JPH0516408Y2 - - Google Patents

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JPH0516408Y2
JPH0516408Y2 JP1987059888U JP5988887U JPH0516408Y2 JP H0516408 Y2 JPH0516408 Y2 JP H0516408Y2 JP 1987059888 U JP1987059888 U JP 1987059888U JP 5988887 U JP5988887 U JP 5988887U JP H0516408 Y2 JPH0516408 Y2 JP H0516408Y2
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radial
radial bearing
sleeve
bearing
dynamic pressure
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は音響機器、映像機器、事務用機器等に
使用される動圧流体軸受装置に関する。
〔従来技術及びその問題点〕
動圧流体軸受装置は固定部材と、これに回転可
能に嵌合された回転部材とから成り、両部材間に
作用するモータの駆動力により回転部材が回転す
る。固定部材又は回転部材の周面には動圧発生み
ぞが形成されており、回転部材がモータにより固
定部材に対して回転すれば、固定部材と回転部材
との間のラジアル軸受すきまには動圧が発生し、
流体膜が形成される。回転部材が回転すると、こ
れに固定された被回転部材に所定の回転が得られ
ることとなる。
ここで、固定部材は下端を固定された固定軸で
回転部材はこれに遊嵌された円筒形のスリーブで
あり、音響機器に使用される動圧流体軸受につい
て言及すると、スリーブには被回転部材として上
シリンダが取り付けられ、上シリンダには磁気ヘ
ツドが取り付けられる。この場合、磁気ヘツドが
テープと摺接すると、テープの側圧によるラジア
ル荷重がスリーブの上部に作用し、直立軸の軸端
(自由端)側の動圧軸受に大きなラジアル荷重が
作用する。その結果、ラジアル軸受剛性が固定軸
の根元側の動圧軸受と軸端側の動圧軸受とで等し
い場合には、スリーブの上端側が下端側に対して
傾き、その回転時に上端部がコニカル状即ち半径
方向及び軸方向に振れ、この部分に取り付けられ
た磁気ヘツドも同様に振れる問題点があつた。
テープの側圧に対処するために上方の動圧発生
みぞの軸方向長さよりも下方の動圧発生みぞの軸
方向長さを短くすることが知られている。しか
し、下方の動圧発生みぞの軸方向長さを短くする
と、下方の動圧発生みぞでは潤滑流体のラジアル
軸受すきまへの流入が悪くなる等の問題点があ
る。
動圧流体軸受装置にはこの他の形式のものもあ
るが、他の形式のものにおいても、上述したのと
同様の問題点の生ずることがある。
本考案は、上記従来技術の問題点を解消するこ
とと、即ち二ケ所の動圧軸受のラジアル軸受剛性
をラジアル負荷の配分に応じた任意のものとでき
る動圧流体軸受装置を提供することを目的として
なされたものである。
〔問題点を解決するための手段、作用〕
上記目的を達成するために、本考案において
は、軸には円筒状の一方のラジアル面と円筒状の
他方のラジアル面とが設けられ、軸に嵌合するス
リーブには円筒状の一方のラジアル面に対向する
一方のラジアル軸受面と、円筒状の他方のラジア
ル面に対向する他方のラジアル軸受面とが設けら
れている。互に対向するラジアル面とラジアル軸
受面との少なくとも一方に動圧発生みぞを設け、
一方のラジアル面と一方のラジアル軸受面との間
の一方のラジアル軸受すきまは他方のラジアル面
と他方のラジアル軸受面との間の他方のラジアル
軸受すきまより小さくする。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面をもとに説明す
る。この実施例は、本考案が音響機器の磁気ヘツ
ド用の回転シリンダに適用されたものである。
第1図において、上方に開口した容器形状の下
シリンダ10の半径方向中央部に設けた中心孔1
2には固定軸14が直立状態に嵌合して固定され
ている。固定軸14の先端部及び根元部に円筒状
のラジアル面16,17が各々設けられ、これら
のラジアル面16,17には各々ヘリングボーン
形状の動圧発生みぞ18,20が形成されてい
る。双方の動圧発生みぞ18,20は、軸方向長
さ、角度等が等しく形成され、また固定軸14の
上端面が平面状のスラスト面22となつている。
回転部材を構成するスリーブ30は円筒形状で
あり、その内周面には軸方向中間部に環状溝32
が形成されている。スリーブ30の内周面には環
状溝32の上端側に円筒状の一方のラジアル軸受
面34が設けられ、この一方のラジアル軸受面3
4は一方のラジアル面16と対向している。スリ
ーブ30の内周面には環状溝32の下端側に円筒
状の他方のラジアル軸受面36が設けられ、この
他方のラジアル軸受面36は他方のラジアル面1
7と対向している。一方のラジアル軸受面34は
他方のラジアル軸受面36より小径であり、また
一方のラジアル面16は他方のラジアル面17と
同径である。従つて、一方のラジアル面と一方の
ラジアル軸受面との間の一方のラジアル軸受すき
ま35は、他方のラジアル面と他方のラジアル軸
受面との間の他方のラジアル軸受すきま37より
も小さい。スリーブ30には二ケ所のラジアル軸
受面34,36の間の個所にスリーブ30の内外
を連通する空気抜き孔39が設けられている。
スリーブ30の内周面の上端部にはボール40
が嵌合して固定されており、スリーブ30とボー
ル40とにより回転部材が構成される。スリーブ
30のボール40が嵌合された部分には、エヤー
抜き用の切欠きみぞ42が軸方向に形成されてい
る。スリーブ30の外周面には環状部材46が嵌
合して固定されている。環状部材46は下面に段
部48を有し、ここを利用して回転側ロータリト
ランス50及びロータ52が環状部材46に取り
付けられている。回転側ロータリトランス50
は、下シリンダ10に固定されてスリーブ30の
外方に位置する固定側ロータリトランス54に対
向しており、またロータ52は下シリンダ10に
固定されたステータ56に対向している。スリー
ブ30の外周面の上部には上シリンダ60が嵌合
し、この上シリンダ60は環状部材46に取り付
けられ、また上シリンダ60の外周部の下面には
磁気ヘツド66が固定されている。
次に本実施例の作動を説明する。ロータ52と
ステータ56との電磁作用によりスリーブ30、
ボール40、環状部材46及び上シリンダ60等
が一体的に固定軸14のまわりに回転する。する
と、動圧発生みぞ18,20により発生される動
圧により固定軸14の外周面とスリーブ30の内
周面との間のラジアル軸受すきま35,37には
流体膜が形成されるとともに、固定軸14のスラ
スト面22とボール40の頂部とがすべり接触
し、スリーブ30、環状部材46及び上シリンダ
60等は円滑に回転する。その結果、磁気ヘツド
66が所定の回転をすることとなる。
前述した如く、磁気ヘツド66にはテープ10
0から側圧が加わり、そのために上シリンダ60
を介してスリーブ30の上半部が下半部に対して
傾き易い。しかし、ここでは、上方のラジアル軸
受すきま35が下方のラジアル軸受すきま37よ
りも狭くされており、スリーブ30の上半部の方
が下半部よりもラジアル軸受剛性が大きい。従つ
て、テープ100による側圧が加わつてもスリー
ブ30は傾くことが少なく、スリーブ30は固定
軸14と同心状態を維持したまま、滑らかに回転
することとなる。
なお、他方のラジアル面17と一方のラジアル
面16とが等しい直径を有する場合は、他方のラ
ジアル軸受面36と一方のラジアル軸受面34と
の直径の差が0.5〜4μmであることが好ましい。
また、互に対向するラジアル面16,17とラジ
アル軸受面34,36との少なくとも一方に動圧
発生みぞ18,20を設けても良い。さらに、一
方のラジアル軸受の動圧発生みぞ18と他方のラ
ジアル軸受の動圧発生みぞ20とは軸方向長さが
異なつても良い。
また、固定軸のスラスト面22がボール40の
半径より大きな曲率半径の凹球面を有しても良
い。この凹球面にボール40が接すると、スラス
ト面22とボール40との接触面圧が低いのでス
ラスト面22及びボール40の摩耗が少ない。さ
らに、軸受装置としては、上記倒置形のものの他
にも、断面凹形状の固定部材の中空部に遊嵌され
た軸部材が回転する。正立形のものでも良い。ま
た、軸受装置が平面形の動圧みぞ付スラスト軸受
を備えても良く、さらにスラスト軸受がなくても
良く、またラジアル軸受を二ケ所ではなく三ケ所
以上に有しても良い。さらに、周対向形のモータ
の代わりにロータとステータとが平面で対向する
平面対向形のモータでも良い。
〔考案の効果〕
以上述べてきたように、本考案によれば、軸と
スリーブとのいずれか一方が回転部材であつて他
方が固定部材であるが、回転部材の軸方向の一方
の端部側に側圧が加わつても回転部材は固定部材
とほぼ同心状態に維持される。従つて、回転部材
は精度良くかつ円滑に回転し、これに一体化され
た磁気ヘツド等の部材が所定の状態で円滑に回転
することとなる。また、動圧発生みぞの軸方向長
さを極端に短くする必要はないので、潤滑流体の
ラジアル軸受すきまへの流入が不良となることも
なく、回転部材は動圧の作用により円滑にかつ静
しゅくに回転することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す正面断面
図である。 主要部分の符号の説明、14……軸、16,1
7……ラジアル面、18,20……動圧発生み
ぞ、30……スリーブ、34,36……ラジアル
軸受面、35,37……ラジアル軸受すきま。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 軸には円筒状の一方のラジアル面と円筒状の他
    方のラジアル面とが設けられ、軸に嵌合するスリ
    ーブには一方のラジアル面に対向する円筒状の一
    方のラジアル軸受面と、他方のラジアル面に対向
    する円筒状の他方のラジアル軸受面とが設けられ 、互に対向するラジアル面とラジアル軸受面との
    少なくとも一方に動圧発生みぞを設けた動圧流体
    軸受装置において、 一方のラジアル面と一方のラジアル軸受面との
    間の一方のラジアル軸受すきまは、他方のラジア
    ル面と他方のラジアル軸受面との間の他方のラジ
    アル軸受すきまより小さいことを特徴とする動圧
    流体軸受装置。
JP1987059888U 1987-04-22 1987-04-22 Expired - Lifetime JPH0516408Y2 (ja)

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JP1987059888U JPH0516408Y2 (ja) 1987-04-22 1987-04-22

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JPS63168319U JPS63168319U (ja) 1988-11-02
JPH0516408Y2 true JPH0516408Y2 (ja) 1993-04-30

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55123018A (en) * 1979-03-09 1980-09-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd Rotary device
JPS5729814A (en) * 1980-07-30 1982-02-17 Nippon Seiko Kk Dynamic-pressure type fluid bearing
JPS6254819A (ja) * 1985-09-02 1987-03-10 Mitsubishi Electric Corp 磁気記録再生装置の回転ヘツドアセンブリ

Patent Citations (3)

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JPS6254819A (ja) * 1985-09-02 1987-03-10 Mitsubishi Electric Corp 磁気記録再生装置の回転ヘツドアセンブリ

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JPS63168319U (ja) 1988-11-02

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