JP3053050B2 - 径が変化する筒状織物の製造方法及び装置 - Google Patents

径が変化する筒状織物の製造方法及び装置

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JP3053050B2
JP3053050B2 JP6030933A JP3093394A JP3053050B2 JP 3053050 B2 JP3053050 B2 JP 3053050B2 JP 6030933 A JP6030933 A JP 6030933A JP 3093394 A JP3093394 A JP 3093394A JP 3053050 B2 JP3053050 B2 JP 3053050B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長さ方向に径が変化す
る筒状織物を製造するための方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来からホースなどの筒状織物が知られ
ており、広く使用されている。これらの筒状織物は通常
環状織機により、外方からたて糸を放射状に供給し、当
該たて糸を開口運動させつつ、その開口内を回転走行す
るよこ糸供給装置からよこ糸を供給し、そのたて糸とよ
こ糸とで筒状に織成される。
【0003】これらの環状織機で織成される筒状織物
は、従来その径が一定のものしか得られなかった。
【0004】しかしながら近年各種の産業分野におい
て、長さ方向に径が変化するような、異径の筒状織物が
求められるようになっている。例えば特に土木の分野に
おいて、軟弱地盤中に筒状のバッグを挿入して拡開し、
周囲の地盤を固める工法や、構築物を地盤に支持するア
ンカーを形成する際などに、長さ方向に径が変化する筒
状織物が要求されている。
【0005】例えば図1はそのような長さ方向に径が変
化する筒状織物1の一例を示すものであって、その筒状
織物1はたて糸2とよこ糸3とを筒状に織成してなって
おり、中央部に大径部4が形成され、上下両端部が小径
部5であって、長さ方向に径が変化する異径をなしてい
る。
【0006】なお本明細書に言う長さ方向に径が変化す
る筒状織物1は、図1に示される形状に限られるもので
はなく、両端部に大径部4があり中央部が小径部5であ
るものや、一端が大径部4で他端が小径部5のものな
ど、各種の形状のものを含み、さらに径が大小に異る部
分が規則的に又は不規則に現われるような、各種の形状
のものをも含むものである。
【0007】而してこのような径が変化する筒状織物の
織成方法が幾つか提案されている。その例としては、特
開昭58−220847号公報や、特開平3−4574
3号公報に記載された方法が知られている。
【0008】特開昭58−220847号公報の方法
は、放射状に外方から供給されるたて糸と、そのたて糸
の開口内を回転するシャットルから供給されるよこ糸と
で筒状織布を織成するに際し、その織口をテーパー状の
芯体の表面に形成し、その芯体を上下させることにより
その表面に形成される織口の径を変化させ、織成される
筒状織布の径を変化させるものである。
【0009】また特開平3−45743号公報に記載さ
れたものは、放射状に外方から供給されるたて糸と、そ
のたて糸の開口内を回転するシャットルから供給される
よこ糸とで筒状織布を織成する環状織機において、その
環状織機の中心部に径を可変としたインナーガイドとア
ウターガイドとを設け、その両ガイドの間に織口を形成
して筒状織物を織成し、両ガイドの径を変化させること
により筒状織物の径を変化させるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記特開
昭58−220847号公報の方法では、放射状のたて
糸に対してよこ糸を織込む際に、よこ糸の張力により織
口を締付けて芯体の表面に沿わせるので、よこ糸の張力
によって織口が芯体のテーパーに沿って滑り易く、織口
の径が不用意に変動する恐れがあり、所望の形状の筒状
織物を織成することが困難である。
【0011】また特開平3−45743号公報のもので
は、インナーガイドとアウターガイドとの間に形成され
る隙間において織口を形成するので、アウターガイドの
内周においてたて糸の開口が閉じた状態で、そこによこ
糸をその張力によって押込んで織成することとなり、た
て糸とよこ糸とが強く摩擦され、毛羽立ったり傷付いた
りしやすい。
【0012】この状態を図2について説明すると、図2
において6はアウターガイドであり7はインナーガイド
であって、その間隙においてたて糸2とよこ糸3とが織
成され、筒状織物1が形成される。
【0013】外方から供給されたたて糸2は、アウター
ガイド6の内周において上方に折曲げられ、筒状織物1
に織込まれるのであるが、たて糸2が開口した状態にお
いては図2(a)に示されるように、たて糸2はアウタ
ーガイド6の内周下部の位置に押付けられ、その位置で
は開口が閉じた状態となっている。
【0014】そして当該位置の直近まで挿入されたよこ
糸3は、そのよこ糸3の張力によって開口が閉じたたて
糸2を押し拡げ、アウターガイド6の内周の内側にまで
入り込むことにより、図2(b)に示されるように織込
まれる。
【0015】従ってよこ糸3は、アウターガイド6の内
周下部に強く押付けられているたて糸2を強引に押し拡
げ、そのたて糸2を摩擦しながらアウターガイド6の内
側にまで入り込むことになり、たて糸2とよこ糸3とが
強く摩擦されるので、筒状織物1に毛羽立ちが生じ易
い。
【0016】各種産業資材の用途においては、強度を大
きくするためにアラミド繊維やガラス繊維、炭素繊維な
どの高強度繊維が使用されることが多いが、これらの高
強度繊維は強く摩擦されると単繊維が折れて特に激しく
毛羽立ちが生じ、十分な強度が得られないことが多い。
【0017】またこの方法においては、よこ糸3の張力
によって筒状織物1の径が縮小することがないよう、織
口の内側にはインナーガイドが設けられることが必要で
あるが、該インナーガイドは複数の部材が互いに重なり
合いながら径を拡大縮小する機構を有するので、このイ
ンナーガイド自体が相当の大きさを有せざるを得ず、筒
状織物の径を十分に小さくすることができない。
【0018】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、筒状織物の外側に配置された径規制装置のみに
よって筒状織物の径をコントロールして変化させ、品質
の良好で且つ径が広範囲に変化する筒状織物を織成する
ことのできる方法及び装置を提供することを目的とする
ものである。
【0019】
【課題を解決する手段】而して本発明の方法は、外方か
ら径規制装置に向ってたて糸を放射状に供給し、当該た
て糸を開口運動させつつ、その開口内を回転走行するよ
こ糸供給装置からよこ糸を供給し、前記たて糸とよこ糸
とで筒状織物を織成すると共に、その筒状織物の外径を
前記径規制装置で規制しつつ、織成された筒状織物を前
記よこ糸供給装置の回転走行面に垂直に引取る方法にお
いて、前記径規制装置に向って供給されるたて糸におけ
る、前記径規制装置の内周よりやゝ外側位置に織口を形
成すると共に、前記径規制装置の径を変化させることに
より織成される筒状織物の径を変化させることを特徴と
するものである。
【0020】この方法においては、前記径規制装置の径
の変化に伴って筒状織物の引取り速度を変化させること
により、径規制装置の内周と織口との距離を常にほゞ一
定とすることが好ましい。
【0021】また本発明における第一の装置は、環状に
配置されて外方から供給されるたて糸に開口運動せしめ
る開口装置と、当該開口装置の内側に沿って前記たて糸
の開口内を走行するよこ糸供給装置と、前記開口装置の
中心部に設けられて織成される筒状織物の外径を規制す
る径規制装置とよりなる環状織機において、前記径規制
装置が、開口装置の中心の周囲に一定間隔で環状に且つ
半径方向に対して一定の角度をもって配置された複数の
ロッドよりなり、当該ロッドと前記半径方向との成す角
度を可変とすることにより、前記複数のロッドにより形
成される疑似円の径を可変としたことを特徴とするもの
である。
【0022】この発明のより具体的な構造としては、前
記径規制装置が、その外周に相互に回転可能に結合され
た一対のリングを有し、その一方のリングの一定間隔毎
に前記ロッドの一端を回動可能に取付け、そのロッドの
他端に取付けられた索体を他方のリングの一定間隔毎に
形成された透孔を通して牽引してこれらのロッドにより
疑似円を形成し、両リングを相互に回転させることによ
り各ロッドが半径方向と成す角度が変化し、ロッドによ
り形成される疑似円の径が変化するものとすることがで
きる。
【0023】また本発明における第二の装置は、環状に
配置されて外方から供給されるたて糸に開口運動せしめ
る開口装置と、当該開口装置の内側に沿って前記たて糸
の開口内を走行するよこ糸供給装置と、前記開口装置の
中心部に設けられて織成される筒状織物の外径を規制す
る径規制装置とよりなる環状織機において、前記径規制
装置が、開口装置の中心の周囲に一定間隔で環状に配置
された複数の楔形部材よりなり、当該楔形部材は順次隣
接する楔形部材と摺動可能に結合されて環状をなすと共
に、その内側に疑似円を形成し、楔形部材を隣接する楔
形部材に対して摺動せしめることにより、前記疑似円の
径を可変としたことを特徴とするものである。
【0024】この発明においては、前記径規制装置が、
その外周にリング体を有し、当該リング体の一定間隔毎
に複数のアームを回動自在に取付け、当該アームの先端
にそれぞれ前記楔形部材を回動可能に取付け、そのアー
ムをリング体に対して回動することにより前記複数の楔
形部材を相互に摺動せしめ、複数の楔形部材により形成
される前記疑似円の径を可変とすることができる。
【0025】さらにより具体的な構造としては、前記リ
ング体が互いに回転可能に結合された一対のリングより
なり、ばね性を有する複数の線材を、それぞれその両端
を前記両リングの一定間隔毎に取付け、一方のリングに
前記複数のアームを取付け、当該アームの先端をばね手
段により外方に付勢すると共に、外方への偏倚を前記線
材に支持し、前記両リングを互いに回転させることによ
り前記線材を介して前記アームを回動せしめ、もって前
記楔形部材により形成される前記疑似円の径を可変とし
た構造が挙げられる。
【0026】さらに本発明における第三の装置は、環状
に配置されて外方から供給されるたて糸に開口運動せし
める開口装置と、当該開口装置の内側に沿って前記たて
糸の開口内を走行するよこ糸供給装置と、前記開口装置
の中心部に設けられて織成される筒状織物の外径を規制
する径規制装置とよりなる環状織機において、前記径規
制装置が、彎曲した板ばねと、当該板ばねの両端間の距
離を変化させる機構とを有し、前記板ばねの彎曲の内側
面により疑似円を形成すると共に、板ばねの両端間の距
離を変化させることにより当該板ばねの彎曲の曲率を変
化させ、もって前記疑似円の径を可変としたことを特徴
とするものである。
【0027】この発明においては、前記径規制装置が、
その外周に相対的に回転可能に結合された一対のリング
を有し、前記板ばねの両端をそれぞれ両リングに取付
け、当該両リングを相対的に回転させることにより、前
記板ばねの両端間の距離を変化せしめるものとすること
ができる。
【0028】この場合前記板ばねは、その両半部がその
中央部において幅方向に食違って接続されており、当該
板ばねの一方の半部と他方の半部とが交差した構造とす
るのが好ましい。
【0029】また前記板ばねは、複数の板ばねを環状に
設け、各板ばねの両端をそれぞれ前記リングに等間隔に
取付け、当該複数の板ばねの中央部が組合わさって疑似
円を形成するものとすることができる。
【0030】また単一の板ばねをその中央部においてル
ープを形成せしめ、当該ループの内側面が疑似円を形成
するものとすることもできる。
【0031】またこの第三の装置においては、前記径規
制装置が、その外周に相対的に回転可能に結合された一
対のリングを有し、その一方のリングにアームを回動自
在に取付け、前記板ばねの一端を他方のリングに取付け
ると共に、他端を前記アームの先端に取付け、当該板ば
ねの前記他端を前記疑似円の一部に位置せしめ、前記両
リングを相対的に回転させることにより、前記板ばねの
両端間の距離を変化せしめ、板ばねの彎曲の曲率を変化
させて疑似円の径を変化させると共に、前記アームを前
記一方のリングに対して回動せしめることにより疑似円
の位置を調節可能とすることもできる。
【0032】この場合において前記板ばねが複数環状に
設けられ、各板ばねの一端は前記他方のリングに等間隔
に取付けられ、板ばねの他端は隣接する板ばねの彎曲の
内側面に当接した位置で前記アームの先端に取付けられ
ており、複数の板ばねの前記他端部が組合わさって疑似
円を形成するものとすることができる。
【0033】また単一の板ばねが、その一端において前
記他方のリングに取付けられ、他端部はループを形成す
ると共に、その内端において前記アームの先端に取付け
られ、当該ループの内側面が疑似円を形成するものとし
てもよい。
【0034】またこの発明においては、前記一方のリン
グの一定間隔毎にそれぞれアームの一端を回動自在に取
付け、当該各アームを外方に回動するよう付勢すると共
に、各アームの先端にはそれぞれ前記板ばねの彎曲の内
側面に当接する押圧片を設けるのが好ましい。
【0035】
【実施例】図4は本発明の方法を実施する状態を示すも
のである。8は環状織機であって、たて糸2は外方から
中心に向って放射状に供給され、環状に配置された開口
装置としての綜絖9により開口せしめられる。
【0036】10はたて糸2の開口内を回転走行するよ
こ糸供給装置としてのシャットルであり、当該シャット
ル10から供給されるよこ糸3と前記たて糸2とで、筒
状織物1を織成している。
【0037】11は環状の径規制装置であって、当該径
規制装置11によって外径を規制しつつ筒状織物1を織
成し、織成された筒状織物1は環状織機8に垂直に(図
面においては上方に)引取っている。
【0038】本発明においては、図3に示すように、筒
状織物1の織口12が前記径規制装置11の内周よりや
ゝ外側位置に形成されている。外方から供給されたたて
糸2はその織口12に至り、当該織口12においてよこ
糸3を打込まれて筒状織物1が織成される。
【0039】そして当該織口12においてたて糸2とよ
こ糸3とにより織成された筒状織物1は、そこからさら
に内方に進み、径規制装置11で上方に屈曲され、引取
られるのである。
【0040】而して適宜の手段により前記径規制装置1
1の径を変化させることによって、前記織口12の位置
を変化させてその径を変化させ、織成される筒状織物1
の径を変化させる。
【0041】なお筒状織物1の引取り速度は前記織口1
2の位置と連動させ、織口12が径規制装置11に対し
て常にほゞ一定の位置にあるように引取り速度を調節す
るのが好ましい。
【0042】そして径規制装置11の径を変化させたと
きには、その径の変化に伴って筒状織物1の引取り速度
を変化させ、径規制装置11の内周と織口12との距離
tを常にほゞ一定とするのが望ましい。
【0043】本発明の方法においては、筒状織物1は織
口12の径により織成され、その筒状織物1が多少絞ら
れた状態で径規制装置11の内側を通過する。
【0044】従って径規制装置11の内周と織口12と
の距離tはできるだけ小さいのが好ましく、筒状織物1
の最小直径の10%以下とするのが好ましい。しかしな
がら織口12が径規制装置11の内周に過度に接近する
のは好ましくなく、筒状織物1におけるよこ糸3の打込
みピッチの、少くとも約2倍程度の距離は確保するのが
好ましい。
【0045】次に本発明の装置の実施例について説明す
る。図5乃至図7は本発明の第一の装置の実施例を示す
ものであって、図5は本発明の装置の中央縦断面図であ
り、図6はその装置における径規制装置11の平面図、
図7は織成する筒状織物1の径が拡大及び縮小する状態
を示す拡大平面図である。
【0046】本発明の装置において径規制装置11は、
その外周に固定リング13を有し、該固定リング13に
対して回転リング14が嵌合されている。
【0047】当該回転リング14の外周に設けられた転
輪15が固定リング13の内周に刻設された溝16内を
転動するようになっており、その回転リング14はその
上部外周に形成された外歯23に噛合した駆動歯車24
により、固定リング13に対して回転し得るようになっ
ている。
【0048】而して17は複数のロッドであって、各ロ
ッド17の基端部はそれぞれ略L字状に上方に屈折さ
れ、回転リング14の内周に形成された突条18に、一
定間隔毎に回動自在に止着されている。
【0049】そして各ロッド17の先端にはそれぞれ索
体19が取付けられており、当該索体19は固定リング
13の一定間隔毎に穿設された透孔20に挿通され、綜
絖9の間を通して環状織機8外に引出され、ウェイト2
1により張力をかけて牽引し、ロッド17の方向を制御
している。
【0050】而して各ロッド17は、回転リング14へ
の取付け位置から、回転リング14の半径方向に対して
一定の角度αをなし、且つ水平方向に対してやゝ下方に
向って延びている。
【0051】そして回転リング14の一定間隔毎に取付
けられた複数のロッド17が、全て同じ角度αをもって
延びているので、回転リング14の内方に互いに交差す
るロッド17によって疑似円22が形成され、当該疑似
円22の内周により筒状織物1の径を制御する。
【0052】また回転リング14を固定リング13に対
して回転させることにより、各ロッド17の回転リング
14に対する取付け位置が変化し、当該取付け位置から
透孔20に向って延びるロッド17の角度αが変化し、
ロッド17によって形成される疑似円22の径を変化さ
せることができる。
【0053】すなわち図7において、矢印aに示すよう
に回転リング14を固定リング13に対して反時計方向
に回転させることにより、ロッド17は突条18に対し
て回転リング14の中心に接近する方向に回動し、22
aに示すように疑似円22の径が縮小する。
【0054】また矢印bに示すように回転リング14を
固定リング13に対して時計方向に回転させることによ
り、ロッド17は回転リング14の外周の方向に移動
し、22bに示すように疑似円22の径が拡大する。
【0055】次に第二の装置について説明する。図8乃
至図12は本発明の第二の装置における径規制装置11
の実施例を示すものであって、図8はその平面図であ
り、図9及び図10は図8におけるIX−IX及びX−X拡
大断面図である。
【0056】この実施例において13は固定リングであ
り、14は回転リングであって、回転リング14は転輪
15が固定リング13に形成された溝16に沿って転動
することにより、固定リング13に対して回転可能であ
る。そして回転リング14に刻設された外歯23に噛合
した駆動歯車24により、回転リング14は回転駆動さ
れるようになっている。
【0057】25は複数のアームであって、各アーム2
5の基部は固定リング13の上面の一定間隔毎に植設さ
れた支持シャフト26に、水平面内を回動し得るように
軸支されており、そのアーム25の先端には回転シャフ
ト27が回転自在に取付けられている。
【0058】そしてこの回転シャフト27と、当該回転
シャフト27を取付けたアーム25に隣接するアーム2
5を支持した支持シャフト26との間にスプリング28
が介装され、アーム25を外方に向って付勢している。
【0059】また固定リング13及び回転リング14の
内側下部の間には、ワイヤーなどの線材29が張渡され
ている。当該線材29は回転シャフト27の下部の外側
に当接しており、アーム25がスプリング28により外
方に回動するのを支え、当該線材29と前記スプリング
28とにより、アーム25を一定の位置に保持するよう
になっている。
【0060】そして回転シャフト27の下部には、略楔
形の径規制部材30が取付けられている。
【0061】径規制部材30は図11に示すように、回
転シャフト27に取付けられた基板31と、当該基板3
1の側面に突設された略楔形の水平板32とよりなり、
基板31における水平板32を突設した面の反対側の面
には、隣接する径規制部材30の水平板32の端縁が嵌
合する摺動溝33が形成されている。
【0062】水平板32の端縁部の上面には溝34が刻
設されており、隣接する径規制部材30の摺動溝33に
嵌合した状態において、摺動溝33の上部に固着された
押え板35が前記溝34に嵌合し、隣接する径規制部材
30同士が水平板32の端縁と摺動溝33とで互いに摺
動自在となっている。
【0063】而して図8に示すように、隣接する径規制
部材30間において、水平板32の端縁が順次基板31
の摺動溝33に嵌合して、多数の径規制部材30の先端
部内側縁により疑似円22が形成される。
【0064】そして図8において回転リング14が固定
リング13に対して時計方向に回転すると、線材29は
曲率半径が小さくなりながら回転リング14の中心に接
近し、アーム25をスプリング28の弾性に抗して、支
持シャフト26を軸として時計方向に回動させる。
【0065】これに伴って径規制部材30はそれを取付
けたアーム25に対して回動しながら、隣接する径規制
部材30との間で互いに接触長さが大きくなる方向に摺
動し、図12において30aに示すように内方に偏倚
し、疑似円22は22aに示すように径を縮小する。
【0066】また逆に回転リング14が反時計方向に回
転すると、線材29は曲率半径が拡大しながら外方に偏
倚し、アーム25はスプリング28の弾力により支持シ
ャフト26を軸として、反時計方向に回動する。
【0067】これにより径規制部材30は、それを取付
けたアーム25に対して回動しながら、隣接する径規制
部材30との間で互いに接触長さが小さくなる方向に摺
動し、図12において30bに示すように外方に偏倚
し、疑似円22は22bに示すように径を拡大する。
【0068】次に図13乃至図15は、本発明の第三の
装置における径規制装置11の実施例を示すものであっ
て、図13はその平面図、図14は主要部の拡大中央縦
断面図であり、図15はこの実施例における多数の板ば
ねの組合わせ状態を示す斜視図である。
【0069】この実施例において13は固定リングであ
り、14は回転リングであって、回転リング14は転輪
15が固定リング13に形成された溝16に沿って転動
することにより、固定リング13に対して回転可能であ
る。そして回転リング14に刻設された外歯23に噛合
した駆動歯車24により、回転リング14は回転駆動さ
れるようになっている。
【0070】36は複数の板ばねであって、各板ばね3
6はそれぞれその中央部が略円弧状に彎曲して略U字状
をなしており、その両端はそれぞれ前記固定リング13
及び回転リング14に一定間隔毎に取付けられている。
【0071】また各板ばね36は、その中央部において
段部38が形成され、両半部が幅方向に食違って接続さ
れた形状をなしており、図15に示すように各板ばね3
6の一方の半部が他の板ばね36の他方の半部と交差す
ることにより、全ての板ばね36が同一平面内に配置さ
れている。
【0072】また25は複数のアームであって、各アー
ム25の基部は固定リング13の上面の一定間隔毎に植
設された支持シャフト26に、水平面内を回動し得るよ
うに軸支されており、そのアーム25の先端には回転シ
ャフト27が回転自在に取付けられている。
【0073】この回転シャフト27と、当該回転シャフ
ト27を取付けたアーム25に隣接するアーム25を支
持した支持シャフト26との間にスプリング28が介装
され、アーム25を外方に向って付勢している。
【0074】そして各回転シャフト27の下端にはそれ
ぞれ押圧片37が取付けられており、該押圧片37が前
記板ばね36の彎曲の内側面及び上縁部に当接し、板ば
ね36を外方に押し拡げると共に、たて糸2の張力によ
る板ばね36の持上りを押えるように作用している。
【0075】而して本発明においては、複数の板ばね3
6が前記段部38で組合わされつつ、その中央部におい
て順次重なり合い、且つその板ばね36自身の弾力によ
り外方に拡がろうとする力が働き、それらの板ばね36
の中央部は円弧をなし、その内側面によって疑似円22
が形成される。
【0076】また押圧片37で、板ばね36の内側を押
圧して拡げるようにすることにより、疑似円22の拡大
はより滑かに行われる。
【0077】そして図13において回転リング14が固
定リング13に対して時計方向に回転することにより、
板ばね36の両端が互いに接近して中央部が固定リング
13の中心に接近すると共に、その曲率半径が小さくな
り、疑似円22はその径を縮小する。
【0078】また回転リング14が固定リング13に対
して反時計方向に回転することにより、板ばね36の両
端間の距離が大きくなり、中央部が外方に移動すると共
に、板ばね36自身のばね弾力と押圧片37の押圧力に
よって板ばね36の曲率半径が拡大され、疑似円22は
その径を拡大する。
【0079】図16及び図17は、本発明の第三の装置
における径規制装置11の他の実施例を示すものであっ
て、図16はその平面図、図17はこの実施例における
板ばね36を示す斜視図である。
【0080】この実施例においては単一の板ばね36を
有しており、その板ばね36は彎曲して段部38におい
て組合わされ、中央部においてループを形成している。
そして板ばね36の両端は、それぞれ固定リング13及
び回転リング14に取付けられている。
【0081】この実施例においては、板ばね36自身の
ばね弾力により前記ループが略円形となり、その内側面
が疑似円22を形成している。またそのループの内側面
を押圧片37で押圧して拡げることにより、疑似円22
はより円形に近くなり、その疑似円22の径の拡大縮小
がより円滑に行われると共に、板ばね36の上縁部を押
圧片37で押えることにより、たて糸2の張力により板
ばね36が持上るのを防止することができる。
【0082】また図18、図19及び図20は、本発明
の第三の装置における径規制装置11のさらに他の実施
例を示すものであって、図18はその平面図、図19は
この実施例における板ばね36を示す斜視図である。
【0083】この実施例において板ばね36は単一であ
り、その一端が回転リング14に取付けられていると共
に、板ばね36の他端部はその端末を内側に巻込んでル
ープを形成し、該ループの内側面が疑似円22を形成し
ている。
【0084】そして板ばね36の他端すなわちループの
内端末の上縁には、図20に示すように外側に折返し部
39が形成されており、該折返し部39でその他端に当
接した外側の板ばね36の部分を摺動可能に抱持してい
る。
【0085】また40は、一端を固定リング13に回動
自在に取付けた支持アームであって、その先端に前記折
返し部39の上面に突設されたピン41を回動自在に取
付けている。
【0086】また固定リング13には一定の間隔毎にア
ーム25が回動自在に取付けられ、各アーム25はスプ
リング28により外方に付勢されており、そのアーム2
5に先端に取付けられた押圧片37が板ばね36のルー
プの内側面に当接し、外方に向って押圧している。そし
て前記支持アーム40は、複数のアーム25のうちの一
つの位置を占めている。
【0087】この実施例においては、図18において回
転リング14が固定リング13に対して時計方向に回転
することにより、板ばね36の両端の間隔が大きくな
り、ループが引締められて中心に接近すると共に曲率半
径が小さくなり、疑似円22はその径を縮小する。
【0088】また回転リング14が固定リング13に対
して反時計方向に回転することにより、板ばね36の両
端間の距離が小さくなり、板ばね36自身のばね弾力と
押圧片37の押圧力によってループが緩んで曲率半径が
拡大され、疑似円22はその径を拡大する。
【0089】また図21は、本発明の第三の装置におけ
る径規制装置11のさらに他の実施例を示す、板ばね3
6の斜視図である。
【0090】この実施例においては複数の板ばね36が
使用されており、各板ばね36の一端は回転リング14
に取付けられている。
【0091】そして各板ばね36の他端は、それぞれ隣
接する板ばね36の彎曲の内側に位置し、図20に示さ
れるような構造で隣接する板ばね36と結合され、且つ
支持アーム40の先端に取付けられており、複数の板ば
ね36の他端部が組合わされて疑似円22を形成してい
る。
【0092】また先の実施例と同様に、固定リング13
に回動自在に取付けられた複数のアーム25の先端に取
付けられた押圧片37により、板ばね36は外方に向っ
て押圧されており、前記支持アーム40は、複数のアー
ム25のうちのそれぞれ一つの位置を占めている。
【0093】この実施例においては、回転リング14を
固定リング13に対して回転させることにより、板ばね
36の両端の間隔が大小に変化し、その板ばね36自身
の弾性と押圧片37による押圧力と、さらに複数の板ば
ね36の相互の作用により、疑似円22の形状を保持し
つつ、各板ばね36の曲率半径が変化して疑似円22の
径が大小に変化する。
【0094】
【作用及び発明の効果】本発明の方法においては、図3
に示されるように、外方から径規制装置11に向って放
射状にたて糸2を供給し、その径規制装置11の径を変
化させつつ、当該径規制装置11の内周よりやゝ外側位
置に織口12を形成するので、たて糸2はその織口12
を起点にして開口し、またよこ糸3はその織口12に向
って織込まれる。
【0095】従ってよこ糸3が織口12の位置に入り込
むために、たて糸2を強く押し拡げたり、強く摩擦され
たりすることがなく、たて糸2とよこ糸3とが極めてス
ムーズに織成され、傷付いたり毛羽立ったりすることが
ない。
【0096】そして径規制装置11の径を変化させるこ
とにより織口12の径を変化させ、織成される筒状織物
1の径を大小に変化させることができ、長さ方向に径が
変化する筒状織物1を織成することができる。
【0097】また前記従来例のように織成される筒状織
物1の内側に複雑なインナーガイドが挿入されることが
ないので、筒状織物1の径がインナーガイドにより制約
されることがなく、十分に小径の筒状織物1を織成する
ことができ、筒状織物1の径の変化の範囲を大きくする
ことができる。
【0098】また本発明の装置は、径規制装置11にお
いて一又は複数の部材を環状に配することにより疑似円
22を形成し、当該疑似円22を基準に織口12を形成
して筒状織物1を織成することができる。
【0099】そして径規制装置11の径を変化させるこ
とにより、疑似円22の径を変化させて織口12の径を
変化させ、長さ方向に径が大小に変化する筒状織物1を
織成することができるのである。
【0100】また本発明の装置では、疑似円22の下部
はほゞ水平面内にあり、外方から供給されるたて糸2に
対して滑らかなガイド面を形成する。従ってたて糸2は
円形の織口12においてスムーズによこ糸3を織込ま
れ、織りむらなどの欠陥を生じることがない。
【0101】特に本発明の第三の装置においては、構造
が簡単であり且つ、極めて滑らかな真円に近い疑似円2
2を形成し、またたて糸2及びよこ糸3並びに、織成さ
れた筒状織物1に対しても滑らかなガイド面を形成する
と共に、板ばね36の変形により疑似円22の径の変化
も円滑に行われるので、極めて品質の良い製品を織成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により織成される筒状織物1の斜視図
【図2】 従来の方法により筒状織物1を織成するとき
の織口の状態を示す主要部の断面図
【図3】 本発明の方法により筒状織物1を織成すると
きの織口12の状態を示す主要部の断面図
【図4】 本発明の方法により筒状織物1を織成する状
態の中央縦断面図
【図5】 本発明の第一の装置の一実施例を示す中央縦
断面図
【図6】 本発明の第一の装置の径規制装置11の一実
施例を示す平面図
【図7】 本発明の第一の装置により疑似円22の径を
変化させる状態を示す主要部の拡大平面図
【図8】 本発明の第二の装置の径規制装置11の一実
施例を示す平面図
【図9】 図8におけるIX−IX部の拡大断面図
【図10】 図8におけるX−X部の拡大断面図
【図11】 図8の実施例における径規制部材30の斜
視図であって、(a)及び(b)はそれぞれ異る方向か
らの斜視図である。
【図12】 図8の実施例により疑似円22の径を変化
させる状態を示す、主要部の拡大平面図
【図13】 本発明の第三の装置の径規制装置11の一
実施例を示す平面図
【図14】 図13におけるXIV −XIV 部の拡大断面図
【図15】 図13の実施例における複数の板ばね36
が組合わさった状態を示す拡大斜視図
【図16】 本発明の第三の装置の径規制装置11の、
他の実施例を示す平面図
【図17】 図16の実施例における板ばね36の拡大
斜視図
【図18】 本発明の第三の装置の径規制装置11の、
さらに他の実施例を示す平面図
【図19】 図18の実施例における板ばね36の拡大
斜視図
【図20】 図18におけるXX−XX部の拡大断面図
【図21】 本発明の第三の装置の径規制装置11の、
さらに他の実施例における複数の板ばね36が組合わさ
った状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 筒状織物 2 たて糸 3 よこ糸 8 環状織機 9 綜絖(開口装置) 10 シャットル(よこ糸供給装置) 11 径規制装置 12 織口 13 固定リング 14 回転リング 17 ロッド 19 索体 20 透孔 22 疑似円 25 アーム 28 スプリング 29 線材 30 径規制部材 36 板ばね 37 押圧片 40 支持アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 純次 大阪府高槻市淀の原町59番19号 (56)参考文献 特開 平3−45743(JP,A) 特開 昭58−220847(JP,A) 実開 昭63−102786(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 37/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外方から径規制装置(11)に向ってた
    て糸(2)を放射状に供給し、当該たて糸(2)を開口
    運動させつつ、その開口内を回転走行するよこ糸供給装
    置(10)からよこ糸(3)を供給し、前記たて糸
    (2)とよこ糸(3)とで筒状織物(1)を織成すると
    共に、その筒状織物(1)の外径を前記径規制装置(1
    1)で規制しつつ、織成された筒状織物(1)を前記よ
    こ糸供給装置(10)の回転走行面に垂直に引取る方法
    において、前記径規制装置(11)に向って供給される
    たて糸(2)における、前記径規制装置(11)の内周
    よりやゝ外側位置に織口(12)を形成すると共に、前
    記径規制装置(11)の径を変化させることにより織成
    される筒状織物(1)の径を変化させることを特徴とす
    る、径が変化する筒状織物の製造方法
  2. 【請求項2】 前記径規制装置(11)の径の変化に伴
    って筒状織物(1)の引取り速度を変化させ、径規制装
    置(11)の内周と織口(12)との距離を常にほゞ一
    定とすることを特徴とする、請求項1に記載の径が変化
    する筒状織物の製造方法
  3. 【請求項3】 環状に配置されて外方から供給されるた
    て糸(2)に開口運動せしめる開口装置(9)と、当該
    開口装置(9)の内側に沿って前記たて糸(2)の開口
    内を走行するよこ糸供給装置(10)と、前記開口装置
    (9)の中心部に設けられて織成される筒状織物(1)
    の外径を規制する径規制装置(11)とよりなる環状織
    機(8)において、前記径規制装置(11)が、開口装
    置(9)の中心の周囲に一定間隔で環状に且つ半径方向
    に対して一定の角度をもって配置された複数のロッド
    (17)よりなり、当該ロッド(17)と前記半径方向
    との成す角度を可変とすることにより、前記複数のロッ
    ド(17)により形成される疑似円(22)の径を可変
    としたことを特徴とする、径が変化する筒状織物の製造
    装置
  4. 【請求項4】 前記径規制装置(11)が、その外周に
    相互に回転可能に結合された一対のリング(13,1
    4)を有し、その一方のリング(14)の一定間隔毎に
    前記ロッド(17)の一端を回動可能に取付け、そのロ
    ッド(17)の他端に取付けられた索体(19)を他方
    のリング(13)の一定間隔毎に形成された透孔(2
    0)を通して牽引してこれらのロッド(17)により疑
    似円(22)を形成し、両リング(13,14)を相互
    に回転させることにより各ロッド(17)が半径方向と
    成す角度が変化し、ロッド(17)により形成される疑
    似円(22)の径が変化することを特徴とする、請求項
    3に記載の径が変化する筒状織物の製造装置
  5. 【請求項5】 環状に配置されて外方から供給されるた
    て糸(2)に開口運動せしめる開口装置(9)と、当該
    開口装置(9)の内側に沿って前記たて糸(2)の開口
    内を走行するよこ糸供給装置(10)と、前記開口装置
    (9)の中心部に設けられて織成される筒状織物(1)
    の外径を規制する径規制装置(11)とよりなる環状織
    機(8)において、前記径規制装置(11)が、開口装
    置(9)の中心の周囲に一定間隔で環状に配置された複
    数の略楔形を有する径規制部材(30)よりなり、当該
    径規制部材(30)は順次隣接する径規制部材(30)
    と摺動可能に結合されて環状をなすと共に、その内側に
    疑似円(22)を形成し、径規制部材(30)を隣接す
    る径規制部材(30)に対して摺動せしめることによ
    り、前記疑似円(22)の径を可変としたことを特徴と
    する、径が変化する筒状織物の製造装置
  6. 【請求項6】 前記径規制装置(11)が、その外周に
    リング体(13,14)を有し、当該リング体(13,
    14)の一定間隔毎に複数のアーム(25)を回動自在
    に取付け、当該アーム(25)の先端にそれぞれ前記径
    規制部材(30)を回動可能に取付け、そのアーム(2
    5)をリング体(13,14)に対して回動することに
    より前記複数の径規制部材(30)が相互に摺動し、複
    数の径規制部材(30)により形成される前記疑似円
    (22)の径を可変としたことを特徴とする、請求項5
    に記載の径が変化する筒状織物の製造装置
  7. 【請求項7】 前記リング体(13,14)が互いに回
    転可能に結合された一対のリング(13,14)よりな
    り、ばね性を有する複数の線材(29)を、それぞれそ
    の両端を前記両リング(13,14)の一定間隔毎に取
    付け、一方のリング(13)に前記複数のアーム(2
    5)を取付け、当該アーム(25)の先端をばね手段
    (28)により外方に付勢すると共に、外方への偏倚を
    前記線材(29)に支持し、前記両リング(13,1
    4)を互いに回転させることにより前記線材(29)を
    介して前記アーム(25)を回動せしめ、もって前記径
    規制部材(30)により形成される前記疑似円(22)
    の径を可変としたことを特徴とする、請求項6に記載の
    径が変化する筒状織物の製造装置
  8. 【請求項8】 環状に配置されて外方から供給されるた
    て糸(2)に開口運動せしめる開口装置(9)と、当該
    開口装置(9)の内側に沿って前記たて糸(2)の開口
    内を走行するよこ糸供給装置(10)と、前記開口装置
    (9)の中心部に設けられて織成される筒状織物(1)
    の外径を規制する径規制装置(11)とよりなる環状織
    機(8)において、前記径規制装置(11)が、彎曲し
    た板ばね(36)と、当該板ばね(36)の両端間の距
    離を変化させる機構とを有し、前記板ばね(36)の彎
    曲の内側面により疑似円(22)を形成すると共に、板
    ばね(36)の両端間の距離を変化させることにより当
    該板ばね(36)の彎曲の曲率を変化させ、もって前記
    疑似円(22)の径を可変としたことを特徴とする、径
    が変化する筒状織物の製造装置
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記径規制装置(1
    1)が、その外周に相対的に回転可能に結合された一対
    のリング(13,14)を有し、前記板ばね(36)の
    両端をそれぞれ両リング(13,14)に取付け、当該
    両リング(13,14)を相対的に回転させることによ
    り、前記板ばね(36)の両端間の距離を変化せしめる
    ことを特徴とする、径が変化する筒状織物の製造装置
  10. 【請求項10】 前記板ばね(36)の両半部が、その
    中央部において幅方向に食違って接続されており、当該
    板ばね(36)の一方の半部と他方の半部とが交差して
    いることを特徴とする、請求項9に記載の径が変化する
    筒状織物の製造装置
  11. 【請求項11】 前記板ばね(36)が複数環状に設け
    られ、各板ばね(36)の両端はそれぞれ前記リング
    (13,14)に等間隔に取付けられ、当該複数の板ば
    ね(36)の中央部が組合わさって疑似円(22)を形
    成していることを特徴とする、請求項9又は10に記載
    の径が変化する筒状織物の製造装置
  12. 【請求項12】 単一の板ばね(36)がその中央部に
    おいてループを形成し、当該ループの内側面が疑似円
    (22)を形成していることを特徴とする、請求項9又
    は10に記載の径が変化する筒状織物の製造装置
  13. 【請求項13】 請求項8において、前記径規制装置
    (11)が、その外周に相対的に回転可能に結合された
    一対のリング(13,14)を有し、その一方のリング
    (13)に支持アーム(40)を回動自在に取付け、前
    記板ばね(36)の一端を他方のリング(14)に取付
    けると共に、他端を前記支持アーム(40)の先端に取
    付け、当該板ばね(36)の前記他端を前記疑似円(2
    2)の一部に位置せしめ、前記両リング(13,14)
    を相対的に回転させることにより、前記板ばね(36)
    の両端間の距離を変化せしめ、板ばね(36)の彎曲の
    曲率を変化させて疑似円(22)の径を変化させると共
    に、前記支持アーム(40)を前記一方のリング(1
    3)に対して回動せしめることにより疑似円(22)の
    位置を調節可能としたことを特徴とする、径が変化する
    筒状織物の製造装置
  14. 【請求項14】 前記板ばね(36)が複数環状に設け
    られ、各板ばね(36)の一端は前記他方のリング(1
    4)に等間隔に取付けられ、板ばね(36)の他端は隣
    接する板ばね(36)の彎曲の内側面に当接した位置で
    前記支持アーム(40)の先端に取付けられており、複
    数の板ばね(36)の前記他端部が組合わさって疑似円
    (22)を形成していることを特徴とする、請求項13
    に記載の径が変化する筒状織物の製造装置
  15. 【請求項15】 単一の板ばね(36)が、その一端に
    おいて前記他方のリング(14)に取付けられ、他端部
    はループを形成すると共に、その内端において前記支持
    アーム(40)の先端に取付けられ、当該ループの内側
    面が疑似円(22)を形成していることを特徴とする、
    請求項13に記載の径が変化する筒状織物の製造装置
  16. 【請求項16】 前記一方のリング(13)の一定間隔
    毎に、それぞれアーム(25)の一端を回動自在に取付
    け、当該各アーム(25)を外方に回動するよう付勢す
    ると共に、各アーム(25)の先端にはそれぞれ前記板
    ばね(36)の彎曲の内側面に当接する押圧片(37)
    を設けたことを特徴とする、請求項9,10,11,1
    2,13,14又は15に記載の、径が変化する筒状織
    物の製造装置
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