
    ローブとの間に電圧を印加する手段と、電圧を印加した
    ときに前記記録媒体と前記プローブとの間に流れるトン
    ネル電流を検出する手段とから成る請求項1に記載の情
    報処理装置。
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