JP3052993B2 - 球形軸受 - Google Patents

球形軸受

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JP3052993B2
JP3052993B2 JP7252881A JP25288195A JP3052993B2 JP 3052993 B2 JP3052993 B2 JP 3052993B2 JP 7252881 A JP7252881 A JP 7252881A JP 25288195 A JP25288195 A JP 25288195A JP 3052993 B2 JP3052993 B2 JP 3052993B2
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三郎 門脇
隆一 米田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は球形軸受に関し、特に
たとえば球形の軸を受ける凹球面を有する球形軸受に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6および図7に示すこの種の従来の球
形軸受1は、たとえば図8に示すように、ポンプ2の内
部においてモータロータ3およびインペラ4等を含むロ
ータ5を球形の軸6上で回転可能に支持するのに用いら
れる。球形軸受1は、たとえばカーボンでプレス成形し
た後に焼結すること等によって形成されるが、熱歪等の
ような成形時の歪を完全に除去することができないた
め、軸6と接触する凹球面7には図9に示すような凹凸
が生じていた。したがって、軸6と球形軸受1とは、凹
球面7内の歪によって生じた3つの凸部8a,8bおよ
び8c(図6)で接触されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、軸6と
球形軸受1とが凹球面7に生じた3つの凸部8a,8b
および8cで接触されていたが、これらの凸部8a〜8
cの形成される位置のバランスが悪い場合(図6)に
は、ロータ5の回転時に回転軸芯がずれて振動が生じ、
所期のポンプ性能を得ることができなかった。したがっ
て、このような場合には、球形軸受1の凹球面7を再加
工してバランスをとる必要があり、コスト高になるとい
う問題点があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、安
価にして回転時の振動を防止できる球形軸受を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、球形の軸を
受ける凹球面を有する球形軸受において、凹球面におけ
る回転軸芯に直交する同一平面上に回転軸芯を中心とし
て互いに120度ずらして3つの突起を設けたことを特
徴とする、球形軸受である。
【0006】
【作用】凹球面における回転軸芯に直交する同一平面上
に3つの突起が設けられ、これら3つの突起が球形の軸
の外表面に接触される。3つの突起は回転軸芯を中心と
して互いに120度ずらして設けられるので、軸上にお
いて球形軸受がバランスよく支持され、球形軸受によっ
て支持された回転部分がバランスよく回転される。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、回転部分をバランス
よく回転させることができるので、回転時の振動を防止
できる。また、従来のように凹球面を再加工する必要が
ないので、コストを低減できる。この発明の上述の目
的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して
行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろ
う。
【0008】
【実施例】図1および図2に示すこの実施例の球形軸受
10は、たとえば図3に示すようなポンプ12におい
て、モータロータ14およびインペラ16等を含むロー
タ(回転部分)18を球形の軸20上で回転可能に支持
するためのものであり、たとえばカーボンでプレス成形
した後に焼結すること等によって形成される。ここで、
軸20は、たとえばセラミックや硬質金属等のような硬
質材料によってほぼ真球となるように精度よく形成され
る。
【0009】球形軸受10(図1,図2)は、略円柱状
の本体22を含む。本体22の下面には、軸20の直径
とほぼ同じ直径の凹球面24が形成され、本体22の中
央には、凹球面24から上面へ向けて潤滑水を通すため
の貫通孔26が形成される。また、凹球面24には、潤
滑水を通すための複数(この実施例では6つ)の溝27
が略放射状に形成されるとともに、略半球状の3つの突
起28a,28bおよび28cが回転軸芯Aに直交する
同一平面上に回転軸芯Aを中心として互いに120度
(図1)ずらして設けられる。
【0010】凹球面24の中心B(図2)と突起28
a,28bおよび28cのそれぞれの中心とを結ぶ直線
をCとすると、回転軸芯Aと直線Cとがなす角度θ1
値は、球形軸受10の回転軸芯Aに直交する方向への動
きを十分に規制し得るように45度以上に設定されるこ
とが望ましく、この実施例では60度に設定される。ま
た、各突起28a,28bおよび28cの高さHは、成
形時の歪によって凹球面24に生じる凸部の最大高さ
(0.01mm程度)より高くなるように設定される。
【0011】このような球形軸受10が、図3に示すよ
うに、ロータ18の中央部に取り付けられて、軸20上
に載置される。その状態で、球形軸受10の3つの突起
28a,28bおよび28cが軸20の外表面に接触さ
れるので、ロータ18は軸20上においてバランスよく
支持される。ポンプ12の図示しないスタートスイッチ
をオンしてロータ18を回転させると、ロータ18が回
転軸芯A(図2)を中心としてバランスよく回転され
る。ポンプ12を使用し続けるうちに、球形軸受10の
3つの突起28a,28bおよび28cが軸20との摩
擦によって徐々に削られ、それらの高さHが成形時の歪
によって凹球面24に生じた凸部の最大高さと同じ高さ
になる。すると、それ以後は、突起28a,28bおよ
び28cと凸部とが同時に削られるので、軸20と球形
軸受10との接触面積が大きくなって接触面圧が小さく
なり、より良好な回転性能を得ることができるようにな
る。
【0012】この実施例によれば、3つの突起28a,
28bおよび28cによって回転時の振動を防止できる
ので、当初から良好な回転性能(ポンプ性能)を得るこ
とができる。また、凹球面24を再加工する手間を省く
ことができるので、コストを大幅に低減できる。なお、
上述の実施例では、3つの突起28a,28bおよび2
8cのそれぞれを略半球状に形成した場合を示したが、
これらの突起の形状は、たとえば図4および図5に示す
ような扇形やその他任意の形状にされてもよい。ただ
し、突起28a,28bおよび28cのそれぞれの面積
が大きくなり過ぎると、その面内に成形時の歪が生じて
ロータ18をバランスよく支持できなくなる恐れがある
ので、その点を十分に考慮して設計する必要がある。た
とえば図4および図5に示すような略扇形の突起28
a,28cおよび28bを形成する場合には、その幅を
決定する角度θ2 (図5)が45度より小さく、かつ、
その長さを決定する角度θ3 (図4)が30度より小さ
くなるように設計される。
【0013】また、上述の実施例では、軸20と球形軸
受10との間に潤滑水を供給するために溝27や貫通孔
26を形成した場合を示したが、これらの溝27や貫通
孔26は形成されなくてもよい。さらに、球形軸受10
は、上述の実施例のようなポンプ12(図3)の他、球
形軸受構造を採用し得るあらゆる機器に適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1におけるII−O−II線断面図である。
【図3】図1実施例の使用状態を示す図解図である。
【図4】図1実施例における突起の変形例を示す図解図
である。
【図5】図4におけるV−O−V線断面図である。
【図6】従来技術を示す図解図である。
【図7】図6におけるVII-O-VII線断面図である。
【図8】従来技術の使用状態を示す図解図である。
【図9】図7におけるD部拡大図である。
【符号の説明】 10 …球形軸受 12 …ポンプ 20 …軸 22 …本体 24 …凹球面 26 …貫通孔 27 …溝 28a,28b,28c …突起 A …回転軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−62244(JP,A) 特開 昭55−112417(JP,A) 特開 平3−265709(JP,A) 実開 昭53−115250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 17/00 - 17/26 F16C 23/04 F16C 33/00 - 33/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球形の軸を受ける凹球面を有する球形軸受
    において、 前記凹球面における回転軸芯に直交する同一平面上に前
    記回転軸芯を中心として互いに120度ずらして3つの
    突起を設けたことを特徴とする、球形軸受。
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